JP2836659B2 - サイホン形ポンプ - Google Patents
サイホン形ポンプInfo
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- JP2836659B2 JP2836659B2 JP8120192A JP8120192A JP2836659B2 JP 2836659 B2 JP2836659 B2 JP 2836659B2 JP 8120192 A JP8120192 A JP 8120192A JP 8120192 A JP8120192 A JP 8120192A JP 2836659 B2 JP2836659 B2 JP 2836659B2
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- Japan
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- flow path
- siphon
- discharge pipe
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- pump
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、低揚程で多量の排水を
行なうような場合に使用されるサイホン形ポンプに関す
る。
行なうような場合に使用されるサイホン形ポンプに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、吸込・吐出し間水面の高
低差の小さい低揚程のポンプでは、吐出配管の途中を最
高水位（ＨＷＬ）よりも高レベルに位置させ、サイホン
形に配置させて使用されることが多い。
低差の小さい低揚程のポンプでは、吐出配管の途中を最
高水位（ＨＷＬ）よりも高レベルに位置させ、サイホン
形に配置させて使用されることが多い。
【０００３】従来のサイホン形ポンプは、図２に示すよ
うに示すようなもので、ポンプケーシング１の一端側に
は吸水路２に開口する吸込管３が接続されており、他端
側には吐出槽４にまで延びる吐出配管５が接続されてい
る。そして、ポンプケーシング１を縦に貫通して回転軸
６が設けられており、回転軸６は外部の回転駆動装置
（図示せず）によって駆動される。さらに、回転軸６の
下端側には羽根車７が取り付けられており、回転軸６は
羽根車７を介した上下の位置で軸受８および８’に支承
されている。また、羽根車７の上方に位置して固定案内
羽根９がポンプケーシング１に固定して設けられてい
る。
うに示すようなもので、ポンプケーシング１の一端側に
は吸水路２に開口する吸込管３が接続されており、他端
側には吐出槽４にまで延びる吐出配管５が接続されてい
る。そして、ポンプケーシング１を縦に貫通して回転軸
６が設けられており、回転軸６は外部の回転駆動装置
（図示せず）によって駆動される。さらに、回転軸６の
下端側には羽根車７が取り付けられており、回転軸６は
羽根車７を介した上下の位置で軸受８および８’に支承
されている。また、羽根車７の上方に位置して固定案内
羽根９がポンプケーシング１に固定して設けられてい
る。
【０００４】そして、吐出配管５は途中の頂部５ａを吐
出槽４における最高水位（ＨＷＬ）よりも高レベルに位
置させてサイホン形に形成されており、吐出配管５の頂
部５ａには真空破壊用の弁１０が設けられており、弁１
０はポンプ停止時に開放操作してサイホンを破壊させる
ものである。
出槽４における最高水位（ＨＷＬ）よりも高レベルに位
置させてサイホン形に形成されており、吐出配管５の頂
部５ａには真空破壊用の弁１０が設けられており、弁１
０はポンプ停止時に開放操作してサイホンを破壊させる
ものである。
【０００５】このサイホン形配置のポンプにおいては、
始動時にサイホン形の吐出配管５の内部の空気を排除し
てサイホンを形成するが、この場合に吐出配管５におけ
る流速が一定（最低１ｍ／ｓ以上と言われている）以上
となるように設定して吐出配管５の頂部５ａ内の残留空
気を流出させていた。
始動時にサイホン形の吐出配管５の内部の空気を排除し
てサイホンを形成するが、この場合に吐出配管５におけ
る流速が一定（最低１ｍ／ｓ以上と言われている）以上
となるように設定して吐出配管５の頂部５ａ内の残留空
気を流出させていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ポンプ始動時のサイホン形成では、流速を一定以上にす
ることによってのみ残留空気を誘い出す構成であるの
で、サイホン形成のために相当長い時間がかかり、それ
だけ通常の運転開始が遅れ、特に大容量のポンプではサ
イホン形成時の設定流速が遅いと十数分も遅れてしまう
問題があった。
ポンプ始動時のサイホン形成では、流速を一定以上にす
ることによってのみ残留空気を誘い出す構成であるの
で、サイホン形成のために相当長い時間がかかり、それ
だけ通常の運転開始が遅れ、特に大容量のポンプではサ
イホン形成時の設定流速が遅いと十数分も遅れてしまう
問題があった。
【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、サイ
ホン形成に要する時間を短縮することができるサイホン
形ポンプを提供することを目的とするものである。
ホン形成に要する時間を短縮することができるサイホン
形ポンプを提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のサイホン形ポンプは、吐出配管内の頂部付近
に位置して配管内流路を上部流路と下部流路に仕切る整
流板を設け、整流板の下流側の一側に上部流路と下部流
路を連通する連通孔を設けた構成としたものである。
に本発明のサイホン形ポンプは、吐出配管内の頂部付近
に位置して配管内流路を上部流路と下部流路に仕切る整
流板を設け、整流板の下流側の一側に上部流路と下部流
路を連通する連通孔を設けた構成としたものである。
【０００９】
【作用】上記した構成により、サイホン形成時には、吐
出配管の頂部を越流する水流は主に下部流路を流れ、吐
出配管内に残留する空気は上部流路に主に滞留する。こ
のため、下部流路における流速が速くなり、小流量で容
易に下部流路にサイホンが形成される。
出配管の頂部を越流する水流は主に下部流路を流れ、吐
出配管内に残留する空気は上部流路に主に滞留する。こ
のため、下部流路における流速が速くなり、小流量で容
易に下部流路にサイホンが形成される。
【００１０】下部流路においてサイホンが成立すると、
下部流路を流れる水流は頂部を越えて下流側に流下する
際に負圧となり、上部流路内に残留する空気を連通孔を
通して流れの中に吸込み、吐出配管の下端に連通する吐
出槽に向けて流れる。
下部流路を流れる水流は頂部を越えて下流側に流下する
際に負圧となり、上部流路内に残留する空気を連通孔を
通して流れの中に吸込み、吐出配管の下端に連通する吐
出槽に向けて流れる。
【００１１】このため、上部流路に滞留する空気の排出
が短時間に行われ、上部流路側においても容易にサイホ
ンが形成されて流路全体としてのサイホン形成が短時間
で達成される。尚、本整流板は通常運転時には曲がりロ
スの低減効果がある。
が短時間に行われ、上部流路側においても容易にサイホ
ンが形成されて流路全体としてのサイホン形成が短時間
で達成される。尚、本整流板は通常運転時には曲がりロ
スの低減効果がある。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図２において説明したものと同様の作用を行
う部材については同一番号を付して説明を省略する。
説明する。図２において説明したものと同様の作用を行
う部材については同一番号を付して説明を省略する。
【００１３】図１において、吐出配管５の内部には、頂
部付近に位置して配管内流路を上部流路１１ａと下部流
路１１ｂに仕切る整流板１２を設けており、整流板１２
の下流側の一側には上部流路１１ａと下部流路１１ｂを
連通する連通孔１３を設けている。
部付近に位置して配管内流路を上部流路１１ａと下部流
路１１ｂに仕切る整流板１２を設けており、整流板１２
の下流側の一側には上部流路１１ａと下部流路１１ｂを
連通する連通孔１３を設けている。
【００１４】以下、上記構成における作用を説明する。
回転駆動装置により回転軸６を駆動させると、羽根車７
の回転によって吸水路２の水が吸い上げられる。そし
て、吐出配管５の頂部５ａを越えて下流側に流下する水
流は、管内に残留する空気を流れの中に巻き込みながら
吐出配管５の下端に連通する吐出槽４に向けて流れる。
このとき、吐出配管５の頂部５ａを越流する水流は主に
下部流路１１ｂを流れ、吐出配管５内に残留する空気は
上部流路１１ａに主に滞留する。このため、下部流路１
１ｂにおける流速が速くなり、小流量で容易に下部流路
１１ｂにサイホンが形成される。
回転駆動装置により回転軸６を駆動させると、羽根車７
の回転によって吸水路２の水が吸い上げられる。そし
て、吐出配管５の頂部５ａを越えて下流側に流下する水
流は、管内に残留する空気を流れの中に巻き込みながら
吐出配管５の下端に連通する吐出槽４に向けて流れる。
このとき、吐出配管５の頂部５ａを越流する水流は主に
下部流路１１ｂを流れ、吐出配管５内に残留する空気は
上部流路１１ａに主に滞留する。このため、下部流路１
１ｂにおける流速が速くなり、小流量で容易に下部流路
１１ｂにサイホンが形成される。
【００１５】下部流路１１ｂにおいてサイホンが成立す
ると、下部流路１１ｂを流れる水流は頂部５ａを越えて
下流側に流下する際に負圧となり、上部流路１１ａ内に
残留する空気を連通孔１３を通して流れの中に吸込み、
吐出配管５の下端に連通する吐出槽４に向けて流れる。
ると、下部流路１１ｂを流れる水流は頂部５ａを越えて
下流側に流下する際に負圧となり、上部流路１１ａ内に
残留する空気を連通孔１３を通して流れの中に吸込み、
吐出配管５の下端に連通する吐出槽４に向けて流れる。
【００１６】このため、上部流路１１ａに滞留する空気
の排出が短時間に行われ、上部流路１１ａにおいても容
易にサイホンが形成されて流路全体としてのサイホン形
成が短時間で達成される。
の排出が短時間に行われ、上部流路１１ａにおいても容
易にサイホンが形成されて流路全体としてのサイホン形
成が短時間で達成される。
【００１７】尚、下部流路１１ｂにおいて連通孔１３に
対応する位置の流速を上げるために、下部流路１１ｂの
上流側開口の高さＨ1 を下流側開口の高さＨ2 より高く
すればより速くサイホン形成を行うことができる。
対応する位置の流速を上げるために、下部流路１１ｂの
上流側開口の高さＨ1 を下流側開口の高さＨ2 より高く
すればより速くサイホン形成を行うことができる。
【００１８】また、下部流路１１ｂの上流側開口の手前
に制御管１４を設け、制御管１４から注入する水流によ
って下部流路１１ｂへ水流を案内するようにすることも
可能である。
に制御管１４を設け、制御管１４から注入する水流によ
って下部流路１１ｂへ水流を案内するようにすることも
可能である。
【００１９】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、整流
板に仕切られた下部流路における流速が速くなり、小流
量で容易に下部流路にサイホンを形成するとができ、下
部流路を流れる水流が上部流路内に残留する空気を連通
孔を通して流れの中に吸込んで排出することにより、上
部流路に滞留する空気の排出を短時間に行うことがで
き、上部流路側においても容易にサイホンを形成して流
路全体としてのサイホン形成を短時間で達成することが
できる。
板に仕切られた下部流路における流速が速くなり、小流
量で容易に下部流路にサイホンを形成するとができ、下
部流路を流れる水流が上部流路内に残留する空気を連通
孔を通して流れの中に吸込んで排出することにより、上
部流路に滞留する空気の排出を短時間に行うことがで
き、上部流路側においても容易にサイホンを形成して流
路全体としてのサイホン形成を短時間で達成することが
できる。
【図１】本発明の一実施例におけるサイホン形ポンプの
要部断面図である。
要部断面図である。
【図２】従来のサイホン形ポンプの概略構成図である。
５ 吐出配管 ５ａ 頂部 １２ 整流板 １３ 連通孔
Claims (1)
- 【請求項１】 吐出配管内の頂部付近に位置して配管内
流路を上部流路と下部流路に仕切る整流板を設け、整流
板の下流側の一側に上部流路と下部流路を連通する連通
孔を設けたことを特徴とするサイホン形ポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120192A JP2836659B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | サイホン形ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120192A JP2836659B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | サイホン形ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05288199A JPH05288199A (ja) | 1993-11-02 |
| JP2836659B2 true JP2836659B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=13739867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8120192A Expired - Fee Related JP2836659B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | サイホン形ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2836659B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010133340A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Ebara Corp | ポンプ設備 |
| JP5596104B2 (ja) * | 2012-11-02 | 2014-09-24 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ設備 |
| CN106762861B (zh) * | 2016-12-13 | 2018-07-20 | 河海大学 | 一种增设分流装置的泵站虹吸式出水管 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP8120192A patent/JP2836659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05288199A (ja) | 1993-11-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |