JP3497044B2 - シールド工法における掘進管理システム - Google Patents

シールド工法における掘進管理システム

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JP3497044B2
JP3497044B2 JP11472096A JP11472096A JP3497044B2 JP 3497044 B2 JP3497044 B2 JP 3497044B2 JP 11472096 A JP11472096 A JP 11472096A JP 11472096 A JP11472096 A JP 11472096A JP 3497044 B2 JP3497044 B2 JP 3497044B2
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政仁 大石橋
昌樹 田村
高博 稲葉
俊光 桐林
義勝 荒井
良和 坂村
均 高橋
宏明 高野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Kyowa Exeo Corp
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Kyowa Exeo Corp
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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド工法にお
ける掘進管理システムに係り、特に、掘進路線の修正を
行う際に使用するに好適なシールド工法における掘進管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機の掘進軌跡およびセグメ
ント組立軌跡が、計画路線から外れた場合、計画路線に
戻すためのシールド掘進機の掘進軌跡を計画し、これに
基づいて路線修正を行っている。路線の修正に当たって
は、シールド掘進機と既設のセグメントの計画路線に対
する偏位量と向きを測定し、セグメント組立軌跡を計画
路線に戻す仮の目標位置を決め、この目標位置において
偏位量が零となるように路線修正を行っている。
【0003】このような掘進路線の修正の方法として
は、例えば、特開平6−257399号公報に記載の方
法が知られている。
【0004】
【発明で解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、計画路線からの偏位量をトランシット測量や
自動測量により測定し、この偏位量が零となるように、
シールド掘進機が制御されているため、シールド掘進機
のオペレータは、シールド掘進機の表示部に現れる計画
路線からの偏位量によってしか、シールド工事の状況を
把握できないため、施工管理がしにくいという問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、施工管理のしやすいシー
ルド工法における掘進管理システムを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、施工計画に基づく計画路線に対して、シ
ールド掘進機により掘進され、設置されたセグメントの
組立軌跡を一致させるように管理するシールド工法にお
ける掘進管理システムにおいて、上記計画路線に対する
既設セグメントの測量データのズレに応じて修正された
セグメント計画に基づいて、この修正されたセグメント
計画を実行するために上記シールド掘進機を制御する制
御目標値を、リング毎の制御目標値として算出する制御
目標値決定手段と、上記制御目標値決定手段によって算
出された上記制御目標値を用いて、上記シールド掘進機
を制御するジャッキパターン制御手段とを備え、上記制
御目標値は、上記制御目標値決定手段と上記ジャッキパ
ターン制御手段が共通に使用するファイル内に格納する
ようにしたものであり、かかる構成とすることにより、
リング単位での施工管理を行えるため、施工管理を容易
にし得るものとなる。
【0007】
【0008】
【0009】 また、上記目的を達成するために、本発
明は、施工計画に基づく計画路線に対して、シールド掘
進機により掘進され、設置されたセグメントの組立軌跡
を一致させるように管理するシールド工法における掘進
管理システムにおいて、上記計画路線に対する既設セグ
メントの測量データのズレに応じて修正されたセグメン
ト計画に基づいて、この修正されたセグメント計画を実
行するために上記シールド掘進機を制御する制御目標値
を、リング毎の制御目標値として算出する制御目標値決
定手段と、上記制御目標値決定手段によって算出された
上記制御目標値を用いて、上記シールド掘進機を制御す
るジャッキパターン制御手段とを備え、上記制御目標値
は、リング毎の目標ストローク差として算出されるとと
もに、上記ジャッキパターン制御手段は、上記制御目標
値決定手段により算出された制御目標値である目標スト
ローク差と、上記シールド掘進機の動作状態を示すシー
ルドジャッキストロークと左右のシールドジャッキスト
ローク差を表示するようにしたものであり、施工管理を
リング単位のストローク量により容易に行い得るものと
なる。
【0010】
【0011】 また、上記目的を達成するために、本発
明は、施工計画に基づく計画路線に対して、シールド掘
進機により掘進され、設置されたセグメントの組立軌跡
を一致させるように管理するシールド工法における掘進
管理システムにおいて、上記計画路線に対する既設セグ
メントの測量データのズレに応じて修正されたセグメン
ト計画に基づいて、この修正されたセグメント計画を実
行するために上記シールド掘進機を制御する制御目標値
を、リング毎の制御目標値として算出する制御目標値決
定手段と、上記制御目標値決定手段によって算出された
上記制御目標値を用いて、上記シールド掘進機を制御す
るジャッキパターン制御手段とを備え、上記シールド掘
進機は、マシン方位角を測定するジャイロコンパスを備
え、上記制御目標値は、リング毎の目標方位角として算
出されるとともに、上記ジャッキパターン制御手段は、
上記制御目標値決定手段により算出された制御目標値で
ある目標方位角と、上記シールド掘進機の動作状態を示
すシールドジャッキストロークと上記ジャイロコンパス
から出力されるマシン方位角を表示するようにしたもの
であり、施工管理をリング単位の方位角により容易に行
い得るものとなる。
【0012】
【0013】 また、上記目的を達成するために、本発
明は、施工計画に基づく計画路線に対して、シールド掘
進機により掘進され、設置されたセグメントの組立軌跡
を一致させるように管理するシールド工法における掘進
管理システムにおいて、上記計画路線に対する既設セグ
メントの測量データのズレに応じて修正されたセグメン
ト計画に基づいて、この修正されたセグメント計画を実
行するために上記シールド掘進機を制御する制御目標値
を、リング毎の制御目標値として算出する制御目標値決
定手段と、上記制御目標値決定手段によって算出された
上記制御目標値を用いて、上記シールド掘進機を制御す
るジャッキパターン制御手段とを備え、上記制御目標値
決定手段は、上記計画路線に対する既設セグメントの測
量データのズレに基づいて、上記修正されたセグメント
計画を自動策定するとともに、この修正されたセグメン
ト計画に基づいて、この修正されたセグメント計画を実
行するために上記シールド掘進機を制御する制御目標値
を、リング毎の制御目標値として算出するとともに、
記修正されたセグメント計画は、対話形式により、上記
制御目標値決定手段に入力され、上記制御目標値決定手
段は、入力された上記修正されたセグメント計画に基づ
いて、この修正されたセグメント計画を実行するために
上記シールド掘進機を制御する制御目標値を、リング毎
の制御目標値として算出するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
るシールド工法における掘進管理システムについて、図
1乃至図4を用いて説明する。図1は、本発明の一実施
の形態によるシールド工法における掘進管理システムの
全体構成図である。
【0015】制御目標値決定プログラム100は、入力
した測量データに基づいて、制御目標値を決定する。測
量データは、シールド掘進機200及び既設セグメント
の位置と向きに関するデータであり、これらは、半日若
しくは1日毎の掘進作業の切り替わり時に行うトランシ
ット測量による絶対測量結果から得られる。また、自動
測量装置によって自動的に測量してデータを得るように
してもよい。
【0016】制御目標値決定プログラム100が、測量
データに基づいて、制御目標値を決定する際には、セグ
メント形式ファイル110,計画セグメントファイル1
20,計画線形ファイル130を使用し、求められた制
御目標値は、制御目標値ファイル140に出力され、格
納される。
【0017】セグメント形式ファイル110は、使用で
きるセグメント形状の種類を格納しているファイルであ
り、セグメント形式とそのセグメントのテーパ量によっ
て規定されている。格納されているセグメント形状は、
通常は、1種類の標準セグメントと数種類のテーパセグ
メントである。
【0018】標準セグメントは、リング両端面がリング
の中心軸に対して直角になるように組立られるものであ
る。テーパセグメントは、リング片端面若しくは両端面
が、リングの中心軸に対して傾きをもつように組立られ
るものである。テーパセグメントは、例えば、テーパ量
の大小によって2種類の形式があり、これらの2種類に
対して、さらに、右傾きと左傾きのテーパセグメントが
あり、合計では、4種類のテーパセグメントの形式を備
える。即ち、セグメント形式ファイル110は、使用で
きるセグメントとして、例えば、標準セグメントを1種
類、テーパセグメントを4種類格納している。
【0019】計画線形ファイル130は、施工計画に基
づく計画路線の線形データを格納している。
【0020】計画セグメントファイル120は、計画路
線に沿ってトンネル外壁を構築するために使用するセグ
メントの組合せについて、予め、計画路線に基づいて施
工開始前に全工区について計画されたものである。計画
セグメントファイル120は、各リング番号毎に、使用
するセグメントの形式、即ち、標準セグメントとテーパ
セグメントの別やテーパセグメントの種類、及びキーセ
グメントの位置が規定された形式となっている。
【0021】また、計画路線からのずれを修正する時に
は、使用するセグメントが計画と異なってくるため、修
正されたセグメントの組合せが計画セグメントファイル
120に格納される。即ち、計画セグメントファイル1
20には、施工前については、予め計画された全工区若
しくは必要箇所のセグメントの組合せが格納され、施工
開始後は、随時修正されたセグメントの組合せに書換ら
れている。
【0022】制御目標値決定プログラム100は、測量
データが入力されると、計画線形ファイル130に格納
されている計画路線との対比を行い、既設セグメントの
計画路線に対する偏位量を求め、掘進路線の修正を行
う。この修正は、シールド掘進機と既設のセグメントの
計画路線に対する偏位量と向きを測定し、セグメント組
立軌跡を計画路線に戻す仮の目標位置を決め、この目標
位置において偏位量が零となるように路線修正を行う。
【0023】ここで、本発明の一実施の形態では、セグ
メント形式ファイル110に格納されているセグメント
形状のデータを用いて、仮の目標位置における偏位量が
零となるようなセグメントの組合せを求める。これが、
修正されたセグメント計画となるので、このセグメント
とマシンの向きやテールクリアランス等のマシン状態を
用いてセグメントリングを構築するためのシールド掘進
機の制御目標値が作成される。
【0024】さらに、本発明の一実施の形態では、制御
目標値をリング単位とするため、制御目標値は、リング
番号と、そのリング番号に対する目標ストローク差とか
ら構成される。目標ストローク差は、左右方向へのスト
ロークの差を示す値であり、直線部で標準セグメントを
組み立てる場合には、基本的には、目標ストローク差
は、零に近い値となり、テーパセグメントを組み立てる
時には、目標ストローク差は、左右の方向を±で表し、
その絶対値がストローク差を表すこととなる。
【0025】制御目標値決定プログラム100によって
求められた制御目標値は、制御目標値ファイル140に
格納する。制御目標値ファイル140は、後述するよう
に、シールド掘進機200を制御するジャッキパターン
制御プログラム150と共通に用いられる。
【0026】ジャッキパターン制御プログラム150
は、制御目標値ファイル140に格納された制御目標値
に基づいて、シールド掘進機200を制御するものであ
る。ジャッキパターン制御プログラム150は、制御目
標値ファイル140に対して、これから掘進すべきリン
グの番号を入力することにより、対応する制御目標値デ
ータを読み出す。一方、シールド掘進機200の掘進の
状態を示す計測データが、ジャッキパターン制御プログ
ラム150に取り込まれる。ここで、計測データとして
は、例えば、シールドジャッキのストローク量,マシン
ピッチング量,マシン方位角,カッタ回転,シールドジ
ャッキ動作,運転モード等がある。
【0027】ジャッキパターン制御プログラム150
は、シールド掘進機200に制御信号を送り、計測デー
タが制御目標値に一致するように制御する。また、ジャ
ッキパターン制御プログラム150は、制御目標値ファ
イル140から読みだした制御目標値であるストローク
差とシールド掘進機200の掘進状態を示す計測データ
であるジャッキストロークを表示手段であるCRT16
0に表示するようにする。従って、CRT160には、
掘進を進めているリングに対する制御目標値が表示さ
れ、この制御目標値とともに、現時点でのシールド掘進
機200のシールドジャッキストローク等の計測データ
が表示されている。シールド掘進機のオペレータや施工
管理者は、これらの制御目標値に対して、シールド掘進
機200の掘進状態を示す計測データを比較することに
より、修正された施工計画に対するシールド掘進機の掘
進状況を容易に把握することができ、施工管理が容易と
なるものである。
【0028】次に、図2乃至図3を用いて、制御目標値
決定プログラムの動作について説明する。図2は、本発
明の一実施の形態によるシールド工法における掘進管理
システムにおける制御目標値決定プログラムの動作を示
すフローチャートであり、図3は、本発明の一実施の形
態によるシールド工法における掘進管理システムにおけ
る計画路線と修正路線との関係を示す説明図である。
【0029】図2のステップ300において、制御目標
値決定プログラム100には、測量データを入力する。
測量データは、シールド掘進機200及び既設セグメン
トの位置と向きに関するデータであり、測量データの入
力は、トランシット測量の結果を手動入力するもので
も、自動測量装置による測量結果を自動入力するもので
あってもよい。
【0030】ここで、図3に示すように、(i−2)番
目のリング,(i−1)番目のリング,i番目のリング
までセグメントの設置が完了した時点で測量を行い、シ
ールド掘進機200(i)の位置と向き及び既設セグメ
ント(i)の位置と向きに関するデータを入力するもの
とする。
【0031】ステップ310において、制御目標値決定
プログラム100には、計画線形データファイル130
から計画路線のデータが取り込まれる。計画路線は、例
えば、図3に示すように、直線であるとする。
【0032】ステップ320において、制御目標値決定
プログラム100は、ステップ300で入力された測量
データと、ステップ310で取り込まれた線形データに
基づいて、セグメント中心偏位量を算出する。即ち、図
3に示すように、既設セグメントの中心に対して、計画
路線は、例えば、偏位量δだけずれていることを算出す
る。
【0033】次に、ステップ330において、制御目標
値決定プログラム100は、測量データと線形データに
基づいて、現在のリング(i)からn番目のリングにお
いて、計画路線と修正路線を一致させるように目標を置
いた時に必要となるセグメントの傾きθを算出する。
【0034】さらに、ステップ340において、制御目
標値決定プログラム100は、シールド掘進機200の
計測データとして、シールド掘進機の向きおよびテール
クリアランスを入力する。シールド掘進機の向きの入力
は、シールドジャッキのストローク差に基づいて入力し
てもよいし、また、ジャイロコンパスを用いてマシン方
位角として入力するようにしてもよい。テールクリアラ
ンスの入力としては、センサを用いて自動入力してもよ
いし、また、手入力するようにしてもよい。
【0035】次に、ステップ350において、制御目標
値決定プログラム100は、計画セグメントファイル1
20からセグメントデータを読みだし、修正されたセグ
メント計画を作成する。修正されたセグメント計画は、
計画セグメントファイル120に格納される。修正する
セグメント計画の作成に当たっては、n番目のリングま
でに計画路線に修正路線を一致させるようにするための
トータルのテーパ量を算出し、割り付けるテーパリング
の数で割って、使用するテーパセグメントを決定する。
この時、セグメント形式ファイル110に格納されてい
る使用可能なテーパセグメントの形状のデータを使用す
る。
【0036】ここでは、例えば、図3に示したように、
(i+1)番目のリング及び(i+n)番目のリングに
テーパセグメントを使用するものとし、(i+2)番目
から(i+n−1)番目までのリングは標準セグメント
を使用するようにして、修正路線に合わせて、セグメン
ト計画を修正、作成したものとする。また、この時、マ
シンの向きとテールクリアランスを考慮して、セグメン
ト端部がシールド掘進機と競らない状態で掘進を行える
ようにする。
【0037】ステップ360において、制御目標値決定
プログラム100は、修正されたセグメント計画に基づ
いて、制御目標値を決定する。制御目標値は、上述した
ように、リング番号と、それぞれのリング毎に割り付け
られたストローク差によって規定されるものである。例
えば、図3に示すような状態において、リング番号とス
トローク差の関係は次のように表される。
【0038】 ここで、ストローク差のデータの中で、正負の符号は、
左右の方向を示しており、+は、左ジャッキストローク
>右ジャッキストロークの場合を表し、−は、左ジャッ
キストローク<右ジャッキストロークの場合を表してい
る。
【0039】算出された制御目標値は、制御目標値ファ
イル140に格納される。
【0040】テーパ量のリングへの割り付けの際には、
最初のリング(i+1番目)に大きく割り付けるように
している。ここでは、マシンの向きとテールクリアラン
スを考慮して、マシンがセグメントと競ることなしに、
マシンを最大に振れる状態となるようにしている。ま
た、目標位置の前のリング(i+n番目)で逆方向のテ
ーパを持たせるようにしている。このような重みを付け
たテーパ量の割り付けとしている。また、重み付きテー
パ量の割り付けに代えて、複数のテーパセグメントに全
体のテーパ量を均等に割り付けるようにしてもよい。
【0041】次に、図4を用いて、ジャッキパターン制
御プログラムの動作について説明する。図4は、本発明
の一実施の形態によるシールド工法における掘進管理シ
ステムにおけるジャッキパターン制御プログラムの動作
を示すフローチャートである。
【0042】ステップ400において、ジャッキパター
ン制御プログラム150には、これから掘進するリング
番号を入力する。
【0043】ステップ410のおいて、ジャッキパター
ン制御プログラム150は、シールド掘進機200から
出力される計測データを取り込む。
【0044】ステップ420において、ジャッキパター
ン制御プログラム150は、入力された計測データの中
の運転モードのデータをチェックし、シールド掘進機2
00による掘進が開始されたか否かを判断する。開始さ
れないときは、ステップ410に戻り、引き続き、計測
データを取り込む。運転が開始されると、ステップ43
0に進む。
【0045】ステップ430において、ジャッキパター
ン制御プログラム150は、制御目標値ファイル140
から、制御目標値を取り込む。この制御目標値の入力に
当たっては、ステップ400で入力されたリング番号を
キーとして、対応する目標ストローク差の制御目標値を
読み出すようにしている。
【0046】ステップ440において、ジャッキパター
ン制御プログラム150は、与えられた目標ストローク
差を得るために、シールド掘進機200に与えるべき、
制御信号を求め、この制御信号をシールド掘進機200
に出力するとともに、シールド掘進機200から出力さ
れる計測データを基に、フィードバック制御する。
【0047】ここで、ジャッキパターン制御プログラム
150は、制御目標値ファイル140から読みだした制
御目標値とシールド掘進機200の掘進状態を示す計測
データを表示手段であるCRT160に表示するように
する。従って、CRT160には、掘進を進めているリ
ングに対する制御目標値が表示され、この制御目標値と
ともに、現時点でのシールド掘進機200のシールドジ
ャッキストローク等の計測データが表示されている。シ
ールド掘進機のオペレータや施工管理者は、これらの制
御目標値に対して、シールド掘進機200の掘進状態を
示す計測データを比較することにより、修正された施工
計画に対するシールド掘進機の掘進状況を容易に把握す
ることができ、施工管理が容易となるものである。
【0048】ステップ450において、ジャッキパター
ン制御プログラム150は、取り込まれる計測データの
中のシールドジャッキのストローク量から1リング分の
掘進の終了を判断し、終了するまで、ステップ440を
継続する。 例えば、(i+1)番目のリング用の掘進
が終了した時点で、図3に示すように、シールド掘進機
200(i+1)の向きは、目標位置の方向となってい
る。また、掘進が終了すると、ステップ460に進む。
【0049】ステップ460において、ジャッキパター
ン制御プログラム150は、リング番号を次にリング番
号に更新し、ステップ410に戻って、次のリングのた
めの掘進を行う。
【0050】以上の説明では、制御目標値として、目標
ストローク差を用いていたが、シールド掘進機がマシン
方位角を測定するジャイロコンパスを備えている場合に
は、制御目標値決定プログラム100のステップ360
において、制御目標値として、目標方位角を算出し、ジ
ャッキパターン制御プログラム150のステップ430
において、目標方位角を制御目標値として読みだし、こ
の制御目標値に基づいてシールド掘進機200を制御す
るようにしてもよい。
【0051】また、図2のステップ300乃至ステップ
350において、制御目標値決定プログラム100は、
測量データを用いて自動的にセグメント計画を修正する
ようにしているが、修正されたセグメント計画は、対話
形により施工管理者が計画セグメントファイル120に
格納するようにしてもよい。この時、制御目標値決定プ
ログラム100は、ステップ360において、計画セグ
メントファイル120に格納された修正されたセグメン
ト計画を読み出して、制御目標値を算出すればよい。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、シールド工法における
掘進管理システムにおける施工管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるシールド工法にお
ける掘進管理システムの全体構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるシールド工法にお
ける掘進管理システムにおける制御目標値決定プログラ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施の形態によるシールド工法にお
ける掘進管理システムにおける計画路線と修正路線との
関係を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるシールド工法にお
ける掘進管理システムにおけるジャッキパターン制御プ
ログラムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…制御目標値決定プログラム 110…セグメント形式ファイル 120…計画セグメントファイル 130…計画線形ファイル 140…制御目標値ファイル 150…ジャッキパターン制御プログラム 160…CRT 200…シールド掘進機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 昌樹 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会 社 協和エクシオ内 (72)発明者 稲葉 高博 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会 社 協和エクシオ内 (72)発明者 桐林 俊光 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会 社 協和エクシオ内 (72)発明者 荒井 義勝 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会 社 協和エクシオ内 (72)発明者 坂村 良和 東京都港区赤坂4丁目13番13号 株式会 社 協和エクシオ内 (72)発明者 高橋 均 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 高野 宏明 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−257399(JP,A) 特開 平7−127381(JP,A) 特開 平1−214693(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/093 E21D 9/06 E21D 11/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工計画に基づく計画路線に対して、シ
    ールド掘進機により掘進され、設置されたセグメントの
    組立軌跡を一致させるように管理するシールド工法にお
    ける掘進管理システムにおいて、 上記計画路線に対する既設セグメントの測量データのズ
    レに応じて修正されたセグメント計画に基づいて、この
    修正されたセグメント計画を実行するために上記シール
    ド掘進機を制御する制御目標値を、リング毎の制御目標
    値として算出する制御目標値決定手段と、 上記制御目標値決定手段によって算出された上記制御目
    標値を用いて、上記シールド掘進機を制御するジャッキ
    パターン制御手段とを備え、 上記制御目標値は、上記制御目標値決定手段と上記ジャ
    ッキパターン制御手段が共通に使用するファイル内に格
    納する ことを特徴とするシールド工法における掘進管理
    システム。
  2. 【請求項2】施工計画に基づく計画路線に対して、シー
    ルド掘進機により掘進され、設置されたセグメントの組
    立軌跡を一致させるように管理するシールド工法におけ
    る掘進管理システムにおいて、 上記計画路線に対する既設セグメントの測量データのズ
    レに応じて修正されたセグメント計画に基づいて、この
    修正されたセグメント計画を実行するために上記シール
    ド掘進機を制御する制御目標値を、リング毎の制御目標
    値として算出する制御目標値決定手段と、 上記制御目標値決定手段によって算出された上記制御目
    標値を用いて、上記シールド掘進機を制御するジャッキ
    パターン制御手段とを備え、 上記制御目標値は、リング毎の目標ストローク差として
    算出されるとともに、 上記ジャッキパターン制御手段は、上記制御目標値決定
    手段により算出された制御目標値である目標ストローク
    差と、上記シールド掘進機の動作状態を示すシールドジ
    ャッキストロークと左右のシールドジャッキストローク
    差を表示することを特徴とするシールド工法における掘
    進管理システム。
  3. 【請求項3】 施工計画に基づく計画路線に対して、シ
    ールド掘進機により掘進され、設置されたセグメントの
    組立軌跡を一致させるように管理するシールド工法にお
    ける掘進管理システムにおいて、 上記計画路線に対する既設セグメントの測量データのズ
    レに応じて修正されたセグメント計画に基づいて、この
    修正されたセグメント計画を実行するために上記シール
    ド掘進機を制御する制御目標値を、リング毎の制御目標
    値として算出する制御目標値決定手段と、 上記制御目標値決定手段によって算出された上記制御目
    標値を用いて、上記シールド掘進機を制御するジャッキ
    パターン制御手段とを備え、 上記シールド掘進機は、マシン方位角を測定するジャイ
    ロコンパスを備え、 上記制御目標値は、リング毎の目標方位角として算出さ
    れるとともに、 上記ジャッキパターン制御手段は、上記制御目標値決定
    手段により算出された制御目標値である目標方位角と、
    上記シールド掘進機の動作状態を示すシールドジャッキ
    ストロークと上記ジャイロコンパスから出力されるマシ
    ン方位角を表示することを特徴とするシールド工法にお
    ける掘進管理システム。
  4. 【請求項4】 施工計画に基づく計画路線に対して、シ
    ールド掘進機により掘進され、設置されたセグメントの
    組立軌跡を一致させるように管理するシールド工法にお
    ける掘進管理システムにおいて、 上記計画路線に対する既設セグメントの測量データのズ
    レに応じて修正されたセグメン ト計画に基づいて、この
    修正されたセグメント計画を実行するために上記シール
    ド掘進機を制御する制御目標値を、リング毎の制御目標
    値として算出する制御目標値決定手段と、 上記制御目標値決定手段によって算出された上記制御目
    標値を用いて、上記シールド掘進機を制御するジャッキ
    パターン制御手段とを備え、 上記制御目標値決定手段は、上記計画路線に対する既設
    セグメントの測量データのズレに基づいて、上記修正さ
    れたセグメント計画を自動策定するとともに、この修正
    されたセグメント計画に基づいて、この修正されたセグ
    メント計画を実行するために上記シールド掘進機を制御
    する制御目標値を、リング毎の制御目標値として算出す
    るとともに、 上記修正されたセグメント計画は、対話形式により、上
    記制御目標値決定手段に入力され、 上記制御目標値決定手段は、入力された上記修正された
    セグメント計画に基づいて、この修正されたセグメント
    計画を実行するために上記シールド掘進機を制御する制
    御目標値を、リング毎の制御目標値として算出すること
    を特徴とするシールド工法における掘進管理システム。
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