JP2835797B2 - Tab用テープ - Google Patents

Tab用テープ

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JP2835797B2
JP2835797B2 JP4116670A JP11667092A JP2835797B2 JP 2835797 B2 JP2835797 B2 JP 2835797B2 JP 4116670 A JP4116670 A JP 4116670A JP 11667092 A JP11667092 A JP 11667092A JP 2835797 B2 JP2835797 B2 JP 2835797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイスの組立
て工程において、デバイスの多ピン化、小型化、高密度
実装に際し、注目されているTAB(Tape Aut
omatedBonding)方式に用いられる保護
層、接着剤層および有機絶縁フィルムの三層構造からな
るテープ(以下、TAB用テープという。)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TAB用テープは、次のように加
工されてフィルムキャリアテープを形成する。 1)スプロケット、デバイスホールをスタンピングによ
り穿孔する。 2)穿孔されたテープに銅箔を熱圧着した後、加熱によ
り接着剤を硬化させる。 3)フォトレジストを塗布し、マスクを通して紫外線等
を照射した後、現像する。 4)デバイスホールの裏打ち、銅のエッチング、レジス
ト除去、裏打ちの除去を行い、回路を作製し、ソルダー
レジストをかける。 5)錫、金メッキを行う。 以上の工程を経て作成されたテープに、チップがインナ
ーリードボンディングされた後、リードを切断し、プリ
ント基盤等にアウターリードボンディングし、樹脂で封
止する。或いは、インナーリードボンディングした後、
樹脂で封止し、周辺回路も含め切断し、アウターリード
ボンディングする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】TAB用テープに用い
られる接着剤は、金属である銅箔と有機絶縁フィルムと
の層間を構成するものであるため、金属および有機絶縁
フィルムの双方に高い接着力を持つことが要求される。
従来用いられてきたTAB用テープの接着剤層は、次の
欠点、即ち、a)上記の工程において接着剤層がアルカ
リ(例えば、金メッキ時、レジスト剥離時)、酸(例え
ば、錫メッキ時)、エッチング液等にさらされることに
よる銅箔に対する接着力の低下、およびb)インナーリ
ードボンディングおよびアウターリードボンディング時
における、高温下での銅箔および有機絶縁フィルムに対
する接着力の低下等の欠点があり、したがって、デバイ
スの高密度化、多ピン化が益々進む中で、多ピンチップ
のボンディングミスやリードの変形、剥がれ等が問題に
なっている。本発明は、従来のTAB用テープにおける
上記のような問題を解決することを目的とするものであ
る。即ち、本発明の目的は、耐薬品性および耐熱接着性
に優れ、高い接着力を有するTAB用テープを提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のTAB用テープ
は、有機絶縁フィルム上に、接着剤層及び保護層を設け
てなり、そして該接着剤層がマレイミド樹脂少なくと
も1種およびポリアミド樹脂を含有することを特徴とす
る。
【0005】図1は、本発明のTAB用テープの模式的
断面図であって、有機絶縁フィルム1の片面に、ポリア
ミド樹脂およびマレイミド樹脂を含有する半硬化状の接
着剤層2と保護層となる保護フィルム3が順次積層され
ている。図においては、接着剤層2は1層構造になって
いるが、接着剤層は、2層以上の層構成を有するもので
あってもよい。
【0006】有機絶縁フィルムとしては、厚さ25〜1
88μm、好ましくは50〜125μmのポリイミド、
ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リエーテルエーテルケトン等の耐熱性フィルム、或いは
エポキシ樹脂−ガラスクロス、エポキシ樹脂−ポリイミ
ド−ガラスクロス等の複合耐熱フィルムからなる有機絶
縁フィルムが使用できる。
【0007】接着剤層は、熱硬化型のものであって、半
硬化状であることが必要であり、熱硬化性成分としてマ
レイミド樹脂を少なくとも1種含有する。また、本発明
の接着剤層に、耐薬品性、耐熱性を付与するために、さ
らにフェノール樹脂およびエポキシ樹脂等の熱硬化性成
分の少なくとも1種をマレイミド樹脂と併用することが
好ましい。フェノール樹脂としては、アルキルフェノー
ル樹脂、パラフェニルフェノール樹脂、ビスフェノール
A型フェノール樹脂等のノボラックフェノール樹脂およ
びレゾールフェノール樹脂、ポリフェニルパラフェノー
ル樹脂等、公知のフェノール樹脂があげられる。一方、
エポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のエポキシ基を含
有することが必要であり、エポキシ基以外に、水酸基、
アルコキシ基、ビニル基を含有しても差し支えない。具
体的には、アリルグリシジルエーテル、ブチルグリシジ
ルエーテル、グリシジルメタクリレート、3,4−エポ
キシ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポ
キシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ビ
ニルシクロヘキセンカルボキシレート、ビニルシクロヘ
キセンジオキサイド、ジペンテンジオキサイド、ジシク
ロペンタジエンジオキサイド、ビス(3,4−エポキシ
−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、テト
ラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、フェノールノ
ボラックエポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから得られ
るビスフェノールAジグリシジルエーテル等のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、エポキシ化クレゾールノボラ
ック樹脂、上記エポキシ化合物を樹脂酸で部分変性した
エポキシ化合物等が例示される。さらにその他の構造の
エポキシ化合物、例えば、NBR、SBR、BR、ダイ
マー酸等の各種エラストマーで変性したエラストマー変
性エポキシ樹脂を併用することもできる。
【0008】接着剤層は、有機絶縁フィルムに直接接す
るので、高温時においても有機絶縁フィルムに対して高
い接着力を示し、また、銅箔に対しても高い接着性を有
することが必要である。さらにフィルムキャリアへの加
工時にさらされる薬液に対して優れた耐薬品性を有する
ことも要求される。その様な要求を満たすために、本発
明においては、接着剤層にマレイミド樹脂を少なくとも
1種類含有させる。
【0009】本発明において使用されるマレイミド樹脂
は、基本骨格中に官能基としてマレイミド基が少なくと
も1個以上有するものであって、一般には下記一般式で
示されるビスマレイミド類があげられる。
【化1】 (式中、Rは2価の芳香族基を表す。)
【0010】具体例としては、N,N′−m−フェニレ
ンビスマレイミド、N,N′−p−フェニレンビスマレ
イミド、N,N′−m−トルイレンビスマレイミド、
N,N′−p−トルイレンビスマレイミド、N,N′−
4,4′−ビフェニレンビスマレイミド、N,N′−
4,4′−〔3,3′−ジメチルビフェニレン〕ビスマ
レイミド、N,N′−4,4′−〔3,3′−ジメチル
ジフェニルメタン〕ビスマレイミド、N,N′−4,
4′−〔3,3′−ジエチルジフェニルメタン〕ビスマ
レイミド、N,N′−4,4′−ジフェニルメタンビス
マレイミド、N,N′−4,4′−ジフェニルプロパン
ビスマレイミド、N,N′−4,4′−ジフェニルエー
テルビスマレイミド、N,N′−3,3′−ジフェニル
スルフォンビスマレイミド、N,N′−4,4′−ジフ
ェニルスルフォンビスマレイミド等をあげることができ
る。
【0011】その他、マレイミド化合物を高分子化した
マレイミド樹脂があげられ、例えば、下記一般式で示さ
れるノボラック型に配列したマレイミド樹脂を使用する
ことができる。
【化2】 (式中、nは1以上の整数を意味する。)その他、基本
骨格としてシロキサン、脂肪族等の構造を有するマレイ
ミド樹脂を用いることもできる。
【0012】本発明においては、上記のマレイミド樹脂
は1種以上使用することができる。上記マレイミド樹脂
は、前記フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の補助的熱硬
化性成分を併用する場合には、該補助的熱硬化性成分1
00重量部に対して、10〜500重量部の範囲の配合
量で配合するのが好ましい。
【0013】また、本発明においては、硬化後の接着剤
層にフレキシビリティーを与える成分として、接着剤層
には、ポリアミド樹脂を含有させる。ポリアミド樹脂
は、硬化前後の接着剤層に可撓性を与えるのみならず、
エポキシ樹脂の硬化剤としても作用する。ポリアミド樹
脂としては、公知の種々のものが使用できる。中でも、
アミン価が3.0以上(好ましくは5〜20)のポリア
ミド樹脂は、エポキシ樹脂硬化剤として有効に作用し、
硬化後の接着剤の接着力、耐薬品性、耐熱性向上の効果
を示すので、特に好ましい。本発明において使用するこ
とができるポリアミド樹脂としては、脂肪族ポリアミド
及び芳香族ポリアミドがあげられ、分子量が2000〜
150000の範囲で、軟化温度が50〜180℃の範
囲のものが使用される。本発明において、ポリアミド樹
脂の使用量は、系中のエポキシ樹脂およびフェノール樹
脂等の熱硬化性成分100重量部に対して、ポリアミド
樹脂8〜100重量部の割合が好ましい。さらに、接着
剤層には、可塑性付与のため補助的にポリエステル樹
脂、NBR、SBR、ポリビニルアセタール樹脂等の熱
可塑性樹脂の少なくとも1種を併用するのが好ましい。
【0014】本発明において、接着剤層には、硬化促進
の目的で、イミダゾール化合物を含有させるのが望まし
い。イミダゾール化合物としては、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール等のメチル
エチルケトンに代表される汎用溶剤に可溶なもの、およ
び、2−フェニル−4−ベンジル−5−ヒドロキシメチ
ルイミダゾールなど、汎用溶剤に難溶なもの等があげら
れる。イミダゾール化合物は、通常、系中のエポキシ樹
脂100重量部に対して0.03〜10重量部の範囲で
使用することができる。
【0015】本発明における接着層は少なくとも1層よ
り構成される。接着剤が2層以上の層構成を有している
場合には、マレイミド樹脂は、少なくとも、保護層と接
触する層に含まれていることが必要である。接着剤層の
膜厚は、10〜50μm、好ましくは15〜30μmの
範囲にある。
【0016】接着剤層の保護層としては、保護フィルム
が使用され、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリプロピレン等のフィルムが例示でき
る。
【0017】次に、本発明のTAB用テープの製造方法
について説明する。図2は、製造工程を示すもので、保
護フィルム3の上に所定の配合の接着剤を、乾燥後の膜
厚が上記の範囲になるように塗布する。その際、半硬化
状の状態にするために、その加熱条件は、150〜18
0℃で2分間乾燥させることが必要である。次に形成さ
れた接着剤層2の表面に、有機絶縁フィルム1を重ね合
わせ、100〜130℃で1kg/cm2 以上の条件で
熱圧着する。得られたTAB用テープは巻回されて、例
えば、幅30〜200mmで30〜300mの長さのも
のが得られる。
【0018】
【作用】本発明において、接着剤層に含まれるマレイミ
ド樹脂は、そのマレイミド構造が優れた耐熱性を付与す
るという特徴を有している。また、酸、アルカリ等の薬
品に対しても優れた耐薬品性を示している。したがっ
て、本発明のTAB用テープの接着剤層は、エッチング
加工、錫や金メッキ、インナーボンディング等の工程に
よって劣化することがなく、また、高温において、銅箔
や有機絶縁フィルムの剥離を引き起こすことがない。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。な
お、「部」は全て「重量部」を意味する。 実施例1 厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムか
らなる保護フィルムに、下記組成の接着剤層形成用塗料
を塗布し、160℃で2分間乾燥して、膜厚20μmの
接着剤層を形成した。 ポリアミド樹脂(トーマイドTXC−232−B、富士化成 工業社製)の25%イソプロピルアルコール/水混合溶液 50部 マレイミド樹脂(BMI−S、三井東圧化学社製)の20% ジメチルアセトアミド溶液 15部 エポキシ樹脂(エピコート828、油化シェル社製) 13部 ノボラック型フェノール樹脂(タマノル752、荒川化学社製) の50%メチルエチルケトン溶液 13部 2−エチルイミダゾールの1%メチルエチルケトン溶液 15部 次に、厚さ50μmのポリイミドフィルムからなる有機
絶縁フィルムを重ね合わせ、130℃、1kg/cm2
の条件で加熱圧着して、TAB用テープを作製した。次
に、このTAB用テープの保護フィルムを剥離し、1オ
ンスの電解銅箔(厚さ35〜40μm)を貼り合わせ、
さらに60℃で6時間、80℃で6時間、および150
℃で5時間、順次加熱を行い、接着剤層の硬化を行っ
た。さらに、常法により銅箔上にフォトレジスト膜を形
成して処理し、銅箔をエッチングし、100,50,3
5μの幅のパターンを形成してフィルムキャリアテープ
を作製した。
【0020】実施例2 接着剤層形成用塗料として、下記組成のものを用いた以
外は、実施例1と同様にしてTAB用テープおよびフィ
ルムキャリアテープを作製した。 ポリアミド樹脂(トーマイドTXC−232−B、富士化成 工業社製)の25%イソプロピルアルコール/水混合溶液 50部 マレイミド樹脂(BMI−MP、三井東圧化学社製)の20% ジメチルアセトアミド溶液 15部 エポキシ樹脂(エピコート828、油化シェル社製) 13部 ノボラック型フェノール樹脂(タマノル752、荒川化学社製) の50%メチルエチルケトン溶液 13部 2−エチルイミダゾールの1%メチルエチルケトン溶液 15部
【0021】比較例1 接着剤層形成用塗料として、下記組成のものを用いた以
外は、実施例1と同様にしてTAB用テープおよびフィ
ルムキャリアテープを作製した。 ポリアミド樹脂(トーマイドTXC−232−B、富士化成 工業社製)の25%イソプロピルアルコール/水混合溶液 50部 エポキシ樹脂(エピコート828、油化シェル社製) 15部 ノボラック型フェノール樹脂(タマノル752、荒川化学社製) の50%メチルエチルケトン溶液 15部 2−エチルイミダゾールの1%メチルエチルケトン溶液 15部 比較例2 接着剤層形成用塗料として、下記組成のものを用いた以
外は、実施例1と同様にしてTAB用テープおよびフィ
ルムキャリアテープを作製した。 ポリアミド樹脂(マイクロメルト6900、ヘンケル白水社製) の25%イソプロピルアルコール/トルエン混合溶液 400部 エポキシ樹脂(エピコート828、油化シェル社製) 45部 ポリビニルパラフェノール(マルカリンカーH2P、 丸善石油化学社製)の50%メチルエチルケトン溶液 58部 2−エチル−4−メチルイミダゾールの 1%メチルエチルケトン溶液 0.15部 比較例3 接着剤層形成用塗料として、下記組成のものを用いた以
外は、実施例1と同様にしてTAB用テープおよびフィ
ルムキャリアテープを作製した。 ポリアミド樹脂(トーマイドTXC−232−B、富士化成 工業社製)の25%イソプロピルアルコール/水混合溶液 100部 エポキシ樹脂(エピコート828、油化シェル社製) 8部 ノボラック型フェノール樹脂(タマノル752、荒川化学社製) の50%メチルエチルケトン溶液 8部 レゾール型フェノール樹脂(CKM−1282、昭和高分子社製) の50%メチルエチルケトン溶液 6部 2−エチルイミダゾールの1%メチルエチルケトン溶液 10部
【0022】(特性評価試験) 実施例1および2、および比較例1、2および3のフィ
ルムキャリアテープに対して、下記の特性試験を行っ
た。 1)耐薬品性試験 エッチング液および無電界錫メッキ液に浸漬された際
の、銅箔と接着剤層との間の接着力を調べるために、エ
ッチングによって、100μm、50μmおよび35μ
mのパターン幅に形成した銅箔パターンの接着力を測定
し、さらに無電界メッキ液を用いてメッキを行った後の
接着力を測定した。結果を表1に示す。表1の数値は、
90°剥離力をテンシロン引張り強度測定器によって測
定した値である。
【0023】
【表1】 ┌────┬──────┬──────┬──────┬──────┐ │ │パターン幅 │100μm │ 50μm │ 35μm │ ├────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │実施例1│エッチング後│15.2 │ 7.6 │ 3.9 │ │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │ │メッキ後 │14.5 │ 7.1 │ 3.2 │ ├────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │実施例2│エッチング後│14.9 │ 7.3 │ 3.3 │ │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │ │メッキ後 │14.2 │ 6.8 │ 3.0 │ ├────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │比較例1│エッチング後│ 9.7 │ 5.3 │ 2.5 │ │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │ │メッキ後 │ 8.6 │ 4.6 │ 1.9 │ ├────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │比較例2│エッチング後│ 9.1 │ 4.8 │ 2.7 │ │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │ │メッキ後 │ 5.7 │ 1.7 │ 0.8 │ ├────┼──────┼──────┼──────┼──────┤ │比較例3│エッチング後│ 9.1 │ 4.5 │ 3.2 │ │ ├──────┼──────┼──────┼──────┤ │ │メッキ後 │ 7.6 │ 3.4 │ 2.4 │ └────┴──────┴──────┴──────┴──────┘ なお、表1の数字はグラムを表わす。
【0024】2)耐熱接着性 1cm幅の銅箔パターンが形成されたフィルムキャリア
テープを、300℃の熱板上に、その有機絶縁フィルム
の背面が接するように固定し、銅箔を90°の方向に5
cm/minの剥離速度で剥離して、その際の剥離力を
測定した。結果を表2に示す。
【0025】
【表2】 表1および表2から明らかなように、本発明のTAB用
テープは、上記試験によって、優れた耐薬品性および耐
熱接着性を示すことが確認された。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の効果】本発明のTAB用テープは、接着剤層に
少なくとも1種以上のマレイミド樹脂を含有しているこ
とから、硬化後の接着剤層が、エッチング、メッキ、レ
ジスト剥離等の加工工程中に、アルカリ、酸或いはエッ
チング液等にさらされても、銅箔に対する接着力の低下
を引き起こすことがない。また、マレイミド樹脂は、そ
の構造が優れた耐熱性を付与するという特徴を有するこ
とから、インナーリードボンディングおよびアウターリ
ードボンディング時の高温下で、銅箔および有機絶縁フ
ィルムに対する接着力の低下が生じることもない。した
がって、本発明のTAB用テープは、高密度化した回路
に適用することが可能になる。さらに、多ピンチップを
実装する場合、ボンディングミスが生じ難く、搬送工
程、ボンディング工程において、リードの変形が少な
く、歩留まりが大幅に上昇する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTAB用テープの模式的断面図であ
る。
【図2】本発明のTAB用テープの製造工程図である。
【符号の説明】
1…有機絶縁フィルム 2…接着剤層 3…保護フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩沢 卓士 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所電子材料研究所内 (72)発明者 成嶋 均 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所電子材料研究所内 (72)発明者 大石 忠弘 静岡県静岡市用宗巴町3番1号 株式会 社巴川製紙所技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−15644(JP,A) 特開 平3−217035(JP,A) 特開 平3−221526(JP,A) 特開 平4−96934(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機絶縁フィルム上に、接着剤層及び保
    護層を設けてなり、該接着剤層がマレイミド樹脂少な
    くとも1種およびポリアミド樹脂を含有することを特徴
    とするTAB用テープ。
  2. 【請求項2】 接着剤層がエポキシ樹脂を含有すること
    を特徴とする請求項1記載のTAB用テープ。
  3. 【請求項3】 接着剤層がフェノール樹脂を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のTAB用テープ。
  4. 【請求項4】 接着剤層がイミダゾール化合物を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載のTAB用テープ。
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