JP2001023798A - 偏向磁石及びこの磁石を用いた装置 - Google Patents

偏向磁石及びこの磁石を用いた装置

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JP2001023798A
JP2001023798A JP11191692A JP19169299A JP2001023798A JP 2001023798 A JP2001023798 A JP 2001023798A JP 11191692 A JP11191692 A JP 11191692A JP 19169299 A JP19169299 A JP 19169299A JP 2001023798 A JP2001023798 A JP 2001023798A
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Noriyori Hayashizaki
規託 林崎
Toshiyuki Hattori
俊幸 服部
Masatoshi Kodera
正俊 小寺
Takashi Fujisawa
高志 藤澤
Akiko Yamaguchi
晶子 山口
Katsushi Isogawa
克士 五十川
Koichi Nakayama
光一 中山
Kiyokazu Sato
潔和 佐藤
Keiko Iwasaki
啓子 岩崎
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副磁極を有する偏向磁石および偏向磁石を用
いた装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、荷電粒子ビームを偏向する主
磁極2を備えた偏向磁石において、前記主磁極2の前方
端面に前記主磁極2とは逆極性の磁場を発生する副磁極
4を設け、この副磁極4により前記主磁極2の漏れ磁場
の分布を変えて、前記ビームの収束力を調整するように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷電粒子加速器や荷
電粒子照射装置などの荷電粒子ビームの軌道を偏向する
偏向磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子ビームに対する磁石の機能に
は,ビームを希望の角度方向に偏向する偏向機能と、ビ
ームを所定の中心軌道に安定して追随させる収束機能と
がある。そして実用化されている偏向磁石としては、両
方の機能を備えた結合型と、偏向機能しか備えていない
分離型がある。前者は磁石本体に加工を必要とするのに
対し、後者はビーム収束用装置の設置が必要とされる。
【0003】偏向磁石の磁場強度は、偏向させる荷電粒
子の電荷状態とエネルギーに依存する。このため用途に
応じて、荷電粒子のエネルギー量に応じて、磁束密度を
時間的に変化させて粒子ビームの軌道半径を一定に保持
するものと、荷電粒子のエネルギー量が一定である場
合、磁束密度を時間的に変化させず、粒子ビームの軌道
半径を一定にするものがある。
【0004】ところで、従来の偏向磁石としては、H型
偏向磁石、窓枠型偏向磁石及びC型偏向磁石がある。図
11(a)、(b)、(c)は、それぞれH型、窓枠型
およびC型偏向磁石の断面を示す図である。H型および
窓枠型の偏向磁石には、磁極周囲部に鉄心が存在してい
るので、漏れ磁場が少なく、鉄心飽和の影響が現れる高
磁場においても一様に高い磁場分布の実現が可能である
が、磁極ギャップへ真空ダクト等の挿入が困難である。
【0005】これに対して、C型偏向磁石においては、
磁極周囲部が開放状態になっているため、漏れ磁場が多
いという問題があるが、磁極ギャップへの真空ダクト等
の挿入が容易である。
【0006】図12は、荷電粒子ビームの軌道を偏向す
る従来のC型偏向磁石を示す図である。このC型偏向磁
石は、C型の磁極鉄心71、この磁極鉄心71の開口端
部に互いに向き合うように設けられた一対の主磁極72
およびこの主磁極72の周囲部に巻装された励磁用コイ
ル73を備えている。
【0007】上記コイル73に直流電流が流れると、一
対の主磁極72間に磁場74が発生する。そして、上記
偏向磁石の磁場74中に正電荷の荷電粒子が入射される
と、進行方向に対して直角にローレンツ力を受けて、こ
の荷電粒子の中心軌道は、図示するように、円軌跡75
を描く。
【0008】この場合、荷電粒子ビームの中心軌道の偏
向角度は任意に選択可能であるが、図12においては、
例えば180度とした場合を示している。また、偏向磁
石内部での荷電粒子ビームの偏向軌道半径も磁束密度と
の一定関係において任意に選択される。これによって、
荷電粒子ビームの軌道半径を一定に保持することができ
る。
【0009】ここで、上記のC型偏向磁石において、荷
電粒子ビームを偏向する場合、荷電粒子ビームの軌道及
び軌道上の磁場分布を図13により説明する。荷電粒子
ビームは、基本的に同極性の荷電粒子の集合体であるた
め,その生来の性質として発散性を有している。特に、
90度以上180度以下の偏向角を有する偏向磁石は、
荷電粒子ビームを偏向する時、図13(a)に示すよう
に、その荷電粒子ビームが発散する性質を持っているた
め、長い距離を輸送するためには何らかの収束機能が必
要である。
【0010】また、図13(b)に示すように、磁極端
部の漏れ磁場によって磁場密度B一定の部分が設計値
に用いた磁場分布(理想的な磁場分布)より小さくなっ
ている。このため、上記磁場により偏向された荷電粒子
の軌道も設計値から外れてしまう。
【0011】この理由は、漏れ磁場が存在するため、偏
向磁石の磁場強度が小さくなり、同じエネルギーを持つ
荷電粒子ビームは、磁場強度の小さい磁場を通過する
と、その偏向半径は大きくなるためである。
【0012】図14は、偏向磁石の磁極ギャップ長が1
を基準とした場合、ギャップ長0.2、ギャップ長0.
6、ギャップ長1、ギャップ長1.4及びギャップ長
1.8のそれぞれ偏向磁石の磁場を通過する荷電粒子ビ
ームの軌道上の2次元磁場分布を示す図である。この図
に示すように、偏向磁石の偏向半径が大きい(ギャップ
長が大きい)ほど、その磁場を通過する荷電粒子ビーム
の軌道上磁場強度B(設計値)の部分は顕著に小さく
なる。
【0013】偏向磁石は、荷電粒子ビームの軌道を制御
する場合、その制御特性を行列式で表すと下記の通りで
ある。
【0014】
【数1】
【0015】上記行列式において、係数-sinθ/ρは、
上記の軌道の収束特性と関係がある。収束、発散の大き
さはx′によって決まる。すなわち、上記行列式より
x′=(-sinθ/ρ)x+cosθx′となり、漏れ磁場に
よってρが変化すると、収束、発散の効果が設計値から
ずれてしまう。言換えれば、同じエネルギーを持つ荷電
粒子は、漏れ磁場の多い偏向磁石を通過する場合、漏れ
磁場の少ない偏向磁石より、荷電粒子ビームの偏向半径
は大きくなる。また、90度以上180度以下の偏向角
を持つ偏向磁石ではB一定の部分が小さくなると、si
nθも大きくなり、結局、荷電粒子ビームは発散しやす
くなる。
【0016】従って、偏向角90度以上の偏向電磁石に
限らず安定輸送のためには、常に収束性であることが望
ましい。また、偏向電磁石にビームの横方向(ビームの
偏向する面)の収束機能を付与するものとして、これま
でに次のような荷電粒子ビームの収束方法が採用されて
きた。
【0017】(a)偏向磁石の半径方向に磁場勾配を設
ける方法 図15は、荷電粒子ビームの進行方向と直交する方向
(X方向)に磁場勾配を設けた偏向磁石の断面図であ
る。図15(a)に示すように、枠状のヨーク81の内
側に、上下向合うような主磁極82が設けられ、その周
囲にコイル83が巻装されている。
【0018】上記偏向磁石の端部の漏れ磁場による影響
を排除するために、主磁極82の端部に設けるシムと呼
ばれる突起部を除き、二つの磁極面は、互いに平行な平
面となる。これらの平面に、偏向磁石の半径方向に磁場
勾配を設け、ビームを収束させる4極電磁石機能を付加
する。
【0019】上記コイル83に電流を流すと、図15
(b)に示すように、主磁極82の間に、磁力線84が
発生する。ここでビーム軌道中心85を原点として、偏
向された方向を原点より左方をマイナスX方向及び原点
より右方をプラスX方向とし、このX方向と垂直な方向
をY方向とする。そして、主磁極82に傾きをもたせる
ことにより、磁力線84が曲がり、偏向されるX方向と
これと垂直なY方向にも磁場を持つようになる。
【0020】図15(b)に示すように、中心の磁場に
比べ、マイナスX方向にいく程X方向の磁場成分が弱ま
り、Y方向の磁場成分が大きくなる。
【0021】X=0のビーム軌道中心85での磁極間距
離をgとし、偏向磁石の偏向半径をρとする。主磁極8
2の傾きをy=0.5g/{1−(n/ρ)x}となる
ように加工すると、X、Y方向それぞれに一様な磁場勾
配を持つようになり、四極電磁石と同様な効果が得られ
る。上記式のnはn値と呼ばれ、収束力の大きさはn値
に依存する。
【0022】(b)荷電粒子ビーム入出射部の磁極形状
を粒子軌道に対して傾斜させる方法 図16は、エッジ角を有する磁極を利用し、荷電粒子ビ
ームを収束する方法を示す図である。
【0023】図16(a)に示すように、荷電粒子ビー
ムの入出射部(偏向磁石端部)の磁極形状を粒子軌道に対
して傾斜させる(扇形の両端部を平行にする)ことによ
り、荷電粒子ビームの軌道と平行する面Xには、中心軌
道の内側軌道(ρ(中心軌道半径ρ)は中心軌道に比
べて、荷電粒子ビームの磁場内の進行距離が長いため、
荷電粒子ビームはより多く曲げられ、中心軌道の外側軌
道(ρ(ρ)は中心軌道に比べて、荷電粒子ビームの
磁場内の進行距離が短いため、荷電粒子ビームはより少
なく曲げられる。このため、荷電粒子ビームは発散す
る。
【0024】図16(b)に示すように、荷電粒子ビー
ムの軌道と垂直な面Yには、荷電粒子ビームの進行方向
に対して端部磁場にある角度を存しているため、荷電粒
子ビームは水平方向の磁場BXにより収束する。
【0025】(c)偏向磁石の前後に収束用四極磁石を
設置する方法 偏向磁石とは別に収束用四極磁石を設置し、荷電粒子ビ
ームを収束させる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記の三つの方法に
は、次のような問題点がある。
【0027】(a)磁石の半径方向に磁場勾配を設ける
方法の場合には、磁極表面に磁場勾配を形成するための
傾斜加工が必要であり、また、垂直、水平方向ともに収
束が必要な場合、収束力が比較的小さくなる。さらに、
C型磁石の場合には、C型の開口部からの漏れ磁場によ
り開口部付近での磁場分布が乱れるという問題点があ
る。
【0028】(b)荷電粒子入出射部(偏向磁石端部)
の磁極形状に傾斜加工を行う方法の場合には、比較的簡
単な加工で実現できるが、偏向磁石の曲率半径が小さい
場合には、端部磁場の影響により荷電粒子ビームの収束
効果が相殺されてしまうため、荷電粒子ビームに良好な
収束性を与えることはできない。
【0029】ここで、図17により、偏向磁石の漏れ磁
場による収束力のなまりについて説明する。図17
(a)の左側には、周辺磁場における荷電粒子ビームに
関する水平方向の偏向の様子を示している。その右側に
は、荷電粒子ビームに関する軌道の偏向角の変化の様子
を示している。磁極端部の漏れ磁場が存在する場合に
は、磁場方向と荷電粒子ビーム進行方向との角度がずれ
るため、荷電粒子ビームの収束性が悪いという問題があ
る。
【0030】磁極端部の漏れ磁場を考慮した場合の輸送
行列式は以下のようになる。
【0031】
【数2】
【0032】上記線形近似でのk1およびk2の値を図
17(b)の左側に示す。図17(b)の右側の図は、
その左側の図のパラメータbを示している。k1はギャ
ップ長に依存する量である。偏向半径ρが小さくギャッ
プgが大きい場合、図17(a)の右側に示された偏向
角の変化量Ψが大きくなり、即ち、漏れ磁場により荷電
粒子ビームは、設計値軌道から大きくずれてしまう。
【0033】上記の係数は、線形近似値であり、偏向半
径が小さい偏向磁石の係数k1およびk2を正確に求め
ることは難しい。そのため、荷電粒子ビームの収束に必
要な荷電粒子入出射部(偏向磁石端部)の傾斜加工角度
の正確な算出が困難であり、また、偏向磁石製作後、荷
電粒子ビームの収束力を微調整することも難しいという
問題点がある。
【0034】(c)偏向磁石の前後に収束用四重極磁石
を設置する方法は、四重極磁石を別個に準備する必要が
あり、また、偏向磁石の場所しか確保できない狭隘空間
への設置は困難である。
【0035】一方、折畳み式軌道高周波電子加速器(特
開平10−41099号公報参照)は、偏向磁石の間の
距離とビーム間隔をなるべく短くして小型化を図った構
造が採用されている。この高周波電子加速器のリッジ付
き加速空洞に電子が入射され、加速ギャップを通って加
速、照射及び出射される。上記電子に加速ギャップを何
回も通らせるため、偏向磁石を設置して電子を180度
偏向させることが必要である。
【0036】このような偏向磁石は、漏れ磁場により上
記電子を発散する傾向があるため、何らかの収束機能を
付加しなければならない。しかし、上記偏向磁石間の距
離を短くするためには、収束用四極磁石を設置する空間
がとれない。また、図18は、H型偏向磁石及びC型偏
向磁石の構造を示している。この図から分かるように、
同じ大きさの磁場(同じ大きさの磁極)を提供するの
に、H型偏向磁石に比べてC型偏向磁石のサイズが小さ
い。このため、C型偏向磁石は、上記高周波電子加速器
に適用することが明らかである。
【0037】ところで、上記C型偏向磁石を利用する場
合には、次のような問題がある。
【0038】偏向磁石に磁場勾配を設ける方法(n値方
法)により、電子軌道を収束する場合、そのn値は、漏
れ磁場の影響を受けてきれいに分布しないため、偏向磁
石の磁極を大きくしなければならない問題がある。ま
た、偏向磁石は、垂直と水平の両方向に電子を収束させ
るには収束力が弱すぎる。一方、磁極の形状を電子軌道
に対して傾斜させる方法(エッジ角方法)により電子軌
道を収束する場合、電子を垂直と水平の両方向に収束さ
せようとすると、電子の入射側と出射側のエッジ角符号
を逆にしなければならず、左右対称が崩れる。また、漏
れ磁場により垂直方向の収束力が不足してしまう問題も
あり、エッジ角はかなり大きな角度となる。さらに、電
子ビームを180度偏向する場合、ビームの入射側と出
射側の磁極端部が平行であり、大きなエッジ角を持つと
お互いの磁場が干渉してしまうため、エッジ角を決定す
ることは難しい。
【0039】本発明は上記のような事情に鑑みなされた
もので、磁石中でのビーム軌道のずれを抑制し、且つ、
偏向された荷電粒子ビームの収束力を容易に調整できる
と共に、全体の小型化を図ることができる偏向磁石を提
供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、荷電粒子ビームを偏向する主磁極を備え
た偏向磁石において、前記主磁極のビーム入出射側端面
に前記主磁極とは逆極性の磁場を発生する副磁極を設
け、この副磁極により前記主磁極の漏れ磁場の分布を変
えて、前記ビームの収束力を調整するようにしたことで
ある。
【0041】このような手段によれば、副磁極を用いる
ことにより荷電粒子ビームの軌道ずれを抑制し、また、
磁場の荷電粒子ビームに対する収束力を調整することが
可能になる。
【0042】別の発明は、請求項1記載の偏向磁石にお
いて、前記副磁極にコイルを設け、前記主磁極の磁場方
向と逆方向の磁場を発生させて前記ビームの収束力を調
整するようにしたことである。
【0043】この手段によれば、副磁極を用いることに
よって、偏向磁場と逆方向の磁場を発生させ、偏向され
た荷電粒子ビームの発散を強く抑えることが可能にな
る。
【0044】また、別の発明は、請求項1〜2の何れか
に記載の偏向磁石において、前記主磁極及び副磁極の端
部に傾斜角を形成して前記ビームの収束力を調整するよ
うにしたことにある。
【0045】この手段によれば、荷電粒子ビームは各傾
斜された端部にある磁場を通過する場合、このビームの
磁場入射角度、すなわち、エッジ角度が異なり、これら
のエッジ角度の調整により荷電粒子ビームを収束するこ
とが可能になる。
【0046】さらに、別の発明は、請求項1〜3の何れ
かに記載の偏向磁石において、前記副磁極に前記逆方向
の磁場の大きさを微調整可能な補助コイルを巻装したこ
とにある。
【0047】この手段によれば、補助コイルを巻装する
ことにより主磁極および副磁極から生成された合成磁場
を微調整し、荷電粒子ビームの軌道を精確に設定するこ
とが可能になる。
【0048】さらに、別の発明は、請求項1記載の偏向
磁石において、主磁極、または副磁極に永久磁石を設け
たことにある。
【0049】この手段によれば、永久磁石を用いること
により、磁極にコイルを巻く必要がないため、コイルを
巻くための空間、または冷却のために必要な空間は不要
となるため、より広い範囲で磁石の調整が可能になる。
【0050】さらに、別の発明は、請求項1〜5の何れ
かに記載の偏向磁石において、前記主磁極のビーム入出
射側端面で、且つ、前記ビームの進行方向から見て片側
に副磁極を設けることにある。
【0051】この手段によれば、片側のみしか副磁極の
空間がないの場合、片側の副磁極を設置することによ
り、荷電粒子ビームを収束することが可能になる。
【0052】さらに、別の発明は、荷電粒子ビームの加
速装置において、荷電粒子ビームを偏向する磁石とし
て、請求項1〜6の何れかに記載の偏向磁石を用いたこ
とにある。
【0053】この手段によれば、偏向磁石の大型化を避
け、小型な偏向磁石装置により荷電粒子を加速、蓄積、
輸送、照射することが可能になる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0055】図1は、本発明による偏向磁石の第1の実
施の形態を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)のA
−A線に沿って切断した断面図である。図1において、
1はC型形状の鉄心、2はこの鉄心の開口端部に互いに
向合うように設けられた上下1対の主磁極で、この主磁
極2の端部には中心から見て両側に所定の角度で広がる
エッジ角5を有する傾斜面が形成されている。また、3
は主磁極2の周囲部に巻装された主コイルである。
【0056】このようなC型偏向磁石において、本実施
の形態では、主磁極の前方端面に、コイル3を回避さ
せ、且つ、互いに向合う方向に折曲して形成されたL字
形(クランプ形)の副磁極4を主磁極2と磁気的に結合
して取り付ける構成とするものである。
【0057】このような構成の偏向磁石によれば、主磁
極2の端部の漏れ磁場が抑制され、所望の磁場分布に接
近することができる。その理由について、図2を参照し
て説明する。
【0058】図2(a)は、副磁極4を有する偏向磁石
の一部を示す側面図であり、図2(b)は、前図に示す
A―A線に沿う矢視図であり、図2(c)は、副磁極4
を設けない場合、主磁極2の端部から発生する磁力線の
状態を示す図である。図2(a)、(b)に示すよう
に、偏向磁石の近傍に副磁極4が設けられると、主磁極
2と副磁極4との間を渡る磁力線により、漏れ磁場が少
なくなる。このため、漏れ磁場によるエッジ角のなまり
も減少し、これと共に、主磁極2、副磁極4の端部が向
き合うことによる主磁極2の中心付近での磁場の干渉が
抑えられる。
【0059】副磁極4が存在しない場合、図2(c)か
ら分かるように、対称的エッジ角5を有する主磁極2の
磁極端部の中心に磁場干渉が発生し、磁場密度の均一性
が損なわれる。しかし、この実施の形態で、副磁極4を
設けることにより、漏れ磁場の影響を低減すると同時
に、磁場干渉も抑えられる。従って、荷電粒子ビームの
収束および荷電粒子ビームの軌道を修正することが可能
となる。
【0060】図3は、副磁極4が配置されていない偏向
磁石と、副磁極4を備えた偏向磁石とをそれぞれ通過す
る荷電粒子ビームの軌道上の2次元磁場の分布を示す曲
線である。また、副磁極4がある場合、主磁極2と副磁
極4との間の距離6及び副磁極の厚さ7の調整により得
られた3パターンの2次元磁場分布を示している。さら
に、同図には、理想的な磁場分布18(磁極の隙間内部
の磁場密度は設計値B 、磁極の隙間外部の磁場密度は
0というステップ関数の磁場分布である)を示してい
る。理想的な磁場分布は、偏向磁極の端部に漏れ磁場が
存在しない磁場分布である。
【0061】副磁極4がない偏向磁石は、副磁極4が無
限大に遠いところに置かれる偏向磁石と考えればよい。
図2から分かるように、主磁極2の近傍に副磁極4を設
け、その距離と副磁極の厚みをパラメータとして調整す
ることにより、荷電粒子ビームの軌道上の磁場分布は、
理想的な磁場分布に近づかせることができる。これによ
って、荷電粒子ビームの軌道を設計値軌道に修正するこ
とが可能になる。
【0062】図4は、本発明による偏向磁石の第2の実
施の形態を示すもので、(a)は側面図、(b)は
(a)のA−A線に沿って切断した断面図であり、図1
と同一部品には同一符号を付けてその説明を省略し、こ
こでは異なる部分について述べる。
【0063】第2の実施の形態では図4に示すように、
主磁極2のビーム入出射側端面に取り付けられた副磁極
4にコイル8を巻装し、主磁極2に巻装されたコイル3
と直列接続する構成とするものである。上記コイル8
は、主磁極2の磁場とは逆の磁場が形成されるように副
磁極4に巻装されている。
【0064】このような構成の偏向磁石において、主磁
極2に巻装されたコイル3及び副磁極4に巻装されたコ
イル8に電流が順次流れると、主磁極2に磁場が発生す
ると同時に、副磁極4に主磁極2の磁場とは逆極性の磁
場が発生する。この場合、上記副コイル8の巻き数を適
宜選定することにより、上記逆極性の磁場強度を調整す
ることができる。
【0065】従って、上記逆磁極の磁場強度を予め調整
しておくことにより、主磁極2の磁場及び副磁極4の磁
場を通過する荷電粒子ビームの軌道を修正することがで
きる。
【0066】また、主磁極2と副磁極4との間を渡る磁
力線により、一定方向の磁場が形成されるので、漏れ磁
場を抑えることができる。
【0067】さらに、副磁極4に巻装されたコイル8の
巻き数を変更して上記逆磁場の起磁力を調整することに
より、主磁極2周辺の漏れ磁場の分布を変えることがで
きる。
【0068】図5は、第2の実施の形態における荷電粒
子ビームを180°偏向する偏向磁石に関して、上記副
磁極4がある場合と無い場合、荷電粒子ビーム軌道に沿
った2次元磁場計算による磁場分布を示す図である。上
記副磁極4の逆磁場がない場合、主磁極2の漏れ磁場に
よって、主磁極2の隙間から偏向された荷電粒子ビーム
の偏向角が180°以下になり、発散してしまう。これ
に対して、上記副磁極4を設け、副磁極4のコイルに電
流を流して、逆磁場を発生させることにより、主磁極2
周辺の漏れ磁場を抑えることができる。
【0069】図5に示すように、副磁極4を設けること
により、荷電粒子ビームの軌道上の磁場分布を変えるこ
とができる。これによって、荷電粒子ビームの軌道を調
整し、その発散を防止することが可能となる。
【0070】主磁極2による磁場と副磁極4による逆磁
場を通過する荷電粒子ビームのトータルの偏向角が18
0°とするには、主磁極2の磁場を通過する荷電粒子ビ
ームの偏向角を大きくしなければならない。従って、B
一定の部分の偏向角が180°に近づくため発散が抑
えられる。
【0071】図6は、上記主磁極2の磁場及び副磁極4
の逆磁場を通過する荷電粒子ビームのエッジ角の変化状
況を説明する図である。図6(a)は、偏向磁石の各領
域の磁場密度を示す図であり、図6(b)は、荷電粒子
ビームが偏向磁石に入射する時のエッジ角を示す図であ
り、図6(c)は、各磁場領域を通過する荷電粒子ビー
ムの進行方向を示す図である。図6(a)に示すよう
に、仮に磁場分布を五つの領域に分割する。また、図6
(b)に示すように、荷電粒子ビームは、エッジ角θの
傾斜角度で磁場を通過すると、該当ビームが各分割領域
部で曲がって通過するため、各分割部に対応するそれぞ
れのエッジ角が異なる。図6(c)に示すように、荷電
粒子ビームが逆極性の磁場を通過する場合、エッジ角は
逆時計方向に増加し、荷電粒子ビームが正極性の磁場を
通過する場合、エッジ角は順時計方向に増加する。その
ため、荷電粒子ビームの進行方向と垂直及び平行両方向
に軌道の修正が可能となる。従って、逆極性の磁場の密
度を変えることにより、荷電粒子ビームの各分割部に対
するエッシ角を調整し、荷電粒子ビームの発散を抑える
ことができる。
【0072】図7による偏向磁石は、本発明による偏向
磁石の第3の実施の形態を示すもので、(a)はこの偏
向磁石の側面図であり、(b)は、(a)のA−A線を
沿って切断した断面図である。図7において、図1及び
図4と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0073】図7に示すように、副磁極4に副コイル8
の他、補助コイル9が巻かれている。この補助コイル9
に電流を流し、磁場を発生させると、補助コイル9は、
副磁極の磁場強度を微調整することができる。例えば、
副磁極4の設置位置が多少ずれた場合、補助コイル9に
電流を流して磁場を微調整することによって、主副磁極
周辺の磁場分布を所望状況に修正させることが可能にな
る。
【0074】従って、この実施の形態により、上記補助
コイル9を利用して磁場を微調整することによって荷電
粒子ビームの軌道を収束及び修正することが可能とな
る。
【0075】図8は、本発明の第4の実施の形態を説明
する図である。図8に示す偏向磁石の主磁極10及び副
磁極11は永久磁石で構成されている。このような構成
の偏向磁石としても前述と同様の作用効果が得られる。
また、主磁極10及び副磁極11に永久磁石を用いるこ
とにより、磁極部にコイルを巻く必要がないため、コイ
ルを巻くための空間、または磁石を冷却するに必要な空
間も不要となる。これによって、主磁極10と副磁極1
1との距離の制限が必要なく、磁極周辺の磁場分布を広
い範囲で調整することができる。この結果、本実施の形
態には、磁極に永久磁石を用いることにより、荷電粒子
ビームの軌道を調整する機能は一段強くなる。
【0076】図9は、本発明による偏向磁石の第5の実
施の形態を示すもので、(a)はこの偏向磁石の断面図
であり、(b)は、(a)のDD′線に沿う矢視図であ
り、(c)は、(a)のEE′線に沿う矢視図であり、
図1及び図4と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
【0077】図9に示すように、主磁極2の左側のみ
に、副コイル8が巻装された副磁極4は設置されてい
る。また、その主磁極2の間に、荷電粒子ビームを通す
ための真空ダクト12が挿入されている。
【0078】第5の実施の形態では、片側のみしか副磁
極4を設置する空間が無い場合に適用されるもので、こ
のような構成の偏向磁石とすれば、狭い空間を有効に利
用し、荷電粒子ビームの軌道を調整することが可能とな
る。
【0079】図10は、本発明の第6の実施形態におけ
る偏向磁石を用いた装置の構成図である。この図は、荷
電粒子を加速、蓄積、輸送及び照射する装置を示す図で
ある。この装置は、荷電粒子ビ一ムの進行空間を提供す
る円筒状加速空胴13、円筒状加速空胴13の両側に配
置されている偏向磁石14及び円筒状加速空胴13内部
の両側にあって、進行中の荷電粒子ビームの進行範囲を
限定するリッジ電極15で構成されている。16は、上
記装置の処理対象荷電粒子ビームである。上記偏向磁石
14は、前述した各実施の形態の偏向磁石を適用でき
る。
【0080】上記装置は、所定の数の偏向磁石14があ
る。これらの偏向磁石14は、互いに所定距離を保って
向合い、上記荷電粒子ビーム16を毎回180°で偏向
する。従って、上記荷電粒子ビーム16は、偏向磁石1
4毎にリレーで加速され、これら偏向磁石の間で往復に
進行する。このため、荷電粒子ビーム16を偏向、収束
するための長距離で幅広な空間が必要なく、小型で上記
加速空胴13の内部に荷電粒子の加速、蓄積、輸送およ
び照射する機能を実現することができる。
【0081】また、このように、上記荷電粒子ビーム1
6を毎回180°で偏向する場合、n値やエッジ角のみ
で収束させようとすると難しい。しかし、本発明による
偏向磁石を用いることによって、上記装置や偏向磁石の
大型化なしで収束機能を付加することができる。この結
果、本実施の形態により、荷電粒子を加速、蓄積、輸送
および照射する機能を有する小型装置を提供することが
可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向磁石の主磁極の近傍に副磁極を設置することによ
り、漏れ磁場の発生を抑え、荷電粒子ビームの発散を防
ぐことができる。
【0083】この他、本発明の偏向磁石を用いることに
より、荷電粒子を加速、蓄積、輸送及び照射する偏向磁
石の応用装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態における偏向
磁石の側面図および断面図。
【図2】本発明に係わる第1の実施の形態を説明する
図。
【図3】本発明に係わる第1の実施の形態における荷電
粒子ビームの軌道上の磁場分布図。
【図4】本発明に係わる第2の実施の形態における偏向
磁石の側面図および断面図。
【図5】本発明に係わる第2の実施の形態における荷電
粒子ビームの軌道上の磁場分布図。
【図6】荷電粒子ビームのエッジ角の変化状況を説明す
る図。
【図7】本発明に係わる第3の実施の形態における偏向
磁石の側面図および断面図。
【図8】本発明に係わる第4の実施の形態における偏向
磁石の側面図。
【図9】本発明に係わる第5の実施の形態における偏向
磁石の断面図及び矢視図。
【図10】本発明に係わる第6の実施の形態における偏
向磁石の応用装置の構成図。
【図11】従来のC型偏向磁石の傾斜断面図。
【図12】従来の偏向磁石の断面図。
【図13】従来の偏向磁石における荷電粒子ビームの軌
道及び軌道上の磁場分布を示す図。
【図14】ギャップ長が異なる偏向磁石の磁場を通過す
る荷電粒子ビームの軌道上の磁場分布を示す図。
【図15】磁場勾配を設ける偏向磁石の断面を示す図。
【図16】エッジ角を持つ従来の偏向磁石による荷電粒
子ビームの収束方法を説明する図。
【図17】従来の偏向磁石の漏れ磁場による収束力のな
まりを説明する図。
【図18】同様サイズの磁場を持つ従来のH型偏向磁石
とC型偏向磁石を示す図。
【符号の説明】
1…鉄心 2…主磁極 3…主コイル 4…副磁極 5…エッジ角 6…主、副磁極間の距離 7…副磁極の厚さ 8…副コイル 9…補助コイル 10…永久磁石の主磁極 11…永久磁石の副磁極 12…真空ダクト 13…加速空胴 14…偏向磁石 15…リッジ電極 16…荷電粒子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 晶子 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 五十川 克士 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 中山 光一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 佐藤 潔和 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 岩崎 啓子 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 2G085 AA13 AA16 BA14 BC06 BC09 BC10 BC11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを偏向する主磁極を備え
    た偏向磁石において、前記主磁極の荷電粒子ビーム入出
    射側端面に前記主磁極とは逆極性の磁場を発生する副磁
    極を設け、この副磁極により前記主磁極の漏れ磁場の分
    布を変えて、前記ビームの収束力を調整するようにした
    ことを特徴とする偏向磁石。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の偏向磁石において、前記
    副磁極にコイルを設け、前記主磁極の磁場方向と逆方向
    の磁場を発生させて前記ビームの収束力を調整するよう
    にしたことを特徴する偏向磁石。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2の何れかに記載の偏向磁石
    において、前記主磁極及び副磁極の端部に傾斜角を形成
    して前記ビームの収束力を調整するようにしたことを特
    徴とする偏向磁石。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の偏向磁石
    において、前記副磁極に前記逆方向の磁場の大きさを微
    調整可能な補助コイルを巻装したことを特徴とする偏向
    磁石。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の偏向磁石において、主磁
    極、または副磁極に永久磁石を設けたことを特徴とする
    偏向磁石。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の偏向磁石
    において、前記主磁極の荷電粒子ビーム入出射側端面
    で、且つ、前記ビームの進行方向から見て片側に副磁極
    を設けることを特徴とする偏向磁石。
  7. 【請求項7】 荷電粒子ビームの加速装置において、荷
    電粒子ビームを偏向する磁石として、請求項1〜6の何
    れかに記載の偏向磁石を用いたことを特徴とする装置。
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