JP2834185B2 - 新規なペルフルオロジアジリジンおよびその製造法 - Google Patents
新規なペルフルオロジアジリジンおよびその製造法Info
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- JP2834185B2 JP2834185B2 JP1160577A JP16057789A JP2834185B2 JP 2834185 B2 JP2834185 B2 JP 2834185B2 JP 1160577 A JP1160577 A JP 1160577A JP 16057789 A JP16057789 A JP 16057789A JP 2834185 B2 JP2834185 B2 JP 2834185B2
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- Japan
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- perfluorodiaziridine
- perfluoroalkyl group
- group
- carbon atoms
- perfluoroalkyl
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D229/00—Heterocyclic compounds containing rings of less than five members having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なペルフルオロジアジリジンおよびそ
の製造法に関する。
の製造法に関する。
ペルフルオロジアジリジンは余りよく知られていない
種類の有機化合物である。
種類の有機化合物である。
式 のペルフルオロジアジリジンは既知であり、CF2=N
−FとCSFから出発して合成された[シーシン・チャン
(Shi-Ching Chang)およびダリル・ディ・デスマルチ
ュー(Darryl D.DesMarteau)、J.Org.Chem.,48,771-77
4(1983)]。
−FとCSFから出発して合成された[シーシン・チャン
(Shi-Ching Chang)およびダリル・ディ・デスマルチ
ュー(Darryl D.DesMarteau)、J.Org.Chem.,48,771-77
4(1983)]。
本発明の目的は、新規な種類のペルフルオロジアジリ
ジンを提供することである。
ジンを提供することである。
もう一つの目的は、その製造を提供することである。
第一の目的は、式 (式中、R1およびR2は互いに同じでもまたは異なるも
のであってもよく、炭素数1〜10のペルフルオロアルキ
ル基を表わし、 R3はフッ素原子または炭素数1〜9のペルフルオロア
ルキル基を表わす)を有する本発明のペルフルオロジア
ジリジンによって達成される。
のであってもよく、炭素数1〜10のペルフルオロアルキ
ル基を表わし、 R3はフッ素原子または炭素数1〜9のペルフルオロア
ルキル基を表わす)を有する本発明のペルフルオロジア
ジリジンによって達成される。
このペルフルオロジアジリジンは、オレフィンモノマ
ーの光重合用の触媒として用いられる。これは遷移金属
イオンと錯体を形成することができ、ナイトレンの製造
における中間体として有用である。
ーの光重合用の触媒として用いられる。これは遷移金属
イオンと錯体を形成することができ、ナイトレンの製造
における中間体として有用である。
R1およびR2が炭素数1〜3のペルフルオロアルキル基
であり、R3がフッ素原子または炭素素1または2のペル
フルオロアルキル基であることが好ましい。
であり、R3がフッ素原子または炭素素1または2のペル
フルオロアルキル基であることが好ましい。
この新規なペルフルオロジアジリジンは、式 (式中、R4、R5およびR6は互いに同じでもまたは異な
るものであってもよく、炭素原子1〜10個を有するペル
フルオロアルキル基である)で表わされるペルフルオロ
アミノ−オキサジリジンをフッ化物イオン源と反応させ
ることによって製造することができる。
るものであってもよく、炭素原子1〜10個を有するペル
フルオロアルキル基である)で表わされるペルフルオロ
アミノ−オキサジリジンをフッ化物イオン源と反応させ
ることによって製造することができる。
この反応は、下記のように模式的に示すことができ
る。
る。
(I)の基R3は(II)のR4またはR5から誘導され、後
者のものよりも炭素原子が1つ少なく、したがってその
源基が−CF3であるときにはR3はFである。
者のものよりも炭素原子が1つ少なく、したがってその
源基が−CF3であるときにはR3はFである。
(I)の基R1およびR2は、R3を供給した基とは異なる
(II)の基から誘導される。
(II)の基から誘導される。
反応は、通常は0〜120℃の範囲内の温度で行われ
る。
る。
フッ化物イオン源としては、具体的にはCSF、KFおよ
びフッ化テトラアルキルアンモニウムが用いられる。
びフッ化テトラアルキルアンモニウムが用いられる。
CSF換算のフッ化物イオン源のペルフルオロアミノオ
キサジリジン(II)に対するモル比は、一般的には0.1
〜10、好ましくは1〜10の範囲内である。
キサジリジン(II)に対するモル比は、一般的には0.1
〜10、好ましくは1〜10の範囲内である。
反応は、アセトニトリル、グリム類、ジメチルホルム
アミドおよびジメチルスルホキシドのような双極性非プ
ロトン性溶媒の存在下で行うことができる。
アミドおよびジメチルスルホキシドのような双極性非プ
ロトン性溶媒の存在下で行うことができる。
ペルフルオロアミノオキサジリジン(II)およびその
製造法は、イタリア国特許出願第22,576A/87号公報に開
示されており、該公報の内容は参考として本明細書に包
含される。
製造法は、イタリア国特許出願第22,576A/87号公報に開
示されており、該公報の内容は参考として本明細書に包
含される。
上記特許出願によれば、ペルフルオロアミノオキサジ
リジン(II)は、双極性非プロトン性溶媒中で塩基の存
在下において、式 (式中、R4、R5およびR6は前記と同じ意味を有する)
のペルフルオロイミンをH2O2と−50℃から+50℃の範囲
内の温度で反応させることによって得られる。
リジン(II)は、双極性非プロトン性溶媒中で塩基の存
在下において、式 (式中、R4、R5およびR6は前記と同じ意味を有する)
のペルフルオロイミンをH2O2と−50℃から+50℃の範囲
内の温度で反応させることによって得られる。
下記の実施例は例示のためのものであり、本発明を限
定するためのものではない。
定するためのものではない。
実施例 CSF 3gを含む容積150mlのガラス反応器に、 式 のペルフルオロアミノオキサジリジン5ミリモルを充
填する。
填する。
こうして充填した反応器を、室温で8時間保持する。
粗製反応生成物を、10-3トールの圧力下に蒸留する。
蒸留釜からの蒸気を、それぞれ−120℃および−196℃
の温度に保持された冷トラップ中を流す。
の温度に保持された冷トラップ中を流す。
−120℃のトラップには、式 を有する1,2−トリフルオロメチル−3,3−ジフルオロ
ジアジリジンが、出発物質として用いたペルフルオロア
ミノオキサジリジンに対して60%の収率で3ミリモル凝
縮する。−196℃のトラップ中には、主としてCOF2と副
生成物とから成る混合物が凝縮する。
ジアジリジンが、出発物質として用いたペルフルオロア
ミノオキサジリジンに対して60%の収率で3ミリモル凝
縮する。−196℃のトラップ中には、主としてCOF2と副
生成物とから成る混合物が凝縮する。
ジアジリジン(V)は、赤外吸収スペクトル、19F核
磁気共鳴スペクトルおよび質量スペクトルによって分析
した。
磁気共鳴スペクトルおよび質量スペクトルによって分析
した。
赤外領域における主要な吸収帯は下記の通りである。
cm-1(強度):1443(s),1317(vs),1277(s),1245
(vs),1205(s)および996(m)(但し、「vs」は
「非常に強い」を、「s」は「強い」を、また「m」は
「中位」を表わす)。
cm-1(強度):1443(s),1317(vs),1277(s),1245
(vs),1205(s)および996(m)(但し、「vs」は
「非常に強い」を、「s」は「強い」を、また「m」は
「中位」を表わす)。
核磁気共鳴スペクトル(内部基準CFCl3、溶媒CdCl3)
の結果は、下記の通りであった。
の結果は、下記の通りであった。
A=(三重項)−65.6ppm JAB 8 Hz B=(七重項)−108.6ppm JAB 8 Hz 質量スペクトルの結果は、下記の通りであった。
M,216(1.8%);69(100%);128(31.3%);197(19.8
%)。
%)。
Claims (8)
- 【請求項1】下記の式を有するペルフルオロジアジリジ
ン。 (式中、R1およびR2は互いに同じでもまたは異なるもの
であってもよく、炭素数1〜10のペルフルオロアルキル
基を表わし、 R3はフッ素原子または炭素数1〜9のペルフルオロアル
キル基を表わす。) - 【請求項2】R1およびR2が炭素数1〜3のペルフルオロ
アルキル基であり、R3がフッ素原子または炭素数1また
は2のペルフルオロアルキル基である、請求項1に記載
のペルフルオロジアジリジン。 - 【請求項3】1,2−トリフルオロメチル−3,3−ジフルオ
ロジアジリジン。 - 【請求項4】式 (式中、R4、R5およびR6は互いに同じでもまたは異なる
ものであってもよく、炭素原子1〜10個を有するペルフ
ルオロアルキル基である)で表わされるペルフルオロア
ミノ−オキサジリジンをフッ素イオン源と反応させるこ
とにより下記の式 (式中、R1およびR2は互いに同じでもまたは異なるもの
であってもよく、炭素数1〜10のペルフルオロアルキル
基を表わし、R3はフッ素原子または炭素数1〜9のペル
フルオロアルキル基を表わし、R1は式(II)のR6から誘
導され、R2は式(II)のR4から誘導され、R3は式(II)
のR5から誘導され且つR5よりも炭素原子が1つ少ない)
のペルフルオロジアジリジンを生成させることを特徴と
する、請求項1に記載のペルフルオロジアジリジンの製
造法。 - 【請求項5】反応を0〜120℃の範囲の温度で行う、請
求項4に記載の方法。 - 【請求項6】フッ素イオン源が、CSF、KFおよびフッ化
テトラアルキル−アンモニウムから成る群から選択され
たものである、請求項4に記載の方法。 - 【請求項7】反応を双極性非プロトン性溶媒の存在下で
行う、請求項4から6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】双極性非プロトン性溶媒がアセトニトリ
ル、グリム、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスル
ホキシドから成る群から選択されたものである、請求項
7に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT21063/88A IT1219729B (it) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | Perfluorodiaziridine e processo per la loro preparazione |
IT21063A/88 | 1988-06-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0285256A JPH0285256A (ja) | 1990-03-26 |
JP2834185B2 true JP2834185B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=11176173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1160577A Expired - Lifetime JP2834185B2 (ja) | 1988-06-22 | 1989-06-22 | 新規なペルフルオロジアジリジンおよびその製造法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4948903A (ja) |
EP (1) | EP0347885B1 (ja) |
JP (1) | JP2834185B2 (ja) |
DE (1) | DE68910733T2 (ja) |
ES (1) | ES2059628T3 (ja) |
IT (1) | IT1219729B (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3345360A (en) * | 1962-06-28 | 1967-10-03 | American Cyanamid Co | Perfluorodiaziridine and dimer of perfluoroformamidine and their production |
-
1988
- 1988-06-22 IT IT21063/88A patent/IT1219729B/it active
-
1989
- 1989-06-19 US US07/369,046 patent/US4948903A/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-06-21 ES ES89111305T patent/ES2059628T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1989-06-21 EP EP89111305A patent/EP0347885B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-06-21 DE DE89111305T patent/DE68910733T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1989-06-22 JP JP1160577A patent/JP2834185B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0347885A1 (en) | 1989-12-27 |
DE68910733D1 (de) | 1993-12-23 |
EP0347885B1 (en) | 1993-11-18 |
DE68910733T2 (de) | 1994-03-10 |
JPH0285256A (ja) | 1990-03-26 |
US4948903A (en) | 1990-08-14 |
IT8821063A0 (it) | 1988-06-22 |
ES2059628T3 (es) | 1994-11-16 |
IT1219729B (it) | 1990-05-24 |
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