JP2836660B2 - サイホン形ポンプ - Google Patents

サイホン形ポンプ

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JP2836660B2
JP2836660B2 JP8120292A JP8120292A JP2836660B2 JP 2836660 B2 JP2836660 B2 JP 2836660B2 JP 8120292 A JP8120292 A JP 8120292A JP 8120292 A JP8120292 A JP 8120292A JP 2836660 B2 JP2836660 B2 JP 2836660B2
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JP
Japan
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siphon
flow path
pipe
discharge pipe
type pump
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JP8120292A
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JPH05288200A (ja
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直 宮内
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低揚程で多量の排水を
行なうような場合に使用されるサイホン形ポンプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、吸込・吐出し間水面の高
低差の小さい低揚程のポンプでは、吐出配管の途中を最
高水位(HWL)よりも高レベルに位置させ、サイホン
形に配置させて使用されることが多い。
【0003】従来のサイホン形ポンプは、図3に示すよ
うに示すようなもので、ポンプケーシング1の一端側に
は吸水路2に開口する吸込管3が接続されており、他端
側には吐出槽4にまで延びる吐出配管5が接続されてい
る。そして、ポンプケーシング1を縦に貫通して回転軸
6が設けられており、回転軸6は外部の回転駆動装置
(図示せず)によって駆動される。さらに、回転軸6の
下端側には羽根車7が取り付けられており、回転軸6は
羽根車7を介した上下の位置で軸受8および8’に支承
されている。また、羽根車7の上方に位置して固定案内
羽根9がポンプケーシング1に固定して設けられてい
る。
【0004】そして、吐出配管5は途中の頂部5aを吐
出槽4における最高水位(HWL)よりも高レベルに位
置させてサイホン形に形成されており、吐出配管5の頂
部5aには真空破壊用の弁10が設けられており、弁1
0はポンプ停止時に開放操作してサイホンを破壊させる
ものである。
【0005】このサイホン形配置のポンプにおいては、
始動時にサイホン形の吐出配管5の内部の空気を排除し
てサイホンを形成するが、この場合に吐出配管5におけ
る流速が一定(最低1m/s以上と言われている)以上
となるように設定して吐出配管5の頂部5a内の残留空
気を流出させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ポンプ始動時のサイホン形成では、流速を一定以上にす
ることによってのみ残留空気を誘い出す構成であるの
で、サイホン形成のために相当長い時間がかかり、それ
だけ通常の運転開始が遅れ、特に大容量のポンプではサ
イホン形成時の設定流速が遅いと十数分も遅れてしまう
問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、サイ
ホン形成に要する時間を短縮することができるサイホン
形ポンプを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のサイホン形ポンプは、吐出配管内の頂部付近
に位置して配管内流路を一側流路と他側流路に仕切る仕
切板を設け、管半径方向に制御水流を噴き出す制御管を
仕切板の上流側位置に設けた構成としたものである。
【0009】
【作用】上記した構成により、サイホン形成時には、吐
出配管の頂部近傍を流れる水流に対して制御管から制御
水流を注入し、吐出配管内を流れる水流を仕切板の上流
側において一側流路に偏流させる。このことにより、吐
出配管内を流れる主流が一側流路を流れるので、一側流
路における流速が速くなり、一側流路においてサイホン
が容易に形成される。
【0010】そして、一側流路にサイホンが形成された
時点で、一側流路を流れる水流の吸引作用によって他側
流路に残留する空気を水流に巻き込んで排出する。この
ため、他側流路に滞留する空気の排出が短時間に行わ
れ、他側流路側においても容易にサイホンが形成されて
流路全体としてのサイホン形成が短時間で達成される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図2において説明したものと同様の作用を行
う部材については同一番号を付して説明を省略する。
【0012】図1において、吐出配管5の内部には、頂
部付近に位置して配管内流路を一側流路11aと他側流
路11bに仕切る仕切板12を設けており、仕切板12
の上流側には吐出配管5の管半径方向に制御水流を噴き
出す制御管13を設けている。この制御管13の基端側
は調整バルブを介してポンプのガイドベーン出口に連通
させてもよく、外部の高圧ポンプに連通させてもよい。
また、仕切板12の一側には一側流路11aと他側流路
11bを連通する連通孔14を設けてもよい。
【0013】以下、上記構成における作用を説明する。
回転駆動装置により回転軸6を駆動させると、羽根車7
の回転によって吸水路2の水が吸い上げられる。そし
て、吐出配管5の頂部5aを越えて下流側に流下する水
流は、管内に残留する空気を流れの中に巻き込みながら
吐出配管5の下端に連通する吐出槽4に向けて流れる。
【0014】このとき、吐出配管5の頂部近傍を流れる
水流に対して制御管13から制御水流を注入し、吐出配
管5内を流れる水流を仕切板12の上流側において一側
流路11aに偏流させる。このことにより、吐出配管5
内を流れる主流が一側流路11aを流れるので、一側流
路11aにおける流速が速くなり、一側流路11aにお
いてサイホンが容易に形成される。
【0015】そして、一側流路11aにサイホンが形成
された時点で、一側流路11aを流れる水流の吸引作用
によって他側流路11bに残留する空気を水流に巻き込
んで排出する。このとき、仕切板12に連通孔14を設
けておけば、一側流路11aにサイホンが形成された時
点で他側流路11bに滞留する空気が連通孔14を通し
て一側流路11aに流れ、残留空気の排出が速やかに排
出される。
【0016】したがって、一側流路11aにおけるサイ
ホン形成後に他側流路11bに滞留する空気の排出が短
時間に行われ、他側流路側においても容易にサイホンが
形成されて流路全体としてのサイホン形成が短時間で達
成される。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、サイ
ホン形成時に吐出配管内を流れる水流を一側流路に偏流
させることにより、一側流路における流速を速くして一
側流路におけるサイホンを容易に形成することができ、
一側流路にサイホンを形成したの後に水流の吸引作用に
よって他側流路に残留する空気を短時間に排出すること
ができ、流路全体としてのサイホン形成を短時間で達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるサイホン形ポンプの
要部断面図である。
【図2】実施例におけるサイホン形ポンプの平断面図で
ある。
【図3】従来のサイホン形ポンプの概略構成図である。
【符号の説明】
5 吐出配管 5a 頂部 12 仕切板 13 制御管 14 連通孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出配管内の頂部付近に位置して配管内
    流路を一側流路と他側流路に仕切る仕切板を設け、管半
    径方向に制御水流を噴き出す制御管を仕切板の上流側位
    置に設けたことを特徴とするサイホン形ポンプ。
JP8120292A 1992-04-03 1992-04-03 サイホン形ポンプ Expired - Lifetime JP2836660B2 (ja)

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JP8120292A JP2836660B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 サイホン形ポンプ

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JP8120292A JP2836660B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 サイホン形ポンプ

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JPH05288200A JPH05288200A (ja) 1993-11-02
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JP2001070938A (ja) * 1999-09-09 2001-03-21 Kubota Corp 浸漬型膜ろ過装置

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JPH05288200A (ja) 1993-11-02

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