JP2876269B2 - シールド掘進機の姿勢制御装置 - Google Patents

シールド掘進機の姿勢制御装置

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JP2876269B2
JP2876269B2 JP4219118A JP21911892A JP2876269B2 JP 2876269 B2 JP2876269 B2 JP 2876269B2 JP 4219118 A JP4219118 A JP 4219118A JP 21911892 A JP21911892 A JP 21911892A JP 2876269 B2 JP2876269 B2 JP 2876269B2
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一穂 小平
誠次 早乙女
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地中にトンネル等の通路
をつくるためのシールド掘進機に関し、特にトンネル計
画線からの姿勢、位置ずれを最小にするための姿勢制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機においては、円形の掘削
部をその背後から複数のジャッキで支持して推進させる
ようにしており、トンネル計画線に沿って推進させるた
めには姿勢制御が必要である。姿勢制御は、周方向に間
隔をおいて配置された複数のジャッキにより掘削部へ推
進方向に対して回転モーメントを付与することで行わ
れ、この回転モーメントは複数のジャッキのうちどれを
オンとするかで変化させることができる。通常、ジャッ
キの本数は10本以上であり、オンとされるジャッキの
組合わせはジャッキパターンと呼ばれ、例えば16本の
ジャッキの場合、ジャッキパターンの種類は216個に及
ぶ。
【0003】これまでの姿勢制御装置について簡単に説
明すると、掘削部の姿勢角度θを計測すると共に、掘削
部に作用する回転モーメントMを計算して姿勢角度変化
量Δθと回転モーメントデータを集積する。そして、シ
ールド1リング分(通常、約90cm)の掘削が終了す
ると、オフラインで過去数リング〜数十リング分のデー
タをもとに、一次相関などの手法により統計解析して姿
勢角度変化量と回転モーメントとの相関モデルを更新モ
デルとして作成する。
【0004】以後の姿勢制御では、目標とする姿勢角度
と現在の姿勢角度との差をとり、この差を指令角度とし
て作成された更新モデルをもとに回転モーメントを割り
出し、割り出した回転モーメンドが得られるようなジャ
ッキパターンを選択する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような姿勢制
御ではトンネル施工中の直前の土質変化、シールド掘進
機そのものの機械的ガタ特性及び外乱などに対する変化
までとらえたモデルとなっていないため粗野な制御とな
ったり、追従性が悪くなるなどトンネル施工精度の悪化
または、姿勢制御そのものが困難となる場合があった。
【0006】それ故、本発明の課題は、きめ細かな姿勢
制御によりトンネル加工精度を向上させることのできる
シールド掘進機の姿勢制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、掘削部を複数
のジャッキで推進しながらトンネルを掘削し、前記複数
のジャッキのうちどのジャッキをオンとするかを規定す
るジャッキパターンを適宜選定しながら前記掘削部を目
標とする姿勢角度で推進せしめるためのシールド掘進機
の姿勢制御装置において、あらかじめ定められた距離L
を1区間として定め、最新の掘削区間Ln をk等分した
微小距離L/kだけ前進する毎に前記掘削部に作用する
回転モーメントMを計算する手段と、前記掘削区間Ln
の終点での姿勢角度θとその区間Ln の平均回転モーメ
ントMn を求めると共に一つ前の区間の終点における姿
勢角度との差を姿勢角度変化量Δθn として求め、これ
らの値と前記掘削区間Ln より前の過去の数区間分の平
均回転モーメント及び姿勢角度変化量とによる複数種類
のデータを用いて前記回転モーメントと姿勢角度変化量
との一次式近似モデルを作成するモデル作成手段と、最
新の姿勢角度θと目標とする姿勢角度との差eθを演算
する手段と、前記差eθを用いて前記作成されたモデル
から修正回転モーメントを作成する修正モーメント作成
手段とを含み、前記修正回転モーメントにもとづいて最
適なジャッキパターンを選択するようにしたことを特徴
とする。
【0008】なお、前記モデル作成手段は、前記複数種
類のデータが前記一次式近似に適するように分散してい
るかどうかを判定して、前記一次式近似に適するように
分散している場合に、これら複数種類のデータから一次
式近似直線の傾きαと回転モーメントのオフセット値M
ofとを求め、しかも求められた前記傾きαが所定の範囲
内にあるかどうかを判定して、前記傾きαが所定の範囲
内にあれば該傾きαと前記オフセット値Mofとを最新の
一次式近似モデルの値として用いるステップと、前記複
数種類のデータが前記一次式近似に適するように分散し
ていない場合あるいは前記傾きαが所定の範囲から外れ
ている場合に、前記傾きαとして前回の一次式近似モデ
ルの値を用い、かつ前記姿勢角度変化量Δθn が許容範
囲内にあるかどうかを判定して、所定範囲内にあれば回
転モーメントオフセット値も前回の一次式近似モデルの
値を用いるステップと、該ステップにおいて前記姿勢角
度変化量Δθn が許容範囲から外れている場合に、前記
平均回転モーメントMn と前記最新の姿勢角度変化量Δ
θn と前記傾きαとから回転モーメントのオフセット値
ofを求めるステップとを含む。
【0009】また、シールド掘進機は各掘削区間の掘削
を終了する毎に前記モデルを更新する。
【0010】
【実施例】図1は本発明による姿勢制御装置における要
部の構成を示し、シールド掘進機本体10における掘削
部の姿勢角度を計測する姿勢角度検出器(図示せず)か
らの姿勢角度θと、掘削部に作用している回転モーメン
トを計算する回転モーメント計算装置14、15からの
回転モーメントMと、姿勢角度の目標値とを用いて後述
するステップで処理を行う。本制御装置は、姿勢制御の
ための処理を掘削部の上下方向に関して行う上下方向処
理部11と姿勢制御のための処理を掘削部の左右方向に
関して行う左右方向処理部12とを有するが、これらは
実際にはマイクロコンピュータ等により実現される。
【0011】上下方向処理部11は、上下方向の姿勢角
度の目標値θVSと姿勢角度検出器で検出された上下方向
の姿勢角度検出値θV との差eθV を計算する上下方向
演算部111と、上下方向の姿勢角度検出値θV と回転
モーメント計算装置14で計算された上下方向の回転モ
ーメントMV とから、姿勢角度変化量ΔθV と回転モー
メントMV との一次式近似モデルを上下方向モデルとし
て作成する上下方向モデル作成部112と、作成された
上下方向モデルと差eθV とから上下方向の修正回転モ
ーメントMV ′を作成する上下方向修正モーメント作成
部113とから成る。
【0012】左右方向処理部12は、左右方向の姿勢角
度の目標値θHSと左右方向の姿勢角度検出値θH との差
eθH を計算する左右方向演算部121と、左右方向の
姿勢角度検出値θH と回転モーメント計算装置15で計
算された左右方向の回転モーメントMH とから,姿勢角
度変化量ΔθH と回転モーメントMH との一次式近似モ
デルを左右方向モデルとして作成する左右方向モデル作
成部122と、作成された左右方向モデルと差eθH
から左右方向の修正回転モーメントMH ′を作成する左
右方向修正モーメント作成部123とから成る。
【0013】ジャッキパターン生成部13は、上下方向
及び左右方向の修正回転モーメントMV ′,MH ′にも
とづいて最適なジャッキパターンを選択するものであ
る。
【0014】次に、図2をも参照して本制御装置の処理
動作について説明する。本装置ではシールド掘進機の移
動距離に関してあらかじめ定められた距離L(本例では
40mm)を1区間として定め、これをk等分(本例で
は4等分)した微小距離L/k(本例では10mm)だ
け前進する毎(ステップS1)に回転モーメント計算装
置14、15により回転モーメントMを計算する(ステ
ップS2)。この計算はシールド掘進機が1区間前進す
るまで繰り返される。
【0015】シールド掘進機が1区間の終点に達すると
(ステップS3)姿勢角度θの検出値が出力され、上下
方向モデル作成部112と左右方向モデル作成部122
とがそれぞれ姿勢角度検出値θと4回分の回転モーメン
トMとを用いて上下方向モデル、左右方向モデルを作成
する(ステップS4)。続いて、上下方向演算部11
1、左右方向演算部121がそれぞれ姿勢角度検出値と
目標値との間の差(誤差)eθを計算する(ステップS
5)。
【0016】ステップS6では、上下方向修正モーメン
ト作成部113、左右方向修正モーメント作成部123
がそれぞれ、作成されたモデルと差eθとから上下方向
の修正回転モーメントMV ′と左右方向の修正回転モー
メントMH ′とを作成する。ジャッキパターン生成部1
3では、作成された上下方向及び左右方向の修正回転モ
ーメントとから最適なジャッキパターンを生成する(ス
テップS7)。以下、同様にして1区間毎にステップS
1〜S7が繰り返される。
【0017】次に、図3〜図7をも参照して本発明の特
徴部分であるモデル作成のためのステップS4について
詳しく説明する。なお、ここでは説明をわかり易くする
ために上下方向処理部11のみについて説明する。図2
のステップS1において、一定距離(40mm)進む間
に姿勢角度がθ0 からθ4 に変化した場合、姿勢角度変
化量Δθは(θ4 −θ0 )で表わされる。そして、この
間に作用した回転モーメントMが一定であれば、姿勢角
度変化量Δθと回転モーメントMとの間には一定の関係
があると考えられ、これを比例関係とすれば、姿勢角度
変化量Δθは次の数式1で表わされる。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、αは比例定数、Mofは一定の姿勢
角度を維持するために必要なモーメントである。
【0020】図3は姿勢角度と回転モーメントの値の一
例を示し、ここでは区間6が最新の区間で、この間に回
転モーメントの計算値としてM11〜M14が得られたもの
とする。なお、θ0 、θ4 はそれぞれ、区間5、区間6
における終点の姿勢角度検出値である。
【0021】図2のステップS4では、最新の区間6を
前進する間に作用した回転モーメントと姿勢角度の変化
量のデータと区間2〜5のデータから、回転モーメント
と姿勢角度変化量との関係を一次式に近似してモデル化
する。モデル化に使用するデータは次のようにして求め
る。
【0022】最新の区間6の終点で、区間6の平均回転
モーメントMV6と姿勢角度変化量ΔθV6を次の数式2,
3により求める。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】図4aは区間6より前で既に掘削を終了し
ている区間1〜5で前述の方法により求められた平均回
転モーメントと姿勢角度変化量との関係をM−Δθ平面
上にプロット(P1〜P5)したものであり、図4bは
図4aに区間6で求められた平均回転モーメントMV6
姿勢角度変化量ΔθV6との関係をP6として加えたもの
である。なお、区間6におけるモデル作成のために利用
される過去のデータは、ここでは最新の区間6より前の
4区間2,3,4,5であり、したがって図4bでは区
間1のデータは削除されている。
【0026】このようにして、本例では区間6のモデル
作成を、最新の区間6のデータとそれより前の区間2〜
5の各データとを合わせた5区間5点のデータから、数
式1で表わされる一次式近似モデルを作成し、比例定数
αを一次式近似直線の傾き、モーメントMofをオフセッ
ト値としてそれぞれ以下に述べる方法により求める。
【0027】図5を参照して、ステップSS1では5点
のデータの散らばり具合を判定する。これは5点のデー
タパターンが後述する直接計算方法を適用できるパター
ンであるかどうかを判定するものである。直接計算方法
は、5点のデータから一次式近似直線を推定する方法で
あり、5点のデータが1点に集中するような場合には適
用できず、ある程度以上の範囲に、ある程度以上の相関
関係をもってデータ点が散らばっている必要がある。5
点のデータが適当に散らばっている場合には、処理はス
テップSS2に進む。
【0028】ステップSS2では、図4bに示されるよ
うな5点のデータから直接、一次式近似直線の傾きαと
オフセット値Mofとを計算により求める。計算手法とし
ては、最小自乗法が代表的な例としてあげられるが、他
の方法でも良い。傾きαとオフセット値Mofが計算され
ると、傾きαに対して図6に示す所定の範囲αmax (上
限値)、αmin (下限値)内におさまっているかどうか
の判定が行われる(ステップSS3,SS4)。そし
て、傾きαがαmin <α<αmax の条件を満たしていれ
ば、一次式近似モデルΔθ=α(M−Mof)が確定する
(ステップSS5)。
【0029】一方、ステップSS1においてデータの散
らばり具合が適当でないと判定された場合、あるいはス
テップSS3,SS4において傾きαが所定の範囲を越
えていると判定された場合、傾きは区間5において求め
られたものを用いる(ステップSS6)。
【0030】次に、ステップSS7では、区間6の終点
における姿勢角度変化量ΔθV6が図7に破線で示すよう
な、許容範囲内に入っているかどうかを判定し、許容範
囲内に入っていればオフセット値も区間5において求め
られたものを用いる(ステップSS8)。これは、前回
作成されたモデルに対し、すべてのデータが一定の許容
範囲内に入っていれば、前回モデルは十分に挙動特性を
表しておりモデルの変更を必要としないという理由によ
る。
【0031】これに対し、ステップSS7で姿勢角度変
化量ΔθV6が、図7に点P6で示すように、所定範囲か
ら外れている場合には、ステップSS9に進んで一次式
近似直線を平行移動させるようにし、オフセット値で調
整を行う。この場合、傾きαは前回の値で既知であるか
ら、図7の点P6を通る直線のオフセット値Mof6 は次
の数式4で求められる。
【0032】
【数4】
【0033】このようにして求めた最新の区間6を含む
数区間のオフセットの平均をもって最新モデルのオフセ
ット値Mofとする。例えば、数区間を3区間とすれば、
最新モデルのオフセット値Mofは次の数式5で求められ
る。
【0034】
【数5】
【0035】但し、MV4,MV5はそれぞれ、区間4,5
におけるモデル作成により求められた回転モーメントで
あり、ΔθV4,ΔθV5はそれぞれ、区間4,5の終点に
おける姿勢角度変化量である。
【0036】以上のようにして一次式近似モデルが作成
されると、図2で説明したように、最新の姿勢角度θ4
と目標値との差eθV が求められる。そして、この差e
θVと一次式近似モデルとから修正回転モーメントMV
´が作成される。差eθV を次の1区間で0にするため
に必要な回転モーメントMは、差eθV ×(−1)の角
度変化Δθを生ずる回転モーメントであるから、一次式
近似モデルから逆算して次の数式6で求められる。
【0037】
【数6】
【0038】以上説明してきたように、本発明ではシー
ルド掘進機が短距離の1区間(例えば40mm)掘進す
る毎に、過去の4区間分のデータと現在の最新データと
により最小自乗法等を用いてモデルを区間毎に演算作成
し、このモデルにより次に出力すべき回転モーメントを
求め、この回転モーメントに最適なジャッキパターンを
選択して次の区間の掘進を行う。なお、実施例では、4
0mm毎にモデルを作成するようにしているが、これを
20mm、10mmというように小さくしてゆくことに
より、より連続制御に近い形となり、より正確なモデル
を作成してトンネル施工精度を向上させることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば次のような効果が得られる。
【0040】最新の数cm間のデータのみで土質を評
価し、モデルを常時更新することにより、過去のデータ
に影響されることなく、土質の変化にすばやく追従す
る。また、外乱の影響も速かに除去される。
【0041】限定された領域のデータからモデルを導
き、これを順次更新してゆくことで、最新の土質特性を
捉えることができる。
【0042】モデルを常時更新するため、土質の急変
にも対応できる。
【0043】常に、現象そのものに基づいてモデルが
作られるため、その時々の土質状態に忠実なモデルが得
られ、制御精度の向上が期待できる。
【0044】手順が簡略化され、特別に人間が判断、
修正する必要がなく、容易に自動化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における要部の構成を示した
図である。
【図2】本発明による姿勢制御動作を説明すするための
フローチャート図である。
【図3】本発明において計測された姿勢角度と回転モー
メントの経時的変化を示した図である。
【図4】本発明において作成されるモデルの例を示した
図である。
【図5】図2に示されたステップS4の詳細な動作を説
明するためのフローチャート図である。
【図6】図5に示されたステップSS3,SS4の動作
を説明するための図である。
【図7】本発明におけるモデル作成動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
11 上下方向処理部 12 左右方向処理部 13 ジャッキパターン生成部 14、15 回転モーメント計算装置 111 上下方向演算部 112 上下方向モデル作成部 113 上下方向修正モーメント作成部 121 左右方向演算部 122 左右方向モデル作成部 123 左右方向修正モーメント作成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−107093(JP,A) 特開 平3−63391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 302 E21D 9/06 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削部を複数のジャッキで推進しながら
    トンネルを掘削し、前記複数のジャッキのうちどのジャ
    ッキをオンとするかを規定するジャッキパターンを適宜
    選定しながら前記掘削部を目標とする姿勢角度で推進せ
    しめるためのシールド掘進機の姿勢制御装置において、
    あらかじめ定められた距離Lを1区間として定め、最新
    の掘削区間Ln をk等分した微小距離L/kだけ前進す
    る毎に前記掘削部に作用する回転モーメントMを計算す
    る手段と、前記掘削区間Ln の終点での姿勢角度θとそ
    の区間Ln の平均回転モーメントMn を求めると共に一
    つ前の区間の終点における姿勢角度との差を姿勢角度変
    化量Δθn として求め、これらの値と前記掘削区間Ln
    より前の過去の数区間分の平均回転モーメント及び姿勢
    角度変化量とによる複数種類のデータを用いて前記回転
    モーメントと姿勢角度変化量との一次式近似モデルを作
    成するモデル作成手段と、最新の姿勢角度θと目標とす
    る姿勢角度との差eθを演算する手段と、前記差eθを
    用いて前記作成されたモデルから修正回転モーメントを
    作成する修正モーメント作成手段とを含み、前記修正回
    転モーメントにもとづいて最適なジャッキパターンを選
    択するようにしたことを特徴とするシールド掘進機の姿
    勢制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の姿勢制御装置において、
    前記モデル作成手段は、 前記複数種類のデータが前記一次式近似に適するように
    分散しているかどうかを判定して、前記複数種類のデー
    タが前記一次式近似に適するように分散している場合
    に、これら複数種類のデータから一次式近似直線の傾き
    αと回転モーメントのオフセット値Mofとを求め、しか
    も求められた前記傾きαが所定の範囲内にあるかどうか
    を判定して、前記傾きαが所定の範囲内にあれば該傾き
    αと前記オフセット値Mofとを最新の一次式近似モデル
    の値として用いるステップと、 前記複数種類のデータが前記一次式近似に適するように
    分散していない場合あるいは前記傾きαが所定の範囲か
    ら外れている場合に、前記傾きαとして前回の一次式近
    似モデルの値を用い、かつ前記姿勢角度変化量Δθn
    許容範囲内にあるかどうかを判定して、所定範囲内にあ
    れば回転モーメントのオフセット値も前回の一次式近似
    モデルの値を用いるステップと、 該ステップにおいて前記姿勢角度変化量Δθn が許容範
    囲から外れている場合に、前記平均回転モーメントMn
    と前記姿勢角度変化量Δθn と前記傾きαとから回転モ
    ーメントのオフセット値Mofを求めるステップとを含む
    ことを特徴とするシールド掘進機の姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは2に記載の姿勢制御装
    置において、シールド掘進機は各掘削区間の掘削を終了
    する毎に前記モデルを更新することを特徴とするシール
    ド掘進機の姿勢制御装置。
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