JP2836841B2 - ダイヤルイン着信方法 - Google Patents

ダイヤルイン着信方法

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JP2836841B2
JP2836841B2 JP1086892A JP8689289A JP2836841B2 JP 2836841 B2 JP2836841 B2 JP 2836841B2 JP 1086892 A JP1086892 A JP 1086892A JP 8689289 A JP8689289 A JP 8689289A JP 2836841 B2 JP2836841 B2 JP 2836841B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はダイヤルイン着信方式、とくにたとえばデジ
タル構内交換装置またはデジタルボタン電話装置などの
通信装置に有利に適用されるダイヤルイン着信方法に関
する。
(従来の技術) 従来、たとえば局線と接続される構内交換機またはボ
タン電話装置において、局線からの着信呼を中継台など
を経由せず、直接これら交換装置に収容された内線端末
に着信させるサービスとして、付加番号DIDサービスが
ある。このサービスが設定された局線トランクに着信が
あると、たとえば音声ガイダンスなどの後に、内線端末
の選択信号の受信準備が整ったことを示す第2ダイヤル
トーンが発呼者端末に送出される。発呼者は、この第2
ダイヤルトーンを聴取後に、PB信号などにより所望の内
線端末の選択信号を送出することで、指定した内線端末
を直接呼び出すことができる。
一方、周知のように昭和63年4月から日本電信電話株
式会社によるISDN(Integrated Services Digital Netw
ork)サービス(INSネット64)が開始され、従来のアナ
ログ網(ネットワーク)に代わって網のデジタル化が徐
々に浸透しつつある。ISDNサービスが開始されたことに
より、この加入者は、前述したアナログ網の付加番号DI
Dと同様に、直接指定した内線を呼び出す着サブアドレ
スDIDサービスを享受することができる。この場合に
は、たとえば交換装置側でその局線トランクの着信種別
を着サブアドレスDIDと設定する。そして、ISDN端末か
ら着サブアドレスDIDが設定されたトランクの局線番号
に続けて、所望の内線端末に対応する着サブアドレスを
ダイヤルすることにより、指定した内線端末を直接呼び
出すことができる。
なお本明細書において、用語「ISDN端末」は、複数の
端末を収容可能なISDN対応の構内交換装置またはボタン
電話装置なども含むものとする。
(発明が解決しようとする課題) このように、ISDNサービスが開始されたことにより着
サブアドレスDIDサービが提供されることになったが、I
SDN網への加入者は、一般利用者レベルを含め、今後普
及が予想されるものの設備投資などの都合上、現時点で
は全国的にみてまだその絶対数は多くはない。少なくと
も今後数年間は、アナログ端末を収容するアナログ網と
ISDN端末を収容するデジタル網とが混在する網構成が継
続するものと予想される。
しかしながら従来技術では、着サブアドレスDIDまた
は付加番号DIDのいずれかのダイヤルイン着信方式を交
換装置側で選択しなければならない。したがって局線の
着信種別をたとえばISDN端末に合わせて着サブアドレス
DIDとして設定すると、発信側がISDN端末でない場合に
は、着サブアドレスを挿入することが出来ないため、途
中放棄と見做されて呼損となり、所望の内線端末と接続
することができない事態が生ずる。また、発信側がISDN
端末のときでも、着サブアドレスを挿入せず、付加番号
DID着信をしたいときには同様に呼損になる可能性が高
い。
このため発呼者は、内線に直接着信したい場合には、
所有している端末種別に適した着信先局線の着信種別を
あらかじめ選択しなければならなず非常に面倒であっ
た。また、交換装置側で着サブアドレスDIDまたは付加
番号DIDのいずれでもダイヤルイン着信を可能とするた
めには、異なる局線トランクにいずれかの機能を設定し
なければならず、資源の有効利用を図ることができなか
った。
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、ダイヤ
ルインサービスが自動的に発呼側端末に適した処理方式
により行なえるサービス性の高いダイヤルイン着信方法
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段および作用) 本発明は上述の課題を解決するために、ISDN対応の局
線インタフェース部を有する通信装置におけるダイヤル
イン着信方法は、ダイヤルインサービスが設定されてい
る局線インタフェース部に着信があると、通信装置に収
容されている端末を選択する選択信号が付加情報として
含まれているか否かを識別し、選択信号が含まれている
ときにはこの選択信号が示す前記端末への着信処理を行
ない、選択信号が含まれていないときには端末を選択す
る選択信号の受信処理に移行する。
(実施例) 次に添付図面を参照して本発明によるダイヤルイン着
信方法の実施例を詳細に説明する。
第1図を参照すると、本発明によるダイヤルイン着信
方法の実施例を、局線と内線または内線相互間の交換制
御を行なうデジタル交換装置に適用した機能ブロック図
が示されている。デジタル交換装置1は、デジタル構内
交換装置またはデジタルボタン電話装置などの通信装置
であり、ISDN網と接続可能な交換装置である。
外線制御トランク10は、アナログ回線またはISDN網の
デジタル回線など、複数の回線100を収容可能な局線ト
ランクである。局線トランク10は、回線100毎に局線種
別を示す局線クラスデータ(第3図)を設定することが
できる。トランク10は、設定された局線種別に応じて、
接続されている交換網とのインタフェースをとる。すな
わち、たとえばある収容位置の回線100がデジタル回線
に設定されると、回線100を介しISDN網から受信した着
信付加情報を含むSET UPメッセージを、信号線160を介
しマイクロプロセッサ(μ CPU)16送る。外線制御トラ
ンク10はまた、回線100に対応した複数の信号線102を介
しスイッチ12に接続されている。
スイッチ12は、また信号線104を介し内線インタフェ
ース回路14に接続され、マイクロプロセッサ16の制御に
より、局線と内線または内線相互間のスイッチング制御
を行なう選択接続回路である。このスイッチング制御に
より端末相互間が接続され、情報のやりとりを行なうこ
とが可能となる。
内線インタフェース回路14は、信号線200を介し複数
の内線端末と接続され、この端末30と交換装置1とのイ
ンタフェース整合をとる回路である。たとえば端末30に
着信があった場合、インタフェース回路14は、信号線16
4を介しプロセッサ16から送られてくる制御信号によ
り、指定された端末30に対して着信処理を行なう。
ROM 18は、読出し専用メモリであり、ここに本実施例
のダイヤルイン着信方式を実現するための処理プログラ
ムを含む呼処理プログラムが格納されている。
RAM 20は、随時書込みメモリであり、ここに本実施例
における機能を実現するうえで使用するデータを含む加
入者データなどが格納されている。なおRAM 20には、停
電/電源オフ時のデータバックアップ機能、プログラム
/ハードウェア障害に対するデータ保護機能としてメモ
リライトプロテクト機能が装備されている。
第3図には、RAM 20に格納されているダイレクトイン
着信方式を実現するための局線クラスデータ例が示され
ている。ここに示されている局線クラスデータは、前述
したように外線制御トランク10の各回線100に応じて個
々に設定されるデータである。なお同図では、本実施例
の理解を容易にするため、本実施例に直接関係の無い局
線クラスデータは略して記載していない。
ここに示されているラベルINSの「局線実装」は、1
ビットで表わされ、その値が「0」のとき局線100を実
装していることを、またその値が「1」のとき局線100
の未実装を示している。ラベルCCの「回線種別」は、1
ビットで表わされ、局線100がアナログ回線のときには
その値を「0」に、またデジタル回線の場合にはその値
を「1」に設定する。
ラベルICの「着信種別」は本実施例におけるダイヤル
イン着信を設定するところである。すなわちラベルIC
は、2ビットで表わされ、その値を「0」にすると通常
の一般着信となり、その値を「1」した場合には回線種
別に応じてDIL着信またはDDI着信が選択され、さらにそ
の値を「2」にするとダイヤルイン指定となる。着信種
別が「2」に設定されると、アナログ端末からの着信に
は付加番号DID方式が、またISDN対応端末からの着信に
は付加番号DID方式または着サブアドレスDID方式のいず
れかが、それぞれ適宜選択されて接続処理が行なわれ
る。
第1図に戻って、マイクロプロセッサ16は、交換装置
1の各構成要素を統轄制御する制御回路である。すなわ
ちプロセッサ16は、ROM 18に格納されている呼処理プロ
グラムに従って、RAM 20に記憶されている加入者データ
を参照しながら、外線制御トランク10、スイッチ12およ
び内線インタフェース回路14を制御することにより、発
生した呼処理を行なう。
周知のように、局線トランク10がISDN網に接続されて
いる場合には、着信に際しレイヤ3のSET UPメッセージ
がISDN網から送られてくる。たとえば、ISDN対応端末か
ら着サブアドレスが送信されると、SET UPメッセージ中
の情報要素である着信付加情報の中に着サブアドレスが
含まれる。第4図には本実施例における着サブアドレス
の情報フォーマットが示されている。
ISDN対応端末から着サブアドレスが送信された場合、
そのサブアドレスが同図に示されているオクテット4以
降のサブアドレス情報510により伝送され、オクテット
2の着サブアドレス内容長500にこの情報510のアドレス
桁数が示される。着サブアドレスが送信時に挿入されて
いない場合、着サブアドレス内容長500が「0」にな
る。このため、マイクロプロセッサ16はこの着サブアド
レス内容長500を受信することにより、サブアドレスの
有無を識別することができる。
なお、オクテット3のサブアドレス種別はユーザ特有
のサブアドレスかどうかを示すエリアであり、その隣の
符合表示はアドレス信号の数が偶数か奇数かを示すとこ
ろである。なお、この符合表示は、サブアドレス種別が
ユーザ特有のサブアドレスであり、そのコードがBCDの
ときに使用される。
第2図には本実施例における動作例を示すフローチャ
ートが示されている。回線100aの収容位置の局線クラス
データを、局線実装、デジタル回線とし、着信種別をダ
イヤルイン指定としたときの動作を同図を用いて説明す
る。
本実施例における処理は、同図のフローチャートにも
示すようにStepl〜Step3の3つの処理に分けられる。ま
ず、Step1の着信検出は、アナログ網では16Hzの呼出信
号により着信検出を行なっていたが、ISDN網に接続され
ている場合には、この網より送られてくるSET UPメッセ
ージにより着信検出を行なう。すなわち、Step1で回線1
00aの着信をトランク10が検出すると、着信検出した旨
の信号160をマイクロプロセッサ16に送る。
Step2では、着信検出した回線100aの局線クラスデー
タ(第3図)から着信種別を抽出し、着信処理を分岐さ
せている。すなわち、プロセッサ16が回線100aからの着
信検出を受けると、この回線100aの局線クラスデータが
参照され、プロセッサ16はダイヤルイン指定されている
ことを識別して次の処理であるStep3に移行する。
Step3は、ダイヤルイン着信で着サブアドレスDID着信
か付加番号DID着信かを識別する処理ステップである。
マイクロプロセッサ16は、トランク10を介しISDN交換網
より送られてくる着信付加情報(SET UPメッセージの中
の情報要素)をチェックし、この情報の中に着サブアド
レス情報があるかどうかを識別する。そして、着サブア
ドレス情報があった場合には、着サブアドレスDID処理
を実行する。
すなわち、もしサブアドレス情報510(第4図)に、
内線30aのアドレスが示されているときには、プロセッ
サ16は、着サブアドレス内容長500よりこれを識別し、
内線インタフェース回路14を制御して内線30aに着信処
理を行なうとともに、内線30a応答後スイッチ12を制御
して回線100aと内線30aを接続する。また、サブアドレ
ス内容長500にサブアドレス情報510の桁数が示されてい
ない場合には、システムによる自動応答および付加番号
情報受信可能を示すメッセージか可聴音の送出処理を行
ない、付加番号DID着信処理を実行する。これにより、
回線100aを介し内線端末30bの内線番号が発呼端末より
送信されれば、マイクロプロセッサ16は前述と同様に回
線100aと内線30bとの接続処理を実行する。
(発明の効果) このように本発明によれば、交換網から送られてくる
信号を識別することにより、着サブアドレスDID着信ま
たは付加番号DID着信のいずれかを自動的に選択する。
これにより、内線を直接指定して着信するダイヤルイン
着信に際し、発呼側の端末種別および該当着信外線の着
信種別データに固定されることなく、ダイヤルイン着信
処理を行なうことができる。したがって、本発明を適用
することにより、端末の不一致などによる着信不可の呼
損が減り、サービス性を格段に向上させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるダイヤルイン着信方法の実施例
を、デジタル交換装置に適用したときの一例を示す機能
ブロック図、 第2図は、第1図の交換装置における動作の例を示すフ
ロー図、 第3図は、第1図の交換装置における局線クラスデータ
の例を示す説明図、 第4図は、ISDN交換網から送られてくる着サブアドレス
情報フォーマットの例を示す説明図である。 主要部分の符号の説明 1……デジタル交換装置 10……外線制御トランク 12……スイッチ 14……内線インタフェース回路 16……マイクロプロセッサ 18……ROM 20……RAM 30……内線端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−108697(JP,A) 特開 昭62−200996(JP,A) 特開 昭63−211995(JP,A) 特開 昭63−228898(JP,A) 特開 平2−60273(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 3/00 H04M 11/00 - 11/10 H04Q 3/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ISDN対応の局線インタフェース部を有する
    通信装置におけるダイヤルイン着信方法において、該方
    法は、 前記局線インタフェースごとに、回線種別および着信種
    別をあらかじめ設定しておく第1の工程と、 ダイヤルインサービスが設定されている前記局線インタ
    フェース部に着信があると、該通信装置に収容されてい
    る端末を選択するISDN選択信号が付加情報として付加さ
    れているか否かを判定する第2の工程と、 ISDN選択信号が付加されていると判定された場合は、前
    記着信種別に基づいて該ISDN選択信号により指示される
    前記端末への着信を行なう第3の工程と、 ISDN選択信号が付加されていないと判定された場合は、
    前記着信種別に基づいて、付加番号の入力によって前記
    端末を選択する処理に移行する第4の工程とを含むこと
    を特徴とするダイヤルイン着信方法。
JP1086892A 1989-04-07 1989-04-07 ダイヤルイン着信方法 Expired - Lifetime JP2836841B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62108697A (ja) * 1985-11-06 1987-05-19 San Terehon Kk 電話直通接続装置
JP2584987B2 (ja) * 1987-03-18 1997-02-26 松下電器産業株式会社 通信制御装置における着信処理方法

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