JP2832981B2 - オイル通路試験用シール装置 - Google Patents

オイル通路試験用シール装置

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JP2832981B2 JP2717189A JP2717189A JP2832981B2 JP 2832981 B2 JP2832981 B2 JP 2832981B2 JP 2717189 A JP2717189 A JP 2717189A JP 2717189 A JP2717189 A JP 2717189A JP 2832981 B2 JP2832981 B2 JP 2832981B2
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Description

【発明の詳細な説明】 a. 産業上の利用分野 本発明は、各種ワークに穿設されたオイル通路の圧洩
れを試験するオイル通路試験用シール装置に関する。
b. 従来の技術 2輪車用エンジンや4輪車用エンジンに関係する各種
部品、例えば上下クランクケースのワークにはオイル通
路が穿設されており、このオイル通路を介して各部に給
油される。このため、圧送したオイルがオイル通路から
洩れるかどうかを検査する必要があった。検査にはオイ
ル通路試験用シール装置が使用され、この装置のシール
シリンダ内に摺動自在に配設されたピストンロッドの先
端部にはシール部材が取付けられている。そして検査の
際、当該シール部材によってオイル通路の開口部を閉塞
し、この状態でオイル通路内に圧縮空気を注入して該圧
縮空気がオイル通路から外気へ洩れるかどうかを試験し
ている。
c. 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述した従来のオイル通路試験用シー
ル装置にあっては、シール部材が第6図〜第8図に示す
形状に形成されているので、オイル通路51の開口部52を
確実にシールすることは困難であった。すなわち、フラ
ットコーン型のシール部材53は、第6図に示す如く押圧
面54が平坦であるため、押圧面54をクランク軸に対応す
る形状のワーク55の内周面に当接させることはできず、
オイル通路51に注入された圧縮空気は矢印で示すように
シール部材53の押圧面54とワーク55との間の隙間から外
気へ洩れてしまうことになる。
また、円すいコーン型のシール部材56は、第7図に示
す如く先端部をオイル通路51内に押込むことによりシー
ルしているが、ワーク55にはクランク軸より大きい径の
巾4ミリ程度のオイル逃し溝57がオイル通路51と連通し
て形成されているため、オイル逃し溝57付近のシール力
が低下して圧縮空気が矢印に示す如く逃し溝57から外気
へ洩れるおそれがある。この空気洩れを防止すべくシー
ル力を高めると、ゴム製のシール部材56の耐久性が低下
して寿命が短くなり、交換回数が著しく増加するため、
経済的に不利であった。
さらにワーク形状コーン型のシール部材58は、第8図
に示す如く押圧面59がワーク55の内周面と対応する形状
に形成されているが、押圧時にワーク55が円周上を逃げ
てしまいシール力をオイル通路51の開口部52に確実に加
えることができないため、圧縮空気は両部材間の周面に
沿って洩れたり、オイル逃し溝57から外気へ洩れたりす
ることが起こった。
しかして、従来のシール装置では上述した空気洩れが
発生するため、オイル通路51に対して確実な圧洩れ試験
を行うことは難しく、信頼性の高い製品を得ることはで
きないという欠点があった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、上述の如き欠点を解消し得るオイル通
路試験用シール装置を提供することにある。
d. 課題を解決するための手段 上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明
においては、シールシリンダのピストンロッドの先端部
に弾力性を有する芯金材を設け、外芯金材の途中に軸方
向へ沿って移動可能な円筒状体を取付け、これら芯金材
および円筒状体を内部に嵌入配置させた中空シール部材
をワークのオイル通路内に押し込んでシールし、この状
態で前記オイル通路内に圧縮空気を注入することにより
オイル通路の圧洩れ試験を行うように構成している。
e. 実施例 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明す
る。
第1図〜第5図は本発明に係るオイル通路試験用シー
ル装置の一実施例を示したものである。図において1は
オイル通路試験用シール装置であり、このシール装置1
は治具ベース2上に配設されたクランプ機構3およびシ
ール機構4によって構成されている。クランプ機構3
は、オイル通路5が穿設された被試験物たるワーク(例
えば上下クランクケース)6をクランプするもので、治
具ベース2の四隅部に垂直に立設された4本のガイドロ
ッド7と、これらガイドロッド7の上端部に締付固定さ
れた固定プレート8と、この固定プレート8に取付けら
れたクランプシリンダ9と、該クランプシリンダ9の駆
動力によってガイドロッド7に案内されつつ上下動する
クランププレート10とをそれぞれ備えている。
一方、上記シール機構4は、ワーク6のオイル通路5
内に注入された圧縮空気が外気へ洩れないようにシール
するもので、治具ベース2の上面にボルト11で締付固定
されたシールシリンダ12と、このシールシリンダ12内に
ピストン13を介して摺動自在に配設されたピストンロッ
ド14と、シールシリンダ12から突出したピストンロッド
14の上端部に設けられた芯金材15と、この芯金材15の途
中に軸方向へ移動可能に取付けられたコマ形の円筒状体
16と、内部に芯金材15および円筒状体16が嵌入配置され
るシール部材17とをそれぞれ具備している。しかして、
ピストンロッド14の上端部にはシールホルダ18が固設さ
れており、このシールホルダ18に芯金材15、円筒状体16
およびシール部材17をセットしてシールキャップ19を嵌
着すれば、シール部材17はシール可能な状態でピストン
ロッド14に固定される。
上記芯金材15は、シール性の安定化を図るため弾力性
を有するバネ鋼材(SWPA)を用いて形成されており、こ
れによって仮にオイル通路5の加工位置にズレが生じて
もオイル通路5の内壁面に沿って曲がりながら押し込む
ことが可能となり、かつオイル通路5から抜いたとき元
の状態に復帰し得るようになっている。また、芯金材15
の上部側外周面には雄ねじ部20が形成され、円筒状体16
の内周面には上記雄ねじ部20と螺合する雌ねじ部(図示
せず)が形成されている。しかして、円筒状体16は芯金
材15の軸方向に対して位置調整が可能となると共に、同
一形状のワーク6に穿設された異径のオイル通路5に対
応して取り替えることにより調節することが可能になっ
ている。
上記シール部材17は、ウレタンゴムの型成形により一
体的に形成された中空シールゴムとなっており、中空部
内には芯金材15および円筒状体16が嵌め込まれ被覆され
ている。嵌入配置された円筒状体16に対応するシール部
材17は、外方へ突出した面圧の高い拡径部となり、この
拡径部はオイル通路5の径よりも若干大きくシールゴム
の伸縮作用を利用してオイル通路5の内壁面を擦すりな
がら押し込まれる。
なお、ワーク6の内壁面には、第3図および第4図に
示す如く内周壁より大きい径のオイル逃し溝21が壁面に
沿って形成されており、この逃し溝21の上端部はオイル
通路5の開口部22と連通している。また、第1図におい
て符号23はワーク6を載置して搬送する支持フレームで
ある。該支持フレーム23はカランプ機構3と関連させて
治具ベース2上に配設されている。
上記オイル通路試験用シール装置1を使用してオイル
通路5の圧洩れ試験を行なうには、まずワーク6を治具
ベース2上の支持フレーム23に設置し、治具ベース2に
設けた位置決めピン(図示せず)などによって位置決め
すると共に、クランプシリンダ9を作動させてクランプ
プレート19を下降させることによりワーク6をクランプ
して固定する。次いで、シールシリンダ12を作動させて
ピストンロッド14を上昇させることによりシール部材17
を開口部22からオイル通路5内に押し込み、嵌入した円
筒状体16をオイル逃し溝21の位置より上方(オイル通路
5の奥側)に配置してシールの不安定要因をなくす(第
2図および第5図参照)。
この状態では、円筒状体16に対応するシール部材17の
拡径部はオイル通路5の内壁面に圧接され、かくオイル
逃し溝21より上方へ配置されているため、圧縮空気がオ
イル逃し溝21まで到達せず、外気に洩れることはない。
そののち、図外の圧縮空気供給装置から圧縮空気をオイ
ル通路5内に圧送して注入し、所定の圧洩れ試験を行な
う。そして試験終了後、上述した操作を逆に行ない、支
持フレーム23によってワーク6をシール装置1から取出
し、次工程に搬送する。
このように構成したオイル通路試験用シール装置1に
おいては、取り替えおよび位置調整可能な円筒状体16に
よって外方へ突出させたシール部材17の拡径部が様々な
径や加工位置を備えたオイル通路5の内壁面に圧接する
ため、注入した圧縮空気が外気に洩れることはなく、圧
洩れ試験が可能となる。また、芯金材15はバネ鋼材を用
いて弾力性を持たせているため、オイル通路5の加工位
置に対応して曲がり、破損することはない。さらにシー
ル部材17は、ウレタンゴムの型製作により一体形成され
ているため、加工製作のものに比べてシールゴムの品質
が一定となり、安定したシールを確保することが可能と
なる。
以上、本発明の一実施例につき述べたが、本発明は既
述の実施例に限定されず、例えば芯金材15と円筒状体16
とはねじ結合ではなく、他の結合手段にて円筒状体16を
芯金材15に移動可能に取付けてもよい。
f. 発明の効果 上述の如く、本発明に係るオイル通路試験用シール装
置は、芯金材および円筒状体を内部に嵌入配置させた中
空シール部材をワークのオイル通路内に押し込んでシー
ルしているので、円筒状体によって外方へ突出させたシ
ール部材がオイル通路の内壁面に圧接して注入した圧縮
空気が外気に洩れることはなくなり、確実な圧洩れ試験
を行なって信頼性の高い製品を提供することができる。
また、本発明のシール装置に使用した芯金材は弾力性を
有するので、破損することなくオイル通路の加工位置に
沿って曲がり、かつ元の状態に容易に復帰することがで
き、シール性能の向上が図れる。それに加えて、芯金材
に取付けられた円筒状体は取り替えおよび軸方向への移
動調整が可能なため、同一・異種形状のワークに穿設さ
れた様々な径のオイル通路に対応させてシールすること
ができ、汎用性に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示すものであっ
て、第1図はオイル通路試験用シール装置の全体斜視
図、第2図はシール機構の断面図、第3図はワークの一
部正面図、第4図は第3図における矢印方向から見たワ
ークの平面図、第5図はワークのオイル通路内に押し込
んだ状態のシール部材の断面図、第6図〜第8図は従来
例を示すものであって、第6図はフラットコーン型のシ
ール部材によってオイル通路を閉塞した状態のワークの
正面図、第7図は円すいコーン型のシール部材によって
オイル通路を閉塞した状態のワークの断面図、第8図は
ワーク形状コーン型のシール部材によってオイル通路を
閉塞した状態のワークの正面図である。 1……オイル通路試験用シール装置、 3……クランプ機構、4……シール機構、 5……オイル通路、6……ワーク、 12……シールシリンダ、13……ピストン、 14……ピストンロッド、15……芯金材、 16……円筒状体、17……シール部材、 18……シールホルダ、19……シールキャップ、 20……雄ねじ部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールシリンダのピストンロッドの先端部
    に弾力性を有する芯金材を設け、該芯金材の途中に軸方
    向へ沿って移動可能な円筒状体を取付け、これら芯金材
    および円筒状体を内部に嵌入配置させた中空シール部材
    をワークのオイル通路内に押し込んでシールし、この状
    態で前記オイル通路内に圧縮空気を注入することにより
    オイル通路の圧洩れ試験を行うように構成したことを特
    徴とするオイル通路試験用シール装置。
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CN103063377B (zh) * 2013-01-16 2016-02-17 红塔烟草(集团)有限责任公司 薄板式烘丝机筒壁蒸汽系统泄漏检测装置及检测方法

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