JP2835600B2 - 建築用壁下地構成材および壁下地構造並びに壁の工法 - Google Patents

建築用壁下地構成材および壁下地構造並びに壁の工法

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JP2835600B2
JP2835600B2 JP8175812A JP17581296A JP2835600B2 JP 2835600 B2 JP2835600 B2 JP 2835600B2 JP 8175812 A JP8175812 A JP 8175812A JP 17581296 A JP17581296 A JP 17581296A JP 2835600 B2 JP2835600 B2 JP 2835600B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築用壁下地構成材
および壁下地構造並びに壁の工法に関するものであり、
特にモジュール(ユニット)化した建築用壁下地構成材
およびこれを用いた壁下地構造、壁の工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より建物の壁の下地は軸柱に多数の
板材を釘等で打付け、現場合わせの状態で取り付けるの
が通例である。さらに、建物に断熱性をもたせるために
は、壁の内側に断熱材を有する建築用下地パネル材を配
置することが提案されている。例えば、特願平6ー28
9168号の建築用下地パネル材がこれである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
手段によっては、手作業により現場合わせの状態で壁の
下地を構成する作業をするので、作業能率が悪くコスト
が掛かる上に、建物の工期が長く掛かる等の問題点があ
った。また、前記建築用下地パネル材を使用しても、壁
下地を構成する板材は、現場合わせの状態で釘等で軸柱
に打付けなければならないので、上記問題点の解決には
ならない。本発明はこのような事情を背景としてなされ
たものであり、本発明の目的は断熱性を有し、かつ柱へ
の取付けが容易な建築用壁下地構成材、および断熱性を
有し、かつ柱への取付けが容易な壁下地構造、並びに断
熱性と防風透湿性を有し、かつ構成の容易な壁の工法を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するためになされたものであり、本発明は下記のよう
に構成される。 A 建築物の柱と柱の間に配置されて壁の下地を構成す
る壁下地構成材であって、該壁下地構成材は柱間の外側
と内側とにそれぞれ配置される外側構成材と内側構成材
とを備え、しかも前記外側構成材は隣接する柱間に嵌り
得る外形が四角状の枠材にその四隅付近を除いて所定幅
の多数の板材が所定隙間を隔てて斜め方向に取り付けら
れ、かつ前記枠材は周囲を取り囲む胴縁材とその内側に
配置される胴縁材を含んでなり、さらに該枠材の一対角
線方向もしくは両対角線方向に筋違材が配置され、かつ
前記板材は少なくとも前記枠材の両側から所定長さはみ
出す状態で取り付けられて外側構成材自体を釘、木ねじ
等の固着手段により柱に取付け可能とされてなり、前記
内側構成材は合板、石膏板等のパネルの両側部寄りに少
なくとも一対の胴縁材が取り付けられると共に前記パネ
ルの両胴縁材取付側の面には断熱材が配置され、かつ両
胴縁材の外側間の距離は互いに隣接する柱間に嵌り得る
寸法とされ、しかも前記パネルは前記胴縁材の外側から
所定長さはみ出す大きさを有し、内側構成材自体を釘、
木ねじ等の固着手段により柱に取付け可能とされてなる
建築用壁下地構成材。 B 建築物の柱と柱の間に配置されて壁の下地を構成す
る壁下地構成材であって、該壁下地構成材は柱間の外側
と内側とにそれぞれ配置される外側構成材と内側構成材
とを少なくとも備え、しかも前記外側構成材は隣接する
柱間に嵌り得る外形が四角状の枠材にその四隅付近を除
いて所定幅の多数の板材が所定隙間を隔てて斜め方向に
取り付けられ、かつ前記枠材は周囲を取り囲む胴縁材と
その内側に配置される胴縁材を含んでなり、さらに該枠
材の一対角線方向もしくは両対角線方向に筋違材が配置
され、かつ前記板材は少なくとも前記枠材の両側から所
定長さはみ出す状態で取り付けられて、外側構成材自体
を釘、木ねじ等の固着手段により柱に取付け可能とさ
れ、さらに枠材内には断熱材が配置されてなり、前記内
側構成材は合板、石膏板等のパネルの内側面に複数の木
板が配置され、かつ木板同士が当接もしくは隙間を生ず
る状態に取り付けられ、さらに前記木板は隣接する柱間
に嵌り得る寸法とされ、しかも前記パネルは前記木板か
ら所定寸法はみ出す大きさを有し、内側構成材自体を
釘、木ねじ等の固着手段により柱に取付け可能とされて
なる建築用壁下地構成材。 C 前記A項記載の壁下地構成材を使用した建築用壁下
地構造であって、前記外側構成材と内側構成材を互いに
隣接する柱の外側と内側にそれぞれ外側構成材の板材端
部付近と内側構成材のパネル端部付近を釘、木ねじ等の
固着手段で取付けると共に、外側構成材の四隅には三角
形状の合板を配置し、かつ該合板は前記枠材から前記板
材と同程度にはみ出す大きさとして、釘、木ねじ等の固
着手段により前記枠材および柱に取付け、しかも外側構
成材の前記板材が前記枠材の両側から左右にはみ出した
寸法の和および外側構成材の前記合板が前記枠材の両側
から左右にはみ出した寸法の和は柱の取付け面の幅より
所定寸法小さくなるようにし、隣合わせて取り付けた各
壁下地構成材の外側構成材を構成する前記板材同士およ
び各外側構成材に取り付けた前記合板同士の左右端部間
で所定隙間を生じさせるようにした建築用壁下地構造。 D 前記B項記載の壁下地構成材を使用した建築用壁下
地構造であって、前記外側構成材と内側構成材を互いに
隣接する柱の外側と内側にそれぞれ外側構成材の板材端
部付近と内側構成材のパネル端部付近を釘、木ねじ等の
固着手段で取付けると共に、外側構成材の四隅には三角
形状の合板を配置し、かつ該合板は前記枠材から前記板
材と同程度にはみ出す大きさとして、釘、木ねじ等の固
着手段により前記枠材および柱に取付け、しかも外側構
成材の前記板材が前記枠材の両側から左右にはみ出した
寸法の和および外側構成材の前記合板が前記枠材の両側
から左右にはみ出した寸法の和は柱の取付け面の幅より
所定寸法小さくなるようにし、隣合わせて取り付けた各
壁下地構成材の外側構成材を構成する前記板材同士およ
び各外側構成材に取り付けた前記合板同士の左右端部間
で所定隙間を生じさせるようにし、さらに内側構成材の
内側にアルミニューム箔、銀紙等の金属箔を配置し、該
金属箔を介して内側構成材を取り付けるようにした建築
用壁下地構造。 E 前記C項もしくはD項記載の建築用壁下地構造にお
いて、前記三角状合板に代えて外側構成材の筋違材と柱
等の軸状材とに釘、木ねじ、ボルト等で固着する金属製
の筋違プレートを使用するようにした建築用壁下地構
造。 F 前記C項〜E項のいずれか1項に記載の建築用壁下
地構造の外側構成材の外側に防風透湿シートを配置する
工程と、防風透湿シートの外側に胴縁材を介して合板、
サイディング等の外壁材を配置し、釘、木ねじ等の固着
手段により外側構成材に取り付ける工程とを含む建築物
の壁の工法。 G 前記A項もしくはB項記載の建築用壁下地構成材に
おいて、外側構成材の前記板材間の所定隙間は15〜2
5mmで板材の傾斜角は30〜60度である壁下地構成
材。 H 前記C項〜E項のいずれか1項に記載の建築用壁下
地構造において、外側構成材の前記板材間の所定隙間は
15〜25mm、板材の傾斜角は30〜60度、隣接す
る壁下地構成材の前記合板同士間および前記板材同士間
の所定隙間は10〜20mmである壁下地構造。 ここに、「柱」とは通常の柱に限らず、断面が角状の軸
状材を含むものであり、「胴縁材」とは外側構成材の板
材を取り付ける枠材自体を構成したり、内側構成材のパ
ネルを取り付けたり、建築用壁下地構成材に外壁材やそ
の他の部材を取り付けたりするための部材を意味するも
のであり、「筋違プレート」とは建築物の筋違材を柱と
横材に同時に接合するために使用する一般の鋼板製筋違
プレートまたはこれの類似品を意味するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を記載した図
面に基づいて、発明の実施の形態を詳細に説明する。図
1において、10は隣接する柱12間の内外両側に取り
付けられる外側構成材14と内側構成材16を含んでな
る建築用壁下地構成材であり、壁下地構成材10と三角
状合板18等により壁下地構造が形成される。外側構成
材14、内側構成材16はそれぞれ図2、図3に示すよ
うに外形が四角状の枠材の片面側に板状部材が取り付け
られて構成されている。すなわち、外側構成材14は図
2に示すように、左右、上下および内側に配置される胴
縁材20、22、24と両対角線方向に配置された筋違
材26により四角状の枠材が構成され、その片面側に多
数の板材28が斜め方向に、かつ互いに所定の隙間Eを
生ずるように配置され、釘等で打付けられて取り付けら
れている。左右の胴縁材20の外側間の距離は隣接する
柱12間に嵌り得る程度、すなわち柱12の内側面間の
距離より1〜2mm小さい程度である。上下の胴縁材2
2と上下の軸状材(例えば土台と桁)との関係も略同じ
とされている。なお、各板材28は枠材の四隅の三角状
部分を除いて配置されると共に、枠材の四辺外側より所
定長さはみ出すように取付けられている。各板材28は
枠材の四辺外側より所定長さはみ出す状態で取り付けら
れるが、枠材の四隅付近には板材28を配置せず、その
部分は三角状をなしている。各板材28間の隙間Eは1
5〜25mm、好ましくは20mm程度であり、板材2
8の水平面からの傾斜角は30〜60度、好ましくは4
5度である。なお、枠材の四隅付近の前記三角状の部分
には、図2に示すように板材28に接して角材片30が
取り付けられるが、角材片30は図4(イ)示すように
両端部が枠材の胴縁材と筋違材に接し得る角度を有し、
かつ同図(ロ)に示すように板材28の端部から幅方向
にはみ出す状態で取付けられる。なお、外側構成材14
のサイズが小さい場合には、一方の対角線方向、例えば
図2(イ)の右上、左下の角材片30は省略してもよい
が、他方の対角線方向の角材片30は、板材28の開放
端の長さが長くなるので、強度上省略することは望まし
くない。
【0006】内側構成材16は図3に示すように左右、
上下および内側に配置される胴縁材34、36、38に
より構成される四角状の枠材に、その外形より大きい石
膏板40が周辺部をはみ出した状態に取付けられると共
に、その内側にはグラスウール、発泡ウレタン等の断熱
材42が配置されている。内側構成材16は、左右胴縁
材34間および上下胴縁材36間の寸法と、左右の柱1
2間および上下の軸状材(例えば土台と桁、桁と桁)間
の寸法の関係は、外側構成材14の場合と略同様とされ
ている。石膏板40に代えて、合板等のパネルを使用す
ることも可能である。
【0007】外側構成材14と内側構成材16で壁下地
構成材10が構成される。両部材14、16の柱12等
への取付けは、それぞれ枠材からはみ出した板材28と
石膏板40の端部を釘等で打付けて行なうが、外側構成
材14の取付け時には、さらにその四隅に図5に示す三
角状合板18が配置され、釘等で打付けられる。従っ
て、外側構成材14と柱12等とが、さらに強固に締結
されることになる。外側構成材14における板材28の
はみ出し量は、図6に示すように柱12に取り付けられ
た隣接する外側構成材14の板材28同士の端部間の隙
間Fが10〜20mm、好ましくは15mmとなるよう
に決定される。すなわち、板材18のはみ出し量は、柱
12の幅方向の寸法から前記隙間Fを差し引いた寸法の
1/2とする。なお、図6において前記隙間Fを維持し
た状態ではみ出し量を左右どちらかを大きく、他方側を
小さくすることも可能である。(但し、隣接する外側構
成材14の上下の取付け方向を変えないことが条件とさ
れる)。また、外側構成材14と内側構成材16の胴縁
材の高さは、柱12に取り付けた際、両胴縁材の端面間
に若干の隙間ができるか、当接する位が望ましい。ま
た、両胴縁材の端面同士に締め代を生ずるようにしても
よい。このようにして、壁下地構成材が構成される。以
上のように構成された壁下地構造では、図7に示すよう
に板材28の隙間Eは斜め上向きになっているので、温
度が僅かでも高い空気は軽くなり、隙間Eに沿って上向
きの対流を生じ、さらに上下方向のFなる隙間による生
じる対流の吸引力が付加され、壁下地構造内の空気の交
換が盛んになる。従って、壁下地構造内の湿った空気が
除去され、外側構成材14、内側構成材16等の腐朽が
防止され、寿命が長くなるという利点がある。また、外
側構成材14、内側構成材16、三角状合板18等を釘
等で柱12等に打付けるだけで、壁下地ができるので、
取付けが簡単であり、工期を短縮することがてきる。本
願発明者等による実験によれば、壁下地の作業に従来2
人で1週間位を要していたものが、本願発明の上記実施
例によれば、2人で1日位に短縮することができた。さ
らに、壁下地構造を施工する際、材料等を切断する必要
がないので、木くず等が発生しない。従って、作業終了
時の清掃や木くず等の処理の手間が省け、作業能率が向
上すると共に、木くず等の処理に伴う公害発生を回避で
きる利点がある。
【0008】図8は本発明の壁下地構成材の他の実施例
を示す。なお、変更を要しない部分は同一番号を付して
詳しい説明は省略する。外側構成材48は内側に前記断
熱材42と同様な断熱材51を配置したものであり、他
は前記外側構成材14と同じである。内側構成材50は
石膏板、合板等のパネル52の内側に木板(例えば杉
板)54を配置したもので、前記内側構成材16の胴縁
材34、36、38と断熱材42を省略したものであ
る。さらに、外側構成材48と内側構成材50との間に
は、アルミニューム箔、銀紙等の金属箔56が配置され
ている。
【0009】図9は上記実施例の壁下地構造を構成する
壁下地構成材の外側に、外壁材を取り付けて壁を構成し
た例を示す。すなわち、上記各実施例の壁下地構造の外
側構成材14、48の外側に防風透湿シート60(例え
ば、デュポン社製のタイペック(登録商標))を取付
け、その上に胴縁材62を介して外壁材64(サイディ
ング)を釘等で打付けて取り付けたものである。このよ
うな工法によれば、壁下地の施工が簡単になると共に、
外壁の施工も簡単になり、工期の短縮を図り得ると共に
施工コストとの軽減を図ることができる。
【0010】外側構成材14の柱12等への取付け時に
おいて、図5に示すように三角状合板18に代えて、図
10に示すように市販品の鋼板製筋違プレート66を使
用し、該筋違プレート66を外側構成材14、柱12、
桁68、土台70等に釘等で打付け、かつ筋違材26に
はボルトで止めてもよい。筋違プレート66は筋違材2
6にボルトで固定されるので外側構成材14への取付け
が強固である。以上本発明の実施例に基づいて発明の実
施の形態を説明したが、本発明はこのような実施例に何
等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論であ
る。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1または請求項
2記載の建築用壁下地構成材によれば、外側構成材と内
側構成材で構成され、かつ外側構成材と内側構成材はそ
れぞれの左右両側付近に設けられた胴縁材の外側間寸法
が隣接する柱間に嵌り得るようにされているので、それ
ぞれ柱間の外側と内側に嵌め込み外側構成材の板材端部
付近と内側構成材のパネルの端部付近を釘、木ねじ等の
固着手段により取り付ければよいので、現場合わせ等の
作業が不要であり、壁下地工事の作業能率の向上を図る
ことができ、建物の工期短縮を図ることができる。ま
た、外側構成材もしくは内側構成材には断熱材を配置し
ているので、断熱性が保持される。さらに、外側構成材
と内側構成材は別部材であり、その中間部、すなわち壁
の内部に電気配線等を配置する場合に便利である。さら
にまた、外側構成材には対角線方向に筋違材が配置され
ると共に多数の板材が斜め方向に取り付けられているの
で、壁下地構成材自体の剛性が高く、建築物の強度が大
きくなり、耐震性が向上する。従って、柱と柱との間に
設けべき従来の筋違材を省略でき、建築コストの軽減と
工期の短縮を図り得る利点がある。請求項3〜請求項5
記載の建築用壁下地構成材によれば、柱に外側構成材を
取付ける際さらに四隅を三角状の合板もしくは筋違プレ
ートで止めるので、建築物の強度がさらに向上する。請
求項1〜請求項8記載の建築用壁下地構成材、壁下地構
造、壁を構成する工法によれば、外側構成材の多数の板
材は斜め方向に所定間隔を隔てて取り付けられているの
で、傾斜した多数の隙間が形成されて内部の空気が対流
により流通し、壁の内側に湿気が溜ることを防止でき、
その結果、壁の耐久性が向上し、建築物の寿命が長くな
るという利点がある。また、壁下地の施工する際、材料
等を切断する必要がないので、木くず等が発生しない。
従って、作業終了時の清掃や木くず等の処理の手間が省
け、作業能率が向上すると共に、木くず等の処理に伴う
公害発生を回避できる利点がある。請求項3〜請求項5
および請求項8記載の建築用壁下地構造によれば、隣接
する壁下地構成材の各外側構成材を構成する板材同士の
左右端部間に上下方向に形成された所定幅の隙間は、空
気の対流の径路となり、かつ該径路は板材間に形成され
た傾斜した前記隙間と連通する。従って、上下方向に形
成された前記隙間に生じた空気の対流は、傾斜した前記
隙間を介して壁下地構造内の湿気を空気と一緒に吸い出
すように作用するので、壁の内部が乾燥し、壁の耐久
性、建築物の寿命がさらに向上する。請求項6記載の壁
の工法によれば、請求項3〜請求項5記載の壁下地構造
の外側に胴縁材等を介して外壁材を釘等の固着手段によ
り取付ければよいので、壁の構成が容易であり、かつ工
期の短縮を図ることができる。さらに防風透湿シートを
使用しているので、建築用壁下地構成材と外壁等の空間
部に湿気が溜らず、かびが生えたり、外壁等を腐朽させ
たりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)〜(ニ)は本発明の一実施例を示す正面
図、背面図、A−A断面図、側面図である。
【図2】(イ)〜(ハ)は同実施例に使用する部品の正
面図、背面図、B−B断面図である。
【図3】(イ)〜(ハ)は同実施例に使用する他の部品
の正面図、背面図、C−C断面図である。
【図4】(イ)、(ロ)は同実施例に使用する前記部品
に取り付ける一部材の斜視図、取付け状態を示す部分断
面図である。
【図5】 (イ)、(ロ)は同実施例に使用する別の部
品の斜視図、取付け状態を示す説明図である。
【図6】同実施例の使用状態の一部を示す説明図であ
る。
【図7】同実施例の作用状態を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す横断面図である。
【図9】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施例に使用する部品の
取付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 建築用壁下地構成材 12 柱 14 外側構成材 16 内側構成材 18 三角状合板 20 胴縁材 22 胴縁材 24 胴縁材 26 筋違材 28 板材 30 角材片 34 胴縁材 36 胴縁材 38 胴縁材 40 石膏板(パネル) 42 断熱材 48 外側構成材 50 内側構成材 51 断熱材 52 パネル 54 杉板(木板) 56 金属箔 60 防風透湿シート 64 外壁材 66 筋違プレート

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の柱と柱の間に配置されて壁の下
    地を構成する壁下地構成材であって、該壁下地構成材は
    柱間の外側と内側とにそれぞれ配置される外側構成材と
    内側構成材とを備え、しかも前記外側構成材は隣接する
    柱間に嵌り得る外形が四角状の枠材にその四隅付近を除
    いて所定幅の多数の板材が所定隙間を隔てて斜め方向に
    取り付けられ、かつ前記枠材は周囲を取り囲む胴縁材と
    その内側に配置される胴縁材を含んでなり、さらに該枠
    材の一対角線方向もしくは両対角線方向に筋違材が配置
    され、かつ前記板材は少なくとも前記枠材の両側から所
    定長さはみ出す状態で取り付けられて外側構成材自体を
    釘、木ねじ等の固着手段により柱に取付け可能とされて
    なり、前記内側構成材は合板、石膏板等のパネルの両側
    部寄りに少なくとも一対の胴縁材が取り付けられると共
    に前記パネルの両胴縁材取付側の面には断熱材が配置さ
    れ、かつ両胴縁材の外側間の距離は互いに隣接する柱間
    に嵌り得る寸法とされ、しかも前記パネルは前記胴縁材
    の外側から所定長さはみ出す大きさを有し、内側構成材
    自体を釘、木ねじ等の固着手段により柱に取付け可能と
    されてなる建築用壁下地構成材。
  2. 【請求項2】 建築物の柱と柱の間に配置されて壁の下
    地を構成する壁下地構成材であって、該壁下地構成材は
    柱間の外側と内側とにそれぞれ配置される外側構成材と
    内側構成材とを少なくとも備え、しかも前記外側構成材
    は隣接する柱間に嵌り得る外形が四角状の枠材にその四
    隅付近を除いて所定幅の多数の板材が所定隙間を隔てて
    斜め方向に取り付けられ、かつ前記枠材は周囲を取り囲
    む胴縁材とその内側に配置される胴縁材を含んでなり、
    さらに該枠材の一対角線方向もしくは両対角線方向に筋
    違材が配置され、かつ前記板材は少なくとも前記枠材の
    両側から所定長さはみ出す状態で取り付けられて、外側
    構成材自体を釘、木ねじ等の固着手段により柱に取付け
    可能とされ、さらに枠材内には断熱材が配置されてな
    り、前記内側構成材は合板、石膏板等のパネルの内側面
    に複数の木板が配置され、かつ木板同士が当接もしくは
    隙間を生ずる状態に取り付けられ、さらに前記木板は隣
    接する柱間に嵌り得る寸法とされ、しかも前記パネルは
    前記木板から所定寸法はみ出す大きさを有し、内側構成
    材自体を釘、木ねじ等の固着手段により柱に取付け可能
    とされてなる建築用壁下地構成材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の壁下地構成材を使用した
    建築用壁下地構造であって、前記外側構成材と内側構成
    材を互いに隣接する柱の外側と内側にそれぞれ外側構成
    材の板材端部付近と内側構成材のパネル端部付近を釘、
    木ねじ等の固着手段で取付けると共に、外側構成材の四
    隅には三角形状の合板を配置し、かつ該合板は前記枠材
    から前記板材と同程度にはみ出す大きさとして、釘、木
    ねじ等の固着手段により前記枠材および柱に取付け、し
    かも外側構成材の前記板材が前記枠材の両側から左右に
    はみ出した寸法の和および外側構成材の前記合板が前記
    枠材の両側から左右にはみ出した寸法の和は柱の取付け
    面の幅より所定寸法小さくなるようにし、隣合わせて取
    り付けた各壁下地構成材の外側構成材を構成する前記板
    材同士および各外側構成材に取り付けた前記合板同士の
    左右端部間で所定隙間を生じさせるようにした建築用壁
    下地構造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の壁下地構成材を使用した
    建築用壁下地構造であって、前記外側構成材と内側構成
    材を互いに隣接する柱の外側と内側にそれぞれ外側構成
    材の板材端部付近と内側構成材のパネル端部付近を釘、
    木ねじ等の固着手段で取付けると共に、外側構成材の四
    隅には三角形状の合板を配置し、かつ該合板は前記枠材
    から前記板材と同程度にはみ出す大きさとして、釘、木
    ねじ等の固着手段により前記枠材および柱に取付け、し
    かも外側構成材の前記板材が前記枠材の両側から左右に
    はみ出した寸法の和および外側構成材の前記合板が前記
    枠材の両側から左右にはみ出した寸法の和は柱の取付け
    面の幅より所定寸法小さくなるようにし、隣合わせて取
    り付けた各壁下地構成材の外側構成材を構成する前記板
    材同士および各外側構成材に取り付けた前記合板同士の
    左右端部間で所定隙間を生じさせるようにし、さらに内
    側構成材の内側にアルミニューム箔、銀紙等の金属箔を
    配置し、該金属箔を介して内側構成材を取り付けるよう
    にした建築用壁下地構造。
  5. 【請求項5】 請求項3もしくは請求項4記載の建築用
    壁下地構造において、前記三角状合板に代えて外側構成
    材の筋違材と柱等の軸状材とに釘、木ねじ、ボルト等で
    固着する金属製の筋違プレートを使用するようにした建
    築用壁下地構造。
  6. 【請求項6】 請求項3〜請求項5のいずれか1項に記
    載の建築用壁下地構造の外側構成材の外側に防風透湿シ
    ートを配置する工程と、防風透湿シートの外側に胴縁材
    を介して合板、サイディング等の外壁材を配置し、釘、
    木ねじ等の固着手段により外側構成材に取り付ける工程
    とを含む建築物の壁の工法。
  7. 【請求項7】 請求項1もしくは請求項2記載の建築用
    壁下地構成材において、外側構成材の前記板材間の所定
    隙間は15〜25mmで板材の傾斜角は30〜60度で
    ある壁下地構成材。
  8. 【請求項8】 請求項3〜請求項5のいずれか1項に記
    載の建築用壁下地構造において、外側構成材の前記板材
    間の所定隙間は15〜25mm、板材の傾斜角は30〜
    60度、隣接する壁下地構成材の前記合板同士間および
    前記板材同士間の所定隙間は10〜20mmである壁下
    地構造。
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