JP2837823B2 - コイルの巻取り積み重ね装置 - Google Patents

コイルの巻取り積み重ね装置

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JP2837823B2
JP2837823B2 JP7696795A JP7696795A JP2837823B2 JP 2837823 B2 JP2837823 B2 JP 2837823B2 JP 7696795 A JP7696795 A JP 7696795A JP 7696795 A JP7696795 A JP 7696795A JP 2837823 B2 JP2837823 B2 JP 2837823B2
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慶一 村岡
信次 西野
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NITSUKO KINZOKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は帯状の金属条を巻いた
コイル同士を、溶接して連続コイル化処理した後でコイ
ルの移載方向で前位置にあるコイルを巻き取りながら後
位置にあるコイルを移載してそこに積み重ねるための装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属の条は一般に金属の鋳塊に圧延加工
と熱処理を繰り返し施して所望の特性と厚みを有するも
のとし、最終的には所望幅にスリッターで裁断して条の
幅方向をコイルの中心軸と平行にし、かつスリットエッ
ジを揃えて巻き取った金属条のコイルとされる。そして
このコイルには金属素材としての使用に際し各種の加工
処理を施すことになる。例えばコイルを連続コイルとす
るために複数のコイルの条同士を溶接する処理がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方この種のコイルは
例えば最小径サイズが600mm、最大径サイズが10
00mmにもおよぶ大きいものでありしかも重量が銅合
金の場合100ないし300kgという相当重いものと
なることもあるので、コイル同士を逐次連続コイルにし
てゆくには前後のコイル同士を溶接処理してから巻取り
積み重ねるまでコイル同士をどのように扱うのか、また
溶接処理に際して前後両コイルから取り出した条はある
程度長い距離のものとなるから条の重量からくる巻取り
の負荷や、条の捩れ・弛み等の形態をどうのように調整
して巻き取るのか等の解決すべき問題が多く存在する。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかしながら本発明者の
知りうる範囲ではこのような要請を満足させる好適なコ
イルの巻取り積み重ね装置が見当たらず、コイルの特性
を考慮した上で本発明装置を提案するに至ったものであ
る。
【0005】このためにこの巻取り積み重ね装置は、コ
イルの移載方向で前後両位置にあり且つ互いに接続され
たコイル同士の前位置のコイルをターンテーブル装置上
で水平状態にして回転させ、また後位置のコイルを移載
装置で水平状態にて保持・移載し、前位置のコイルで巻
き取りながらその上に後位置のコイルを積み重ねるもの
とした。
【0006】そしてターンテーブル装置には、逐次積み
重ねたコイル上面位置に合わせてテーブル本体を下降し
条の巻取り高さを保つための上下位置決め装置と両コイ
ル間の条を巻き取るためテーブル本体を回転させる回転
駆動装置とを備えるようにし、更に、このターンテーブ
ル装置に巻取り案内用のガイドロール装置と補助ガイド
ロール装置を組み合わせるようにした。
【0007】そして巻取り案内用のガイドロール装置に
は、コイル側面に対応させる縦ロールおよびコイル上側
のエッジ面に対応させる横ロールを設け、テーブル本体
上のコイルの外巻き・内巻きや条のサイズに合わせて両
ロールを位置可変とした。また補助ガイドロール装置に
は、移載装置が通過するまでは両コイル間の条を挟持
し、テーブル本体上のコイルの外巻き・内巻きに合わせ
て条の送り込み位置を調整自在とし且つテーブル本体の
回転に合わせて条をターンテーブル装置へ押し込むもの
とした。
【0008】更に、巻取り案内用のガイドロール装置
を、多間接ロボットハンドに設けた縦ロールと横ロール
と、両ロールの駆動系からなるものとした。そして縦ロ
ールの駆動系を上下・回転駆動系とし、多間接ロボット
ハンドに設けたハウジングの外側で支持される第1上下
駆動モータに接続の第1ボールネジと、第1ボールネジ
に係合する第1ガイド部から突出させた、第1アームの
先端で支持される回転駆動モータに、回転シャフトを介
して設けた縦ロールとを備えるものとした。また横ロー
ルの駆動系を上下・旋回駆動系とし、ハウジングに設け
た第2上下駆動モータに接続の第2ボールネジと、第2
ボールネジに係合する第2ガイド部から突出させた第2
アームの先端で且つ縦ロールの上記回転シャフトの外側
を囲む状態で設けられる、旋回駆動モータに接続のリン
グ体と、リング体より吊り下げ状態で支持される横ロー
ルとを備えるものとした。
【0009】更に、補助ガイドロール装置を、コイルの
移載方向と交差する方向で進退動自在にした台車と、台
車に立設した柱体に設けた上下動自在なロール支持部
と、ロール支持部に配された上下一対で駆動するピンチ
横ロールおよびその入側・出側に位置する横ロールおよ
び一対の縦ロールとを備えるものとした。
【0010】
【作用】コイルの移載方向で前後両位置にあり且つ互い
に接続されたコイル同士を先ず積み重ねの対象とする。
一方の前位置のコイルはターンテーブル装置上に水平状
態にして回転させ、また他方の後位置のコイルを移載装
置で水平状態にて保持・移載させ、前位置のコイルで巻
取りながらその上に後位置のコイルを積み重ねる。この
ときターンテーブル装置は、上下位置決め装置により、
逐次積み重ねたコイル上面位置に合わせてテーブル本体
を下降して条の巻取り高さを保つようにする。この操作
によって条の導入状況を所定の設定条件に保つことが可
能となる。そして回転駆動装置によって両コイル間の条
を巻き取るためテーブル本体を回転させると、テーブル
本体上のコイルは自重によりテーブル本体と一緒に回転
し、外巻きあるいは内巻きの状態で、条を導入しながら
巻き取ってゆく。
【0011】そしてこのターンテーブル装置には巻取り
案内用のガイドロール装置と補助ガイドロール装置が組
み合わせてあるから、ターンテーブル装置の作用に両装
置の作用が組み合わされる。巻取り案内用のガイドロー
ル装置によって、縦ロールがコイル側面に対応しまた横
ロールがコイル上側のエッジ面に対応するから導入され
て来る条は形態を崩さずに巻き取られることになる。無
論テーブル本体上のコイルの外巻き・内巻きや条のサイ
ズに合わせて縦・横両ロールを位置可変にしているので
内外の巻き方の双方に対処できる。
【0012】また補助ガイドロール装置によっては、移
載装置が通過するまで両コイル間の条が挟持されるから
条の形態(捩れや弛み等)を所定の設定条件に保つこと
が可能となり、しかもテーブル本体上のコイルの外巻き
・内巻きに合わせて条の送り込み位置を調整し且つテー
ブル本体の回転に合わせて条をターンテーブル装置へ押
し込むことになる。従って、ターンテーブル装置でのコ
イルの巻取り処理が条の負荷を余り受けずに行えること
になる。
【0013】更に、巻取り案内用のガイドロール装置
は、多間接ロボットハンドに設けた縦ロールと横ロール
とで導入されてくる条を案内・規制するからコイルの巻
取りの進み具合、後位置のコイルの近接状態等による条
の導入角度その他の条件に追随させて巻取りの形態を一
定に保つようになる。
【0014】更に、補助ガイドロール装置は、コイルの
移載方向と交差する方向で進退動自在にした台車と台車
に立設した柱体に設けた上下動自在なロール支持部で、
上下一対で駆動するピンチ横ロールおよびその入側・出
側に位置する横ロールおよび一対の縦ロールとを支持す
るから、移載装置が後位置のコイルを保持・移載してタ
ーンテーブル装置に近接する間中、条の弛み状態に合わ
せた高さ位置で条の形態を水平状態に維持し且つ条をタ
ーンテーブル装置に送り込むから、ターンテーブル装置
に条の負荷を掛けないようにでき、また移載装置が補助
ガイドロール装置を越えてさらにターンテーブル装置上
へと移動する際には、条の拘束を解き且つコイルの移載
方向と交差する方向で進退動して条の移動に干渉しない
位置へロール群を移動することになる。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図1
にはコイルの溶接・連続化処理工程の全体が示されてお
り、左から右方向にかけて順に各種の処理装置が並びそ
の上方空間で移載装置1が進退自在にして設けてある。
即ち、エスケープテーブル2、仮置きテーブル3、搬入
テーブル4、反転機5、入り側ターンテーブル6、入側
ガイド装置7、溶接装置8、出側ガイド装置9、補助ガ
イドロール装置10、ターンテーブル装置11、秤量機
12そして梱包テーブル13の各種装置が並んでいる。
尚、ターンテーブル装置11には巻取り案内用のガイド
ロール装置14が組み合わせてあり、ターンテーブル装
置11と秤量機12そして梱包テーブル13間を行き来
して連続化したコイル15を取り出すための出側移載装
置16が更に設けてある。
【0016】移載装置1は搬入テーブル4上に積まれた
複数のコイル17の内、最上位のコイルを真空吸着して
水平状態で保持し、必要な装置に移載し、そこの処理が
終われば再度真空吸着して水平状態で保持し次の装置へ
と移載するものである。そして本発明で意図するコイル
の巻取り積み重ね装置として、移載装置1と、ターンテ
ーブル装置11と、巻取り案内用のガイドロール装置1
4と、補助ガイドロール装置10とを以下詳述する。
【0017】そして以上および以下の説明では、図1、
中で右方を「前」、左方を「後」として前後方向を矢示
Xで示し、図1中で上方を「上」、下方を「下」として
上下方向を矢示Zで示し、更に図10で左側を「左」、
右側を「右」として左右方向を矢示Yにて示すものとし
て扱う。
【0018】以下主要構成部位毎に順次説明する。
【0019】ターンテーブル装置11について:
【0020】図2から図8および図12と図13を参照
してターンテーブル装置11を説明する。先ずこのター
ンテーブル装置11には、コイルの移載方向で前後両位
置にあり且つ互いに接続されたコイル同士の前位置のコ
イル20が水平状態にして配され且つ回転される状態に
ある。この前位置のコイル20は後位置のコイル21と
双方の条22、23を溶接して連続化した状態となって
おり、24が溶接部位を示す(図12参照)。そして後
位置のコイル21は移載装置1で真空吸着され水平状態
に保持され且つターンテーブル装置11上の前位置のコ
イル20上に積み重ねるべく移載される。尚図12では
後位置のコイル21を保持している移載装置1が図示省
略されている。
【0021】ターンテーブル装置11は、逐次積み重ね
たコイル25の上面位置に合わせてテーブル本体36を
下降し条22、23の巻取り高さを保つための上下位置
決め装置27が設けてある(図2、図3参照)。先ずベ
ースフレーム28上に支持フレーム29が立設され、そ
こに上下駆動モータ30とボールネジ31とZ方向のレ
ール32とが設けてある。ボールネジ31はウオーム3
3を介して上下駆動モータ30にて回転駆動される。ボ
ールネジ31に係合するガイド34はテーブルフレーム
35と接続してあり且つこのテーブルフレーム35はレ
ール32で上下方向に案内されるようにしてある。これ
らの要素で上下位置決め装置27が構成されている。
【0022】更にターンテーブル装置11には、前後両
コイル20、21間の条22、23を巻き取るためテー
ブル本体36を回転させる回転駆動装置37が設けてあ
る。即ちテーブル本体36はテーブルフレーム35に組
み込まれており、このテーブルフレーム35に他の回転
駆動モータ38が設けてあり、ピニオン39を介してリ
ングギヤ40と接続されている。リングギヤ40は内歯
が切ってありそこにピニオン39が内接する。そしてテ
ーブル本体35はこのリングギヤ40の上に固定してあ
る。これらの要素で、テーブル本体36を回転させる回
転駆動装置37が構成されている。
【0023】テーブル本体35は中央開口41を有し、
そこに円筒状ガイド42が臨まされている。この円筒状
ガイド42はベースフレーム28上に配した圧力シリン
ダ43のロッド先端に取り付けたもので、全体が上下動
自在とされ且つ内部に配した図示せぬ圧力シリンダにて
円筒面を形成している複数の分割面部44が拡径・縮径
自在とされる。そして円筒状ガイド42は拡径時には、
テーブル本体35上で逐次積み重ねるコイル25間に入
れるスペーサ(図示省略)用の差し込み位置決めガイド
機能を発揮する。
【0024】巻取り案内用のガイドロール装置14につ
いて:
【0025】ターンテーブル装置11には巻取り案内用
のガイドロール装置14が組み合わせある。この巻取り
案内用のガイドロール装置14は、コイル25の側面に
対応させる縦ロール50およびコイル25上側のエッジ
面に対応させる横ロール51を有し、テーブル本体36
上のコイル25の外巻き・内巻きや条のサイズに合わせ
て両ロール50、51を位置可変とするものである。
【0026】縦ロール50と横ロール51は多間接ロボ
ットハンド52に設けてありその詳細が図4から図8に
て示されている。多間接ロボットハンド52自体は既知
のものを使用するが、縦ロール50と横ロール51の取
付け方に工夫が施してある。先ずハウジング53をを多
間接ロボットハンド52に設け、ハウジング53の外側
に第1上下駆動モータ54を配している。この第1上下
駆動モータ54に接続した第1ボールネジ55が垂下状
態にして設けられ、第1ボールネジ55に係合させて且
つそこより水平状に延びる第1ガイド部56が更に設け
てある。
【0027】そして第1ガイド部56から突出させた第
1アーム57の先端に回転駆動モータ58が支持してあ
り、そこより垂下状態の筒状ケース59内に回転シャフ
ト60が設けられ、回転シャフト60の上部は回転駆動
モータ58に接続されまた下部には縦ロール50が取付
けてある。以上の要素で、「縦ロール50の上下・回転
駆動系」が構成される。
【0028】次に「横ロール51の上下・旋回駆動系」
を説明する。
【0029】上記ハウジング53の上部に第2上下駆動
モータ61が取付けられ、この第2上下駆動モータ61
に接続した第2ボールネジ62がハウジング53の内側
で垂下状態にして配される。第2ボールネジ62には第
2ガイド部63が係合してある。そして第2ガイド部6
3から第2アーム64が突出されている。図6で示すよ
うに縦ロール50の上下駆動に寄与する第1ボールネジ
55と干渉しないように第2ガイド部63の両側より一
対のアーム部65を突出させ且つこのアーム部65の先
端同士を、断面L字形状を有する先端プレート部66で
接合することで第2アーム64が形成してある。尚先端
プレート部66は上記筒状ケース59と回転シャフト6
0を中央位置で貫通させた状態を呈している。
【0030】第2アーム64の先端プレート部66の下
側には、上記筒状ケース59と回転シャフト60を囲む
状態のリング状のギア67が配され、また先端プレート
部66の上側には筒状ケース59と回転シャフト60を
避けた位置に、旋回駆動モータ68が設けてあり、ギヤ
69を回転させることによりギア67を筒状ケース59
と回転シャフト60の外側で旋回させ、同時にギア67
より吊り下げ状態で支持した横ロール51を縦ロール5
0の周囲で旋回するようにしてある。
【0031】多間接ロボットハンド52の操作と「縦ロ
ール50の上下・回転駆動系」と「横ロール51の上下
・旋回駆動系」の操作は組み合わせて行われるものであ
り、図13から図16で示すように、テーブル本体36
上のコイル25が内巻きで条22、23を巻き取る場合
には、多間接ロボットハンド52を操作して縦ロール5
0と横ロール51をコイル25の内周面に対応させ、ま
た外巻きで条22、23を巻き取る場合には縦ロール5
0と横ロール51をコイル25の外周面に対応させるこ
とになる。
【0032】そしてコイル25の回転巻取りに応じてそ
こへ送り込む条22、23の導入角度やコイル25の巻
取り度に応じたコイル内外径サイズに合わせて縦ロール
50と横ロール51の位置は移動し且つ必要に応じて縦
ロール50の位置決め角度θaを可変とし更に横ロール
51の位置決め角度θbも可変とする。そして上記「横
ロール51の旋回駆動系」がこの角度調整に寄与する。
そして横ロール51は条22、23の導入方向に対し任
意角度、例えば90度の角度を保つようにする。さらに
縦ロール50はコイル25の側面に対応させるため縦ロ
ール50の高さHaを調整し、また横ロール51はコイ
ル25の上側のエッジ面に対応させるため同じく高さH
bを調整するものであり、このような高さ調整は「縦ロ
ール50の上下駆動系」及び「横ロール51の上下駆動
系」によって操作される。
【0033】また、テーブル本体36上に積み重ねられ
るコイル21によってコイル上面高さが高くなるが、そ
の分はテーブル本体36が下降して常に所定の高さ位置
を維持するようになるので、「縦ロール50の上下駆動
系」及び「横ロール51の上下駆動系」はこのようなコ
イル上面高さ調整には寄与しなくてよいようにしてあ
る。
【0034】補助ガイドロール装置10について:
【0035】ターンテーブル装置11には上記した巻取
り案内用のガイドロール装置14に加えて補助ガイドロ
ール装置10が組み合わせてある。そしてこの補助ガイ
ドロール装置10の詳細は、図9から図11に示してあ
る。Y方向に配したベースフレーム70には一対のレー
ル71と、モータ72と、チェーン73と、一対のスプ
ロケット74、75とが設けてあり、モータ72の回転
駆動によりチェーン73がスプロケット74、75間で
移動するようにしてある。
【0036】レール71上には台車76が配されチェー
ン73に接続してある。台車76には柱体77が立設さ
れ、そこに上下動自在なロール支持部78が配してあ
る。柱体77には、他のモータ79と、上下一対のスプ
ロケット80、81と、チェーン82とが設けてあり、
ロール支持部78はこのチェーン82に接続されモータ
79の回転によりZ方向(上下方向)で高さ調整するよ
うにしてある。ロール支持部78には、ロール群が配さ
れている。図11の左側から右側にかけて順番に、入側
横ロール83、入側の一対の縦ロール84、上下一対で
駆動する横ピンチロール85、86、出側の一対の縦ロ
ール87、そして出側横ロール88がロール群を構成し
ている。
【0037】横ピンチロール85、86の内、上側の横
ピンチロール85が圧力シリンダ89にて開閉自在であ
り、且つ下側の横ピンチロール86に対する押し付け作
用を施す。従って上側の横ピンチロール85が閉じて下
側の横ピンチロール86と協同して条22、23を挟持
すると共に、移載装置1がこの補助ガイドロール装置1
0を越えるように近接すれ上側の横ピンチロール85が
開いて条22、23をの拘束を解き自由な状態とする。
一方下側の横ピンチロール86はモータ90に接続して
あり、その回転駆動力で条22、23を挟持している場
合には入側から出側にかけて条22、23を移送し、タ
ーンテーブル装置11のコイル20に対して条22、2
3を押し込むようになる。
【0038】ロール支持部78は上下動調整できるの
で、対処する条22、23の弛みの度合いに応じ適切な
案内高さ位置にロール群を位置決めすることになる。そ
して入側・出側の横ロール83、88と縦ロール84、
87とは、条22、23の捩れを規制しその形態を整
え、且つ横ピンチロール85、86と協同して長さのあ
る条22、23の重量その他の負荷を受け止めて、ター
ンテーブル装置11上のコイル20に条22、23の負
荷が掛からぬようにするものである。
【0039】やがて移載装置1が近接すれば、上記した
ように条22、23の挟持状態を解き、台車76ごと全
体がY方向で移動して移載装置1の移動即ち条22、2
3の移動にに干渉しない位置へと位置調整する。この時
点ではターンテーブル装置11上でコイル20は殆ど巻
取りを完了しており前後両コイル20、21間の条2
2、23は極めて短い部分が残るだけであり、ターンテ
ーブル装置11の巻取り操作と移載装置1による後位置
のコイル21の保持によってコイル20に負荷を掛けず
に巻取り操作を続けることができる。
【0040】以上説明した各装置の作動状態を纏めて説
明すると、移載装置1が溶接処理後の連続化した後位置
のコイル21を水平状態を維持して移載方向で移動さ
せ、その間、補助ガイドロール装置10が条22、23
の形態を整え且つ挟持して長さのある条22、23の負
荷を受け止めながらターンテーブル装置11に条22、
23を押し込み、また ターンテーブル装置11が導入
した条22、23を前位置のコイル20の回転により巻
取り、更にその際巻取り案内用のガイドロール装置14
が巻取り状態を整えてゆくことになる。
【0041】移載装置1が補助ガイドロール装置10を
越えるほどに補助ガイドロール装置10に近づけば、条
22、23の挟持状態を解き且つ補助ガイドロール装置
10は移載装置1と干渉せぬ位置に移動する。そして更
に移載装置1がターンテーブル装置11上に至れば、移
載装置1の働きにより水平状態に保持していた後位置の
コイル21を下降させて前位置のコイル20上に積み重
ね、そのときテーブル本体36が下降して高さ調整を行
い、次のコイルの移載・巻取り積み重ねに対処すること
になる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明に係るコイル
の巻取り積み重ね装置によれば、コイル同士を逐次溶接
処理し連続コイルにして巻取り積み重ねるに際し、前後
のコイル同士を移載装置とターンテーブル装置とで分け
て支持し、前後のコイル間の条の重量からくる巻取りの
負荷や、条の捩れ・弛み等の形態を補助ガイドロール装
置で吸収・調整してターンテーブル装置に送り込み、タ
ーンテーブル装置は巻取り案内用のガイドロール装置の
働きで条を整えて巻き取ることができ、しかもこのよう
な各装置の調和のとれた働きを移載装置の移載状況に合
わせて連続的なものとして期待でき最終的に後位置のコ
イルを前位置のコイルの上に巻取り積み重ねる迄そして
更に次のコイルを受け入れる迄、コイルの特性を考慮し
ながら対処することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイルの溶接・連続化処理工程の全体を示す概
略側面図である。
【図2】ターンテーブル装置の側面図である。
【図3】図2中の矢示III-III 線に沿うテーブル本体の
底面図である。
【図4】巻取り案内用のガイドロール装置の側面図であ
る。
【図5】図4に示した巻取り案内用のガイドロール装置
の平面図図である。
【図6】図4の矢示VI-VI 線に沿う横断面図である。
【図7】図4の巻取り案内用のガイドロール装置を矢示
VII 方向から見たである。
【図8】図4中の矢示VIII-VIII 線に沿う縦断面図であ
る。
【図9】補助ガイドロール装置の側面図である。
【図10】図9に示した補助ガイドロール装置の平面図
である。
【図11】図9中の矢示XI方向から見た側面図である。
【図12】前後両位置のコイル同士の配置状態を示す斜
視説明図である。
【図13】前位置のコイルと巻取り案内用のガイドロー
ル装置(縦ロール)との位置関係を説明する平面図であ
る。
【図14】前位置のコイルと巻取り案内用のガイドロー
ル装置(横ロール)との位置関係を説明する平面図であ
る。
【図15】前位置のコイルと巻取り案内用のガイドロー
ル装置(縦ロール)との位置関係を説明する側面図であ
る。
【図16】前位置のコイルと巻取り案内用のガイドロー
ル装置(横ロール)との位置関係を説明する側面図であ
る。
【符号の説明】
1 移載装置 10 補助ガイドロール装置 11 ターンテーブル装置 14 巻取り案内用のガイドロール装置 20 前位置のコイル 21 後位置のコイル 22 条 23 条 36 テーブル本体 50 縦ロール 51 横ロール 52 多間接ロボットハンド 78 ロール支持部 85 上側の横ピンチロール 86 下側の横ピンチロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 慶一 神奈川県高座郡寒川町倉見3番地日鉱金 属株式会社倉見工場内 (72)発明者 西野 信次 東京都港区虎ノ門4丁目1番40号日鉱エ ンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−214161(JP,A) 特開 平3−193213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 45/00 - 49/00 B65H 54/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルの移載方向で前後両位置にあり且つ
    互いに接続されたコイル同士の前位置のコイルをターン
    テーブル装置上で水平状態にして回転させ、また後位置
    のコイルを移載装置で水平状態にて保持・移載し、前位
    置のコイルで巻き取りながらその上に後位置のコイルを
    積み重ねる装置であって、 ターンテーブル装置が、逐次積み重ねたコイル上面位置
    に合わせてテーブル本体を下降し条の巻取り高さを保つ
    ための上下位置決め装置と両コイル間の条を巻き取るた
    めテーブル本体を回転させる回転駆動装置とを備え、更
    に、 コイル側面に対応させる縦ロールおよびコイル上側のエ
    ッジ面に対応させる横ロールを有し、テーブル本体上の
    コイルの外巻き・内巻きや条のサイズに合わせて両ロー
    ルを位置可変とする巻取り案内用のガイドロール装置
    と、そして移載装置が通過するまでは両コイル間の条を
    挟持し、テーブル本体上のコイルの外巻き・内巻きに合
    わせて条の送り込み位置を調整自在とし且つテーブル本
    体の回転に合わせて条をターンテーブル装置へ押し込む
    ための補助ガイドロール装置とを、 上記ターンテーブル装置に組み合わせたものであるコイ
    ルの巻取り積重ね装置。
  2. 【請求項2】巻取り案内用のガイドロール装置は、多間
    接ロボットハンドに縦ロールと横ロールを設けたもので
    あり、 縦ロールはその上下・回転駆動系として、多間接ロボッ
    トハンドに設けたハウジングの外側で支持される第1上
    下駆動モータに接続の第1ボールネジと、第1ボールネ
    ジに係合する第1ガイド部から突出させた、第1アーム
    の先端で支持される回転駆動モータに、回転シャフトを
    介して設けた縦ロールとを備え、そして横ロールはその
    上下・旋回駆動系として、ハウジングに設けた第2上下
    駆動モータに接続の第2ボールネジと、第2ボールネジ
    に係合する第2ガイド部から突出させた第2アームの先
    端で且つ縦ロールの上記回転シャフトの外側を囲む状態
    で設けられる、旋回駆動モータに接続のリング体と、リ
    ング体より吊り下げ状態で支持される横ロールとを備え
    たものである、 請求項1記載のコイルの巻取り積み重ね装置。
  3. 【請求項3】補助ガイドロール装置は、コイルの移載方
    向と交差する方向で進退動自在にした台車と、台車に立
    設した柱体に設けた上下動自在なロール支持部と、ロー
    ル支持部に配された上下一対で駆動するピンチ横ロール
    およびその入側・出側に位置する横ロールおよび一対の
    縦ロールとを備えるものである請求項1又は請求項2記
    載のコイルの巻取り積み重ね装置。
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