JP2839251B2 - 希ガス蛍光ランプの点灯方法 - Google Patents
希ガス蛍光ランプの点灯方法Info
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- JP2839251B2 JP2839251B2 JP62240795A JP24079587A JP2839251B2 JP 2839251 B2 JP2839251 B2 JP 2839251B2 JP 62240795 A JP62240795 A JP 62240795A JP 24079587 A JP24079587 A JP 24079587A JP 2839251 B2 JP2839251 B2 JP 2839251B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rare gas
- fluorescent lamp
- gas fluorescent
- crest factor
- arc tube
- Prior art date
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- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、アパーチャー部を有する希ガス蛍光ランプ
を大きな輝度で点灯させる方法に関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 水銀蒸気が封入された蛍光ランプは、消費電力が少な
く、発光効率が優れているので、最近では、液晶素子の
バックライトや高速プリンターのイメージリーダー用光
源などを始めとして各種の用途に幅広く使用されつつあ
る。これらの用途は、いずれにしても大きな輝度を必要
とするが、高周波電力で点灯させることによって、少な
い消費電力で要求される輝度の光を放射する蛍光ランプ
が実用化されている。この蛍光ランプは、発光管の内面
に蛍光体が塗布されているが、蛍光体より発する光は、
発光管外部に放射する光よりも、発光管内に放射される
光の方が多いので、発光管の内部の輝度は非常に大き
い。このため、イメージリーダー用光源のように、線状
光源の場合は、発光管の内面の長手方向に沿った細長い
部分には蛍光体を塗布せずにアパーチャー部を形成し、
このアパーチャー部から輝度の大きな発光管内の光を放
射させることが行われている。また、このアパーチャー
部に対向する位置の発光管表面に細長い第３電極を取付
け、この部分の発光体を強く発光させ、この強い光をア
パーチャー部から放射させることも行われている。 ところで、水銀の蒸気圧は温度依存性が大きいが、水
銀蒸気が封入された小型の蛍光ランプを小電力で点灯さ
せる場合に、環境温度が低温のときには蛍光ランプ自体
がなかなか昇温せず、水銀の蒸気圧が低いために、輝度
が著しく低下してしまう問題点がある。このため、水銀
に代えてキセノンなどの希ガスのみを封入した希ガス蛍
光ランプが注目されている。これは、希ガスから発生す
る紫外線により蛍光体を発光させるものであり、温度依
存性が非常に小さく、低温でも輝度はほとんど低下しな
い利点があるが、希ガスから発生する紫外線量が水銀の
場合よりも少なく、通常の温度における輝度が水銀蒸気
を封入した蛍光ランプよりも低い問題点がある。 〔発明の目的〕 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、アパーチャー部を有する希ガ
ス蛍光ランプを大きな輝度で点灯させる方法を提供する
ことにある。 〔発明の構成とその作用〕 本発明の構成は、発光管の長手方向に沿った細長いア
パーチャー部を除いて発光管の内面に蛍光体が塗布され
るとともに、内部にキセノンなどの希ガスのみが封入さ
れ、該希ガスから発生する紫外線により蛍光体が発光
し、該アパーチャー部から放射する光を利用する希ガス
蛍光ランプを点灯させる方法であって、前記希ガス蛍光
ランプに電流の波高率（ピーク値／実効値）が2.0以上
の高周波電力を供給して点灯させることを特徴とするも
のである。 すなわち、供給する電力条件として電流の波高率に注
目し、従来使用されている電流の波高率よりも大きな領
域を種々検討した結果、この波高率が2.0以上の高周波
電力を供給することにより、従来にない大きな輝度の光
で点灯することを見出して本発明を完成したものであ
る。 〔実施例〕 以下、図面に基いて本発明の実施例を具体的に説明す
る。 使用した希ガス蛍光ランプ１は、発光管11の外径が4.
1mm、放電路長が240mmであり、内部には希ガスとしてキ
セノンガスのみが100トールの圧力で封入されている。
発光管11の内面には、発光体12が塗布されているが、第
１図に示すように、発光管11の長手方向に沿って蛍光体
12が塗布されていない部分があり、この部分がアパーチ
ャー部13である。そして、アパーチャー部13に対向する
位置の発光管11の表面に細長い第３電極２を取付けたも
のと、第３電極２を取付けないものの２種類を用意し
た。 第２図は点灯回路図を示すが、希ガス蛍光ランプ１は
コンデンサーC1を介して高周波電源３に接続されてお
り、第３電極２を取付けたものは、第３電極２がコンデ
ンサーC2を介して高周波電源３に接続されている。この
高周波電源３から波高率の異なる高周波電力を希ガス蛍
光ランプ１に供給し、点灯するが、供給電力は第３電極
２を取付けたものが5.07W,第３電極２のないものが3.71
Wである。 第３図は高周波電流の波形と波高率の関係の例を示す
が、山形の波形をした（Ａ）の場合は、波高率が1.8で
あり、パルスに近い波形をした（Ｂ）の場合は、波高率
が4.5である。なお、完全な矩形波は波高率が1.0であ
り、正弦波は波高率が1.4である。そして、従来希ガス
蛍光ランプ１に供給されている高周波電力の電流の波高
率を調査したところ、大きい場合でもせいぜい1.8であ
り、通常は1.4程度の波高率で点灯されている。 第４図は波高率を変化させて点灯したときの輝度の測
定結果を示すが、アパーチャー部13から放射する光の輝
度と、アパーチャー部13を通らずに蛍光体12の外面から
放射する光の輝度をそれぞれ測定した。第４図から理解
できるように、先ず、いずれの場合も波高率が大きくな
るほど輝度が大きくなる傾向があるが、ことにアパーチ
ャー部13から放射する光にこの蛍光が大きい。そして、
波高率が2.0までは急激に上昇し、以後も上昇率は低下
するものの、大きく上昇する。このように、アパーチャ
ー部を有する希ガス蛍光ランプにおいては、従来使用さ
れていない領域であるところの波高率が2.0以上の高周
波電力で点灯すると、少ない消費電力で従来に比べて極
めて大きな輝度の光を得ることができ、輝度が低いと云
う希ガス蛍光ランプの問題点を解消することができる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の点灯方法は、アパーチ
ャー部を有する希ガス蛍光ランプに電流の波高率が2.0
以上の高周波電力を供給して点灯するようにしたので、
輝度が低い問題点のあった希ガス蛍光ランプを大きな輝
度で点灯することができる。
を大きな輝度で点灯させる方法に関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 水銀蒸気が封入された蛍光ランプは、消費電力が少な
く、発光効率が優れているので、最近では、液晶素子の
バックライトや高速プリンターのイメージリーダー用光
源などを始めとして各種の用途に幅広く使用されつつあ
る。これらの用途は、いずれにしても大きな輝度を必要
とするが、高周波電力で点灯させることによって、少な
い消費電力で要求される輝度の光を放射する蛍光ランプ
が実用化されている。この蛍光ランプは、発光管の内面
に蛍光体が塗布されているが、蛍光体より発する光は、
発光管外部に放射する光よりも、発光管内に放射される
光の方が多いので、発光管の内部の輝度は非常に大き
い。このため、イメージリーダー用光源のように、線状
光源の場合は、発光管の内面の長手方向に沿った細長い
部分には蛍光体を塗布せずにアパーチャー部を形成し、
このアパーチャー部から輝度の大きな発光管内の光を放
射させることが行われている。また、このアパーチャー
部に対向する位置の発光管表面に細長い第３電極を取付
け、この部分の発光体を強く発光させ、この強い光をア
パーチャー部から放射させることも行われている。 ところで、水銀の蒸気圧は温度依存性が大きいが、水
銀蒸気が封入された小型の蛍光ランプを小電力で点灯さ
せる場合に、環境温度が低温のときには蛍光ランプ自体
がなかなか昇温せず、水銀の蒸気圧が低いために、輝度
が著しく低下してしまう問題点がある。このため、水銀
に代えてキセノンなどの希ガスのみを封入した希ガス蛍
光ランプが注目されている。これは、希ガスから発生す
る紫外線により蛍光体を発光させるものであり、温度依
存性が非常に小さく、低温でも輝度はほとんど低下しな
い利点があるが、希ガスから発生する紫外線量が水銀の
場合よりも少なく、通常の温度における輝度が水銀蒸気
を封入した蛍光ランプよりも低い問題点がある。 〔発明の目的〕 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、アパーチャー部を有する希ガ
ス蛍光ランプを大きな輝度で点灯させる方法を提供する
ことにある。 〔発明の構成とその作用〕 本発明の構成は、発光管の長手方向に沿った細長いア
パーチャー部を除いて発光管の内面に蛍光体が塗布され
るとともに、内部にキセノンなどの希ガスのみが封入さ
れ、該希ガスから発生する紫外線により蛍光体が発光
し、該アパーチャー部から放射する光を利用する希ガス
蛍光ランプを点灯させる方法であって、前記希ガス蛍光
ランプに電流の波高率（ピーク値／実効値）が2.0以上
の高周波電力を供給して点灯させることを特徴とするも
のである。 すなわち、供給する電力条件として電流の波高率に注
目し、従来使用されている電流の波高率よりも大きな領
域を種々検討した結果、この波高率が2.0以上の高周波
電力を供給することにより、従来にない大きな輝度の光
で点灯することを見出して本発明を完成したものであ
る。 〔実施例〕 以下、図面に基いて本発明の実施例を具体的に説明す
る。 使用した希ガス蛍光ランプ１は、発光管11の外径が4.
1mm、放電路長が240mmであり、内部には希ガスとしてキ
セノンガスのみが100トールの圧力で封入されている。
発光管11の内面には、発光体12が塗布されているが、第
１図に示すように、発光管11の長手方向に沿って蛍光体
12が塗布されていない部分があり、この部分がアパーチ
ャー部13である。そして、アパーチャー部13に対向する
位置の発光管11の表面に細長い第３電極２を取付けたも
のと、第３電極２を取付けないものの２種類を用意し
た。 第２図は点灯回路図を示すが、希ガス蛍光ランプ１は
コンデンサーC1を介して高周波電源３に接続されてお
り、第３電極２を取付けたものは、第３電極２がコンデ
ンサーC2を介して高周波電源３に接続されている。この
高周波電源３から波高率の異なる高周波電力を希ガス蛍
光ランプ１に供給し、点灯するが、供給電力は第３電極
２を取付けたものが5.07W,第３電極２のないものが3.71
Wである。 第３図は高周波電流の波形と波高率の関係の例を示す
が、山形の波形をした（Ａ）の場合は、波高率が1.8で
あり、パルスに近い波形をした（Ｂ）の場合は、波高率
が4.5である。なお、完全な矩形波は波高率が1.0であ
り、正弦波は波高率が1.4である。そして、従来希ガス
蛍光ランプ１に供給されている高周波電力の電流の波高
率を調査したところ、大きい場合でもせいぜい1.8であ
り、通常は1.4程度の波高率で点灯されている。 第４図は波高率を変化させて点灯したときの輝度の測
定結果を示すが、アパーチャー部13から放射する光の輝
度と、アパーチャー部13を通らずに蛍光体12の外面から
放射する光の輝度をそれぞれ測定した。第４図から理解
できるように、先ず、いずれの場合も波高率が大きくな
るほど輝度が大きくなる傾向があるが、ことにアパーチ
ャー部13から放射する光にこの蛍光が大きい。そして、
波高率が2.0までは急激に上昇し、以後も上昇率は低下
するものの、大きく上昇する。このように、アパーチャ
ー部を有する希ガス蛍光ランプにおいては、従来使用さ
れていない領域であるところの波高率が2.0以上の高周
波電力で点灯すると、少ない消費電力で従来に比べて極
めて大きな輝度の光を得ることができ、輝度が低いと云
う希ガス蛍光ランプの問題点を解消することができる。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の点灯方法は、アパーチ
ャー部を有する希ガス蛍光ランプに電流の波高率が2.0
以上の高周波電力を供給して点灯するようにしたので、
輝度が低い問題点のあった希ガス蛍光ランプを大きな輝
度で点灯することができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は希ガス蛍光ランプの説明図、第２図は点灯回路
図、第３図は波高率の説明図、第４図は波高率と輝度の
関係図である。 １……希ガス蛍光ランプ、11……発光管 12……蛍光体、13……アパーチャー部 ２……第３電極、３……高周波電源
図、第３図は波高率の説明図、第４図は波高率と輝度の
関係図である。 １……希ガス蛍光ランプ、11……発光管 12……蛍光体、13……アパーチャー部 ２……第３電極、３……高周波電源
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−150695（ＪＰ，Ａ)
特開 昭53−100676（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−133596（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名)
H05B 41/24
H01J 61/42
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．発光管の長手方向に沿った細長いアパーチャー部を
除いて発光管の内面に蛍光体が塗布されるとともに、内
部にキセノンなどの希ガスのみが封入され、該希ガスか
ら発生する紫外線により蛍光体が発光し、該アパーチャ
ー部から放射する光を利用する希ガス蛍光ランプを点灯
させる方法であって、 前記希ガス蛍光ランプに、電流の波高率が2.0以上の高
周波電力を供給して点灯することを特徴とする希ガス蛍
光ランプの点灯方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62240795A JP2839251B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | 希ガス蛍光ランプの点灯方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62240795A JP2839251B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | 希ガス蛍光ランプの点灯方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6484593A JPS6484593A (en) | 1989-03-29 |
| JP2839251B2 true JP2839251B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=17064802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62240795A Expired - Lifetime JP2839251B2 (ja) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | 希ガス蛍光ランプの点灯方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2839251B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04116399U (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-16 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | 外壁電極形稀ガス放電灯の点灯装置 |
| JP3277788B2 (ja) * | 1996-01-16 | 2002-04-22 | ウシオ電機株式会社 | 放電ランプ点灯装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61133596A (ja) * | 1984-12-03 | 1986-06-20 | 株式会社 ソフア−ド | ネオンサインの点灯方法 |
| JPH06101390B2 (ja) * | 1985-12-23 | 1994-12-12 | キヤノン株式会社 | 照明装置 |
-
1987
- 1987-09-28 JP JP62240795A patent/JP2839251B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6484593A (en) | 1989-03-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |