JP2836446B2 - 荷電粒子ビーム照射装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム照射装置

Info

Publication number
JP2836446B2
JP2836446B2 JP5172970A JP17297093A JP2836446B2 JP 2836446 B2 JP2836446 B2 JP 2836446B2 JP 5172970 A JP5172970 A JP 5172970A JP 17297093 A JP17297093 A JP 17297093A JP 2836446 B2 JP2836446 B2 JP 2836446B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deflection
irradiation
point
trajectory
charged particle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5172970A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06214100A (ja
Inventor
正隆 溝端
信太郎 福本
輝治 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5172970A priority Critical patent/JP2836446B2/ja
Publication of JPH06214100A publication Critical patent/JPH06214100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2836446B2 publication Critical patent/JP2836446B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば陽子線・重粒
子線がん治療装置や放射線実験装置などに共用される荷
電粒子ビーム照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は例えば1987年2月 FER
MI NATIONAL ACCELERATOR L
ABORATORY 発行の「PROTON THER
APYFACILITY ENGINEERING D
ESIGN REPORT」に示された従来の荷電粒子
ビーム照射装置を示す鳥瞰図、図21は図20における
照射回転部の概略構成を示す側面図である。図において
1は例えばシンクロトロン装置など荷電粒子ビーム発生
装置、2は発生した荷電粒子ビーム(以下ビームと略
す)を偏向前ビーム軌道1aの偏向点2aまで輸送する
偏向前ビーム輸送装置で偏向電磁石,四極電磁石,真空
容器,真空排気装置およびビーム診断装置等により構成
されている。3は偏向点2a前に設けられビームを二重
収束,無分散系で構成させる回転四極電磁石群、4は偏
向点2aをなす回転形偏向電磁石、8は回転形偏向電磁
石4の下流に接続された回転形ビーム輸送装置で四極電
磁石群5a,5bと偏向電磁石6a,6bおよび照射系
7で構成されている。9はターゲットでこの場合人体、
10はターゲット9を照射点1bに固定する照射台、1
1は偏向前ビーム軌道1aの延長線の中心である回転形
ビーム輸送装置8の回転軸を示している。図22は類似
の構造として照射台12を回転軸11からオフセット
し、照射台12も回転軸11を中心にして回転させるも
のを示す。
【0003】次に動作について説明する。ビーム発生装
置1より出射されたビームはビーム径路の分岐点2aま
で分岐点前ビーム輸送装置2により輸送される。このビ
ームは偏向点2a上流でターゲット9点のビーム特性を
無分散かつ二重収束とするために回転四極電磁石3を通
過し偏向点2aの回転形偏向電磁石4によりビーム軌道
を切り替えられる。次いで四極電磁石群5a,偏向電磁
石6aを通過しビーム軌道は偏向点前ビーム軌道1aか
ら距離Rだけ平行にオフセットされる。さらに、四極電
磁石群5b,偏向電磁石6bを通過し回転形ビーム輸送
装置8の回転軸11と一致する偏向点前ビーム軌道1a
に対して90度の角度で照射される。又、図22は、照
射台12を回転軸11からオフセットさせ、回転ビーム
輸送装置8と同期させて照射台12が常に水平になるよ
うにX軸周りにも回転できるようにし、ビーム軌道のオ
フセットRを小さくした例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のビーム照射装置
は以上のように構成されているので、回転ビーム輸送装
置を構成する電磁石群の機器台数が多い。さらに回転ビ
ーム輸送装置の回転半径が大きく装置が大型であるなど
の問題点があった。
【0005】この発明は、上記課題を解消するためにな
されたもので、構成する電磁石群の機器台数を少なくす
る。又、回転半径を小さくし回転機構を小型化する等に
より信頼性が高く安価なビーム照射装置を得ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
のビーム照射装置は、単体で構成され発生装置で発生し
たビームの軌道を一方向に偏向するとともに偏向前の
ーム軌道の延長線を中心として回転し荷電粒子ビームの
照射点を周方向で切り替え可能な回転形偏向電磁石と、
延長線の周りを回転するとともにターゲットを照射点に
固定する照射台とで構成したものである。
【0007】また、請求項2のビーム照射装置は、発生
装置で発生したビームの軌道を偏向するとともに偏向前
ビーム軌道の延長線を中心として回転しビームの行き
先を周方向で切り替え可能な回転形偏向電磁石と、偏向
後のビーム軌道に対応し延長線の回りを回転し偏向
荷電粒子ビーム軌道の延長線上の照射点まで偏向して輸
するとともに照射点に照射される荷電粒子ビームを延
長線に対し鋭角で照射 する回転輸送装置と、照射点にタ
ーゲットを固定する照射台とで構成したものである。
【0008】また、請求項3のビーム照射装置は、発生
装置で発生した荷電粒子ビームの軌道を所定のビーム軌
道偏向点で所定角度範囲内の任意の方向に偏向しビーム
の照射点をビーム軌道偏向点に対し対称位置に設定可能
な振り分け形偏向電磁石と、ビーム軌道偏向点を軸に揺
動するとともに照射点にターゲットを固定する照射台と
で構成したものである。
【0009】また、請求項4のビーム照射装置は、発生
装置で発生したビームの軌道を所定の軌道偏向点で所定
角度範囲内の任意の方向に偏向する偏向電磁石と、偏向
後のビーム軌道に対応し偏向前のビーム軌道延長線に対
し磁極が直角方向に直線移動しビーム軌道を偏向前の軌
道の延長線上の照射点まで偏向する磁極垂直移動形偏向
電磁石と、照射点にターゲットを固定する照射台とで構
成したものである。
【0010】また、請求項5のビーム照射装置は、発生
装置で発生しビームの軌道を所定の軌道偏向点で所定角
度範囲内の任意の方向に偏向する偏向電磁石と、偏向後
のビーム軌道に対応しビーム軌道を包含する磁極を有し
偏向前のビーム軌道の延長線上の照射点まで偏向する縦
長偏向電磁石と、照射点にターゲットを固定する照射台
とで構成したものである。
【0011】また、請求項6のビーム照射装置は、発生
装置で発生したビームの軌道を所定の軌道偏向点で所定
角度範囲内の任意の方向に偏向する偏向電磁石と、偏向
後のビーム軌道に対応し偏向前のビーム軌道延長線に対
し直角方向に直線移動しビーム軌道を偏向前の軌道の延
長線上の照射点まで偏向する垂直移動形偏向電磁石と、
照射点にターゲットを固定する照射台とで構成したもの
である。
【0012】また、請求項7のビーム照射装置は、発生
装置で発生したビームの軌道を偏向するとともに偏向前
のビーム軌道の延長線を中心として回転しビームの行き
先を 周方向に切り替え可能な回転形偏向電磁石と、偏向
後のビーム軌道に対応し延長線の回りを回転し偏向前の
ビーム軌道の延長線上と上記偏向されたビーム軌道がな
す平面に対しビーム軌道を垂直に立ち上げさらに平面と
に直交する面内で180度偏向して偏向前のビーム軌道
の延長線上の照射点に照射する回転ビーム輸送系と、照
射点にターゲットを固定する照射台とで構成したもので
ある。
【0013】また、請求項8のビーム照射装置は、発生
装置で発生したビームの軌道を所定範囲の任意偏向角度
に偏向するとともに偏向角に対応した所定の距離だけビ
ーム軌道もしくはその延長線上を移動できるスライド形
偏向電磁石と、偏向後の上記ビーム軌道に対応し照射点
を軸に揺動する照射系と、上記照射点にターゲットを固
定する照射台とで構成したものである。
【0014】また、請求項9のビーム照射装置は、発生
装置で発生した荷電粒子ビームの軌道を所定のビーム軌
道偏向点で所定の角度範囲内の任意の方向に偏向し上記
荷電粒子ビームの照射点を上記ビーム軌道偏向点の下方
の上記ビーム軌道に平行な軸上に設定可能な振り分け形
偏向電磁石と、偏向後の上記ビーム軌道に対応し照射点
を軸に揺動する照射系と、上記照射点にターゲットを固
定し上記ビーム軌道に平行な水平面上を移動する照射台
とで構成したものである。
【0015】
【作用】この発明における請求項1のビーム照射装置
は、回転形偏向電磁石の外側を対応して回転する照射台
が偏向したビーム軌道と直線的に位置づけされることに
よりビーム軌道の偏向数が減じる。
【0016】また、請求項2のビーム照射装置は、照射
系が偏向点前ビーム軌道の延長線上と鋭角をなして配置
されたことにより半径方向寸法によゆうを生じ回転半径
を小さくでき回転機構が小型化する。
【0017】また、請求項3のビーム照射装置は、振り
分け形偏向電磁石がビーム軌道の行き先を自在にし照射
台がビームの行き先に応じて揺動することによりビーム
軌道の偏向数が減り偏向部が不要となる。
【0018】また、請求項4のビーム照射装置は、所定
のビーム軌道偏向点に位置する偏向電磁石がターゲット
への任意の照射角に対応してビーム軌道を偏向し、磁極
垂直移動形偏向電磁石が偏向したビーム軌道に対応して
磁極位置を移動し照射点をターゲットに合わせるように
ビーム軌道を偏向するため構成が簡略化する。
【0019】また、請求項5のビーム照射装置は、所定
のビーム軌道偏向点に位置する偏向電磁石がターゲット
への任意の照射角に対応してビーム軌道を偏向し縦長偏
向電磁石が偏向したビーム軌道をターゲットに照射点が
合うよう偏向するため構成が簡略化する。
【0020】また、請求項6のビーム照射装置は、所定
のビーム軌道偏向点に位置する偏向電磁石がターゲット
への任意の照射角に対応してビーム軌道を偏向し垂直移
動形電磁石が偏向したビーム軌道に対応して垂直移動し
照射点をターゲットに合わせるようにビーム軌道を偏向
するため構成が簡略化する。
【0021】また、請求項7のビーム照射装置は、回転
輸送装置内のビーム軌道がなす平面を途中で折り曲げた
ため、ビーム軌道偏向点と照射点の間の寸法を小さくで
きる。
【0022】また、請求項8のビーム照射装置は、スラ
イド形偏向電磁石がターゲットへの任意の照射角に対応
してスライドし照射点を合わせるためビーム軌道の偏向
数が減じる。
【0023】また、請求項9のビーム照射装置は、照射
台が偏向電磁石のターゲットへの任意の照射角に対応し
てスライドし照射点を合わせるためビーム軌道の偏向数
が減じる。
【0024】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図に基づいて説明する。図
1はこの発明の実施例1におけるビーム照射装置の概略
構成を示す側面図である。図において、1a,1b,2
a,3,9,11は従来例と同様でありその説明は省略
する。13は偏向点2aに設けられビームの方向を偏向
点前ビーム軌道1aより一方向に偏向し且つ偏向点前ビ
ーム軌道1aの延長線を中心の回転軸11として回転し
偏向したビームが周方向で切り替えできビームの照射点
1bを回転軸11に対応する位置に設定可能な回転形偏
向電磁石でビームに強い磁場を加えその軌道方向を曲げ
るものである。14は回転形偏向電磁石13の回転軸1
1の回りを回転するとともにビームが照射されるターゲ
ット9を照射点1bに固定する照射台、15は偏向点前
ビーム軌道1aから偏向した軌道のビームを収束させる
四極電磁石、16は終端に設けられ照射されるビームを
整形する照射でこれら15,16で直線形回転ビーム
輸送装置17を構成する。
【0025】次に動作について説明する。シンクロトロ
ン等のビーム発生装置で発生したビームは偏向点2aで
回転形偏向電磁石13によってそのビーム軌道を偏向し
直線形回転ビーム輸送装置17によって照射台14に固
定されたターゲット9まで誘導される。ここで回転形偏
向電磁石13と直線形回転ビーム輸送装置17は相対的
位置関係を保った状態で回転するので回転によりビーム
光学特性が変化することはない。また、照射台14が回
転することにより回転形偏向電磁石でビーム軌道を偏向
したビームは直線形回転ビーム輸送装置17のみでター
ゲット9まで誘導することができる。
【0026】なお、図1ではビームを偏向点前ビーム軌
道1aより直角方向に偏向させ照射台14に直角照射し
ているが偏向角を小さくし照射台14も対応して自在に
傾斜する構成としても良い。
【0027】実施例2. 以下、この発明の実施例2を図に基づいて説明する。図
2はこの発明の実施例2におけるビーム照射装置の概略
構成を示す側面図である。図において、6d,6eは偏
向電磁石、18はビーム軌道の延長線上の中心である回
転軸11と鋭角αをなして配置されビームの整形をする
照射系でこれら5a,5b,6d,6eおよび18で回
転ビーム輸送装置19を構成している。20はターゲッ
ト9を照射点1bに固定し且つビームの照射角度が調整
可能な照射台でその他記載の符号は従来例と同等であ
る。
【0028】次に動作について説明する。偏向前ビーム
軌道1aに達したビームは偏向点2aに設けられた回転
形偏向電磁石4でビーム軌道を偏向され偏向前ビーム軌
道1aから距離Rだけ平行にオフセットされて、この位
置の四極電磁石群5a,5b、偏向電磁石6d,6eか
ら成る電磁石群および照射系18で構成された回転形ビ
ーム輸送装置19を通過し、偏向前ビーム軌道1aの延
長上と90度よりも小さい角度αに傾斜した照射角で照
射台20上に固定されたターゲット9に照射される。こ
こで、ターゲット9は偏向点前ビーム軌道1aの延長線
にあるとして、照射系18は回転形ビーム輸送装置1
9の中である必要な一定長さLの空間を占めるとすれ
ば、角度αを90度より小さくすればオフセット量Rは
小さくでき、回転形ビーム輸送装置19の回転半径が小
さくでき回転装置の小形化が計れるものである。
【0029】この時、ビームの照射方向とターゲットの
位置関係が図3に示すように回転形ビーム輸送装置19
の座標系の軸X,YおよびZに対して、可動照射台20
の座標系の軸x,yおよびzがZ軸回りに回転し、さら
にy軸回りに回転できるとする。また、ターゲット9と
してビーム照射を受ける人間がy軸に沿って寝ていると
すると、ターゲット9への入射角度β(∠BOC)は、
角度α(∠AOB)と回転ビーム輸送装置19の回転角
度θ(∠BAC)を用いて次の式で示される。 sinβ=sinα・sinθ また、ターゲット9の真横から照射する必要がある場合
は、次の式で示される角度γ(∠AOC)だけZ軸の回
りに回転させればよい。 tanγ=tanα・cosθ さらに、角度α以上の角度で照射したい場合は、θをy
軸の負の方向に回転させればよい。例えば、ターゲット
9に真横から90度で入射したい場合はθを90度とし
てy軸にマイナス(90−α)度傾ければ、従来どおり
ターゲット9に任意の角度で照射可能である。但し、タ
ーゲット9ががん治療を行うような患者である場合で
は、大きな角度で傾けられない即ちαはある角度以上と
する必要がある。
【0030】実施例3. 以下、この発明の実施例3を図に基づいて説明する。図
4はこの発明の実施例3におけるビーム照射装置の概略
構成を示す側面図である。図において、21は偏向点2
aに設けられ励磁量を調整してビーム軌道を偏向前ビー
ム軌道1aから所定の角度2δ以内の任意の方向に偏向
しビームの照射点1bを偏向点2aに対し対称位置に設
定可能な振り分け形偏向電磁石、22はビームを収束す
る四極電磁石、23はビームを整形する照射系でこれら
22,23が振り分けられたビーム方向に対応して揺動
する振り子形ビーム輸送装置24を構成する。25はタ
ーゲット9を照射点1bに固定し振り子形ビーム輸送装
置に対応して揺動する照射台である。
【0031】次に動作について説明する。偏向前ビーム
軌道1aから振り分け形偏向電磁石21に入射したビー
ムは、振り分け形偏向電磁石21の励磁量を変化させて
偏向前ビーム軌道延長上11aを基線とし角度δより小
さい任意の方向に偏向される。振り子形ビーム輸送装置
24はビームの行き先に合わせて偏向点2aを中心に揺
動し、ビーム軌道を一致させてビームをターゲット9に
導き照射するもので偏向点以降の構成部品を少なくする
ことができる。
【0032】この時、図4に示すように、照射台25の
z軸回りに180度およびy軸回りに少なくともプラス
マイナス(90−δ)度だけ回転できるとすると、従来
どおりターゲット9に任意の角度で照射することもでき
る。但し、ターゲット9ががん治療を行う患者のような
場合では、大きな角度で傾けられない即ちδはある角度
以上とする必要がある。
【0033】実施例4. 以下、この発明の実施例4を図に基づいて説明する。図
5はこの発明の実施例4におけるビーム照射装置の概略
構成を示す側面図である。図において、26はビーム軌
道を偏向前ビーム軌道1aに対し270度角偏向すると
ともに偏向前ビーム軌道1aを回転軸に回転してビーム
の行き先を周方向で切り替えできビームの照射点1bを
回転軸に対し対称位置に設定可能な回転形偏向電磁石
で、他に通過するビームに対し縦方向にも横方向にも同
じ位置で収束する二重収束および運動量の大小によって
収束点の変化しない無分散系を構成させている。27は
回転形270度偏向電磁石の下流に位置し偏向前ビーム
軌道1aを軸に回転可能でビームを整形する照射系、2
8は照射系27に対応し偏向前ビーム軌道1aを軸に回
転しターゲット9を照射点1bに固定する照射台であ
る。
【0034】次に動作について説明する。回転形偏向電
磁石26を通過してきたビームは、回転形偏向電磁石2
6のみの偏向磁界によって偏向前ビーム軌道1aから角
度270度偏向され偏向前ビーム軌道1aと交差して照
射点1bのターゲット9に照射系27より照射される。
この場合回転形電磁石26の回転と照射系27および照
射台28は位置関係を対応させて移動している。
【0035】なお、この回転形偏向電磁石には通過ビー
ムが縦方向にも横方向にも同じ位置で収束する二重収束
およびビームの運動量の大小によっても収束点の変化し
ない無分散系を構成することができ、従来このために分
岐点前に設けられていた回転四極電磁石群3が不用とな
る効果もある。
【0036】このことは、偏向角270度の偏向電磁石
において、以下に示す式で与えられる磁場の傾きnを選
んでやれば実現できることは衆知の事実である。 B=K/rn n=−(r/B)・(dB/dr) ここで、Bは偏向磁場強度、rは偏向中心を原点とした
時の極座標距離、Kはある常数である。例えば、偏向角
270度の単一偏向電磁石では、uを0度とし、nを
0.1638とすれば二重収束かつ無分散系になること
が知られている。
【0037】実施例5. 又、上記実施例4では偏向前ビーム軌道1aを270度
偏向する偏向電磁石を回転形偏向電磁石26で単一のも
のとしたが、図6に示すように偏向電磁石群29a,2
9b,29cの分割形成とし調整を容易にした構成とし
ても良い。この場合、前述のビームの二重収束かつ無分
散系にする構成は3電磁石系では、各電磁石の偏向角θ
1,θ2を選ぶ即ち、θ1を45度,θ2を90度とし、u
を34度、nを0とすればよい。
【0038】実施例6. 上記実施例1,2,4,5で偏向電磁石が回転する構成
のものについて示したが回転しない構成のものを実施例
6に示す。図7はこの発明の実施例6におけるビーム照
射装置の概略構成を示す側面図、図8は図7における線
VIII-VIIIに沿った断面図である。図において、30は
偏向点2aに設けられ励磁量を調整してビーム軌道を偏
向前ビーム軌道1aから所定の角度δ以内の任意の方向
に偏向する偏向電磁石、31は偏向電磁石30の偏向角
の2倍(位置が中間点の場合)の角度の偏向を行い偏向
前軌道1aの延長線11a上のターゲット9にビームを
誘導する磁極垂直移動形偏向電磁石で、32は偏向電磁
石30での偏向角に応じて延長線11aに対し直角方向
に移動する磁極、33は磁極32に取り付けられたコイ
ルである。34は平行電磁石30,31に挿入されビー
ムの通路を形成する真空ダクト、35は収束用四極電磁
石、36はビームを成形する照射系でこれら35,36
がビーム偏向角度に応じて移動するビーム輸送系37を
構成する。38はターゲット9を照射点16に固定する
照射台である。
【0039】次に動作について説明する。シンクロトロ
ン等のビーム発生装置で発生したビームは偏向点2aで
偏向電磁石30により所定角度δの範囲内の任意の方向
に偏向される。偏向されたビームは次に磁極垂直移動形
偏向電磁石31において、偏向電磁石30の偏向角に対
応して磁極32が移動し角度2δ偏向されることによっ
て照射台38に固定されたターゲット9に誘導される。
磁極垂直移動形偏向電磁石31は偏向電磁石30で偏向
されたビームに応じて磁極32とコイル33のみが移動
する構造としているので、磁極の幅即ち電磁石31が発
生する磁束の量に応じて厚みが決定されるヨーク部につ
いて厚さを大きくする必要がなく、磁極垂直移動形偏向
電磁石31は小型化できる。また、偏向電磁石30のビ
ームが通過する領域には鉄心等の障害物がないので、真
空ダクト34を磁極垂直移動形偏向電磁石31の中を通
し下流まで延ばすことができるためビームの損失を小さ
くできる効果もある。
【0040】図7に示すように照射台21のZ軸回りに
180度およびX軸回り少なくともプラスマイナス(9
0−δ)度だけ回転できるとすると、従来通りターゲッ
ト9に任意の角度で照射することができる。但し、ター
ゲットががん治療を行う患者のような場合では、大きな
角度で傾けられないためδはある角度以上とする必要が
ある。
【0041】実施例7. 以下、この発明の実施例7を図に基づいて説明する。図
9はこの発明の実施例7におけるビーム照射装置の概略
構成を示す側面図で、図10は図9における線X-Xに沿
った断面図である。図において39は偏向電磁石30で
角度δ以内の任意角度偏向されたビームを、偏向電磁石
30の偏向角の2倍(位置が中間点の場合)偏向し、偏
向前軌道1aの延長線11a上のターゲット9にビーム
を誘導する縦長偏向電磁石で、偏向電磁石30のビーム
の偏向角度範囲を全て含む大きさの磁極を有している。
その他については実施例7と同じにつき説明を省略す
る。
【0042】次に、動作について説明する。偏向点2a
で偏向電磁石30により所定角度δの範囲内の任意の方
向に偏向される。偏向されたビームは次に縦長偏向電磁
石39において、偏向電磁石30の偏向角に対応して角
度2δ偏向されることによって照射台38に固定された
ターゲット9に誘導される。縦長偏向電磁石39は固定
された縦長の磁極で全ての偏向ビームの通過する範囲を
カバーでき可動部分を全く持たず信頼性が高い。また、
偏向電磁石30のビームが通過する領域には鉄心等の障
害物がないので、真空ダクト34を縦長偏向電磁石39
の中を通し下流まで延ばすことができるのでビームの損
失も小さくできる効果もある。
【0043】実施例8. 以下、この発明の実施例8を図に基づいて説明する。図
11はこの発明の実施例8におけるビーム照射装置の概
略構成を示す側面図で、図12は図11における線XII-
XIIに沿った断面図である。図において、40は偏向電
磁石30で角度δ以内の任意角度偏向されたビームを、
偏向電磁石30の偏向角の2倍(位置が中間点の場合)
偏向し、偏向前軌道1aの延長線11a上のターゲット
9にビームを誘導する垂直移動形偏向電磁石で、偏向電
磁石30のビームの偏向角度に応じて垂直移動形偏向電
磁石40が偏向前軌道1aの延長線11aに対して直角
方向に移動する。41は真空ダクトで垂直移動形偏向電
磁石40の上流までのビームの通路を確保する。その他
については実施例1と同じにつき説明を省略する。
【0044】次に動作について説明する。ビームは偏向
点2aで偏向電磁石13により所定角度δの範囲内の任
意の方向に偏向される。偏向されたビームは次に偏向前
軌道1aの延長線11aに対して直角方向に移動する垂
直移動形偏向電磁石40により、角度2δ偏向されるこ
とによって照射台38に固定されたターゲット9に誘導
される。垂直移動形偏向電磁石40は偏向電磁石30で
偏向されたビームに応じて電磁石全体が移動することに
よって偏向するので、通常のビーム輸送に使用される電
磁石と同様の小型のものが適用できる。
【0045】実施例9. 以下、この発明の実施例9を図に基づいて説明する。図
13はこの発明の実施例9におけるビーム照射装置の概
略構成を示す上面図で、図14はおなじく側面図、図1
5は180度角偏向電磁石XV矢視図である。図におい
て、1a,2a,3,7,9,,10,11は従来例と
同様でありその説明は省略する。41は偏向点2aに設
けられビームの方向を偏向点前ビーム軌道1aより一旦
偏向して軸を外し且つ偏向した偏向点前ビーム軌道1a
の延長線を中心の回転軸11としてその回りを回転し偏
向したビームを周方向に切り替えができるオフ軸用回転
形偏向電磁石である。42は照射台10とオフ軸用回転
形偏向電磁石41のビーム軌道がなす平面に対しビーム
軌道を垂直に立ち上げる立ち上げ用偏向電磁石、43は
偏向点前ビーム軌道1aと上記平面とに直行する面内で
180度角偏向して照射点に照射するための180度角
偏向電磁石でこれら42,43で屈曲形回転ビーム輸送
装置44を構成する。
【0046】次に、動作について説明する。シンクロト
ロン等おビーム発生装置で発生した荷電粒子ビームは偏
向点2aでオフ軸用回転形偏向電磁石41によってその
ビーム軌道を偏向し回転軸11から一旦外し、屈曲形回
転ビーム輸送装置44によって照射台10に固定された
ターゲット9まで誘導される。ここでオフ軸用回転形偏
向電磁石と屈曲形回転ビーム輸送装置は相対関係を保っ
たまま回転するので回転によりビーム特性が変化するこ
となく、偏向点から照射点1bまでの距離Lを短くでき
るので、屈曲形回転ビーム輸送装置の占める空間および
回転機構の小型化が計れるものである。
【0047】実施例10. 以下、この発明の実施例10を図に基づいて説明する。
図16はこの発明の実施例10におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図、図17は図16におけるスラ
イド形偏向電磁石のXVII矢視図である。図において、1
a,1b,2a,3,9は従来例と同様であり、35な
いし38は実施例6と同じであるのでその説明は省略す
る。42は偏向点2に設けられ励磁量を調整してビーム
軌道を偏向点前ビーム軌道1aから所定の角度δから9
0度の任意の方向に偏向し偏向角に対応した所定の距離
Sだけ偏向点前ビーム軌道1aもしくはその延長上を移
動できるスライド形偏向電磁石である。46はスライド
形偏向電磁石45により偏向されたビームの通路を形成
する真空ダクトである。
【0048】次に、動作について説明する。シンクロト
ロン等のビーム発生装置で発生した荷電粒子ビームは偏
向点2aでスライド形偏向電磁石45で所定範囲の任意
偏向角度に偏向されるとともに偏向角に対応した所定の
距離だけビーム軌道もしくはその延長上をスライド形偏
向電磁石45が移動し偏向後のビーム軌道が常に照射点
1bを向くように調整することにより、照射台38に固
定されたターゲット9に誘導される。図16に示すよう
にスライド形偏向電磁石45はC形断面をしているの
で、真空ダクト46と干渉することなく移動することが
でき、照射系37の直前まで、ビーム通路を真空にする
ことができる。また、実施例6と同様に図15に示すよ
うに照射台38のZ軸回りに180度及びX軸回りに少
なくとも角度プラスマイナス(90−δ)度だけ回転で
きるとすると、従来通りターゲット9に任意の角度で照
射することができる。
【0049】実施例11. 以下、この発明の実施例11を図に基づいて説明する。
図18はこの発明の実施例11におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図、図19は図18における線XI
X-XIXに沿った断面図である。図において、1a,1
b,2a,3,9は従来例と同様であり、35ないし3
7は実施例6と同じであるのでその説明は省略する。4
7は偏向点2aに設けられ励磁量を調整してビーム軌道
を偏向点前ビーム軌道1aから所定の角度δから90度
の任意の方向に偏向する下方振り分け形偏向電磁石、4
8は下方振り分け形偏向電磁石47により偏向されたビ
ームの通路を形成する真空ダクトである。49は下方振
り分け形偏向電磁石47での偏向角に対応した所定の距
離だけ水平面上をスライドできる照射台である。
【0050】次に、動作について説明する。シンクロト
ロン等のビーム発生装置で発生した荷電粒子ビームは、
偏向点2aで下方振り分け形偏向電磁石47で所定範囲
の任意偏向角度に偏向され、偏向後のビーム軌道が常に
照射点1bを向くように偏向角に対応して所定の距離だ
け照射台49を水平面上でスライドさせることにより、
照射台49に固定されたターゲット9に誘導される。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、単体で構成され発生装置で発生したビームの軌道
一方向に偏向するとともに偏向前のビーム軌道の延長
線を中心として回転し荷電粒子ビームの照射点を周方向
で切り替え可能な回転形偏向電磁石と、延長線の周りを
回転するとともにターゲットを照射点に固定する照射台
とで構成したのでビーム軌道に対応して回転する照射台
が直線的に位置づけできビーム軌道の曲げ数が減り部品
点数が減少して構成が簡略化され信頼性の高い安価な荷
電粒子ビーム照射装置が得られる効果がある。
【0052】また、請求項2によれば、発生装置で発生
したビームの軌道を偏向するとともに偏向前のビーム軌
の延長線を中心として回転しビームの行き先を周方向
で切り替え可能な回転形偏向電磁石と、偏向後のビーム
軌道に対応し延長線の回りを回転し偏向荷電粒子
ーム軌道の延長上の照射点まで偏向して輸送するとと
もに照射点に照射される荷電粒子ビームを延長線に対し
鋭角で照射する回転輸送装置と、照射点にターゲットを
固定する照射台とで構成したので、回転ビーム輸送装置
の回転位置が回転軸となる偏向前ビーム軌道の延長上か
ら近くなり回転ビーム輸送装置の回転半径を小さくでき
回転機能が小型の荷電粒子ビーム照射装置が得られる効
果がある。
【0053】また、請求項3によれば、発生装置で発生
したビームの軌道を所定のビーム軌道偏向点で所定角度
範囲内の任意の方向に偏向しビームの照射点をビーム軌
道偏向点に対し対称位置に設定可能な振り分け形偏向電
磁石と、ビーム軌道偏向点を軸に揺動するとともに照射
点にターゲットを固定する照射台とで構成したのでビー
ム軌道の曲げ数が減り部品点数が減少した構成が簡略化
され信頼性の高い荷電粒子ビーム照射装置が得られる効
果がある。
【0054】また、請求項4によれば、発生装置で発生
したビームの軌道を所定の軌道偏向点で所定角度範囲内
の任意の方向に偏向する偏向電磁石と、偏向後のビーム
軌道に対応し偏向前のビーム軌道延長線に対し磁極が直
角方向に直線移動しビーム軌道を偏向前の軌道の延長線
上の照射点まで偏向する磁極垂直移動形偏向電磁石と、
照射点にターゲットを固定する照射台で構成し、請求項
5によれば、偏向後のビーム軌道に対応しビーム軌道を
包含する磁極を有し偏向前のビーム軌道の延長線上の照
射点まで偏向する縦長偏向電磁石とし、請求項6によれ
ば、偏向後のビーム軌道に対応し偏向前のビーム軌道延
長線に対し直角方向に直線移動しビーム軌道を偏向前の
軌道の延長線上の照射点まで偏向する垂直移動形電磁石
としたので電磁石の回転機構が不要となり装置の小型化
と信頼性が向上する荷電粒子ビーム照射装置が得られる
効果がある。
【0055】また、請求項7によれば、発生装置で発生
したビームの軌道を偏向するとともに偏向前のビーム軌
道の延長線を中心として回転しビームの行き先を周方向
に切り替え可能な回転形偏向電磁石と、偏向後のビーム
軌道に対応し延長線の回りを回転し偏向前のビーム軌道
の延長線上と偏向されたビーム軌道がなす平面に対しビ
ーム軌道を垂直に立ち上げさらに平面とに直交する面内
で180度偏向して偏向前のビーム軌道の延長線上の照
射点に照射する回転ビーム輸送系と、照射点にターゲッ
トを固定する照射台とで構成したので、ビーム軌道偏向
点と照射点の間の寸法を小さくできるので、回転機構が
小型の荷電粒子ビーム照射装置が得られる効果がある。
【0056】また、請求項8によれば、発生装置で発生
したビームの軌道を所定範囲の任意偏向角度に偏向する
とともに偏向角に対応した所定の距離だけビーム軌道も
しくはその延長上を移動できるスライド形偏向電磁石
と、偏向後のビーム軌道に対応し照射点を軸に揺動する
照射系と、照射点にターゲットを固定する照射台で構成
し、請求項9によれば発生装置で発生したビームの軌道
を所定のビーム軌道偏向点で所定の角度範囲内の任意の
方向に偏向しビームの照射点をビーム軌道偏向点の下方
のビーム軌道に平行な軸上に設定可能な振り分け形偏向
電磁石と、偏向後の上記ビーム軌道に対応し照射点を軸
に揺動する照射系と、照射点にターゲットを固定しビー
ム軌道に平行な水平面上を移動する照射台で構成したの
で部品点数が減少して構成が簡略化され信頼性の高い安
価な荷電粒子ビーム装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図2】 この発明の実施例2におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図3】 図2におけるビーム照射装置のビームの照射
方向とターゲットの位置関係を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施例3におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図5】 この発明の実施例4におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図6】 この発明の実施例5におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図7】 この発明の実施例6におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図8】 図7における線VIII-VIIIに沿った断面図。
【図9】 この発明の実施例7におけるビーム照射装置
の概略構成を示す側面図である。
【図10】 図9における線X-Xに沿った断面図。
【図11】 この発明の実施例8におけるビーム照射装
置の概略構成を示す側面図である。
【図12】 図9における線XII-XIIに沿った断面図。
【図13】 この発明の実施例9におけるビーム照射装
置の概略構成を示す上面図である。
【図14】 この発明の実施例9におけるビーム照射装
置の概略構成を示す側面図である。
【図15】 図14における180度角偏向電磁石のX
V矢視図である。
【図16】 この発明の実施例10におけるビーム照射
装置の概略構成を示す側面図である。
【図17】 図16におけるスライド形偏向電磁石のXV
II矢視図である。
【図18】 この発明の実施例11におけるビーム照射
装置の概略構成を示す側面図である。
【図19】 図18における線XIX-XIXに沿った断面図
である。
【図20】 従来例のビーム照射装置における全体構成
を示す鳥瞰図である。
【図21】 従来例のビーム照射装置の概略構成を示す
側面図である。
【図22】 他の従来例のビーム照射装置の概略構成を
示す側面図である。
【符号の説明】
1a 偏向前ビーム軌道、1b 照射点、2a 偏向
点、3 回転四極電磁石群、9 ターゲット、11 回
転軸(延長線の中心)、11a 偏向前ビーム軌道延長
線、13 回転形偏向電磁石、14 照射台、17 直
線形回転ビーム輸送装置、19 回転ビーム輸送装置、
20 照射台、21 振り分け形偏向電磁石、24 振
り子形ビーム輸送装置、25 照射台、26 回転形偏
向電磁石、27 照射系、28 照射台、29a,29
b,29c 回転形偏向電磁石群、30 偏向電磁石、
31 磁極垂直移動形偏向電磁石、32 磁極、33
コイル、34 真空ダクト、35 収束用四極電磁石、
36 照射系、37 ビーム輸送系、38 照射台、3
9 縦長偏向電磁石、40 垂直移動形偏向電磁石、4
1 オフ軸用回転形偏向電磁石、42 立ち上げ用偏向
電磁石、43 180度角偏向電磁石、44 屈曲形回
転ビーム輸送装置、45 スライド形偏向電磁石、46
真空ダクト、47 下方振り分け形偏向電磁石、48
真空ダクト、49 スライド形照射台。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−75174(JP,A) 特開 昭49−57300(JP,A) 特開 昭54−64299(JP,A) 特開 昭61−180200(JP,A) 特開 昭53−8500(JP,A) 特開 昭57−26799(JP,A) 特開 昭63−308899(JP,A) 特開 昭63−308900(JP,A) 実開 平3−107947(JP,U) 実公 昭44−15839(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21K 5/04 G21K 1/093 A61N 5/10 H05H 13/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体で構成され発生装置で発生した荷電
    粒子ビームの軌道を一方向に偏向するとともに偏向前の
    ビーム軌道の延長線を中心として回転し上記荷電粒子ビ
    ームの照射点を周方向に切り替え可能な回転形偏向電磁
    石と、上記回転軸の周りを回転するとともにターゲット
    を上記照射点に固定する照射台とを備えたことを特徴と
    する荷電粒子ビーム照射装置。
  2. 【請求項2】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を偏向するとともに偏向前のビーム軌道の延長線を中
    心として回転し上記荷電粒子ビームの行き先を周方向で
    切り替え可能な回転形偏向電磁石と、偏向後の上記ビー
    ム軌道に対応し上記延長線の回りを回転し上記偏向
    荷電粒子ビーム軌道上記延長線上の照射点まで偏向し
    て輸送するとともに上記照射点に照射される荷電粒子ビ
    ームを上記延長線に対し鋭角で照射する回転ビーム輸送
    装置と、上記照射点にターゲットを固定する照射台とを
    備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム照射装置。
  3. 【請求項3】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を所定のビーム軌道偏向点で所定角度範囲内の任意の
    方向に偏向し上記荷電粒子ビームの照射点を上記ビーム
    軌道偏向点に対し対称位置に設定可能な振り分け形偏向
    電磁石と、上記ビーム軌道偏向点を軸に揺動するととも
    に上記照射点にターゲットを固定する照射台とを備えた
    ことを特徴とする荷電粒子ビーム照射装置。
  4. 【請求項4】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を所定の軌道偏向点で所定角度範囲内の延長線任意の
    方向に偏向する偏向電磁石と、偏向後の上記ビーム軌道
    に対応し偏向前のビーム軌道に対し磁極が直角方向に直
    線移動しビーム軌道を偏向前の軌道の延長線上の照射点
    まで偏向する磁極垂直移動形偏向電磁石と、上記照射点
    にターゲットを固定する照射台とを備えたことを特徴と
    する荷電粒子ビーム照射装置。
  5. 【請求項5】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を所定の軌道偏向点で所定角度範囲内の任意の方向に
    偏向する偏向電磁石と、偏向後の上記ビーム軌道を包含
    する磁極を有し偏向前のビーム軌道の延長線上の照射点
    まで偏向する 縦長偏向電磁石と、上記照射点にターゲッ
    トを固定する照射台とを備えたことを特徴とする荷電粒
    子ビーム照射装置。
  6. 【請求項6】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を所定の軌道偏向点で所定角度範囲内の任意の方向に
    偏向する偏向電磁石と、偏向後の上記ビーム軌道に対応
    し偏向前のビーム軌道延長線に対し直角方向に直線移動
    しビーム軌道を偏向前の軌道の延長線上の照射点まで偏
    向する垂直移動形偏向電磁石と、上記照射点にターゲッ
    トを固定する照射台とを備えたことを特徴とする荷電粒
    子ビーム照射装置。
  7. 【請求項7】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を偏向するとともに偏向前のビーム軌道の延長線を中
    心として回転し上記荷電粒子ビームの行き先を周方向に
    切り替え可能な回転形偏向電磁石と、偏向後のビーム軌
    道に対応し上記延長線の回りを回転し上記偏向前のビー
    ム軌道の延長線上と上記偏向されたビーム軌道がなす平
    面に対しビーム軌道を垂直に立ち上げさらに上記平面と
    に直交する面内で180度偏向して上記偏向前のビーム
    軌道の延長線上の照射点に照射する回転ビーム輸送系
    と、上記照射点にターゲットを固定する照射台とを備え
    たことを特徴とする荷電粒子ビーム照射装置。
  8. 【請求項8】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を所定範囲の任意偏向角度に偏向するとともに偏向角
    に対応した所定の距離だけ上記ビーム軌道もしくはその
    延長上を移動できるスライド形偏向電磁石と、偏向後の
    上記ビーム軌道に対応し照射点を軸に揺動する照射系
    と、上記照射点にターゲットを固定する照射台を備えた
    ことを特徴とする荷電粒子ビーム照射装置。
  9. 【請求項9】 発生装置で発生した荷電粒子ビームの軌
    道を所定のビーム軌道偏向点で所定の角度範囲内の任意
    の方向に偏向し上記荷電粒子ビームの照射点を上記ビー
    ム軌道偏向点の下方の上記ビーム軌道に平行な軸上に設
    定可能な振り分け形偏向電磁石と、偏向後の上記ビーム
    軌道に対応し照射点を軸に揺動する照射系と、上記照射
    点にターゲットを固定し上記ビーム軌道に平行な水平面
    上を移動する照射台を備えたことを特徴とする荷電粒子
    ビーム輸送装置。
JP5172970A 1992-11-30 1993-07-13 荷電粒子ビーム照射装置 Expired - Fee Related JP2836446B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5172970A JP2836446B2 (ja) 1992-11-30 1993-07-13 荷電粒子ビーム照射装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31987792 1992-11-30
JP4-319877 1992-11-30
JP5172970A JP2836446B2 (ja) 1992-11-30 1993-07-13 荷電粒子ビーム照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06214100A JPH06214100A (ja) 1994-08-05
JP2836446B2 true JP2836446B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=26495117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5172970A Expired - Fee Related JP2836446B2 (ja) 1992-11-30 1993-07-13 荷電粒子ビーム照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2836446B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10431418B1 (en) 2018-04-05 2019-10-01 B Dot Medical Inc. Focusing magnet and charged particle irradiation apparatus

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1041579A1 (en) * 1999-04-01 2000-10-04 GSI Gesellschaft für Schwerionenforschung mbH Gantry with an ion-optical system
US6693283B2 (en) * 2001-02-06 2004-02-17 Gesellschaft Fuer Schwerionenforschung Mbh Beam scanning system for a heavy ion gantry
JP2009162770A (ja) * 2001-02-06 2009-07-23 Gsi Ges Fuer Schwerionenforschung Mbh 重イオンガントリー用ビーム走査システム
DK2308561T3 (da) * 2009-09-28 2011-10-03 Ion Beam Applic Kompakt gantry til partikelterapi
JP5535879B2 (ja) 2010-11-11 2014-07-02 住友重機械工業株式会社 荷電粒子線照射装置、荷電粒子線照射方法、及び輸送ラインの着脱方法。
JP6012245B2 (ja) * 2012-04-27 2016-10-25 三菱電機株式会社 粒子線回転照射装置
EP3281674A1 (en) * 2016-08-09 2018-02-14 Paul Scherrer Institut Particle therapy system having an additional degree of freedom on the synthesis of the angle of treatment
JP6364141B1 (ja) * 2018-04-05 2018-07-25 株式会社ビードットメディカル 収束電磁石及び荷電粒子ビーム照射装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5135680B2 (ja) * 1972-10-04 1976-10-04
FR2357989A1 (fr) * 1976-07-09 1978-02-03 Cgr Mev Dispositif d'irradiation utilisant un faisceau de particules chargees
JPS5464299A (en) * 1977-10-29 1979-05-23 Toshiba Corp Beam deflector for charged particles
JPS5675174A (en) * 1979-11-26 1981-06-22 Sumitomo Heavy Industries Rotary irradiating treatment device
CA1143839A (en) * 1980-06-04 1983-03-29 Majesty (Her) In Right Of Canada As Represented By Atomic Energy Of Canada Limited Two magnet asymmetric doubly achromatic beam deflection system
JPS61180200A (ja) * 1985-02-06 1986-08-12 株式会社日立製作所 ガンマ線発生装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10431418B1 (en) 2018-04-05 2019-10-01 B Dot Medical Inc. Focusing magnet and charged particle irradiation apparatus
EP3549637A1 (en) 2018-04-05 2019-10-09 B dot Medical Inc. Focusing magnet and charged particle irradiation apparatus
US10446364B1 (en) 2018-04-05 2019-10-15 B Dot Medical Inc. Focusing magnet and charged particle irradiation apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06214100A (ja) 1994-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4425506A (en) Stepped gap achromatic bending magnet
JPH0636891A (ja) ビーム供給装置
US7812319B2 (en) Beam guiding magnet for deflecting a particle beam
JP2836446B2 (ja) 荷電粒子ビーム照射装置
KR101974425B1 (ko) 집속 전자석 및 하전 입자 빔 조사 장치
JP6387476B1 (ja) 荷電粒子ビーム照射装置
KR920004876A (ko) 2차원자기주사를 사용하여 원자 및 분자이온들을 표면에 조사하는 시스템
US20090090871A1 (en) Radiation treatment system with a beam control magnet
US4409486A (en) Deflection system for charged-particle beam
JP4468336B2 (ja) イオンビーム注入装置および方法
US4455489A (en) Quadrupole singlet focusing for achromatic parallel-to-parallel devices
JP2001023798A (ja) 偏向磁石及びこの磁石を用いた装置
JP3075411B2 (ja) ビームを偏向せしめる方法およびその装置
JP3956285B2 (ja) ウィグラリング
JPH07227435A (ja) 三次元放射線治療装置
US20080315113A1 (en) Beam guidance magnet
JP7145000B2 (ja) 荷電粒子線治療装置
JPH0521197A (ja) 二極電磁石
JP2556112B2 (ja) 荷電粒子装置
JPS63264899A (ja) エネルギ−スペクトル幅圧縮装置
JPS60257399A (ja) 電子加速装置
JPS60201300A (ja) ビ−ム偏向装置
JPH04267100A (ja) 放射光発生装置
JPH04112500A (ja) シンクロトロン放射光発生用電子蓄積リング
JPH05335099A (ja) 荷電粒子蓄積装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees