JP2837610B2 - 多値読出専用記憶装置およびその駆動方法 - Google Patents

多値読出専用記憶装置およびその駆動方法

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JP2837610B2
JP2837610B2 JP16204593A JP16204593A JP2837610B2 JP 2837610 B2 JP2837610 B2 JP 2837610B2 JP 16204593 A JP16204593 A JP 16204593A JP 16204593 A JP16204593 A JP 16204593A JP 2837610 B2 JP2837610 B2 JP 2837610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体読出専用記憶
装置およびその駆動方法に関する。より詳しくは、1つ
のメモリセルに多値情報を記憶させることができる読出
専用記憶装置(マスクROM)およびその駆動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】高集積化を実現するためには、1つのメ
モリセル当たりに2ビット以上の多値情報を記憶させる
のが望ましい。
【0003】従来の多値読出専用記憶装置としては、図
11に示すようなものがある。この多値読出専用記憶装
置は、それぞれメモリセルを構成する4種類のMOS
(メタル・オキサイド・セミコンダクタ)型電界効果ト
ランジスタ(メモリセルトランジスタ)TR0,TR
1,TR2,TR3を有している。トランジスタTR
1,TR2,TR3のチャネルに不純物濃度が異なるイ
オン注入領域IR1,IR2,IR3を設けることによ
り、4種類のトランジスタTR0,TR1,TR2,T
R3の閾値電圧はそれぞれ異なるレベルに設定されてい
る(各閾値電圧は、この記憶装置の電源電圧の範囲内に
設定されている)。なお、トランジスタTR0,TR
1,TR2,TR3について、ワード線WL,WLがゲ
ート電極、データ線DL0,DL1,DL2,DL3が
ドレイン電極、接地線GNDがソース電極となってい
る。
【0004】この多値読出専用記憶装置は、例えば図1
2に示すような読み出し回路によって駆動される(図中
に示すメモリセルアレイ12は、上記4種類のトランジ
スタ群TR0,TR1,TR2,TR3を複数含んでい
る。)。この読み出し回路は、メモリセルアレイ12内
のワード線の電位を制御するワード線ドライバ13と、
それぞれ参照電位Vref1,Vref2,Vref3
を入力の1つとする差動増幅器14,15,16と、デ
コーダ17を有している。メモリセルアレイ12内の各
データ線と電源Vddとの間に抵抗R1,R2が直列に
接続されている。読み出し時には、ワード線ドライバ3
がメモリセルアレイ12内のワード線に所定の電圧(ゲ
ート電圧)を印加する。あるゲート電圧に対してオンし
ているトランジスタTR0,TR1,TR2,TR3に
応じてドレイン電流が定まり、このドレイン電流に応じ
て点P1(抵抗R1とR2との間の接続点)の降下電圧
が定まる。差動増幅器14,15,16が点P1の電圧
と参照電圧Vref1,Vref2,Vref3とを比
較し、これら差動増幅器14,15,16の出力をデコ
ーダ17が解析して、4値の情報(データ)が得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多値読出専用記憶装置は、4種類のトランジスタT
R0,TR1,TR2,TR3を閾値電圧のみを変えて
構成しているため、作製にあたってフォトリソグラフィ
やイオン注入の回数が多くなる。すなわち、トランジス
タTR0,TR1,TR2,TR3の閾値電圧を変える
ために、図11に示したように、チャネル注入なし、お
よび、チャネル注入量が異なる3つの領域IR1,IR
2,IR3を形成しなければならないため、フォトリソ
グラフィやイオン注入などの工程数が増加するという問
題がある。工程数の増加は歩留まりを低下させる要因と
なり、コストアップにつながる。また、閾値電圧の種類
が多いため、限られた電源電圧の範囲内に閾値電圧を設
定するのが難しいという問題がある。例えば、電源電圧
3Vの場合、たかだか3Vの範囲内に4種類の閾値電圧
を設定しなければならず、プロセスマージンが少ないた
め閾値電圧のレベル制御が非常に難しくなる。さらに、
図12に示したように、読み出し時に、メモリセルの出
力(ドレイン電流で定まる降下電圧)を3種類の参照電
圧Vref1,Vref2,Vref3と比較している
ため、判定が微妙であり、読み出し時間が長くなるとい
う問題がある。すなわち、メモリセルアレイ12内のワ
ード線に所定の電圧を印加した後、降下電圧が十分に安
定するまで待ってから判定をしなければならず、読み出
し時間が長くなる。特に、シリアルに判定する場合には
読み出し時間が非常に長くなる。また、比較判定を並列
に行う場合は、複数(3個)の判定回路が必要となるた
め、面積増大を招く。
【0006】そこで、本出願人は、これらの問題を解決
するものとして、先に、図4に示すような多値読出専用
記憶装置を提案した。この多値読出専用記憶装置は、チ
ャネル長と閾値電圧とをそれぞれ2種類設定することに
よって4種類のMOS型電界効果トランジスタTRa,
TRb,TRc,TRdを構成している。トランジスタ
TRaは長チャネルで高閾値、トランジスタTRbは短
チャネルで高閾値、トランジスタTRcは長チャネルで
低閾値、トランジスタTRdは短チャネルで低閾値に設
定されている。イオン注入領域IR,IRは、トランジ
スタTRa,TRbの閾値をトランジスタTRc,TR
dに比して高めるために設けられたものである。なお、
トランジスタTRa,TRb,TRc,TRdについ
て、ワード線WL,WLがゲート電極、データ線DL
0,DL1,DL2,DL3がドレイン電極、接地線G
NDがソース電極となっている。
【0007】各トランジスタTRa,TRb,TRc,
TRdのドレイン電流Ids対ソース−ドレイン間電圧
Vds特性(ゲート電圧Vgをパラメータとする)は、
電源電圧5Vを前提としたとき、例えばそれぞれ図5,
図6,図7,図8に示すように設定される。この結果、
(Vg,Vd)=(0V,2V),(5V,2V),
(2V,5V)が印加されたとき、各トランジスタTR
a,TRb,TRc,TRdは、それぞれ次の「表1」
に示すオン,オフ状態をとる。
【表1】
【0008】すなわち、トランジスタTRa(長チャネ
ルで高閾値)は、バイアス条件Vg,Vdにかかわらず
オンしない。トランジスタTRb(短チャネルで高閾
値)は、Vgにかかわらず、Vdsが2〜3Vを超える
とオンする。トランジスタTRc(長チャネルで低閾
値)は、Vdsが少し(2V)だけあれば、Vgが高レ
ベル(5V)のときオンする。トランジスタTRd(短
チャネルで低閾値)は、Vgが高レベルにあるか、また
は、Vdsが2〜3Vを超えるとオンする。
【0009】この多値読出専用記憶装置は、図9に示す
ブロック構成を持つ読み出し回路によって駆動される
(図中に示すメモリセルアレイ6は、上記4種類のトラ
ンジスタ群TRa,TRb,TRc,TRdを複数含ん
でいる。)。この読み出し回路は、アドレスデコーダ1
と、バイアス条件設定部2と、ワード線ドライバ3と、
ビット線セレクタ4と、差動増幅器5を有している。入
力アドレスの信号が遷移すると、アドレスデコーダ1が
その信号遷移を解析して、ワード線ドライバ3,ビット
線ドライバ4にそれぞれ行方向,列方向のアドレスを表
す信号を出力するとともに、その上位または下位1ビッ
トにより、バイアス条件設定部2に対して、メモリセル
アレイ内のワード線とデータ線(ビット線)に印加すべ
きバイアス条件(Vg,Vdの値)を表す信号を出力す
る。この信号に基づいて、ワード線ドライバ3,ビット
線セレクタ4は、メモリセルアレイ6内の特定のメモリ
セルトランジスタにバイアスVg,Vdを印加する。メ
モリセルアレイ6からデータ線を通して取り出された信
号は、差動増幅器5によって、参照電圧Vrefと比較
される。これにより、バイアス印加条件に応じて2種類
の情報のうちの一方、すなわち、閾値電圧に対応する情
報とチャネル長に対応する情報のうちの一方がデータと
して読み出される。
【0010】この多値読出専用記憶装置では、上述のよ
うに2種類のチャネル長と2種類の閾値電圧とで4種類
のメモリセルトランジスタを構成しており、閾値電圧の
みを変えて4種類のメモリセルトランジスタを構成した
場合(図11)に比して、閾値電圧の種類が少ない。し
たがって、簡単に作製でき、プロセスマージンを広げる
ことができる。しかも、メモリセルアレイ6からデータ
線を通して取り出した信号を1種類の参照電圧のみと比
較しているので、読み出しを高速化することができる。
【0011】しかしながら、この多値読出専用記憶装置
では、図4に示したように、各トランジスタTRa,T
Rb,TRc,TRdのソースが接地線GNDに共通に
接続されているため、例えば、データ線DL1を通して
特定のトランジスタTRbのドレインに高電圧Vds=
5Vが印加された場合、選択されたデータ線DL1につ
ながる他の図示しない短チャネルトランジスタがすべて
オンする。このため、上記データ線DL1の電位変動
は、選択されたトランジスタTRbによるものか、他の
図示しない短チャネルトランジスタによるものか、判定
することができない。このため、この多値読出専用記憶
装置は実用に耐えられないという問題がある。
【0012】なお、図10に示すように、各メモリセル
トランジスタTRa,TRb,TRc,TRdとデータ
線DL0,DL1,DL2,DL3との間に、それぞれ
選択用トランジスタSTa,STb,STc,STdを
設けることにより、選択されたメモリセルトランジスタ
以外のメモリセルトランジスタにソース−ドレイン間電
圧Vdsが印加されないようにすることができる。しか
しながら、このようにした場合、各メモリセルを実質的
に2個のトランジスタ(メモリセルトランジスタと選択
用トランジスタ)で構成することになるため、面積の大
幅な増大を招き、多値メモリセルの利点が失われる。
【0013】そこで、この発明の目的は、簡単に作製で
き、プロセスマージンを広げることができ、読み出しを
高速化できる上、面積増大を抑えて実用に供することが
できる多値読出専用記憶装置およびその駆動方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の多値読出専用記憶装置は、チャネ
ル長と閾値電圧とをそれぞれ2種類設定することによっ
て構成された4種類のメモリセルトランジスタと、1個
の選択用トランジスタとを含むメモリセルブロックを、
ワード線とデータ線の交差箇所に行列状に配したメモリ
セルアレイを有する多値読出専用記憶装置であって、1
つの上記メモリセルブロック内の各メモリセルトランジ
スタおよび選択用トランジスタは同一のワード線によっ
て駆動され、1つの上記メモリセルブロック内の各メモ
リセルトランジスタの一方の端子はそれぞれ異なるデー
タ線に接続される一方、上記各メモリセルトランジスタ
の他方の端子は上記選択用トランジスタの一方の端子に
共通に接続され、上記選択用トランジスタの他方の端子
は接地されていることを特徴としている。
【0015】また、請求項2に記載の多値読出専用記憶
装置は、請求項1に記載の多値読出専用記憶装置を駆動
する多値読出専用記憶装置の駆動方法であって、読み出
し時に、上記メモリセルアレイ内で1本のワード線を選
択するとともに、上記メモリセルアレイ内で、1つの上
記メモリセルブロック当たり1本以下のデータ線を選択
することを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1に記載の多値読出専用記憶装置では、
2種類のチャネル長と2種類の閾値電圧とで4種類のメ
モリセルトランジスタを構成しており、閾値電圧のみを
変えて4種類のメモリセルトランジスタを構成した場合
(図11)に比して、閾値電圧の種類が少ない。したが
って、簡単に作製され、プロセスマージンが広がる。
【0017】また、この多値読出専用記憶装置では、読
み出し時に、メモリセルアレイからデータ線を通して取
り出した信号を1種類の参照電圧Vrefのみと比較す
れば良いので、図11に示した従来のものに比して、高
速に読み出しが行われる。また、メモリセルアレイ内で
メモリセルブロック当たり1本ずつ、複数のデータ線を
選択した場合は、複数のデータを並行して読み出すこと
ができる。したがって、ビット当たりの読み出し時間が
さらに短縮され、さらに高速に読み出しが行われる。
【0018】さらに、この多値読出専用記憶装置では、
メモリセルブロックに含まれる複数のメモリセルトラン
ジスタに対して1個の選択用トランジスタを設けている
だけであるから、各メモリセルトランジスタ毎に1個の
選択用トランジスタを設ける場合(図10)に比して、
面積の増大を抑えられる。したがって、実用に供するこ
とができる。
【0019】請求項2に記載の多値読出専用記憶装置の
駆動方法では、読み出し時に、上記メモリセルアレイ内
で1本のワード線を選択するとともに、上記メモリセル
アレイ内で、1つの上記メモリセルブロック当たり1本
以下のデータ線を選択する。ここで、メモリセルアレイ
内で特定されたメモリセルトランジスタにつながる1本
のデータ線のみを選択する場合は、上記メモリセルトラ
ンジスタのデータが読み出される。また、メモリセルア
レイ内でメモリセルブロック当たり1本ずつ、複数のデ
ータ線を選択した場合は、複数のデータを並行して読み
出すことができる。したがって、ビット当たりの読み出
し時間がさらに短縮され、さらに高速に読み出しが行わ
れる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の多値読出専用記憶装置およ
びその駆動方法を実施例により詳細に説明する。
【0021】図1は、一実施例の多値読出専用記憶装置
の一部を構成するメモリセルブロックMCGの等価回路
を示している。このメモリセルブロックMCGは、共通
のワード線WLによって駆動される4種類(4個)のM
OS型電界効果トランジスタ(メモリセルトランジス
タ)TRa,TRb,TRc,TRdと、1個の選択用
トランジスタSTとを含んでいる。各メモリセルトラン
ジスタTRa,TRb,TRc,TRdのドレインdは
それぞれデータ線DL3,DL2,DL1,DL0が接
続されている。一方、各メモリセルトランジスタTR
a,TRb,TRc,TRdのソースsは、選択用トラ
ンジスタSTのドレインdに共通に接続されている。選
択用トランジスタSTのソースsは接地(GNDに接
続)されている。なお、1メモリセルブロック当たりの
メモリセルトランジスタの数は、4個以上であっても良
い。
【0022】図2は、ワード線WL0によって駆動され
るメモリセルブロックMCGと、ワード線WL1によっ
て駆動されるもう1つのメモリセルブロックMCGを併
せてレイアウトしたパターンを示している。4種類のメ
モリセルトランジスタTRa,TRb,TRc,TRd
は、チャネル長と閾値電圧とをそれぞれ2種類設定する
ことによって構成されている。例えば、ワード線WL0
によって駆動されるメモリセルブロックMCGでは、ト
ランジスタTRaは長チャネルで高閾値、トランジスタ
TRbは短チャネルで高閾値、トランジスタTRcは長
チャネルで低閾値、トランジスタTRdは短チャネルで
低閾値に設定されている。イオン注入領域IR,IR
は、基板と同種の不純物濃度を持ち、トランジスタTR
a,TRbの閾値をトランジスタTRc,TRdに比し
て高めるために設けられている。なお、各メモリセルブ
ロックMCG内で、4種類のメモリセルトランジスタは
相対的に様々な配置をとる。この配置は、記憶装置の用
途に応じてマスク設計段階で決定される。なお、図中、
Aは活性領域、Cはドレインのコンタクト箇所を示して
いる。
【0023】上記各トランジスタTRa,TRb,TR
c,TRdのドレイン電流Ids対ソース−ドレイン間
電圧Vds特性(ゲート電圧Vgをパラメータとする)
は、この例では、電源電圧5Vを前提として、それぞれ
図5,図6,図7,図8に示したものと全く同様に設定
されている。この結果、(Vg,Vd)=(0V,0
V),(5V,2V),(2V,5V)が印加されたと
き、各トランジスタTRa,TRb,TRc,TRd
は、それぞれ「表1」に示したオン,オフ状態をとるよ
うになっている。
【0024】図3に示すように、この多値読出専用記憶
装置のメモリセルアレイは、上述のようなメモリセルブ
ロックを行列状に複数配置して構成されている。1組の
メモリセルブロックMCGは、1本のワード線WL0
と、1本の接地線GNDおよび4本のデータ線DL0,
…,DL3との交差箇所に設けられている。上記ワード
線WL0と、別の接地線GNDおよびデータ線DL4,
…,DL7、さらに別の接地線GNDおよびデータ線D
L8,…,DL11との交差箇所に、それぞれメモリセ
ルブロックが配置されている。同様に、ワード線WL
1,WL2と、接地線GNDおよびデータ線DL0,
…,DL3、接地線GNDおよびデータ線DL4,…,
DL7、接地線GNDおよびデータ線DL8,…,DL
11との交差箇所に、それぞれメモリセルブロックが配
置されている。
【0025】この多値読出専用記憶装置は、図9に示し
たものと同じブロック構成を持つ読み出し回路によっ
て、次のように駆動される。
【0026】入力アドレスの信号が遷移すると、アド
レスデコーダ1がその信号遷移を解析して、ワード線ド
ライバ3,ビット線ドライバ4にそれぞれ行方向,列方
向のアドレスを表す信号を出力するとともに、その上位
または下位1ビットにより、バイアス条件設定部2に対
して、メモリセルアレイ内のワード線とデータ線(ビッ
ト線)に印加すべきバイアス条件(Vg,Vdの値)を
表す信号を出力する。
【0027】この信号に基づいて、ワード線ドライバ
3,ビット線セレクタ4は、メモリセルアレイ6内の特
定のメモリセルトランジスタにバイアスVg,Vdを印
加する。詳しくは、図3に示すように、メモリセルアレ
イ内のワード線WL0,WL1,WL2,…のうち1本
だけが選択される。この例では、ワード線WL0だけに
バイアスVg(≠0)が印加され、他のワード線WL
1,WL2,…はすべて接地電位GNDに保持される。
このとき、ワード線WL0によって駆動される選択用ト
ランジスタSTはオン状態となる一方、他のワード線W
L1,WL2,…によって駆動される選択用トランジス
タはオフ状態となる。
【0028】データ線は、1組のメモリセルブロック
について1本だけが選択される。この例では、メモリセ
ルブロックMCGについて、データ線DL1だけにバイ
アスVdが印加され、残りのデータ線DL0,DL2,
DL3は接地電位GND(またはパンチスルーが生じな
い低電位)に保持されている。メモリセルブロックMC
G内では、データ線DL1と接地線GNDとの間の電位
差によって、オン状態の選択用トランジスタSTを介し
て、メモリセルトランジスタTRa,TRb,TRc,
TRdのうちメモリセルトランジスタTRcのみにソー
ス−ドレイン間電圧Vdsが印加される。すなわち、メ
モリセルトランジスタTRcが選択される。このとき、
選択されたデータ線DL1につながるメモリセルトラン
ジスタのうち、ワード線WL0以外のワード線WL1,
WL2,…によって駆動されるメモリセルトランジスタ
は、それぞれのメモリセルブロック内の選択用トランジ
スタがオフ状態にあるため、データ線DL1の電位がど
のような値をとっても、オンすることがない。したがっ
て、選択されたデータ線DL1につながるメモリセルト
ランジスタのうちメモリセルトランジスタTRcのみが
選択される。
【0029】なお、メモリセルブロック当たり1本以下
であれば、このメモリセルアレイ内で複数本のデータ線
が選択されていても良い。例えば、データ線DL4,
…,DL7のうちDL5、データ線DL8,…,DL1
1のうちDL9が選択されていても良い。
【0030】このメモリセルアレイからデータ線DL
1を通して取り出された信号は、図9に示すように、差
動増幅器5によって、参照電圧Vrefと比較される。
これにより、特定のメモリセルトランジスタに書き込ま
れた2種類の情報のうち一方、すなわち、閾値電圧に対
応する情報とチャネル長に対応する情報のうちの一方が
データとして読み出される。
【0031】このように、この多値読出専用記憶装置で
は、メモリセルアレイ6からデータ線を通して取り出し
た信号を1種類の参照電圧Vrefのみと比較している
ので、図11に示した従来のものに比して、読み出しを
高速化することができる。また、図3に示したように、
メモリセルアレイ内でメモリセルブロック当たり1本ず
つ、複数のデータ線DL1,DL5,DL9,…を選択
した場合は、複数のデータを並行して読み出すことがで
きる。したがって、ビット当たりの読み出し時間をさら
に短縮することができ、さらに高速化することができ
る。
【0032】また、この多値読出専用記憶装置では、上
述のように2種類のチャネル長と2種類の閾値電圧とで
4種類のメモリセルトランジスタを構成しており、閾値
電圧のみを変えて4種類のメモリセルトランジスタを構
成した場合(図11)に比して、閾値電圧の種類が少な
い。したがって、簡単に作製でき、プロセスマージンを
広げることができる。
【0033】さらに、この多値読出専用記憶装置では、
メモリセルブロックに含まれる複数のメモリセルトラン
ジスタに対して1個の選択用トランジスタを設けている
だけであるから、各メモリセルトランジスタ毎に1個の
選択用トランジスタを設ける場合(図10)に比して、
面積の増大を抑えることができ、したがって、実用に供
することができる。
【0034】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に記
載の多値読出専用記憶装置は、2種類のチャネル長と2
種類の閾値電圧とで4種類のメモリセルトランジスタを
構成しているので、閾値電圧のみを変えて4種類のメモ
リセルトランジスタを構成した場合(図11)に比し
て、閾値電圧の種類が少ない。したがって、簡単に作製
出来、プロセスマージンを広げることができる。この結
果、歩留まり向上させて、コストダウンすることができ
る。
【0035】また、この多値読出専用記憶装置では、読
み出し時に、メモリセルアレイからデータ線を通して取
り出した信号を1種類の参照電圧Vrefのみと比較す
れば良いので、図11に示した従来のものに比して、読
み出しを高速に行うことができる。また、メモリセルア
レイ内でメモリセルブロック当たり1本ずつ、複数のデ
ータ線を選択した場合は、複数のデータを並行して読み
出すことができる。したがって、ビット当たりの読み出
し時間をさらに短縮でき、さらに読み出しを高速化でき
る。
【0036】さらに、この多値読出専用記憶装置では、
メモリセルブロックに含まれる複数のメモリセルトラン
ジスタに対して1個の選択用トランジスタを設けている
だけであるから、各メモリセルトランジスタ毎に1個の
選択用トランジスタを設ける場合(図10)に比して、
面積の増大を抑えることができる。したがって、実用に
供することができる。
【0037】請求項2に記載の多値読出専用記憶装置の
駆動方法では、読み出し時に、上記メモリセルアレイ内
で1本のワード線を選択するとともに、上記メモリセル
アレイ内で、1つの上記メモリセルブロック当たり1本
以下のワード線を選択する。ここで、メモリセルアレイ
内で特定されたメモリセルトランジスタにつながる1本
のデータ線のみを選択する場合は、上記メモリセルトラ
ンジスタのデータが読み出すことができる。また、メモ
リセルアレイ内でメモリセルブロック当たり1本ずつ、
複数のデータ線を選択した場合は、複数のデータを並行
して読み出すことができる。したがって、ビット当たり
の読み出し時間をさらに短縮でき、さらに高速に読み出
しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の多値読出専用記憶装置
の一部を構成するメモリセルブロックの等価回路を示す
図である。
【図2】 2つのメモリセルブロックをレイアウトした
パターンを示す図である。
【図3】 上記多値読出専用記憶装置のメモリセルアレ
イを示す図である。
【図4】 本出願人が先に提案した多値読出専用記憶装
置の構成を示す図である。
【図5】 長チャネルで高閾値電圧のメモリセルトラン
ジスタの特性を例示する図である。
【図6】 短チャネルで高閾値電圧のメモリセルトラン
ジスタの特性を例示する図である。
【図7】 長チャネルで低閾値電圧のメモリセルトラン
ジスタの特性を例示する図である。
【図8】 短チャネルで低閾値電圧のメモリセルトラン
ジスタの特性を例示する図である。
【図9】 上記一実施例の多値読出専用記憶装置および
図4に示した多値読出専用記憶装置を駆動する読み出し
回路の構成を示す図である。
【図10】 図4に示した多値読出専用記憶装置の変形
例を示す図である。
【図11】 従来の多値読出専用記憶装置の構成を示す
図である。
【図12】 上記従来の多値読出専用記憶装置を駆動す
る読み出し回路構成を示す図である。
【符号の説明】
DL0,DL1,DL2,DL4,… データ線 GND 接地線 IR イオン注入領域 ST 選択用トランジスタ TRa,TRb,TRc,TRd メモリセルトランジ
スタ WL,WL0,WL1,… ワード線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル長と閾値電圧とをそれぞれ2種
    類設定することによって構成された4種類のメモリセル
    トランジスタと、1個の選択用トランジスタとを含むメ
    モリセルブロックを、ワード線とデータ線の交差箇所に
    行列状に配したメモリセルアレイを有する多値読出専用
    記憶装置であって、 1つの上記メモリセルブロック内の各メモリセルトラン
    ジスタおよび選択用トランジスタは同一のワード線によ
    って駆動され、 1つの上記メモリセルブロック内の各メモリセルトラン
    ジスタの一方の端子はそれぞれ異なるデータ線に接続さ
    れる一方、上記各メモリセルトランジスタの他方の端子
    は上記選択用トランジスタの一方の端子に共通に接続さ
    れ、 上記選択用トランジスタの他方の端子は接地されている
    ことを特徴とする多値読出専用記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多値読出専用記憶装置
    を駆動する多値読出専用記憶装置の駆動方法であって、 読み出し時に、上記メモリセルアレイ内で1本のワード
    線を選択するとともに、上記メモリセルアレイ内で、1
    つの上記メモリセルブロック当たり1本以下のデータ線
    を選択することを特徴とする多値読出専用記憶装置の駆
    動方法。
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