JP2835624B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2835624B2
JP2835624B2 JP1268322A JP26832289A JP2835624B2 JP 2835624 B2 JP2835624 B2 JP 2835624B2 JP 1268322 A JP1268322 A JP 1268322A JP 26832289 A JP26832289 A JP 26832289A JP 2835624 B2 JP2835624 B2 JP 2835624B2
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剛 垣田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、入力音に応じてレリーズ動作を行なう首振
り式のカメラに関する。
(従来技術) 近年カメラの自動化が進んでいるが、出願人もその傾
向にかんがみ、入力音に反応して自動的にシャッタが切
れるオートレリーズカメラを提案した(特願昭63−3291
84号「オートレリーズカメラ」参照)。
このカメラは人の音声や笑い声、歓声、拍手あるいは
喝采などの入力音の音圧レベルを検出し、検出された音
圧レベルが所定時間継続して基準音圧レベル以上になっ
たときレリーズ動作を行なう。したがってこのようなカ
メラを用いれば、たとえば、宴会やパーティーなどの写
真を写すとき、盛り上がったときをとらえて自動的にレ
リーズ動作をさせることができるので非常に便利であ
る。
このようなカメラを使えばユーザーは確かにレリーズ
動作からは開放されるが、フレーミングについては、ユ
ーザーが依然として設定しなけれならない。カメラを三
脚あるいは台の上に置いたままでは常に同じフレーミン
グで撮影を行ない続けるのみであり、同じ構図の写真が
何十枚と撮影されることとなるからである。しかし、宴
会やパーティーなどの最中にそのようなフレーミングの
変更をするのは忘れがちになるし、また撮影者にとって
かなり負担である。
そこで出願人は撮影動作に同期してカメラの向きが少
しずつ変ってフレーミングが自動的に変更できるカメラ
を提案した(特願平1−51490号)。
ところで上記のフレーミング自動変更カメラ(いわゆ
る首振りカメラ)においては、撮影後のフィルムの巻き
上げ動作に連動してカメラを一方向に一定角度ずつ首振
りさせていき、ある角度に達したところで今度は逆方向
に一定角度ずつ首振りさせ、その間各位置で音圧レベル
が一定レベル以上になったときレリーズ動作が行なわれ
る。カメラの首振り機構を工夫すれば、カメラを一方向
に一定角度ずつ首振りさせることができ、カメラの全周
囲の人や光景を撮影することができる。
ところでこの種の首振りオートレリーズカメラにおい
ては、首振りによってカメラが向いた位置に人などの被
写体がない場合でも、入力音の音圧レベルがレリーズ条
件を満たすとレリーズ動作をしてしまうために被写体が
写らない無駄な写真ができてしまうおそれがある。
(発明の目的および構成) 本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、被写
体が写らない無駄な写真ができないようにすることを目
的とし、この目的を達成するために、撮影に先立って撮
影レンズの光軸が同一平面内で方向を変えるようにカメ
ラを回転させ、この回転中に測距して被写体の方向と被
写体までの距離を入力して記憶しておき、実際の撮影モ
ードに入ったときはカメラを前記予め記憶してある被写
体方向まで順次首振りにより回転させていき、各被写体
方向で所定時間内にレリーズ条件が成立したときは、測
距した結果を予め記憶してある被写体までの距離と比較
し、両者がほぼ一致したときはレリーズさせ、所定時間
内にレリーズ条件が成立しないときは、次の被写体方向
まで首振りさせるように構成した。
(実施例) 以下本発明を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明によるカメラの一実施例の外観を示
す。
図において、1は撮影レンズ、2はファインダ、3aお
よび3bは測距用の赤外線発光用および受光用の窓、4は
レリーズボタン、5はオートレリーズモードを設定する
ためのオートレリーズレバーである。このオートレリー
ズモードでは、カメラに入力する人の声や笑い声、拍
手、その他一切の人力音の音圧レベルが所定時間以上継
続すると自動的にレリーズ動作が行われる。
オートレリーズレバー5を上方にスライドさせるとマ
イク孔5aが現われ、マイク孔5aの下には音圧検出用のマ
イクが設置されている。またオートレリーズレバー5の
下にはマイクから入力された音の音圧レベルを表示する
表示用の5個のLED6がカメラ本体に取り付けられてい
る。すなわちオートレリーズレバー5は操作部材である
とともに表示部材でもあり、ユーザーは音圧レベルが表
示されるレバーを操作してオートレリーズモードのON/O
FFができるので大変わかりやすい。また、オートレリー
ズモードのときでも、レリーズボタン4を押すことによ
ってレリーズ動作が行なわれる。
7はセルフタイマー使用の有無、ストロボ発光モード
などを選択するための切換ボタンであるが、オートレリ
ーズモードでカメラが後述するプリAF動作をしていると
きは、その動作を終了し音によるオートレリーズ状態に
移行させる指示ボタンである。8はレリーズ動作が行わ
れる基準音圧レベルを調整するレベル設定ボタン、9は
撮影レンズ保護用のレンズバリア、10はフィルム撮影枚
数や基準音圧レベルの設定値その他の撮影関連情報を表
示する液晶表示パネル、11はストロボ、12は測光用の受
光レンズである。なお、このカメラの測距方式はアクテ
ィブ方式である。
このカメラのレリーズ動作などについては本発明に直
接関係がないし、本発明の理解に必要がないので説明し
ないが、必要ならば上記特願平1−51490号を参照され
たい。
次にカメラ本体を上下および左右に振る首振り機構に
ついて第2図ないし第5図を参照して説明する。
第2図(イ)および(ロ)はカメラに対する首振り機
構の取付位置を示しており、首振り機構20はカメラ本体
100の底面中央部にケース21に収納された形でカメラ本
体に対して回動可能に取り付けられている。このケーズ
21の底面を適宜の方法により台などの上に固定すれば、
特に三脚などの専用器具を使用しなくてもカメラ位置を
固定でき、後述するように首振り動作が可能であるか
ら、カメラの支持手段は、ここに述べたような簡単な手
段でもよい。
第3図、第4図、第5図は首振り機構20の詳細な構造
を示す。
第3図に示すように、首振り機構20はカメラ本体100
の底面中央部に設けた凹部100aに収納され、ケース21は
その上部に水平に伸びる支持軸22により軸受23a,23bを
介して回動自在に支持されている。支持軸22の両端はカ
メラ本体100に対し支持軸22が回転しないように堅固に
固定されている。
さて、ケース21の内部には2個のモータ30aと30bが水
平に配置され、同軸にギヤボックス31aと31b(第4図参
照)が設けられている。モータ30aはカメラ本体を水平
方向、モータ30bは垂直方向に回転させるための駆動源
として機能する。
モータ30aに近接してモータの軸方向と並行にウォー
ムギヤ32aがケース21に対し軸線方向には移動せず回転
のみするように軸支されており、このウォームギヤ32a
の軸に平ギヤ33aが固定されている。この平ギヤ33aはギ
ヤボックス31a内の平ギヤ34aを介してギヤボックス31a
と結合している。同様に、モータ30bに近接してモータ
の軸方向と平行にウォームギヤ32bがウォームギヤ32aと
同様に軸支されており、このウォームギヤ32bの軸に平
ギヤ33bが固定されている。この平ギヤ33bはギヤボック
ス31b内の平ギヤ34bを介してギヤボックス31bと結合し
ている。
ウォームギヤ32aはウォームホイール36と噛合してい
る。ケース21の中心で上下方向に伸びる軸35は図示しな
いフリクションクラッチを介してウォームホイール36と
結合しており、この軸35の上部には周縁に一定間隔(た
とえば1゜おき)で穴37aを設け、それより内側にはカ
メラの正面位置検出用の穴37b(第6図参照)を設けた
回転検出円板37が固定されている。ケース21にはこの回
転検出円板37の周縁をコの字状に挟むように透過型のホ
トインタラプタ38(第4図参照)が設けられ、さらに、
周縁よりやや内側の位置で穴37bが通過する位置に反射
型のホトインタラプタ39が設けられている。なお、軸35
の下端には三脚200(第3図に1点鎖線で示す)の取付
けねじ200aと螺合する取付けボス35aが形成されてい
る。
一方、もう1つのウォームギヤ32bには、第5図に示
すように、扇形のウォームプレート40が噛合している。
このウォームプレート40は図示しないフリクションクラ
ッチを介して支持軸22に結合されており、すぐ近接して
扇形の上下角検出板41がやはり支持軸22に固定されてい
る。この上下角検出板41の一方の側縁に沿って複数個の
穴41aが等間隔に形成され、それより支持軸22寄りに水
平位置検出用の穴41bが形成されている。ケース21には
この上下角検出板41の側縁を挟むようにコの字形の透過
型ホトインタラプタ42が設けられ、またこの上下角検出
板41に近接してその穴41bに対向する位置に反射型ホト
インタラプタ43が設けられている。
次にカメラの首振り動作を説明する。
水平回転モータ30aが回転すると、ギヤボックス31a内
のギヤが回転し、平ギヤ34a,33aを介してウォームギヤ3
2aが回転する。ウォームギヤ32aにはウォームホイール3
6が噛合しているので図示しないフリクションクラッチ
を介して軸35が回転する。軸35の下端の取付けボス35a
は三脚200の取付けねじ200aと螺合しており、固定され
ている三脚200の回転に対する抵抗は、カメラ本体100側
の回転に対する抵抗より大きいので、三脚200が回転す
る代りにその反動として軸35の回転方向と逆方向にカメ
ラ本体100が回転する。水平回転モータ30aが逆転する
と、カメラ本体100の回転方向も逆になる。こうしてカ
メラ本体100は三脚200上で左右に回転する。
一方、垂直モータ30bが回転すると、ギヤボックス31b
内のギヤが回転し、平ギヤ34b,33bを介してウォームギ
ヤ32bが回転する。ウォームギヤ32bにはウォームプレー
ト40が噛合しているので、ウォームプレート40が支持軸
22を中心に図示しないフリクションクラッチを介して支
持軸22とともに回動する。その結果、支持軸22に両端で
固定されたカメラ本体100がたとえば上向きに回転す
る。垂直回転モータ30bが逆転すると、今度はカメラ本
体100はたとえば下向きに回転する。こうしてカメラ本
体100は三脚上で上下に首振り運動をする。ここでは三
脚を使用した例につき説明したが、必ずしも三脚を用い
る必要はなく、ケース21の底面を台などの上に固定して
も同じ結果が得られる。
カメラ本体100の水平面内での初期設定角度位置は、
回転検出円板37から反射して反射型ホトインタラプタ39
の受光部へ入射している光が、回転検出円板37の穴37b
から入射しなくなることにより、ホトインタラプタ39の
出力から検出できるし、カメラ本体100の水平面内での
首振り角度は回転検出円板37の周縁に設けた穴37aを透
過する光の有無により透過型ホトインタラプタ38の出力
から検出できる。また、カメラ本体100の垂直面内での
初期設定角度位置は、上下角検出板41から反射して反射
型ホトインタラプタ43の受光部へ入射している光が、上
下角検出板41の穴41bから入射しなくなることにより、
ホトインタラプタ43の出力から検出できるし、カメラ本
体100の上下方向の首振り角度は上下角検出板41の周縁
に設けた穴41aを透過する光の有無により透過型ホトイ
ンタラプタ42の出力から検出できる。
第7図は第1図のカメラの回路構成を示すブロック線
図である。
図において、45はバッテリ、46は回路各部に電源を供
給する電源回路、47は撮影シーケンスを制御するA/D変
換器内蔵型のマイクロコンピュータ(マイコン)であ
る。48は液晶表示パネル10用のLCDおよびその駆動回
路、49はストロボ11を発光させるストロボ回路、50はシ
ャッタ駆動用モータ51を駆動するシャッタモータドライ
バ、52はシャッタ羽根位置を検出するセンサである。
さらに、53は撮影レンズ駆動モータ54を制御するレン
ズモータドライバ、55は撮影レンズの移動位置を検出す
るレンズ位置センサ、56はフィルム給送モータ57を駆動
するフィルムモータドライバである。
また、首振り機構20に関係するものとして水平回転モ
ータ30aを制御するドライバ34と、垂直回転モータ30bを
制御するドライバ35とが設けられており、カメラ本体の
水平回転位置はホトインタラプタ38と39とにより検出さ
れ、垂直回転位置はホトインタラプタ42と43とにより検
出される。
またスイッチ類を説明すると、S0はレンズバリア9を
開くとONするメインスイッチ、S1はレリーズボタンを1
段押すとONするスイッチ、S2はさらにもう1段押すとON
するスイッチ、MOSはボタン7を押すとONするスイッ
チ、PMSはオートレリーズレバー5を操作するとONする
スイッチ、SBは裏蓋が開かれるとONするスイッチ、SSP
はフィルムの給送に応じてON/OFFするスイッチである。
58は被写体に赤外光を投光する測距用の赤外LED、59
は被写体からの反射光を受光するPSDなどの受光素子、6
0は受光素子59の受光位置から被写体距離を検出する測
距回路、61は受光素子62からの出力を受けて被写体輝度
を測定する測光回路、63はマイク64からの出力信号を処
理する音声処理回路である。
音声処理回路63は、第8図に示すように、マイク64か
らの出力信号を増幅するアンプ65とその増幅された信号
を音の大きさを表わす音圧信号に変換する半波整流回路
66とで構成されている。音圧信号はCPU47内のA/D変換器
へ出力される。
第9図は音声処理回路63の詳細な回路図であり、初段
のオペアンプ67によってマイク64からの信号を増幅し、
次のオペアンプ68を含む半波整流回路によって音圧信号
に変換する。なお図示してないが半波整流回路の後に対
数圧縮回路を接続してもよい。
次に実施例の動作を第10図のフローチャートを用いて
説明する。
撮影に先立って三脚などの支持手段によりカメラの位
置を固定し、オートレリーズレバー5によりPMSスイッ
チをONにすると、カメラは第10図のプリAF動作に入る。
カメラのファインダを覗き、カメラを水平回転させ前方
または周囲にある撮影すべき被写体(たとえば人物)を
次々にファインダー内に入れてその都度レリーズボタン
4を軽く押してS1スイッチをONにする。たとえば、第11
図に示すように壁70の前に3人の被写体(人物)M1,M2,
M3が並んでいるとすると、まずカメラKをA方向に水平
回転し(F−1)、被写体M1をファイダーの中央に入れ
てレリーズボタンを4を軽く1段だけ押す。このとき、
首振り機構20の回転検出円板37の回転によるホトインタ
ラプタ38から出力するパルス信号の数から被写体M1まで
の回転角度位置がわかり、測距回路60からの出力により
被写体M1までの距離l1がわかるので、それらのデータが
マイコン47のメモリに記憶される(F−2)。
次にカメラを被写体M2の方に向けて回転し(F−
3)、ファインダーを覗きながらファインダイーの中央
に入れて再びレリーズボタン4を軽く1段押す。その結
果、同様にして被写体M2までの回転角度位置および被写
体M2までの距離l2のデータがメモリに記憶される(F−
4)。
次にカメラを回転して被写体M3に向けて(F−5)同
様の操作を行なうと、被写体M3までの回転角度位置と被
写体M3までの距離l3がメモリに記憶される(F−6)。
以上がプリAF動作であり、切換ボタン7を押しMOSスイ
ッチをONにすると、カメラはプリAF動作終了と判断し、
ステップ(F−8)へジャンプし(F−7)音圧レリー
ズ撮影に入る。
さて、カメラは首振り機構20の水平回転モータ30aの
回転によりメモリに記憶されている被写体M1の回転角度
位置まで回転して停止し、そこで測距を行なう(F−
8)。測距の結果、被写体までの距離はl1′である。こ
こで入力音の音圧がレリーズ条件を満たすのを所定時間
待ち、レリーズ条件が満たされると、撮影スタートであ
ると判断され(F−9)、l1とl1′がほぼ等しいか否か
が判別される(F−10)。l1とl1′との差が大きいとき
は、プリAF動作後被写体M1の手前にビンなどの他の物が
置かれたか、または被写体M1が移動したと判断してステ
ップ(F−12)へジャンプする。l1=l1′であればレリ
ーズ動作が行なわれて撮影される(F−11)。なお、ス
テップ(F−9)において所定時間経過してもレリーズ
条件が成立しない場合も、ステップ(F−12)へジャン
プする。
ステップ(F−12)では、メモリに記憶された次の被
写体M2の回転角度位置までカメラが回転し、被写体M2
での距離l2′を測距する。その後の撮影スタートの判断
(F−13)、l2=l2′の判断(F−14)、撮影(F−1
5)については被写体M1の場合と同じであり、被写体M3
についても全く同じである(F−16,F−17,F−18,F−1
9)。
こうしてカメラはプリAF動作で予めセットした被写体
方向に対応する回転角度位置に自動的に停止して撮影を
行ない、被写体が別の場所に移動したり被写体の手前に
別の物が入り込んだりしたときは撮影が行なわれないよ
うにしたので、被写体の入らない無駄な写真ができるの
を防止することができる。
上記実施例では、レリーズ条件の成立を所定時間待
ち、レリーズ条件が成立しないときは、次の被写体が存
在する回転角度位置へ進むようにしたが、元の回転角度
位置でレリーズ条件の成立を待ち続けるようにしてもよ
い。なお、上記実施例では被写体数が3の場合につき説
明したが、被写体数は任意の数でよいことはいうまでも
ない。
上記実施例は撮影者がレリーズボタン4を押して手動
で被写体の位置を入力し記憶する例である。
このとき水平面内でカメラの撮影方向を変更するに
は、ウォームホイール36を軸35に結合しているフリクシ
ョンクラッチの摩擦力に抗して、手動でカメラを水平回
転させてもよいし、操作部材を別に設けてモータ30aを
回転させてカメラを水平回転させてもよい。
次に自動的にカメラを回転させて被写体の方向に対応
する回転度位置を入力し記憶する実施例について第12図
のフローチャートを用いて説明する。
カメラを三脚に取り付けてスタート位置(このときの
回転角度位置を0゜とする)に設定した後オートレリー
ズレバー5を上方にスライドさせPMSスイッチをONにす
ると、カメラはたとえば1゜きざみで回転を始める(P
−1)。1゜ごとに測距を行ない、測距データとそのと
きの回転角度位置をマイコン47内のメモリに記憶する
(P−2)。1゜ごとの測距をカメラの2回転について
行ない(P−3)、2回転したらカメラを停止する(P
−4)。ここで各回転角度位置に対して得られた1回目
の測距データと2回目の測距データの平均値を求め記憶
する(P−5)。なお、ここでいう測距データとは、距
離が長いときは値が小さくなり、距離が短いときは値が
大きくなるデータであり、距離に変換できるデータであ
る。
次にメモリからカメラの回転角度位置0゜に対する測
距データの平均値を読み込み(P−6)、次いで次の回
転角度位置1゜に対する測距データの平均値を読み込み
(P−7)、後者から前者を引き算する(P−8)。そ
の結果、差が正の所定値Dより大であれば、被写体の始
端であると判断して(P−9)そのときのカメラの回転
角度位置θを記憶し(P−10)、差の絶対値がDより
小さいか或はDに等しければ被写体の途中であると判断
する(P−11)。
このような処理を続けていく間に、前記差が負の所定
値−Dより小となったときは被写体の終端であると判断
し(P−12)、そのときのカメラの回転角度位置θ
記憶する(P−13)。すでに求めて記憶してある被写体
の始端に対応するカメラの回転角度位置θと今度求め
た被写体の終端に対するカメラの回転角度位置θとか
ら、(θ−θ)/2を演算し記憶する(P−14)。こ
の値が被写体の中心方向の回転角度位置になる。
上記ステップ(P−7)から(P−14)までの処理を
測距データの平均値のすべてについて行ない、終了した
ところで(P−15)音圧レリーズ動作を受付ける(P−
16)。
その後のカメラ動作は被写体の回転角度位置を(θ
−θ)/2とし、その回転角度位置に対応する測距デー
タの平均値から求めた距離を被写体までの距離l1,l2
るいはl3等とするほかは第10図のステップ(F−8)以
後の動作と同じであるので説明は省略する。また、前記
実施例においては、カメラの回転角度位置の変化が一定
である場合に、測距した距離情報のそれにともなう変化
が所定値より大きければ、被写体が存在すると判断して
いる。しかし、被写体の存在を判断する判別手段はこれ
に限定されるものではなく、カメラの回転角度位置と測
距した距離情報の演算により被写体と判断する手段であ
ればよい。
上記実施例では水平方向と垂直方向の首振りが可能な
首振り機構を例示したが、本発明では少なくとも水平方
向の首振りが可能であればよく、垂直方向の首振りは必
須なものではない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明においては、撮影に先立
ってカメラを回転させ、この回転中に測距して被写体の
方向に対応する回転角度位置と被写体までの距離を入力
して記憶しておき、実際の撮影モードに入ったときはカ
メラをその予め記憶してある被写体方向に対向する回転
角度位置まで順次首振りにより回転させていき、各被写
体方向に対応する回転角度位置で所定時間内に音圧レリ
ーズ条件が成立したときは測距した結果を予め記憶して
ある被写体までの距離と比較し、一致したときはレリー
ズさせ、所定時間内に音圧レリーズ条件が成立しないと
きは、次の被写体角度位置まで首振りさせるように構成
したので、確実に被写体を撮影することができて無駄な
写真ができないという効果が得られる。また、撮影者は
カメラの位置を固定し、準備操作さえすれば、後は何の
操作をしなくても、カメラに被写体を確実に撮影させる
ことができ、撮影操作を高度に自動化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカメラの一例の外観を示す斜視
図、第2図(イ)および(ロ)は首振り機構の取付位置
を示すカメラの正面図および側面図、第3図は首振り機
構の内部構造を示す図、第4図は首振り機構の要部平面
図、第5図は首振り機構のうち垂直回転機構の要部を示
す図、第6図はカメラの回転角を検出するための機構を
示す図、第7図は本発明によるカメラの回路構成を示す
ブロック線図、第8図および第9図は第7図に示した音
声処理回路の構成図および回路図、第10図は本発明によ
るオートレリーズカメラの一実施例の動作を説明するフ
ローチャート、第11図は第10図に示したフローチャート
の動作を説明するための線図、第12図は本発明によるカ
メラの他の実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。 1……撮影レンズ、3a,3b……測距用発光、受光窓、4
……レリーズボタン、5……オートレリーズレバー、20
……首振り機構、30a……水平回転モータ、30b……垂直
回転モータ、37……回転検出円板、38,39,42,43……ホ
トインタラプタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラから被写体までの距離を測定する測
    距手段と、 入力音を検知して該入力音が所定値以上のときレリーズ
    動作を行う感音レリーズ手段と、 前記カメラを一平面内で回転させる回転手段と、 前記カメラの回転角度を検出する角度検出手段と、 前記測距手段が検出した被写体までの距離を記憶する距
    離記憶手段と、 前記角度検出手段が検知したカメラの角度位置を記憶す
    る角度記憶手段と、 オートレリーズ機能を設定すると、前記回転手段によっ
    て前記カメラを回転させ、該カメラが前記角度記憶手段
    に予め記憶されている被写体の角度に至ると、該カメラ
    の回転を停止させ、 所定時間内に前記感音レリーズ手段によって入力音が所
    定値を越えたと判断されたときは、前記距離記憶手段に
    記憶されている該被写体までの距離と、前記測距手段に
    よって測定した該被写体までの距離とを比較し、その差
    が所定値以内であるとき前記感音レリーズ手段を作動さ
    せてレリーズ動作を行わせるとともに、 前記所定時間内に前記感音レリーズ手段によって入力音
    が所定値を越えたと判断されないときは、前記角度記憶
    手段に予め記憶されている次の被写体の角度にカメラを
    回転させる制御手段とを設けたことを特徴とするカメ
    ラ。
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