JPH10178040A - 半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品ならびに半導体装置 - Google Patents

半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品ならびに半導体装置

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JPH10178040A
JPH10178040A JP9215119A JP21511997A JPH10178040A JP H10178040 A JPH10178040 A JP H10178040A JP 9215119 A JP9215119 A JP 9215119A JP 21511997 A JP21511997 A JP 21511997A JP H10178040 A JPH10178040 A JP H10178040A
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Japan
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integrated circuit
substrate
semiconductor integrated
layer
adhesive
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Shoji Kigoshi
将次 木越
Yoshio Ando
芳雄 安藤
Taiji Sawamura
泰司 澤村
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性、接着力、絶縁信頼性および耐久性に
優れる新規な半導体集積回路接続用基板およびそれを構
成する部品ならびに半導体装置を工業的に提供するもの
であり、本発明の半導体集積回路接続用基板によって高
密度実装用の半導体装置の信頼性および易加工性に基づ
く経済性を向上させることができる。 【解決手段】 絶縁体層および導体パターンからなる配
線基板層、導体パターンが形成されていない層および接
着剤層をそれぞれ少なくとも1層以上有する半導体集積
回路接続用基板であって、接着剤層を形成する接着剤組
成物が、必須成分として、熱可塑性樹脂とシアネートエ
ステル樹脂をそれぞれ少なくとも1種類以上含むことを
特徴とする半導体集積回路接続用基板およびそれを構成
する部品ならびに半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路を
実装し、パッケージ化する際に用いられる半導体集積回
路接続用基板(インターポーザー)およびそれを構成す
る部品ならびに半導体装置に関する。さらに詳しくは、
ボールグリッドアレイ(BGA)、ランドグリッドアレ
イ(LGA)、ピングリッドアレイ(PGA)方式に用
いられる半導体集積回路接続用基板を構成する絶縁体層
および導体パターンからなる配線基板層とたとえば金属
製補強板(スティフナー)等の導体パターンが形成され
ていない層の間を、温度差によりそれぞれの層間に発生
する熱応力を緩和する機能を有する接着剤組成物により
接着し、積層した構造の半導体集積回路接続用基板およ
びそれを構成する部品ならびに半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路(IC)パッケー
ジとして、デュアルインラインパッケージ(DIP)、
スモールアウトラインパッケージ(SOP)、クアッド
フラットパッケージ(QFP)等のパッケージ形態が用
いられてきた。しかし、ICの多ピン化とパッケージの
小型化に伴って、最もピン数を多くできるQFPにおい
ても限界に近づいている。これは特にプリント基板に実
装する際に、リードの平面性が保ちにくいことやプリン
ト基板上の半田の印刷精度が得にくいことなどによる。
そこで、近年多ピン化、小型化の手段としてBGA方
式、LGA方式、PGA方式、等が実用化されてきた。
中でもBGA方式はプラスチック材料の利用による低コ
スト化、軽量化、薄型化の可能性が高く、注目されてい
る。
【0003】図1にBGA方式の例を示す。BGA方式
は、ICを接続した半導体集積回路接続用基板の外部接
続部としてICのピン数にほぼ対応する半田ボールを格
子上(グリッドアレイ)に有することを特徴としてい
る。プリント基板への接続は、半田ボール面をすでに半
田が印刷してあるプリント基板の導体パターン上に一致
するように乗せて、リフローにより半田を融解して行な
われる。最大の特徴は、半導体集積回路接続用基板の面
を使用できるため、QFP等の周囲の辺しか使用できな
いパッケージと比較して多くの端子を少ないスペースに
配置できることにある。この小型化機能をさらに進めた
ものに、チップスケールパッケージ(CSP)があり、
その類似性からマイクロBGA(μ−BGA)と称する
場合がある。本発明はこれらのBGA構造を有するCS
Pにも適用できる。
【0004】一方、BGA方式は以下のような課題があ
る。(a)半田ボール面の平面性を保つ、(b)放熱を
良くする、(c)温度サイクルやリフローの際に半田ボ
ールにかかる熱応力を緩和する、(d)リフロー回数が
多いのでより高い耐リフロー性を要する。これらを改善
する方法として、半導体集積回路接続用基板に補強、放
熱、電磁的シールドを目的とする金属板等の材料を積層
する方法が一般的である。特に、ICを接続するための
絶縁体層および導体パターンからなる配線基板層にTA
Bテープやフレキシブルプリント基板を用いた場合は重
要である。このため、半導体集積回路接続用基板は、図
2に例示するように、ICを接続するための絶縁体層1
1および導体パターン13からなる配線基板層、補強板
(スティフナー)、放熱板(ヒートスプレッダー)、シ
ールド板等の導体パターンが形成されていない層15、
およびこれらを積層するための、接着剤層14をそれぞ
れ少なくとも1層以上有する構成となっている。これら
の半導体集積回路接続用基板は、あらかじめ配線基板層
または導体パターンが形成されていない層のいずれかに
接着剤組成物を半硬化状態で積層あるいは塗布・乾燥し
た中間製品としての部品を作成しておき、ICの接続前
の工程で貼り合わせ、加熱硬化させて成型することによ
り作成されるのが一般的である。
【0005】以上の点から接着剤層14に要求される特
性として下記の点が挙げられる。(a)リフロー条件
(230℃以上)においても剥がれない高い接着力,
(b)温度サイクルやリフローの際に、配線基板層と補
強板等の異種材料間にかかる熱応力を緩和するための、
適度な弾性率および線膨張係数特性,(c)貼り合わ
せ、加熱キュアの低温、短時間プロセスが可能な易加工
性,(d)配線上に積層する場合の絶縁性。
【0006】このような観点から、従来は接着剤層とし
て熱可塑樹脂あるいはシリコーンエラストマ(特公平6
−50448号公報)などが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の特性の
うち特に接着力に対して熱応力緩和効果および耐リフロ
ー性とのバランスをとることは困難であった。すなわ
ち、従来の接着剤組成物では、接着力を向上させると高
温での弾性率が低下し、リフロー性も低下するので総合
的に必ずしも十分な特性が得られなかった。
【0008】一般的には接着剤の弾性率を低下させるこ
とにより、破壊エネルギーを増加させて、接着力を向上
させることが可能であるが、このような方法では高温、
高湿下で接着剤が軟化し、耐リフロー性および高温高湿
での接着力が低下するという問題が生ずる。一方、耐リ
フロー性および高温高湿での接着力を向上させるため、
接着剤の架橋度を増加させると、接着剤が脆性破壊しや
すくなるとともに、硬化収縮による内部応力の増加を招
き、接着力が低下するのでかえって好ましくない。さら
に、温度差により生じる熱応力の緩和効果も失われる。
【0009】また、軟化点の高い熱可塑性樹脂を使用す
る方法も考えられるが、半導体集積回路接続用基板を作
成する際に高い接着温度が必要であり、配線基板層が損
傷したり、寸法精度に支障をきたす。
【0010】本発明はこのような問題点を解決し、加工
性、接着力、絶縁信頼性および耐久性に優れた新規な半
導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品なら
びに半導体装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、半導体集積回路接続用基板を構成
する接着剤層の硬化物物性を鋭意検討した結果、熱可塑
性樹脂とシアネートエステル樹脂を巧みに組み合わせる
ことにより、接着力および熱応力緩和効果に優れた、半
導体集積回路接続用基板が得られることを見い出し、本
発明に至ったものである。
【0012】すなわち、本発明は、(A)絶縁体層およ
び導体パターンからなる配線基板層、(B)導体パター
ンが形成されていない層および(C)接着剤層をそれぞ
れ少なくとも1層以上有する半導体集積回路接続用基板
であって、(C)接着剤層を形成する接着剤組成物が必
須成分として熱可塑性樹脂およびシアネートエステル樹
脂をそれぞれ少なくとも1種類以上含むことを特徴とす
る半導体集積回路接続用基板およびそれを構成する部品
ならびに半導体装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の半導体集積回路接続用基
板とは、シリコンなどの半導体基板上に素子が形成され
た後、切り分けられた半導体集積回路(ベアチップ)を
接続するものであり、(A)絶縁体層および導体パター
ンからなる配線基板層、(B)導体パターンが形成され
ていない層、(C)本発明の接着剤組成物からなる接着
剤層をそれぞれ少なくとも1層以上有するものであれ
ば、形状、材料および製造方法は特に限定されない。し
たがって、最も基本的なものは、A/C/Bの構成であ
るが、A/C/B/C/B等の多層構造もこれに含まれ
る。
【0014】(A)はベアチップの電極パッドとパッケ
ージの外部(プリント基板等)を接続するための導体パ
ターンを有する層であり、絶縁体層の片面または両面に
導体パターンが形成されているものである。ここでいう
絶縁体層は、ポリイミド、ポリエステル、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、アラミド、ポリカーボネート、ポリアリ
レート、等のプラスチックあるいはエポキシ樹脂含浸ガ
ラスクロス等の複合材料からなる、厚さ10〜125μ
mの可撓性を有する絶縁性フィルム、アルミナ、ジルコ
ニア、ソーダガラス、石英ガラス等のセラミック基板が
好適であり、これらから選ばれる複数の層を積層して用
いても良い。また必要に応じて、絶縁体層に、加水分
解、コロナ放電、低温プラズマ、物理的粗面化、易接着
コーティング処理等の表面処理を施すことができる。導
体パターンの形成は、一般にサブトラクティブ法あるい
はアディティブ法のいずれかで行なわれるが、本発明で
はいずれを用いてもよい。サブトラクティブ法では、該
絶縁体層に銅箔等の金属板を絶縁性接着剤(本発明の接
着剤組成物も用いることができる。)により接着する
か、あるいは金属板に該絶縁体層の前駆体を積層し、加
熱処理などにより絶縁体層を形成する方法で作成した材
料を、薬液処理でエッチングすることによりパターン形
成する。ここでいう材料として具体的には、リジッドあ
るいはフレキシブルプリント基板用銅張り材料やTAB
テープ(図3)を例示することができる。特に、少なく
とも1層以上のポリイミドフィルムを絶縁体層とし、銅
箔を導体パターンとするフレキシブルプリント基板用銅
張り材料やTABテープを用い、サブトラクティブ法で
作成される配線基板層は、微細パターンの形成に実績が
あるだけでなく、長尺フィルム状で連続的に生産可能な
ため、経済性に優れるので好ましい。
【0015】一方、アディティブ法では、該絶縁体層に
無電解メッキ、電解メッキ、スパッタリング等により直
接導体パターンを形成する。いずれの場合も、形成され
た導体に腐食防止のため耐食性の高い金属がメッキされ
ていてもよい。このようにして作成された(A)の配線
基板層には必要によりビアホールが形成され、メッキに
より両面に形成された導体パターン間がメッキにより接
続されていてもよい。(B)は実質的に(A)または
(C)とは独立した均一な層であり、半導体集積回路接
続用基板の補強および寸法安定化(一般に補強板あるい
はスティフナーと称される)、外部とICの電磁的なシ
ールド、ICの放熱(一般に放熱板、ヒートスプレッダ
ー、ヒートシンクと称される)、半導体集積回路接続用
基板への難燃性の付与、半導体集積回路接続用基板の形
状的による識別性の付与、等の機能を担持するものであ
る。したがって、形状は層状だけでなく、たとえば放熱
用としてはフィン構造を有する立体的なものでもよい。
また、上記の機能を有するものであれば絶縁体、導電体
のいずれであってもよく、材料も特に制限されず、金属
としては銅、鉄、アルミニウム、金、銀、ニッケル、チ
タン等、無機材料としてはアルミナ、ジルコニア、ソー
ダガラス、石英ガラス、カーボン等、有機材料としては
ポリイミド系、ポリアミド系、ポリエステル系、ビニル
系、フェノール系、エポキシ系等のポリマ材料が例示さ
れる。また、これらの組合わせによる複合材料も使用で
きる。たとえば、ポリイミドフィルム上に薄い金属メッ
キをした形状のもの、ポリマにカーボンを練り込んで導
電性をもたせたもの、金属板に有機絶縁性ポリマをコー
ティングしたもの、等が例示できる。さらに、上記
(A)と同様に種々の表面処理を行なうことは制限され
ない。
【0016】(C)は、(A)と(B)の接着に主とし
て用いられる接着剤層である。しかし、(A)または
(B)と他の部材(たとえばICやプリント基板等)と
の接着に用いることは何等制限されない。この接着剤層
は半導体集積回路接続用基板に半硬化状態で積層される
場合が通常であり、積層前あるいは積層後に30〜20
0℃の温度で適当な時間予備硬化反応を行なわせて硬化
度を調節することができる。接着剤層の厚みは、接着
力、熱熱応力緩和効果、加工性、等の特性との関係で適
宜選択できるが、2〜500μmが好ましく、より好ま
しくは20〜200μmである。
【0017】該接着剤層を構成する接着剤組成物は、熱
可塑性樹脂およびシアネートエステル樹脂をそれぞれ少
なくとも1種類以上含むことを必須とするが、その種類
は特に限定されない。また、他の熱可塑性樹脂を適宜混
合することは何ら制限されない。
【0018】熱可塑性樹脂は接着性、可撓性、熱応力の
緩和、低吸水性による絶縁性の向上等の機能を有し、シ
アネートエステル樹脂は、耐熱性、低硬化収縮性、低吸
水性、等の特性に優れ、接着剤層の耐熱性、高温での絶
縁性、耐薬品性、接着剤層の強度等の物性のバランスを
実現するために必要である。
【0019】熱可塑性樹脂としては、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム−スチレン樹脂(ABS)、スチレン−
ブタジエン−エチレン樹脂(SEBS)、スチレン−ブ
タジエン−スチレン樹脂(SBS)、アクリル、ポリビ
ニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリジメチルシ
ロキサン、等公知のものが例示される。また、これらの
樹脂はシアネートエステル樹脂、あるいは他の熱硬化性
樹脂との反応が可能な官能基を有していてもよい。具体
的には、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、水酸
基、メチロール基、イソシアネート基、ビニル基、シラ
ノール基等である。これらの官能基により熱硬化性樹脂
との結合が強固になり、耐熱性が向上するので好まし
い。
【0020】熱可塑性樹脂として(B)の素材との接着
性、可撓性、熱応力の緩和効果の点からブタジエンを必
須共重合成分とする共重合体は特に好ましく、種々のも
のが使用できる。特に、金属との接着性、耐薬品性等の
観点からアクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NB
R)、スチレン−ブタジエン−エチレン樹脂(SEB
S)、スチレン−ブタジエン−エチレン樹脂(SEB
S)は好ましい。さらにブタジエンを必須共重合成分と
しかつカルボキシル基を有する共重合体はより好まし
く、たとえばNBR(NBR−C)、SEBS(SEB
S−C)、SBS(SBS−C)等が挙げられる。NB
R−Cとしては、例えばアクリロニトリルとブタジエン
を約10/90〜50/50のモル比で共重合させた共
重合ゴムの末端基をカルボキシル化したもの、あるいは
アクリロニトリル、ブタジエンとアクリル酸、マレイン
酸などのカルボキシル基含有重合性単量体の三元共重合
ゴムなどが挙げられる。具体的には、PNR−1H(日
本合成ゴム(株)製)、”ニポール”1072J、”ニ
ポール”DN612、”ニポール”DN631(以上日
本ゼオン(株)製)、”ハイカー”CTBN(BFグッ
ドリッチ社製)等がある。また、SEBS−Cとしては
MX−073(旭化成(株)製)、SBS−CとしてはD
1300X(シェルジャパン(株)製)、が例示でき
る。
【0021】また、熱可塑性樹脂が溶剤に可溶であれ
ば、接着剤組成物をコーテイングにより均一組成、均一
厚みの接着剤層とできるので好適である。この場合、溶
解度は、25℃において好ましくは5重量%以上、さら
に好ましくは10重量%以上である。5重量%以下では
実質的に適当な厚みの接着剤層を得るのが困難であり、
好ましくない。溶剤は特に限定されないが、コーティン
グでの溶剤の乾燥を考慮して、沸点が60〜250℃の
有機溶剤が好ましい。
【0022】本発明でいうシアネートエステル樹脂と
は、下記式(1)で示される化合物およびその化合物か
ら得られるオリゴマーを少なくとも1種類以上含むもの
である。中でも、4、4’ジシアネートフェニル型の樹
脂は耐熱性に優れ、入手しやすく経済的に有利であり、
好ましい。
【0023】
【化1】 ここでR1〜R4は水素、炭素数1〜3のアルキル基、フ
ェニル基、ハロゲン原子から選ばれる置換基を示す。X
は炭素−炭素結合(官能基なし)、未置換メチレン結
合、1個または2個の水素原子を炭素数1〜6の炭化水
素基で置換したメチレン結合、1個または2個の水素原
子を炭素数1〜6のハロゲン化炭化水素基で置換したメ
チレン結合、スルホン結合、スルフィド結合、カルボニ
ル結合、アミド結合、エステル結合、エーテル結合、テ
トラメチルキシリデン結合を示す。
【0024】シアネートエステル樹脂の添加量は熱可塑
性樹脂100重量部に対して5〜400重量部、好まし
くは50〜200重量部である。シアネートエステル樹
脂の添加量が5重量部未満であると、高温での弾性率低
下が著しく、半導体装置を実装した機器の使用中に半導
体集積回路接続用基板の変形が生じるとともに加工工程
において取り扱いの作業性に欠けるので好ましくない。
シアネートエステル樹脂の添加量が400重量部を越え
ると弾性率が高く、線膨張係数が小さくなり熱応力の緩
和効果が小さいので好ましくない。
【0025】本発明の接着剤層にシアネートエステル樹
脂以外の熱硬化性樹脂を含有させることにより、硬化温
度および硬化時間等の加工性、接着性、可撓性、等のバ
ランスを調節できるので好ましい。
【0026】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、フラン樹
脂、シアン酸エステル樹脂、等公知のものが例示され
る。特に、エポキシ樹脂およびフェノール樹脂は絶縁性
に優れるので好適である。
【0027】エポキシ樹脂は1分子内に2個以上のエポ
キシ基を有するものであれば特に制限されないが、ビス
フェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノールS、
レゾルシノール、ジヒドロキシナフタレン、ジシクロペ
ンタジエンジフェノール等のジグリシジルエーテル、エ
ポキシ化フェノールノボラック、エポキシ化クレゾール
ノボラック、エポキシ化トリスフェニロールメタン、エ
ポキシ化テトラフェニロールエタン、エポキシ化メタキ
シレンジアミン、シクロヘキサンエポキサイド等の脂環
式エポキシ、等が挙げられる。さらに、難燃性付与のた
めに、ハロゲン化エポキシ樹脂、特に臭素化エポキシ樹
脂を用いることが有効である。この際、臭素化エポキシ
樹脂のみでは難燃性の付与はできるものの接着剤の耐熱
性の低下が大きくなるため非臭素化エポキシ樹脂との混
合系とすることがさらに有効である。臭素化エポキシ樹
脂の例としては、テトラブロモビスフェノールAとビス
フェノールAの共重合型エポキシ樹脂、あるいは”BR
EN”−S(日本化薬(株)製)等の臭素化フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂が挙げられる。これらの臭素
化エポキシ樹脂は臭素含有量およびエポキシ当量を考慮
して2種類以上混合して用いても良い。
【0028】フェノール樹脂としては、ノボラック型フ
ェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂等の公知のフ
ェノール樹脂がいずれも使用できる。たとえば、フェノ
ール、クレゾール、p−t−ブチルフェノール、ノニル
フェノール、p−フェニルフェノール等のアルキル置換
フェノール、テルペン、ジシクロペンタジエン等の環状
アルキル変性フェノール、ニトロ基、ハロゲン基、シア
ノ基、アミノ基等のヘテロ原子を含む官能基を有するも
の、ナフタレン、アントラセン等の骨格を有するもの、
ビスフェノールF、ビスフェノールA、ビスフェノール
S、レゾルシノール、ピロガロール等の多官能性フェノ
ールからなる樹脂が挙げられる。
【0029】シアネートエステル樹脂以外の熱硬化性樹
脂の添加量は、シアネートエステル樹脂100重量部に
対して5〜1000重量部、好ましくは50〜600重
量部である。熱硬化性樹脂の添加量が5重量部未満では
添加効果が小さく、1000重量部を越える場合はシア
ネートエステル樹脂の特性が発揮されず、いずれも好ま
しくない。
【0030】該接着剤層を構成する接着剤組成物にシア
ネートエステル樹脂の硬化剤および硬化促進剤を添加す
ることは何等制限されない。たとえば、フェノール、炭
素数1〜12の炭化水素基を有するアルキルフェノー
ル、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールS、等のフェノール化合物、マンガン、コバルト、
亜鉛、鉄、銅、チタン等の遷移金属のオクチル酸、ナフ
テン酸塩およびアセチルアセトネート、トリエタノール
アミナト、等のキレート化合物、2−アルキル−4−メ
チルイミダゾール、2−フェニル−4−アルキルイミダ
ゾール等のイミダゾール誘導体、無水フタル酸、無水ト
リメリット酸等の有機酸、ジシアンジアミド、等の触媒
系硬化剤、フェニル1、4ビスマレイミド等のマレイミ
ド化合物等が例示される。特にマレイミド化合物は、シ
アネートエステル樹脂と反応し、耐熱性に優れた強固な
架橋構造を形成するので好ましい。具体的なマレイミド
化合物としては、2官能以上のものが好ましく、たとえ
ば、N,N’−(4、4’ジフェニルメタン)ビスマレ
イミド、N,N’−p−フェニレンビスマレイミド、
N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−
2、4トリレンビスマレイミド、N,N’−2、6トリ
レンビスマレイミド、N,N’−エチレンビスマレイミ
ド、N,N’−ヘキサメチレンビスマレイミド、等が、
例示される。添加量は接着剤組成物100重量部に対し
て0.1〜50重量部であると好ましい。
【0031】また、シアネートエステル樹脂以外の熱硬
化性樹脂の硬化剤および硬化促進剤を添加することは何
等制限されない。たとえば、エポキシ樹脂およびフェノ
ール樹脂等に対しては、3,3´5,5´−テトラメチ
ル−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,3´
5,5´−テトラエチル−4,4´−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,3´−ジメチル−5,5´−ジエチル−
4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,3´−ジク
ロロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、2,2´
3,3´−テトラクロロ−4,4´−ジアミノジフェニ
ルメタン、4,4´−ジアミノジフェニルスルフィド、
3,3´−ジアミノベンゾフェノン、3,3´−ジアミ
ノジフェニルスルホン、4,4´−ジアミノジフェニル
スルホン、3,4´−ジアミノジフェニルスルホン、
4,4´−ジアミノベンゾフェノン、3,4,4´−ト
リアミノジフェニルスルホン等の芳香族ポリアミン、三
フッ化ホウ素トリエチルアミン錯体等の三フッ化ホウ素
のアミン錯体、2−アルキル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニル−4−アルキルイミダゾール等のイミ
ダゾール誘導体、無水フタル酸、無水トリメリット酸等
の有機酸、ジシアンジアミド、トリフェニルフォスフィ
ン等公知のものが使用できる。これらを単独または2種
以上混合して用いても良い。添加量は該接着剤層を構成
する接着剤組成物100重量部に対して0.1〜50重
量部であると好ましい。
【0032】以上の成分以外に、接着剤の特性を損なわ
ない範囲で酸化防止剤、イオン捕捉剤などの有機、無機
成分を添加することは何ら制限されるものではない。微
粒子状の無機成分としては水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウム、カルシウム・アルミネート水和物等の金
属水酸化物、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸
化亜鉛、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、酸化マ
グネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化
クロム、タルク等の金属酸化物、炭酸カルシウム等の無
機塩、アルミニウム、金、銀、ニッケル、鉄、等の金属
微粒子、あるいはカーボンブラック、ガラスが挙げら
れ、有機成分としてはスチレン、NBRゴム、アクリル
ゴム、ポリアミド、ポリイミド、シリコーン等の架橋ポ
リマが例示される。これらを単独または2種以上混合し
て用いても良い。微粒子状の成分の平均粒子径は分散安
定性を考慮すると、0.2〜5μが好ましい。また、配
合量は該接着剤層を構成する接着剤組成物全体の2〜5
0重量部が適当である。
【0033】本発明の半導体集積回路接続用基板の部品
(以下部品と称する)とは、半導体集積回路接続用基板
および半導体装置を作成するために用いられる、中間加
工段階の材料である。該部品は、(A)絶縁体層および
導体パターンからなる配線基板層および(C’)保護層
を有する接着剤層をそれぞれ少なくとも1層以上有する
構成、あるいは(B)導体パターンが形成されていない
層および(C’)保護層を有する接着剤層をそれぞれ少
なくとも1層以上有する構成であり、(C’)接着剤層
を構成する接着剤組成物が必須成分として熱可塑性樹脂
およびシアネートエステル樹脂をそれぞれ少なくとも1
種類以上含むことが必須であるが、その他の構成および
構造は特に限定されない。たとえば、(A)絶縁体層お
よび導体パターンからなる配線基板層としてフレキシブ
ルプリント基板あるいはTABテープを用い、その片面
あるいは両面に(C’)シリコーン離型処理したポリエ
ステル保護フィルム層を有する未硬化または半硬化状態
接着剤層を積層した接着剤付き配線基板や(B)導体パ
ターンが形成されていない層として銅、ステンレス、4
2アロイ、等の金属板を用い、その片面あるいは両面に
上記と同様の保護フィルム層を有する未硬化または半硬
化状態接着剤層を積層した接着剤付き金属板(接着剤付
きスティフナー)が本発明の部品に該当する。また、
(A)絶縁体層および導体パターンからなる配線基板層
および(B)導体パターンが形成されていない層をそれ
ぞれ1層以上有する場合でも、その最外層に保護フィル
ム層を有する未硬化または半硬化状態接着剤層を積層し
た、いわゆる接着剤付き半導体集積回路接続用基板も本
発明の部品に包含される。
【0034】ここでいう保護フィルム層とは、接着剤層
を接着する前にその機能および形態を損なうことなく剥
離できれば特に限定されないが、たとえばポリエステ
ル、ポリオレフィン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化
ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルメタク
リレート、等のプラスチックフィルム、これらにシリコ
ーンあるいはフッ素化合物等の離型剤のコーティング処
理を施したフィルムおよびこれらのフィルムをラミネー
トした紙、離型性のある樹脂を含浸あるいはコーティン
グした紙等が挙げられる。
【0035】保護フィルム層の剥離力は、好ましくは1
〜200N m-1 、さらに好ましくは3〜100N m
-1である。1N m-1 より低い場合、保護層が脱落し
やすく、200N m-1を越えると保護層が剥離しづら
く、いずれも作業性が低下するので好ましくない。
【0036】本発明でいう半導体装置とは本発明の半導
体集積回路接続用基板を用いたものをいい、例えばBG
Aタイプ、LGAタイプ、PGAタイプパッケージであ
れば特に形状や構造は限定されない。半導体集積回路接
続用基板とICとの接続方法は、TAB方式のギャング
ボンディングおよびシングルポイントボンディング、リ
ードフレームに用いられるワイヤーボンディング、フリ
ップチップ実装での樹脂封止、異方導電性フィルム(接
着剤)接続等のいずれでもよい。また、CSPと称され
るパッケージも本発明の半導体装置に含まれる。
【0037】次に本発明の半導体集積回路接続用基板お
よびそれを構成する部品ならびに半導体装置の製造方法
の例について説明する。
【0038】(1)絶縁体層および導体パターンからな
る配線基板層(A)の作成:ポリイミドフィルム上に、
接着剤層および保護フィルム層を積層した3層構造のT
AB用テープを下記の(a)〜(d)の工程により加工
する。(a)スプロケットおよびデバイス孔の穿孔、
(b)銅箔との熱ラミネート、(c)パターン形成(レ
ジスト塗布、エッチング、レジスト除去)、(d)スズ
または金−メッキ処理。図3に得られたTABテープ
(パターンテープ)の形状の例を示す。
【0039】(2)導体パターンが形成されていない層
(B)の作成:厚さ0.05〜0.5mmの銅板あるい
はステンレス(SUS304)板をアセトンにより脱脂
する。
【0040】(3)接着剤層(C)の作成:下記の
(a)〜(b)工程により作成する。(a)接着剤組成
物を溶剤に溶解した塗料を、離型性を有するポリエステ
ルフィルム上に塗布、乾燥する。接着剤層の膜厚は10
〜100μmとなるように塗布することが好ましい。乾
燥条件は、100〜200℃、1〜5分である。溶剤は
特に限定されないが、トルエン、キシレン、クロルベン
ゼン等の芳香族系、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン系、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、Nメチルピロリドン等の非プロトン
系極性溶剤単独あるいは混合物が好適である。(b)
(a)のフィルムに上記よりさらに剥離強度の弱い離型
性を有するポリエステルあるいはポリオレフィン系の保
護フィルム層をラミネートして接着剤シートを得る。さ
らに接着剤厚みを増す場合は、該接着剤シートを複数回
積層すればよい。ラミネート後に、たとえば40〜70
℃で20〜200時間程度熱処理して硬化度を調節して
もよい。
【0041】(4)半導体集積回路接続用基板の部品
(接着剤付き配線基板)の作成:上記(1)の配線基板
層に、上記(3)で作成した接着剤シートの片側の保護
フィルム層を剥がした後にラミネートする。ラミネート
面は導体パターンがある面、またはない面のいずれでも
よい。ラミネート温度20〜200℃、圧力0.1〜3
MPaが好適である。最後に半導体装置の形状によっ
て、適宜打ち抜き、切断加工が施される。図4に本発明
の部品の例を示す。
【0042】(5)半導体集積回路接続用基板の部品
(接着剤付きスティフナー)の作成:上記(2)金属板
に、上記(3)で作成した接着剤シートの片側の保護フ
ィルム層を剥がした後にラミネートする。ラミネート温
度20〜200℃、圧力0.1〜3MPaが好適であ
る。また、(B)に上記(3)の塗料を直接塗布して乾
燥させ、保護フィルム層をラミネートしてもよい。最後
に半導体装置の形状によって、適宜打ち抜き、切断加工
が施される。図5に本発明の部品の例を示す。
【0043】(6)半導体集積回路接続用基板の作成: (a)接着剤付き配線基板を用いる方法 (4)の部品(接着剤付き配線基板)から接着剤層の保
護フィルムを剥がし、適当な形状に打ち抜いた金属板に
貼り合わせる。金属板は、たとえば外形が角型で中央に
配線基板のデバイス孔に合わせて、やはり角型の穴があ
る形状に打ち抜いたものが例示できる。貼り合わせ条件
は温度20〜200℃、圧力0.1〜3MPaが好適で
ある。最後に、熱風オーブン内で該接着剤の加熱硬化の
ため80〜200℃で15〜180分程度のポストキュ
アを行なう。
【0044】(b)接着剤付きスティフナーを用いる方
法 (5)の部品(接着剤付きスティフナー)を、金型で打
ち抜き、たとえば角型で中央にやはり角型の穴がある形
状の接着剤付きスティフナーとする。該接着剤付きステ
ィフナーから保護フィルム層を剥がし、上記(1)の配
線基板層の導体パターン面または裏面のポリイミドフィ
ルム面に、該接着剤付きスティフナーの中央の穴を、配
線基板のデバイス孔に一致させ貼り合わせる。貼り合わ
せ条件は温度20〜200℃、圧力0.1〜3MPaが
好適である。最後に、熱風オーブン内で該接着剤の加熱
硬化のため80〜200℃で15〜180分程度のポス
トキュアを行なう。
【0045】以上述べた半導体集積回路接続用基板の例
を図2に示す。
【0046】(7)半導体装置の作成:(6)の半導体
集積回路接続用基板のインナーリード部を、ICの金バ
ンプに熱圧着(インナーリードボンディング)し、IC
を搭載する。次いで、封止樹脂による樹脂封止工程を経
て半導体装置を作成する。得られた半導体装置を、他の
部品を搭載したプリント回路基板等と半田ボールを介し
て接続し、電子機器への実装をする。また、あらかじめ
ICを上記(1)の配線基板に接続し、樹脂封止を行っ
た、いわゆるTCP型半導体装置を用いることもでき
る。図1に本発明の半導体装置の一態様の断面図を示
す。
【0047】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実
施例の説明に入る前に評価方法について述べる。
【0048】評価方法 (1)評価用パターンテープ作成:TAB用接着剤付き
テープ(#7100、東レ(株)製)に18μmの電解銅
箔を、140℃、0.1MPaの条件でラミネートし
た。続いてエアオーブン中で80℃、3時間、100
℃、5時間、150℃、5時間の順次加熱キュア処理を
行ない、銅箔付きTAB用テープを作成した。得られた
銅箔付きTAB用テープの銅箔面に常法によりフォトレ
ジスト膜形成、エッチング、レジスト剥離を行ない、評
価用パターンテープサンプルを作成した。
【0049】(2)導体パターン埋め込み性およびキュ
ア発泡:接着剤組成物からなる厚さ100μmの接着剤
層付きの、厚さ0.1mmの純銅板を、(1)の評価用
パターンテープの導体パターン面に、130℃、0.1
MPaの条件でラミネートした後、エアオーブン中で1
50℃、2時間加熱キュア処理を行なった。これを、塩
化第二鉄を主成分とするエッチング液中に浸漬し、前記
純銅板を溶解した。最後に露出した接着剤層を顕微鏡観
察してキュア時の発泡および導体パターンの埋め込み性
を評価した。
【0050】(3)剥離強度:(2)と同様の接着剤層
付き純銅板を、ポリイミドフィルム(宇部興産(株)製
“ユーピレックス”75S)に、130℃、0.1MP
aの条件でラミネートした後、エアオーブン中で150
℃、2時間加熱キュア処理を行なった。得られたサンプ
ルのポリイミドフィルムを幅2mmになるように切断
し、90°方向に50mm/min の速度で剥離し、その
際の剥離力を測定した。
【0051】(4)絶縁信頼性:(1)の評価用パター
ンテープの、導体幅100μm、導体間距離100μm
のくし型形状の評価用サンプルの導体パターン面に、
(2)と同様の接着剤層付きの純銅板を、130℃、
0.1MPaの条件でラミネートした後、エアオーブン
中で150℃、2時間加熱キュア処理を行なった。得ら
れたサンプルを用いて、85℃,85%RHの恒温恒湿
槽内で100Vの電圧を連続的に印加した状態におい
て、測定直後と200時間後の抵抗値を測定した。
【0052】(5)半田耐熱性:上記(3)の方法で作
成した30mm角のサンプルを、85℃,85%RHの
雰囲気下で48時間調湿した後、すみやかに半田浴上に
60秒間浮かべ、膨れおよび剥がれのない最高温度を測
定した。
【0053】(6)半導体装置のリフロー試験:厚さ1
mmのFR−4ガラスエポキシ銅張り基板を、常法に従
ってエッチングし、ピッチ1mmの半田ボール接続用の
パターンを作成した。これにクリーム半田を塗布し、後
述の実施例で作成したBGA型半導体装置サンプルを8
5℃,85%RHの雰囲気下で48時間調湿した後、す
みやかに最高温度230℃、10秒のリフロー条件でリ
フロー炉を通過させた後、膨れおよび剥がれの発生を評
価した。
【0054】(7)熱サイクル試験:上記(3)の方法
で作成した30mm角のサンプルを、熱サイクル試験器
(タバイエスペック(株)製、PL−3型)中で、−20
℃〜100℃、最低および最高温度で各1時間保持の条
件で600サイクル処理し、剥がれの発生を評価した。
【0055】(8)半導体装置の熱サイクル試験:厚さ
1mmのFR−4ガラスエポキシ銅張り基板を、常法に
従ってエッチングし、ピッチ1mmの半田ボール接続用
のパターンを作成した。これにクリーム半田を塗布し、
後述の実施例で作成したBGA型半導体装置サンプルを
230℃のリフロー条件で搭載し、熱サイクル試験用サ
ンプルを作成した。これを、(7)と同様の条件で60
0サイクル処理し、半田ボールのクラックの発生を評価
した。
【0056】実施例1 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエン/メチルエチルケトン=1/1混合溶剤と混
合した後、サンドミル処理して水酸化アルミニウム分散
液を作成した。この分散液に、NBR−C(日本合成ゴ
ム(株)製、PNR−1H)、ビスフェノールA型シア
ネートエステル樹脂(チバガイギー社製、AroCy、
B40S)、臭素化エポキシ樹脂(油化シェル(株)
製、”エピコ−ト”5050、臭素含有率49%、エポ
キシ当量395)、非臭素化エポキシ樹脂(油化シェル
(株)製、”エピコ−ト”834、エポキシ当量25
0)、2メチル4メチルイミダゾール、オクチル酸マン
ガンおよび分散液と等重量のメチルエチルケトンをそれ
ぞれ表1の組成比となるように加え、30℃で撹拌、混
合して接着剤溶液を作成した。この接着剤溶液をバーコ
ータで、シリコーン離型剤付きの厚さ25μのポリエチ
レンテレフタレートフィルム(剥離力F1)に約20μ
の乾燥厚さとなるように塗布し,170℃で5分間乾燥
した。一方、剥離力の低いシリコーン離型剤付きの厚さ
25μのポリエチレンテレフタレートフィルム(剥離力
2)を用いた以外は上記と同一の方法で約50μの乾
燥厚さとなるように接着剤層を作成した。次いで、これ
らを接着剤面どうしを合せて2枚積層し、接着剤厚み4
0μの本発明の半導体装置用接着シートを作成した。図
6に構成を示す。この接着剤シートを厚さ0.1mmの
純銅板に100℃、0.1MPaの条件でラミネート
し、接着剤層付き純銅板を得た。特性を表2に示す。
【0057】上記の手順で得られた接着剤層付き純銅板
を外形30mm角で中央に20mm角の穴が開いた形に
打ち抜き加工し、半導体集積回路接続用基板の部品(接
着剤付きスティフナー)を作成した。
【0058】一方、前述の評価方法(1)と同様の方法
で図3に示すパターンテープ(配線基板層)を作成し
た。ただし、導体パターン面に感光性ソルダーレジスト
(”Probimer”71、チバガイギー社製)を塗
布、乾燥し、フォトマスクで露光、現像、熱硬化させ半
田ボール接続用のパッド(半田ボールピッチ1.0m
m)上はレジストを除去した。次いで、前記接着剤付き
スティフナーの穴がパターンテープのデバイスホールに
対応するように位置を合せて、130℃、0.1MPa
の条件で導体パターンと反対面に熱圧着した後、エアオ
ーブン中で150℃、2時間加熱キュア処理を行ない、
半導体集積回路接続用基板を作成した。
【0059】さらに、この半導体集積回路接続用基板の
インナーリード部に450℃,1分の条件でインナーリ
ードボンディングを行ない、半導体集積回路を接続し
た。次いで、エポキシ系液状封止剤(北陸塗料(株)製
“チップコート”1320−617)で樹脂封止を行な
った。半田ボール接続用のパッド上にクリーム半田印刷
した後、直径0.3mmの半田ボール(田中電子工業
(株)製)を配置し、260℃のリフロー炉中で加熱し
て、半導体装置を得た。図1は得られた半導体装置の断
面を示したものである。特性を表2に示す。
【0060】実施例2 球状シリカ(トクヤマ(株)製、”エクセリカ”)をト
ルエンと混合した後、サンドミル処理してシリカ分散液
を作成した。この分散液に、NBR−C(日本合成ゴム
(株)製、PNR−1H)、SEBS−C(旭化成
(株)製、MX−073)、ビスフェノールA型シアネ
ートエステル樹脂(チバガイギー社製、AroCy、B
40S)、エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)
製、“エピコート”828、エポキシ当量186)、
N,N’−(4、4’ジフェニルメタン)ビスマレイミ
ド、2メチル4メチルイミダゾール、オクチル酸マンガ
ンおよび分散液と等重量のメチルエチルケトンをそれぞ
れ表1の組成比となるように加え、30℃で撹拌、混合
して接着剤溶液を作成した。この接着剤溶液を用いて実
施例1と同様にして半導体集積回路接続用基板の部品
(接着剤付きスティフナー)および半導体集積回路接続
用基板を得た。特性を表2に示す。
【0061】実施例3 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエン/メチルエチルケトン=1/1混合溶剤と混
合した後、サンドミル処理して水酸化アルミニウム分散
液を作成した。この分散液に、NBR−C(日本合成ゴ
ム(株)製、PNR−1H)、テトラメチルビスフェノ
ールA型シアネートエステル樹脂(チバガイギー社製、
AroCy、M40S)、エポキシ樹脂(油化シェル
(株)製、”エピコート”828、エポキシ当量18
6)、フェノールノボラック樹脂(群栄化学工業(株)
製、PSM4261)、N,N’−(4、4’ジフェニ
ルメタン)ビスマレイミド、2メチル4メチルイミダゾ
ール、オクチル酸マンガン、4,4´−ジアミノジフェ
ニルスルホンおよび分散液と等重量のメチルエチルケト
ンをそれぞれ表1の組成比となるように加え、30℃で
撹拌、混合して接着剤溶液を作成した。次いで、実施例
1と同様にしてこの接着剤溶液から接着剤シートを作成
した。この接着剤シートを、実施例1と同様の方法で作
成したパターンテープ(配線基板層)に、実施例1と同
様の手順で、80℃、0.1MPaの条件で導体パター
ンと反対面に熱圧着した。さらに、配線基板層のデバイ
ス孔等に合わせて該保護フィルム付きの接着剤層シート
を打ち抜き加工して半導体集積回路接続用基板の部品
(接着剤付き配線基板)を得た。
【0062】一方、厚さ0.1mmの純銅板を外形30
mm角で中央に20mm角の穴が開いた形に打ち抜き加
工し、スティフナーを作成した。これを上記の接着剤付
き配線基板に、スティフナーの穴がパターンテープのデ
バイス孔に対応するように位置を合せて、130℃、
0.1MPaの条件で導体パターンと反対面に熱圧着し
た。最後に、エアオーブン中で150℃、2時間加熱キ
ュア処理を行ない、半導体集積回路接続用基板を作成し
た。特性を表2に示す。
【0063】実施例4 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエン/メチルエチルケトン=1/1混合溶剤と混
合した後、サンドミル処理して水酸化アルミニウム分散
液を作成した。この分散液に、NBR−C(日本合成ゴ
ム(株)製、PNR−1HおよびBFグッドリッチ社
製、ハイカーCTBN 1300X13)、ヘキサフル
オロビスフェノールA型シアネートエステル樹脂(チバ
ガイギー社製、AroCy、F40S)、臭素化エポキ
シ樹脂(油化シェル(株)製、”エピコ−ト”505
0、臭素含有率49%、エポキシ当量395)、非臭素
化エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、”エピコ−ト”
157、エポキシ当量200)、2メチル4メチルイミ
ダゾール、オクチル酸マンガンおよび分散液と等重量の
メチルエチルケトンをそれぞれ表1の組成比となるよう
に加え、30℃で撹拌、混合して接着剤溶液を作成し
た。この接着剤溶液を用いて実施例1と同様にして半導
体集積回路接続用基板の部品(接着剤付きスティフナ
ー)および半導体集積回路接続用基板を得た。特性を表
2に示す。
【0064】実施例5 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエンと混合した後、サンドミル処理して水酸化ア
ルミニウム分散液を作成した。この分散液に、NBR−
C(日本合成ゴム(株)製、PNR−1H)、SBS−
C(シェルジャパン(株)製、D1300X)、ビスフ
ェノールA型シアネートエステル樹脂(チバガイギー社
製、AroCy、B20)、臭素化エポキシ樹脂(油化
シェル(株)製、”エピコ−ト”5050、臭素含有率
49%、エポキシ当量395)、非臭素化エポキシ樹脂
(油化シェル(株)製、”エピコ−ト”180、エポキ
シ当量210)、2メチル4メチルイミダゾール、オク
チル酸マンガンおよび分散液と等重量のメチルエチルケ
トンをそれぞれ表1の組成比となるように加え、30℃
で撹拌、混合して接着剤溶液を作成した。この接着剤溶
液を用いて実施例1と同様にして半導体集積回路接続用
基板の部品(接着剤付きスティフナー)および半導体集
積回路接続用基板を得た。特性を表2に示す。
【0065】比較例1 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエンと混合した後、サンドミル処理して水酸化ア
ルミニウム分散液を作成した。この分散液に、NBR−
C(日本合成ゴム(株)製、PNR−1H)および分散
液と等重量のメチルエチルケトンをそれぞれ表1の組成
比となるように加え、30℃で撹拌、混合して接着剤溶
液を作成した。この接着剤溶液を用いて実施例1と同様
にして半導体集積回路接続用基板の部品(接着剤付きス
ティフナー)および半導体集積回路接続用基板を得た。
特性を表2に示す。
【0066】比較例2 水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製、H−42I)
をトルエンと混合した後、サンドミル処理して水酸化ア
ルミニウム分散液を作成した。この分散液に、フェノー
ルノボラック樹脂(群栄化学工業(株)製、PSM42
61)、ヘキサメチレンテトラミンおよび分散液と等重
量のメチルエチルケトンをそれぞれ表1の組成比となる
ように加え、30℃で撹拌、混合して接着剤溶液を作成
した。この接着剤溶液を用いて実施例1と同様にして半
導体集積回路接続用基板の部品(接着剤付きスティフナ
ー)および半導体集積回路接続用基板を得た。特性を表
2に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】表1および表2の実施例および比較例から
本発明により得られる半導体集積回路接続用基板は、接
着力、絶縁信頼性および耐久性に優れることがわかる。
【0070】
【発明の効果】本発明は、加工性、接着力、絶縁信頼性
および耐久性に優れる新規な半導体集積回路接続用基板
およびそれを構成する部品ならびに半導体装置を工業的
に提供するものであり、本発明の半導体集積回路接続用
基板によって高密度実装用の半導体装置の信頼性および
易加工性に基づく経済性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路接続用基板を用いたB
GA型半導体装置の一態様の断面図。
【図2】本発明の半導体集積回路接続用基板の一態様の
断面図。
【図3】本発明の半導体集積回路接続用基板を構成する
パターンテープ(TABテープ)の一態様の斜視図。
【図4】本発明の半導体集積回路接続用基板の部品(接
着剤付き配線基板)の一態様の断面図。
【図5】本発明の半導体集積回路接続用基板の部品(接
着剤付きスティフナー)の一態様の断面図。
【図6】本発明の半導体装置用接着剤シートの一態様の
断面図。
【符号の説明】
1 半導体集積回路 2 金バンプ 3,11,17 可撓性を有する絶縁性フィルム 4,12,18 配線基板層を構成する接着剤層 5,13,21 半導体集積回路接続用の導体 6,14、 本発明の接着剤組成物より構成される
接着剤層 7,15 導体パターンが形成されていない層 8,16 ソルダーレジスト 9 半田ボール 10 封止樹脂 19 スプロケット孔 20 デバイス孔 22 半田ボール接続用の導体部 23 本発明の接着剤シートを構成する保護フィルム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 179/04 C09J 179/04 C 201/00 201/00 201/08 201/08 H01L 23/12 H01L 23/12 L

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)絶縁体層および導体パターンからな
    る配線基板層、(B)導体パターンが形成されていない
    層および(C)接着剤層をそれぞれ少なくとも1層以上
    有する半導体集積回路接続用基板であって、(C)接着
    剤層を構成する接着剤組成物が必須成分として熱可塑性
    樹脂およびシアネートエステル樹脂をそれぞれ少なくと
    も1種類以上含むことを特徴とする半導体集積回路接続
    用基板。
  2. 【請求項2】接着剤組成物が、エポキシ樹脂および/ま
    たはフェノール樹脂を含むことを特徴とする請求項1記
    載の半導体集積回路接続用基板。
  3. 【請求項3】接着剤組成物が、マレイミド化合物を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路接続用
    基板。
  4. 【請求項4】接着剤組成物が、ブタジエンを必須共重合
    成分とする共重合体を含むことを特徴とする請求項1記
    載の半導体集積回路接続用基板。
  5. 【請求項5】接着剤組成物が、ブタジエンを必須共重合
    成分とし、かつカルボキシル基を有する共重合体を含む
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路接続用
    基板。
  6. 【請求項6】(A)絶縁体層および導体パターンからな
    る配線基板層を構成する絶縁体層が、少なくとも1層以
    上のポリイミドフィルムから構成され、かつ導体パター
    ンが銅を含有することを特徴とする請求項1記載の半導
    体集積回路接続用基板。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載の半導体集積
    回路接続用基板を用いた半導体装置。
  8. 【請求項8】(A)絶縁体層および導体パターンからな
    る配線基板層および(C’)保護フィルム層を有する接
    着剤層をそれぞれ少なくとも1層以上有する半導体集積
    回路接続用基板の部品であって、(C’)接着剤層を構
    成する接着剤組成物が必須成分として熱可塑性樹脂樹脂
    およびシアネートエステル樹脂をそれぞれ少なくとも1
    種類以上含むことを特徴とする半導体集積回路接続用基
    板の部品。
  9. 【請求項9】(B)導体パターンが形成されていない層
    および(C’)保護層を有する接着剤層をそれぞれ少な
    くとも1層以上有する半導体集積回路接続用基板の部品
    であって、(C’)接着剤層を構成する接着剤組成物が
    必須成分として熱可塑性樹脂樹脂およびシアネートエス
    テル樹脂をそれぞれ少なくとも1種類以上含むことを特
    徴とする半導体集積回路接続用基板の部品。
  10. 【請求項10】接着剤層を構成する接着剤組成物が、エ
    ポキシ樹脂および/またはフェノール樹脂を含むことを
    特徴とする請求項8または9記載の半導体集積回路接続
    用基板の部品。
  11. 【請求項11】接着剤層を構成する接着剤組成物が、マ
    レイミド化合物を含むことを特徴とする請求項8または
    9記載の半導体集積回路接続用基板の部品。
  12. 【請求項12】接着剤層を構成する接着剤組成物が、ブ
    タジエンを必須共重合成分とする共重合体を含むことを
    特徴とする請求項8または9記載の半導体集積回路接続
    用基板の部品。
  13. 【請求項13】接着剤層を構成する接着剤組成物が、ブ
    タジエンを必須共重合成分とし、かつカルボキシル基を
    有する共重合体を含むことを特徴とする請求項8または
    9記載の半導体集積回路接続用基板の部品。
  14. 【請求項14】(A)絶縁体層および導体パターンから
    なる配線基板層を構成する絶縁体層が、少なくとも1層
    以上のポリイミドフィルムから構成され、かつ導体パタ
    ーンが銅を含有することを特徴とする請求項8記載の半
    導体集積回路接続用基板の部品。
  15. 【請求項15】(B)導体パターンが形成されていない
    層が、金属板であることを特徴とする請求項9記載の半
    導体集積回路接続用基板の部品。
  16. 【請求項16】(C’)接着剤層の保護フィルム層が、
    離型処理された有機フィルムであることを特徴とする請
    求項8または9記載の半導体集積回路接続用基板の部
    品。
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