JP2837500B2 - 多層容器の成形方法 - Google Patents

多層容器の成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエステル系樹脂フイルムを表面にもち、
裏面にポリプロピレン系樹脂シートからなる多層シート
から多層容器を成形する方法に関するものである。
(従来の技術) 二軸配向ポリエステル系樹脂フイルムは、その特性で
ある透明性、印刷特性、剛性強度等を利用して主に袋用
途に用いられてきている。
また、樹脂としてポリエステル系樹脂は衛生性や臭い
の移行性に優れており、液体用容器に多用されている。
これらのポリエステル系樹脂による容器は未延伸のポリ
エステル系樹脂のシートから真空、圧空成形法により成
形されたものや、ブロー成形法により二軸延伸されてい
るものが用いられているが、これらの容器はいずれも高
温でのヒートセットを行わないため、100℃以上の高温
殺菌を行う場合、容器の変形等が生じてしまい利用でき
ないという欠点があった。
また、二軸配向ポリエステルフイルムを容器の1層と
して組み入れ、高温での利用が可能である容器が実開平
1−170671号公報に提案されているが、これは二軸配向
ポリエステルフイルムの材質に特徴を持たせたものであ
り、該公報には成形方法としてプレス成形、圧空成形、
真空成形等があると記載されてはいるが、成形条件が具
体的に示されておらず、通常の成形方法、成形条件では
満足できる成形品が得られなかった。
また、容器の肉厚を理想的にするため、通常の方法で
押し込みプラグを利用すると、ポリエステル系樹脂の軟
化点とポリプロピレン系樹脂の軟化点の違いから満足な
容器が得られなかった。
つまり、ポリエステル系樹脂はそのヒートセット温度
以上になると成形は可能になるが、温度があがりすぎる
と成形治具である押し込みプラグに粘着したりし、ま
た、ポリプロピレンの成形可能温度とプラグへの粘着温
度が接近しているためポリエステル系樹脂フイルムを内
面にした容器の成形の場合、生産性良く満足な容器を得
ることは非常に難しく、その生産方法、条件も確立され
ていなかった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは二軸配向ポリエステル系樹脂を表面にし
たポリプロピレン系樹脂シートの多層シートを成形する
にあたり、前記の欠点を考慮し、成形条件を種々検討し
た結果、シートの予熱方法と成形に用いる空気圧条件を
選定することにより可能なることを見いだした。
本発明の目的とするところは二軸配向ポリエステル系
樹脂フイルムを表面層とした多層シートを生産性が高
く、良好な成形品を得るための成形方法を提供するにあ
る。
(課題を解決するための手段及び作用) 本発明は二軸配向ポリエステル系樹脂フイルムをポリ
プロピレン系樹脂シートの片面にラミネートした多層シ
ートから容器を成形する方法において、該多層シートを
予熱する温度が、ポリエステル系樹脂フイルム側の予熱
温度がポリエステル系樹脂のヒートセット温度(T1)以
上、かつ成形用プラグに粘着する温度(T2)以下であ
り、ポリプロピレン系樹脂フイルム側の予熱温度がポリ
プロピレン系樹脂の軟化点(T3)以下の温度と両面異な
った温度に予熱し、圧空圧2.96〜9.87×105N/m2、真空
圧1.01×105N/m2以下の条件で圧空真空成形することを
特徴とする多層容器の成形方法である。
二軸配向ポリエステル系樹脂フイルムをラミネートす
るシートとしてはポリプロピレン系樹脂シートが用いら
れるが、このシートはポリプロピレン樹脂単独または多
層のものでもよく、多層シートとしてはエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のガスバ
リア性を有する樹脂やポリアミド、アクリルニトリル、
スチレン等の強度保持のための樹脂等を積層した多層化
したシートであっても何等差し支えがない。
これらの多層シートを予熱する装置は該シートの表裏
異なる温度に加熱出来ることが必要であり、またこれら
の多層シートに直接接触し加熱する装置が望ましく、表
裏各面の温度を精度よくコントロールすることが出来る
ものであることが肝要である。
成形は圧空真空成形で行い、成形用プラグを用いる
が、この成形用プラグは種々のものが用いられる。
多層シートを予熱する装置においては二軸配向ポリエ
ステル系樹脂フイルム面は、ポリエステル系樹脂のヒー
トセット温度(T1)以上であり、プラグ粘着温度(T2
以下に加熱する。
またポリプロピレン系樹脂シート層の面はポリプロピ
レン系樹脂の軟化温度(T3)以下に加熱る。予熱後直ち
に圧空真空成形ボックスに移され圧空圧2.96〜9.87×10
5N/m2、真空圧1.01×105N/m2以下の条件で、プラグによ
り該予熱されたシートを押さえ込みながら成形する。
二軸配向ポリエステル系樹脂フイルムの予熱温度がヒ
ートセット温度(T1)以下であればシートは目的とする
成形型にそった容器に成形されず、圧空圧による破れが
生じてしまう。ヒートセット温度(T1)は、用いる二軸
配向ポリエステル系樹脂フイルムによってそれぞれ異な
るが一般的には120〜130℃位である。
また、予熱温度がプラグ粘着温度(T2)以上に加熱さ
れるとプラグにポリエステル系樹脂が粘着しポリエステ
ル系樹脂層の剥離が生じてしまい良好な成形品が得られ
ない。プラグ粘着温度(T2)はプラグの種類により異な
るが、一般的には140〜155℃の範囲である。
また、ポリプロピレン系樹脂シートの軟化温度(T3
は樹脂の種類によって異なるが、一般的には160〜170℃
程である。
成形時の空気圧(圧空圧)は2.96〜9.87×105N/m2
あり、特に3.95〜5.91×105N/m2が望ましい。空気圧が
2.96×105N/m2以下ではポリエステル系樹脂が満足に成
形されずに剥離が生じてしまう。
(実施例) 実施例1 二軸配向ポリエステルフイルム層が15μ、ポリプロピ
レン層が400μの2層からなるシートを、ポリエステル
層側が125℃、ポリプロピレン層側が150℃にセットした
熱盤を用いて該シートを予熱し、引き続いて布をはった
プラグを用いてシートを押さえ込みながら、圧空圧4.93
×105N/m2、真空圧1.01×105N/m2で、フランジ外径110m
m(フランジ幅5mm)、内径100mm、低部内径70mm、高さ6
0mmの円形の容器を成形を行い、肉厚が均一な奇麗な透
明性を有する成形を得た。成形性は非常に良好であっ
た。
実施例2 二軸配向ポリエステルフイルム厚が15μのものをポリ
プロビレン系樹脂層としてポリプロピレン層300μ、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体けん化物層50μ、ポリプロ
ピレン層250μからなる多層シートに積層ラミネートし
て多層シートを得た。このシートをポリエステル層側を
130℃、反対側のポリプロピレン層側を150℃にセットし
た熱盤を用いて予熱し、以下実施例1と同様の条件で、
同一形状の円形の容器を成形した。
得られた容器は肉厚が均一なものであり、奇麗で透明
性の優れた容器が得られた。成形性は非常に良好であっ
た。
比較例1 実施例1で用いたシートを用いて、ポリエステル層側
が100℃、ポリプロピレン層側を150℃にセットした熱盤
を用いて予熱し、他は実施例1と同様にして成形を行っ
たがポリエステル層が切れてしまい良好な成形品が得ら
れなかった。
比較例2 実施例2で用いた多層シートを用いて、ポリエステル
層側を130℃、ポリプロピレン層側を130℃にセットした
熱盤を用いて予熱し、他は実施例2と同様にして成形を
行ったが、ポリプロピレン層側が延びきらず成形不良と
なってしまい、良好の容器は得られなかった。
比較例3 実施例2で用いた多層シートを用い、ポリエステル層
側を150℃、ポリプロピレン層側を150℃にセットした熱
盤を用いて予熱し、他は実施例2と同様にして成形を行
ったが、ポリエステル層がプラグに粘着してしまい良好
な容器が得られなかった。
(発明の効果) 本発明によれば2軸配向ポリエステル系樹脂フイルム
を表面層とするポリプロピレン系樹脂シートからなる多
層シートを容易に成形することができ、しかも得られた
成形品は肉厚が均一であり、外観も非常に良好であり、
さらに内容物を高温充填することやレトルト殺菌等の高
温殺菌にも十分に耐えることのできる容器を得られる成
形方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 67:00 B29L 9:00 22:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸配向ポリエステル系樹脂フィルムをポ
    リプロピレン系樹脂シートの片面にラミネートした多層
    フィルムから容器を成形する方法において、該多層シー
    トを予熱する温度が、ポリエステル系樹脂フィルム側の
    予熱温度がポリエステル系樹脂のヒートセット温度
    (T1)以上、かつ成形プラグに粘着する温度(T2)以下
    であり、ポリプロピレン系樹脂フィルム側の予熱温度が
    ポリプロピレン系樹脂の軟化点(T3)以下の温度と両面
    異なった温度に予熱し、圧空圧2.96〜9.87×105N/m2
    真空圧1.01×105N/m2以下の条件で圧空真空成形するこ
    とを特徴とする多層容器の成形方法。
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