JP2833564B2 - 多値電圧源回路 - Google Patents
多値電圧源回路Info
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Description
に依存せずに、少数の電圧源から多値の電圧を安定に出
力する多値電圧源回路に関する。
機器の駆動・制御などに広く用いられ、近年液晶ディス
プレイなどの表示素子を駆動する集積回路への需要が高
まっている。多くの異なった電圧値を出力しなければな
らない場合には、特開平3−264922号公報(以下
第1の公報という)に開示されているように、直列接続
された抵抗に電圧源を印加し、直列接続された抵抗の接
続端子部から、抵抗値によって分割された電圧値を出力
する方法が用いられてきた。しかし、単純に抵抗値によ
って分割された電圧値を出力する方法では、出力インピ
ーダンスが一定ではなくなるため、特開平3−2740
89号公報(以下第2の公報という)や特開平3−27
4090号公報(以下第3の公報という)に開示されて
いるように、抵抗値によって分割された電圧値をオペア
ンプによってインピーダンス変換を行って、出力インピ
ーダンスが一定な多数の電圧値を出力する方法などが用
いられている。
する電源回路として、特開平7−153914号公報
(以下第4の公報という)「多値電圧源回路」と題する
提案がなされている。この1例を図20に示す。図20
では直列接続された抵抗の接続端子部から、抵抗値によ
って分割された電圧値を、ドレイン端子を共通接続した
複数のMOSトランジスタのゲート端子にそれぞれ入力
し、MOSトランジスタの閾値電圧を利用して出力イン
ピーダンスが一定な多数の電圧値を出力している。この
従来の「多値電圧源回路」の特徴は、多数の素子で構成
されるオペアンプの代わりに、単体のMOSトランジス
タを出力段に用いることにより、簡単な回路で構成でき
る点である。しかしながらMOSトランジスタの閾値電
圧を利用した回路では、出力端子であるソース端子の電
圧によってMOSトランジスタがオフすることがあり、
その場合所望の端子を得ることができなくなるという短
所がある。
示装置に利用したのが特願平6−299872号(以下
第5の出願という)「液晶表示装置の駆動回路」であ
る。図21はその1例を示したものである。NMOSト
ランジスタ211およびPMOSトランジスタ212の
ゲート端子に電圧Vg1,Vg2を入力したとき、それぞれ
のソース電圧は閾値電圧だけ降圧または昇圧された電圧
となる。そしてNMOSトランジスタ211のソース電
圧の方がPMOSトランジスタ212のソース電圧より
高くなるように設定されたとき、パストランジスタ・ス
イッチ213,214を交互にオンさせることにより、
MOSトランジスタ211,212をオフさせることな
く所望の電圧を出力端子5より得ることができるように
している。
造プロセス条件の変動、動作環境の温度変化等による電
子素子の特性変動が起こりうるので、その特性変動を補
償する機能を有しておく必要がある。MOSトランジス
タの閾値電圧の変動を補償する回路として、特開昭64
−39757号公報(以下第6の公報という)に開示さ
れている「MOSトランジスタ抵抗器」がある。これは
ドレイン・ソース間の抵抗を線形抵抗器として用いるM
OSトランジスタ抵抗器において、MOSトランジスタ
の線形領域(三極管領域)のドレイン・ソース間電流を
閾値電圧の変動によらず安定化させることを目的として
おり、図22にその実施例を示す。
極性のMOSトランジスタと、そのドレイン端子に接続
される抵抗素子と、同じくそのドレイン端子を出力端子
とする閾値電圧補償回路(221)において、抵抗素子
の抵抗値を最適に設定した閾値電圧補償回路の出力を、
MOSトランジスタ抵抗器のゲート端子に入力すること
により、MOSトランジスタの閾値電圧の変動に依存し
ない抵抗器を構成できる。図22(a),(b)はNM
OSトランジスタまたはPMOSトランジスタで構成し
た例である。ただし閾値電圧補償回路の抵抗素子の抵抗
値が設定値からずれた場合、正確に閾値電圧補償を行う
ことができなくなるので、単一集積回路で構成する場合
には抵抗値変動が生じないような高精度プロセス技術を
必要とする。
を単一集積回路で実現しても、出力インピーダンスが一
定ではなくなるという課題(以下第1の課題という)は
解決できない。また第2の公報や第3の公報記載の発明
を単一集積回路で実現しようとすると、出力する電圧値
の数に応じたオペアンプの数を必要とし、多値電圧を出
力しようとすると必要となるオペアンプの数が多いの
で、所要面積が大きくなり、またオペアンプ内部に定常
的に電流を流す必要があるため消費電力も大きくなると
いう課題(以下第2の課題という)がある。
発明を単一集積回路で実現しようとすると、製造プロセ
ス条件の変動、動作環境の温度変化等により出力段のM
OSトランジスタの閾値電圧が変動することがある。第
4の公報ではMOSトランジスタのゲート端子に入力す
る電圧が一定であるため、MOSトランジスタの閾値電
圧が変動した場合出力電圧は閾値電圧変動に依存して変
化し、所望の電圧値を得ることができないという課題
(以下第3の課題という)がある。また図21に示すよ
うな第5の公報では、所望の電圧を得るためにゲート端
子の電圧を閾値電圧変動に応じて調節可能であるが、各
集積回路ごとに調節しなければならないという課題(以
下第4の課題という)がある。
で実現しようとすると、閾値電圧補償回路の抵抗素子の
抵抗値が製造プロセスにおける成膜条件やエッチング条
件や動作環境の温度変化等により変動した場合、MOS
トランジスタ抵抗器に対する正確な閾値電圧補償ができ
ないという課題(以下第5の課題という)がある。
動、動作環境の温度変化等に起因するトランジスタの閾
値電圧の変動や抵抗素子の抵抗値の変動を補償する回路
を同一の集積回路上に設けることにより、各電子素子の
特性変動に依存しない、異なる多数の電圧値を安定に出
力することのできる多値電圧源回路を提供することにあ
る。
は、直列接続されたn個(ただし、nは1以上の自然
数)の抵抗素子の両端を含む(n+1)個の端子の電圧
を、電圧制御手段と電流制御手段を設けることにより制
御し、前記(n+1)個の電圧を出力回路を通して第1
の出力端子に出力させることにより、電子素子の特性変
動に依存しない安定な出力電圧を取り出すことを特徴と
する多値電圧源回路である。
にソースフォロワ型トランジスタを用いた電力増幅回路
またはバッファで出力回路を構成するため、出力インピ
ーダンスは一定であり、回路構成も簡単で小面積での集
積化が可能である。またオペアンプ内部に流れるスタテ
ィック電流のような消費電流がないため、電力消費を小
さくすることが可能である。
御手段および電流制御手段により抵抗素子群の両端を含
む(n+1)個の端子の電圧がトランジスタの閾値電圧
変動に応じて制御され、それによって出力段トランジス
タのゲート電圧も制御されるので、閾値電圧変動に依存
しない安定した出力電圧を得ることができる。
組成の抵抗素子を抵抗値変動のセンサーとして電流制御
手段に用いることにより、抵抗値変動が生じても抵抗素
子群の両端を含む(n+1)個の電圧が変動しないよう
に抵抗素子群の各抵抗素子に流れる電流が制御されるの
で安定した出力電圧を出力することができる。
参照して説明する。
施の形態を示すブロック図である。図1を参照すると、
本発明の多値電圧源回路は、直列接続したn個の抵抗素
子RS1,RS2,…,RSnからなる抵抗素子群1の両端に
電圧制御手段2と電流制御手段3を有し、抵抗素子群1
の両端を含む(n+1)個の端子N1 ,N2 ,…,N
(n+1) の電圧を出力回路4に入力し、出力回路4で制御
された出力電圧を出力端子5より取り出す多値電圧源回
路である。
および出力電圧を選択する半導体スイッチで構成する。
トランジスタの閾値電圧の変動や抵抗素子の抵抗値の変
動などの電子素子の特性変動に対して、抵抗素子群1の
両端の各端子電圧および抵抗素子群1に流れる電流を制
御し、特性変動に対しても安定な多値電圧を出力端子5
に出力する。
施の形態を示すブロック図である。図2を参照すると、
本発明の多値電圧源回路は、第1の実施の形態(図1)
において、抵抗素子群1の両端N1 ,N(n+1) 以外の最
適な端子にも電圧制御手段2を設けることにより、特性
変動に対する出力電圧の安定度を高めることができる。
体的に実施する回路について詳細に説明する。以下の説
明では、簡単のため図1のブロック構成をもつ回路につ
いて説明を行う。
路図で、第1の実施の形態を具体的に示したものであ
る。図3を参照すると、本発明の多値電圧源回路におい
て、電圧制御手段2はソース端子に最適な電圧を与えた
MOSトランジスタで構成し、そのゲート端子とドレイ
ン端子は結線して抵抗素子群1の端子N1 または端子N
(n+1) に接続する。ここで端子N1 に接続する電圧制御
手段2のMOSトランジスタをMOSトランジスタ11
とし、端子N(n+1) に接続する電圧制御手段2のMOS
トランジスタをMOSトランジスタ12とし、MOSト
ランジスタ11,12の各ソース端子に電圧E1 ,E2
(E1 >E2 )をそれぞれ与える。また出力回路4は
(n+1)個のMOSトランジスタQ1 ,Q2 ,…,Q
(n+1) からなるMOSトランジスタ群と、(n+1)個
の半導体スイッチ群SW1 ,SW2 ,…,SW(n+1) と
で構成する。(n+1)個のMOSトランジスタQ1 ,
Q2 ,…,Q(n+1) の各ゲート端子には、抵抗素子群1
の各端子N1 ,N2 ,…,N(n +1) の端子電圧Vi1,V
i2,…,Vi(n+1)をゲートバイアス電圧として分配す
る。(n+1)個のMOSトランジスタ群の各ドレイン
端子は全て共通ドレイン端子6に接続し、この共通ドレ
イン端子6には電圧E3 を与える。また(n+1)個の
MOSトランジスタ群の各ソース端子はそれぞれ(n+
1)個の半導体スイッチ群を介して出力端子5と接続
し、(n+1)種類の出力電圧VO1,VO2,…,V
O(n+1)を(n+1)個の半導体スイッチ群の制御により
出力端子5に出力する。
では、本実施の形態により、特性変動に依存しない安定
した出力電圧を得ることができることを式を用いて詳細
に説明する。なお作用を説明するにあたり以下のことを
考慮する。まず製造プロセス条件の変動、動作環境の温
度変化等に起因する各電子素子の特性変動は、MOSト
ランジスタの閾値電圧シフトと抵抗値の変動について考
慮する。ここでMOSトランジスタの特性変動は、閾値
電圧シフト以外は無視できるとし、固有の特性曲線の形
状の変化はほとんどないものと仮定する。そして閾値電
圧シフトの大きさは素子サイズによらず等しいと仮定す
る。したがってMOSトランジスタの閾値変動は、特性
変動のない場合の閾値電圧と特性変動による閾値電圧シ
フトの和で表される。一方抵抗値の変動は、抵抗値に比
例した大きさの変動を生じるものと仮定し、変動係数α
を用いると実際の抵抗値は設計値に(1+α)を乗じた
値で表される。
OSトランジスタの飽和領域(五極管領域)での動作を
考える。回路を構成する各MOSトランジスタは、固有
の特性曲線上のある動作点において定常的動作を行って
いる。特性変動が生じたときは、特性曲線のシフトを生
じ、特性曲線上の動作点の相対的位置が変化する。特性
変動が比較的小さい場合、特性曲線上の動作点の相対的
位置の変化の範囲は狭く、その範囲内の特性曲線を直線
で近似することができる。図13はnチャネル型MOS
トランジスタ(以下NMOSトランジスタという)のゲ
ート−ソース間電圧VGSとドレイン−ソース間電流IDS
(ドレイン電流)との関係を示す図で、NMOSトラン
ジスタの特性曲線を点線で示し、特性曲線上の動作点近
傍を直線近似したものを実線で示している。動作点は特
性変動によって近似線上のある範囲内を移動すると考え
ることができる。図13で用いる記号を以下のように定
義する。
ンジスタの閾値電圧 ΔVt :特性変動によるNMOSトランジスタの閾値電
圧シフト VGS:ソースに対するゲートの相対電圧 IDS:ドレインからソースへ流れるドレイン電流 v+ΔVt :近似線を延長したときのVGS軸切片 r:IDS軸に対する近似線の傾き このとき特性変動下における近似線上の動作点は以下の
関係式を満たす。
ランジスタという)についても、同様の近似を行うこと
ができる。
行う。以下の説明では、素子固有のパラメータには記号
に素子番号を付加して表す。図3の回路では、電圧制御
手段2を構成するMOSトランジスタ11,12および
出力回路4を構成するMOSトランジスタ群はすべてN
MOSトランジスタとする。MOSトランジスタ11,
12の動作点は、(1)式を用いるとそれぞれ以下のよ
うに表すことができる。
それぞれの端子電圧Vi1,Vi(n+1)はそれぞれ Vi1=E1 +VGS11=E1 +v11+ΔVt +IDS11・r11 (4) Vi(n+1)=E2 +VGS12=E2 +v12+ΔVt +IDS12・r12 (5) と表される。抵抗素子群1の各端子における電圧は、端
子N1 と端子N(n+1) との間を分割する抵抗比によって
決まり、m番目の端子が端子N1 と端子N(n+1)との間
の抵抗をR1m:Rm(n+1)の比に分割しているとき、その
端子電圧Vimは(4),(5)式を用いて(6)式のよ
うに表される。
(VtQm +ΔVt )をもつNMOSトランジスタQ
m は、ゲート端子に電圧Vimがバイアスされるので、ド
レイン電圧E3 がゲート電圧Vimより高電圧であると
き、NMOSトランジスタQm のソース電圧は閾値電圧
(VtQm +ΔVt )だけ降圧された電圧となる。そして
m番目の半導体スイッチSWm だけが閉じているとき、
出力端子5には電圧VOmが出力される。出力電圧VOmは
(6)式より(7)式のようになり、閾値電圧シフトΔ
Vt に直接依存しない電圧となる。
1,2,…,(n+1)と選択すれば、異なる(n+
1)個の電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)を出力端子5に
出力することができる。
直接ΔVt に依存していないが、特性変動による作用は
(7)式のIDS11,IDS12にも含まれている。しかしM
OSトランジスタ11,12のチャネル長Lに対するチ
ャネル幅Wの比(以下W/L比と記す)を十分大きく設
計することによりr11,r12は十分小さく、また
IDS 11,IDS12の変動が十分小さくなるように電流制御
手段3で制御すれば、特性変動による変動分Δ(IDS11
・r11),Δ(IDS12・r12)は、それぞれ特性変動が
ないときの(E1 +v11+IDS11・r11),(E2 +v
12+IDS12・r12)と比べて十分小さくなり、特性変動
に依存しない出力電圧を得ることができる。
構成するMOSトランジスタ11,12および出力回路
4を構成するMOSトランジスタ群の特性変動による閾
値電圧シフトの大きさが等しいことが必要条件であり、
特性変動がないときのそれぞれの閾値電圧の大きさには
よらない。また以上の説明は図2のブロック構成をもつ
回路でも同様の作用をもつ。
施の形態を示す回路図で、図3における電圧制御手段2
および出力回路4を構成するMOSトランジスタ全てを
PMOSトランジスタに置き換えたものである。本実施
の形態の作用は、第3の実施の形態の説明の中で用いた
NMOSトランジスタの閾値電圧および閾値電圧シフト
をPMOSトランジスタのものに置き換えることによ
り、第3の実施の形態と同様の説明をすることができ
る。したがって図4に示す回路においても、半導体スイ
ッチ群を制御することにより、特性変動に依存しない異
なる(n+1)個の出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)
を得ることができる。
施の形態を示す回路図で、第3の実施の形態(図3)の
出力回路4の構成を改良したものである。図5を参照す
ると、出力回路4は(n+1)個の半導体スイッチ群S
W1 ,SW2 ,…,SW(n+1) とMOSトランジスタ1
3で構成する。抵抗素子群1の端子N1 ,N2 ,…,N
(n+1) は半導体スイッチ群SW1 ,SW2 ,…,.SW
(n+1) を介してMOSトランジスタ13のゲート端子に
接続し、MOSトランジスタ13のドレイン端子には電
圧E3 を与え、ソース端子より出力電圧を得る。この出
力回路4は図3に示す出力回路に比べてMOSトランジ
スタが少なくとも1個あればよく、回路の簡素化と集積
回路の所要面積の縮小を可能とする。またMOSトラン
ジスタ13のソース端子と出力端子5との間に半導体ス
イッチを介さないので、出力インピーダンスが低いとい
う長所がある。
体スイッチ群SW1 ,SW2 ,…,SW(n+1) の内のm
番目の半導体スイッチSWm だけが閉じているとき、電
圧VimがMOSトランジスタ13のゲート端子にバイア
スされるので、ソース端子を介して出力電圧VOmが出力
端子5に出力される。このときのMOSトランジスタ1
3の閾値電圧を(Vtm+ΔVt )とすると、出力電圧V
Omは(7)式のVtQmをVtmに置き換えた式で表すこと
ができる。
施の形態で説明したMOSトランジスタQm と同一素子
で構成されるとき、閾値電圧は等しくVtQm =Vtmとな
る。
の実施の形態と同様の説明をすることができる。したが
って各電子素子の最適な設定を行い、半導体スイッチ群
を制御することにより、特性変動に依存しない異なる
(n+1)個の出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)を得
ることができる。
構成するMOSトランジスタ11,12および出力回路
4を構成するMOSトランジスタ13の特性変動による
閾値電圧シフトの大きさが等しいことが必要条件であ
り、特性変動がないときのそれぞれの閾値電圧の大きさ
にはよらない。また以上の説明は図2のブロック構成を
もつ回路でも同様の作用をもつ。
施の形態を示す回路図で、図5における電圧制御手段2
および出力回路4を構成するMOSトランジスタ全てを
PMOSトランジスタに置き換えたものである。本実施
の形態の作用は、第5の実施の形態におけるNMOSト
ランジスタの閾値電圧および閾値電圧シフトをPMOS
トランジスタのものに置き換えることにより、第5の実
施の形態と同様の説明をすることができる。したがって
図6に示す回路においても、半導体スイッチ群を制御す
ることにより、特性変動に依存しない異なる(n+1)
個の出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)を得ることがで
きる。
施の形態を示す回路図で、第5および第6の実施の形態
(図5、図6)において、出力回路4を改良したもので
ある。図7における出力回路4では、半導体スイッチ群
SW1 ,SW2 ,…,SW(n+1) とMOSトランジスタ
13のゲート端子との接続点に、半導体スイッチSWa
を介して電圧源を接続する。本実施の形態の作用は、電
圧源の電圧を最適に設定することにより、半導体スイッ
チ群に関係なく、半導体スイッチSWa の制御によりM
OSトランジスタ13をオフさせて出力端子5への出力
を遮断できるようにしたものである。
体的に実施する回路について詳細に説明する。
路図である。図8における電流制御手段3は、図3、図
4、図5、図6、図7で示した各実施の形態の中でも用
いることができる。ここでは第3の実施の形態(図3)
または第5の実施の形態(図5)に適用する場合につい
て説明する。なお電圧制御手段2および出力回路4を構
成するMOSトランジスタは全てNMOSトランジスタ
とし、簡単のためMOSトランジスタ11,12はW/
L比の十分大きい同一サイズのNMOSトランジスタと
する。
群1と組成の等しい抵抗素子21または抵抗素子22で
構成されている。抵抗素子21の一端に電圧E4 を与
え、他端を抵抗素子群1の端子N1 に接続する。一方抵
抗素子22の一端には電圧E5を与え、他端を抵抗素子
群1の端子N(n+1) に接続する。
では本実施の形態により、特性変動に依存しない安定し
た出力電圧を得ることができることを式を用いて説明す
る。なお第3の実施の形態の説明の中で用いた仮定およ
び近似、定義した記号はそのまま用いる。また新たに以
下の記号を定義する。
(n+1) に向かって流れる電流 RS :特性変動がないときの抵抗素子群1を構成する各
抵抗素子の抵抗値の総和<RS =RS1+RS2+…+RSn
> まず電圧制御手段2のMOSトランジスタ11,12の
動作点を考えると、それぞれ(2),(3)式で表され
る。MOSトランジスタ11,12を同じサイズで設計
し、それぞれの動作点を同じIDS(IDS11=IDS12)と
なるように設定する場合r11=r12,v11=v12とな
り、W/L比が十分大きいときr11(=r12 )は十分小
さくなる。このとき抵抗素子群1の両端の端子N1 ,N
2 の電圧の関係は、(4),(5)式より以下のように
表される。
OSトランジスタ11,12の動作点は、近似線上のI
DS11,IDS12がわずかに変化した位置にそれぞれ移動す
る。このとき(9)式左辺における(IDS11−IDS12)
・r11は他項に比べて十分無視できる大きさである。し
たがって(9)式より、抵抗素子群1を流れる電流IS
は閾値電圧シフトΔVt に依存しない式として以下のよ
うに表される。
IS を特にIS0とした。なお(9),(10)式では抵
抗素子21,22は関与しておらず、(9),(10)
式は電流制御回路3の構成に関係なく成り立つ式であ
る。
1の各端子は出力回路4のMOSトランジスタ群(図
3)もしくはMOSトランジスタ13(図5)のゲート
端子に接続されているので、抵抗素子群1と出力回路4
の間の電流は十分小さく無視することができる。したが
ってMOSトランジスタ11,12のドレイン電流IDS
11,IDS12および抵抗素子群1を流れる電流IS の向き
より、抵抗素子21から端子N1 に向かって流れる電流
は(IS +IDS11)で表され、一方端子N(n+1)より抵
抗素子22に流れ込む電流は(IS −IDS12)で表され
る。そして抵抗素子21,22の抵抗値変動がないとき
の抵抗値をそれぞれR21,R22とすると、図8の関係式
は既に定義した記号および(4),(5)式を用いて以
下のように表される。
IDS12を表すと、
態における説明により、出力電圧は(7)式または
(8)式で表され、特性変動に対する各出力電圧VO1,
VO2,…,VO(n+1)の出力精度はIDS11,IDS12の変動
の大きさに依存している。そのため特性変動に依存しな
い安定な出力電圧を得るためには、IDS11,IDS12の変
動が十分小さくなるように設定する必要がある。そこで
(13),(14)式より、閾値電圧シフトΔVt に対
してR21,R22を十分大きく設定すると、閾値電圧シフ
トΔVt によるIDS11,IDS12の変動を小さくすること
ができる。またR21,R22を十分大きくすることにより
IDS11,IDS12の大きさそのものも小さくなり、変動係
数αによるIDS11,IDS12の変動を小さくすることがで
きる。また動作点の設定時のIDS11,IDS12の値を小さ
くするように、与える電圧および各電子素子のサイズも
設定しておく。このような設定を行うことにより、特性
変動に依存しない安定な出力電圧を得ることができる。
(図3、図5)の場合について説明したが、第4、第6
の実施の形態(図4、図6)のように電圧制御手段2お
よび出力回路4を構成する各MOSトランジスタがPM
OSトランジスタの場合、またはMOSトランジスタの
基板バイアス効果が異なる場合や、トランジスタサイズ
によって閾値電圧の大きさが異なる場合、外部より与え
ることのできる電圧の範囲に制限がある場合について
も、出力電圧に必要な精度等に応じて、各MOSトラン
ジスタのW/L比や動作点の設定、各抵抗素子の抵抗値
の設定を最適に行うことにより同様に特性変動に依存し
ない安定な出力電圧を得ることができる。
施の形態を示す回路図である。図9における電流制御手
段3は、図3、図4、図5、図6、図7で示した各実施
の形態の中でも用いることができる。ここでは第3の実
施の形態(図3)または第5の実施の形態(図5)に適
用する場合について説明する。なお電圧制御手段2およ
び出力回路4を構成するMOSトランジスタは全てNM
OSトランジスタとし、簡単のためMOSトランジスタ
11,12はW/L比の十分大きい同一サイズのNMO
Sトランジスタとする。
群1と組成の等しい抵抗素子と定電流回路で構成し、こ
の抵抗素子は抵抗値変動に対するセンサーとして用い
る。端子N1 に接続する電流制御手段3は、PMOSト
ランジスタ31,32よりなる定電流回路と抵抗素子3
3で構成し、PMOSトランジスタ31,32のソース
端子を共通接続し、それぞれのドレイン端子を端子N1
および抵抗素子33にそれぞれ接続する。またそれぞれ
のゲート端子も、PMOSトランジスタ32のドレイン
端子と抵抗素子33の接続点に共通接続する。PMOS
トランジスタ31,32の共通ソース端子および抵抗素
子33には、それぞれ電圧E6 ,E7 を与える。一方端
子N(n+1) に接続する電流制御手段3は、NMOSトラ
ンジスタ34,35よりなる定電流回路と抵抗素子36
で構成し、NMOSトランジスタ34,35のソース端
子を共通接続し、それぞれのドレイン端子を端子N
(n+1) および抵抗素子36にそれぞれ接続する。またそ
れぞれのゲート端子も、NMOSトランジスタ35のド
レイン端子と抵抗素子36の接続点に共通接続する。N
MOSトランジスタ34,35の共通ソース端子および
抵抗素子36には、それぞれ電圧E8 ,E9 を与える。
施の形態における電流制御手段3は、抵抗値変動に対す
るセンサーの出力を定電流回路を構成するMOSトラン
ジスタの共通ゲート端子にバイアスし、抵抗素子群1に
流れる電流を制御している。以下では本実施の形態によ
り特性変動に依存しない安定した出力電圧を得ることが
できることを式を用いて説明する。なお第3、第8の実
施の形態の説明の中で用いた仮定および近似、定義した
記号はそのまま用いる。また新たに以下の記号を定義す
る。
ンジスタの閾値電圧 ΔVT :特性変動によるPMOSトランジスタの閾値電
圧シフト ここで抵抗素子33,36の特性変動がないときの抵抗
値をそれぞれR33,R36とすると、図9の関係式は(1
0)式および以下の式が成り立つ。
の近似を適用し、(10)式および(15)〜(18)
式を用いてIDS11,IDS12について解くと
態における説明により、出力電圧は(7)式または
(8)式で表され、特性変動に対する各出力電圧VO1,
VO2,…,VO(n+1)の出力精度はIDS11,IDS12の変動
の大きさに依存している。そのため特性変動に依存しな
い安定な出力電圧を得るためには、IDS11,IDS12の変
動が十分小さくなるように設定する必要がある。
IDS11,IDS12の変動を小さくするには、(19),
(20)式よりR33,R36を十分大きく設定するととも
にIS0も小さく設定する。また特性変動のないときのI
DS11,IDS12が小さくなるように動作点を設定する。各
電圧の条件は、ΔVT =0,ΔVt =0,α=0の条件
およびMOSトランジスタ11,12,31,32,3
4,35の動作点の設定により、関係各式から設定され
る。このような設定を行うことにより、特性変動に依存
しない安定な出力電圧を得ることができる。
路3は図9に示すような一対のMOSトランジスタで構
成した定電流回路について説明したが、これを別の定電
流回路に置き換えても同様の作用により、特性変動に依
存しない安定な出力電圧を得ることができる。
(図3、図5)の場合について説明したが、第4、第6
の実施の形態(図4、図6)のように電圧制御手段2お
よび出力回路4を構成する各MOSトランジスタがPM
OSトランジスタの場合、またはMOSトランジスタの
基板バイアス効果が異なる場合や、トランジスタサイズ
によって閾値電圧の大きさが異なる場合、外部より与え
ることのできる電圧の範囲に制限がある場合について
も、出力電圧に必要な精度等に応じて、各MOSトラン
ジスタのW/L比や動作点の設定、各抵抗素子の抵抗値
の設定を最適に行うことにより同様に特性変動に依存し
ない安定な出力電圧を得ることができる。
0の実施の形態を示す回路図である。図10における電
流制御手段3は、図3、図4、図5、図6、図7で示し
た各実施の形態の中でも用いることができる。ここでは
第3の実施の形態(図3)または第5の実施の形態(図
5)に適用する場合について説明する。なお電圧制御手
段2および出力回路4を構成するMOSトランジスタは
全てNMOSトランジスタとし、簡単のためMOSトラ
ンジスタ11,12はW/L比の十分大きい同一サイズ
のNMOSトランジスタとする。
子群1と組成の等しい抵抗素子と一対のMOSトランジ
スタで構成し、この抵抗素子は抵抗値変動に対するセン
サーとして用いる。端子N1 に接続する電流制御手段3
はPMOSトランジスタ41,42と抵抗素子43で構
成し、PMOSトランジスタ41,42のソース端子を
共通接続し、それぞれのドレイン端子を端子N1 および
抵抗素子43にそれぞれ接続する。またPMOSトラン
ジスタ41のゲート端子は、PMOSトランジスタ42
のドレイン端子と抵抗素子43の接続点に接続する。P
MOSトランジスタ41,42の共通ソース端子、PM
OSトランジスタ42のゲート端子および抵抗素子43
には、それぞれ電圧E11,E12,E13を与える。一方端
子N(n+1 ) に接続する電流制御手段3はNMOSトラン
ジスタ44,45と抵抗素子46で構成し、NMOSト
ランジスタ44,45のソース端子を共通接続し、それ
ぞれのドレイン端子を端子N(n+1) および抵抗素子46
にそれぞれ接続する。またNMOSトランジスタ44の
ゲート端子は、NMOSトランジスタ45のドレイン端
子と抵抗素子46の接続点に接続する。NMOSトラン
ジスタ44,45の共通ソース端子、NMOSトランジ
スタ45のゲート端子および抵抗素子46には、それぞ
れ電圧E14,E15,E16を与える。
施の形態における電流制御手段3は、抵抗素子43,4
6で抵抗値変動を検出し、それぞれの出力をMOSトラ
ンジスタ41,43のゲート端子にバイアスし、抵抗素
子群1に流れる電流を最適に制御する。以下では本実施
の形態により、特性変動に依存しない安定した出力電圧
を得ることができることを式を用いて詳細に説明する。
なお第3、第8、第9の実施の形態の説明の中で用いた
仮定および近似、定義した記号をそのまま用いる。
いときの抵抗値をそれぞれR43,R46とすると、図10
の関係式は(10)式および以下の式が成り立つ。
の近似を適用し、(10)式および(21)〜(26)
式を用いてIDS11,IDS12について解くと
設定し、また (1+α)-1=1−α+α2 (29) と近似すると(27),(28)式は以下のように表さ
れる。
条件をそれぞれ設定する。
れる。
る説明により、出力電圧は(7)式または(8)式で表
され、特性変動に対する各出力電圧VO1,VO2,…,V
O(n+1)の出力精度はIDS11,IDS12の変動の大きさに依
存する。そのため特性変動に依存しない安定な出力電圧
を得るためには、IDS11,IDS12の変動が十分小さくな
るように設定する必要がある。IDS11,IDS12の変動を
小さくするには、(34)、(35)式よりまずr41,
r44を十分大きく設定する、すなわちMOSトランジス
タ41,44のW/L比が小さくなるように設計する。
また特性変動のないときの抵抗素子群1を流れる電流I
S0を小さく設定する。そしてこのときの各電圧の関係
は、ΔVT =0,ΔVt =0,α=0の条件およびMO
Sトランジスタ11,12,41,42,44,45の
動作点の設定により関係各式から設定される。このよう
な設定を行うことにより、特性変動に依存しない安定な
出力電圧を得ることができる。
(図3、図5)の場合について説明したが、第4、第6
の実施の形態(図4、図6)のように電圧制御回路2お
よび出力回路4を構成する各MOSトランジスタがPM
OSトランジスタの場合、またはMOSトランジスタの
基板バイアス効果が異なる場合や、トランジスタサイズ
によって閾値電圧の大きさが異なる場合、外部より与え
ることのできる電圧の範囲に制限がある場合について
も、出力電圧に必要な精度等に応じて、各MOSトラン
ジスタのW/L比や動作点の設定、各抵抗素子の抵抗値
の設定を最適に行うことにより同様に特性変動に依存し
ない安定な出力電圧を得ることができる。
1の実施の形態を示すブロック図で、第1の実施の形態
において出力端子5に電圧制御手段7を設けた。電圧制
御手段7は、出力回路4を構成するトランジスタがオフ
することにより所望の出力電圧が得られなくなるのを防
ぐように出力端子5の電圧を制御している。そして第1
から第10までの全ての実施の形態に用いることができ
る。
図6、図7に示す出力回路4を例にとって説明する。各
図はそれぞれ出力回路4を構成するMOSトランジスタ
のソース端子の電圧を、そのまま出力端子5に出力する
構成となっている。しかし出力回路4をNMOSトラン
ジスタで構成した場合、出力端子5が所望の電圧より低
い電圧のときは、それを上昇させて出力端子5に所望の
電圧を出力することができるが、出力端子5が所望の電
圧よりも高い電圧のときは、NMOSトランジスタがオ
フするため、その電圧を降下させて所望の電圧を出力す
ることはできない。一方出力回路4をPMOSトランジ
スタで構成した場合、出力端子5が所望の電圧より高い
電圧のときは、それを降下させて所望の電圧を出力する
ことができるが、出力端子5が所望の電圧よりも低い電
圧のときは、PMOSトランジスタがオフするため、そ
の電圧を上昇させて所望の電圧を出力することはできな
い。したがって出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)を任
意の順に出力できない場合がある。そこで電圧制御手段
7は、ある出力期間と次の出力期間との間に出力端子5
の電圧を一時的に最適な電圧となるように制御する。こ
れにより出力回路4のMOSトランジスタをオフさせる
ことなく、出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+ 1)を任意の
順に出力することができる。
2の実施の形態を示すブロック図である。図12は本発
明の多値電圧源回路を2つ組み合わせた構成となってお
り、それぞれ出力回路4をx個(ただし、xは1以上の
自然数)含んでいる。そしてx個の出力回路4にはそれ
ぞれ抵抗素子群1の(n+1)個の端子の電圧が供給さ
れている。2つの多値電圧源回路の一方は出力回路4を
nチャネル型トランジスタで構成し、他方は出力回路4
をpチャネル型トランジスタで構成し、それぞれの多値
電圧源回路を多値電圧源回路A、多値電圧源回路Bとす
る。またそれぞれの多値電圧源回路を構成する回路ブロ
ックにも記号A,Bを付加して表す。また多値電圧源回
路A,Bそれぞれのx個の出力端子を1対1接続し、x
個の共通出力端子より電圧Vou t1,Vout2,…,Voutx
を出力する。そして多値電圧源回路Aのy番目(ただ
し、yは1以上x以下の自然数)の出力電圧を定電圧E
y 以上となるように設定し、また多値電圧源回路Bのy
番目の出力電圧を定電圧Ey 以下となるように設定し、
多値電圧源回路Aと多値電圧源回路Bの出力電圧を交互
に出力させるとき、y番目の共通出力端子より所望の電
圧を得ることができる。
(図11)において、電圧制御手段7として多値電圧源
回路を用いた1例であると考えることができる。
圧源回路について第1の実施例を示す。図8の回路で特
性変動による閾値電圧シフトΔVt が最大±0.1V、
抵抗値の変動が最大±10%(α=±0.1)生じる場
合において、出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)がVO1
=7VからVO(n+1)=2Vまでの電位差5Vの範囲で、
(n+1)個の出力電圧をもつように多値電圧源回路を
設計するときの各素子の設計条件と出力電圧精度を求め
る。また電圧制御手段2および出力回路4を構成するM
OSトランジスタをNMOSトランジスタとした例につ
いて説明する。簡単のため各NMOSトランジスタの基
板電圧はソース電圧に等しく、特性変動がないときのN
MOSトランジスタの閾値電圧をVt =1Vとする。N
MOSトランジスタ11,12は図13に示す特性曲線
をもつ素子を用いて、特性変動がないときの動作点をI
DS11=IDS12=20μAに設定する。このときの近似線
の傾きはr11=r12=3.2kΩとなり、v11,v12は
v11=v12=1.05Vとなる。またΔVt =±0.1
Vを考慮してR21=R22=160kΩと設定し、抵抗素
子群1の全抵抗をRS =100kΩとする。上記の値を
用いて(4),(5)および(7)または(8)式の特
性変動がないとき(ΔVt =0,α=0)の条件より VO1=E1 +v11+IDS11・r11−Vt (36) VO(n+1)=E2 +v12+IDS12・r12−Vt (37) となり、電圧E1 ,E2 は E1 =6.886V,E2 =1.886V と設定される。同様に特性変動がないときの条件で(1
0),(13),(14)式より電圧E4 ,E5 が設定
される。
3),(14)式よりIDS11=IDS12=(1.02+
α)-1・(20.4μA−ΔVt /160kΩ)とな
る。閾値電圧シフトΔVt =±0.1Vに対して、ΔV
t /160kΩ=±0.625μAは20.4μAに比
べて十分に小さいので無視することができ、また抵抗値
変動α=±0.1を考慮すると、 IDS11=IDS12=18.2μA(α=0.1) IDS11=IDS12=22.2μA(α=−0.1) となる。このIDS11,IDS12の変動の範囲において
(1)式がよい近似となっていることは図13より明ら
かであり、出力精度約±7mVの出力電圧を得ることが
できると期待される。
ションを行った。各素子サイズは上記設定値をそのまま
用いたが、電圧設定値は上記計算値を参考にしてシミュ
レーション上で最適値を求めた。また図16にシミュレ
ーションを行った回路図と各素子サイズを示す。以下に
電圧設定値およびシミュレーション出力リストを示す。 電圧設定値 E1 =6.877V,E2 =1.877V,E3 =1
0.000V,E4 =19.191V,E5 =−1.8
09V シミュレーション出力リスト ΔVt =0.1,α=0.1 VO1=6.9931V,VO(n+1)=1.9945V ΔVt =0.1,α=−0.1 VO1=7.0054V,VO(n+1)=2.0068V ΔVt =−0.1,α=0.1 VO1=6.9935V,VO(n+1)=1.9945V ΔVt =−0.1,α=−0.1 VO1=7.0058V,VO(n+1)=2.0072V 以上の結果より、特性変動に対して約±7mV精度の出
力電圧を得ることができた。この出力精度の大きさは特
性変動に対して十分小さく、図8の回路が特性変動に依
存しない安定な出力電圧を得られることを示している。
図9の多値電圧源回路について第2の実施例を示す。図
9の回路で特性変動によるNMOSトランジスタの閾値
電圧シフトΔVtおよびPMOSトランジスタの閾値電
圧シフトΔVT が最大±0.1V、抵抗値の変動が最大
±10%(α=±0.1)生じる場合において、出力電
圧VO1,VO2,…,VO(n+1)がVO1=7VからVO(n+1)
=2Vまでの電位差5Vの範囲で(n+1)個の出力電
圧をもつように多値電圧源回路を設計するときの、各素
子の設計条件と出力電圧精度を求める。また電圧制御手
段2および出力回路4を構成するMOSトランジスタを
NMOSトランジスタとした例について説明する。簡単
のため各MOSトランジスタの基板電圧はソース電圧に
等しく、特性変動がないときのNMOSトランジスタの
閾値電圧をVt =1V、PMOSトランジスタの閾値電
圧をVT =−1Vとする。NMOSトランジスタ11,
12は図13に示す特性曲線をもつ素子を用いて、特性
変動がないときの動作点をIDS11=IDS 12=20μAに
設定する。このときの近似線の傾きはr11=r12=3.
2kΩとなり、v11,v12はv11=v12=1.05Vと
なる。また抵抗素子群1の全抵抗はRS =100kΩと
する。PMOSトランジスタ31,32が図14に示す
特性曲線をもち、NMOSトランジスタ34,35が図
15に示す特性曲線をもつとき、IDS11,IDS12,IS
を考慮して、特性変動がないときのMOSトランジスタ
31,32,34,35のそれぞれの動作点をIDS31=
IDS32=−70μA,IDS34=IDS35=30μAの近似
線上に設定する。このときr32=20kΩ,v32=−
2.5V,r35=20kΩ,v35=1.67Vとなる。
またR33=R36=140kΩに設定する。上記の値を用
いて(4),(5)および(7)または(8)式の特性
変動がないとき(ΔVt =0,ΔVT =0,α=0)の
条件より(36),(37)式が成り立ち、電圧E1 ,
E2 は E1 =6.886V,E2 =1.886V と設定される。同様に特性変動がないときの条件で(1
0),(19),(20)式より電圧E6 ,E7 ,
E8 ,E9 が設定される。
が飽和領域で動作する任意の電圧に設定することができ
る。
DS12は(19),(20)式よりそれぞれ
T <<11.2であるので、閾値電圧シフトΔVt ,Δ
VT の影響は無視することができる。したがってα=±
0.1に対するIDS11,IDS12は以下の値をもつ。
μA(α=0.1) IDS11=21.1μA,IDS12=22.7μA(α=−
0.1) このIDS11,IDS12の変動の範囲において(1)式がよ
い近似となっていることは図13より明らかであり、出
力精度約±8.6mVの出力電圧を得ることができると
期待される。
ションを行った。各素子サイズは上記設定値をそのまま
用いたが、電圧設定値は上記計算値を参考にしてシミュ
レーション上で最適値を求めた。また図17にシミュレ
ーションを行った回路図と各素子サイズを示す。以下に
電圧設定値およびシミュレーション出力リストを示す。 電圧設定値 E1 =6.878V,E2 =1.880V,E3 =1
0.000V,E6 =15.000V,E7 =1.70
0V,E8 =−5.000V,E9 =1.470V シミュレーション出力リスト ΔVt =0.1,ΔVT =−0.1,α=0.1 VO1=6.9963V,VO(n+1)=1.9974V ΔVt =0.1,ΔVT =−0.1,α=−0.1 VO1=7.0022V,VO(n+1)=2.0124V ΔVt =−0.1,ΔVT =−0.1,α=0.1 VO1=6.9930V,VO(n+1)=1.9893V ΔVt =−0.1,ΔVT =−0.1,α=−0.1 VO1=6.9986V,VO(n+1)=2.0035V ΔVt =0.1,ΔVT =0.1,α=0.1 VO1=7.0033V,VO(n+1)=1.9976V ΔVt =0.1,ΔVT =0.1,α=−0.1 VO1=7.0103V,VO(n+1)=2.0127V ΔVt =−0.1,ΔVT =0.1,α=0.1 VO1=6.9998V,VO(n+1)=1.9895V ΔVt =−0.1,ΔVT =0.1,α=−0.1 VO1=7.0066V,VO(n+1)=2.0038V 以上の結果より、特性変動に対して約±13mV精度の
出力電圧を得ることができた。この出力精度の大きさは
特性変動に対して十分小さく、図9の回路が特性変動に
依存しない安定な出力電圧を得られることを示してい
る。
た図10の多値電圧源回路について第3の実施例を示
す。第10の回路で特性変動によるNMOSトランジス
タの閾値電圧シフトΔVt およびPMOSトランジスタ
の閾値電圧シフトΔVT が最大±0.1V、抵抗値の変
動が最大±10%(α=±0.1)生じる場合におい
て、出力電圧VO1,VO2,…,VO(n+1)がVO1=7Vか
らVO(n+1)=2Vまでの電位差5Vの範囲で、(n+
1)個の出力電圧をもつように多値電圧源回路を設計す
るときの各素子の設計条件と出力電圧精度を求める。ま
た電圧制御手段2および出力回路4を構成するMOSト
ランジスタをNMOSトランジスタとした例について説
明する。簡単のため各MOSトランジスタの基板電圧は
ソース電圧に等しく、特性変動がないときのNMOSト
ランジスタの閾値電圧をVt =1V、PMOSトランジ
スタの閾値電圧をVT =−1Vとする。NMOSトラン
ジスタ11,12は図13に示す特性曲線をもつ素子を
用いて、特性変動がないときの動作点をIDS11=IDS12
=20μAに設定する。このときの近似線の傾きはr11
=r12=3.2kΩとなり、v11,v12はv11=v12=
1.05Vとなる。また抵抗素子群1の全抵抗はRS =
100kΩとする。PMOSトランジスタ41,42が
図14に示す特性曲線をもち、NMOSトランジスタ4
4,45が図15に示す特性曲線をもつとき、IDS11,
IDS12,IS を考慮して、特性変動がないときのMOS
トランジスタ41,42,44,45のそれぞれの動作
点をIDS41=IDS42=−70μA,IDS44=IDS45=3
0μAの近似線上に設定する。このときr41=r42=R
43=20kΩ,v41=v42=−2.5V,r44=r45=
R46=20kΩ,v44=v45=1.67Vとなる。上記
の値を用いて、(4),(5)および(7)または
(8)式の特性変動がないとき(ΔVt =0,ΔVT =
0,α=0)の条件より(36),(37)式が成り立
ち、電圧E1 ,E2 は E1 =6.886V,E2 =1.886V と設定される。同様に特性変動がないときの条件で(1
0),(32),(33),(34),(35)式より
電圧E11,E12,E13,E14,E15,E16が設定され
る。
が飽和領域で動作する任意の電圧に設定することができ
る。
DS12は(34),(35)式よりそれぞれ IDS11=20μA−α・ΔVT /20kΩ−α2 ・50
μA IDS12=20μA−α・ΔVt /20kΩ+α2 ・50
μA となり、このとき(α・ΔVT /20kΩ),(α・Δ
Vt /20kΩ),(±α2 ・50μA)の項によるI
DS11,IDS12の変動は、ΔVt =±0.1,ΔVT =±
0.1,α=±0.1に対して±1μA以下であるた
め、(1)式がよい近似となっていることは図13より
明らかであり、出力精度約±3.2mVの出力電圧を得
ることができると予想される。
ションを行った。各素子サイズは上記設定値をそのまま
用いたが、電圧設定値は上記計算値を参考にしてシミュ
レーション上で最適値を求めた。また図18にシミュレ
ーションを行った回路図と各素子サイズを示す。以下に
電圧設定値およびシミュレーション出力リストを示す。
0.000V,E11=12.000V,E12=8.00
0V,E13=6.600V,E14=−3.000V,E
15=−0.705V,E13=−0.125V シミュレーション出力リスト ΔVt =0.1,ΔVT =−0.1,α=0.1 VO1=6.9963V,VO(n+1)=1.9929V ΔVt =0.1,ΔVT =−0.1,α=−0.1 VO1=6.9974V,VO(n+1)=2.0091V ΔVt =−0.1,ΔVT =−0.1,α=0.1 VO1=6.9930V,VO(n+1)=1.9919V ΔVt =−0.1,ΔVT =−0.1,α=−0.1 VO1=6.9941V,VO(n+1)=2.0006V ΔVt =0.1,ΔVT =0.1,α=0.1 VO1=6.9988V,VO(n+1)=1.9930V ΔVt =0.1,ΔVT =0.1,α=−0.1 VO1=7.0098V,VO(n+1)=2.0095V ΔVt =−0.1,ΔVT =0.1,α=0.1 VO1=6.9957V,VO(n+1)=1.9920V ΔVt =−0.1,ΔVT =0.1,α=−0.1 VO1=7.0063V,VO(n+1)=2.0010V 以上の結果より、特性変動に対して約±10mV精度の
出力電圧を得ることができた。この出力精度の大きさは
特性変動に対して十分小さく、図10の回路が特性変動
に依存しない安定な出力電圧を得られることを示してい
る。
た図11の多値電圧源回路について第4の実施例を示
す。図11に示す多値電圧源回路は出力回路4をNMO
Sトランジスタで構成し、同じく出力回路4に含まれる
半導体スイッチ群の制御により(n+1)個の電圧
VO1,VO2,…,VO(n+1)を出力端子5に出力する。そ
して各電圧はVO1>VO2>…>VO(n+1)>0となるよう
に設定されている。
O1までを順次出力させ、電圧VO1を出力した後繰り返し
電圧VO(n+1)から順次出力させたときの出力電圧の時間
変化を示したものである。出力回路4はNMOSトラン
ジスタで構成されているので、ある出力期間の出力電圧
より前の出力期間の出力電圧が低ければ連続的に出力す
ることができるが、電圧VO1の次にそれより低い電圧V
O(n+1)を連続的に出力することはできないので電圧制御
手段7により時間ta からtb の間一時的に出力端子5
の電圧を0Vに降下させている。
…,VO(n+1)を任意の順番で出力することができるよう
に時間t1 からt2 、t3 からt4 、t5 からt6 、…
の間を電圧制御手段7により一時的に出力端子5の電圧
を0Vに降下させている。
単な回路構成で、製造プロセス条件の変動、動作環境の
温度変化等に起因する電子素子の特性変動に依存しな
い、異なる多数の電圧値を安定に出力することができる
ので、各種機器を駆動するための大規模回路などを単一
に集積化できるようになり、各種機器の高性能化・低コ
スト化ができるようになる。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
図である。
図である。
図である。
のに用いたMOSトランジスタのゲート−ソース間電圧
とドレイン電流の関係を示す図である。
のゲート−ソース間電圧とドレイン電流の関係を示す図
である。
のゲート−ソース間電圧とドレイン電流の関係を示す図
である。
Claims (14)
- 【請求項1】直列接続されたn個(ただし、nは1以上
の自然数)の抵抗素子群の両端を含む(n+1)個の端
子の電圧をトランジスタを含む出力回路を通して第1の
出力端子より取り出す多値電圧源回路において、前記ト
ランジスタの閾値電圧が変動してもその閾値電圧の変動
と同じ大きさだけ前記抵抗素子群の両端を含む(n+
1)個の端子の電圧を変動させる電圧制御手段と、前記
抵抗素子群の抵抗値が変動しても前記抵抗素子群の両端
を含む(n+1)個の端子の各端子間の電位差を一定に
保つように前記抵抗素子群の各抵抗素子に流れる電流を
制御する電流制御手段を有することを特徴とする多値電
圧源回路。 - 【請求項2】前記電流制御手段は、少なくとも前記抵抗
素子群の両端に接続される2個で構成され、前記電圧制
御手段は前記抵抗素子群の所望の端子に接続される1個
以上で構成されることを特徴とする請求項1に記載の多
値電圧源回路。 - 【請求項3】前記電圧制御手段は、ソース端子に所望の
電圧を与えたトランジスタよりなり、該トランジスタの
ゲート端子とドレイン端子を結線し、前記抵抗素子群の
所望の端子と接続することを特徴とする請求項1または
2に記載の多値電圧源回路。 - 【請求項4】前記電流制御手段は、前記抵抗素子群と組
成の等しい抵抗素子を抵抗値の変動に対するセンサーと
して含み、前記センサーの出力の変動に応じて前記抵抗
素子群に流れる電流を制御し、前記抵抗素子群の両端を
含む(n+1)個の端子の各端子間の電位差を一定に保
つことを特徴とする請求項1または2に記載の多値電圧
源回路。 - 【請求項5】前記電流制御手段は、ドレイン端子を前記
抵抗素子群の所望の端子に接続したトランジスタを含
み、該トランジスタのソース端子に最適な電圧を与え、
ゲート端子の電圧を制御することにより前記抵抗素子群
の両端を含む(n+1)個の端子の各端子間の電位差を
一定に保つように前記抵抗素子群に流れる電流を制御す
ることを特徴とする請求項1または2に記載の多値電圧
源回路。 - 【請求項6】前記電流制御手段は、2つのMOSトラン
ジスタのソース電極同士およびゲート電極同士が接続さ
れ、一方のMOSトランジスタのドレイン端子とゲート
端子と前記抵抗素子群と組成の等しい抵抗素子とを接続
し、他方のMOSトランジスタのドレイン端子と前記抵
抗素子群の一端とを接続し、前記共通接続されたソース
端子と前記抵抗素子の他端とに所望の電圧を供給してな
ることを特徴とする請求項1または2に記載の多値電圧
源回路。 - 【請求項7】前記電流制御手段は、2つのMOSトラン
ジスタのソース電極同士を共通接続し所望の電圧を供給
し、一方のMOSトランジスタのドレイン端子を前記抵
抗素子群の一端に接続し、他方のMOSトランジスタの
ドレイン端子を前記抵抗素子群と組成の等しい抵抗素子
の一端および前記一方のMOSトランジスタのゲート端
子に接続するとともにこの他方のMOSトランジスタの
ゲート端子に所望の電圧を供給し、前記抵抗素子群と組
成の等しい抵抗素子の他端に所望の電圧を供給すること
を特徴とする請求項1または2に記載の多値電圧源回
路。 - 【請求項8】前記出力回路は、電流増幅回路またはバッ
ファにより構成され、出力電圧を制御する半導体スイッ
チを含むことを特徴とする請求項1に記載の多値電圧源
回路。 - 【請求項9】前記出力回路は、出力電圧を制御する(n
+1)個の半導体スイッチ群とk個(ただし、kは1以
上の自然数)のソースフォロワ型トランジスタ群からな
り、前記抵抗素子群の両端を含む(n+1)個の端子の
電圧を、前記k個のトランジスタの閾値電圧を利用して
降圧または昇圧し、前記第1の出力端子に出力すること
を特徴とする請求項1に記載の多値電圧源回路。 - 【請求項10】前記出力回路は、(n+1)個の半導体
スイッチと、ドレイン端子を共通接続するとともに所望
の電圧を供給し、かつ前記抵抗素子群の(n+1)個の
端子のそれぞれと各ゲート端子とを一対一となるように
接続し、各ソース端子の各々に前記半導体スイッチの一
端を一対一となるように接続した(n+1)個のMOS
トランジスタとからなり、前記半導体スイッチの各々の
他端を共通接続し出力端子とすることを特徴とする請求
項1または2に記載の多値電圧源回路。 - 【請求項11】前記出力回路は、ドレイン端子に所望の
電圧が与えられソース端子を出力端子とするMOSトラ
ンジスタと、前記抵抗素子群の(n+1)個の端子のそ
れぞれに一端を接続された(n+1)個の半導体スイッ
チと、該半導体スイッチの他端を共通接続し前記MOS
トランジスタのゲート端子に接続したことを特徴とする
請求項1または2に記載の多値電圧源回路。 - 【請求項12】直列接続されたn個(ただし、nは1以
上の自然数)の抵抗素子群と、該抵抗素子群の一端とゲ
ート端子およびドレイン端子とを接続したMOSトラン
ジスタと、前記抵抗素子群の他端とゲート端子およびド
レイン端子とを接続したMOSトランジスタと、前記抵
抗素子群の両端に接続され前記抵抗素子群と組成の等し
い抵抗素子で構成された電流制御手段と、前記抵抗素子
群の両端を含む(n+1)個の端子のいずれかの電圧を
選択して出力する出力回路とからなることを特徴とする
多値電圧源回路。 - 【請求項13】直列接続されたn個(ただし、nは1以
上の自然数)の抵抗素子群と、該抵抗素子群の一端とゲ
ート端子およびドレイン端子とを接続したMOSトラン
ジスタと、前記抵抗素子群の他端とゲート端子およびド
レイン端子とを接続したMOSトランジスタと、前記抵
抗素子群の両端に接続された電流制御手段であって、2
つのMOSトランジスタのソース電極同士およびゲート
電極同士が接続され、一方のMOSトランジスタのドレ
イン端子とゲート端子と前記抵抗素子群と組成の等しい
抵抗素子とを接続し、他方のMOSトランジスタのドレ
イン端子と前記抵抗素子群の一端とを接続し、前記共通
接続されたソース端子と前記抵抗素子の他端とに所望の
電圧を供給してなる電流制御手段と、前記抵抗素子群の
両端を含む(n+1)個の端子のいずれかの電圧を選択
して出力する出力回路とからなることを特徴とする多値
電圧源回路。 - 【請求項14】直列接続されたn個(ただし、nは1以
上の自然数)の抵抗素子群と、該抵抗素子群の一端とゲ
ート端子およびドレイン端子とを接続したMOSトラン
ジスタと、前記抵抗素子群の他端とゲート端子およびド
レイン端子とを接続したMOSトランジスタと、前記抵
抗素子群の両端に接続された電流制御手段であって、2
つのMOSトランジスタのソース電極同士を共通接続し
所望の電圧を供給し、一方のMOSトランジスタのドレ
イン端子を前記抵抗素子群の一端に接続し、他方のMO
Sトランジスタのドレイン端子を前記抵抗素子群と組成
の等しい抵抗素子の一端および前記一方のMOSトラン
ジスタのゲート端子に接続するとともにこの他方のMO
Sトランジスタのゲート端子に所望の電圧を供給し、前
記抵抗素子群と組成の等しい抵抗素子の他端に所望の電
圧を供給してなる電流制御手段と、前記抵抗素子群の両
端を含む(n+1)個の端子のいずれかを選択して出力
する出力回路からなることを特徴とする多値電圧源回
路。
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