JP3134762B2 - 半導体記憶装置およびこの装置からのデータ読み出し方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびこの装置からのデータ読み出し方法

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JP3134762B2 JP5791096A JP5791096A JP3134762B2 JP 3134762 B2 JP3134762 B2 JP 3134762B2 JP 5791096 A JP5791096 A JP 5791096A JP 5791096 A JP5791096 A JP 5791096A JP 3134762 B2 JP3134762 B2 JP 3134762B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体記憶装置およ
びこの装置からのデータ読み出し方法に係わり、特に製
造時のイオン注入工程を複数回行なってしきい値を制御
することにより1つのメモリセルに多段階の情報が格納
可能なリードオンリメモリ(以下、多値ROMと称す)
のデータ読み出し時において、プリチャージ回路から仮
想接地線へのリーク電流の発生によりしきい値が高いメ
モリセルのデータを読み出せなくなる欠点を改善する半
導体記憶装置およびこの装置からのデータ読み出し方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ROMは、書き込む情報を半導体製造工
程におけるフォトマスクによって特定のパターン化をし
て書き込むものであり、一度書き込まれた記憶情報は書
き換えることが出来ず、したがって電源を切っても記憶
情報は消えない不揮発性を特徴とする記憶装置である。
また、メモリセルの構造が特別な製造工程を必要とせず
経済的に有利であり、さらに書き込み動作が不要である
ため全体の回路構成が簡素化され、大容量化に適してい
る。
【0003】このROMは半導体基板上に複数のメタル
デジット線およびメタル仮想接地線が互に平行状態でか
つ交互に配設され、それぞれの隣接するメタルデジット
線およびメタル仮想接地線の間にメモリバンクの異なる
メモリセルが複数個ずつ配置されたメモリセルアレイを
備えている。このメモリセルに格納されたデータを外部
に読み出す方法は、まず読み出すべきデータが格納され
たメモリセルに配設されたワード線を活性化し、特定す
べきメモリセルのデジット線を選択することによって、
このデジット線の電位をセンスアンプで増幅した後外部
へ出力させている。
【0004】ここで本発明の関連技術としての多値RO
Mについてその概略をを説明しておく。半導体の微細化
技術の進展に伴ない上述したROMの容量も大きくなっ
てきたが、さらなる大容量化の一手段として多値ROM
が知られている。この多値ROMは、例えば、特開昭5
3−81024号公報および特願平7−75766号に
記載されている。この技術は、4種類のフォトマスクを
用いることにより、それぞれのマスクごとに注入濃度の
異なるイオン注入を4回行ない、メモリセルのしきい値
を16段階に設定することが出来るというものである。
【0005】上述した多値ROMを説明するためにワー
ド線駆動電圧を示した図13(a)およびそのしきい値
に関するデータの真理値表を示した図13(b)を参照
すると、ここでは説明を容易にするために4種類のしき
い値の場合について示してある。はじめにデータの書き
込みについて述べると、この多値ROMは、上述したよ
うに製造工程におけるイオン注入により、メモリセルの
それぞれに対して所望のしきい値を設定する。例えば保
持データを“00”としたいセルにはしきい値VTを
0.4Vに設定し、データを“01”としたいセルには
しきい値1.4Vを、データを“10”としたいセルに
はしきい値2.4Vを、データを“11”としたいセル
にはしきい値3.5Vをそれぞれ設定する。
【0006】次にこのROMからデータを読み出す場合
は、例えばワード線の駆動電位をV1、V2およびV3
と変化させて読み出す。このときワード線の駆動電位V
1、V2およびV3としきい値VTとの関係は、0.4
V<V1<1.4V<V2<2.4V<V3<3.5V
の状態にある。
【0007】期間t1でワード線に駆動電位V1を供給
してメモリセルからデータを読み出す場合に、しきい値
がVT=0.4Vに設定したメモリセルのみが活性化
(ON)され、その他のメモリセルは非活性(OFF)
のままである。したがって、選択したメモリセルがON
であれば、そのセルのしきい値はVT=0.4Vである
ことが判別出来る。読み出し期間t2でワード線に駆動
電位V2を供給すると、しきい値VT=0.4Vおよび
VT=1.4VのメモリセルのみがONとなり、その他
のメモリセルはOFFのままである。したがって選択し
たメモリセルがt2でONでありかつt1でOFFであ
ったなら、そのセルのしきい値はVT=1.4Vである
ことが判別出来る。読み出し期間t3でワード線に駆動
電位V3を供給すると、しきい値VT=0.4V、VT
=1.4VおよびVT=2.4Vに設定したメモリセル
がONとなり、VT=3.5VのメモリセルはOFFの
ままである。したがって選択したメモリセルがt3でO
Nでありかつt1,t2でOFFであったなら、そのメ
モリセルのしきい値はVT=2.4Vであることが判別
出来る。また、選択したメモリセルがt3でOFFであ
ったなら、そのメモリセルのしきい値はVT=3.5V
であることも同時に判別出来る。
【0008】この様にして読み出し期間t1〜t3によ
り選択セルの4種類のしきい値を判別し、それぞれのし
きい値に対応したデータを出力することで1つのメモリ
セルから2ビットのデータを読み出すことが出来る。
【0009】上述したROMまたは多値ROMにおいて
は、PN接合によって素子分離を行なった拡散デジット
線、拡散仮想接地線を用いたプレーナ構造のメモリセル
が一般的であり、デジット線の負荷を軽減するためにメ
モリセルを複数のブロックに分けて、これらのブロック
ごとにデジット線を選択するようにしたバンクセレクタ
が用いられている。
【0010】この場合は、通常のNOR型ROMが全て
のセルトランジスタのソース電極を接地電位に直接接続
するのに対し、ソース電極はバンクごとにデジット線方
向に配設された接地用の配線、いわゆるメタル仮想接地
線にバンクごとに共通接続されており、このメタル仮想
接地線のうち、列アドレス信号に応答して選択されたメ
タル仮想接地線のみが接地電位に接続されるものであ
る。
【0011】従来のROMの一例の主要部をブロック図
で示した図14を参照すると、このROM700は、前
述した多値ROMであり、メモリセルブロック11と、
メモリセルブロック11の内部にプリバイアス線L11
を介してプリバイアス電位を供給するプリバイアス回路
12と、メモリセルブロック11内部に配設される仮想
接地線L25を主仮想接地線L15を介して接地電位に
接続する仮想接地選択回路13と、メモリセルブロック
11から延長された選択デジット線L12を選択すると
ともに、仮想接地選択回路13の出力端と接続される主
仮想接地線L15にメモリセルブロックから延長された
選択仮想接地線L14とを選択的に接続するYセレクタ
(以下、列セレクタと称す)14と、列セレクタ14で
選択されたデシット線L16の電位を増幅するセンスア
ンプ15と、ワード線を制御線L17を介して選択制御
するワード線制御部17およびバンクセレクタを制御線
L18を介して選択制御するバンク制御部からなるXデ
コーダ16とからなる。
【0012】メモリセルブロック11は、メモリセル1
9と、このメモリセル19を選択するためのワード線L
19と、拡散デジット線L20およびL21をバンクご
とに選択するデジット側バンクセレクタ20と、このデ
ジット側バンクセレクタ20のトランジスタ21および
22を介して拡散デジット線L20およびL21がデジ
ットコンタクト23で接続されるメタルデジット線L2
2と、メモリセル19のソース電極の拡散接地線L23
およびL24をバンクごとに選択する接地側バンクセレ
クタ24と、この接地側バンクセレクタ24のトランジ
スタ25および26を介して拡散接地線L23およびL
24がデジットコンタクト27で接続されるメタル仮想
接地線L25とから構成される。
【0013】前述したプレーナ構造によるメモリセルお
よびバンクセレクタのトランジスタは、例えばメモリセ
ル19の場合、Nチャネル型トランジスタがX軸方向に
所定の数だけ隣接して配置されており、一方に隣接する
トランジスタとはドレイン電極を共通電極として形成さ
れ、他方に隣接するトランジスタともソース電極が共通
電極として形成され、その表面に薄い絶縁酸化膜を介し
てポリシリコン層によるワード線L19が形成されてい
るので、1本のワード線を活性化するとこれらの隣接す
るトランジスタは全て活性化される。ドレイン電極およ
びソース電極をそれぞれ共通電極にするのでこれらの各
トランジスタ間には通常のトランジスタで用いる素子間
分離のための厚いフイールド酸化膜を形成させる必要が
なく、フイールド酸化膜が不要な分素子面積が小さくな
る。
【0014】メモリセルブロック11を具体的に図示し
た図15を参照すると、この記憶装置800は、メモリ
セル31、32、33、34、35…と、これらのメモ
リセルのドレイン電極の拡散デジット線L31〜L33
およびL34〜L36がデジット側バンクセレクタを構
成する左側のデジット選択トランジスタ36〜38およ
び右側のデジット選択トランジスタ39〜41のソース
電極にそれぞれ接続される。これらのトランジスタのゲ
ート電極にはバンクセレクト信号が選択線L63および
L64を介して供給され、デジット選択トランジスタ3
6および39のドレイン電極は出力節点51に、37お
よび40のドレイン電極は出力節点52に、38および
41のドレイン電極は出力節点53にそれぞれ共通接続
される。
【0015】さらに、これらの出力節点51,52,お
よび53はすべてプリバイアス回路12からプリバイア
ス線L62を介してプリバイアス電圧Vpbが供給され
るとともに、それぞれ対応するデジット側列セレクタの
デジット選択トランジスタ42,43および44を介し
てセンスアンプ15に接続される。
【0016】一方、仮想接地側はメモリセル31、3
2、33、34、…の各ソース電極の拡散仮想接地線L
46〜L48、L49〜L51が仮想接地側バンクセレ
クタを構成する左側の仮想接地選択トランジスタ54〜
56および右側の仮想接地選択トランジスタ57〜59
のドレイン電極にそれぞれ接続される。これらのトラン
ジスタ54〜56のゲート電極にもバンクセレクト信号
がセレクト線L65を介して供給され、54〜56のゲ
ート電極にはバンクセレクト線L66を介して供給され
る。仮想接地選択トランジスタ54および57のソース
電極は仮想接地側出力節点66に、55および58のド
レイン電極は出力節点67に、56および59のドレイ
ン電極は出力節点68にそれぞれ共通接続される。
【0017】これらの仮想接地側出力節点66,67,
および68はすべてプリバイアス回路12からプリバイ
アス線L62を介してプリバイアス電位が供給されると
ともに、出力節点66が仮想接地側列セレクタの仮想接
地選択トランジスタ60を介して仮想接地線L58に、
トランジスタ63を介して仮想接地線L59にそれぞれ
接続される。同様に、出力節点67が仮想接地選択トラ
ンジスタ61を介して主仮想接地線L58に、トランジ
スタ64を介して仮想接地線L59にそれぞれ接続さ
れ、出力節点68が仮想接地選択トランジスタ62を介
して仮想接地線L58に、トランジスタ65を介して仮
想接地線L59にそれぞれ接続される。
【0018】仮想接地選択回路13aおよび13bは外
部から供給される第1の主仮想接地選択信号VGRおよ
び第2の主仮想接地選択信号VGLのHレベル(ここで
はVCCレベルとする)にそれぞれ応答して主仮想接地
線L58およびL59を接地電位に引き下げる。
【0019】なお、この図ではまとめて示してあるがプ
リバイアス回路12はデジット側出力節点51〜53お
よび仮想接地側出力節点66〜68ごとに配置され、そ
れぞれプリバイアス電位を供給する。
【0020】このROM800の読み出し動作は、例え
ばメモリセル31を読み出す場合は、まずワード線L1
91の電位と仮想接地選択回路13bの第1の主仮想接
地選択信号VGRと列セレクト線Y2の電位とバンクセ
レクト線L63およびL65の電位とをそれぞれHレベ
ルに設定し、他のワード線192〜19mと仮想接地選
択回路13aの第2の主仮想接地選択信号VGLと列セ
レクト線Y1、Y3、Y4の電位とバンクセレクト線L
64およびL66とをそれぞれ接地電位に設定する。こ
のときデジット線側列セレクタのデジット選択トランジ
スタ43とデジット側バンクセレクタのセレクトトラン
ジスタ37と仮想接地側バンクセレクタのセレクトトラ
ンジスタ55と仮想接地側列セレクタの選択トランジス
タ64とが活性化される。この状態でメモリセル31の
デジット線のみが選択され、メモリセル31のデータが
センスアンプ15に読み出される。
【0021】このとき、上述の選択によりデータ読み出
し経路では、センスアンプ15→節点52→トラジスタ
37→デジット線L32→メモリセル31→拡散仮想接
地線L47→トランジスタ55→接点67→トランジス
タ64→主仮想接地線L59の太線で示した電流経路が
形成される。
【0022】一方、メモリセル31〜34の4つのセル
がすべて活性化されて導通するようなデータが格納され
ている場合は、ワード線方向からの流れ込み電流の経路
として、プリバイアス回路12→節点51→トラジスタ
36→デジット線L31→メモリセル34〜32→拡散
仮想接地線L47→トランジスタ55→接点67→トラ
ンジスタ64→主仮想接地線L59の太線で示した電流
経路が形成される。
【0023】さらにワード線方向からの流れ込み電流の
他の経路として、節点66→トランジスタ54→拡散仮
想接地線L46→メモリセル35〜32→拡散仮想接地
線L47→トランジスタ55→接点67→トランジスタ
64→主仮想接地線L59の太線で示した電流経路も形
成される。
【0024】上述したようにこの種のROMでは、ワー
ド線が活性化されて選択されたワード線方向のセルトラ
ンジスタは連続してONするが、このときにワード線方
向からの電流の流れ込みが問題となる。
【0025】すなわち、選択されたメモリセル31のソ
ース電極側にデータ読み出し経路以外から電流が流れこ
むことから、メモリセル31のソース電極側の仮想接地
線を形成する拡散層抵抗によりソース電極の電位が上昇
し、データ読み出しが困難になる。特に多値ROMの場
合メモリセル31のしきい値が高く、メモリセル32〜
35のしきい値が低い場合に顕著になる。
【0026】この問題を改善した2値ROMの一例が特
開平6−68683号公報に記載されている。同公報記
載の半導体記憶装置の主要部の構成を等価回路図で示し
た図16を参照すると、この半導体記憶装置900の構
成は、複数のブロックに分割されたメモリセルアレイの
うちの1つのブロックを示してあり、半導体基板上に互
に平行に形成された拡散配線701〜709は、拡散仮
想接地線705〜709と拡散デジット線701〜70
4に分れ、それぞれが交互に配列されている。
【0027】ポリシリコンによるゲート配線710〜7
15は互に平行に拡散配線701〜709と直行する方
向に形成されており、それぞれ拡散ビット選択線710
および711、拡散仮想接地線712および713、ワ
ード線714および715に割り当てられている。
【0028】ゲート配線下であって拡散配線間の領域が
チャネル領域でありプレーナ構造のメモリセル716、
717が形成されている。このメモリセルを構成するN
チャネル型トランジスタ(以下、単にトランジスタと称
し特に指定する場合を除き全てNチャネル型である)の
しきい値を前述したように数回のイオン注入により変化
させてデータを記憶させて多値ROMとし、あるいはデ
ジット線およびドレイン電極の接続有無によりデータを
記憶させる通常のROMとしている。
【0029】拡散デジット線701〜704の2本ごと
にメタルデジット線718〜720が配設されており、
これらのメタルデジット線718〜720に選択的に接
続される1対の拡散デジット線702および703のう
ち、拡散デジット線702およびメタルデジット線71
9の間にはデジット線選択用トランジスタ721が設け
られ、拡散デジット線703およびメタルデジット線7
19の間にはデジット線選択用トランジスタ722が設
けられている。
【0030】デジット線選択用トランジスタ721およ
び722のゲート電極には拡散ビット選択線710およ
び711から右側ビット選択線選択信号BSRおよび左
側ビット選択線選択信号BSLが供給される。
【0031】メタルデジット線718〜720はそれぞ
れYゲート723によって1本のみが選択されてこの線
に接続され選択されたセルトランジスタのデータがセン
スアンプに送出される。
【0032】Yゲート723およびメモリセルアレイの
間にはトランジスタ724〜726からなるプリチャー
ジ回路が設けられてその出力端がメタルデジット線71
8〜720にそれぞれ接続される。
【0033】このプリチャージ回路は、トランジスタ7
24〜726のゲートおよびドレーイン電極がそれぞれ
プリチャージ線727に共通接続されており、プリチャ
ージ電位VpcよりもVpc−VTだけ低い電位がメタ
ルデジット線718〜720にそれぞれ供給される。
【0034】拡散仮想接地線705〜709には、2本
ごとに1本の割合でメタル仮想接地線728および72
9がそれぞれ設けられ、このメタル仮想接地線728に
は、トランジスタ734および735を介して拡散仮想
接地線706および707が、メタル仮想接地線729
には、トランジスタ736および737を介して拡散仮
想接地線708および709がそれぞれ接続される。同
様にメタル仮想接地線728には、トランジスタ730
および731を介して拡散仮想接地線705および70
6が、メタル仮想接地線729には、トランジスタ73
2および733を介して拡散仮想接地線707および7
08がそれぞれ接続される。
【0035】これらのトランジスタ730〜733およ
び734〜737には拡散仮想接地信号GSLおよびG
SRがそれぞれ供給される。
【0036】メタル仮想接地線728および729には
プリチャージ選択回路738および739が接続され、
プリチャージ電位Vpcまたは接地電位が供給される。
【0037】この半導体記憶装置の読み出し動作は、例
えばメモリセル717を読み出す場合は、まずワード線
と拡散仮想接地選択線712と拡散ビット選択線710
とをVCCレベルに設定し、拡散仮想接地選択線713
と拡散ビット選択線711とを接地電位に設定する。こ
のときメタル仮想接地線728のみが接地電位になり、
それ以外のメタル仮想接地線はプリチャージ電位Vpc
にすることにより、拡散仮想接地線706および707
が接地電位になり、それ以外の拡散仮想接地線705、
708および709がプリチャージ電位Vpcになる。
【0038】この状態で拡散デジット線703が選択さ
れるとき、拡散仮想接地線705はVpc電位にあるが
拡散仮想接地線706が接地電位になっているので、拡
散仮想接地線705および707の間のメモリセルが活
性化状態にあっても、拡散仮想接地線705から流れ込
む電流は拡散仮想接地線706の側に流れこむので拡散
仮想接地線707の接地電位の変動は小さくなるように
されている。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】上述の図16で説明し
たROM900の場合、拡散仮想接地線706は接地電
位にあるので、メモリセルトランジスタ717を読み出
したときメモリセルトランジスタ716〜721がすべ
て活性化状態にあっても、電流経路は拡散仮想接地線7
05→メモリセル721→720→拡散仮想接地線70
6→トランジスタ734→メタル仮想配線728と、拡
散デジット線703→メモリセル717→拡散仮想接地
線707→トランジスタ735→メタル仮想配線728
との経路に分岐するので、拡散仮想接地線707の接地
電位の変動は小さくなる。
【0040】しかしながら、上述した2つの電流経路を
流れる電流は、トランジスタ730および734のソー
ス電極に接続される共通の拡散配線とトランジスタ73
1および735のソース電極に接続される共通の拡散配
線とをそれぞれメタル仮想接地線728に接続するため
に設けられた拡散−メタルコンタクト740の1点に集
中することになる。そのため拡散−メタルコンタクト7
40における接地電位がこのコンタクト抵抗により浮き
上がることになる。
【0041】上述した電流経路を形成するために1本の
メタル仮想配線728および729ごとに設けられた各
4組のトランジスタ730、731、734、735と
732、733、736、737とは、すべてメモリセ
ルアレイの内部領域に形成されている。
【0042】これらのトランジスタをメモリセルアレイ
内部に設けた場合のチップ上に占めるゲート長方向の長
さを試算してみる。
【0043】メタル仮想接地線および拡散仮想接地線の
間に2個のトランジスタ730および735が追加され
るものとすると、デジット線と平行方向にゲート長が
1.6μm、トラジスタ数がY方向に4Kbit、メモ
リセル32段ごとに1個の接地コンタクト、コンタクト
の上下方向の長さ2μmとした場合、 ゲート長方向の長さ=1.6μm×セレクタ2個×Y方
向に4096ビット/(セルブロックが32段×2ブロ
ックにつき1個のコンタクト)×バンクの上下に各1個
のコンタクト=409.6μm となり、このゲート長方向の長さ分のメモリセルアレイ
のスペースが増加する。
【0044】しかも、上述したようにこれらのトランジ
スタはメモリセルアレイのバンク内に形成されるため、
メモリセルアレイの中でこれらのトランジスタサイズを
大きくすることが出来ず、したがってそのオン抵抗も小
さく出来ないのでコンタクト740の接地電位の浮き上
りを小さくすることが困難である。
【0045】本発明の目的は、上述の欠点に鑑みなされ
たものであり、多値ROMのデータ読み出し時におい
て、拡散仮想接地線をメタル仮想接地線に接続するため
に設けられた拡散−メタルコンタクトにおけるコンタク
ト抵抗により接地電位が浮き上ること、および選択され
ていないメモリセルからの電流流れ込みを防ぐために隣
り合う2本の拡散仮想接地線を接地電位に下げるように
メモリセル内に設けたトランジスタのサイズが制限され
てオン抵抗が大きくなって接地電位が浮き上ることを改
善して、これらの接地電位の浮き上りによりしきい値が
高いメモリセルのデータが読み出せなくなることを防ぐ
ことにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明のROMの特徴
は、複数のワード線と、複数のデジット線と、前記ワー
ド線および前記デジット線の交点にそれぞれ配置される
とともに複数のメモリバンクに分割された複数のメモリ
セルと、前記メモリバンク毎に設けられたデジット側出
力節点を有し前記メモリバンク内のメモリセルのドレイ
ン電極に接続されたデジット線をデジット側バンクセレ
クト信号に応答して択一的に前記デジット側出力節点に
接続するデジット側バンクセレクタと、前記メモリバン
ク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有し前記メモリ
バンク内のメモリセルのソース電極が接続される仮想接
地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応答して択一的
に仮想接地側出力節点に接続する仮想接地側バンクセレ
クタと、外部から供給される第1の主仮想接地選択信号
に応答して前記仮想接地線を第1の主仮想接地線を介し
て接地電位に接続する第1の仮想接地選択回路と、第2
の主仮想接地選択信号に応答して前記仮想接地線を第2
の主仮想接地線を介して接地電位に接続する第2の仮想
接地選択回路と、前記デジット側出力節点をさらに択一
的にセンスアンプに接続し、または接地電位に接続する
とともに、前記仮想接地側出力節点を仮想接地選択トラ
ンジスタを介して択一的に接地電位に接続するセレクト
手段とを備え、前記セレクト手段は、前記デジット側出
力節点を前記センスアンプに接続するデジット選択トラ
ンジスタにさらに電流バイパス用のバイパストランジス
タ対がそれぞれ並列状態で設けられ、列セレクト信号に
応答して前記デジット側出力節点のうち選択デジット信
号が出力される出力節点のみを前記センスアンプに接続
し、それ以外の前記デジット側出力節点は前記バイパス
トランジスタ対の一方により前記第1または前記第2の
主仮想接地線に接続することにある。
【0047】また、前記バイパストランジスタ対のトラ
ンジスタサイズがメモリセルアレイ内部に形成されるト
ランジスタのサイズよりも大きく、かつ前記メモリセル
アレイの外部領域に形成される さらに、前記セレクト手段は、半導体基板上に複数のメ
タルデジット線およびメタル仮想接地線が互に平行状態
でかつ交互に配設され、それぞれの隣接する前記メタル
デジット線およびメタル仮想接地線の間に前記メモリセ
ルが複数個ずつ配置されたメモリセルアレイであって、
前記メタルデジット線およびメタル仮想接地線が前記メ
モリセルアレイ領域外に互に略等間隔で延長され、この
メタルデジット線の延長線先端部に前記デジット選択ト
ランジスタが配置されるとともに、前記バイパストラン
ジスタ対が前記略等間隔の範囲内でかつ延長された前記
メタルデジット線の途中にそれぞれ設けられ、これら一
対のトランジスタの各電極は前記メタルデジット線と平
行方向にゲート長を対応させて形成され、ドレイン電極
は共通電極として前記メタルデジット線にそれぞれ接続
される。
【0048】さらにまた、前記セレクト手段は、半導体
基板上に前記デジット選択トランジスタと仮想接地選択
トランジスタと前記バイパストランジスタ対とが、それ
ぞれのゲート長を前記メタルデジット線およびメタル仮
想接地線と平行方向に対応させて形成配置され、かつこ
れらのトランジスタ相互の形成位置は、これらのトラン
ジスタにそれぞれ接続される前記デジット線の延長線の
途中に形成された前記バイパストランジスタ対と前記デ
ジット選択トランジスタとの間の領域であって、隣接す
る前記デジット線間に前記仮想接地選択トランジスタが
前記略等間隔の範囲内で2トランジスタづつ配置されて
もよい。
【0049】また、前記デジット選択トランジスタ、前
記仮想接地選択トランジスタおよび前記バイパストラン
ジスタ対の相互の形成位置は、前記仮想接地選択トラン
ジスタが、前記デジット線の延長線の所定の領域におい
て隣接する前記デジット線の間に前記略等間隔の範囲内
で複数個づつ配置され、これら仮想接地選択トランジス
タおよび前記デジット選択トランジスタの配置領域間に
挟まれた領域であって、前記デジット線の延長線の途中
に前記バイパストランジスタ対がそれぞれ配置される。
【0050】さらに、前記セレクト手段は、複数のメタ
ル配線が互に平行かつ略等間隔で配設され交互に前記メ
タル仮想接地線および前記メタルデジット線として割り
当てられるとともに前記メモリセルアレイ領域外に互に
略等間隔で延長され、この延長された前記メタルデジッ
ト線の先端部に前記デジット選択トランジスタがそれぞ
れ形成されかつそれぞれのドレイン電極の拡散層に前記
メタルデジット線がそれぞれ配設され、前記バイパスト
ランジスタ対がそれぞれの前記メタルデジット線の延長
線上の途中にそれぞれ形成され、これらのトランジスタ
対のドレイン電極は共通ドレイン電極としてそれぞれの
前記メタルデジット線に両端が接続され、前記共通ドレ
イン電極の両側にそれぞれゲート電極およびソース電極
が形成されるとともに、これらのバイパストランジスタ
対の形成層のさらに上の層には、複数の前記第1および
前記第2の主仮想接地線が前記メタル仮想接地線および
前記メタルデジット線群と交差して配設されさらに前記
仮想接地選択トランジスタの所定のソース電極にコンタ
クト接続され、これらのバイパストランジスタ対および
前記デジット選択トランジスタの配置領域間に挟まれた
領域であって隣接する前記メタルデジット線の間に、前
記仮想接地選択トランジスタがそれぞれ複数の前記メタ
ル仮想接地線を共通ドレイン電極に接続して形成される
とともに、これらの仮想接地選択トランジスタの形成層
のさらに上の層には、複数の前記第3および前記第4の
主仮想接地線が前記メタル仮想接地線および前記メタル
デジット線と交差して配設され、さらに前記仮想接地選
択トランジスタの所定のソース電極にそれぞれコンタク
ト接続され、前記仮想接地選択トランジスタおよび前記
デジット選択トランジスタの配置領域間に挟まれた領域
には、複数の列選択用メタル線が前記第3および前記第
4の主仮想接地線と平行に配設され、これらの列選択用
メタル線は前記仮想接地選択トランジスタのゲート電極
に接続されるポリシリコン層のうちの所定の層とコンタ
クト接続され、前記仮想接地選択トランジスタ対のうち
の一方のゲート電極のポリシリコン層はさらに延長され
て前記デジット選択トランジスタの対応するゲート電極
にそれぞれコンタクト接続される。
【0051】さらにまた、それぞれの前記メモリセルの
拡散デジット線は、前記メモリセルアレイ内部において
前記デジット選択トランジスタを介し前記メタルデジッ
ト線にコンタクト接続されるように配設され、前記メタ
ルデジット線を介して前記メモリセルアレイ外部領域に
延長されて前記バイパストランジスタ対を介して前記第
1および前記第2の仮想接地線にコンタクト接続される
ように配設される。
【0052】また、前記ワード線で活性化された前記メ
モリセルのうち選択されたメモリセルにこのセルの非選
択デジット線から流れ込む電流が、このメモリセルアレ
イの前記活性化された複数のメモリセルとこれらのメモ
リセルのソース電極側に隣接する前記メモリバンクの前
記デジット側バンクセレクタと前記デジット側出力節点
とを経由して前記バイパストランジスタ対の一方から前
記第1または前記第2の主仮想接地線に流れる電流経路
を有する。
【0053】さらに、前記非選択デジット線側の前記バ
イパストランジスタ対が、少なくとも前記選択デジット
線に隣接するデジット線に並列接続されたバイパストラ
ンジスタである。
【0054】さらにまた、前記非選択デジット線側の前
記バイパストランジスタ対が、任意の非選択デジット線
に並列接続されたバイパストランジスタである。
【0055】また、前記電流経路は、前記選択されたメ
モリセルのソース電極側に形成されてなる。
【0056】さらに、前記第1および前記第2の主仮想
接地線と前記第3および前記第4の主仮想接地線とは、
それぞれ独立した前記仮想接地選択回路に接続される。
【0057】
【0058】
【0059】本発明のROMのさらにまた他の特徴は、
複数のワード線と、複数のデジット線と、前記ワード線
および前記デジット線の交点にそれぞれ配置されるとと
もに複数のメモリバンクに分割された複数のメモリセル
と、前記メモリバンク毎に設けられたデジット側出力節
点を有し前記メモリバンク内のメモリセルのドレイン電
極に接続されたデジット線をデジット側バンクセレクト
信号に応答して択一的に前記デジット側出力節点に接続
するデジット側バンクセレクタと、前記メモリバンク毎
に設けられた仮想接地側出力節点を有し前記メモリバン
ク内のメモリセルのソース電極が接続される仮想接地線
を仮想接地側バンクセレクト信号に応答して択一的に仮
想接地側出力節点に接続する仮想接地側バンクセレクタ
と、前記デジット側出力節点を介して出力される前記デ
ジット信号を列セレクト信号に応答して択一的にセンス
アンプへ出力するデジット側列セレクタと、前記仮想接
地側出力節点を仮想接地選択信号に応答して択一的に接
地電位に接続する仮想接地側列セレクタと、前記デジッ
ト側出力節点および前記仮想接地側出力節点に電源電圧
よりも低いプリバイアス電位を供給するプリバイアス回
路と、前記デジット側列セレクタが前記デジット信号の
うち選択デジット信号のみを前記センスアンプに供給す
るときに、前記デジット側出力節点のうち前記選択デジ
ット信号を出力する出力節点に供給される前記プリバイ
アス電位を遮断し、前記列セレクト信号の反転信号およ
び外部から供給される第1または第2の主仮想接地選択
信号にそれぞれ応答して、選択された前記メモリセル側
に隣接する前記メモリバンクの前記デジット側出力節点
を、選択された前記メモリセルの前記仮想接地側出力節
点に接続して接地電位に引き下げ、その他の非選択の前
記デジット側出力節点をこれらの出力節点に対応する前
記仮想接地側出力節点にそれぞれ接続してプリバイアス
電位に引き上げる仮想接地・プリバイアス手段とを有す
ることにある。
【0060】また、前記仮想接地・プリバイアス手段
は、前記列セレクト信号と前記第1の主仮想接地選択信
号との組み合せから仮想接地選択信号を生成する仮想接
地選択信号生成回路を有し、前記列セレクト信号がゲー
ト電極に供給されるとともにドレイン電極が前記デジッ
ト側出力節点に接続されソース電極がそれぞれ共通接続
されて前記センスアンプに接続される第1のデジット側
列セレクタのデジット選択トランジスタと、前記仮想接
地選択信号がゲート電極に接続されるとともにドレイン
電極が前記仮想接地側出力節点にそれぞれ接続されソー
ス電極がそれぞれ接地電位に共通接続される前記仮想接
地側列セレクタの仮想接地選択トランジスタと、前記デ
ジット側出力節点ごとにそれぞれドレイン電極が接続さ
れるとともに前記列セレクト信号の反転信号がゲート電
極に供給される第2のデジット側列セレクタのデジット
選択トランジスタと、これら第2のデジット側列セレク
タのトランジスタのソース電極を前記第1の主仮想接地
選択信号に応答して前記デジット側出力節点の一方側に
隣接する仮想接地側出力節点にそれぞれ接続する第1の
仮想接地制御トランジスタおよび第2の主仮想接地選択
信号に応答して前記デジット側出力節点の他方側に隣接
する仮想接地側出力節点にそれぞれ接続する第2の仮想
接地制御トランジスタと、前記仮想接地側出力節点を、
前記仮想接地選択信号の反転信号に応答して前記プリバ
イアス回路にそれぞれ接続する第2の仮想接地側列セレ
クタの仮想接地選択トランジスタとから構成される。
【0061】さらに、前記仮想接地・プリバイアス手段
は、前記列セレクト信号がゲート電極に供給されるとと
もにドレイン電極が前記デジット側出力節点に接続され
ソース電極がそれぞれ共通接続されて前記センスアンプ
に接続されるデジット側列セレクタのデジット選択トラ
ンジスタと、前記デジット側出力節点ごとにそれぞれド
レイン電極が共通接続される複数の前記仮想接地選択ト
ランジスタ対と、これらの仮想接地選択トランジスタ対
のソース電極および前記仮想接地側出力節点をプリバイ
アス駆動信号に応答して前記プリバイアス電位または接
地電位に接続する複数の仮想接地プリバイアス回路と、
前記主仮想接地選択信号および前記列セレクト信号のう
ち所定の2信号に応答して前記プリバイアス駆動信号と
第1および第2の仮想接地選択信号を生成し、前記プリ
バイアス駆動信号を前記仮想接地プリバイアス回路に、
前記第1の仮想接地選択信号を隣接する前記仮想接地選
択トランジスタ対のそれぞれ一方のゲート電極に供給
し、前記第2の仮想接地選択信号を隣接する前記仮想接
地選択トランジスタ対のそれぞれ他方のゲート電極に供
給する複数の仮想接地プリバイアスデコーダ回路とを有
する。
【0062】本発明のROMからのデータ読み出し方法
の特徴は、複数のワード線と、複数のデジット線と、前
記ワード線および前記デジット線の交点にそれぞれ配置
されるとともに複数のメモリバンクに分割された複数の
メモリセルと、前記メモリバンク毎に設けられたデジッ
ト側出力節点を有し前記メモリバンク内のメモリセルの
ドレイン電極に接続されたデジット線をデジット側バン
クセレクト信号に応答して択一的に前記デジット側出力
節点に接続する第1のバンクセレクト手段と、前記メモ
リバンク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有し前記
メモリバンク内のメモリセルのソース電極が接続される
仮想接地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応答して
択一的に仮想接地側出力節点に接続する第2のバンクセ
レクト手段と、外部から供給される第1の主仮想接地選
択信号に応答して前記仮想接地線を第1の主仮想接地線
を介して接地電位に接続する第1の仮想接地選択手段
と、第2の主仮想接地選択信号に応答して前記仮想接地
線を第2の主仮想接地線を介して接地電位に接続する第
2の仮想接地選択手段と、前記デジット側出力節点をさ
らに択一的にセンスアンプに接続し、または接地電位に
接続するとともに、前記仮想接地側出力節点を仮想接地
選択トランジスタを介して択一的に接地電位に接続する
セレクト手段とが用いられ、前記デジット線を選択する
デジット選択トランジスタにさらに並列接続される電流
バイパス用のバイパストランジスタ対の一方を前記列セ
レクト信号に応答して導通させ、選択デジット線を前記
センスアンプに接続して選択された前記メモリセルの保
持データを読み出すときに、その他の非選択デジット線
は前記第1または前記第2の主仮想接地線にそれぞれ接
続させることによって、前記ワード線で活性化された前
記メモリセルのうち選択されたメモリセルに非選択デジ
ット線から流れ込む電流を、選択された前記メモリセル
のソース電極側に隣接する前記メモリバンクの前記第1
のバンクセレクト手段と前記デジット側出力節点とを経
由して前記バイパストランジスタ対の一方から前記第1
または前記第2の主仮想接地線に分流させることにあ
る。
【0063】本発明のROMからのデータ読み出し方法
の他の特徴は、複数のワード線と、複数のデジット線
と、前記ワード線および前記デジット線の交点にそれぞ
れ配置されるとともに複数のメモリバンクに分割された
複数のメモリセルと、前記メモリバンク毎に設けられた
デジット側出力節点を有し前記メモリバンク内のメモリ
セルのドレイン電極に接続されたデジット線をデジット
側バンクセレクト信号に応答して択一的に前記デジット
側出力節点に接続する第1のバンクセレクト手段と、前
記メモリバンク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有
し前記メモリバンク内のメモリセルのソース電極が接続
される仮想接地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応
答して択一的に仮想接地側出力節点に接続する第2のバ
ンクセレクト手段と、前記デジット側出力節点を介して
出力される前記デジット信号を列セレクト信号に応答し
て択一的にセンスアンプへ出力するデジット側列セレク
ト手段と、前記仮想接地側出力節点を前記列セレクト信
号の反転信号に応答して択一的に接地電位に接続する仮
想接地側列セレクト手段と、前記デジット側出力節点お
よび前記仮想接地側出力節点に電源電圧よりも低いプリ
バイアス電位を供給するプリバイアス手段とが用いら
れ、前記デジット側列セレクト手段により選択された前
記メモリセルのデータが前記センスアンプにより読み出
されるときに、前記デジット側出力節点のうち前記選択
デジット信号を出力する出力節点に供給される前記プリ
バイアス電位を遮断させ、前記列セレクト信号の反転信
号および外部から供給される第1または第2の主仮想接
地選択信号にそれぞれ応答して、選択された前記メモリ
セルのソース電極側に隣接する前記メモリバンクの前記
デジット側出力節点を、選択された前記メモリセルの前
記仮想接地側出力節点に接続させさらにこの仮想接地側
出力接点を前記プリバイアス選択信号に応答して接地電
位に引き下げ、その他の非選択の前記デジット側出力節
点をこれらの出力節点に対応する前記仮想接地側出力節
点にそれぞれ接続させて前記プリバイアス電位に引き上
げることにある。
【0064】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
ROMの第1の実施の形態を示す主要部の構成図であ
る。図1を参照すると、このROM300は、前述した
多値ROMであり、メモリセルブロック11と、メモリ
セルブロック11の内部にプリバイアス線L11を介し
てプリバイアス電位を供給するプリバイアス回路12
と、メモリセルブロック11内部に配設される仮想接地
線L25を主仮想接地線L15を介して接地電位に接続
する仮想接地選択回路13と、メモリセルブロック11
から延長されたデジット線L12を選択するとともに、
仮想接地選択回路13の出力端と接続される主仮想接地
線L15に対してメモリセルブロック11から延長され
た仮想接地線L14および非選択デジット線L13を選
択的に接続する列セレクタ14と、列セレクタ14で選
択されたデシット線L16の電位を増幅するセンスアン
プ15と、制御線L17を介してワード線を選択制御す
るワード線制御部17および制御線L18を介してバン
クセレクタ20および24を選択制御するバンク制御部
16を有するXデコーダ18とからなる。
【0065】メモリセルブロック11は、メモリセル1
9と、このメモリセル19を駆動するワード線L19
と、拡散デジット線L20およびL21をバンクごとに
選択するデジット側バンクセレクタ20と、このデジッ
ト側バンクセレクタ20のトランジスタ21および22
を介して拡散デジット線L20および21がデジットコ
ンタクト23で接続されるメタルデジット線L22と、
メモリセル19のソース電極の拡散接地線L23および
L24をバンクごとに選択する仮想接地接地側バンクセ
レクタ24と、この仮想接地側バンクセレクタ24のト
ランジスタ25および26を介して拡散仮想接地線L2
3およびL24がデジットコンタクト27で接続される
メタル仮想接地線L25とからなる。
【0066】上述したメモリセルブロック11の配線部
分を拡大した構成図を示す図2を参照すると、このメモ
リセルブロックは、ワード線191の電位で駆動される
メモリセル28〜32およびワード線19mの電位で駆
動されるメモリセルまでの4×mビットのメモリセルで
1つのバンクを構成する例を示してあり、このバンクの
平面上の上側にはこのバンクのデジット側バンクセレク
タ20が配置され、さらにその上側には隣接するバンク
のバンクセレクタ20aがコンタクト23を挟みかつ共
用する対象配置となるように設けられる。このバンクセ
レクタ20を含むバンクの平面上の下側にはこのバンク
の仮想接地側バンクセレクタ24が配置され、さらにそ
の下側には隣接するメモリバンクの仮想接地側バンクセ
レクタ24aがコンタクト27を挟みかつ共用する対象
配置になるように設けられる。さらにこのメモリバンク
のメモリセルの左右には隣接するメモリバンクのセルが
配置され、同様にその上下側にはそれぞれのバンクセレ
クタに隣接する他のバンクセレクタが対象位置に設けら
れている。
【0067】一方、プレーナ構造で形成されるこれらの
メモリセルおよびバンクセレクタの上の層には絶縁膜を
介してメタルデジット線L22およびメタル仮想接地線
L24がワード線L191〜L19mと交差する方向に
交互に配置される。すなわち、それぞれのバンク内の左
側2個のメモリセル選択用拡散デジット線L20および
右側2個のメモリセル選択用拡散デジット線L21に対
して1本のメタルデジット線L22と、これらのメタル
デジット線に平行しかつ隣接するメタルデジット線との
中間にメタル仮想接地線L24が配列される。
【0068】各バンクごとの拡散デジット線L20およ
びL21はデジット側バンクセレクタ20まで延長され
てデジット選択トラジスタ211および212のソース
電極に接続されるるとともに、これらのトランジスタの
ドレイン電極が接続される拡散デジット線がメタル−拡
散デジットコンタクト23によりメタルデジット線L2
2に対して共通接続される。
【0069】さらに、各バンクごとの拡散仮想接地線L
211およびL212は、仮想接地側バンクセレクタ2
4まで延長されて仮想接地選択トラジスタ241および
242のドレイン電極に接続されるるとともに、これら
のトランジスタのソース電極が接続される拡散仮想接地
線L201およびL202がメタル−拡散デジットコン
タクト27によりメタル仮想接地線L24に対してそれ
ぞれ共通接続される。
【0070】すなわち、これらのメモリセルの選択は、
例えばメモリセル28〜31の属するバンクの場合、右
側のセル28および29のドレイン電極が接続される拡
散デジット線L21がデジット側バンクセレクタのセレ
クトトランジスタ212を活性化することにより、メモ
リセル28および29のドレイン電極には、メタルデジ
ット線L22に供給されているプリバイアス電位がメタ
ル−拡散デジットコンタクト23およびデジット側バン
クセレクタ20のセレクトトランジスタ212を介して
供給される。これらのメモリセル28および29のうち
セル29を選択するには仮想接地側バンクセレクタ24
のセレクトトランジスタ242を活性化することによ
り、メモリセル29のソース電極がセレクトトランジス
タ242およびメタル−拡散仮想接地コンタクト27を
介してメタル仮想接地線L24に接続される。
【0071】仮想接地側バンクセレクタのトランジスタ
241および242のソース電極がコンタクト27によ
り共通接続されたメタル仮想接地線L24は、通常状態
ではメモリセルブロック11の外側領域にあるプリバイ
アス回路から供給されるプリバイアス電位に保持されて
いるが、メモリセルブロック11の外側領域に設けられ
る仮想接地側列セレクタのセレクトトランジスタのドレ
イン電極に接続されているので、これらのセレクトトラ
ンジスタが選択された時点で選択されたトランジスタの
ソース電極が接続される主仮想接地線を介して接地電位
に接続されるので、セル29が選択されることになる。
【0072】次にメモリセルブロック11の回路をさら
に具体的に図示したROMのブロック図を示す図3を参
照すると、このROM400は、メモリセル31、3
2、33、34、35…と、これらのメモリセルのドレ
イン電極に接続される拡散デジット線L31〜L33お
よびL34〜L36がデジット側バンクセレクタを構成
するセレクトトランジスタ36〜38および39〜41
のソース電極にそれぞれ接続され、これらのトランジス
タのゲート電極にはバンクセレクト線L63およびL6
4がそれぞれ接続される。
【0073】これらのデジット側バンクセレクタのセレ
クトトランジスタのうちトランジスタ36および39と
トランジスタ37および40とトランジスタ38および
41の各ドレイン電極は、デジット側バンクセレクタの
出力節点51と52と53とにそれぞれ共通接続され
る。これらのデジット側出力節点にはプリバイアス回路
12からプリバイアス電圧Vpbがプリバイアス線L6
2を介して供給されている。
【0074】このデジット側出力節点51には、デジッ
ト選択トランジスタ42と本実施の形態で新たに設けた
電流のバイパストランジスタ45および48とのドレイ
ン電極が共通接続される。デジット選択トランジスタ4
2はゲート電極に列セレクト信号線Y2が接続されて選
択デジット信号をソース電極に接続された選択デジット
線L37を介してセンスアンプ15へ送出する。
【0075】バイパストランジスタ45はゲート電極に
列セレクト信号線Y4が接続されこの信号線が活性化さ
れるとデジット側出力節点51の電位を、ソース電極に
接続されたバイパス線L40および主仮想接地線L61
を介して接地電位に引き下げる。バイパストランジスタ
48はゲート電極に列セレクト信号線Y2が接続されこ
の信号線が活性化されるとデジット側出力節点51の電
位をソース電極に接続されたバイパス線L43および主
仮想接地線L60を介して接地電位に引き下げる。
【0076】デジット側出力節点52には、デジット選
択トランジスタ43とバイパストランジスタ46および
49とのドレイン電極が共通接続され、デジット選択ト
ランジスタ43はゲート電極に列セレクト信号線Y2が
接続されて、選択デジット信号をソース電極に接続され
た選択デジット線L38を介してセンスアンプ15へ送
出する。バイパストランジスタ46はゲート電極に列セ
レクト信号線Y1が接続されこの信号線が活性化される
と、デジット側出力節点52の電位をソース電極に接続
されたバイパス線L41および主仮想接地線L61を介
して接地電位に引き下げる。バイパストランジスタ49
はゲート電極に列セレクト信号線Y3が接続されこの信
号線が活性化されると、デジット側出力節点の電位をソ
ース電極に接続されたバイパス線L44および主仮想接
地線L60を介して接地電位に引き下げる。
【0077】デジット側出力節点53には、デジット選
択トランジスタ44とバイパストランジスタ47および
50のドレイン電極が共通接続され、デジット選択トラ
ンジスタ44はゲート電極にセレクト信号線Y3が供給
され、選択デジット信号をソース電極に接続された選択
デジット線L39を介してセンスアンプ15へ送出す
る。バイパストランジスタ47はゲート電極に列セレク
ト信号線Y2が接続されこの信号線が活性化されるとデ
ジット側出力節点53の電位をソース電極に接続された
バイパス線L44および主仮想接地線L61を介して接
地電位に引き下げる。バイパストランジスタ50はゲー
ト電極に列セレクト信号線Y4が接続されこの信号線が
活性化されると、デジット側出力節点の電位をソース電
極に接続されたバイパス線L45および主仮想接地線L
60を介して接地電位に引き下げる。
【0078】メモリセル31、32、33、34、35
…のソース電極の拡散仮想接地線L46〜L48および
L49〜L51が仮想接地側バンクセレクタを構成する
セレクトトランジスタ54〜56および57〜59のド
レイン電極にそれぞれ接続され、これらのトランジスタ
のゲート電極にはバンクセレクト信号線L65〜L66
がそれぞれ接続される。
【0079】これらの仮想接地側バンクセレクタおよび
仮想接地側列セレクタの構成は、従来例のROM800
の場合と同様であるから、ここでの構成の説明は省略す
る。
【0080】仮想接地選択回路13a〜13dは、その
回路図を示した図4(a)を参照すると、外部から供給
される第1の主仮想接地選択信号VGRまたは第2の主
仮想接地選択信号VGLにより、従属接続されたインバ
ータ97aおよび97bを介してトランジスタ97cの
活性非活性が制御され、そのドレイン電極に接続される
主仮想接地線L58〜L61のいずれかを接地電位に引
下げるか、あるいは開放状態にするように制御される。
【0081】プリバイアス回路12は、その回路図を示
した図4(b)を参照すると、電源電位VCCにトラン
ジスタ98aのドレイン電極が接続され、ゲート電極お
よびソース電極がトランジスタ98bのドレイン電極に
接続され、電源電位VCCおよび接地電位間に直列接続
で挿入された抵抗素子R3およびR4の直列接続点の分
圧電位でトランジスタ98bゲート電極が駆動され、分
圧電圧−VTのプリバイアス電位がプリバイアス線L6
2に出力される。この回路はデジット側出力節点51〜
53および仮想接地側出力節点66〜68ごとにそれぞ
れ設けられるが、図3では説明を容易にするために1回
路のみ図示してある。
【0082】上述した構成よりなるROM400は、デ
ジット側出力節点51〜53に接続されたバイパストラ
ンジスタ対45〜47および48〜50を設けたことが
本発明の回路構成の特徴となる部分である。
【0083】すなわち、このROM400の読み出し動
作は、例えば、メモリセル31を読み出す場合は、まず
ワード線L191の電位と仮想接地選択回路13bおよ
び13cの第1の主仮想接地選択信号VGRとデジット
側列セレクタの選択線Y2の電位とデジット側バンクセ
レクタの選択線L63の電位と仮想接地側バンクセレク
タの選択線L65の電位とをそれぞれHレベルに設定
し、他のワード線L192〜19mの電位と仮想接地選
択回路13bの第2の仮想接地選択信号VGLと列セレ
クト線Y1、Y3、Y4の電位とバンクセレクト線L6
4およびL66の電位とをそれぞれ接地電位に設定す
る。このときデジット線側の列セレクト線Y2の電位で
駆動されるデジット選択トランジスタ43とデジット側
バンクセレクタのデジット選択トランジスタ37と仮想
接地側バンクセレクタの仮想接地選択トランジスタ55
と列セレクタの選択線Y2の電位で駆動されるトランジ
スタ64とが活性化される。
【0084】この状態でメモリセル31のみが選択さ
れ、メモリセル31に格納されたデータがメタルデジッ
ト線L32→トランジスタ37→節点52→トランジス
タ43→選択デジット線L38の経路でセンスアンプ1
5に読み出され、読み出し電流経路はその逆の経路を辿
る。すなわち、センスアンプ15→節点52→トランジ
スタ37→デジット線L32→メモリセル31→拡散仮
想接地線L47→トランジスタ55→接点67→トラン
ジスタ64→L56→主仮想接地線L59の太線で示し
た電流経路である。
【0085】さらに、本発明により電流のバイパス経路
としてデジット側出力節点51〜53に接続される新に
設けたバイパストランジスタ対45〜47および48〜
50による電流分岐回路が動作する。
【0086】すなわち、前述した選択条件によりデジッ
ト側バンクセレクタのセレクトトランジスタ36および
デジット側列セレクタのデジット選択トランジスタ48
も同時に活性化されるため、メモリセル34および35
の接続点の電位は、選択デジット線L31→トランジス
タ36→デジット側出力節点51→トランジスタ48→
主仮想接地線L60の経路を通って接地電位に引き下げ
られる。
【0087】したがって、仮想接地側出力節点66から
の流れ込み電流はトランジスタ54→仮想接地線L46
→セル35→デジット線L31→トランジスタ36→デ
ジット側出力節点51→トランジスタ48→主仮想接地
線L60の経路を通るためメモリセル31のソース電極
まで達せず、メモリセル31のソース電極は、隣接のメ
モリセルから流入するリーク電流により、セル電位が浮
き上ることはなく、従来の欠点であった多値メモリセル
の高いしきい値に対しても、そのデータの読み出しを正
常に行なうことが出来る。
【0088】ここで、メモリセルアレイ内のメタルデジ
ット線およびメタル仮想接地線の配置を示した図5を参
照すると、この図は前述した図2の配置と同様である
が、メタルデジット線L22はメモリセルブロックの外
側に配置されるセンスアンプ15に接続され、メタルデ
ジット線L22およびメタル仮想接地線L24にはそれ
ぞれプリバイアス回路12からプリバイアス電位が供給
されていることと、選択されたメモリセルの電流経路と
を示し、メタルデジット線L22およびメタル仮想接地
線L24の間に形成される電流経路を上述したROM4
00の電流経路に対比させて説明するための図である。
【0089】すなわち、上述したようにデジット側バン
クセレクタのデジット選択トランジスタ37とワード線
L191と仮想接地側バンクセレクタのセレクトトラン
ジスタ55とが選択状態、それ以外のデジット側バンク
セレクタのセレクトトランジスタ40とワード線L19
2(図示せず)〜19mと仮想接地側バンクセレクタの
セレクトトランジスタ58とが非選択状態となるように
それぞれ設定すると、メタルデジット線L22に供給さ
れたセンスアンプ15からメタル−拡散デジットコンタ
クト27a→トランジスタ37→拡散デジット線L32
→メモリセル31→拡散仮想接地線L47→仮想接地側
バンクセレクトトランジスタ55→メタル−拡散仮想接
地コンタクト27b→メタル仮想接地線L24を通って
メモリセルブロックの外側領域に設けた列セレクタによ
り接地電位に引き下げているの電流経路(図中点線で示
す)が形成されることが理解出来る。
【0090】上述した第1の実施の形態によりメモリセ
ルの電流の変化を示した図6を参照すると、この図はX
軸に電源電圧VCCを、Y軸にメモリセル電流最小値を
それぞれ示してあり、点線Aは本実施の形態による改良
前のセル電流最小値を、実線Bは改良後のセル電流最小
値を表わしている。例えば、VCC=3Vのときは改良
前のセル電流最小値が1.5μAであったのに対し、改
良後のセル電流最小値が3.9μAに増加している。し
たがって、このセル電流の増加によりこのセルのデータ
を増幅するセンスアンプから高速にデータを読み出すこ
とが出来る。同様に、VCC=3.3Vのときは6.0
μA、VCC=3.6Vのときは7.7μAとなり、V
CCの変化に追従することが判る。
【0091】また、本実施の形態で新たに設けたバイパ
ストランジスタ対45〜50は、メモリセルブロックの
外側領域にあるデジット側列セレクタのデジット選択ト
ランジスタに並列状態で設けるので、メモリセルブロッ
ク内のバンクセレクタに設けるよりもはるかに大きなト
ランジスタサイズにすることが出来(40倍程度まで大
きく出来る)るので、電流経路のインピーダンスも小さ
くなり選択されたメモリセルのソース電極の浮き上りを
小さくすることが出来る。
【0092】さらに、デジット線および仮想接地線の両
方ともメタル配線で形成してあるので、電流経路のイン
ピーダンスを小さく出来、同様にメモリセルのソース電
極の浮き上りを小さくすることが出来る。
【0093】次に第2の実施の形態として上述したRO
M400のの回路を半導体基板上に形成する場合のブロ
ック配置について説明する。図7に示したブロック配置
の概略図を参照すると、本発明で新に設けたデジット側
列セレクタのデジット選択トランジスタ42〜44にそ
れぞれ並列状態で隣接するバイパストランジスタ対45
および48と46および49と47および50とからな
るバイパストランジスタ対を1つのブロックにまとめて
配置するバンクセレクタのブロックと、デジット側列セ
レクタのブロックとは、従来の配置を示す図7(a)の
場合は、メモリセルブロックからデジット側列セレクタ
に延長されたメタル配線ピッチに合せて列セレクタのデ
ジット選択トランジスタが配置されているので、このデ
ジット選択トランジスタからなる列セレクタブロックに
新に追加するバイパストランジスタ対を配置することは
困難であり、無理に配置しても面積が極端に増加する。
そのための配置の一例として、図7(b)の配置となる
ように工夫する必要がある。
【0094】すなわち、第1の実施の形態で追加したバ
イパストランジスタ対のブロックは、メモリセルブロッ
クの外側領域であって、このメモリセルブロックに最も
近い領域に配置れる。このバイパストランジスタ対のブ
ロックおよびデジット側列セレクタのブロックの間の領
域に仮想接地側列セレクタが配置される。
【0095】このような配置をすることによって、メモ
リセルブロック内部からデジット側列セレクタのブロッ
クに対して、メタル仮想接地線およびメタルデジット線
が等間隔でかつ互に平行状態で延長されその配線ピッチ
の範囲内に、追加したバイパストランジスタ対をなす2
組のトランジスタ群がそれぞれ対応して配置されるの
で、従来の配置面積に対して最小限の面積増加で実現す
ることが出来る。
【0096】この場合、仮想接地側列セレクタのブロッ
クおよび第1の実施の形態で追加したバイパストランジ
スタ対のブロックの配置を互に入れ換えて配置しても同
様に最小限の面積増加で実現することが出来る。
【0097】これらの配置を、例えば図7(c)に示す
ブロック配置のように、仮想接地側列セレクタのブロッ
クから延長されるメタル配線の方向に対して直角方向に
デジット選択トランジスタごとに対応するバイパストラ
ンジスタ対を交互に配置する方法は簡単であるが、上述
したメタル配線ピッチとデジット線側列セレクタのデジ
ット選択トランジスタの繰り返しパターンとの整合がと
れなくなり、かつレイアウトが複雑になって極端に面積
増加の原因となる。
【0098】ここで、上述したブロック配置に適用する
主仮想接地線の接続方法を検討するに、その一例の構成
図を示した図8を参照すると、従来の仮想接地側列セレ
クタに配線される主仮想接地線L58およびL59を示
した図8(a)の場合は、仮想接地側バンクセレクタの
セレクトトランジスタのソース電極が接続される主仮想
接地線L58およびL59は、それぞれ専用の仮想接地
選択回路13aおよび13bに接続される主仮想接地線
を用いることで何等問題はない。
【0099】しかし本実施の形態に適用する場合は、図
8(b)に示した主仮想接地線の配線例を参照すると、
仮想接地側列セレクタには主仮想接地線L58およびL
59が、実施の形態で追加したバイパストランジスタ対
には主仮想接地線L60およびL61がそれぞれ配線さ
れる。すなわちこれらの主仮想接地線L60およびL6
1が接続される仮想接地選択回路13a〜13dは、そ
れぞれ単独に設けられている。
【0100】例えば図8(c)に示した仮想接地線の例
では、仮想接地線側列セレクタおよび追加したバイパス
トランジスタ対に接続する主仮想接地線L58およびL
59は両方のブロックにそれぞれ共通接続されている。
このような配線例の場合は、これらの延長された主仮想
接地線に余分な配線抵抗が生じることになるので、本実
施の形態が目的とするところの、メタル仮想接地線に設
けたコンタクト抵抗R1およびR2による電位の浮き上
りを除去する効果が配線抵抗によって相殺されることに
なり、このような配線は避ける必要がある。
【0101】なお、本実施の形態で追加したバイパスト
ランジスタ対は、従来の選択デジット側列セレクタの列
セレクト線Y1〜Y4の延長線に形成した拡散層に設け
られるものであるから、新に列セレクト線を引き回す必
要がなく、それによる面積の増加もない。
【0102】上述したブロック配置のレイアウトパター
ン図を示した図9を参照すると、メモリセルブロックか
らその外側領域に延長され、かつ交互に配置されたメタ
ルデジット線L22およびメタル仮想接地線L24の延
長線上に、本実施の形態でデジット線側列セレクタに追
加したバイパストランジスタ対が配置され、その上の層
に絶縁膜(図示せず)を間に介して主仮想接地線L60
およびL61が延長されたメタル線と直交する方向に配
置される。
【0103】その平面上の上側に仮想接地側列セレクタ
の仮想接地選択トランジスタが配置されその上の層に絶
縁膜を介して主仮想接地線L58およびL59が延長さ
れたメタル線と直交する方向に配置される。
【0104】さらにその平面上の上側にデジット側列セ
レクタの選択線Y1〜Y4が主仮想接地線L58および
L59に平行に配置されるとともに、その平面上の上側
にデジット線側列セレクタのデジット選択トランジスタ
がそれぞれ配置される。
【0105】なおこれらのトランジスタのゲート長はす
べて延長されたメタル線に平行方向に揃えて形成され
る。
【0106】メタルデジット線L22は2つのバイパス
トランジスタ対の共通ドレインを形成する拡散層にメタ
ル−拡散コンタクトにより接続され、この接続された拡
散層部分を共通ドレイン電極にしてその両側にポリシコ
ンでゲート電極が形成される。これらのゲート電極はメ
タルで形成される仮想接地線L60およびL61のそれ
ぞれ対応する方にメタル−ポリシリコン・コンタクトに
より接続される。
【0107】バイパストランジスタ対のドレイン電極の
他端は再度メタル線およびポリシコン線により延長され
て仮想接地線側列セレクタ配置領域およびデジット線側
列セレクタの選択線配置領域を通過してデジット線側列
セレクタのデジット選択トランジスタのドレイン電極を
形成する拡散層にメタル線に変換して接続され、このデ
ジット選択トランジスタのソース電極はセンスアンプヘ
接続されるべくメタル線に接続され、ゲート電極はこの
列セレクタの対応するメタル線にメタル−ポリシリコン
・コンタクトで接続される。
【0108】一方、メタル仮想接地線L24はメタル−
ポリシリコン・コンタクトにより接続されたポリシリコ
ン線がバイパストランジスタ対配置領域を通過した後に
再びメタル線を用いて、仮想接地側列セレクタの仮想選
択トランジスタを形成する2つの選択トランジスの共通
ドレイン電極に接続される。
【0109】この共通ドレイン電極の両側にはゲート電
極のポリシリコンが平行に形成され、これらのポリシコ
ンの一端はバイパストランジスタ対のゲート電極にそれ
ぞれ接続され、他端はデジット線側列セレクタの選択線
Y1〜Y4の対応するメタル線にメタル−ポリシリコン
・コンタクトでそれぞれ接続される。
【0110】以下同様に上述した構成のトランジスタ配
置がメタルデジット線L22およびメタル仮想接地線L
24の配列方向に所定数だけ繰返し配置されることにな
る。
【0111】すなわち、メモリセルブロックからその配
置領域外の一方向へメタルデジット線L22およびメタ
ル仮想接地線L24が互に平行かつ等間隔で交互に配置
されて延長され、これらの延長線の配線ピッチの範囲内
に、上述の各トランジスタがそれぞれ形成されるので、
前述したようにメタル配線ピッチとデジット線側列セレ
クタのデジット選択トランジスタの繰り返しパターンと
の整合がとれ、従来の配置面積に対して最小限の面積増
加で実現出来ることが判る。
【0112】次に第3の実施の形態の主要部の構成をブ
ロック図で示した図10(a)を参照すると、このRO
M500は、プリバイアス回路12と、メモリセルアレ
イおよびバンクセレクタを含むメモリセルブロック11
と、このメモリセルブロック11のデジット側バンクセ
レクタの出力節点51〜53と、仮想接地側バンクセレ
クタの出力節点67〜70と、列セレクト信号線y1〜
y4がゲート電極に接続されるとともにドレイン電極が
デジット側出力節点51〜53に接続されソース電極が
それぞれ共通接続されてセンスアンプ15に接続される
第1のデジット側列セレクタのデジット選択トランジス
タ42〜45と、プリバイアス選択信号GS1〜GS4
がゲート電極に接続されるとともにドレイン電極が仮想
接地側出力節点67〜70にそれぞれ接続され、ソース
電極がそれぞれ接地電位に共通接続される第1の仮想接
地側列セレクタの仮想接地選択トランジスタ101〜1
04と、デジット側出力節点51〜53ごとにそれぞれ
ドレイン電極が接続されるとともに列セレクト信号y1
〜y4がゲート電極に供給される第1のデジット側列セ
レクタのデジット選択トランジスタ42〜45と、デジ
ット側出力節点51〜53ごとにそれぞれドレイン電極
が接続される第2のデジット側列セレクタのデジット選
択トランジスタ105〜108と、これらのトランジス
タのソース電極とその左側に隣接する仮想接地側出力節
点67および70との間にそれぞれ挿入されるとともに
第1の主仮想接地選択信号VGRが供給される仮想接地
制御トランジスタ109,111,113,115と、
デジット選択トランジスタ105〜108のソース電極
とその右側に隣接する仮想接地側出力節点68および7
1との間にそれぞれ挿入されるとともに第2の主仮想接
地選択信号VGLが供給される仮想接地制御トランジス
タ110,112,114,116と、デジット側バン
クセレクタの仮想接地側出力節点67〜71とプリバイ
アス回路12との間にそれぞれ挿入されるとともにプリ
バイアス選択信号GS1〜GS4の反転信号(以下、反
転信号をBと称す)GS1B〜GS4Bがゲート電極に
それぞれ接続される第2の仮想接地側トランジスタ11
7〜120とから構成される。
【0113】デジット側出力節点51〜54および仮想
接地側出力節点67〜70を含むメモリセルブロック2
0とプリバイアス回路12とは第1の実施の形態を示し
た図3と同様である。
【0114】プリバイアス選択信号GS1〜GS4およ
びその反転信号GS1B〜GS4Bを生成するプリバイ
アス選択信号生成回路図を示した図10(b)を参照す
ると、この回路はプリバイアス選択信号GS1〜GS4
およびその反転信号GS1B〜GS4Bに共通するので
GS2を例にその構成を述べる。2入力NAND71a
は列セレクト信号y1および第1の主仮想接地選択信号
VGRの論理積出力をインバータ72aを介して2入力
NOR73へ出力し、NAND71bは列セレクト信号
y2および第2の主仮想接地選択信号VGLの論理積出
力をインバータ72bを介してNOR73へ出力する。
NOR73はこれらの論理積出力の論理和をとりインバ
ータ72cを介してプリバイアス選択信号GS2を出力
する。さらにインバータ72dを介してGS2Bを出力
する。
【0115】このROM500は、一例としてデジット
側出力節点52および仮想接地側出力節点68を選択す
る場合について説明すると、列セレクト信号y2をHレ
ベル、y1、y3、y4をLレベル、第2の主仮想接地
選択信号VGLをHレベル、第1の主仮想接地選択信号
VGRをLレベルに設定する。
【0116】プリバイアス選択信号GS2の生成回路
は、y1がLレベル、VGRがLレベルであるからNA
ND71aの出力はHレベル、y2がHレベル、VGL
がHレベルであるからNAND71bの出力はLレベル
となり、NOR73の出力はLレベルになるので、プリ
バイアス選択信号GS2がHレベルになり、プリバイア
ス選択信号GS2BがLレベルとなる。デジット側出力
節点52に接続されるデジット選択トランジスタ43が
活性化されデジット選択トランジスタ106は非活性化
されるので、デジット側出力節点52のデジット信号が
センスアンプ15へ送出される。
【0117】また、仮想接地側出力節点68に接続され
る仮想接地選択トランジスタ102が活性化され仮想接
地側出力節点68は接地電位に引き下げられ、デジット
側出力節点51に接続されるデジット選択トランジスタ
105およびこのトランジスタ105と仮想接地側出力
接点68との間に挿入された仮想接地制御トランジスタ
110は共に活性化されるので仮想接地側出力節点68
に隣接するデジット側出力節点51も同電位の接地電位
になる。
【0118】このとき、仮想接地側出力節点68および
プリバイアス回路12間に挿入される仮想接地選択トラ
ンジスタ118はプリバイアス選択信号GS2BのLレ
ベルによって非活性化状態にあるから、仮想接地側出力
節点68はプリバイアス電位が供給されず、したがって
第1の実施の形態の回路においてはプリバイアス回路1
2から接地電位へ無駄な電流が流れていたが、本実施の
形態によればそのような電流経路を形成しないので消費
電流が大幅に低減される。
【0119】また、選択デジット線、例えばデジット側
出力節点52の出力を選択したときには列セレクト信号
y2BがLレベルにになって、プリバイアス回路12か
ら仮想接地側列セレクタのトランジスタ119および仮
想接地制御トランジスタ112を経由して流れる電流を
遮断しているので、選択されたメモリセルへセンスアン
プ15から流れる読み出し電流だけとなり、したがって
センスアンプ15からのメモリセル電流を十分に増加さ
せることが出来、その読み出し電流効率が改善される。
【0120】次に第4の実施の形態の構成をブロック図
で示した図11を参照すると、このROM600は第3
の実施の形態の変形例であり、バンクセレクタとメモリ
セルアレイを含むメモリセルブロック11と、デジット
側出力節点51〜53ごとにそれぞれドレイン電極が共
通接続される仮想接地選択トランジスタ対77および7
8とトランジスタ対79および80とトランジスタ対8
1および82と、外部から供給される第1の主仮想接地
選択信号VGRおよび第2の主仮想接地選択信号VGL
と列セレクト信号y1〜y4のうち所定の2信号にそれ
ぞれ応答してプリバイアス駆動信号PD1〜PD4とプ
リバイアス選択信号GS5〜GS10をそれぞれ生成す
る仮想接地プリバイアスデコーダ(以下、デコーダと称
す)87〜90と、仮想接地プリバイアス回路83〜8
6とを有する。
【0121】この図では便宜上、デジット側出力節点5
1〜53および仮想接地側出力節点67〜70はメモリ
ブロック11のバンクセレクタとメモリセル側との両方
に分けて描いてあるが、両方ともバンクセレクタ側に接
続されていてもよい。
【0122】仮想接地側出力節点67およびデジット側
出力節点51に接続されるトランジスタ77のソース電
極は仮想接地プリバイアス回路83の出力信号線L71
が接続される。デコーダ87は列セレクト信号y1およ
びy4と第1の主仮想接地選択信号VGRおよび第2の
主仮想接地選択信号VGLにそれぞれ応答してプリバイ
アス選択信号GS5を出力してトランジスタ77のゲー
ト電極を制御するとともに、プリバイアス駆動信号PD
1を出力して仮想接地プリバイアス回路83がプリバイ
アス電位または接地電位のいずれかを出力するように制
御する。
【0123】デジット側出力節点51および52に接続
されるトランジスタ78および79のドレイン電極は仮
想接地プリバイアス回路84の出力信号線L72ととも
に仮想接地側出力節点68に共通接続される。
【0124】デコーダ88は、列セレクト信号y1およ
びy2と第1の主仮想接地選択信号VGRおよび第2の
主仮想接地選択信号VGLとにそれぞれ応答してプリバ
イアス選択信号GS6およびGS7を出力し、それぞれ
トランジスタ78および79のゲート電極を制御すると
ともに、プリバイアス駆動信号PD2を出力して仮想接
地プリバイアス回路84がプリバイアス電位または接地
電位のいずれかを出力するように制御する。
【0125】デジット側出力節点52および53に接続
されるトランジスタ80および81のドレイン電極は仮
想接地プリバイアス回路85の出力信号線L73ととも
に仮想接地側出力節点69に共通接続される。デコーダ
89は、列セレクト信号y2およびy3と第1の主仮想
接地選択信号VGRおよび第2の主仮想接地選択信号V
GLとにそれぞれ応答してプリバイアス選択信号GS8
およびGS9を出力し、それぞれトランジスタ80およ
び81のゲート電極を制御するとともに、プリバイアス
駆動信号PD3を出力して仮想接地プリバイアス回路8
5がプリバイアス電位または接地電位ののいずれかを出
力するように制御する。
【0126】デジット側出力節点53に接続されるトラ
ンジスタ82のドレイン電極は仮想接地プリバイアス回
路86の出力信号線L74とともに仮想接地側出力節点
70に共通接続される。デコーダ90は、列セレクト信
号y3およびy4と第1の主仮想接地選択信号VGRお
よび第2の主仮想接地選択信号VGLとにそれぞれ応答
してプリバイアス選択信号GS10を出力し、トランジ
スタ82のゲート電極を制御するとともに、プリバイア
ス駆動信号PD4を出力して仮想接地プリバイアス回路
86がプリバイアス電位または接地電位のいずれかを出
力するように制御する。
【0127】デコーダの回路図を示した図12(a)を
参照すると、この回路図はデコーダ87〜90に共通
し、PD1がPD2〜PD4に、GS6がGS8〜GS
10に、GS7がGS5とGS9とにそれぞれ対応する
ので、ここではデコーダ88を例にその構成を述べる。
2入力NAND91aは列セレクト信号y1および第1
の主仮想接地選択信号VGRの論理積出力をインバータ
92aを介して2入力NOR93へ出力し、NAND9
1bはy2およびVGLの論理積出力をインバータ92
bを介してNOR93へ出力する。上述したNOR93
はこれらの論理積出力の論理和をとりインバータ92c
を介してプリバイアス駆動信号PD2を出力する。さら
にy1はインバータ92dを介しプリバイアス選択信号
GS7として出力され、y2はインバータ92eを介し
プリバイアス選択信号GS7として出力される。
【0128】図12(b)に示した仮想接地プリバイア
ス回路も回路83〜86とは構成が共通するので、回路
12を例に述べる。基板電位をプリバイアス電圧Vpb
とするPチャネル型MOSトランジスタ74およびNチ
ャネル型MOSトランジスタ75からなるインバータか
らなりPD2がHレベルのときは接地電位を、Lレベル
のときはプリバイアス電圧Vpbの電位をそれぞれ出力
する。
【0129】このROM600の動作を、例えばデジッ
ト側出力節点52と仮想接地側出力接点68との出力信
号を選択する場合について説明すると、まず、列セレク
ト信号y2および第2の主仮想接地選択信号VGLをそ
れぞれHレベルに、他の選択線をLレベルにそれぞれ設
定する。
【0130】このとき、デコーダ87は、y1がLレベ
ル、VGRがLレベルであるからNAND91aの出力
はHレベル、y4がLレベル、VGLがHレベルである
からNAND91bの出力はHレベルとなり、NOR9
3の出力はHレベルになるので、出力プリバイアス駆動
信号PD1がLレベルになり、プリバイアス選択信号G
S5がHレベルとなるので、仮想接地側出力節点67は
仮想接地プリバイアス回路83からプリバイアス電位が
供給される。
【0131】デコーダ88はy1がLレベル、VGRが
LレベルであるからNAND91aの出力はHレベル、
y2がHレベル、VGLがHレベルであるからNAND
91aの出力はHレベルとなり、NOR93の出力はL
レベルになるので、出力プリバイアス駆動信号PD2が
Hレベル、プリバイアス選択信号GS6がHレベル、プ
リバイアス選択信号GS7がLレベルとなる。同様に、
デコーダ89は出力プリバイアス駆動信号PD3がLレ
ベル、プリバイアス選択信号GS8がLレベル、プリバ
イアス選択信号GS9がHレベルとなる。デコーダ89
は出力プリバイアス駆動信号PD4がLレベル、プリバ
イアス選択信号GS10がHレベルとなる。
【0132】一方、仮想接地プリバイアス回路84は、
PD2がHレベルであるからトランジスタ74が非活性
化されトランジスタ75が活性化されるから出力信号線
L72には接地電位が出力される。同様に、仮想接地プ
リバイアス回路83は出力信号線L71にプリバイアス
電位が出力され、仮想接地プリバイアス回路85は出力
信号線L73に接地電位が出力され、仮想接地プリバイ
アス回路86は出力信号線L74にプリバイアス電位が
出力される。
【0133】上述した動作をすることにより、デジット
側出力節点52に接続される選択デジット線L76は、
接続されるトランジスタ79および80の各ゲート電極
に与えられるプリバイアス選択信号GS7およびGS8
が共にLレベルであるから非活性化状態となり、仮想接
地プリバイアス回路84および85からは切り離され
る。
【0134】したがって、メモリセルアレイの内部では
図3におけるメモリセル31が選択され、そのソース電
極がバンクセレクトトランジスタ55を介して節点68
から上述した回路600の仮想接地プリバイアス回路8
4の出力信号線L72を介して接地電位に引き下げられ
るが、デジット側出力節点52に供給されるプリバイア
ス電位は切り離されているので、第3の実施の形態と同
様に、仮想接地プリバイアス回路85からトランジスタ
80を経由して流れる電流を遮断し、選択されたメモリ
セルへの電流はセンスアンプ15から流れる読み出し電
流だけとなり、したがってセンスアンプ15からのメモ
リセル電流を十分に増加させることが出来、その読み出
し電流効率が改善される。
【0135】このとき、隣接するデジット線側出力節点
51は、トランジスタ78が活性化され、仮想接地プリ
バイアス回路84の出力信号線L72が接地電位なるの
で強制的に接地電位に引き下げられ、第1の実施の形態
の回路と同様に、バイパス経路を形成するため、メモリ
セルのソース電極が上昇することなく安定した読み出し
ができる。
【0136】以上説明したそれぞれの実施の形態は多値
ROMに適用した例を述べたが、これに限定されるもの
ではなく、2値のROMであっても何等修正することな
く同様に適用出来るものである。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のROMお
よびこの装置からのデータ読み出し方法は、メモリセル
の一方のソース電極が接続される複数のメタル仮想接地
線と、これらの接地線を選択的に主仮想接地線に接続す
る仮想接地選択トランジスタと、主仮想接地線を所定の
制御信号に応答して接地電位に引き下げる第1、第2、
第3および第4の仮想接地選択回路と、バンクセレクの
出力節点にプリバイアスを供給する仮想接地プリバイア
ス回路と、メモリセルブロック内のメモリセルの選択デ
ジット線を択一的に選択するデジット側バンクセレクタ
と、これらのバンクセレクタ群で選択されたデジット線
を列セレクト信号に応答してデジット側列セレクタで択
一的に選択してセンスアンプに接続するとともに、この
デジット線を選択する複数のデジット選択トランジスタ
にさらに電流バイパス用のトランジスタ対がそれぞれ並
列状態に設けられ、列セレクト信号に応答して選択デジ
ット線はセンスアンプに、非選択デジット線の出力節点
はバイパストランジスタ対の一方により第1または第2
の主仮想接地線に接続されるセレクト手段を有するの
で、選択されたメモリセルのソース電極は、隣接のメモ
リセルから流入するリーク電流により、セル電位が浮き
上ることはなく、従来の欠点であった多値メモリセルの
高いしきい値に対しても、そのデータの読み出しを正常
に行なうことが出来る。
【0138】さらに、新たに設けたバイパストランジス
タ対は、メモリセルブロックの外側領域の列セレクタの
デジット選択トランジスタに並列状態で設けるので、メ
モリセルブロック内のバンクセレクタに設けるよりもは
るかに大きなトランジスタサイズにすることが出来(4
0倍程度まで大きく出来る)るので、電流経路のインピ
ーダンスも小さくなり選択されたメモリセルのソース電
極の浮き上りを小さくすることが出来る。
【0139】さらにまた、デジット線および仮想接地線
の両方ともメタル配線で形成してあるので、電流経路の
インピーダンスを小さく出来、同様にメモリセルのソー
ス電極の浮き上りを小さくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態におけるROMの構成図であ
る。
【図2】図1のメモリセルブロックにおけるメタルデジ
ット線およびメタル仮想接地線の配置を説明する図であ
る。
【図3】図1のメモリセルブロックの具体的な回路を示
すROMの構成図である。
【図4】(a)仮想接地選択回路の一例を示す回路図で
ある。 (b)プリバイアス回路の一例を示す回路図である。
【図5】メモリセルアレイ内のメタルデジット線および
メタル仮想接地線の間の電流経路を説明するための図で
ある。
【図6】メモリセル電流対電源電圧の特性図である。
【図7】第2の実施の形態のROMのブロック配置図で
ある。
【図8】第2の実施の形態のROMのブロックに接続す
る主仮想接地線の配線を示す図である。
【図9】第2の実施の形態のROMのブロック配置の具
体的なレイアウト図である。
【図10】(a)第3の実施の形態におけるROMの主
要部のブロック図である。 (b)仮想接地選択信号生成用の回路の一例を示す図で
ある。
【図11】第4の実施の形態におけるROMの主要部の
ブロック図である。
【図12】(a)仮想接地プリバイアスデコーダ回路の
一例を示す図である。 (b)第4の実施の形態における仮想接地プリバイアス
回路の一例を示す図である。
【図13】多値ROMを説明するための図である。
【図14】従来の多値ROMの構成図である。
【図15】従来のメモリセルブロックの具体的な回路を
示すROMの構成図である。
【図16】従来のROMの他の一例の構成図である。
【符号の説明】
11 メモリセルブロック 12 プリバイアス回路 13 仮想接地選択回路 14 列セレクタ 15 センスアンプ 16 バンク制御回路部 17 ワード線制御部 18 Xデコーダ 19,28〜35 メモリセル 20 デジット側バンクセレクタ 21,22,36〜38,39〜41,211,212
デジット側バンクセレクタのデジット選択トランジス
タ 24 仮想接地側バンクセレクタ 25,26,55,57〜59 仮想接地側バンクセ
レクタの仮想接地選択トランジスタ 23,23a メタル−拡散デジットコンタクト 27,27a デジット側メタル−拡散仮想接地コン
タクト 42〜50 デジット線側列セレクタのデジット選択
トランジスタ (42〜44 デジット線列セレクタのデジット選択
トランジスタ) (45〜50 デジット線列セレクタのバイパストラ
ンジスタ対) 51〜53 デジット側バンクセレクタ出力節点 54〜68,241,242 仮想接地側バンクセレ
クタの仮想接地選択トランジスタ 60〜65 仮想接地側列セレクタの仮想接地トラン
ジスタ 67〜70 仮想接地側バンクセレクタ出力節点 71a,72a,91a,92b NAND 72a〜72d インバータ 73 NOR 74 Pチャネル型MOSトランジスタ 75 Nチャネル型MOSトランジスタ 77〜82 仮想接地選択トランジスタ 83〜86 仮想接地プリバイアス回路 87〜90 仮想接地プリバイアスデコーダ 101〜104 仮想接地側列セレクタの仮想接地ト
ランジスタ 105〜108 第2のデジット側列セレクタのデジ
ット選択トランジスタ 109,111,113,115 第1の仮想接地制
御トランジスタ 110,112,114,116 第2の仮想接地制
御トランジスタ 117〜120 第2の仮想接地側列セレクタの仮想
接地トランジスタ GS1〜GS10 仮想接地選択信号 PD1〜PD4 プリバイアス駆動信号 Y1〜Y4 列セレクト信号線 y1〜y4 列セレクト信号 VGR 第1の主仮想接地選択信号 VGL 第2の主仮想接地選択信号 L59 第1の主仮想接地線 L58 第2の主仮想接地線 L60 第3の主仮想接地線 L61 第4の主仮想接地線 L22 メタルデジット線 L25 メタル仮想接地線 L191,L191m ワード線

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線と、複数のデジット線
    と、前記ワード線および前記デジット線の交点にそれぞ
    れ配置されるとともに複数のメモリバンクに分割された
    複数のメモリセルと、前記メモリバンク毎に設けられた
    デジット側出力節点を有し前記メモリバンク内のメモリ
    セルのドレイン電極に接続されたデジット線をデジット
    側バンクセレクト信号に応答して択一的に前記デジット
    側出力節点に接続するデジット側バンクセレクタと、前
    記メモリバンク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有
    し前記メモリバンク内のメモリセルのソース電極が接続
    される仮想接地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応
    答して択一的に仮想接地側出力節点に接続する仮想接地
    側バンクセレクタと、外部から供給される第1の主仮想
    接地選択信号に応答して前記仮想接地線を第1の主仮想
    接地線を介して接地電位に接続する第1の仮想接地選択
    回路と、第2の主仮想接地選択信号に応答して前記仮想
    接地線を第2の主仮想接地線を介して接地電位に接続す
    る第2の仮想接地選択回路と、前記デジット側出力節点
    をさらに択一的にセンスアンプに接続し、または接地電
    位に接続するとともに、前記仮想接地側出力節点を仮想
    接地選択トランジスタを介して択一的に接地電位に接続
    するセレクト手段とを備え、前記セレクト手段は、前記
    デジット側出力節点を前記センスアンプに接続するデジ
    ット選択トランジスタにさらに電流バイパス用のバイパ
    ストランジスタ対がそれぞれ並列状態で設けられ、列セ
    レクト信号に応答して前記デジット側出力節点のうち選
    択デジット信号が出力される出力節点のみを前記センス
    アンプに接続し、それ以外の前記デジット側出力節点は
    前記バイパストランジスタ対の一方により前記第1また
    は前記第2の主仮想接地線に接続することを特徴とする
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記バイパストランジスタ対のトランジ
    スタサイズがメモリセルアレイ内部に形成されるトラン
    ジスタのサイズよりも大きく、かつ前記メモリセルアレ
    イの外部領域に形成される請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記セレクト手段は、半導体基板上に複
    数のメタルデジット線およびメタル仮想接地線が互に平
    行状態でかつ交互に配設され、それぞれの隣接する前記
    メタルデジット線およびメタル仮想接地線の間に前記メ
    モリセルが複数個ずつ配置されたメモリセルアレイであ
    って、前記メタルデジット線およびメタル仮想接地線が
    前記メモリセルアレイ領域外に互に略等間隔で延長さ
    れ、このメタルデジット線の延長線先端部に前記デジッ
    ト選択トランジスタが配置されるとともに、前記バイパ
    ストランジスタ対が前記略等間隔の範囲内でかつ延長さ
    れた前記メタルデジット線の途中にそれぞれ設けられ、
    これら一対のトランジスタの各電極は前記メタルデジッ
    ト線と平行方向にゲート長を対応させて形成され、ドレ
    イン電極は共通電極として前記メタルデジット線にそれ
    ぞれ接続される請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記セレクト手段は、半導体基板上に前
    記デジット選択トランジスタと仮想接地選択トランジス
    タと前記バイパストランジスタ対とが、それぞれのゲー
    ト長を前記メタルデジット線およびメタル仮想接地線と
    平行方向に対応させて形成配置され、かつこれらのトラ
    ンジスタ相互の形成位置は、これらのトランジスタにそ
    れぞれ接続される前記デジット線の延長線の途中に形成
    された前記バイパストランジスタ対と前記デジット選択
    トランジスタとの間の領域であって、隣接する前記デジ
    ット線間に前記仮想接地選択トランジスタが前記略等間
    隔の範囲内で2トランジスタづつ配置される請求項1、
    2または3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記デジット選択トランジスタ、前記仮
    想接地選択トランジスタおよび前記バイパストランジス
    タ対の相互の形成位置は、前記仮想接地選択トランジス
    タが、前記デジット線の延長線の所定の領域において隣
    接する前記デジット線の間に前記略等間隔の範囲内で複
    数個づつ配置され、これら仮想接地選択トランジスタお
    よび前記デジット選択トランジスタの配置領域間に挟ま
    れた領域であって、前記デジット線の延長線の途中に前
    記バイパストランジスタ対がそれぞれ配置される請求項
    4記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記セレクト手段は、複数のメタル配線
    が互に平行かつ略等間隔で配設され交互に前記メタル仮
    想接地線および前記メタルデジット線として割り当てら
    れるとともに前記メモリセルアレイ領域外に互に略等間
    隔で延長され、この延長された前記メタルデジット線の
    先端部に前記デジット選択トランジスタがそれぞれ形成
    されかつそれぞれのドレイン電極の拡散層に前記メタル
    デジット線がそれぞれ配設され、前記バイパストランジ
    スタ対がそれぞれの前記メタルデジット線の延長線上の
    途中にそれぞれ形成され、これらのトランジスタ対のド
    レイン電極は共通ドレイン電極としてそれぞれの前記メ
    タルデジット線に両端が接続され、前記共通ドレイン電
    極の両側にそれぞれゲート電極およびソース電極が形成
    されるとともに、これらのバイパストランジスタ対の形
    成層のさらに上の層には、複数の前記第1および前記第
    2の主仮想接地線が前記メタル仮想接地線および前記メ
    タルデジット線群と交差して配設されさらに前記仮想接
    地選択トランジスタの所定のソース電極にコンタクト接
    続され、これらのバイパストランジスタ対および前記デ
    ジット選択トランジスタの配置領域間に挟まれた領域で
    あって隣接する前記メタルデジット線の間に、前記仮想
    接地選択トランジスタがそれぞれ複数の前記メタル仮想
    接地線を共通ドレイン電極に接続して形成されるととも
    に、これらの仮想接地選択トランジスタの形成層のさら
    に上の層には、複数の前記第3および前記第4の主仮想
    接地線が前記メタル仮想接地線および前記メタルデジッ
    ト線と交差して配設され、さらに前記仮想接地選択トラ
    ンジスタの所定のソース電極にそれぞれコンタクト接続
    され、前記仮想接地選択トランジスタおよび前記デジッ
    ト選択トランジスタの配置領域間に挟まれた領域には、
    複数の列選択用メタル線が前記第3および前記第4の主
    仮想接地線と平行に配設され、これらの列選択用メタル
    線は前記仮想接地選択トランジスタのゲート電極に接続
    されるポリシリコン層のうちの所定の層とコンタクト接
    続され、前記仮想接地選択トランジスタ対のうちの一方
    のゲート電極のポリシリコン層はさらに延長されて前記
    デジット選択トランジスタの対応するゲート電極にそれ
    ぞれコンタクト接続される請求項1、2、3または5記
    載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 それぞれの前記メモリセルの拡散デジッ
    ト線は、前記メモリセルアレイ内部において前記デジッ
    ト選択トランジスタを介し前記メタルデジット線にコン
    タクト接続されるように配設され、前記メタルデジット
    線を介して前記メモリセルアレイ外部領域に延長されて
    前記バイパストランジスタ対を介して前記第1および前
    記第2の仮想接地線にコンタクト接続されるように配設
    される請求項6記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記ワード線で活性化された前記メモリ
    セルのうち選択されたメモリセルにこのセルの非選択デ
    ジット線から流れ込む電流が、このメモリセルアレイの
    前記活性化された複数のメモリセルとこれらのメモリセ
    ルのソース電極側に隣接する前記メモリバンクの前記デ
    ジット側バンクセレクタと前記デジット側出力節点とを
    経由して前記バイパストランジスタ対の一方から前記第
    1または前記第2の主仮想接地線に流れる電流経路を有
    する請求項1記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記非選択デジット線側の前記バイパス
    トランジスタ対が、少なくとも前記選択デジット線に隣
    接するデジット線に並列接続されたバイパストランジス
    タである請求項8記載の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記非選択デジット線側の前記バイパ
    ストランジスタ対が、任意の非選択デジット線に並列接
    続されたバイパストランジスタである請求項8記載の半
    導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記電流経路は、前記選択されたメモ
    リセルのソース電極側に形成されてなる請求項8記載の
    半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記第1および前記第2の主仮想接地
    線と前記第3および前記第4の主仮想接地線とは、それ
    ぞれ独立した前記仮想接地選択回路に接続される請求項
    1または6記載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 複数のワード線と、複数のデジット線
    と、前記ワード線および前記デジット線の交点にそれぞ
    れ配置されるとともに複数のメモリバンクに分割された
    複数のメモリセルと、前記メモリバンク毎に設けられた
    デジット側出力節点を有し前記メモリバンク内のメモリ
    セルのドレイン電極に接続されたデジット線をデジット
    側バンクセレクト信号に応答して択一的に前記デジット
    側出力節点に接続するデジット側バンクセレクタと、前
    記メモリバンク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有
    し前記メモリバンク内のメモリセルのソース電極が接続
    される仮想接地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応
    答して択一的に仮想接地側出力節点に接続する仮想接地
    側バンクセレクタと、前記デジット側出力節点を介して
    出力される前記デジット信号を列セレクト信号に応答し
    て択一的にセンスアンプへ出力するデジット側列セレク
    タと、前記仮想接地側出力節点を仮想接地選択信号に応
    答して択一的に接地電位に接続する仮想接地側列セレク
    タと、前記 デジット側出力節点および前記仮想接地側出
    力節点に電源電圧よりも低いプリバイアス電位を供給す
    るプリバイアス回路と、前記デジット側列セレクタが前
    記デジット信号のうち選択デジット信号のみを前記セン
    スアンプに供給するときに、前記デジット側出力節点の
    うち前記選択デジット信号を出力する出力節点に供給さ
    れる前記プリバイアス電位を遮断し、前記列セレクト信
    号の反転信号および外部から供給される第1または第2
    の主仮想接地選択信号にそれぞれ応答して、選択された
    前記メモリセル側に隣接する前記メモリバンクの前記デ
    ジット側出力節点を、選択された前記メモリセルの前記
    仮想接地側出力節点に接続して接地電位に引き下げ、そ
    の他の非選択の前記デジット側出力節点をこれらの出力
    節点に対応する前記仮想接地側出力節点にそれぞれ接続
    してプリバイアス電位に引き上げる仮想接地・プリバイ
    アス手段とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記仮想接地・プリバイアス手段は、
    前記列セレクト信号と前記第1の主仮想接地選択信号と
    の組み合せから仮想接地選択信号を生成する仮想接地選
    択信号生成回路を有し、前記列セレクト信号がゲート電
    極に供給されるとともにドレイン電極が前記デジット側
    出力節点に接続されソース電極がそれぞれ共通接続され
    て前記センスアンプに接続される第1のデジット側列セ
    レクタのデジット選択トランジスタと、前記仮想接地選
    択信号がゲート電極に接続されるとともにドレイン電極
    が前記仮想接地側出力節点にそれぞれ接続されソース電
    極がそれぞれ接地電位に共通接続される前記仮想接地側
    列セレクタの仮想接地選択トランジスタと、前記デジッ
    ト側出力節点ごとにそれぞれドレイン電極が接続される
    とともに前記列セレクト信号の反転信号がゲート電極に
    供給される第2のデジット側列セレクタのデジット選択
    トランジスタと、これら第2のデジット側列セレクタの
    トランジスタのソース電極を前記第1の主仮想接地選択
    信号に応答して前記デジット側出力節点の一方側に隣接
    する仮想接地側出力節点にそれぞれ接続する第1の仮想
    接地制御トランジスタおよび第2の主仮想接地選択信号
    に応答して前記デジット側出力節点の他方側に隣接する
    仮想接地側出力節点にそれぞれ接続する第2の仮想接地
    制御トランジスタと、前記仮想接地側出力節点を、前記
    仮想接地選択信号の反転信号に応答して前記プリバイア
    ス回路にそれぞれ接続する第2の仮想接地側列セレクタ
    の仮想接地選択トランジスタとから構成される 請求項1
    3記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記仮想接地・プリバイアス手段は、
    前記列セレクト信号がゲート電極に供給されるとともに
    ドレイン電極が前記デジット側出力節点に接続されソー
    ス電極がそれぞれ共通接続されて前記センスアンプに接
    続されるデジット側列セレクタのデジット選択トランジ
    スタと、前記デジット側出力節点ごとにそれぞれドレイ
    ン電極が共通接続される複数の前記仮想接地選択トラン
    ジスタ対と、これらの仮想接地選択トランジスタ対のソ
    ース電極および前記仮想接地側出力節点をプリバイアス
    駆動信号に応答して前記プリバイアス電位または接地電
    位に接続する複数の仮想接地プリバイアス回路と、前記
    主仮想接地選択信号および前記列セレクト信号のうち所
    定の2信号に応答して前記プリバイアス駆動信号と第1
    および第2の仮想接地選択信号を生成し、前記プリバイ
    アス駆動信号を前記仮想接地プリバイアス回路に、前記
    第1の仮想接地選択信号を隣接する前記仮想接地選択ト
    ランジスタ対のそれぞれ一方のゲート電極に供給し、前
    記第2の仮想接地選択信号を隣接する前記仮想接地選択
    トランジスタ対のそれぞれ他方のゲート電極に供給する
    複数の仮想接地プリバイアスデコーダ回路とを有してな
    る請求項13記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 複数のワード線と、複数のデジット線
    と、前記ワード線および前記デジット線の交点にそれぞ
    れ配置されるとともに複数のメモリバンクに分割された
    複数のメモリセルと、前記メモリバンク毎に設けられた
    デジット側出力節点を有し前記メモリバンク内のメモリ
    セルのドレイン電極に接続されたデジット線をデジット
    側バンクセレクト信号に応答して択一的に前記デジット
    側出力節点に接続する第1のバンクセレクト手段と、前
    記メモリバンク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有
    し前記メモリバンク内のメモリセルのソース電極が接続
    される仮想接地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応
    答して択一的に仮想接地側出力節点に接続する第2のバ
    ンクセレクト手段と、外部から供給される第1の主仮想
    接地選択信号に応答して前記仮想接地線を第1の主仮想
    接地線を介して接地電位に接続する第1の仮想接地選択
    手段と、第2の主仮想接地選択信号に応答して前記仮想
    接地線を第2の主仮想接地線を介して接地電位に接続す
    る第2の仮想接地選択手段と、前記デジット側出力節点
    をさらに択一的にセンスアンプに接 続し、または接地電
    位に接続するとともに、前記仮想接地側出力節点を仮想
    接地選択トランジスタを介して択一的に接地電位に接続
    するセレクト手段とが用いられ、 前記デジット線を選択するデジット選択トランジスタに
    さらに並列接続される電流バイパス用のバイパストラン
    ジスタ対の一方を前記列セレクト信号に応答して導通さ
    せ、選択デジット線を前記センスアンプに接続して選択
    された前記メモリセルの保持データを読み出すときに、
    その他の非選択デジット線は前記第1または前記第2の
    主仮想接地線にそれぞれ接続させることによって、前記
    ワード線で活性化された前記メモリセルのうち選択され
    たメモリセルに非選択デジット線から流れ込む電流を、
    選択された前記メモリセルのソース電極側に隣接する前
    記メモリバンクの前記第1のバンクセレクト手段と前記
    デジット側出力節点とを経由して前記バイパストランジ
    スタ対の一方から前記第1または前記第2の主仮想接地
    線に分流させることを特徴とする半導体記憶装置からの
    データ読み出し方法。
  17. 【請求項17】 複数のワード線と、複数のデジット線
    と、前記ワード線および前記デジット線の交点にそれぞ
    れ配置されるとともに複数のメモリバンクに分割された
    複数のメモリセルと、前記メモリバンク毎に設けられた
    デジット側出力節点を有し前記メモリバンク内のメモリ
    セルのドレイン電極に接続されたデジット線をデジット
    側バンクセレクト信号に応答して択一的に前記デジット
    側出力節点に接続する第1のバンクセレクト手段と、前
    記メモリバンク毎に設けられた仮想接地側出力節点を有
    し前記メモリバンク内のメモリセルのソース電極が接続
    される仮想接地線を仮想接地側バンクセレクト信号に応
    答して択一的に仮想接地側出力節点に接続する第2のバ
    ンクセレクト手段と、前記デジット側出力節点を介して
    出力される前記デジット信号を列セレクト信号に応答し
    て択一的にセンスアンプへ出力するデジット側列セレク
    ト手段と、前記仮想接地側出力節点を前記列セレクト信
    号の反転信号に応答して択一的に接地電位に接続する仮
    想接地側列セレクト手段と、前記デジット側出力節点お
    よび前記仮想接地側出力節点に電源電圧よりも低いプリ
    バイアス電位を供給するプリバイアス手段とが用いら
    れ、前記デジット側列セレクト手段により選択された前
    記メモリセルのデータが前記セ ンスアンプにより読み出
    されるときに、前記デジット側出力節点のうち前記選択
    デジット信号を出力する出力節点に供給される前記プリ
    バイアス電位を遮断させ、前記列セレクト信号の反転信
    号および外部から供給される第1または第2の主仮想接
    地選択信号にそれぞれ応答して、選択された前記メモリ
    セルのソース電極側に隣接する前記メモリバンクの前記
    デジット側出力節点を、選択された前記メモリセルの前
    記仮想接地側出力節点に接続させさらにこの仮想接地側
    出力接点を前記プリバイアス選択信号に応答して接地電
    位に引き下げ、その他の非選択の前記デジット側出力節
    点をこれらの出力節点に対応する前記仮想接地側出力節
    点にそれぞれ接続させて前記プリバイアス電位に引き上
    げることを特徴とする半導体記憶装置からのデータ読み
    出し方法。
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