JP2648436B2 - シールド掘進機の方向制御装置 - Google Patents

シールド掘進機の方向制御装置

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JP2648436B2
JP2648436B2 JP11638893A JP11638893A JP2648436B2 JP 2648436 B2 JP2648436 B2 JP 2648436B2 JP 11638893 A JP11638893 A JP 11638893A JP 11638893 A JP11638893 A JP 11638893A JP 2648436 B2 JP2648436 B2 JP 2648436B2
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jack
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shield machine
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシールド掘進機の方向制
御装置、特にシールド掘進機の計画線に対するずれ量に
基づき、ジャッキパターンを設定し方向制御を行う方向
制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工事は、挙動把握が容易でない
地盤を対象としており、地盤が変化することも多く、し
かも同一の施工条件が再現されることが少ない。このた
め、工事の自動化が進まず、特にシールド機の方向制御
は、熟練オペレータによる手動運転に頼る場合が多かっ
た。
【0003】この問題を解決するため、近年ファジー制
御等を適用したシールド掘削が行われている。このよう
なファジー制御を用いることにより、熟練オペレータが
持つ経験ノウハウを取り入れ、設定したトンネルの水
平、上下の掘削計画線に沿ってシールド機を自動的に追
従させることができる。
【0004】従来のファジー推論を用いた方向制御で
は、シールド掘進機の現在の位置及び推進方向と、掘削
計画線とを比較し、位置ずれ量及び角度ずれ量を求め、
これら各ずれ量から、シールドジャッキ作用点をファジ
ー推論している。そして、推論された作用点に応じたジ
ャッキパターンを設定し、シールド掘進機の方向制御を
行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シールド掘進
機を目標進路に導くためのシールドジャッキ作用点は、
シールド掘進機のずれ量のみならず、例えばジャッキス
ピード、シールド掘進機の中折れ角、横堀用のコピーカ
ッターストロークの設定値、シールド機のテールクリア
ランス及びその他の掘進環境によって変化する。
【0006】コピーカッターストロークや、中折れ角な
どの掘進環境項目では、これらの値が大きくなると、シ
ールド掘進機自体が曲がりやすくなる。例えば中折れ角
は大きくなると、その中折れ方向にシールド掘進機が曲
がりやすくなる。また、ジャッキスピードが大きくなる
と、シールド掘進機は曲がりにくくなる。
【0007】しかし、従来のファジー推論を用いた方向
制御装置では、このような掘進環境項目に何ら考慮が払
われていなかった。このため、推論されたシールドジャ
ッキ作用点が、必ずしも最適な作用点とならないという
問題があった。
【0008】また、前記掘進環境項目を取り入れたファ
ジー推論を行うことも考えられるが、このようにする
と、ファジー推論そのものが極めて複雑なものとなって
しまうという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
されたものであり、その目的は、シールド掘進機の掘進
環境項目を考慮したシールドジャッキ作用点を求め、シ
ールド掘進機の方向制御を行うことができるシールド掘
進機の方向制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、シールド掘進機の計画線に対するずれ量
に基づき、シールド掘進機の目標進路を演算する目標進
路演算手段と、シールド掘進機を前記目標進路に導くた
めのシールドジャッキ作用点を推論する作用点推論手段
と、シールド掘進機の掘進環境項目のデータに基づき、
推論された前記シールドジャッキ作用点を補正する作用
点補正手段と、補正されたシールドジャッキ作用点に応
じたジャッキパターンを設定するジャッキパターン設定
手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】ここにおいて、前記目標進路演算手段は、
前記シールド掘進機の計画線に対する水平および垂直方
向ずれ量に基づき、シールド掘進機の水平および垂直方
向の目標進路を演算し、前記作用点推論手段は、シール
ド掘進機を前記目標進路に導くためのシールドジャッキ
作用点を水平および垂直方向のモーメント位置として推
論するよう形成することができる。
【0012】また、前記作用点補正手段は、前記掘進環
境項目として、前記シールド掘進機のジャッキスピード
情報、中折れ角情報、コピーカッターストローク情報、
テールクリアランス情報、土質情報の少なくとも一つを
用いシールドジャッキ作用点を補正するよう形成するこ
とができる。
【0013】また、前記ジャッキパターン設定手段は、
補正されたシールドジャッキ作用点に応じて推進に寄与
するシールドジャッキのジャッキパターンを設定すると
共に、推進に寄与するシールドジャッキ以外のシールド
ジャッキの伸長を、前記推進に寄与するシールドジャッ
キに同調させて追従させるとともに、前記推進に寄与す
るシールドジャッキの作用点と、補正された作用点との
間に位置ずれがある場合には、両者が一致するよう前記
推進に寄与しないシールドジャッキの油圧を増大させ、
推進に寄与するシールドジャッキによるモーメントに対
する逆モーメントを発生させるよう形成することが望ま
しい。
【0014】また、前記作用点推論手段は、前記ずれ量
に基づき、前記シールドジャッキ作用点をファジー推論
で求めるよう形成できる。
【0015】また、前記作用点推論手段は、入力層、中
間層、出力層とを有し、前記シールドジャッキ作用点を
推論で求めるニューラルネットワーク回路として形成さ
れ、前記ニューラルネットワーク回路は、そのメンバシ
ップ関数をバックプロパゲーションアルゴリズムに基づ
き修正する学習動作を行うよう形成され、前記学習動作
は、前記掘進環境項目に基づく補正演算時には停止制御
されるよう形成できる。
【0016】
【作用】本発明の方向制御装置では、目標進路演算手段
が、シールド掘進機の計画線に対するずれ量に基づきシ
ールド掘進機の目標進路を演算設定する。そして、作用
点推論手段が、シールド掘進機を目標進路に導くための
シールドジャッキ作用点を推論する。この推論には、必
要に応じ例えばファジー推論どを用いることができる。
【0017】そして、作用点補正手段は、推論されたシ
ールドジャッキ作用点を、シールド掘進機の掘進環境項
目のデータに基づき補正する。このよな掘進環境項目と
しては、ジャッキスピード情報、中折れ角情報、コピー
カッターストローク情報、テールクリアランス情報、土
質情報、及びその他の情報があり、このような各環境項
目の少なくとも一つを用いジャッキ作用点を補正する。
【0018】例えば、コピーカッターが設定された場合
や、シールド掘進機が中折れ状態に設定された場合に
は、シールド掘進機は曲がりやすくなる。この場合に
は、推論された作用点の座標値が小さくなるよう、補正
演算を行う。
【0019】また、ジャッキスピードが早くなると、シ
ールド掘進機自体が曲がりにくくなる。この場合には、
推論された作用点の座標が大きくなるよう補正演算を行
う。
【0020】このように、シールドジャッキ作用点の推
論の条件に掘進環境項目を用いるのではなく、推論され
たシールドジャッキ作用点に対する補正演算用として、
掘進環境項目を用いるという構成とした。これにより本
発明によれば、作用点の推論を複雑にすることなく、掘
進環境項目を考慮した適切なシールドジャッキ作用点を
求めることができる。
【0021】従って、補正された作用点に基づきジャッ
キパターンを設定し、これを駆動することによりシール
ド掘進機を計画線に沿って正確に方向制御することがで
きる。
【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づき
詳細に説明する。
【0022】第1実施例 図3には、本発明に係るシールド掘進機の好適な実施例
が示されている。実施例のシールド掘進機10は、筒状
のシールド用スキンプレート22の前面に、回転カッタ
ー12が設けられ、切羽100の掘削を行うよう構成さ
れている。掘削された土砂は、回転カッター12と隔壁
18の間に形成されたチャンバー20内に一旦取り込ま
れ、さらにスクリューコンベア14を用いて搬出される
ようになっている。
【0023】前記スキンプレート22の後端側には、中
折れ部23を介してテールプレート24が延設されてい
る。このテールプレート24と、リング状に組み立てら
れたセグメント26の間には、周知のように止水処理が
施されている。
【0024】そして、このシールド掘進機10は、スキ
ンプレート22の内周面側にリング状に配置された複数
本(実施例では8本)のシールドジャッキ16を備え
る。そして、これらシールドジャッキ16を伸張させ、
セグメント26に当接させることにより、推進用の反力
を得ることができ、これにより切羽100の土圧に抗し
シールド掘進機10を前方へ移動させることができる。
なお、28はチャンバー20内の土圧を測定する土圧計
である。
【0025】図4には、前記シールドジャッキ16の配
列が示されている。本実施例において、各シールドジャ
ッキ16は左右対称に配置され、しかも上下対称に配置
されている。これにより、例えば、シールド1掘進機1
0を左側に方向変換するためには、右側のシールドジャ
ッキを駆動し、シールド掘進機10に左回りの旋回モー
メントを与えればよい。シールド掘進機10を右側に方
向変換するためには、前記とは逆の動作を行えばよい。
【0026】また、シールド掘進機10を、上側に方向
変換するためには、下側のシールドジャッキ16を駆動
し、シールド掘進機10に上回りの旋回モーメントを与
えればよい。
【0027】従って、図4に示す複数本のシールドジャ
ッキ16−1,16−2,……16−8から、任意の組
み合わせでジャッキパターンを設定し、設定された各ジ
ャッキの油圧を高圧に制御することにより、任意の位置
にシールドジャッキの作用点Pを設定することができ
る。図4には、ジャッキパターンにより設定される作用
点の一例が示され、同図では、ジャッキパターンの設定
の仕方により、A,B,C,Dの各位置に作用点が設定
できるということを表している。
【0028】このように高油圧が加えられた推進に寄与
するシールドジャッキのパターン設定により、任意の作
用点A,B,C,Dを選択設定できることは前述した。
しかし、このような推進に寄与するジャッキパターンの
設定だけでは、極めてラフな作用点の設定しかできず、
例えば図4においてPに示すような作用点の設定はでき
ない。この問題を解決するため、推進に寄与しないシー
ルドジャッキの伸張を、前記推進に寄与するシールドジ
ャッキに同調させて追従させるとともに、前記推進に寄
与するシールドジャッキの作用点(例えば、A,B,
C,D)と、希望する作用点Pとの間に位置ずれがある
場合には、両者が一致するよう前記推進に寄与しないシ
ールドジャッキの油圧を増大させ、推進に寄与するシー
ルドジャッキによるモーメントに対する逆モーメントを
発生させるよう構成されている。
【0029】このようなジャッキパターンの選択設定の
仕方としては、例えば本件特許出願人等の提案にかかる
特願平4−325149にかかる技術を採用することが
できる。
【0030】また、これ以外にも、次のようなジャッキ
パターンの選択設定の仕方を採用してもよい。すなわ
ち、シールド掘進機の推進に寄与するシールドジャッキ
に高油圧を供給すると共に、シールド掘進機の推進に寄
与しないシールドジャッキに低圧油を低圧同調圧として
供給して当該シールドジャッキの伸長を、前記推進に寄
与すシールドジャッキに同調して追従させる。このと
き、前記推進に寄与するシールドジャッキの作用点(例
えば、A,B,C,D)と、希望する作用点Pとの間に
位置ずれがある場合には、両者が一致するよう、前記推
進に寄与するシールドジャッキに供給する高油圧を前記
低圧同調圧より高い圧力に減圧し、これを高圧同調圧と
して前記推進に寄与しないシールドジャッキの一部又は
全部に供給して当該シールドジャッキに推進力を発揮さ
せ、もってシールド掘進機のモーメントの中心を変更
し、シールド掘進機の方向制御を行うよう構成する。
【0031】このようなジャッキパターンの選択設定の
仕方としては、例えば本件特許出願人等の提案に係る特
開平4−325150に係る技術を採用できる。
【0032】図5には、ジャッキパターンの設定によ
り、シールド掘進機10が計画線200に沿って移動す
るよう方向制御する場合の一例が示されている。シール
ド掘進機10を、トンネルの計画線200に沿って前進
させるためには、シールド掘進機10の基準点が前記計
画線200上にあることと、その掘進経路300の方向
を計画線200の方向と一致させる必要とがある。
【0033】このため、現在のシールド掘進機10bの
基準点位置を検出し、シールド掘進機10の計画線20
0からの水平および垂直方向位置ずれ量Δδと、計画線
200に対する掘進方向の水平,垂直ずれ角Δθをずれ
量として求める。
【0034】そしてこのようにして求めたずれ量に基づ
き、シールド掘進機10の目標進路を演算し、シールド
掘進機10を目標進路に導くためのシールドジャッキ作
用点を設定する。
【0035】そして、設定されたシールドジャッキ作用
点に応じて、シールドジャッキ16の組み合わせパター
ンを設定し駆動させる。これによってシールド掘進機1
0を目標進路に向け方向制御し、シールド掘進機10を
計画線200に沿って進めることができる。
【0036】図1には、本実施例のシールド掘進機10
に用いられる方向制御装置のブロック図が示されてい
る。
【0037】実施例の方向制御装置は、シールド掘進機
10の現在位置および掘進方向を検出する位置データ検
出部40と、シールド掘進機10の計画線200のデー
タが記憶されたメモリ42と、前記位置データと計画線
200のデータとに基づき、シールド掘進機10の目標
進路を演算する目標進路演算部44とを含む。
【0038】前記位置データ検出部40としては、ジャ
イロコンパスや、本出願人の特願平4−326137の
提案に係る進行状態検出装置を用いることができる。ま
た、位置データ検出部40に替え、シールド掘進機10
の位置データを測量等により求めてもよい。
【0039】前記目標進路演算部44は、メモリ42に
記憶された計画線200のデータと位置データ検出部4
0から入力される位置データとに基づき、シールド掘進
機10の計画線200に対する水平および垂直方向への
ずれ量(位置ずれ量,角度ずれ量)を演算する。そし
て、求められたずれ量に基づき、シールド掘進機10の
目標進路を演算する。
【0040】本実施例では、シールド掘進機10の急激
な方向制御を避けるため、図6に示すよう計画線200
に対する位置ずれ量が小さい場合には、200mm先に
おいて計画線200と一致するよう目標点Tを設定す
る。また図7に示すよう位置ずれ量が大きい場合には、
1リング先(1000mm)において計画線200と一
致するように目標進路400の設定を行うよう形成され
ている。
【0041】すなわち、図6に示す場合には、200m
mのピッチ間隔で、目標点T0,T1,T2 ……を計画線2
00上に設定する。
【0042】そして、水平方向および垂直方向の制御変
位Δδh ,Δδv を計画線200に対するずれ量として
演算出力する。さらに、水平および垂直方向の制御角度
Δθh ,Δθv を計画線200とシールド機の掘進方向
との角度差として演算出力する。
【0043】また、図7に示す場合には、1リング分の
セグメント終了時にシールド掘進機が計画線200上に
乗るよう目標進路400を設定する。このとき、100
0mm幅のセグメントを用いる場合には、200mmピ
ッチ間隔で目標点T1 ……T4 が目標進路400上に設
定される。
【0044】そして、制御変位は、各目標点とのずれ量
として演算出力され、制御角度は、目標進路400とシ
ールド機の掘進方向との角度差として演算出力される。
【0045】そして、目標進路演算部44により演算さ
れた水平方向および垂直方向への制御量(Δδh ,Δθ
h ),(Δδv ,Δθv)は、作用点推論部46に入力
される。
【0046】この作用点推論部46は、このように入力
される制御量、すなわちシールド掘進機10を目標進路
に導くための水平および垂直方向への制御量に基づき、
シールドジャッキ作用点を推論するよう構成されてい
る。実施例ではファジー推論を用いて、シールドジャッ
キ作用点の推論を行っている。
【0047】図8には、前記作用点推論部46例におい
て行われるファジー推論の手法が示され、図9にはこの
ファジー推論に用いられる制御ルールの一例が示されて
いる。
【0048】実施例では、図8(A)に示すよう、角度
ずれ量および位置ずれ量に対応した入力用メンバーシッ
プ関数と、同図(B)に示す出力用のメンバーシップ関
数とが予め設定されている。ここにおいて、NBはネガ
ティブビック,NSはネガティブスモール,ZEはゼ
ロ,PSはポジティブスモール,PBはポジティブビッ
クを表す。
【0049】例えば、水平方向の角度ずれ量、位置ずれ
量がそれぞれa0 、b0 である場合には、水平方向への
シールドジャッキ作用点c0 (x0 )は次のようにして
推論される。
【0050】まず、角度ずれ量a0 に対応した入力用メ
ンバーシップ関数は、PSと、ZEである。そして、図
8(A)から、PS,ZEのメンバーシップ関数の適合
度は0.6,0.4となる。
【0051】また、位置ずれ量b0 に対応した入力用メ
ンバーシップ関数は、NSと、ZEであり、それらの適
合度はそれぞれ0.7,0.3である。
【0052】従って、角度すれ量a0 と、位置ずれ量b
0 に対応したメンバーシップ関数の組み合わせは、図8
(A)に示す、(1)〜(4)の4パターンとなる。
【0053】この4つの入力パターンを、図9に示す制
御ルールと照合し、図8(B)に示すよう各入力パター
ンに対応した出力パターンを得る。
【0054】例えば、入力パターン(1)では、角度ず
れ量、位置ずれ量がPS、NSであるため、これを図9
に示す制御ルールに照合すると出力パターンはZEとな
る。また入力パターン2では、角度ずれ量、位置ずれ量
がそれぞれPS、ZEであるため、その出力パターンは
PSとなる。
【0055】このようにして4つの出力パターンが得ら
れるが、この時、出力用メンバーシップ関数のとる適合
度は、2つの入力メンバーシップ関数の適合度のうち小
さな値をとる。例えば、パターン1では、2つの入力メ
ンバーシップ関数の適合度0.6、0.7のうち小さい
値0.6をとる。またパターン2では、0.6、0.3
のうち小さいほう値0.3となる。
【0056】このようにして、4つの出力パターンが得
られると、次に図8(C)に示すよう、これら各パター
ンを統合化し、出力用メンバーシップ関数の重心位置c
0の値を求める。この時、2つのパターンの重複部分の
とる適合度は、大きな値が選択される。例えば、NSと
ZEの重複する部分は、ZEの方が大きいため、この値
が採用される。
【0057】このようにして、図8(C)に示すような
出力パターンの組み合わせが得られると、この組み合わ
せパターンの重心位置c0が、水平方向へのシールドジ
ャッキ作用点となる。
【0058】以上のようにして、実施例の作用点推論部
46は、まず目標進路演算部44から入力される水平方
向への制御量、すなわち角度ずれ量、位置ずれ量に基づ
き水平方向へのシールドジャッキ作用点x0 を推定す
る。
【0059】次に、同様な手法を用い、作用点推論部4
6は、目標進路演算部44から入力される垂直方向への
制御量に基づき、垂直方向へのシールドジャッキ作用点
y0を推定する。
【0060】図10には、このようなファジー推論によ
り求められたシールドジャッキ作用点、すなわちシール
ドジャッキの水平および垂直方向へのモーメント位置P
が示されている。ここにおいてX,Yは、図8に示す手
法により求められた水平方向への重心位置、垂直方向へ
の重心位置をそれぞれ表す。
【0061】ところで、シールド掘進機10の掘進環境
が一定の場合には、前記作用点Pの値は変化しないが、
シールド掘進環境が変化すると、前記作用点Pの値も変
化する。このような掘進環境の変化項目を、ファジー推
論に組み入れると、ファジー推論自体が複雑になってし
まい、実用的ではない。
【0062】本実施例では、ファジー推論で求めた前記
シールドジャッキ作用点P0 の位置を、作用点補正部4
8へ入力している。
【0063】そして、作用点補正部48では、入力され
たシールドジャッキ作用点Pを、シールド掘進機10の
掘進環境項目のデータに基づき補正演算するように形成
されている。このような補正演算に用いる掘進環境項目
としては、シールド掘進機のコピーカッターストロー
ク、中折れ角、ジャッキスピード、テールクリアラン
ス,カッター等や、含水比、粒径、土圧等の土質条件等
が挙げられる。
【0064】実施例では、コピーカッターストローク、
中折れ角、ジャッキスピード、テイルクリアランス等を
前記掘進環境項目として採用し、補正演算を行ってい
る。
【0065】図2には実施例の作用点推論部46の具体
的な構成が示され、この作用点推論部46は、コピーカ
ッターストローク、中折れ角、ジャキスピードに基づき
作用点P0 の補正演算を行う第1の補正部48と、テー
ルクリアランスに基づき補正演算を行う第2の補正部4
8bとを含む。
【0066】図11には、コピーカッターストローク、
中折れ角、ジャッキスピードに対応した調整パラメータ
n1、n2、n3が示されている。例えば、コピーカッ
ターストロークが大きくなると、回転カッター12の周
囲の余掘分だけシールド機10が曲がりやすくなる。ま
た、シールド掘進機10の中折れ角、すなわちスキンプ
レート12とテールプレート24との間に中折れ角度が
設定されると、その分、シールド掘進機自体が曲がりや
すくなる。従って、図11(A)、(B)に示すよう、
コピーカッターストロークや、中折れ角が大きくなる
と、調整パラメータn1、n2の値は小さく設定され
る。これとは逆に、ジャキスピードが速くなると、シー
ルド機10自体は曲がりにくくなる。従って、図11
(C)に示すよう、調整パラメータn3はジャッキスピ
ードが早くなるに従って大きくなるように設定される。
【0067】前記第1の補正部48は、入力されるコピ
ーカッター情報、中折れ角情報、ジャッキスピード情報
に基づき、図11に示す各調整パラメータn1、n2、
n3を求め、これを入力されるシールドジャキ作用点P
0 のx0,y0 座標に乗算する演算を行う。そして、この
乗算により得られた値x´,y´は、第2の補正部48
bへ入力される。
【0068】また、シールド掘進機10のテールプレイ
ト24の内周面の複数箇所には、当該テールプレート2
4の内側において組み立てられるセグメント26の外周
面を検出する近接スイッチ30が設けられている。この
近接スイッチ30は、感度の異なる複数のスイッチ部を
含み、テールプレート24とセグメント26外周面との
距離、すなわちテールクリアランスの計測を行う。そし
て、その計測値は、第2の補正部48bへ入力される。
【0069】第2の補正部48bでは、テールクリアラ
ンスとその調整パラメータn4 との対応関係が予めデー
タとして記憶され、入力されるテールクリアランスの値
に応じた調整パラメータn4 を求める。そして、この調
整パラメータn4 を、第1の補正部48aから入力され
る作用点のx´,y´座標に乗算し、これを補正された
シールドジャッキ作用点PのX,Y座標としてジャキパ
ターン設定部50へ向け出力する。
【0070】このようにして、実施例の作用点補正部4
8では、入力されるコピーカッターストローク、中折れ
角、ジャッキスピード、テールクリアランス等の掘進環
境項目に基づき、作用点推論部46でファジー推論され
たシールドジャッキ作用点P0 のx0,y0 座標を補正演
算し、掘進環境項目に応じた新たなシールドジャッキ作
用点Pとしてジャッキパターン設定部50へ向け出力す
る。
【0071】ジャッキパターン設定部50では、このよ
うにして入力される補正されたシールドジャッキ作用点
PのX,Y座標に基づき、当該作用点を得るための最適
なジャッキパターンを選択設定する。
【0072】そして、ジャッキ制御駆動部52は、図4
に示す各シールジャッキ16−1,16−2,……16
−8を、入力されたジャッキパターンに従って駆動制御
し、シールド掘進機10を目標地点Tへ向け方向制御を
する。
【0073】本実施例の方向制御装置は以上の構成から
なり、次にその作用を説明する。
【0074】図12には、実施例の方向制御装置によっ
てシールドジャッキ作用点を求める手順のフローチャト
が示されている。
【0075】実施例のシールド掘進機の方向制御装置
は、図6、図7に示すよう、200mmのピッチ間隔で
目標点Tを設定する。そして、設定された目標点Tへ向
けシールド掘進機10を移動させるようシールドジャッ
キの作用点Pの水平方向モーメントXと、垂直方向モー
メントYを求め、この作用点Pに合わせたジャッキパタ
ーンを設定する。そして、設定されたジャッキパターン
に基づき、シールドジャッキ16を制御することによ
り、シールド掘進機10の方向制御を行うものである。
【0076】このとき、まず目標進路演算部44と作用
点推論部46は、ステップS10,S20で示すよう、
シールドジャッキ16の作用点P0 の水平および垂直方
向の座標(x0 ,y0 )を求めるファジー推論を行う。
【0077】このファジー推論は、まず目標進路演算部
44が図6,図7に示すようシールド掘進機10の位置
ずれ量,角ずれ量に基づき200mm先の目標点Tを設
定し、この目標点Tへシールド掘進機10を導くための
水平および垂直方向への制御量を演算し、作用点推論部
46へ向け出力する。
【0078】作用点推論部46は、このようにして入力
される水平および垂直方向の制御量に基づき、シールド
ジャッキ作用点P0 の水平および垂直方向のモーメント
量x0 ,y0 をファジー推論する。ここでは、ファジー
推論により得られたシールドジャッキ作用点P0 のx0
,y0 座標は、P0 =(−0.2,0.4)であると
する。
【0079】次に、ステップS11,S21に示すよ
う、第1の補正部48aは、推論により得られた作用点
P0 のx0 ,y0 座標に対し、コピーカッターストロー
クデータ,中折れ量データ,ジャッキスピードデータ等
から得られた調整パラメータn1,n2,n3 を乗算し、作
用点の補正演算を行う。ここでは、n1,n2,n3 の調整
パラメータを掛け合わせた値は、110%となるものと
する。これにより、補正された作用点の値は、(−0.
22,0.44)となる。
【0080】次に、ステップS12,S22に示すよ
う、第2の補正部48bは入力されるテールクリアラン
スデータに基づき調整パラメータn4 を求め、これを第
1補正部48aから出力される作用点データに乗算する
演算を行う。例えば、調整パラメータn4 が90%であ
る場合には、作用点のXY座標は(−0.198,0.
396)となる。
【0081】このようにして求められた作用点PのX,
Y座標は、ファジー推論されたシールドジャッキ作用点
P0 のx0,y0 の値に対し、コピーカッターストロー
ク,中折れ角,ジャッキスピード,テールクリアランス
等の各掘進環境項目の値に基づく補正演算が行われたも
のとなる。
【0082】従って、ステップS30において、補正演
算された水平および垂直方向のモーメント値X,Yを組
み合わせ、シールドジャッキ作用点Pの位置(X,Y)
を求める。
【0083】このようにして、本発明によれば、ファジ
ー推論を複雑化することなく、シールド掘進機10の掘
進環境項目を考慮したシールドジャッキ作用点Pを求め
ることができ、この結果、各種掘進環境下においてもシ
ールド掘進機10の方向制御を良好に行うことができ
る。
【0084】第2実施例 次に本発明の好適な第2実施例を説明する。なお、前記
第1実施例に対応する部材には、同一符号を節その説明
は省略する。
【0085】本実施例の特徴は、図1に示す作用点推論
部46を、図13(C)に示すニューラルネットワーク
回路として形成したことにある。ここにおいて、図13
(A)は、ニューラルネットワーク回路の前件部のメン
バーシップ関数(入力用メンバーシップ関数)であり、
図13(B)は後件部のメンバーシップ関数(出力用メ
ンバーシップ関数)である。また、このニューラルネッ
トワーク回路における、前件部と後件部との間の制御ル
ールは、図14に示すように定められている。
【0086】このように構成することにより、本実施例
の方向制御装置においても、目標進路演算部44から入
力される水平および垂直方向の制御量に基づき、シール
ドジャッキ作用点P0 のx0 ,y0 座標を推論すること
ができる。なお、図13(C)では水平方向に対するず
れ量およびずれ角等のデータに基づき、シールドジャッ
キ作用点P0 の水平方向位置のx0 を求める場合が示さ
れている。
【0087】ここにおいて、例えば入力される制御量に
対応した後件部の出力が、PSの適合度が0.45で、
ZEの適合度が0.7である場合を想定すると、重心位
置計算部ではこのPS,ZEを統合化し、図15(A)
に示すようなデータを作成し、その重心位置を水平方向
作用点x0 の値として求める。
【0088】ここまでは、前記第1実施例と同様である
が、本実施例は、このようにして求めた作用点P0 の値
と、実際の方向制御の結果とを比較し、バックプロパゲ
ーションの手法を用い、メンバーシップ関数を学習によ
り修正する機能を付加したことを特徴とするものであ
る。
【0089】例えば、図15(B)に示すよう、ファジ
ー推論により得られたシールドジャッキ作用点P0 に基
づきシールド掘進機10を方向制御した結果、目標点T
に対し実際に移動した位置がQであった場合を想定す
る。このとき、位置および角度の不足量は、D2 ,θ2
である。従って、制御開始する元の位置と目標点Tとの
位置ずれ量D1 ,角ずれ量θ1 と、実際の移動位置Qと
目標点Tとのずれ量D2,角度ずれ量θ2 とに基づき、
ずれ量不足率と、ずれ角不足率を演算し、教師信号を作
成する。
【0090】そして、重心位置計算部から出力される統
合化されたデータが、図15(C)に示すようになるよ
う(すなわちこの組み合わせデータの重心位置が教師信
号lt となるよう)に、ZE,PSの値を調整する。す
なわち、ZE,PSの値が、例えば0.55,0.50
となるよう、学習を行う。この学習に際し、ニューラル
ネットワーク回路の後件部のPS,ZEから教師信号と
して0.50,0.55を入力する。このようにしてバ
ックプロパゲーションの手法を用い、メンバーシップ関
数の値を学習により調整することにより、入力データに
基づき最適な出力データが得られるよう回路全体を構成
することができる。
【0091】図16には、学習後の前件部メンバーシッ
プ関数(入力用メンバーシップ関数)の一例が示されて
いる。
【0092】このようなバックプロパゲーションの手法
は、ニューラルネットワーク回路においては一般的に行
われるものであるが、ここにおいて特徴的なことは、作
用点補正部48において、掘進環境項目に基づく補正演
算を行っている場合には、ニューラルネットワーク回路
が学習を行わないように構成したことにある。
【0093】図17には、その一例が示されている。
【0094】例えばコピーカッターストローク,中折れ
角,ジャッキスピード等の値が所定の設定値を上回った
場合には、作用点推論部46を構成するニューラルネッ
トワーク回路は学習を行わないように形成されている。
これにより、ニューラルネットワーク回路は常に一定の
条件の下で学習を行い、最適なメンバーシップ関数を設
定することができるようになる。
【0095】なお、本発明は前記実施例に限定されるこ
となく、本発明の要旨の範囲で各種の変形実施が可能で
ある。
【0096】例えば、前記実施例では、ファジー推論に
よりシールドジャッキ作用点を推論する場合を例にとり
説明したが、必要に応じ、これ以外の推論の手法を採用
することもできる。
【0097】また、前記実施例では、油圧式シールド掘
進機の方向制御を行う場合を例にとり説明したが、本発
明はこれに限らず、これ以外の各種タイプのシールド掘
進機の方向制御を行う場合にも適用することができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シールド掘進機の掘進環境項目を考慮した正確なシール
ドジャッキ作用点を求め、シールド掘進機が計画線に沿
って移動するようその方向制御を行うことができる。
【0099】また、本発明によれば、ファジー推論等の
手法を用い、シールド掘進機の方向制御を自動化するこ
とができ、特に従来のファジー推論等を用いた方向制御
装置とは異なり、シールド掘進機の計画線に対するずれ
量のみならず、例えばシールド掘進機のジャッキスピー
ド,中折れ角,コピーカッター,テールクリアランス,
土質等の各種掘進環境項目に基づく補正演算を行い、シ
ールド掘進機の掘進環境に合わせた最適なシールドジャ
ッキ作用点を求めることができるため、シールド掘進機
を計画線に沿って移動させる方向制御を、より良好に行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド掘進機の方向制御装置の
好適な一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す方向制御装置の作用点推論部の詳細
なブロック図である。
【図3】本実施例において用いられるシールド掘進機の
概略説明図である。
【図4】図3に示すシールド掘進機のシールドジャッキ
の配列を示す説明図である。
【図5】計画線に対し位置ずれした状態で移動するシー
ルド掘進機の様子を示す説明図である。
【図6】計画線に対するシールド掘進機の位置ずれ量が
所定のしきい値以下の場合に、目標点を設定する場合の
説明図である。
【図7】計画線に対する位置ずれ量が所定のしきい値以
上の場合に、目標点を設定する場合の説明図である。
【図8】ファジー推論の手法を用いてシールドジャッキ
作用点を演算する場合の一例を示す説明図である。
【図9】図8に示すファジー推論において用いる制御ル
ールの説明図である。
【図10】図8に示すファジー推論を用いてシールドジ
ャッキ作用点のXおよびY座用を求める場合の説明図で
る。
【図11】ファジー推論により求めた作用点座用に対す
る調整パラメータの説明図である。
【図12】実施例の方向制御装置の動作を示すフローチ
ャート図である。
【図13】図1に示す方向制御装置の作用点推論部をニ
ューラルネットワーク回路で構成した場合の説明図であ
る。
【図14】図13に示すニューラルネットワーク回路の
制御ルールの説明図である。
【図15】図13に示すニューラルネットワーク回路の
学習動作の一例を示す説明図である。
【図16】図13に示すニューラルネットワーク回路の
学習後のメンバーシップ関数の説明図である。
【図17】図13に示すニューラルネットワーク回路の
学習タイミングを示す説明図である。
【符号の説明】
10 シールド掘進機 44 目標進路演算部 46 作用点推論部 48 ジャッキパターン設定部 50 ジャッキ制御駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 耕一 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 樋口 忠 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (72)発明者 柳楽 毅 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−322090(JP,A) 特開 平4−1393(JP,A) 特開 平4−209295(JP,A) 特開 平5−5396(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機の計画線に対するずれ量
    に基づき、シールド掘進機の目標進路を演算する目標進
    路演算手段と、 シールド掘進機を前記目標進路に導くためのシールドジ
    ャッキ作用点を推論する作用点推論手段と、 シールド掘進機の掘進環境項目のデータに基づき、推論
    された前記シールドジャッキ作用点を補正する作用点補
    正手段と、 補正されたシールドジャッキ作用点に応じたジャッキパ
    ターンを設定するジャッキパターン設定手段と、 を含むことを特徴とするシールド掘進機の方向制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記目標進路演算手段は、 前記シールド掘進機の計画線に対する水平および垂直方
    向ずれ量に基づき、シールド掘進機の水平および垂直方
    向の目標進路を演算し、 前記作用点推論手段は、 シールド掘進機を前記目標進路に導くためのシールドジ
    ャッキ作用点を水平および垂直方向のモーメント位置と
    して推論することを特徴とするシールド掘進機の方向制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2のいずれかにおいて、 前記作用点補正手段は、 前記掘進環境項目として、前記シールド掘進機のジャッ
    キスピード情報、中折れ角情報、コピーカッターストロ
    ーク情報、テールクリアランス情報、土質情報の少なく
    とも一つを用いシールドジャッキ作用点を補正すること
    を特徴とするシールド掘進機の方向制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記ジャッキパターン設定手段は、 補正されたシールドジャッキ作用点に応じて推進に寄与
    するシールドジャッキのジャッキパターンを設定すると
    共に、推進に寄与するシールドジャッキ以外のシールド
    ジャッキの伸長を、前記推進に寄与するシールドジャッ
    キに同調させて追従させるとともに、前記推進に寄与す
    るシールドジャッキの作用点と、補正された作用点との
    間に位置ずれがある場合には、両者が一致するよう前記
    推進に寄与しないシールドジャッキの油圧を増大させ、
    推進に寄与するシールドジャッキによるモーメントに対
    する逆モーメントを発生させることを特徴とするシール
    ド掘進機の方向制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記作用点推論手段は、 前記ずれ量に基づき、前記シールドジャッキ作用点をフ
    ァジー推論で求めることを特徴とするシールド掘進機の
    方向制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記作用点推論手段は、 入力層、中間層、出力層とを有し、前記シールドジャッ
    キ作用点を推論で求めるニューラルネットワーク回路と
    して形成され、 前記ニューラルネットワーク回路は、 そのメンバシップ関数をバックプロパゲーションアルゴ
    リズムに基づき修正する学習動作を行うよう形成され、 前記学習動作は、 前記掘進環境項目に基づく補正演算時には停止制御され
    ることを特徴とするシールド掘進機の方向制御装置。
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