JP2833963B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理信号源と、該論理
信号源に負荷として接続される複数の論理ゲートと、該
論理ゲートと該論理信号源とを接続する配線とが半導体
基板上に形成された半導体集積回路に関し、配線による
信号遅延を等価的に零とする半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体集積回路においては図6に
示されるようにG11で表わされる論理信号源に、n個の
論理ゲートが接続される場合、これらを結ぶ配線構造は
同一のものを用いるため、単位長当りの配線容量C、配
線インダクタンスDは各配線において同一となる。この
ため位相定数βは、ωを角周波数とすると、 β=ω√(DC)(1) と表わされる。単位長当りの配線容量C、配線インダク
タンスDは各配線において同一なので、位相定数βもま
た同一となる。また論理信号源であるG11と各ゲートと
の距離Dは通常異なっている。
【0003】このため位相定数と長さの積は β1 D1 ≠β2 D2 ≠…≠βn Dn (2) となりすべての配線が固有の異なった値をもっている。
このため論理信号源から発信された信号の位相遅れは論
理ゲートG21,G22,…G2nで全て異なっている。この
ため論理ゲートG21,G22,…G2nで新たな信号処理を
同時に行うことは不可能である。このため信号処理を行
う時刻を各ゲートでずらしたり、クロックを十分に遅く
して、位相遅れが無視できるようにして低速度の信号処
理を行うなどの対応がされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術が有する課題に着目してなされたもので、配
線長DD1 ,D2 ,…Dn が全て異なっていても、配線遅延
が等価になり、複数の論理ゲートG21,G22,…G2nに
おいて、同期信号処理ができるようにした半導体集積回
路を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明が提供する半導体集積回路の要旨は以下の
2項に存する。
【0006】[1] 論理信号源と、該論理信号源に負
荷として接続される複数の論理ゲートと、該論理ゲート
と該論理信号源とを接続する配線とが半導体基板上に形
成された半導体集積回路において、前記配線の少なくと
も一部がマイクロストリップ線路で成り、該マイクロス
トリップ線路の上部及び側面部に前記半導体基板とは誘
電率の異なる誘電体薄膜を接合して形成した位相補償
部、または該マイクロストリップ線路の底部に前記半導
体基板とは誘電率の異なる誘電体薄膜を接合して形成し
た位相補償部のうち、少なくとも一方を少なくとも1個
有して成り、該位相補償部における補償位相量は前記論
理信号源と前記論理ゲートを結ぶ複数の前記配線におけ
る伝達信号の位相遅延が全て等しくなるように設定され
ことを特徴とする半導体集積回路。
【0007】[2] 論理信号源に各々配線を介して負
荷として接続されるn個(nは2以上の整数)の論理ゲ
ートを備えた半導体集積回路において、論理信号源と論
理ゲートを結ぶn本の配線の各々の異なる長さlと位相
定数βとの対を(l1 ,β1),(l2 ,β2 )…
(ln ,βn )と表わしたとき各々の対の積、すなわ
ち、l1 β1,l2 β2 ,…ln βn が全て等しい
値をもつことを特徴とする半導体集積回路。
【0008】
【実施例】図1は本発明の半導体集積回路の概念を説明
する図である。
【0009】同図において、論理信号源1から出た信号
はG21〜G2nで表わされるn個の論理ゲート2に配線
4,5,6,7,8によって伝達される。
【0010】このときの配線長DDは一定ではなくそれぞ
れ異なった値となっている。さらに配線の伝搬定数の虚
部である位相定数βは、最も短い配線長Dの配線に対し
て最も大きく設定され、最も長い配線長Dの配線に対し
て最も小さく設定できるならば、 β1 D1 =β2 D2 =…=βn Dn(3) の関係を満足させることができる。このとき、論理ゲー
ト2を結ぶ破線は等位相面(等遅延面)となる。
【0011】図2は図1で示される本発明の半導体集積
回路における遅波(位相補償)回路の実施例を示すため
の図である。
【0012】同図(a)の構造は、半導体基板としても
ちいた半絶縁性GaAs基板の基板上にマイクロストリ
ップ配線を構成した標準状態を示している。
【0013】同図(b),(c),(d)で示される構
造での位相定数に対して、標準状態の位相定数で規格化
した遅波率 (β’/β−1)×100% を求めると、−50%〜2000%の遅波率が達成でき
る。
【0014】同図(b)の構造は、マイクロストリップ
線路の配線の上部及び側面部に誘電率の大きいTa2 O
5 薄膜を覆設した状態を示している。実効誘電率が大き
くなるため、単位長当りのキャパシタンスCが大きくな
る一方で、単位長当りのインダクタンスは変化しないの
で位相定数βは大きくなる。
【0015】同図(c)の構造は、マイクロストリップ
線路の配線の底部に、Ta2 O5 薄膜自体を誘電体とし
て敷設した状態を示している。この場合、誘電体厚Hを
薄くできると同時にεr を大きくできるため、大きな遅
波率が得られる。
【0016】同図(d)の構造は、誘電率の小さいポリ
イミド膜を誘電体として敷設した状態を示している。こ
の場合には遅波率を負にすることができる。
【0017】図3は図1で示される本発明の半導体集積
回路の実施例である。
【0018】遅波(位相補償)回路として図2(b)の
構造を用た。図3において配線長Dに関しては、 D1 >D2 の関係があるため、位相定数βは、 β2 >β1 となり、 D1 β1 =D2 β2 の関係が成立する。したがって β2 =(D1 /D2 )β1(4) となり、 (D1 /D2 −1)×100% の遅波率が得られる。
【0019】該遅波率を得るために、Ta2 O5 薄膜を
誘電体薄膜として覆設している。このときの各配線の特
性インピーダンスZは配線1に対して、 Z1 =√(D/C1)(5) である。
【0020】配線2に対して、 Z2 =√(D/C2) (6) となり、単位長当りのキャパシタンスC1 ,C2 が異な
るため、Z1 ,Z2 も異なったものとなる。
【0021】そこで、本実施例では配線1の受け側に、 R1 =Z1 なる無反射終端33を設け、同時に配線2の受け側に
は、 R2 =Z2 なる無反射終端34を設け、信号の反射を防いでいる。
【0022】図4は本発明の半導体集積回路の配線上の
波形と従来の半導体集積回路の配線上の波形との波比較
を示している。
【0023】従来の半導体集積回路ではG11から発せら
れた信号は論理ゲートG21,G22へ異なった時刻に到着
するため、G21とG22とを同時に用いる演算のためのク
ロックは長くとる必要がある。
【0024】これに対して本発明の半導体集積回路で
は、G11から発せられた信号は論理ゲートG21,G22に
同時に到着するため、演算時間を極めて短くできる。
【0025】図5(a)は本発明の半導体集積回路を用
いたA/D変換器半導体集積回路のブロック図である。
【0026】図5(b)は本発明の半導体集積回路を用
いたデマルチプレクサ(マルチプレクサのブロック図で
ある。
【0027】図5(a)及び図5(b)において、太線
で示した信号フローの部分に、本発明の半導体集積回路
を適用することにより、従来実現が難しかった13ビッ
トの10Gbps(=Gb/sec)の全並列A/D変
換器や100Gbpsのデマルチプレクサが実現でき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明の半導体集積回路を用いることに
より、配線長DD1 ,D2 ,…Dn が全て異なっていても、
配線遅延が等価になり、複数の論理ゲートG21,G22,
…G2nにおいて、同期信号処理ができる。
【0029】図5(a)及び図5(b)において示した
ように、太線で示した信号フローの部分に、本発明の半
導体集積回路を適用することにより、従来実現が難しか
った13ビットの10Gbps(=Gb/sec)の全
並列A/D変換器や100Gbpsのデマルチプレクサ
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路の概念を説明する図で
ある。
【図2】本発明の半導体集積回路における遅波(位相補
償)回路の実施例を示すための図である。
【図3】図1で示される本発明の半導体集積回路の実施
例である。
【図4】本発明の半導体集積回路の配線上の波形と従来
の半導体集積回路の配線上の波形との波比較を示した図
である。
【図5】(a)は本発明の半導体集積回路を用いたA/
D変換器半導体集積回路のブロック図である。(b)は
本発明の半導体集積回路を用いたデマルチプレクサ(マ
ルチプレクサのブロック図である。
【図6】従来の半導体集積回路を説明した図である。
【符号の説明】
1 論理信号源 G11 2 論理ゲート G21,G22,…G2n 4,5,6,7,8 配線 3 等位相面 β 位相定数 D 配線長 10 マイクロストリップ線路 31,32 配線 33,34 無反射終端 61 論理信号源 62 論理ゲート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理信号源と、該論理信号源に負荷とし
    て接続される複数の論理ゲートと、該論理ゲートと該論
    理信号源とを接続する配線とが半導体基板上に形成され
    た半導体集積回路において、 前記配線の少なくとも一部がマイクロストリップ線路で
    成り、 該マイクロストリップ線路の上部及び側面部に前記半導
    体基板とは誘電率の異なる誘電体薄膜を接合して形成し
    た位相補償部、または該マイクロストリップ線路の底部
    に前記半導体基板とは誘電率の異なる誘電体薄膜を接合
    して形成した位相補償部のうち、少なくとも一方を少な
    くとも1個有して成り、 該位相補償部における補償位相量は、前記論理信号源と
    前記論理ゲートを結ぶ複数の前記配線における伝達信号
    の位相遅延が全て等しくなるように設定されたことを特
    徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 論理信号源に各々配線を介して負荷とし
    て接続されるn個(nは2以上の整数)の論理ゲートを
    備えた半導体集積回路において、論理信号源と論理ゲー
    トを結ぶn本の配線の各々の異なる長さlと位相定数β
    との対を(l1,β1 ),(l2 ,β2 )…(ln
    ,βn )と表わしたとき各々の対の積、すなわち、l
    1 β1 ,l2 β2 ,…ln βn が全て等しい値を
    もつことを特徴とする半導体集積回路。
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