JP2831911B2 - 格子点発生方式 - Google Patents

格子点発生方式

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JP2831911B2
JP2831911B2 JP5178804A JP17880493A JP2831911B2 JP 2831911 B2 JP2831911 B2 JP 2831911B2 JP 5178804 A JP5178804 A JP 5178804A JP 17880493 A JP17880493 A JP 17880493A JP 2831911 B2 JP2831911 B2 JP 2831911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCADによる各種設計に
おける格子点発生装置に関する。近年,住宅等の建物
や,各種装置の設計を行うCAD(Computer Aided Des
ign)が知られている。このようなCADシステムでは図
形の内部に基準となる一定の長さや面積を表す格子点を
表示する場合がある。この格子点は,設計において物品
の配置等において配置位置や占有面積,相互の関係等を
知る上で有効に使用される。
【0002】
【従来の技術】図8は従来例の方式を説明する図であ
る。各種の建築物(鉄筋,木造)や,製品の設計をCA
Dにより行う場合に,ディスプレイ上に方眼紙のような
目盛りを表す格子点を表示する方法が用いられている。
設計の対象が建築物の場合,壁等の仕切りにより区切ら
れた部屋を表す矩形領域を設けて,その矩形領域内に一
定間隔毎(例えば,90センチ毎)に格子点を表示する
ようにしている。図8のA.に示す例は,建築物のある
階における壁80により仕切られた複数の部屋等を表す
矩形領域a〜dの平面を表す。このような,建物の各矩
形領域内に設備を設置する場合等にその位置や占有面積
等をこの格子点を目安として識別すると共に位置を入力
することができ,設備の配置等の設計を行うことができ
る。特に格子点を用いて入力を行う場合,表示された格
子点の近辺をカーソルを操作して指示すると,格子点の
正確な座標位置が入力される(これを吸い込みとい
う)。
【0003】この格子点は,矩形内では等間隔である
が,隣接する矩形領域の格子点とは等間隔を保っていな
い。例えば,矩形領域aの右端の格子点の列xと,矩形
領域bの左端の格子点の列yの間隔は,仕切りの壁があ
るため矩形領域内の格子点の間隔と等しくならない。ま
た,図8の矩形領域dのように,他の矩形領域cの内部
とは異なる間隔で格子点を発生する場合がある。
【0004】従来は,上記のように各矩形領域の格子点
を等間隔で発生するため,図8のB.に示す方法が用い
られている。最初に縦・横の線x1,y1が交わる点を
原点としてそれぞれ縦・横方向に決められた距離を持つ
線x2,y2により囲まれた矩形領域cを定義する。こ
の定義はディスプレイ上で矩形を表す対角点P(原点)
とQをマウスやタブレットにより座標指定してすること
により行われる。この定義された矩形領域cに対し,右
側に隣接する矩形領域dを壁の厚さLの距離だけ離れて
配置する場合は,矩形領域cの右端に沿った線を長さL
だけ右側にずらした線を横方向の線x3とし,縦方向は
線y2とする矩形領域dを定義する。同様に,矩形領域
a,bについてもそれぞれ縦方向または横方向にずれた
線を用いて表示画面への入力操作により定義することが
できる。
【0005】各矩形領域内の格子点は,それぞれに定義
された矩形領域を形成する線の中で等間隔の点を求めて
順次発生することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように各矩形領
域に対してそれぞれで格子点を発生するには,縦と横に
基準線のずれる位置が縦と横に交差すると,多数の矩形
領域(縦の位置数×横の位置数)について個別に指定し
て定義した上で発生するため入力操作に手間と時間がか
かるという問題があった。
【0007】本発明は複数の矩形領域が任意のずれ幅を
持って配置された場合にも各矩形の格子点を少ない指示
により発生させることができる格子点発生装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図,図2は本発明による複数の格子点発生方法の原理説
明図である。
【0009】図1において,1は処理部,2は記憶部,
3は入力手段,4は表示手段である。処理部1におい
て,10は線表示位置算出手段,11は矩形発生手段,
12は矩形縮小手段,13は格子点発生手段である。
【0010】本発明は基準となる位置を表す基準線に対
しその線からのずれ幅の情報を持たせ,基準線を縦や横
に複数の指示を可能とすることによりその交差によって
できた矩形に対し各線のずれる幅だけ矩形を縮小し,縮
小した矩形に対して格子点を発生することにより,少な
い指示で矩形領域ごとにそれぞれに格子点を発生するも
のである。
【0011】
【作用】最初に図2により本発明による格子点発生方法
の3つの原理を説明する。この発明は,部屋等を表す矩
形領域の辺を表す直線に対して基準線(またはずれ線)
を設け,この基準線に対して矩形領域の辺までの距離を
ずれ幅情報として付加することを原理とする。
【0012】図2のA.に示す第1の方法では,各矩形
の座標原点から遠い方の水平及び垂直の辺上の線を基準
線として,その絶対位置(座標の原点からの位置)を設
定して,各矩形領域を規定する方法である。すなわち,
垂直方向の基準線x1,x2・・の位置(X座標値で表
す)と,水平方向の基準線y1,y2・・・の位置(Y
座標値で表す)を設定し,各基準線に対し隣接する矩形
(原点から離れる方向の矩形)の辺までのずれ幅(壁等
の厚さ)情報が付加される。
【0013】この場合,基準線x1を右端とする矩形領
域の右側に隣接する矩形領域の縦・横の長さがd1とd
2で,ずれ幅が垂直方向にc1,水平方向にc2とする
と,基準線x2の絶対位置は「x1+d1+c1」,基
準線y2は「y1+d2+c2」の値となり,他の各基
準線の値もそれぞれのずれ幅と矩形のサイズに応じて決
定される。決定された各基準線の値にそれぞれのずれ幅
を付加して設定し,この設定された値を用いて格子点を
発生させる。
【0014】図2のB.に示す第2の方法は,隣接する
2つ(上・下または左・右)の矩形領域の間隔内に基準
線を設定し,その値を絶対位置(原点からの位置)で入
力すると共に各基準線の両側別にずれ幅情報を付加して
入力する方法である。
【0015】B.に示すように,垂直方向の基準線x
1’は右側の矩形の左辺に対しずれ幅b2を持ち,基準
線x2’は左側に隣接する矩形の右辺に対しずれ幅a2
の位置を持ち,且つ右側に隣接する矩形の左辺に対しず
れ幅b2の位置を持つ(矩形の水平方向の間隔はa2+
b2)。同様に水平方向の基準線y1’は上部の矩形の
下辺に対しずれ幅b1に位置し,基準線y2’は下側の
矩形の上辺に対しずれ幅a1を持つ(矩形の垂直方向の
間隔はa1+b1)。このように水平,垂直の各基準線
の絶対位置と隣接する両側(左・右及び上・下)のずれ
幅とを入力し,この設定された値を用いて格子点を発生
する。
【0016】図2のC.に示す第3の方法は,ずれる線
の位置を直前の線からの距離により指定する方法であ
る。すなわち,C.に示すように原点に最も近い基準線
(x1”,y1”)が指定されると,これに隣接する基
準線(x2”,y2”)は,前記の基準線(x1”,y
1”)から矩形の原点側の辺までのずれ幅(C.に示す
b1またはb2),矩形の長さ(C.に示すs1または
s2),原点と反対側のずれ幅(C.に示すa1または
a2)を順次加算することにより求め,以後の各基準線
も同様の方法により算出することができる。
【0017】上記のような各方法を用いて,図1の基本
構成により格子点を発生することができる。最初に,入
力手段3により,上記第1乃至第3の方法の中から採用
する一つの方法に対応して必要なデータを入力する。入
力されたデータは,記憶部2に格納される。
【0018】必要なデータが入力された状態で,線表示
位置計算手段10が動作すると,上記第1及び第2の方
法では,予め各基準線(ずれる線)の絶対位置が入力さ
れているので計算は行われないが,第3の方法の場合
は,記憶部2に設定された,先頭の基準線(水平の基準
線y1”及び垂直の基準線x1”)の位置に原点方向の
ずれ幅(b2またはb1),矩形の長さ(d1またはd
2)及び原点と反対方向のずれ幅(a2またはa1)を
順次加算することにより得られる。以下,順次得られた
基準線に対して同様に設定された各数値を加算して各基
準線の表示位置が算出されて記憶部2に格納される。
【0019】次に矩形発生手段11は,記憶部2に格納
された各基準線に対し,それぞれに付加された,ずれ幅
情報を用いて矩形を発生する。図2のA.に示す第1の
方法の場合は,基準線x1と基準線x2を両側の辺と
し,基準線y1と基準y2を上下の辺とする矩形を発生
する。この矩形は対角点の座標により表される。すなわ
ち,基準線x1と基準線y1が交わる点と基準線x2と
基準y2が交わる点の座標を発生することにより実現さ
れる。他の各矩形も同様に,各基準線を用いて発生する
ことができる。
【0020】第2の方法では矩形発生手段11は,記憶
部2に入力された各基準線(x1’,x2’・・・及び
y1’,y2’・・・)の絶対位置を用いて同様に,左
右,上下の基準線により囲まれた各矩形の対角点を発生
する。上記第3の方法でも,線表示算出手段10により
求められて記憶部2に格納された各基準線(x1”,x
2”・・・及びy1”,y2”・・・)の値を用いて前
記第2の方法の場合と同様に左右,上下の基準線により
囲まれた各矩形の対角点を発生することができる。
【0021】次に矩形縮小手段12は,上記矩形発生手
段11により発生した各矩形を縮小して,実際に格子点
を発生させる領域である矩形領域(部屋等のスペースを
表す)を発生する。すなわち,上記第1の方法の場合
は,矩形発生手段11で発生した矩形に対し,図2の
A.に示すように原点から遠ざかる方向にずれ幅(c
1,c2)の長さだけ移動したずれ線と右辺と上辺の基
準線とで囲まれる縮小した矩形領域(図2のA.中に斜
線で示す)を発生する。
【0022】第2の方法及び第3の方法の場合,矩形縮
小手段12は,上記の矩形発生手段11で発生した矩形
に対し,上下,左右の両側のずれ幅だけ縮小させて,斜
線で示す矩形領域を発生させる。図2のB.の場合,基
準線x1’,x2’とy1’,y2’で形成する矩形の
場合,垂直方向に対し左辺は右側のずれ幅b2だけ縮小
し,右辺は左側のずれ幅a2だけ縮小し,水平方向に対
し下辺が上側にずれ幅b1だけ縮小し,上辺が下側にず
れ幅a1だけ縮小して,斜線で示す矩形領域が発生す
る。この矩形領域も対角点により表される。
【0023】上記の矩形縮小手段12により得られた矩
形領域(縮小矩形)に対し,次に格子点発生手段13に
より,等間隔の格子点の座標を発生する。この格子点座
標の発生は矩形領域が特定されているので,従来の技術
を用いることにより矩形領域全体をカバーする等間隔の
格子点を発生することができる。
【0024】この格子点発生手段13で発生した各格子
点と,記憶部2に格納された各基準線(第1,第2の場
合は入力手段3により入力,第3の方法では入力値に基
づいて線表示位置計算手段10により算出)とが表示手
段4に表示される。
【0025】
【実施例】図3は本発明が実施されるハードウェア構成
図である。図3において,20は中央処理装置(CP
U),21は記憶装置,22はディスプレイ(表示装
置),23はキーボード,マウス等で構成する入力装置
である。
【0026】図4は実施例の処理フローであり,図5は
矩形の計算の説明図である。以下に図4について説明す
ると,最初に入力装置23から記憶装置21へ線の情報
が入力する(図4のS1)。この時に入力される線の情
報の形式は,上記図2に示す各方法に対応して次のよう
な線の情報が入力される。
【0027】第1の方法の場合 線形式は,水平,垂直を示すデータであり,原点からの
絶対位置(Pとする)とし,線形式が水平ならY座標
値,垂直ならX座標値で,ずれ幅をc(図2のA.の例
では垂直方向c1,水平方向c2)は,その線の位置で
ずれる幅とする。
【0028】第2の方法の場合 この方法は,絶対値で各基準線を絶対値で入力すると共
に両側別のずれ幅を入力する。この場合の線形式は,水
平,垂直を示すデータであり,原点からの絶対位置を
(P)とし,線形式が水平ならY座標値,垂直ならX座
標値とする。また,原点側のずれ幅をb(図2のB.及
びC.の例ではb1,b2)とし,原点と反対側のずれ
幅をa(図2のB.及びC.の例ではa1,a2)とす
る。
【0029】第3の方法の場合 この方法はずれる線の位置指定を,直前の線からの距離
にするもので,線形式は,水平,垂直を示すデータであ
る。また,直前の基準線からの距離をsとする。この距
離sは,ずれ幅を除いた内法寸法である。図2のC.に
示す例の場合,基準線x2”の線の情報は,距離s2と
原点側のずれ幅a2と反対側のずれ幅b2であり,ずれ
幅b2は基準線x1”の線の情報に含まれる。
【0030】上記のように線の情報の入力が,必要な個
数だけ繰り返し入力されると記憶装置21に格納され
る。入力が終了すると,線の情報から実際の表示位置を
計算する(図4のS2)。
【0031】この線表示位置の計算は,上記の図2に示
す各方法に応じて次のように行う。 第1の方法及び第2の方法の場合,入力されて記憶装
置21に入力された線の情報が原点からの絶対値の座標
であるから,基準線の表示位置は,記憶装置内の各線の
絶対値と一致する(但し,通常は実際の絶対値で表す座
標に対し表示のために必要な縮小が施される)。
【0032】第3の方法の場合は次の計算が行われ
る。 線の表示位置=原点側にある全ての線情報のsの合計+
原点側にある全ての線情報(a)の合計(原点上を除
く)+原点側にある全ての線情報(b)の合計+自情報
のs+自情報のa 上記の式の内,3つの合計値(原点側にある全てのs,
a及びb)を求める計算は,自情報(位置を求めたい対
象となる基準線)の直前の基準線までの長さ(距離)を
求めるものであり,各基準線(図2のC.のx1”,x
2”・・,y1”,y2”・・)の表示位置がこの計算
により順番に求めることができる。
【0033】次に線の表示位置の交点から矩形の対角点
を求める(図4のS3)。この矩形の対角点は,上記S
2で求めた各垂直,水平の基準線の交点を求めて,線で
囲まれた矩形の対角点(2つの交点)を選択(計算)す
ることにより得られる。
【0034】基準線による矩形の対角点が得られると,
ずれ幅だけ矩形の対角点を矩形中心へ向けて縮小する
(図4のS4)。この処理は,上記図2の各方法に応じ
て次のように行い,図5を参照して説明する。なお,図
5に示す各符号は上記図2の同じ各符号に対応する。
【0035】第1の方法の場合 矩形を囲む原点側の線(水平と垂直)の情報にあるずれ
幅(c)を記憶装置21から取り出し,矩形の原点側の
対角点(上記S3で求めた点)をずれ幅だけ原点と反対
方向へ移動して矩形を縮小して実際の空間(部屋等)を
表す矩形領域(その対角点)が得られる。
【0036】この様子は図5に示され,線x1,y1の
交点と線x2,y2の交点を対角点とする矩形が,それ
ぞれずれ幅c1(垂直方向)とc2(水平方向)だけ縮
小して,斜線で示す矩形領域が得られる。この矩形領域
の原点側の対角点は(x1+c2,y1+c1)で,原
点と反対側の対角点は(x2,y2)となる。
【0037】第2及び第3の方法の場合 矩形を囲む原点側の基準線(水平と垂直)の情報に付加
されたずれ幅(b1,b2)と,矩形を囲む原点側と反
対側の基準線の情報にあるずれ幅(a1,a2)とを記
憶装置21から取り出す。続いて,矩形の原点側の対角
点をずれ幅(b1,b2)だけ原点と反対方向へ移動し
て,矩形を縮小し,矩形の原点と反対側の対角点を,ず
れ幅(a1,a2)だけ原点方向へ移動して矩形を縮小
して実際の矩形領域(その対角点)が得られる。
【0038】この様子は図5のB.に示される。なお,
この図では各基準線x1’,x2’・・,y1’,y
2’・・は第2の方法の基準線として表示しているが,
それぞれ第3の方法の場合の各基準線(x1”,x2”
・・,y1”,y2”・・)と一致する。この場合,線
x1’,y1’の交点と線x2’,y2’の交点を対角
点とする矩形が,原点側で幅b1(垂直方向),b2
(水平方向)だけ縮小し,原点と反対側で幅a1(垂直
方向),a2(水平方向)だけ縮小して斜線で示す矩形
が得られる。この縮小された矩形の対角点は図に示すよ
うに,原点側が(x1’+b2,y1’+b1),原点
と反対側が(x2’−a2,y2’−a1)となる。
【0039】上記のようにして縮小された矩形(対角
点)が得られると,次に矩形ごとに,等間隔の格子点の
位置を計算する(図4のS5)。この格子点の位置は,
対角点によって矩形の位置及び領域が決定されるので,
その領域内に等間隔(間隔は予め設定される)の格子点
を従来と同様の方法により発生させる。
【0040】最後に,上記図4のS2において得られた
線の表示位置及びS5において得られた格子点を表示装
置(図3のディスプレイ(表示装置)22)に出力する
(図4のS6)。
【0041】本発明の上記第2の方法及び第3の方法の
ように,基準線に対し両側のずれ幅を指定できるように
することで,基準線自体が入力の目安や入力した座標の
吸い込みに利用することが容易になる。また,第3の方
法のように,線の位置指定を絶対座標でなく原点方向に
ある直前の線からの距離(ずれ幅を除いた距離s)にす
ることで,ずれ幅を変更したり,新たな線の挿入や削除
を行う場合に,原点から見てその線より遠い線の表示位
置を矛盾しないように表示し直せる。
【0042】図6に第3の方法による垂直の線の変更例
を示す。A.の状態は垂直の基準線である線0,線1,
線2が示され,特に線1に対し距離1,両側のずれ幅
a,bが付与されている。この状態で,線1を削除する
場合,線1の情報に含まれる距離1,ずれ幅a,bが削
除されることにより,図6のB.に示すように線0の直
後に距離2と両側のずれ幅を持つ線2が配置されて,新
たな矩形(水平の線は図示省略されている)を形成し,
これに対し格子点を発生することができる。
【0043】また,図6のA.の状態で,線1の一方の
ずれ幅aを,ずれ幅a+αに変更する場合にも,線1の
情報に含まれるずれ幅を変更することにより,図6の
C.に示すように新たな矩形(水平の線は図示省略)を
形成し,これに対し格子点を発生することができる。
【0044】図7は本発明による住宅設計における設計
例を示す図である。壁の中心線とその延長線が基準線で
あり,その両側にずれ幅が設けられている。壁の辺は格
子点をずらす位置を指定した線上に入力される。椅子,
机等の家具類を配置する時にずらされた格子点が利用で
きる。なお,この図には壁のずれ幅を変更する様子は示
されない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を奏する
ことができる。 壁等があるとずれを生じるような建築画面において,
等間隔の格子点を簡便に入力することができ,更に壁等
の位置がずれの線によって示すことができる。
【0046】CADシステムで図面の矩形の区画毎に
基準となる間隔が異なる場合,それぞれ間隔の異なる基
準位置を示す格子点と,矩形の区画線を表示できる。 住宅設計において,壁によりモジュールがずれる図面
を容易に作成することができ,発生した格子点や線は,
壁の入力等の入力座標位置の吸い込み補正に利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明による複数の格子点発生方法の原理説明
図である。
【図3】実施例のハードウェア構成図である。
【図4】実施例の処理フロー図である。
【図5】矩形の計算の説明図である。
【図6】第3の方法による垂直の線の変更例を示す図で
ある。
【図7】本発明による住宅設計における設計例を示す図
である。
【図8】従来例の方式を説明する図である。
【符号の説明】
1 処理部 10 線表示位置算出手段 11 矩形発生手段 12 矩形縮小手段 13 格子点発生手段 2 記憶部 3 入力手段 4 表示手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADによる建築物等の設計のための格
    子点発生方式において,入力手段から入力された仕切り
    を表す複数の水平・垂直の基準線と各基準線に対応する
    壁等のずれ幅とを対にして線情報として記憶する記憶部
    と,前記線情報から実際の表示位置を算出する線表示位
    置算出手段と,前記算出された表示位置に対し前記線情
    報の水平・垂直の基準線により形成される矩形を発生す
    る矩形発生手段と,前記発生した矩形を形成する基準線
    の線情報から対応するずれ幅を用いてずれ幅だけ縮小さ
    れた矩形を発生する矩形縮小手段と,前記縮小された矩
    形に対し等間隔の格子点を発生する格子点発生手段と,
    前記線表示位置算出手段と格子点発生手段により発生し
    た線及び格子点を表示する表示手段とを備えることを特
    徴とする格子点発生方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記入力手段から入
    力する線情報は,部屋等を表す矩形の一辺に沿った線を
    基準線としてその絶対位置と,該基準線に対して隣接す
    る矩形の辺までの長さであるずれ幅とで構成され,各線
    情報を前記記憶部に格納し,前記線表示位置算出手段
    は,前記各基準線の絶対位置を線表示位置として取り出
    し,前記矩形縮小手段は,前記各基準線の絶対位置に対
    応するずれ幅を加算した位置の線により縮小した矩形の
    一辺とすることを特徴とする格子点発生方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において,前記入力手段から入
    力する線情報は,部屋等を表す矩形の辺と隣接する矩形
    の辺の間に設けた線を基準線としてその絶対位置と,該
    基準線の両隣に隣接する2つの矩形の辺までの各々の長
    さを表す2つのずれ幅とで構成され,各線情報を前記記
    憶部に格納し,前記線表示位置算出手段は,前記各基準
    線の絶対位置を線表示位置として取り出し,前記矩形縮
    小手段は,前記各基準線の絶対位置に対応する両側のず
    れ幅を加算または減算した位置の線により縮小した矩形
    の2辺とすることを特徴とする格子点発生方式。
  4. 【請求項4】 請求項1において,前記入力手段から入
    力する線情報は,部屋等を表す矩形の辺と隣接矩形の辺
    の間に設けた線を基準線として該基準線の両隣に隣接す
    る2つの矩形の辺までの各々の長さを表す2つのずれ幅
    と,各部屋等を表す矩形の長さとで構成され,先頭の基
    準線に対してだけその絶対位置が付加されて,各線情報
    を前記記憶部に格納し,前記線表示位置算出手段は,前
    記先頭の基準線の絶対位置に対しそのずれ幅を加算し,
    以後の各基準線の表示位置は順次隣接する基準線が持つ
    矩形の長さ及びずれ幅を順次加算することにより算出す
    ることを特徴とする格子点発生方式。
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