JPH09321094A - Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 - Google Patents
Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置Info
- Publication number
- JPH09321094A JPH09321094A JP9081552A JP8155297A JPH09321094A JP H09321094 A JPH09321094 A JP H09321094A JP 9081552 A JP9081552 A JP 9081552A JP 8155297 A JP8155297 A JP 8155297A JP H09321094 A JPH09321094 A JP H09321094A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- tape
- tab
- resin
- epoxy resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/50—Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Wire Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 絶縁特性に優れたTAB用接着剤付きテープ
および半導体接続基板並びに半導体装置を提供し、これ
を使用した半導体パッケージの信頼性および経済性を向
上させる。 【解決手段】 可とう性を有する絶縁性フィルム1上
に、接着剤2層および保護フィルム11層を有する積層
体より構成され、該接着剤層が(a)脂環式エポキシ樹
脂および(b)ポリアミド樹脂を必須成分として含むこ
とを特徴とする。
および半導体接続基板並びに半導体装置を提供し、これ
を使用した半導体パッケージの信頼性および経済性を向
上させる。 【解決手段】 可とう性を有する絶縁性フィルム1上
に、接着剤2層および保護フィルム11層を有する積層
体より構成され、該接着剤層が(a)脂環式エポキシ樹
脂および(b)ポリアミド樹脂を必須成分として含むこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積用回路の
実装方法であるテープオートメイテッドボンディング
(TAB)方式に用いられる接着剤付きテープ(以下、
TAB用テープと称する)、およびそれを用いた半導体
装置に関する。
実装方法であるテープオートメイテッドボンディング
(TAB)方式に用いられる接着剤付きテープ(以下、
TAB用テープと称する)、およびそれを用いた半導体
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のTAB用テープは、ポリイミドフ
ィルム等の可とう性を有する有機絶縁性フィルム上に、
接着剤層および保護フィルム層として離型性を有するポ
リエステルフィルム等を積層した3層構造より構成され
ている。
ィルム等の可とう性を有する有機絶縁性フィルム上に、
接着剤層および保護フィルム層として離型性を有するポ
リエステルフィルム等を積層した3層構造より構成され
ている。
【0003】TAB用テープは、(1)スプロケットお
よびデバイス孔のせん孔、(2)銅箔との熱ラミネー
ト、(3)パターン形成(レジスト塗布、エッチング、
レジスト除去)、スズまたは金−メッキ処理等の加工工
程を経てTABテープ(パターンテープ)に加工され、
(5)半導体集積回路チップの搭載(インナーリードボ
ンディング)、(6)樹脂封止工程を経てテープキャリ
アパッケージ(TCP)となる。しかる後(7)回路基
板等とのアウターリードボンディング工程を経て電子機
器への実装がなされる。
よびデバイス孔のせん孔、(2)銅箔との熱ラミネー
ト、(3)パターン形成(レジスト塗布、エッチング、
レジスト除去)、スズまたは金−メッキ処理等の加工工
程を経てTABテープ(パターンテープ)に加工され、
(5)半導体集積回路チップの搭載(インナーリードボ
ンディング)、(6)樹脂封止工程を経てテープキャリ
アパッケージ(TCP)となる。しかる後(7)回路基
板等とのアウターリードボンディング工程を経て電子機
器への実装がなされる。
【0004】一方、近年の電子機器の小型化・軽量化に
伴い、半導体パッケージも高密度実装化を目的に、従来
の接続端子(アウターリード)をパッケージ側面に配列
したQFP(クワッド・フラット・パッケージ)、SO
P(スモール・アウトライン・パッケージ)に代わり、
パッケージの裏面に接続端子を配列するBGA(ボール
・グリッド・アレイ)、CSP(チップ・スケール・パ
ッケージ)が、一部用いられるようになってきた。BG
A、CSPがQFP、SOPと構造的に最も大きく異な
る点は、前者はインターポーザーと称される基板を必要
とするのに対し、後者は金属製のリードフレームを用い
ることにより必ずしも基板を必要としない点にある。こ
こでいう、インターポーザーは、ガラスエポキシ基板や
ポリイミド等の有機絶縁性フィルムに銅箔を張り合わせ
たものが、一般に用いられる。したがって、これらBG
A、CSPなどの半導体装置にも本発明のTAB用接着
剤付きテープを使用することができ、得られたBGA、
CSPも本発明の半導体装置に含まれる。図4および図
5に半導体装置(BGA、CSP)の一態様図を示す。
伴い、半導体パッケージも高密度実装化を目的に、従来
の接続端子(アウターリード)をパッケージ側面に配列
したQFP(クワッド・フラット・パッケージ)、SO
P(スモール・アウトライン・パッケージ)に代わり、
パッケージの裏面に接続端子を配列するBGA(ボール
・グリッド・アレイ)、CSP(チップ・スケール・パ
ッケージ)が、一部用いられるようになってきた。BG
A、CSPがQFP、SOPと構造的に最も大きく異な
る点は、前者はインターポーザーと称される基板を必要
とするのに対し、後者は金属製のリードフレームを用い
ることにより必ずしも基板を必要としない点にある。こ
こでいう、インターポーザーは、ガラスエポキシ基板や
ポリイミド等の有機絶縁性フィルムに銅箔を張り合わせ
たものが、一般に用いられる。したがって、これらBG
A、CSPなどの半導体装置にも本発明のTAB用接着
剤付きテープを使用することができ、得られたBGA、
CSPも本発明の半導体装置に含まれる。図4および図
5に半導体装置(BGA、CSP)の一態様図を示す。
【0005】上記のパッケージ形態では、いずれも最終
的にTABテープの接着剤層は、パッケージ内に残留す
るため、絶縁性、耐熱性、接着性が要求される。
的にTABテープの接着剤層は、パッケージ内に残留す
るため、絶縁性、耐熱性、接着性が要求される。
【0006】近年において、電子機器は益々小型化、高
密度化されている。これに伴いTAB方式における導体
幅や導体間隔が非常に狭くなってきており、接着剤はよ
り高い接着力とより高い絶縁性能を有する必要性が高ま
っている。特に、高密度実装による発熱密度の増大か
ら、高温におけるこれらの特性の向上が要求されてい
る。
密度化されている。これに伴いTAB方式における導体
幅や導体間隔が非常に狭くなってきており、接着剤はよ
り高い接着力とより高い絶縁性能を有する必要性が高ま
っている。特に、高密度実装による発熱密度の増大か
ら、高温におけるこれらの特性の向上が要求されてい
る。
【0007】このような観点から、従来のTAB用テー
プの接着剤にはエポキシ樹脂および/またはフェノール
樹脂とポリアミド樹脂の混合組成物が主として用いられ
てきた。(特開平2−143447号公報、特開平3−
217035号公報等)。エポキシ樹脂は、十分な接着
力強度を実現するためには添加する必要がある。従来エ
ポキシ樹脂としては、グリシジルエーテル型のものが用
いられてきた。
プの接着剤にはエポキシ樹脂および/またはフェノール
樹脂とポリアミド樹脂の混合組成物が主として用いられ
てきた。(特開平2−143447号公報、特開平3−
217035号公報等)。エポキシ樹脂は、十分な接着
力強度を実現するためには添加する必要がある。従来エ
ポキシ樹脂としては、グリシジルエーテル型のものが用
いられてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の絶縁特
性において、従来のTAB用テープは必ずしも十分では
なかった。特に、ASICや高精細LCDなど、より微
細な回路パターンを有するTCPにおいては、従来品以
上の絶縁性能が要求されていた。
性において、従来のTAB用テープは必ずしも十分では
なかった。特に、ASICや高精細LCDなど、より微
細な回路パターンを有するTCPにおいては、従来品以
上の絶縁性能が要求されていた。
【0009】本発明はこのような問題点を解決し、絶縁
性に優れた新規なTAB用接着剤付きテープおよび半導
体接続基板並びに半導体装置を提供することを目的とす
る。
性に優れた新規なTAB用接着剤付きテープおよび半導
体接続基板並びに半導体装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するためにTAB用テープの接着剤成分の化学
構造と絶縁特性との関係を鋭意検討した結果、脂環式エ
ポキシ樹脂を使用することにより、優れた絶縁特性を示
すことを見いだし、本発明に至ったものである。
的を達成するためにTAB用テープの接着剤成分の化学
構造と絶縁特性との関係を鋭意検討した結果、脂環式エ
ポキシ樹脂を使用することにより、優れた絶縁特性を示
すことを見いだし、本発明に至ったものである。
【0011】すなわち本発明は可とう性を有する絶縁性
フィルム上に、接着剤および保護フィルム層を有する積
層体より構成され、該接着剤層が(a)脂環式エポキシ
樹脂、および(b)ポリアミド樹脂を必須成分として含
むことを特徴とするTAB用接着剤付きテープおよび半
導体接続基板並びに半導体装置である。
フィルム上に、接着剤および保護フィルム層を有する積
層体より構成され、該接着剤層が(a)脂環式エポキシ
樹脂、および(b)ポリアミド樹脂を必須成分として含
むことを特徴とするTAB用接着剤付きテープおよび半
導体接続基板並びに半導体装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いる接着剤層の必須成
分である(a)脂環式エポキシ樹脂は、シクロヘキセン
オキシド、ビシクロヘプテンオキシド、シクロペンテン
オキシド等のエポキシド基を有するものであれば特に限
定されないが、例えば3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル(3,4−エポキシシクロヘキサン)カルボキシ
レート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル
メチル(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサ
ン)カルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジシクロペ
ンタジエンオキサイド、ビス(2,3−エポキシシクロ
ペンテル)エーテル等が挙げられる。脂環式エポキシ樹
脂は一般に耐熱性に優れるだけでなく、加水分解性塩素
や無機イオンを含有しておらず、絶縁性に優れているた
め好適である。なお、接着剤の耐熱性を保持するために
分子内に2つ以上のエポキシ基を有することが望まし
い。これらは単独もしくは2種以上の混合系として用い
る。また他のエポキシ樹脂と混合しても良い。混合可能
な他のエポキシ樹脂としては、特に制限されないが、ビ
スフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノール
S、ジヒドロキシナフタレン等のジグリシジルエーテ
ル、エポキシ化フェノールノボラック、エポキシ化クレ
ゾールノボラック、エポキシ化トリスフェニロールメタ
ン、エポキシ化テトラフェニロールエタン等が挙げられ
る。
分である(a)脂環式エポキシ樹脂は、シクロヘキセン
オキシド、ビシクロヘプテンオキシド、シクロペンテン
オキシド等のエポキシド基を有するものであれば特に限
定されないが、例えば3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル(3,4−エポキシシクロヘキサン)カルボキシ
レート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル
メチル(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサ
ン)カルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、ジシクロペ
ンタジエンオキサイド、ビス(2,3−エポキシシクロ
ペンテル)エーテル等が挙げられる。脂環式エポキシ樹
脂は一般に耐熱性に優れるだけでなく、加水分解性塩素
や無機イオンを含有しておらず、絶縁性に優れているた
め好適である。なお、接着剤の耐熱性を保持するために
分子内に2つ以上のエポキシ基を有することが望まし
い。これらは単独もしくは2種以上の混合系として用い
る。また他のエポキシ樹脂と混合しても良い。混合可能
な他のエポキシ樹脂としては、特に制限されないが、ビ
スフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノール
S、ジヒドロキシナフタレン等のジグリシジルエーテ
ル、エポキシ化フェノールノボラック、エポキシ化クレ
ゾールノボラック、エポキシ化トリスフェニロールメタ
ン、エポキシ化テトラフェニロールエタン等が挙げられ
る。
【0013】本発明の必須成分である(b)ポリアミド
樹脂は、公知の種々のものが使用できる。特に、接着剤
層に可とう性を持たせ、且つ低吸水率のために絶縁性に
優れる、炭素数が36であるジカルボン酸を構成成分と
して含むものが好適である。ダイマー酸を含むポリアミ
ド樹脂は、常法によるダイマー酸とジアミンの重縮合に
より得られるが、この際にダイマー酸以外のアジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等のジカルボン酸を共重
合成分として含有しても良い。ジアミンはエチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン等の公知の
ものが使用でき、吸湿性、溶解性の点から2種以上の混
合でも良い。
樹脂は、公知の種々のものが使用できる。特に、接着剤
層に可とう性を持たせ、且つ低吸水率のために絶縁性に
優れる、炭素数が36であるジカルボン酸を構成成分と
して含むものが好適である。ダイマー酸を含むポリアミ
ド樹脂は、常法によるダイマー酸とジアミンの重縮合に
より得られるが、この際にダイマー酸以外のアジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸等のジカルボン酸を共重
合成分として含有しても良い。ジアミンはエチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン等の公知の
ものが使用でき、吸湿性、溶解性の点から2種以上の混
合でも良い。
【0014】上記のポリアミド樹脂とエポキシ樹脂との
配合割合はポリアミド樹脂100重量部に対してエポキ
シ樹脂5〜100重量部、好ましくは20〜80重量部
である。エポキシ樹脂が5重量部以下であれば耐熱性の
低下を招く。一方で100重量部を越えると接着性が低
下するので好ましくない。
配合割合はポリアミド樹脂100重量部に対してエポキ
シ樹脂5〜100重量部、好ましくは20〜80重量部
である。エポキシ樹脂が5重量部以下であれば耐熱性の
低下を招く。一方で100重量部を越えると接着性が低
下するので好ましくない。
【0015】本発明においては、接着剤層にフェノール
樹脂を添加することにより、一層耐熱性および絶縁性を
向上させることができる。フェノール樹脂としては特に
限定はなく、ノボラック型、レゾール型を問わず通常使
用されるものを広く使用することができる。
樹脂を添加することにより、一層耐熱性および絶縁性を
向上させることができる。フェノール樹脂としては特に
限定はなく、ノボラック型、レゾール型を問わず通常使
用されるものを広く使用することができる。
【0016】フェノール樹脂の配合割合は、エポキシ樹
脂1当量に対してフェノール性水酸基0.5〜20.0
当量、より好ましくは0.7〜10.0当量となるよう
な範囲内であることが望ましい。
脂1当量に対してフェノール性水酸基0.5〜20.0
当量、より好ましくは0.7〜10.0当量となるよう
な範囲内であることが望ましい。
【0017】また本発明の接着剤層に、エポキシ樹脂の
硬化剤として酸無水物を添加することにより、耐熱性お
よび絶縁性をさらに向上させることができる。酸無水物
としては、特に限定されないが、例えば無水フタル酸、
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸等が挙げられる。脂環式エポキシドは、アミンやフ
ェノキシド等の求核試薬との反応性が低く、一方でプロ
トンやルイス酸などの求電子試薬との反応性が優れるこ
とが一般に知られている。酸無水物を添加することによ
り、フェノール系硬化剤のみでは不十分であった接着剤
樹脂の架橋が密になり、耐熱性および絶縁性が向上する
と考えられる。酸無水物の配合量はエポキシ樹脂1当量
に対して無水酸0.1〜1.5当量であることが望まし
く、より好ましくは0.2〜1.2当量である。
硬化剤として酸無水物を添加することにより、耐熱性お
よび絶縁性をさらに向上させることができる。酸無水物
としては、特に限定されないが、例えば無水フタル酸、
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水フタル
酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸等が挙げられる。脂環式エポキシドは、アミンやフ
ェノキシド等の求核試薬との反応性が低く、一方でプロ
トンやルイス酸などの求電子試薬との反応性が優れるこ
とが一般に知られている。酸無水物を添加することによ
り、フェノール系硬化剤のみでは不十分であった接着剤
樹脂の架橋が密になり、耐熱性および絶縁性が向上する
と考えられる。酸無水物の配合量はエポキシ樹脂1当量
に対して無水酸0.1〜1.5当量であることが望まし
く、より好ましくは0.2〜1.2当量である。
【0018】上記のフェノール樹脂、酸無水物以外のエ
ポキシ樹脂の硬化剤および硬化促進剤を添加することは
何等制限されない。例えば、芳香族ポリアミン、三フッ
化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ素のア
ミン錯体、2−アルキル−4−メチルイミダゾール、2
−フェニル−4−アルキルイミダゾール等のイミダゾー
ル誘導体、ジシアンジアミド、トリフェニルフォスフィ
ン等公知のものが使用できる。添加量はエポキシ樹脂1
00重量部に対して0.1〜10重量部であると望まし
い。
ポキシ樹脂の硬化剤および硬化促進剤を添加することは
何等制限されない。例えば、芳香族ポリアミン、三フッ
化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ素のア
ミン錯体、2−アルキル−4−メチルイミダゾール、2
−フェニル−4−アルキルイミダゾール等のイミダゾー
ル誘導体、ジシアンジアミド、トリフェニルフォスフィ
ン等公知のものが使用できる。添加量はエポキシ樹脂1
00重量部に対して0.1〜10重量部であると望まし
い。
【0019】本発明でいう可とう性を有する有機絶縁性
フィルムとはポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、アラミド、ポリカーボネート、ポリアリ
レート、等のプラスチックあるいはエポキシ樹脂含浸ガ
ラスクロス等の複合材料からなる厚さ25〜125μの
フィルムであり、これから選ばれる複数のフィルムを積
層しても良い。また必要に応じて、加水分解、コロナ放
電、低温プラズマ、物理的素面化、易接着コーティング
処理等の表面処理を施すことができる。
フィルムとはポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、アラミド、ポリカーボネート、ポリアリ
レート、等のプラスチックあるいはエポキシ樹脂含浸ガ
ラスクロス等の複合材料からなる厚さ25〜125μの
フィルムであり、これから選ばれる複数のフィルムを積
層しても良い。また必要に応じて、加水分解、コロナ放
電、低温プラズマ、物理的素面化、易接着コーティング
処理等の表面処理を施すことができる。
【0020】本発明で言う保護フィルム層とは、銅箔を
熱ラミネートする前に接着剤面からTAB用テープの形
態を損なうことなく剥離されれば特に限定されないが、
例えばシリコーンあるいはフッ素化合物のコーティング
処理を施したポリエステルフィルム、ポリオレフィンフ
ィルム、およびこれらをラミネートした紙が挙げられ
る。
熱ラミネートする前に接着剤面からTAB用テープの形
態を損なうことなく剥離されれば特に限定されないが、
例えばシリコーンあるいはフッ素化合物のコーティング
処理を施したポリエステルフィルム、ポリオレフィンフ
ィルム、およびこれらをラミネートした紙が挙げられ
る。
【0021】次にTAB用接着剤付きテープの製造方法
について説明する。
について説明する。
【0022】可とう性を有する絶縁フィルムに、上記接
着剤組成物を溶剤に溶解した塗料を塗布、乾燥する。接
着剤の膜厚は、溶媒除去乾燥後に10〜20μとなるよ
うに塗布することが好ましい。乾燥条件は、100〜2
00゜C、1〜5分である。溶剤は特に限定されない
が、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族系
とメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコー
ル系の混合が好適である。このようにして得られたフィ
ルムに保護フィルムをラミネートし、最後に35〜15
8mm程度にスリットする。
着剤組成物を溶剤に溶解した塗料を塗布、乾燥する。接
着剤の膜厚は、溶媒除去乾燥後に10〜20μとなるよ
うに塗布することが好ましい。乾燥条件は、100〜2
00゜C、1〜5分である。溶剤は特に限定されない
が、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族系
とメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコー
ル系の混合が好適である。このようにして得られたフィ
ルムに保護フィルムをラミネートし、最後に35〜15
8mm程度にスリットする。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例の説明に入る前に評価方法について述べる。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例の説明に入る前に評価方法について述べる。
【0024】評価方法 (1)評価サンプル作成方法 TAB用接着剤付きテープサンプルに18μの電解銅箔
を、140゜C、1kg/cm2の条件でラミネートし
た。続いてエアオーブン中で、80゜C、3時間、10
0゜C、5時間、150゜C、5時間の順次加熱処理を
行い、銅箔付きTAB用テープを作成した。得られた銅
箔付きTAB用テープの銅箔面に常法によりフォトレジ
スト膜作成、エッチング、レジスト剥離を行い、所定の
パターンを作成した。
を、140゜C、1kg/cm2の条件でラミネートし
た。続いてエアオーブン中で、80゜C、3時間、10
0゜C、5時間、150゜C、5時間の順次加熱処理を
行い、銅箔付きTAB用テープを作成した。得られた銅
箔付きTAB用テープの銅箔面に常法によりフォトレジ
スト膜作成、エッチング、レジスト剥離を行い、所定の
パターンを作成した。
【0025】(2)スズメッキ 上記(1)の方法で得られたサンプルを、ホウフッ酸系
の電解スズメッキ液に70゜C、5分間浸せき処理し、
0.5μ厚のメッキを施した。
の電解スズメッキ液に70゜C、5分間浸せき処理し、
0.5μ厚のメッキを施した。
【0026】(3)剥離強度 上記(1)および(2)の方法で得た導体幅50μの測
定用パターンを用いて、導体を90゜方向に50mm/
minの速度で剥離し、その際の剥離力を測定した。
定用パターンを用いて、導体を90゜方向に50mm/
minの速度で剥離し、その際の剥離力を測定した。
【0027】(4)絶縁抵抗 上記(1)および(2)の方法で得た、図1で示される
櫛型形状の測定用パターンを、70゜C/90%RHの
条件下に24時間静置後、絶縁抵抗を測定した。
櫛型形状の測定用パターンを、70゜C/90%RHの
条件下に24時間静置後、絶縁抵抗を測定した。
【0028】(5)高温バイアステスト(High T
emperature Bias Test、以下HT
BTと称する) 上記(1)および(2)の方法で得た、図1で示される
櫛型形状の測定用パターンを用いて、150゜C加熱下
で100Vの電圧を加え、絶縁抵抗値が初期値の1/1
0以下に低下する時間を測定した。
emperature Bias Test、以下HT
BTと称する) 上記(1)および(2)の方法で得た、図1で示される
櫛型形状の測定用パターンを用いて、150゜C加熱下
で100Vの電圧を加え、絶縁抵抗値が初期値の1/1
0以下に低下する時間を測定した。
【0029】(6)不飽和プレッシャークッカーバイア
ステスト(UnsaturatedPressure
Cooker Bias Test、以下USPCBT
と称する) 上記(1)および(2)の方法で得た図1の櫛型形状の
測定用パターンを用いて、130゜C/85%RHの条
件下で100Vの電圧を加え、絶縁抵抗値が初期値の1
/10以下に低下する時間を測定した。
ステスト(UnsaturatedPressure
Cooker Bias Test、以下USPCBT
と称する) 上記(1)および(2)の方法で得た図1の櫛型形状の
測定用パターンを用いて、130゜C/85%RHの条
件下で100Vの電圧を加え、絶縁抵抗値が初期値の1
/10以下に低下する時間を測定した。
【0030】実施例1 ポリアミド樹脂(ヘンケル白水(株)製、”マクロメル
ト”6900)、下記式(I)
ト”6900)、下記式(I)
【化1】 で表される脂環式エポキシ樹脂(CIBA−GEIGY
製、”CY179”エポキシ当量133〜143)、フ
ェノール樹脂(昭和高分子(株)製、CKM128
2)、をそれぞれ表1の組成比となるように配合し、濃
度20重量%となるようにメタノール/モノクロルベン
ゼン混合溶媒に30゜Cで撹拌、混合して接着剤溶液を
作成した。この接着剤をバーコーターで、厚さ25μの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)
製、”ルミラー”)に約18μの乾燥厚さとなるように
塗布し、100゜C、1分および160゜Cで5分間の
乾燥を行い、接着剤シートを作成した。さらに、得られ
た接着剤シートを厚さ75μのポリイミドフィルム(宇
部興産(株)製、”ユーピレックス”75S)に120
゜C、1kg/cm2の条件でラミネートしてTAB用
接着剤付きテープを作成した。特性を表1に示す。
製、”CY179”エポキシ当量133〜143)、フ
ェノール樹脂(昭和高分子(株)製、CKM128
2)、をそれぞれ表1の組成比となるように配合し、濃
度20重量%となるようにメタノール/モノクロルベン
ゼン混合溶媒に30゜Cで撹拌、混合して接着剤溶液を
作成した。この接着剤をバーコーターで、厚さ25μの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)
製、”ルミラー”)に約18μの乾燥厚さとなるように
塗布し、100゜C、1分および160゜Cで5分間の
乾燥を行い、接着剤シートを作成した。さらに、得られ
た接着剤シートを厚さ75μのポリイミドフィルム(宇
部興産(株)製、”ユーピレックス”75S)に120
゜C、1kg/cm2の条件でラミネートしてTAB用
接着剤付きテープを作成した。特性を表1に示す。
【0031】図2は上記の手順で得られたTAB用接着
剤付きテープを用いて、前述の評価方法(1)および
(2)と同一の方法で半導体集積回路接続用の導体回路
を形成したパターンテープを示す。
剤付きテープを用いて、前述の評価方法(1)および
(2)と同一の方法で半導体集積回路接続用の導体回路
を形成したパターンテープを示す。
【0032】更にこのパターンテープを用いて、450
゜C、1分の条件でインナーリードボンディングを行
い、半導体集積回路を接続した。しかるのちに、エポキ
シ系液状封止剤(北陸塗料(株)製”チップコート”1
320−617)で樹脂封止を行い、半導体装置を得
た。図3は本発明の半導体装置の断面を示したものであ
る。
゜C、1分の条件でインナーリードボンディングを行
い、半導体集積回路を接続した。しかるのちに、エポキ
シ系液状封止剤(北陸塗料(株)製”チップコート”1
320−617)で樹脂封止を行い、半導体装置を得
た。図3は本発明の半導体装置の断面を示したものであ
る。
【0033】実施例2〜3および比較例1〜2 実施例1と同一の方法で、それぞれ表1および下記式
(II)
(II)
【化2】 に示した原料および組成比で調合した接着剤を用いてT
AB用接着剤付きテープを得た。特性を表1に示す。
AB用接着剤付きテープを得た。特性を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】表1の実施例および比較例から本発明によ
り得られるTAB用接着剤付きテープは、耐熱性および
絶縁性に優れることがわかる。
り得られるTAB用接着剤付きテープは、耐熱性および
絶縁性に優れることがわかる。
【0036】
【発明の効果】本発明は絶縁性に優れた新規なTAB用
接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装
置を工業的に提供するものであり、高密度実装用の半導
体パッケージの信頼性および経済性を向上させることが
できる。
接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装
置を工業的に提供するものであり、高密度実装用の半導
体パッケージの信頼性および経済性を向上させることが
できる。
【図1】本発明の実施例における絶縁性試験、高温バイ
アステストおよび不飽和プレッシャークッカーバイアス
テストで用いたテストパターンの図。
アステストおよび不飽和プレッシャークッカーバイアス
テストで用いたテストパターンの図。
【図2】本発明のTAB用接着剤付きテープを加工して
得られた、半導体集積回路搭載前のパターンテープの一
例の斜視図。
得られた、半導体集積回路搭載前のパターンテープの一
例の斜視図。
【図3】本発明のTAB用接着剤付きテープを用いた半
導体装置の一例の断面図。
導体装置の一例の断面図。
【図4】本発明のTAB用接着剤付きテープを用いた半
導体装置(BGA)の一態様の断面図。
導体装置(BGA)の一態様の断面図。
【図5】本発明のTAB用接着剤付きテープを用いた半
導体装置(CSP)の一体様の断面図。
導体装置(CSP)の一体様の断面図。
【符号の説明】 1,12,20 可とう性を有する絶縁性フィルム 2,13,21 接着剤 3 スプロケット孔 4 デバイス孔 5,14,22 半導体集積回路接続用の導体 6 インナーリード部 7 アウターリード部 8,15,23 半導体集積回路 9,16,24 封止樹脂 10,17,25 金バンプ 11保護膜 18,26 ハンダボール 19 補強板 27 ソルダーレジスト
Claims (6)
- 【請求項1】可とう性を有する有機絶縁性フィルム上
に、接着剤層および保護フィルム層を有する積層体より
構成され、該接着剤層が(a)脂環式エポキシ樹脂およ
び(b)ポリアミド樹脂を必須成分として含むことを特
徴とするTAB用接着剤付きテープ。 - 【請求項2】ポリアミド樹脂が炭素数36のジカルボン
酸を必須構成成分として含むことを特徴とする請求項1
記載のTAB用接着剤付きテープ。 - 【請求項3】接着剤層がフェノール樹脂を含有すること
を特徴とする請求項1記載のTAB用接着剤付きテー
プ。 - 【請求項4】接着剤層が酸無水物を含有することを特徴
とする請求項1記載のTAB用接着剤付きテープ。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載TAB用接着
剤付きテープを用いた半導体接続基板。 - 【請求項6】請求項1〜4のいずれか記載のTAB用接
着剤付きテープを用いた半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9081552A JPH09321094A (ja) | 1996-03-29 | 1997-03-31 | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-76464 | 1996-03-29 | ||
JP7646496 | 1996-03-29 | ||
JP9081552A JPH09321094A (ja) | 1996-03-29 | 1997-03-31 | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09321094A true JPH09321094A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=26417614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9081552A Pending JPH09321094A (ja) | 1996-03-29 | 1997-03-31 | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09321094A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186590A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Toray Ind Inc | 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート、半導体装置接続用基板ならびに半導体装置 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP9081552A patent/JPH09321094A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007186590A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Toray Ind Inc | 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート、半導体装置接続用基板ならびに半導体装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1447843B1 (en) | Adhesive-backed tape for TAB and semiconductor device | |
JP4961747B2 (ja) | 半導体装置用接着剤組成物およびそれを用いた半導体装置用接着剤シート、半導体装置接続用基板ならびに半導体装置 | |
JP3951418B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
JPH09321094A (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JPH0959573A (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JP3700243B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JPH10107093A (ja) | 半導体装置用接着剤付きテープおよびそれを用いた銅張り積層板、半導体接続用基板ならびに半導体装置 | |
JP3396989B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JP3503392B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JP3804260B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体集積回路接続用基板ならびに半導体装置 | |
JP3560064B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープ | |
JP3769853B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JP2645969B2 (ja) | 半導体用接着テープ | |
JP3644181B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JPH0964111A (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JP3596237B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JP3572815B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JP3612921B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JP3577873B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 | |
JP3525448B2 (ja) | Tab用接着剤付きテープ | |
JPH08181174A (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JP2002050661A (ja) | 半導体装置用接着剤シート及びそれを用いた半導体装置 | |
JPH10107090A (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体装置 | |
JPH06338681A (ja) | フレキシブルプリント基板用接着剤組成物、これを用いたフレキシブルプリント基板、tab用接着剤付きテープおよびその製造方法 | |
JPH09237809A (ja) | Tab用接着剤付きテープおよび半導体接続基板並びに半導体装置 |