JP2836997B2 - シールド掘削機及びその力点位置学習制御方法 - Google Patents

シールド掘削機及びその力点位置学習制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘削機及びそ
の力点位置学習制御方法に関し、制御角に対する力点位
置を学習することができるように改良したものである。
【0002】
【従来の技術】地下鉄道、上下水道、電力、通信、ガス
用共同溝、地下道などのトンネルは、シールド工法によ
り構築されることが多い。シールド工法を採用すれば、
周辺の地盤の崩壊を防ぎながら、シールドの内部で安全
に掘削、覆工作業を行いつつトンネルを構築することが
できる。
【0003】このシールド工法の施工は、ほぼ次の手順
により行なわれる。 (1)まずシールド推進に先だって、シールドの組立な
らびに推進の基点となる場所を、ケーソン工法などの工
法で立坑に掘下げて確保する。 (2)以降は、覆工の1リングに相当する長さだけ、シ
ールドの前面を掘削しつつ、 (3)シールドジャッキによりシールドを前進させ、 (4)尾部の覆工を行う、という操作を繰返して掘進す
る。
【0004】ここで加泥式シールド掘削機の機械的構成
及び動作の概要を、図1を参照して説明する。図1に示
すように、掘削機本体1は筒状をなしており、その前部
に隔壁となるバルクヘッド2が取り付けられ、バルクヘ
ッド2の前面には回転カッタ3が取り付けられている。
バルクヘッド2と回転カッタ3との間がチャンバ室4と
なり、チャンパ室4内には、加圧・注入された加泥材と
削土とが混線されて生成された混練土が取り込まれ、こ
の混練土はスクリューコンベア5によって排出される。
このとき土圧は、土圧計6により検出され、土圧に応じ
て、スクリューコンベア5の排出能力が調整される。
【0005】掘削機本体1の尾部は、テールパッキン7
を介して、既設のリング8に嵌合している。リング8
は、周方向に分割された複数のセグメントから構成され
る。そして掘削機本体1には周方向に沿い複数本の油圧
式シールドジャッキ9が配置されている。掘削機本体1
を推進させるときには、シールドジャッキ9に油圧を供
給してシールドジャッキ9を伸ばしリング8を押す。こ
うするとリング8からの反力により掘削機本体1が推進
し、推進時に回転カッタ3による掘削をする。1リング
分掘り進んだところで掘削を停止してシールドジャッキ
9を収縮させ、収縮により形成された間隙に、セグメン
トを搬入してリング8を組立てる。なお、シールドジャ
ッキ9のストロークはストローク計(図示省略)により
検出され、シールドジャッキ9に供給される圧油の圧力
は油圧計(図示省略)により検出される。
【0006】また、掘削機本体1の内部には、本体1の
位置、姿勢、方向を測定する検出器や、位置等を判定す
るための制御装置や、シールドジャッキヘの圧油供給の
制御をするシールドシーケンサ等が組み込まれている。
上述したシールド掘削機は、あらかじめ決めた計画線に
沿い掘進するよう進路調整がされる。つまり、シールド
掘削機の位置をレーザ計測器やレベル計等を用いて実測
し、この実測データと計画線との偏差をコンピュータで
求め、この偏差が零となるように、進路調整をする。進
路調整は、掘進の際に、複数のシールドジャッキのうち
所定のものに圧油を供給しなかったり、各シールドジャ
ッキに供給する圧油の圧力を調整することにより、掘削
機本体1に作用する回転モーメントを変化させることに
より実現している。
【0007】尚、シールド掘削機の位置が計画線からあ
る値以上大きくなった場合には、補正計画線を新たに作
る場合があり、以下の説明では補正計画線を含めた意味
で計画線の語を使用する。尚、補正計画線とは、数十リ
ング先でシールド掘削機の掘削位置や方向が計画線に接
するように、位置や方向のずれた現在位置と数十リング
先の計画線上の位置とをスムーズに結ぶ線のことをい
う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように直線部
分の計画線においては、計画線と実測データとの偏差を
求めて進路調整することで比較的容易にシールド掘削機
を制御することが可能である。しかし、円弧部分におけ
る計画線においては、シールド掘削機をある曲率半径で
旋回動作させながら掘削する必要があるため、上述した
ような方法での進路調整が容易ではなく、計画線に沿っ
てシールド掘削機を旋回動作させるのは特別な熟練を要
する作業であった。
【0009】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、円弧部分における計画線においては、既設
された最後のリングに対して次のリングの配設すべき方
向を各リング間毎に制御角として求め、この制御角と総
推力の力点位置との関係について学習することにより、
円弧部分における計画線に沿った掘削を可能とするシー
ルド掘削機及びその力点位置学習制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係るシールド掘削機の力点位置学習制
御方法の構成は地盤を掘削する掘削機本体と既設のリン
グとの間に円周方向に複数のシールドジャッキを配設
し、該シールドジャッキを伸縮させる推力を相互に異な
らせることにより、前記掘削機本体を旋回制御させなが
ら掘削する方法において、既設された最後のリングに対
して次のリングの配設すべき方向を各リング間毎に制御
角として算出し、前記シールドジャッキの総推力をほぼ
一定としたときの前記制御角に対して前記シールドジャ
ッキの総推力の作用する力点位置の統計データに基づ
き、前記制御角と前記力点位置との関係を最小二乗法に
より近似直線として求め、該近似直線により前記制御角
に対する前記力点位置を推定し、該力点位置にジャッキ
の総推力を作用させるように前記シールドジャッキを制
御することを特徴とする。また、上記目的を達成する本
発明の請求項2に係るシールド掘削機の力点位置学習制
御方法の構成は、請求項1において、制御角として与え
られる設定値と前記掘削機本体の実際の旋回角である実
測角とが一致しない場合には、設定値と実測角との制御
誤差δを求めて、前記近似直線の勾配αで前記誤差を割
った修正値δ/αを前記近似直線により求められた力点
位置に加えて制御することを特徴とする。 更に、上記目
的を達成する本発明の請求項3に係るシールド掘削機の
構成は、地盤を掘削する掘削機本体と既設のリングとの
間に、前記掘削機本体の円周方向に複数のシールドジャ
ッキを配設し、該シールドジャッキを伸縮させる推力を
相互に異ならせることにより、前記掘削機本体を旋回動
作させながら掘削する方法において、リング間の制御角
に対する総推力の力点位置の統計データを作成し、該デ
ータの傾向を基に次リングで進むべき制御角に対する力
点位置を推定する制御装置と、該推定力点位置にシール
ドジャッキの総推力を作用させるように駆動制御するシ
ールドシーケンサとを具えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】シールド掘削機の旋回動作は、力点位置と総推
力との積である回転モーメントに依存する。つまり、シ
ールド掘削機の旋回動作は、力点位置のみにより決定さ
れるのではなく、総推力の大きさにより影響を受けてし
まうのである。しかし、総推力は一定値として制御する
のが現実的であり、修正するとしてもそれ程大きく制御
できないから、平均的な総推力により旋回動作が行わ
れ、シールド掘削機の旋回動作は総推力には殆ど依存し
ないと考えるのが自然である。そこで、実際に、総推力
を略一定とした場合についてリング間の制御角と総推力
の力点位置との統計データを求めると、それらの間に一
定の線型性が認められ。そして、それらの統計データを
最小二乗法により処理すると、力点位置に対する制御角
の近似直線が求められる。
【0012】従って、この近似直線の得られた後は、リ
ング間の制御角に対する推力の力点位置を、この近似直
線に基づき求め、この力点位置に総推力が作用するよう
複数のジャッキを適宜制御することにより、計画線に沿
ってシールド掘削機を旋回させることができるのであ
る。尚、地盤の性質により、実際の旋回角と制御角との
間に誤差δが生じる場合には、その誤差を吸収できるよ
うに力点位置を更にきめ細かく制御するようにすると良
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例に
シールド掘削機を示す。同図に示すように掘削機本体
1は、シールドジャッキ9が伸びてリング8から反力を
受けることにより前進し、回転カッタ3により削られた
土はスクリューコンベア5により排出される。シールド
ジャッキ9は、図1のII−II矢視図である図2に示すよ
うに20本備えられている(図2では各シールドジャッ
キに「9−1」〜「9−20」の符号を付している)。
【0014】次に図3を参照して、実施例の制御系を構
成する各制御装置の配置状態を説明する。掘削機本体1
内には、自動方向制御システムを搭載した制御装置20
と、シールドシーケンサ21が備えられており、地上側
には、ユーザ支援.システム立上げ、データ収集記録を
行う運転管理システムを搭載したパソコン22が備えら
れている。
【0015】制御装置20には、土圧計23により検出
した土圧データ、ジャイロとレベル計を組み込んだジャ
ベル(商品名)24により検出した位置・方向データ、
ジャイロ25により検出したローリングデータ、ストロ
ーク計26により検出したシールドジャッキ9のストロ
ークデータ、圧力計27により検出したシールドジャッ
キ9への供給油圧データが入力される。ここで、制御装
置20は、例えば図8に示すようにCPU34、入力装
置35、メモリ36とから構成される。入力装置35に
は、上記シールドジャッキ9の圧力計27から油圧(推
力Fに比例する)が、ジャベル24、ジャイロ25から
進行ベクトルVの方向がそれぞれ入力されるようになっ
ている。メモリ36には、予め複数のシールドジャッキ
9の座標値、リング間の制御角、過去の統計データ等が
記憶されている。
【0016】CPU34は、上記シールドジャッキ9の
座標値、油圧から後述するように総推力ΣF、力点位置
を求め、更に最小二乗法により、制御角との関係を求め
るようになっている。そして、CPU34は、最小二乗
法により求めた近似直線により、力点位置に応じた信号
をシールドシーケンサ21へ送り、シールドシーケンサ
21は、比例弁アンプ29を介してバルブ30の開閉制
御をする。バルブ30の開閉制御をすることにより、2
0本のシールドジャッキ9(9−1〜9−20)ヘの圧
油の供給制御が行なわれる。つまり、CPU34は、バ
ルブ30を開閉して任意の位置へ力点位置を調整するこ
とができるようになっている。また、制御装置20には
ディスプレイ28が接続されている。このシールドシー
ケンサ21と制御装置20との間では、データが双方向
伝送される。
【0017】地上のパソコン22には、モニタ31、プ
リンタ32及びキーボード33が接続されている。この
パソコン22は、制御装置20及びシールドシーケンサ
21に接続されている。ここで、上記制御装置20の自
動方向制御システムは、制御角と力点位置との関係を学
習する機能を有している。即ち、制御装置20は、リン
グ間の制御角に対する総推力の力点位置の統計データを
作成し、上記データの傾向を基に次リングで進むべき制
御角に対する力点位置を推定するのである。その一例を
図4〜図6に示す。
【0018】まず、リング間の制御角と総推力の力点位
置の統計データを求め、図6に示すように制御角θx
縦軸とし、力点位置Hxを横軸とするグラフを作成す
る。総推力の力点位置Qは、図5に示すように総推力Σ
Fが作用する位置であり、既設の最後のリング中心に対
する相対位置として定める。具体的には、力点位置Qの
x座標Hxは、図4に示すように複数のジャッキの推力
Fと、そのジャッキのx座標値を掛け合わせて総和し、
総推力ΣFで割った値として算出する。また力点位置Q
のy座標Hyも、同様に、複数のジャッキの推力Fと、
そのジャッキのy座標値を掛け合わせて総和し、総推力
ΣFで割った値として算出する。
【0019】また、リング間の制御角とは、円弧部分に
おける計画線に沿ってシールド掘削機を旋回動作させる
ための角度のことであり、既設の最後のリングの軸線方
向に対して次のリングの軸線方向のなす角度のことであ
る。具体的には、制御角θxは、x−z平面内におい
て、現在のリングの軸線方向即ちz軸方向に対して次の
リングの軸線方向の成す角の事である。同様に、制御角
θyは、y−z平面内において、現在のリングの軸線方
向即ちz軸方向に対して次のリングの軸線方向の成す角
の事である。従って、図4に示すように掘削機本体1の
進行ベクトルVを制御角θx,θyにより決定される方向
と等しくすることにより、シールド掘削機1を補正線に
沿って正確に移動させることが可能である。
【0020】ここで、シールド掘削機の旋回動作は、力
点位置Q(Hx,Hy)と総推力ΣFとの積である回転モ
ーメントに依存する。つまり、シールド掘削機の旋回動
作は、力点位置Q(Hx,Hy)のみにより決定されるの
ではなく、総推力ΣFの大きさにより影響を受けてしま
うのである。従って、力点位置Q(Hx,Hy)を一定と
しても、総推力ΣFが大きければ、シールド掘削機は小
さな曲率半径で旋回し、逆に総推力ΣFが小さくなれ
ば、シールド掘削機は大きな曲率半径により旋回するこ
とになる。
【0021】しかし、総推力ΣFは一定値として制御す
るのが現実的であり、修正するとしてもそれ程大きく制
御できないから、平均的な総推力ΣFにより旋回動作が
行われ、シールド掘削機の旋回動作は総推力ΣFには殆
ど依存しないと考えるのが自然である。つまり、シール
ド掘削機の旋回動作は、力点位置Q(Hx,Hy)に対し
てのみ依存すると予想されるのである。そこで、実際
に、図に示すようにシールド掘削機の制御角θxと総
推力の力点位置Hxとの関係を最小二乗法により求める
と、力点位置Hxに対する制御角θxの近似直線Lが求め
られる。
【0022】この近似直線Lは、総推力ΣFを一定とし
ていないので、力点位置Hxと制御角θxとの間に厳密な
線型性はないが、実用上充分な線型性を示している。ま
た、力点位置Hyと制御角θyとの間にも同様な関係があ
ると予想される。従って、この近似直線Lに基づいてリ
ング間の制御角から力点位置Hxを求め、総推力ΣFを
一定としながら、この力点位置Hxに総推力ΣFが作用
するよう複数のシールドジャッキ9を適宜制御すること
により、x−z平面内において、計画線に沿わせてシー
ルド掘削機を旋回させることができる。
【0023】ところが、地盤の性質により、旋回しにく
い地盤、旋回しやすい地盤とがある為、図に示すよう
に制御角θxに対する力点位置Hxとの関係が一定ではな
くなる場合がある。即ち、制御角θxである設定値(図
中○で示す)と、x−z平面内における実際の進行ベク
トルVのz軸方向とのなす角度である実測角(図中●で
示す)とが一致せず、それらの変化は一定の傾向を有す
る場合があるのである。つまり、実測角は、上記近似直
線Lに対して図中左右に均等に存在ぜず、何方か一方に
偏っているのである。一般に、柔らかい地盤の場合に
は、シールド掘削機は旋回しやすく、実測角は近似直線
Lに対して下側に位置する傾向にあり、逆に、硬い地盤
の場合には、シールド掘削機が旋回し難く、実測角は近
似直線Lに対して上側に位置する傾向にある。
【0024】従って、このような場合に、上記近似直線
Lを利用して単純に力点位置Hxを求めて制御しても、
計画線に正確に沿って旋回することはできない場合が考
えられる。例えば、設定値から実測角まで真横に移動す
る場合には、力点位置Hxを修正して制御角θxの誤差を
なくすようにうまく制御しているが、しかし、多くは、
力点位置Hxを補正しても、設定値から実測角までの移
動ベクトルは上下方向の成分を有しており、制御角θx
に誤差を生じている。そこで、実測角と力点位置Hx
の統計データに基づいて、実測角と力点位置Hxとの関
係を最小二乗法により再度近似直線を求めるようにして
も良いが、計算が煩雑である。
【0025】そこで、本発明では、上記近似直線Lを利
用し、実測角を考慮して、力点位置Hxを修正すること
としている。まず、設定値と実測角との制御誤差δ及び
その符号を求める。制御誤差δは設定値から実測角まで
のベクトルの上下方向の成分である。また、制御誤差δ
は、設定値を示す○より実測角を示す●が上のときには
δ+を示し、設定値を示す○より実測角を示す●が下の
ときにはδ-で示す。誤差の符号は、設定値を示す○よ
り実測角を示す●が高い位置にあるときを正、逆に低い
位置あるときを負とする。このような誤差を、図6に折
れ線グラフとして示す。
【0026】ここで、図7に示すように近似直線Lに基
づいて、ある制御角θxiに対してある力点位置Hxiが対
応するとすると、力点位置の補正量ΔHは次式で求めら
れる。但し、ここでは、δ+は負の値とする。 ΔH=δ+/α この補正量ΔHを力点位置H xi に加えることにより、制
御誤差を考慮した力点位置H xi *となる。 Hxi *=Hxi−ΔH
【0027】このように制御誤差を考慮して修正された
力点位置Hxi *を求め、この力点位置Hxi *に総推力ΣF
が作用するよう複数のシールドジャッキ9を適宜制御す
ることにより、計画線に沿う制御角θxでシールド掘削
機を旋回させることができる。尚、上記実施例では、x
−z平面における旋回動作について説明したが、y−z
平面における旋回動作についても同様であると考えられ
る。
【0028】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明は総推力をほぼ一定とした場合に、リ
ング間の制御角と総推力の力点位置との間に線型性があ
ることに着目し、それらの関係を最小二乗法で近似し
て、リング間の制御角から総推力の力点位置を学習して
制御する為、円弧部分における計画線において、熟練作
業者でなくても、計画線に沿ってシールド掘削機を旋回
動作させることが可能となつた。特に、制御誤差を考慮
にいれて学習することにより、地盤の性質に応じて精度
の良い旋回動作を行わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールド掘削機の構成を示す構成図である。
【図2】シールドジャッキの配置を示す配置図である。
【図3】シールド掘削機の制御系を示す説明図である。
【図4】力点位置及び進行ベクトルを示す説明図であ
る。
【図5】力点位置の成分を示す説明図である。
【図6】制御角、制御誤差及び力点位置との関係を示す
グラフである。
【図7】制御誤差による修正を示す説明図である。
【図8】制御装置の説明図である。
【符号の説明】
1 掘削機本体 2 バルクヘッド 3 回転カッタ 4 チャンバ室 5 スクリューコンベア 6 土圧計 7 テールパッキン 8 リング 9 シールドジャッキ 20 制御装置 21 シールドシーケンサ 22 パソコン 23 土圧計 24 ジャベル 25 ジャイロ 26 ストローク計 27 圧力計 28 ディスプレイ 29 比例弁アンプ 30 バルブ 34 CPU 35 入力装置 36 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鮫島 誠 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社 高砂研究所内 (56)参考文献 特開 平4−1394(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 302 E21D 9/06 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤を掘削する掘削機本体と既設のリン
    グとの間に、前記掘削機本体の円周方向に複数のシール
    ドジャッキを配設し、該シールドジャッキを伸縮させる
    推力を相互に異ならせることにより、前記掘削機本体を
    旋回動作させながら掘削する方法において、既設された
    最後のリングに対して次のリングを設定すべき方向を各
    リング間毎に制御角として算出し、前記シールドジャッ
    キの総推力をほぼ一定としたときの前記制御角に対して
    前記シールドジャッキの総推力の作用する力点位置の統
    計データに基づき、前記制御角と前記力点位置との関係
    を最小二乗法により近似直線として求め、該近似直線に
    より前記制御角に対する前記力点位置を推定し、該力点
    位置にジャッキの総推力を作用させるように前記シール
    ドジャッキを制御することを特徴とするシールド掘削機
    の力点位置学習制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において制御角として与えられ
    る設定値と前記掘削機本体の実際の旋回角である実測角
    とが一致しない場合には、設定値と実測角との制御誤差
    δを求めて、前記近似直線の勾配αで前記誤差を割った
    修正値δ/αを前記近似直線により求められた力点位置
    に加えて制御することを特徴とするシールド掘削機の力
    点位置学習制御方法。
  3. 【請求項3】 地盤を掘削する掘削機本体と既設のリン
    グとの間に、前記掘削機本体の円周方向に複数のシール
    ドジャッキを配設し、該シールドジャッキを伸縮させる
    推力を相互に異ならせることにより、前記掘削機本体を
    旋回動作させながら掘削する方法において、リング間の
    制御角に対する総推力の力点位置の統計データを作成
    し、該データの傾向を基に次リングで進むべき制御角に
    対する力点位置を推定する制御装置と、該推定力点位置
    にシールドジャッキの総推力を作用させるように駆動制
    御するシールドシーケンサとを具えたことを特徴とする
    シールド掘削機。
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