JP3299031B2 - シールド掘削機の制御装置 - Google Patents

シールド掘削機の制御装置

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JP3299031B2
JP3299031B2 JP10121294A JP10121294A JP3299031B2 JP 3299031 B2 JP3299031 B2 JP 3299031B2 JP 10121294 A JP10121294 A JP 10121294A JP 10121294 A JP10121294 A JP 10121294A JP 3299031 B2 JP3299031 B2 JP 3299031B2
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聡 福原
忠幸 花本
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド掘削機の制御
装置に関し、特に精度のよい掘削施工を行うための制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘削機の掘削方向の制御は、従
来、シールド掘削機の後部、円周方向に沿って複数の推
進ジャッキを配設し、これらジャッキを相互に伸張、縮
小させるといういわゆる片押しをすることによって行わ
れていた。
【0003】しかし、このようにシールド掘削機の掘進
方向の修正動作に、本来推進専用であるべき推進ジャッ
キが使用されると、方向制御が精度よく行われないばか
りか推進自体も効率よく行われない等の問題点が発生す
る。
【0004】そこで、本出願人は、方向修正動作に推進
ジャッキを使用せずに、推進のためのみに推進ジャッキ
を全数使用することで上記問題点を解決することを目的
とする特許出願をすでに行っており、その内容は公開公
報によってすでに公知となっている(特開平5―125
894号公報)。
【0005】上記公報には、シールド掘削機の後胴部と
前胴部をアーティキュレートシリンダによって連結し、
レーザターゲットを用いて前胴部の前面中心位置を求
め、この位置と計画線上の位置とのずれ量が零となるよ
うに、前胴部を揺動させるという技術が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に
は、前胴部位置と計画線上位置とを一致させるという記
載しかなく、前胴部の揺動の制御についての具体的な記
載はなされていない。また、位置のみを一致させ、掘削
機の姿勢について何ら考慮せずに制御を行った場合に
は、掘削機が蛇行する危険性がある。
【0007】さらに、掘削機の姿勢について考慮しない
と、履行体との干渉の危険性が高まる。このため、覆工
体との干渉を避けることが、かえって方向制御を行う際
の制限条件となり、方向制御の精度が悪化する可能性も
ある。
【0008】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、掘削機の姿勢も考慮して、掘削機の方向制
御をより精度よく、より安全に行うことを第1の目的と
するものである。
【0009】また、従来のレーザターゲットによる掘削
機の位置の計測は、盛り替えなどの手間がかかるため、
ジャイロコンパスなどによる姿勢計測のみで施工が行わ
れることがあるが、その場合には、最初の計測を行って
から数リング分掘進するまではつぎの位置計測は行われ
ない。このため、位置データ不足のため、掘削機の位置
に基づく方向制御の精度が低下することがある。したが
って、レーザターゲット等の位置計測装置にたよらずに
掘削機の位置を常に精度よく推定できることが望まれ
る。
【0010】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、掘削機の位置を常時精度よく推定すること
ができ、これにより方向制御を精度よく行うことができ
る装置を提供することを第2の目的とするものである。
【0011】また、本構成によるシールド掘削機では、
掘進と履行体の組立を並行して行うことが可能である
が、組立の際に生じる推進ジャッキによる後胴部にかか
るモーメント(以下「ジャッキモーメント」という。)
を考慮しながら掘進の方向制御を行わなければならな
く、組立作業の指示は煩雑なものとなり、作業効率はよ
くない。本発明は、履行体が計画線に沿って組み立てら
れるよう適切な組立作業の指示を自動的に与えることに
より、作業効率を向上させるとともに、覆工体を計画線
に沿って精度よく組み立てることにより、掘進の方向制
御をより精度よく行えるようにすることを第3の目的と
するものである。
【0012】以上のように本発明は、シールド掘削機の
方向制御を精度よく行うことを共通の目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の第1発
明では、後胴部に対して前胴部を揺動自在に連結すると
ともに前記後胴部に推進用のジャッキを配設し、該推進
用ジャッキを伸縮させるとともに前記前胴部を揺動させ
ることによりシールド掘削機を目標方向に向けて掘進さ
せるようにしたシールド掘削機の制御装置において、前
記前胴部の姿勢角と前記シールド掘削機の掘進方向との
関係を示す第1の関係式と、前記前胴部の揺動量とこの
揺動量によって変化する前記前胴部の姿勢角の第1の変
化量との関係を示す第2の関係式と、前記推進用ジャッ
キによって前記後胴部に加わるジャッキモーメントとこ
のジャッキモーメントによって変化する前記前胴部の姿
勢角の第2の変化量との関係を示す第3の関係式とを設
定する設定手段と、前記第1の関係式に前記シールド掘
削機の目標掘進方向を代入することにより前記前胴部の
目標姿勢角を求め、該目標姿勢角と現在の前胴部の姿勢
角との偏差を前記前胴部の姿勢角変化量として求める姿
勢角変化量演算手段と、前記第3の関係式に現在のジャ
ッキモーメントを代入することにより前記前胴部の第2
の姿勢角変化量を求める第2の姿勢角変化量演算手段
と、前記姿勢角変化量演算手段で演算された姿勢角変化
量から前記第2の姿勢角変化量演算手段で演算された第
2の姿勢角変化量を減算することにより第1の姿勢角変
化量を求める第1の姿勢角変化量演算手段と、前記第1
の姿勢角変化量演算手段で演算された第1の姿勢角変化
量を前記第2の関係式に代入することによって前記前胴
部の揺動量を演算する揺動量演算手段と、前記揺動量演
算手段で演算された揺動量だけ前記前胴部を揺動させ、
前記シールド掘削機の掘進方向を目標掘進方向に一致さ
せる制御手段とを具えている。
【0014】また、本発明の第2発明では、後胴部に対
して前胴部を揺動自在に連結するとともに、前記後胴部
に、覆工体の端面に当接される推進用のジャッキを少な
くとも2つ配設し、前記後胴部の現在位置を検出し、該
検出位置に基づいて前記推進用ジャッキを伸縮させると
ともに前記前胴部を揺動させる制御を行い、シールド掘
削機を目標方向に向けて掘進させるようにした第1の発
明に係るシールド掘削機の制御装置において、前記後胴
部の姿勢角を検出する後胴部姿勢角検出手段と、前記2
つの推進用ジャッキごとに設けられたジャッキストロー
ク量検出手段と、前記ジャッキストローク量検出手段で
検出された両ジャッキのストローク量の偏差を求め、該
ストローク量偏差と両ジャッキの配設位置間隔とに基づ
いて前記前記覆工体の姿勢角と前記後胴部姿勢角とのず
れ角を演算するずれ角演算手段と、前記後胴部姿勢角検
出手段で検出された後胴部姿勢角と前記ずれ角演算手段
で演算されたずれ角とに基づいて前記覆工体の姿勢角を
演算する覆工体姿勢角演算手段と、前記覆工体姿勢角演
算手段で演算された覆工体姿勢角と該覆工体の位置とつ
ぎに組み立てられるべき覆工体の形状データとに基づい
て、当該つぎの覆工体の位置を順次演算する覆工体位置
演算手段と、前記覆工体位置演算手段で順次演算される
覆工体の位置と前記後胴部姿勢角検出手段の検出姿勢角
と前記ジャッキストローク量検出手段の検出ストローク
量とに基づいて、前記後胴部の位置を、覆工体が組み立
てられるごとに順次演算する位置演算手段とを具えてい
る。
【0015】また、本発明の第3発明では、シールド掘
削機を目標方向に向けて掘進させて、前記覆工体を順次
組み立てるようにした第1発明に係るシールド掘削機の
制御装置において、両端面が平行のストレート覆工体の
形状データとすでに組み立てられた覆工体の位置および
姿勢角のデータとに基づいて、つぎに組み立てられるべ
きストレート覆工体の位置および姿勢角を演算する第1
の位置・姿勢角演算手段と、前記第1の位置・姿勢角演
算手段で演算されたストレート覆工体の位置および姿勢
角の覆工体組立予定ラインに対するずれをそれぞれ演算
する第1のずれ演算手段と、前記第1のずれ演算手段に
よって演算された位置ずれおよび姿勢ずれがそれぞれ所
定のしきい値以下であるか否かを判定する第1の判定手
段と、前記第1の判定手段によって両ずれのいずれかが
前記しきい値よりも大きいと判定された場合に、両端面
が平行でないテーパ状のテーパ覆工体の形状データとす
でに組み立てられた覆工体の位置および姿勢角のデータ
とに基づいて、つぎに組み立てられるべきテーパ覆工体
の位置および姿勢角を演算する第2の位置・姿勢角演算
手段と、前記第2の位置・姿勢角演算手段で演算された
テーパ覆工体の位置および姿勢角の前記覆工体組立予定
ラインに対するずれをそれぞれ演算する第2のずれ演算
手段と、前記第2のずれ演算手段によって演算された位
置ずれおよび姿勢ずれがそれぞれ前記第1のずれ演算手
段によって演算された位置ずれおよび姿勢ずれよりも小
さいことを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定
手段によって両ずれのそれぞれが前記しきい値以下であ
ると判定された場合に、つぎに組み立てるべき覆工体は
ストレート覆工体であると決定し、当該ストレート覆工
体の組立指示を出力するとともに、前記第2の判定手段
によって前記第2のずれ演算手段によって演算された位
置ずれおよび姿勢ずれがそれぞれ前記第1のずれ演算手
段によって演算された位置ずれおよび姿勢ずれよりも小
さいことが判定された場合に、つぎに組み立てるべき覆
工体はテーパ覆工体であると決定し、当該テーパ覆工体
の組立指示を出力する出力手段とを具えている。
【0016】
【作用】上記第1発明の構成によれば、図7に示すよう
に前胴部6(図8)の姿勢角Xとシールド掘削機1(図
8)の掘進方向Yとの関係を示す第1の関係式Y=aX
+bと、前胴部6の揺動量Kとこの揺動量Kによって変
化する前胴部6の姿勢角の第1の変化量Δθkとの関係
を示す第2の関係式Δθk=ak・Kと、推進用ジャッキ
によって後胴部に加わるジャッキモーメントMとこのジ
ャッキモーメントMによって変化する前胴部6の姿勢角
の第2の変化量ΔθMとの関係を示す第3の関係式ΔθM
=am・M+bmとが設定される。
【0017】そして、第1の関係式にシールド掘削機1
の目標掘進方向Yを代入することにより前胴部6の目標
姿勢角Xが求められ、該目標姿勢角Xと現在の前胴部6
の姿勢角θとの偏差が前胴部6の姿勢角変化量Δθとし
て求められる。
【0018】そして、第3の関係式に現在のジャッキモ
ーメントMを代入することにより前胴部6の第2の姿勢
角変化量ΔθMが求められる。
【0019】そして、上記演算された姿勢角変化量Δθ
から上記演算された第2の姿勢角変化量ΔθMを減算す
ることにより第1の姿勢角変化量ΔθKが求められる。
【0020】そして、上記演算された第1の姿勢角変化
量Δθkを第2の関係式に代入することによって前胴部
6の揺動量Kが演算される。
【0021】そして、この演算された揺動量Kだけ前胴
部6が揺動され、シールド堀削機1の掘進方向が目標掘
進方向Yに一致される。
【0022】このように第1発明では、掘削機の姿勢が
考慮されて、方向制御がなされるので、精度よく方向制
御がなされ、蛇行等を生じることなく安全に掘進するこ
とができる。
【0023】また、第2発明の構成によれば、図5に示
すように、後胴部1の姿勢角θBが検出され、2つの推
進用ジャッキごとにジャッキストローク量SJ3、SJ8
が検出される。
【0024】そして、両ジャッキのストローク量の偏差
SJ3―SJ8が求められ、該ストローク量偏差と両ジャ
ッキの配設位置間隔LAとに基づいて覆工体S0の姿勢
角θsと後胴部姿勢角θBとのずれ角θzhが演算される。
【0025】そして、上記検出された後胴部姿勢角θB
と上記演算されたずれ角θzhとに基づいて覆工体S0の
姿勢角θsが演算される。
【0026】そして、上記演算された覆工体姿勢角θs
と該覆工体の位置C0とつぎに組み立てられるべき覆工
体S1の形状データとに基づいて、当該つぎの覆工体S
1の位置C1が順次演算される(図6参照)。
【0027】こうして、順次演算される覆工体の位置C
1と検出姿勢角θBとジャッキストローク量検出手段の
検出ストローク量SJ3、SJ8とに基づいて、後胴部1
の位置Aが、覆工体が組み立てられるごとに順次演算さ
れる。
【0028】このように大がかりなレーザターゲットを
配設しなくても、掘削機の姿勢角を検出するセンサとジ
ャッキストローク量を検出するセンサを配設するだけ
で、常時掘削機1の位置を正確に推定することができ
る。
【0029】また、第3発明の構成によれば、図10に
示すように、両端面Sa、Sbが平行のストレート覆工
体S1の形状データとすでに組み立てられた覆工体S0
の位置C0および姿勢角θs0のデータとに基づいて、つ
ぎに組み立てられるべきストレート覆工体S1の位置C
1および姿勢角θs1が演算される。
【0030】そして、上記演算されたストレート覆工体
S1の位置C1および姿勢角θs1の覆工体組立予定ライ
ンLYに対する位置ずれI1s、姿勢ずれθs1―θk1がそ
れぞれ演算される。
【0031】そして、上記演算された位置ずれI1s、姿
勢ずれθs1―θk1がそれぞれ所定のしきい値以下である
か否かが判定される。
【0032】この結果、両ずれのいずれかがしきい値よ
りも大きいと判定された場合に、両端面S´a、S´b
が平行でないテーパ状のテーパ覆工体S´1の形状デー
タとすでに組み立てられた覆工体S0の位置C0および
姿勢角θs0のデータとに基づいて、つぎに組み立てられ
るべきテーパ覆工体S´1の位置C´1および姿勢角θ
´s1が演算される。
【0033】そして、上記演算されたテーパ覆工体S´
1の位置C´1および姿勢角θ´s1の覆工体組立予定ラ
インLYに対する位置ずれI´1s、姿勢ずれθ´s1―θ
k1ずれがそれぞれ演算される。
【0034】そして、上記演算されたテーパ覆工体S´
1の位置ずれI´1s、姿勢ずれθ´s1―θk1ずれが、そ
れぞれストレート覆工体S1の位置ずれI1s、姿勢ずれ
θs1―θk1よりも小さいことが判定される。
【0035】この結果、最初の判定で両ずれのそれぞれ
がしきい値以下であると判定された場合には、つぎに組
み立てるべき覆工体はストレート覆工体であると決定さ
れ、当該ストレート覆工体の組立指示が出力される。ま
た、つぎの判定で、テーパ覆工体S´1の位置ずれI´
1s、姿勢ずれθ´s1―θk1ずれが、それぞれストレート
覆工体S1の位置ずれI1s、姿勢ずれθs1よりも小さい
ことが判定された場合には、つぎに組み立てるべき覆工
体はテーパ覆工体であると決定され、当該テーパ覆工体
の組立指示が出力される。
【0036】このため、適切な覆工体が選択されること
で、掘削機1は予定ラインLYに沿って精度よく組立作
業を行いながら掘進することができる。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るシールド
掘削機の実施例について説明する。
【0038】図3(a)、(b)は実施例で想定してい
るシールド掘削機の縦断面図(同図(a))、先端部分
の斜視図(同図(b))を示しており、大きくは、第1
後胴部1と、第2後胴部2と、前胴部6とから構成され
ている。
【0039】後胴部1、2は、アーティキュレートジャ
ッキ3によって揺動自在に連結されており、第1後胴部
1には、ジャッキ先端を覆工体11の端面に当接させ、
ジャッキストローク量を変化させることで掘削機全体を
推進させる10本の推進ジャッキ4(図4参照)が、後
方へ伸縮自在に配設されている。第2後胴部2の前端部
には、球面座5が設けてあり、この球面座5に前胴部6
が揺動自在に当接されている。前胴部6は、4本のテン
ションジャッキ7と前胴アーティキュレートジャッキ8
を介して第2後胴部2と連結されている。
【0040】前胴部6の前端部には、回転カッタ9が回
転自在に配設されている。回転カッタ9は、回転駆動部
10によって回転駆動される。
【0041】シールド掘削機は、回転カッタ9を回転さ
せながら推進ジャッキ4を伸張させる制御が行われるこ
とによって、覆工体11に対して前進される。かかる前
進の際、アーティキュレートジャッキ3および前胴アー
ティキュレートジャッキ8が伸縮制御されることによ
り、第2後胴部2および前胴部6が揺動され、方向修正
がなされ、掘削機は計画ラインに沿って掘進される。
【0042】図1は、シールド掘削機を制御する制御装
置の構成をブロック図で示したものである。
【0043】同図に示すように、第1後胴部(以下単に
「後胴部」という)1には、後胴部1の姿勢角θBを検
出するジャイロコンパス22が配設されている。また、
前胴アーティキュレートジャッキ8には、そのジャッキ
ストローク量を検出するストローク量センサ15が配設
されている。
【0044】推進ジャッキ4には、ジャッキストローク
量SJを検出するストローク量センサ25が配設されて
おり、また、覆工体11と後胴部1内面との距離を示す
テールクリアランスTを検出するテールクリアランス計
26が、後胴部1に配設されている。
【0045】コントローラ16は、各ジャッキを駆動制
御するものであり、キーボード等の入力装置18を介し
てデータが入力されるとともに、I/Oボード17を介
して各種センサ信号および制御信号が入出力される。ま
た、CRT23に適宜処理結果が表示されるとともに、
プリンタ24に適宜処理結果が印字出力される。
【0046】上記ジャイロコンパス22で検出される姿
勢角θBは、センサ信号としてI/Oボード17に入力
される。多重伝送装置19、多重伝送装置20を介して
上記I/Oボード17に信号が入出力されるようになっ
ており、子器である多重伝送装置20に、シールド掘削
機の各種のセンサ信号SJ、T等が入力され、該多重伝
送装置20からジャッキ8駆動用の油圧バルブ21に対
して、その弁開度等を制御するための所要の制御信号が
出力される。
【0047】バルブ21が所要に開弁度等が制御される
と、前胴アーティキュレートジャッキ8が伸縮駆動され
て、後述するよう所定の揺動量Kをもって前胴部6が揺
動される。なお、かかる揺動制御の際、上記ストローク
量センサ15の出力は、フィードバック信号として使用
される。
【0048】・第1の実施例(位置計測) ここで、シールド掘削機の位置を、ジャイロコンパス2
2の検出値、ジャッキストローク量センサ25の検出値
に基づいて推定演算する第1の実施例について、図4な
いし図6を参照しつつ説明する。
【0049】図4は、推進ジャッキ4の配設態様につい
て、図3(a)の矢視A1方向について示したものであ
り、図5は、図4の各ジャッキ「1」〜「10」のうち
の「3」番目のジャッキのストローク量SJ3とこれに
対向する「8」番目のジャッキのストローク量SJ8が
変化している水平方向断面を示したものである。
【0050】図5では、覆工体11の1リング掘進終了
後の様子を示しており、既設の履行体S0に推進ジャッ
キ4が当接されている。
【0051】ここで、後胴部1の長手方向中心軸をO
A、覆工体(端面Sa、Sbが平行でないテーパ状の覆
工体)S0の端面Sbと後胴部中心軸OAとの交点を
B、端面Sbの中心をCO、水平方向のジャッキ配設位
置間距離をLA(=Lh3・2;図4参照)、覆工体S0
の姿勢角θs(基準線に対して端面Sbの法線がなす
角)と後胴部1の姿勢角θB(基準線に対して中心軸O
Aがなす角)とのずれ角θzhとすると、図5の幾何学的
関係から明らかに、ずれ角θzhは、下記(1)式によっ
て求めることができる。
【0052】 θzh=tan-1((SJ3―SJ8)/LA) …(1) 一方、 θs=θB+θzh …(2) という関係があるから、ストローク量センサ25の検出
値SJ3、SJ8を(1)式に代入することによってずれ
角θzhを求め、この求めたずれ角θzhとジャイロコンパ
ス22の検出値θBを(2)式に代入することによって
既設の履行体S0の姿勢角θsを求めることができる。
【0053】つぎに組み立てられるべき履行体S1の組
立後の位置C1は、既設の履行体S0の位置COと求め
た既設の履行体S0の姿勢角θsに応じた向きSSと組
み立てられるべき履行体S1の形状データとから幾何学
的に求められる(図6(a)参照)。一方、覆工体S1
についてのテールクリアランスT1は、テールクリアラ
ンス計26から出力される。
【0054】ここで、テールクリアランスT1が、所定
のしきい値Ts以上である場合には(図6(a)参
照)、つぎの組み立てられるべき履行体S1の位置(中
心位置C1)は、上記幾何学的に求めた位置に決定す
る。
【0055】しかし、テールクリアランスT1が、しき
い値Tsよりも小さい場合には(図6(b)参照)、組
立後の履行体S1の中心位置は上記幾何学的に求められ
る位置C1ではなく、既設の履行体S0の中心位置C0
から後胴部1の姿勢角θBに応じた方向KKへ履行体S
1長さSS分した位置C2であると決定する。
【0056】上記しきい値Tsは、現場の状況により定
められる値であり、通常、後胴部1の中心と履行体中心
が同心であるときのテールクリアランスの1/4程度が
適当である。
【0057】同様な演算が垂直方向についても行われ、
履行体S1の水平、垂直方向の位置が求められる。同様
にして、さらにその後に組み立てられる覆工体S2、S
3…の位置が順次演算される。
【0058】後胴部1の位置Aは、覆工体S0の位置C
0を基準として、姿勢角θB、推進ジャッキストローク
量SJ、テールクリアランスT等から幾何学的に求めら
れる。以後、覆工体がS1、S2…と組み立てられるご
とに、後胴部1の位置Aはそれら覆工体の位置C1、C
2…を基準として同様にして求めることができる。
【0059】さて、図2は、前掲の公開公報に示された
ものと同様にレーザターゲットによりシールド掘削機の
位置を直接計測する場合の構成ブロック図である。
【0060】同図2に示すように、トンネル14内の基
準点には、レーザ発信器13aが設置され、光波距離計
13と後胴部1に配設されたレーザターゲット12によ
ってシールド堀削機の後胴部1の現在位置と現在の姿勢
角を計測するというものである。なお、レーザターゲッ
トによる計測は、すでに公知となっており本発明の主旨
とは直接関係ないので詳しい説明は省略する。
【0061】いずれにせよ、上述のいずれかの方法によ
って後胴部1の位置および姿勢角が計測されると、この
計測値と、前胴部6の現在の揺動量(ストローク量セン
サ15で検出される前掲アーティキュレートジャッキ8
のストローク量に基づき演算される)とから前胴部6の
位置および姿勢角θを演算することができる。
【0062】・方向制御(第2の実施例) 以上のようにして求められた前胴部6の位置、姿勢角θ
が記憶されるとともに、前胴部6の基準位置に対する揺
動量K0、K1…、推進ジャッキ4のジャッキモーメント
Mが記憶され、これらのデータに基づいて揺動量(揺動
量変化量K1―K0)Kが演算され、この演算揺動量Kだ
け前胴部6を揺動することで方向制御がなされることに
なるが、この方向制御の処理について図7のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0063】まず、初期条件が入力されて計画線上の目
標点が算出される(ステップ101)。そして、1リン
グの掘進が開始されて(ステップ102)、前胴部6の
位置、姿勢角θ等の諸データの計測、算出、保存がなさ
れるとともに(ステップ103)、現在位置を示すデー
タと目標点を示すデータから目標方向YMが算出される
(ステップ104)。
【0064】ここで、過去に記憶された複数のデータを
統計処理することにより以下の関係式が求められる。
【0065】まず、図8に示すように前胴部6の位置の
変化を、実績の掘進方向Yとし、そのときの前胴部6の
姿勢角(方向)X0〜Xj〜Xiの平均値Xとの間の一次
の相関、 Y=a・X+b …(3) が求められる。
【0066】つぎに、一定距離毎の前胴部6の姿勢角X
の変化量Z=Xi―Xjと、そのときの前胴部6の揺動量
(揺動量変化量)K=Ki―Kjと、ジャッキモーメン
トの平均値Mから、揺動量Kとこの揺動量Kによる姿勢
角変化量Zkとの相関を示す関係式、 Zk=ak・K …(4) ジャッキモーメントMとこのジャッキモーメントMによ
る姿勢角変化量ZMとの相関を示す関係式、 、ZM=am・M+bm …(5) が求められる。ただし、 Z=Zk+ZM …(6) という関係がある(図8参照;ステップ105)。な
お、上記ジャッキモーメントMは、以下のようにして求
めることができる。すなわち、図4に示すように、番号
i(「1」〜「10」)の各推進ジャッキ4の推力をF
iとし、Lhiを後胴部中心から番号iのジャッキ4まで
の水平方向距離とし nをジャッキ本数(10)とする
と、後胴部1にかかる水平方向のモーメントMhは、 として求められる。同様に、Lviを後胴部中心から番号
iのジャッキ4までの垂直方向距離とすると、後胴部1
にかかる垂直方向のモーメントMvは、 として求められる。こうして求められたモーメントM
h、Mvを合計したものが上記ジャッキモーメントMであ
る。
【0067】また、上記(3)、(4)、(5)式を、
データ点数の不足により統計処理によって求めることが
できない場合には、これら関係式の係数を適当な値に設
定しておけばよい。掘進が行われるにつれてデータ点数
が増えれば、統計処理によって係数を求めることがで
き、より精度の高い関係式を得ることができる。
【0068】つぎに、ステップ104で求められた目標
方向YMを上記(3)式のYに代入することにより前胴
部6の目標姿勢角XMが求められる。そして、この目標
姿勢角XMから現在の前胴部6の姿勢角θを減算するこ
とで、姿勢角変化量Δθが求められる(ステップ10
6)。
【0069】つぎに、現在のジャッキモーメントMを演
算し、これを上記(5)式に代入することによってモー
メントMの影響による姿勢変化量(ZM=)ΔθMを求め
ることができる(ステップ107)。
【0070】つぎに、上記(6)式のZにステップ10
6で演算されたΔθを代入するとともに、同(6)式の
ZMにステップ107で演算されたΔθMを代入すること
によって、前胴部6の揺動量Kの影響による姿勢角変化
量Δθkが求められる(ステップ108)。
【0071】ついで、こうしてステップ108で演算さ
れた姿勢角変化量Δθkを上記(4)式のZkに代入する
ことにより、前胴部6の揺動量Kを求め得る。その後、
1リングの掘進が終了したことを確認するとともに(ス
テップ110)、全区間の掘進が終了したことを確認し
て(ステップ111)、全処理を終了させるようにす
る。
【0072】コントローラ16は、上記ステップ109
で演算された揺動量Kだけ揺動部6を揺動させるべく、
多重伝送装置19、20を介してバルブ21に制御信号
を送出する。この結果、バルブ21は所要に開弁され、
前胴アーティキュレートジャッキ8は、所要に伸縮さ
れ、揺動部6が揺動量Kだけ揺動される。このように揺
動された結果、シールド掘削機は、目標方向YMに沿っ
て精度よく掘進される。
【0073】なお、掘進と覆工体の組立を併行して行う
場合であっても、同様な方向制御を行うことができる。
ただし、この場合は、ジャッキモーメントMが、履行体
の組立部分によって大きく変化するため前胴部6の揺動
量の変化も大きくなり、操作はわずか煩雑となる。
【0074】なお、この第2の実施例では、前胴部6の
位置を基にして掘進方向YMを定めるようにしている
が、前胴部6の位置と履行体11の位置にずれが生じる
場合には、履行体11の位置を基準にして掘進方向YM
を定めるようにしてもよい。
【0075】また、この第2の実施例では、図7の処理
手順を例示しているが、前胴部6の揺動量Kの演算精度
が若干低下するが、演算速度を早めるために、ステップ
101ないし105の処理の順番を、ステップ101、
104、105、102、103の順番にして処理を行
うようにしてもよい。
【0076】・覆工体の組立指示(第3の実施例) つぎに、掘進中に、覆工体の種類および組立方法の指示
を自動的に行う実施例について説明する。
【0077】処理は図9に示されるようにコントローラ
16で行われ、最終的な指示内容は、CRT23に表示
されるか、プリンタ24に印字される。
【0078】まず、シールド掘削機の現在位置と計画線
に関するデータと目標方向YMを求める際の初期入力条
件から、今後の掘進予定線LYが作成される。
【0079】また、図11に示すように水平(左右)方
向、垂直(上下)方向のうちで後述する判断をする際に
重視すべき重視方向が設定される(ステップ201、2
02)。
【0080】つぎに、図10に示すように、水平平面、
垂直平面の2平面について、既設の覆工体S0の位置C
0、端面法線方向H0s(姿勢角θs0)がデータとして入
力され(ステップ203)、覆工体S0のつぎに、端面
Sa、Sbが平行のストレート形状の覆工体(以下「ス
トレート覆工体」という)S1を組み立てたと仮定した
場合における覆工体S1の位置C1、端面に対する法線
方向H1s(姿勢角θs1)が、上記入力データおよび覆工
体S1の形状データに基づいて、同様に水平平面、垂直
平面の2平面について演算される(ステップ204)。
【0081】つぎに、ステップ204で演算された位
置、姿勢角に基づいて、既掘進線LKまたは掘進予定線
LYに対する覆工体S1の位置ずれ量I1sおよび方向ず
れ(掘進予定線LYの接線方向H1kと覆工体端面法線方
向H1sとの差)が幾何学的に求められる。上記方向ずれ
は、覆工体S1の基準線に対する姿勢角θs1と掘進予定
線LYの接線方向の基準線に対する姿勢角θk1との偏差
として求めることができる。なお、上記位置ずれおよび
方向ずれは、水平方向、垂直方向の両方について求めら
れる(ステップ205)。
【0082】ついで、上記ずれの大きさを判断するため
のしきい値が設定され(図10(b)では、位置につい
てのしきい値Bsを示している)、ステップ205で演
算された覆工体S1の位置ずれおよび方向ずれが、それ
ぞれしきい値よりも小さいか否かが、水平方向、垂直方
向の両方について判断される(ステップ206)。
【0083】上記判断の結果、位置ずれおよび方向ずれ
が水平方向および垂直方向のいずれについても、しきい
値よりも小さいことが判断された場合には、「ストレー
ト形状」が、つぎに組み立てられるべき覆工体の種類で
あると決定し、その旨を組立作業指示としてCRT23
の表示画面に表示出力するか、プリンタ24に印字出力
する(ステップ207)。
【0084】ついで、上述したごとく組立指示の検討が
終了した覆工体S1の、さらにつぎの覆工体S2につい
て同様の検討を行うべきか否かが判断され(ステップ2
08)、検討しない場合は、全処理を終了させる。
【0085】さて、一方、上記ステップ206におい
て、ストレート覆工体S1の位置ずれまたは方向ずれの
少なくとも一方が、水平方向または垂直方向の少なくと
も一方について、しきい値以上であると判断された場合
には、手順はステップ209に移行され、図10に示す
ような端面S´a、S´bが平行でないテーパ形状の覆
工体(以下「テーパ覆工体」という)S´1を組み立て
るものと仮定し、その組立位置の仮設定を行う。
【0086】すなわち、図11はテーパ覆工体S´1の
端面S´bを示しており、その各断面A1―A1、A2―
A2…ごとに、最大幅が異なっている。たとえば、図1
2(a)は断面A1―A1、Am―Amのそれぞれを水平
(左右)面に一致させた場合に、それらを上下方向から
見た図であり、A1―A1断面を水平面に一致させた組立
位置の方が、最大幅が大きいことがわかる。
【0087】一方、図12(b)は断面A1―A1、Am
―Amのそれぞれを水平面に一致させた場合に、それら
を左右方向から見た図であり、Am―Am断面を水平面に
一致させた組立位置の方が、最大幅が大きいことがわか
る。
【0088】そこで、たとえばA1―A1断面を水平面に
一致するような位置決めを行った場合を、仮の組立位置
として(ステップ209)、その組立位置における形状
データを、水平方向、垂直方向の両方について取得する
(ステップ210;図12(a)、(b))。
【0089】ついで、上記ステップ204、205と同
様にして、テーパ覆工体S´1の位置および姿勢角の演
算、位置ずれおよび方向ずれの演算がなされる(ステッ
プ211、212)。
【0090】つぎに、水平方向(図12(a)参照)、
垂直方向(図12(b)参照)のいずれかを重視方向と
決定し、この決定した重視方向について、上記ステップ
212で演算されたテーパ覆工体S´1の位置ずれおよ
び方向ずれが、上記ステップ205で演算されたストレ
ート覆工体S1の位置ずれおよび方向ずれよりもそれぞ
れ小さいか否かが判断される(ステップ213)。この
結果、テーパ覆工体S´1の位置ずれおよび方向ずれの
両方が、上記ステップ205で演算されたストレート覆
工体S1のそれらよりも小さいと判断された場合には、
当該テーパ覆工体S´1の位置ずれおよび方向ずれを、
組立位置(A1―A1断面を水平面に一致させるという位
置決め)に対応づけて記憶する(ステップ214)。
【0091】今度は、テーパ覆工体S´1の断面を、A
1―A1断面からA2―A2断面に変更してこのA2―A2断
面が水平面に一致するような組立位置について同様な処
理を繰返し実行する(ステップ209〜214)。
【0092】以後、同様に各断面A3―A3、A4―A4、
…Am―Amについて同様な処理が繰返し実行され、位置
ずれおよび方向ずれがストレート覆工体のそれよりも小
さくなった場合のみ、それら位置ずれおよび方向ずれを
データとして記憶する(ステップ215)。
【0093】すべての断面についての処理が終了する
と、記憶データのなかから、最小の位置ずれおよび方向
ずれが選択され、この選択された最小ずれが得られる組
立位置を最終的に決定する。たとえば重視方向が水平方
向の場合、断面Am―Amが水平面に一致したときの組立
位置が、最小のずれが得られる組立位置であると決定さ
れる(図12(a)参照;ステップ216)。
【0094】そして、つぎに組み立てられるべき覆工体
の種類は、「テーパ形状」であり、その組立方法は、
「断面Am―Amを水平面に一致させる位置決めを行う」
という内容の組立作業指示がCRT23の表示画面に表
示出力され、またはプリンタ24に印字出力される(ス
テップ217)。
【0095】なお、上述した第1、第2および第3の実
施例は、単独で実施してもよく、それらを任意に組み合
わせて実施してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
掘削機の姿勢が考慮されて、方向制御がなされるので、
精度よく方向制御がなされ、蛇行等を生じることなく安
全に掘進することができる。
【0097】また、本発明によれば、レーザターゲット
のような設置の手間がかかる計測装置を要せずに、設置
の手間がかからないセンサの出力によって掘削機の位置
を常時推定するようにしたので、掘削機の位置に基づく
方向制御を常に精度よく行うことができる。
【0098】また、本発明によれば、掘進と履行体の組
立が併行して行われるシールド掘削機においても、方向
制御を精度よく行うことができ、覆工体の種類と組立方
法の指示を自動的に行うようにしたので、指示検討の手
間が省かれ作業効率が向上するとともに、適切な指示に
より履行体が計画線に沿って組み立てられるので、掘進
の方向制御の精度も大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るシールド掘削機の実施例
の構成を示す、ブロック図である。
【図2】図2は、本発明に係るシールド掘削機の実施例
の構成を示すブロック図であり、図1と位置計測装置が
異なる実施例を示す図である。
【図3】図3(a)および(b)はそれぞれ、図1およ
び図2に示すシールド掘削機の前部縦断面図、前部斜視
図である。
【図4】図4は、図3(a)の矢視A1図であり、推進
ジャッキの配設態様を示す図である。
【図5】図5は、図4の水平方向における幾何学的関係
を示す図である。
【図6】図6(a)、(b)は、覆工体とシールド掘削
機の位置関係を説明する図である
【図7】図7は図1または図2に示すコントローラで実
行される揺動制御の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】図8は掘進に伴うシールド掘削機の姿勢の変化
を示す図である。
【図9】図9(a)、(b)は、覆工体の種類と組立方
法の作業指示の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図10(a)、(b)は、覆工体と掘進予定
線との位置関係を説明する図である。
【図11】図11は、覆工体の端面を示す平面図であ
る。
【図12】図12(a)、(b)は図11の覆工体端面
の各断面を水平面に一致させた場合において、それぞれ
上下方向、左右方向から見た図である。
【符号の説明】
1 第1後胴部 2 第2後胴部 4 推進ジャッキ 3 前胴部 8 前胴アーティキュレートジャッキ 16 コントローラ 22 ジャイロコンパス 25 ストローク量センサ 26 テールクリアランス計
フロントページの続き (72)発明者 宮沢 和夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 久原 高志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−125894(JP,A) 特開 平6−66083(JP,A) 特開 平4−302697(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後胴部に対して前胴部を揺動自在に
    連結するとともに前記後胴部に推進用のジャッキを配設
    し、該推進用ジャッキを伸縮させるとともに前記前胴部
    を揺動させることによりシールド掘削機を目標方向に向
    けて掘進させるようにしたシールド掘削機の制御装置に
    おいて、 前記前胴部の姿勢角と前記シールド掘削機の掘進方向と
    の関係を示す第1の関係式と、前記前胴部の揺動量とこ
    の揺動量によって変化する前記前胴部の姿勢角の第1の
    変化量との関係を示す第2の関係式と、前記推進用ジャ
    ッキによって前記後胴部に加わるジャッキモーメントと
    このジャッキモーメントによって変化する前記前胴部の
    姿勢角の第2の変化量との関係を示す第3の関係式とを
    設定する設定手段と、 前記第1の関係式に前記シールド掘削機の目標掘進方向
    を代入することにより前記前胴部の目標姿勢角を求め、
    該目標姿勢角と現在の前胴部の姿勢角との偏差を前記前
    胴部の姿勢角変化量として求める姿勢角変化量演算手段
    と、 前記第3の関係式に現在のジャッキモーメントを代入す
    ることにより前記前胴部の第2の姿勢角変化量を求める
    第2の姿勢角変化量演算手段と、 前記姿勢角変化量演算手段で演算された姿勢角変化量か
    ら前記第2の姿勢角変化量演算手段で演算された第2の
    姿勢角変化量を減算することにより第1の姿勢角変化量
    を求める第1の姿勢角変化量演算手段と、 前記第1の姿勢角変化量演算手段で演算された第1の姿
    勢角変化量を前記第2の関係式に代入することによって
    前記前胴部の揺動量を演算する揺動量演算手段と、 前記揺動量演算手段で演算された揺動量だけ前記前胴部
    を揺動させ、前記シールド掘削機の掘進方向を目標掘進
    方向に一致させる制御手段と を具えたシールド掘削機の制御装置。
  2. 【請求項2】 後胴部に対して前胴部を揺動自在に
    連結するとともに、前記後胴部に、覆工体の端面に当接
    される推進用のジャッキを少なくとも2つ配設し、前記
    後胴部の現在位置を検出し、該検出位置に基づいて前記
    推進用ジャッキを伸縮させるとともに前記前胴部を揺動
    させる制御を行い、シールド掘削機を目標方向に向けて
    掘進させるようにしたシールド掘削機の制御装置におい
    て、 前記後胴部の姿勢角を検出する後胴部姿勢角検出手段
    と、 前記2つの推進用ジャッキごとに設けられたジャッキス
    トローク量検出手段と、 前記ジャッキストローク量検出手段で検出された両ジャ
    ッキのストローク量の偏差を求め、該ストローク量偏差
    と両ジャッキの配設位置間隔とに基づいて前記前記覆工
    体の姿勢角と前記後胴部姿勢角とのずれ角を演算するず
    れ角演算手段と、 前記後胴部姿勢角検出手段で検出された後胴部姿勢角と
    前記ずれ角演算手段で演算されたずれ角とに基づいて前
    記覆工体の姿勢角を演算する覆工体姿勢角演算手段と、 前記覆工体姿勢角演算手段で演算された覆工体姿勢角と
    該覆工体の位置とつぎに組み立てられるべき覆工体の形
    状データとに基づいて、当該つぎの覆工体の位置を順次
    演算する覆工体位置演算手段と、 前記覆工体位置演算手段で順次演算される覆工体の位置
    と前記後胴部姿勢角検出手段の検出姿勢角と前記ジャッ
    キストローク量検出手段の検出ストローク量とに基づい
    て、前記後胴部の位置を、覆工体が組み立てられるごと
    に順次演算する位置演算手段と を具えた請求項1記載のシールド掘削機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記覆工体と前記後胴部内面との距
    離を示すテールクリアランスを検出するテールクリアラ
    ンスセンサと、 前記テールクリアランスセンサで検出されたテールクリ
    アランスが所定のしきい値以下であることを判定する判
    定手段と、 前記判定手段でテールクリアランスが前記しきい値以下
    であることが判定された場合に、前記覆工体姿勢角演算
    手段で演算される覆工体姿勢角の代わりに前記後胴部姿
    勢角検出手段で検出される後胴部姿勢角を用いて、前記
    覆工体位置演算手段の演算を行う位置補正手段と をさらに具えている請求項2記載のシールド掘削機の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 シールド掘削機を目標方向に向けて
    掘進させて、前記覆工体を順次組み立てるようにしたシ
    ールド掘削機の制御装置において、 両端面が平行のストレート覆工体の形状データとすでに
    組み立てられた覆工体の位置および姿勢角のデータとに
    基づいて、つぎに組み立てられるべきストレート覆工体
    の位置および姿勢角を演算する第1の位置・姿勢角演算
    手段と、 前記第1の位置・姿勢角演算手段で演算されたストレー
    ト覆工体の位置および姿勢角の覆工体組立予定ラインに
    対するずれをそれぞれ演算する第1のずれ演算手段と、 前記第1のずれ演算手段によって演算された位置ずれお
    よび姿勢ずれがそれぞれ所定のしきい値以下であるか否
    かを判定する第1の判定手段と、 前記第1の判定手段によって両ずれのいずれかが前記し
    きい値よりも大きいと判定された場合に、両端面が平行
    でないテーパ状のテーパ覆工体の形状データとすでに組
    み立てられた覆工体の位置および姿勢角のデータとに基
    づいて、つぎに組み立てられるべきテーパ覆工体の位置
    および姿勢角を演算する第2の位置・姿勢角演算手段
    と、 前記第2の位置・姿勢角演算手段で演算されたテーパ覆
    工体の位置および姿勢角の前記覆工体組立予定ラインに
    対するずれをそれぞれ演算する第2のずれ演算手段と、 前記第2のずれ演算手段によって演算された位置ずれお
    よび姿勢ずれがそれぞれ前記第1のずれ演算手段によっ
    て演算された位置ずれおよび姿勢ずれよりも小さいこと
    を判定する第2の判定手段と、 前記第1の判定手段によって両ずれのそれぞれが前記し
    きい値以下であると判定された場合に、つぎに組み立て
    るべき覆工体はストレート覆工体であると決定し、当該
    ストレート覆工体の組立指示を出力するとともに、前記
    第2の判定手段によって前記第2のずれ演算手段によっ
    て演算された位置ずれおよび姿勢ずれがそれぞれ前記第
    1のずれ演算手段によって演算された位置ずれおよび姿
    勢ずれよりも小さいことが判定された場合に、つぎに組
    み立てるべき覆工体はテーパ覆工体であると決定し、当
    該テーパ覆工体の組立指示を出力する出力手段と を具えた請求項1記載のシールド掘削機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記覆工体の端面に対して垂直な所定
    平面を設定し、前記第1のずれ演算手段は、前記所定平
    面上におけるストレート覆工体の位置ずれおよび姿勢ず
    れを演算するものであり、 前記第2のずれ演算手段は、テーパ覆工体の端面を回転
    させ、該テーパ覆工体の各断面が前記所定平面と同一面
    となる組立位置ごとに、前記所定平面上におけるテーパ
    覆工体の位置ずれおよび姿勢ずれを演算するものであ
    り、 前記第2の判定手段は、前記組立位置ごとに前記判定を
    行うものであり、 前記出力手段は、前記第2の判定手段によって前記第2
    のずれ演算手段によって演算された位置ずれおよび姿勢
    ずれがそれぞれ前記第1のずれ演算手段によって演算さ
    れた位置ずれおよび姿勢ずれよりも小さいことが判定さ
    れたもののうちで、前記第2のずれ演算手段によって演
    算された位置ずれおよび姿勢ずれが最小となる組立位置
    に前記テーパ覆工体が位置決めされるように組立指示す
    るものである請求項4記載のシールド掘削機の制御装
    置。
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