JP2837032B2 - 用紙反転搬送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、用紙の両面に画像を形
成し得る両面画像形成装置に使用されて、画像が形成さ
れた用紙の表裏反転した状態で該用紙を搬送する用紙反
転搬送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】用紙の両面に画像を形成し得る複写機等
の両面画像形成装置では、通常、画像形成部によって表
面に画像が形成された用紙が、用紙反転搬送装置に送給
されて、用紙の表裏を反転した状態で、再度、画像形成
部へ搬送され、該用紙の裏面にも画像を形成するように
なっている。このような画像形成装置に使用される用紙
反転搬送装置の一例を図４に示す。

【０００３】この用紙搬送装置は、表面に画像が形成さ
れた用紙Ｐが、水平となった一対のペーパーガイド１お
よび１間へと搬送されて、各ペーパーガイド１に設けら
れた一対の搬送ローラ２および２により、矢印Ａで示す
方向へと搬送される。各ペーパーガイド１の用紙搬送方
向側には、モーター当の回転が伝達されて回転駆動され
る反転ローラ３が配置されている。該反転ローラ３にお
ける用紙搬送方向側の半周面は、半円筒状になったペー
パーガイド４によって覆われており、各ガイドペーパー
１間を搬送される用紙は、反転ローラ３とガイドペーパ
ー４との間に導入されて、回転駆動されている反転ロー
ラ３により搬送方向を反転される。該反転ローラ３の下
方には、排紙コロ５が圧接されている。該排紙コロ５
は、画像形成面が下方に向くように進行方向を反転され
て反転ローラ３の周面に沿って搬送される用紙Ｐを、矢
印Ｂで示す方向へと排出する。

【０００４】各ガイドペーパー１の下方には、中間トレ
イ６が設けられており、排紙コロ５によって反転ローラ
３から排出される用紙Ｐが該中間トレイ６上に載置され
る。中間トレイ６には、載置される用紙Ｐの排出方向側
の側縁部が当接して該用紙を位置決めする用紙ストッパ
ー６ａが設けられている。

【０００５】各ペーパーガイド１と中間トレイ６との間
には、呼び込みローラユニット７が配置されている。該
呼び込みローラユニット７は、図５に示すように、反転
ローラ３の用紙排出方向に近接して配置された水平な駆
動軸７ａを有する。該駆動軸７ａは、その一方の端部に
設けられたクラッチ７ｂにより、モーター等の回転が伝
達および遮断されるようになっている。該駆動軸７ａに
は、反転ローラ３から離れる出方向に延びる一対の回動
アーム７ｃおよび７ｃのそれぞれの基端部が、適当な間
隔をあけて回動可能に支持されている。各回動アーム７
ｃの先端部間には、水平状態となった回転軸７ｇが回転
可能に架設されており、該回転軸７ｇに呼び込みローラ
７ｄが該回転軸７ｇと一体的に回転するように嵌合され
ている。回転軸７ｇには、駆動軸７ａの回転がタイミン
グベルト７ｅを介して伝達されている。また、駆動軸７
ａの回転は、該駆動軸７ａに嵌合されたトルクリミット
スプリング７ｆを介して、一方の回動アーム７ｃに伝達
されるようになっており、駆動軸７ａの回転が伝達され
た回動アーム７ｃは、下方へと回動される。

【０００６】このような呼び込みローラユニット７で
は、用紙Ｐが、画像が形成された面を下方に向けて中間
トレイ６上に載置されると、クラッチ７ｂが動力伝達状
態となり、駆動軸７ａが回転される。これにより、呼び
込みローラ７ｄが回転すると共に、一方の回動アーム７
ｃが下方へと回動されて、呼び込みローラ７ｄが下方へ
と回動される。これにより、回転されている呼び込みロ
ーラ７ｄが中間トレイ６上の用紙Ｐに圧接され、該用紙
Ｐが中間トレイ６から図４に矢印Ｃで示すように反転ロ
ーラ３の下方へと送給される。中間トレイ６から送給さ
れる用紙Ｐは、排紙コロ５の下方を通過して、該排紙コ
ロ５の用紙搬送方向側に配置された上下一対の再給紙ロ
ーラ９および重送防止ローラ８の間へと搬送される。そ
して、該用紙Ｐは、上側の再給紙ローラ９によって、画
像形成面を下方に向けた状態で、画像形成部へと搬送さ
れる。このとき、複数枚の用紙が重送されている場合に
は、最上側の用紙以外の用紙が、用紙搬送方向とは反対
側へと用紙を搬送するように回転された重送防止ローラ
８によって、その搬送が阻止される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このように、用紙の表
裏を反転させて給紙する用紙反転搬送装置では、反転ロ
ーラ３により搬送方向を反転されて表裏が反転される用
紙を中間トレイ６上に排出するために、反転ローラ３の
下方に圧接されている排紙コロ５が使用されている。し
かも、中間トレイ６上に排出された用紙を、反転ローラ
３および排紙コロ５の下方を通過させて再給紙ローラ９
へ送給するために、反転ローラ３の側方に呼び込みロー
ラユニット７が設けられている。このような構成では、
反転ローラ３を回転駆動させるための機構のみならず、
呼び込みユニット７を回転駆動させるための機構、再給
紙ローラ９および重送防止ローラ８を回転駆動させるた
めの機構が、それぞれ必要となり、構成が複雑になると
ともに装置全体が大型化するという問題がある。

【０００８】本発明は上記従来の問題を解決するもので
あり、その目的は、部品点数が大幅に削減された簡潔な
構成の用紙反転搬送装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の用紙反転搬送装
置は、自由回転可能に配置されており、その周面に沿っ
て用紙が移動されることにより用紙の進行方向を反転す
る反転ローラと、該反転ローラによって進行方向を反転
された用紙が載置されるトレイと、該反転ローラの下方
を通過して該反転ローラの側方にまで延出するように該
トレイに連設されたペーパーガイドと、該トレイに載置
された用紙の一部が該ペーパーガイド上に位置するよう
に移動させる移動手段と、該ペーパーガイドにおける前
記トレイ配置側とは反対側に配置されており、該ペーパ
ーガイド上の用紙を該ペーパーガイドから搬出するべく
回転軸が駆動される再給紙ローラと、上方への回動によ
って前記反転ローラに圧接されるとともに、下方への回
動によって前記ペーパーガイド上に移動された用紙の一
部に圧接されるように、該再給紙ローラの回転軸に上下
方向への回動可能に支持されており、しかも、該再給紙
ローラの回転軸の回転が伝達されて所定方向へ回転され
る呼び込みローラとを具備するものであり、そのことに
より上記目的が達成される。

【００１０】

【作用】本発明の用紙反転搬送装置では、反転ローラに
沿って用紙が搬送される間は、呼び込みローラが上方へ
回動されて反転ローラに圧接されており、反転ローラに
よって進行方向が反転された用紙が呼び込みローラによ
ってトレイ上に排出される。トレイ上の用紙は、移動手
段によってその位置部が反転ローラの下方のペーパーガ
イド上に移動され、このような状態で呼び込みローラが
下方へと回動されて該用紙に圧接される。呼び込みロー
ラは再給紙ローラの回転が伝達されて回転されており、
該用紙がペーパーガイドに沿って移動されて再給紙ロー
ラにまで搬送される。

【００１１】

【実施例】以下に本発明を実施例について説明する。本
発明の用紙反転搬送装置は、例えば図１に示す両面複写
が可能なデジタル複写機に使用される。該デジタル複写
機は、上部に設けられたスキャナ部１０と、該スキャナ
部１０の下方に設けられたレーザープリンタ部２０と、
該レーザープリンタ部２０の下方に設けられた多段給紙
ユニット３０と、これらスキャナ部１０、レーザープリ
ンタ部２０および多段給紙ユニット３０の側方に設けら
れたソーター４０と、を有している。

【００１２】スキャナ部１０には、原稿が載置される透
明ガラス製の原稿載置台１１が上面に配置されており、
該原稿載置台１１の側方には、該原稿載置台１１上へと
原稿を送給する自動原稿送り装置１２が設けられてい
る。該自動原稿送り装置１２は、原稿載置台１１上に送
給された原稿の表裏を反転させて、再度、原稿載置台１
１上に送給し得る両面対応型（ＲＤＦ）になっており、
自動原稿送り装置１２に複数枚の原稿が載置されると、
全ての原稿を順次原稿載置台１１に送給した後に、送給
された原稿が表裏を反転された状態で、順次、原稿載置
台１１上へと送給される。スキャナユニット１３は、原
稿載置台１１上に載置された原稿が全面にわたって露光
されるように、該原稿に沿って走査されるようになって
おり、その走査の間に原稿に光を照射して、その反射光
により原稿画像を画像データとして読み取るようになっ
ている。

【００１３】レーザプリンタ部２０は、中央部に感光体
ドラム２３ａを有する電子写真プロセスユニット２３
と、スキャナユニット１３により読み取られた画像デー
タに基づいて該電子写真プロセス部２３の感光体ドラム
２３ａにレーザー光を照射するレーザー書き込みユニッ
ト２２と、を有している。電子写真プロセスユニット２
３は、通常の電子写真プロセスによって、下方の多段給
紙ユニット３０からあるいは手差し原稿トレイ２１から
送給される用紙、あるいはソーター４０配設側とは反対
側の側部に設けられた手差し原稿トレイ２１から送給さ
れる用紙に画像を形成する。画像が形成された用紙は、
定着装置２３ｂを通って、片面コピーの場合には、排紙
路２４からソーター４０へと排出される。また、両面コ
ピーの場合には、定着装置２３ｂから搬送路２５を通っ
て下方の多段給紙ユニット３０へと搬送され、該多段給
紙ユニット３０に設けられた本発明の用紙反転搬送装置
３７により、表裏を反転された状態で、再度、レーザー
プリンタ部２０の電子写真プロセスユニット２３へと搬
送される。そして、電子写真プロセスユニット２３によ
って用紙の裏面に画像が形成された後に、該用紙は定着
装置２３ｂおよび排紙路２４を通ってソーター４０へと
排出される。

【００１４】多段給紙ユニット３０は、上部に、レーザ
ープリンタ部２０から送給される用紙を表裏反転させ
て、再度、レーザープリンタ部２０へと搬送する本発明
の用紙反転搬送装置３７を有している。該用紙反転搬送
装置３７の下方には、所定サイズの用紙がそれぞれ収容
された第１カセット３１、第２カセット３２、および第
３カセット３３が、上下方向に並んで配置されている。
各用紙カセット３１〜３３の側方には、各用紙カセット
３１〜３３から繰り出される用紙をレーザープリンタ部
２０へと搬送する搬送路３５が上下方向に延びており、
該搬送路３５内を搬送される用紙が給紙路３６を通って
レーザープリンタ部２０の電子写真プロセスユニット２
３へと搬送される。該搬送路３５の側方には、第４カセ
ット３４が着脱可能に取り付けられており、該第４カセ
ット３４内の用紙も、給紙路３６を通って、レーザプリ
ンタ部２０の電子写真プロセス部２３へと搬送される。

【００１５】多段給紙ユニット３０に設けられた本発明
の用紙反転搬送装置３７は、図２に示すように、レーザ
ープリンタ部２０における搬送路２５から供給される、
表面に画像が形成された用紙Ｐが進入する用紙搬送路５
０を有している。該用紙搬送路５０は、水平状態で延び
る上下一対のペーパーガイド５１および５１によって形
成されており、各ペーパーガイド５１間に、レーザープ
リンタ部２０にて表面に画像が形成された用紙が、その
表面を上方に向けて導入される。各ペーパーガイド５１
には、各ペーパーガイド５１間に導入された用紙Ｐを各
ペーパーガイド５１間内に搬送させる一対の搬送ローラ
５２および５２がそれぞれ設けられている。

【００１６】用紙搬送路５０における用紙搬送方向側の
出口には、反転ローラ６０が設けられている。該反転ロ
ーラ６０は、その最上部が用紙搬送路５０の出口に対向
している。該反転ローラ６０は自由に回転し得るように
なっており、用紙搬送路５０配置側とは反対側の半周面
が、円弧状のペーパーガイド６１によって覆われてい
る。用紙搬送路５０内を前進する用紙Ｐは、該用紙搬送
路５０の出口から排出されて、反転ローラ６０とペーパ
ーガイド６１との間に導入され、反転ローラ６０の回転
によってその周面と共に移動する。そして、反転ローラ
６０の最下部から、画像が形成された用紙の表面が下方
に向けた反転状態で、反転ローラ６０の側方である用紙
搬送路５０の下方へと排出される。

【００１７】用紙搬送路５０の下方には、反転ローラ６
０とペーパーガイド６１との間から排出された用紙Ｐ
を、画像形成面を下方に向けて載置する中間トレイ７０
が設けられている。該中間トレイ７０上には、反転ロー
ラ６０に沿って排出される用紙が順次重ねられるように
なっている。該中間トレイ７０の反転ローラ６０側の側
部は、反転ローラ６０側になるに連れて順次下側になる
ように傾斜している。該中間トレイ７０の反転ローラ６
０側とは反対側の側部には、該中間トレイ７０上に導入
される用紙Ｐの反転ローラ６０から遠方側の側縁部が当
接する用紙ストッパー７１が配置されている。該用紙ス
トッパー７０は、中間トレイ７０に沿って往復移動可能
に配置されている。

【００１８】反転ローラ６０の下方には、中間トレイ７
０に連続して延びるペーパーガイド７３が設けられてい
る。該ペーパーガイド７３は中間トレイ７０から離れる
につれて順次上方に位置するように傾斜している。該ペ
ーパーガイド７３の中間ローラ６０配置側とは反対側の
側部である反転ローラ６０の側方には、上下方向に対を
なす再給紙ローラ８０および重送防止ローラ８１が設け
られている。上側の再給紙ローラ８０は、モーター等の
回転力が伝達されて回転されるようになっている。下側
の重送防止ローラ８１は、再給紙ローラ８０に圧接され
てた状態になっており、再給紙ローラ８０との接触部が
相互に反対方向へ移動するように回転力が伝達されてい
る。

【００１９】中間トレイ７０に設けられた用紙ストッパ
ー７０は、中間トレイ７０に用紙Ｐが導入される際に
は、反転ローラ６０の遠方側に位置されており、導入さ
れる用紙の側縁部が当接される。これにより、用紙がペ
ーパーガイド７３上に位置しない状態で該中間トレイ７
０上に載置される。そして、用紙ストッパー７０が反転
ローラ６０に接近する方向へと移動されると、中間トレ
イ７０上に載置された用紙Ｐの反転ローラ６０側の側部
が、該反転ローラ６０下方のペーパーガイド７３上に達
するまで、反転ローラ６０に接近する方向に移動され
る。

【００２０】反転ローラ６０の下方には、呼び込みロー
ラ９２が設けられている。該呼び込みローラ９２は、図
３に示すように、該呼び込みローラ９１の軸心部を挿通
する回転軸９０に取り付けられており、該回転軸９０
は、一対の回動アーム９１および９１の先端部間に回転
可能に支持されている。各回動アーム９１の基端部は、
再給紙ローラ８０が取り付けられた回転軸８２に、上下
方向への回動可能にそれぞれ支持されている。従って、
呼び込みローラ９１は、再給紙ローラ８０の回転軸８２
を中心として上下方向への回動可能になっている。

【００２１】呼び込みローラ９１の回転軸９０にはプー
リ９３ａが取り付けられており、該プーリ９３と再給紙
ローラ８０の回転軸８２に設けられたプーリ９３ｂとに
は、タイミングベルト９４が巻き掛けられている。再給
紙ローラ８０の回転軸８２はモーター８３に連結されて
おり、該モーター８３によって回転軸８２が回転され
る。該回転軸８３には、中間歯車８５が噛み合った歯車
８４が嵌合されており、また該中間歯車８５には重送防
止ローラ８１の回転軸８７に嵌合された歯車８６が噛み
合っている。従って、再給紙ローラ８０の回転軸８２が
回転されると、該回転軸８２の回転が、各歯車８４〜８
６を介して重送防止ローラ８１に伝達されて、該重送防
止ローラ８１が再給紙ローラ８０と同方向に回転され
る。また、再給紙ローラ８０を回転させる回転軸８２の
回転は、タイミングベルト２６を介して呼び込みローラ
８０の回転軸８２へも伝達されるようになっている。

【００２２】各回動アーム９１は、図示しないスプリン
グによって下方へ付勢されている。一方の回動アーム９
１には、該回動アーム９１の側方へ延出する係合部９６
が設けられており、該係合部９６が、該回動アーム９１
の側方に回動可能に配置された規制レバー９５上に支持
されている。該規制レバー９５は、上下方向への回動可
能になっており、引っ張りバネ９７によって、水平状態
となるように上方へと付勢されている。該規制レバー９
５は、該規制レバー９５の側方に配置されたソレノイド
９８に連結されており、該ソレノイド９８が駆動される
ことにより、規制レバー９５が引っ張りバネ９７の付勢
力に抗して下方へ回動されるようになっている。従っ
て、ソレノイド９８が駆動されない状態では、規制レバ
ー９５は上方へ回動されて水平状態になり、回動アーム
９１の係合部９６が当接される。これにより、該回動ア
ーム９１の下方への回動が規制される。そして、ソレノ
イド９８が駆動されて規制レバー９５が下方へ回動され
ると、回動アーム９１は規制が解除されて下方へと回動
される。これにより、回動アーム９１に取り付けられた
呼び込みローラ９２が下降されて、ペーパーガイド７３
の上面に該呼び込みローラ９２が圧接される。そして、
該呼び込みローラ９２が回転されることにより、用紙Ｐ
が再給紙ローラ８０と重送防止ローラ８１との間に送給
される。

【００２３】中間トレイ７０のペーパーガイド配置側と
は反対側の側部に設けられた用紙ストッパー７１は、反
転ローラ６０から排出されて中間トレイ７０上に載置さ
れた用紙を、ペーパーガイド７３に沿って再給紙ローラ
８０と重送防止ローラ８１との間へ搬送する際に、ペー
パーガイド７３側に移動させるように、反転ローラ６０
に接近される。該用紙ストッパー７１のペーパーガイド
７３側への移動量は、中間トレイ７０のペーパーガイド
７３側の側縁から、呼び込みローラ９２が下方へ回動さ
れた際にペーパーガイド７３に圧接される位置までの距
離Ｄより若干大きく（Ｄ＋α）設定されている。用紙ス
トッパー７１によって用紙Ｐがペーパーガイド７３側へ
と移動されると、呼び込みローラ９２が下方へ回動され
て、用紙Ｐの側縁部が該呼び込みローラ９２に圧接され
るようになっている。 このような構成の複写機によ
り、用紙Ｐの両面に画像を形成する場合には、表面に画
像が形成された用紙Ｐが、多段給紙ユニット３０に設け
られた本発明の用紙搬送装置３７へと搬送される。この
とき、再給紙ローラ８０の回転軸８２に連結されたモー
ター８３が駆動されて、再給紙ローラ８０が回転される
とともに、呼び込みローラ９２が再給紙ローラ８０と同
方向へと回転される。また、この場合には、呼び込みロ
ーラ９２を上下方向への回動を制御するソレノイド９８
には通電されず、該呼び込みローラ９２は反転ローラ６
０に圧接された状態になっている。

【００２４】このような状態で、用紙Ｐは用紙搬送路５
０内を搬送され、反転ローラ６０とペーパーガイド６１
との間に進入する。反転ローラ６０は、呼び込みローラ
９２が圧接されているために、該呼び込みローラと同方
向へと回転されており、用紙Ｐは該反転ローラ６０によ
って進行方向を反転されて、反転ローラ６０と呼び込み
ローラ９２との間を通って、中間トレイ７０上に排出さ
れる。中間トレイ７０上に排出された用紙Ｐは、用紙ス
トッパー７１に当接した状態で、該中間トレイ７０上に
載置される。中間トレイ７０上に載置された用紙Ｐは、
画像が形成された表面が下方を向いた状態になってい
る。複数枚の原稿を両面コピーする場合には、全ての原
稿の片面の画像が、それぞれの用紙Ｐの表面に画像が形
成された後に、中間トレイ７０上に、画像が形成された
表面を下方に向けて、順次、載置される。

【００２５】このようにして、中間トレイ７０上に、画
像形成面を下方に向けた状態で用紙Ｐが載置されると、
該用紙Ｐを、再度、レーザープリンタ部２０へ送給する
べく、用紙ストッパー７１が反転ローラ６０側へと移動
される。これにより、中間トレイ７０内の用紙Ｐのペー
パーガイド７３側の側部が、呼び込みローラ９２の回動
域にまで移動される。複数枚の用紙が中間トレイ７０上
に載置されている場合は、用紙ストッパー７１によっ
て、全ての用紙がペーパーガイド７３側へと移動され
る。

【００２６】このようにして、用紙Ｐの側部が、ペーパ
ーガイド７３上に位置されると、再給紙ローラ８０の回
転を継続させた状態で、ソレノイド９８に通電される。
これにより、回動アーム９１および９１が下方に回動さ
れて、ペーパーガイド７３上に位置する用紙Ｐの先端部
に、再給紙ローラ８０の回転が伝達されて、回転状態と
なった呼び込みローラ９２が圧接される。呼び込みロー
ラ９２が圧接されると、該呼び込みローラ９２の回転に
より、用紙Ｐが、ペーパーガイド７３に沿って搬送され
て、再給紙ローラ８０と重送防止ローラ８１との間へと
送給される。そして、該用紙Ｐは、再給紙ローラ８０に
よって、画像形成面を下方に向けた状態で、レーザープ
リンタ部２０へと搬送される。このとき、複数枚の用紙
が呼び込みローラ９２によって重送されている場合に
は、再給紙ローラ８０と重送防止ローラ８１との間に達
した複数枚の用紙は、最上側の用紙のみが再給紙ローラ
８０によって搬送されて、他の用紙は重送防止ローラ８
１によって搬送が阻止される。

【００２７】

【発明の効果】本発明の用紙反転搬送装置は、このよう
に、上下方向への回動可能になった呼び込みローラによ
って、反転ローラにて進行方向を反転される用紙をトレ
イ上に排出するとともに、トレイ上の用紙を再給紙ロー
ラへと搬送するようになっているために、部品点数が大
幅に削減されて、簡潔な構成になっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の用紙反転搬送装置が使用された両面画
像形成装置の一例であるデジタル複写機の概略構成図。

【図２】その用紙反転搬送装置の概略構成を示す側面
図。

【図３】その用紙反転搬送装置の要部の斜視図。

【図４】従来の用紙反転搬送装置の概略構成図。

【図５】その用紙搬送装置に使用される呼び込みローラ
の斜視図。

【符号の説明】

５０ 用紙搬送路 ６０ 反転ローラ ７０ 中間トレイ ７１ 用紙ストッパー ８０ 再給紙ローラ ９１ アーム ９２ 呼び込みローラ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自由回転可能に配置されており、その周
   面に沿って用紙が移動されることにより用紙の進行方向
   を反転する反転ローラと、 該反転ローラによって進行方向を反転された用紙が載置
   されるトレイと、 該反転ローラの下方を通過して該反転ローラの側方にま
   で延出するように該トレイに連設されたペーパーガイド
   と、 該トレイに載置された用紙の一部が該ペーパーガイド上
   に位置するように移動させる移動手段と、 該ペーパーガイドにおける前記トレイ配置側とは反対側
   に配置されており、該ペーパーガイド上の用紙を該ペー
   パーガイドから搬出するべく回転軸が駆動される再給紙
   ローラと、 上方への回動によって前記反転ローラに圧接されるとと
   もに、下方への回動によって前記ペーパーガイド上に移
   動された用紙の一部に圧接されるように、該再給紙ロー
   ラの回転軸に上下方向への回動可能に支持されており、
   しかも、該再給紙ローラの回転軸の回転が伝達されて所
   定方向へ回転される呼び込みローラとを具備する用紙反
   転搬送装置。