JP2511535B2 - レイアウト設計支援装置 - Google Patents

レイアウト設計支援装置

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JP2511535B2
JP2511535B2 JP1244857A JP24485789A JP2511535B2 JP 2511535 B2 JP2511535 B2 JP 2511535B2 JP 1244857 A JP1244857 A JP 1244857A JP 24485789 A JP24485789 A JP 24485789A JP 2511535 B2 JP2511535 B2 JP 2511535B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、図形のレイアウト設計に用いるレイアウト
設計支援装置に係り、特に集積回路(IC,LSI,VLSI)の
マスク・パターンの設計に好適なレイアウト設計のCAD
システムに関する。
〔従来の技術〕
集積回路のマスク・パターンは通常多数の層から構成
され、特にVLSIの場合は約100層程度のマスク・パター
ンが必要とされている。これらのマスク・パターン図形
はシリコンなどの半導体基板を加工するために用いられ
るもので、各マスク間の図形相互間又は自マスクの図形
相互間の配置関係について多くの設計規則が存在する。
もし、その設計規則に違反する箇所があると、その違反
の程度に応じて、シリコン基板上に形成されるはずの素
子が形成されなかったり、動作不良の素子が形成される
ことがある。
そこで、マスク・パターンの図形相互間に設計規則違
反があるか否かを検査することが重要であり、従来から
計算機を用いてマスク・パターンの設計規則検査が行な
われている。
例えば、特開昭63−115273号公報に記載されたCADシ
ステムでは、検査の結果に基づき、設計規則に違反する
箇所を図形(エラー図形)で囲ってCRT画面に表示する
ようになっている。また、合わせて違反の内容、例えば
2つの図形aとfの間隔が設定規則に違反するものであ
れば、その2つの図形aとfの現在の間隔と設計規則上
の許容値が画面に表示される。これにより、オペレータ
は、その表示内容に基づいて、その違反を解消するため
に位置の修正が必要となる図形と、その図形の移動距離
とを求めて修正処理を行なうことができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の技術によれば、規則違反箇
所の図形表示とその違反の内容だけがメッセージとして
表示されるだけであることから、次のような問題があ
る。
(1) オペレータがその違反を除去するために一方の
図形(例えばa)の位置を許容値をクリアする距離だけ
移動すると、この移動された図形aと他の図形bとの間
に新らたな設計規則違反が生ずる場合がある。つまり、
一つの修正作業により新らたな違反箇所が連鎖的に発生
する場合がある。このような場合、上記従来の技術によ
れば、一個の図形の位置を移動する度に、検査を実行さ
せて新らたな違反箇所に関する違反の内容をエラーメッ
セージとして、表示させ、これに基づいて修正作業を行
なうという手順を繰り返し行なわなければならず、非常
に作業能率が悪いという問題がある。
また、上述のように連鎖的に発生する違反の修正作業
を1つ1つ行なっていった結果、一部の図形が所定の領
域を画する図面枠などの基準線を越えてはみ出すことが
ある。この場合はそれまで行なった修正の内容によって
は最初の違反を解消できないことを意味するものであ
り、一連の修正作業が徒労に帰してしまうという問題が
ある。
(2) CRT画面などのグラフィックデイスプレイーに
マスク・パターンの図形を表示するにあたっては、通
常、オペレータは表示内容を見易くするため、複雑で微
細なマスク・パターンの一部を拡大表示させたり、中央
に表示させることが行なわれる。
しかし、設計規則違反箇所が複数箇所あった場合、一
つの違反を修正した後、次に修正すべき違反箇所を見つ
けるために、オペレータが画面を何度もスクロールして
探し回らなければならず、作業能率が悪いという問題が
ある。
本発明の目的は、上述した問題点を解決することにあ
り、言い換えれば、設計規則の違反を解消するための修
正作業の手間を省き、図形の配置設計に係る時間を短縮
して作業能率を向上することができるレイアウト設計支
援装置を提供することにある。
また、他の目的は、設計規則の違反箇所の検索時間を
短縮して作業能率を向上することができるレイアウト設
計支援装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のレイアウト設計支
援装置は、CPUとメモリとグラフィックディスプレーと
を有してなり、CPUは、プログラムによって形成される
設計規則検査部とレイアウト修正検討部の機能を含む。
この設計規則検査部は、メモリから検査対象の図形群の
図形データと設計規則とを読み出して、各図形相互間の
配置関係について設計規則違反の有無を検査し、違反箇
所に関するエラーデータをメモリに格納する。また、レ
イアウト修正検討部は、このメモリ内のエラーデータと
図形データと設計規則とを読み出し、違反箇所について
その違反を解消するために位置の修正が必要となる関連
する全ての図形を抽出し、これらの抽出された図形に関
する位置の修正内容を求め、これにより求められた修正
対象の図形とその修正内容とをグラフィックディスプレ
ーに表示させることを特徴とする。
また、前記の構成にプログラムによって形成されるエ
ラー図形表示制御部の機能を加えることにより、上記他
の目的が達成される。このエラー図形表示制御部は、ス
クロール指令が与えられる度に、メモリ内に格納されて
いる複数のエラーデータの1つを順次読み出し、この読
み出されたエラーデータに係る図形群をグラフィックデ
ィスプレーの中央に位置させて表示させることを特徴と
する。
〔作用〕
このように構成されることから、本発明のレイアウト
設計支援装置によれば、次の作用により上記本発明の目
的が達成される。
各図形相互間の配置関係についての設計規則違反箇所
を検出し、違反解消のために必要なすべての図形を抽出
し、その修正個所と修正内容をグラフィックディスプレ
ーに表示するようにしたので、オペレータはその表示さ
れた修正インフォメーションに従って、又は必要に応じ
て他の設計条件等を考慮して、図形のレイアウト修正を
容易に行なうことができる。すなわち、オペレータは一
つの図形の位置修正が新たな違反を誘発させるか否かに
ついて何ら考慮しなくてもよい。また、関連発生する違
反を一つづつ修正していったとき、最終的に最初の違反
を解消できないという結論に達し、それまでの修正作業
が全く無駄になるという事態を回避できる。これらのこ
とから、図形のレイアウト設計の作業能率が向上され
る。
また、スクロール指令が与えられる度に、違反箇所の
一つを順次グラフィックディスプレーの中央に表示させ
るようにしたものによれば、オペレータが他の未修正に
係る違反箇所を画面をスクロールしながら検索する手間
が省ける。これによって、一層作業能率が向上される。
なお、スクロール指令は、オペレータが外部から与える
ようにしてもよく、また一つの違反箇所の修正処理完了
時に自動的に与えるようにしてもよい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図に本発明の一実施例のレイアウト設計支援装置
のシステム構成図を示す。図示のように、本装置は中央
演算処理ユニットCPU10とメモリ20とグラフィックデイ
スプレー30とデータ入力手段40とこれらを接続する信号
バス50とを含んで構成されている。以下、マスク・パタ
ーン設計に適用した場合を例にとって詳細な構成につい
て説明する。
CPU10は、図形編集部11、設計規則検査部12、レイア
ウト修正検討部13、エラー図形表示制御部14を含んで構
成されている。これら各部の機能はそれぞれプログラム
によって実現される。また、メモリ20は図形データが格
納される図形データテーブル21、エラー図形データを含
むエラーデータが格納されるエラーデータテーブル22、
設計規則が格納される設計規則テーブル23を含んで構成
されている。各データテーブルの内容はCPU10から読み
出し・書き込み可能に形成されている。グラフィックデ
イスプレー30は、例えばCRTが適用可能である。このグ
ラフィックデイスプレー30はCPU10の指令に応じて駆動
され、合わせて送られてくる図形データに対応した図
形、又は文字データからなる各種のインフォメーション
を表示するようになっている。データ入力手段40はマス
ク・パターン設計に必要な図形データ等を入力したり、
また図形の修正データ等を入力するものであり、例えば
タブレット、マウスなどのポインティングデバイス、キ
ーボード又はこれらを組合せたものにより構成される。
ここで、図形編集部11の基本機能について説明する。
データ入力手段40から入力される図形データはCPU10の
図形編集部11に取り込まれる。図形編集部11は入力され
た図形データを予め設定されている処理プログラムに従
って加工し、以後のレイアウト設計支援処理に適した内
容に生成して、前期図形データテーブル21に格納する。
入力される図形データは、マスク・パターンを構成する
複数の図形のそれぞれについて、図形の頂点の座標デー
タ、その図形が有する属性すなわちマスク層の種類(例
えば、ポリシリコン層、拡散層、ゲート層、P層、N層
等)や番号、又は画面表示の色指定等を含んでいる。ま
た、入力される頂点の座標データはグラフィックデイス
プレー30の画面上の位置との対応がとられている。これ
により、オペレータが画面上の任意の位置の座標をポイ
ンティングデバイス等により指定することにより、その
座標データが図形編集部11に入力されるように形成され
ている。
また、データ入力手段40から入力される各種のデータ
がどのような意味をもつものかを、図形編集部11が認識
できるようにするため、データ入力に先立ってコマンド
の入力が行なわれるのは周知のことである。このコマン
ドには、新たな図形の追加や、修正などのコマンドが各
種準備されている。図形編集部11はコマンドで指定され
る内容に従って、図形データの作成又は変更を行ない、
これに合わせて図形データテーブル21の内容を書き換え
る。
次に、設計規則検査部12の機能について説明する。ま
ず、図形のレイアウトに関する設計規則は、第2図に示
した5つに分類される。分離関係にある2つの図形間の
間隔を規定するSpace、包含関係にある2つの図形間の
間隔を規定するEnclosure、重なり関係にある2つの図
形間の重なり具合を規定するIncursion、自分自身の幅
を規定するWidth、自分自身のへこみ具合を規定するNot
chである。実際のVLSIでは、マスク層の種類が40程度あ
り、さらに同一ゲート層の図形でもNゲート・トランジ
スタとPゲート・トランジスタのゲート長が異なるよう
に、背景に存在する図形によって設計規則が異なる場合
がある。従って、実際には200項目程度の設計規則が存
在する。これらの規則は設計規則テーブル23に格納され
ている。
設計規則検査部12は、データ入力手段40から与えられ
るオペレータの指令により、図形データテーブル21から
指定されたマスク層の図形データを読み出し、そのマス
ク層に属する図形群について各図形相互間に設計規則に
違反する箇所が有るか無いかを検査する。この際、例え
ば重なり合う他のマスク層の種類によっては適用する設
計規則が異なるので、この点についても調べるようにな
っている。そして、設計規則に違反する箇所があった場
合は、その違反に係る図形の番号と違反の内容をエラー
データとしてエラーデータテーブル22に格納する。この
エラーデータとしては、例えば間隔違反であれば現在の
間隔とこれに対応する許容値、さらに違反に係る図形に
よって囲まれる領域を示すエラー図形の座標データ等を
含む。このエラーデータの内容はエラー図形表示制御部
14の働きによりグラフィックディスプレー30の画面上に
表示するようになっている。
この画面表示の一例を第3図に示す。同図中、矩形の
図形a〜hはレイアウト設計規則の検査対象である。ま
た符号lで示した直線はこれらの図形a〜hが配置され
る図面枠など一部であり、基準線に相当するものであ
る。図示例では、検査の結果、図形aとfのSpaceが規
則に違反して狭くなっていることから、図形aとfの対
向する部分によって囲まれた領域がエラー図形Eとな
り、その部分にハッチング又は色分け等を施して識別し
やすいように表示している。また、画面上の所定のメッ
セージ・エリア32に現在の間隔と許容値が表示される。
次に、レイアウト修正検討部13の基本機能について説
明する。このレイアウト修正検討部13は設計規則検査部
12による検査終了信号又はデータ入力手段40から力され
るオペレータの指令により起動させることができる。こ
のレイアウト修正検討部13における処理は、基本的に、
前記エラーデータに示された違反を解消することが可能
か否かを検討するとともに、可能ならばどの図形をどの
ように修正すればよいかを調べることを含んでいる。そ
のため、レイアウト修正検討部13は図形データテーブル
21、エラーデータテーブル22、及び設計規則テーブル23
から必要なデータを読み出し、次に説明する手順に従っ
てレイアウト修正の検討を行なう。
ここで、レイアウト修正検討部13の処理内容を第4図
と第5図に示したフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、修正対象として第3図の違反内容を例にとっ
て説明する。
(ステップS1) 図形aとfとの間隔違反を解消するため、図形aに注
目し、この注目図形aを現在の間隔S1と許容間隔S
との差ΔS1 −S1だけ、図において左方向へ移動す
ると仮定する。
(ステップS2) ここにおいて、注目図形aを左方向へ移動する修正を
行なったときに、その影響を受ける関連図形を抽出し、
第6図(A)〜(D)に示す手順により隣接グラフを作
成する。
まず、第6図(A)に示すように、注目図形aの左側
の辺を右辺に持つ矩形状のウインドウ33を設定する。横
幅はマスク・パターンが配置されている図形の左端の基
準線lまでである。このウインドウ33の内部に存在する
図形b,c,dを抽出し、抽出した図形b,c,dをシンクノー
ド、中区図形aをソースノードとする有向隣接グラフを
作成する。ウインドウ33内に図形が存在するか否かの判
断は、図形の頂点座標の一部がウインドウ33内に含まれ
ているか否かを演算することにより行なう。
これにより抽出された図形b,c,dをそれぞれ基準とし
て、上記と同様にウインドウ34,35,36を設定し、それら
のウインドウ34,35,36の内部に存在する図形を抽出し、
第6図(B),(C)に示す途中段階を経て、最終的に
は第6図(D)に示した隣接関係を表す有向グラフがで
きあがる。ただし、図面の左端の基準線lを最終シンク
ノードとしている。計算機内部では、第6図(D)の内
容を第7図に示したテーブルとして表現されており、注
目図形番号としてソースノードが、隣接図形番号として
シンクノードが格納されている。
(ステップS3) 最終的に作成された第6図(D)の隣接グラフから、
例えば図形aから図形dへ向う枝のように、他のノード
bを経由して到達できるノードへの枝を全て削除して、
第8図に示した隣接グラフを作成する。具体的にはテー
ブルの内容を第9図のように変更する。なお始点のソー
スノードつまり図形aから注目図形のノードへ何本の枝
を経て到達できるかを表す隣接レベルの情報を付加して
おく。ここで、図形aのノードから注目図形のノードへ
至るルートが複数個あるときは、枝の数の最大値を隣接
レベルと定義する。
(ステップS4) ここにおいて、隣接レベルnを初期値“1"に設定す
る。
(ステップS5) ここにおいて、隣接レベルn(=1)のノードに対応
する図形(第8図例ではbとc)に注目する。
(ステップ6) ここにおいて、図形aと図形b,cの間隔S2,S3を求め、
これと許容値▲S* 2▼,▲S* 3▼との差ΔS2=S2
S2、ΔS3=S をそれぞれ求める。
そして、ΔS>0の図形が存在するか否か判断する。
この判断がNOであれば、ステップS1において仮定した注
目図形aの移動修正が他の図形との規則違反に波及しな
いことを意味する。この場合は、ステップS7に進む。
一方、ステップS6における判断が1つでもYESのとき
は、第5図のステップS8に進む。例えば、図形aとbの
間隔S2が許容値S よりも小さい場合は、ステップS8
に進む。
(ステップS7) このステップでは他の図形の修正が不要であることか
ら、ステップS1の仮定内容を修正インフォメーションと
してグラフィックデイスプレー30に表示する。そして、
修正検討処理を終了する。
(ステップS8) ここにおいて、隣接レベルnが最大値か否か判定す
る。
YESであればステップS10に移行し、NOであればステッ
プS9に進む。
(ステップS9) ここにおいて、ステップ6の判断がYESに係る図形の
規則違反を解消するために、その図形をΔSだけ移動す
ると仮定する。例えば、第3図例において図形aとbの
間隔の現在値と許容値の差ΔS2が正の値であれば、図形
bを左方向にΔS2だけ移動させると仮定する。そして、
隣接レベルnをインクリメントしてステップS5に戻り、
上述の処理を繰り返す。
例えば、第3図例において、隣接レベルn=2の図形
はdであるから、図形dに注目する。そして、ステップ
S6に進み、図形dに隣接するソース側の図形bとの間隔
S4を求めるとともに、これに対応する許容値S4 との差
ΔS4=S4 −S4を求め、この求めたΔS4が正の値か否か
判断する。判断がNOのときは、ステップS9にて仮定した
図形bの移動修正が他の図形dとの規則違反に波及しな
いことを意味する。したがって、前述と同様に修正検討
の処理を終了し、ステップS1の仮定とステップS9の仮定
の内容を修正インフォメーションとしてグラフィックデ
イスプレー30に表示する。
一方、ステップS6における判断がYESのときは第5図
ステップS8を介してステップS9に進む。このステップS9
において、規則違反が波及した図形dを左方向にΔS4
け移動すると仮定する。そして、再び隣接レベルnをイ
ンクメントしてステップS5に戻り、次の隣接レベルn=
3の図形(第1図例では基準線l)との関係について、
上述と同様の手順により規則違反の有無を検査する。こ
の検査において、規則違反が無ければ図形dの移動によ
る修正が許されることになる。したがって、前述と同様
に修正検討の処理を終了し、ステップS1の仮定とステッ
プS9の仮定の内容をグラフィックデイスプレー30に表示
する。この表示がなされた画面の状態を第10図に示す。
同図に示した修正インフォメーション表示エリア37に表
示された内容により、最初の一つの規則違反、すなわち
図形aとfとの間隔が狭いという違反を解消するため
に、図形aを左側にΔS1(例えば、0.5μ)だけ移動す
ると、図形bとdに規則違反が波及するので、図形bと
dをそれぞれΔS2(例えば、0.5μ)、ΔS4(例えば、
0.5μ)だけ左側に移動しなければならないことが一目
で理解できる。
したがって、本実施例によれば、オペレータが上記修
正インフォメーション表示エリア37の内容によって、図
形aとfの規則違反を図形のレイアウト修正により解消
できることを、直ちに知ることができる。また、オペレ
ータはデータ入力手段40を使い、修正インフォメーショ
ン表示エリア37の内容に従って、図形データの修正指示
を入力することができる。これにより、図形編集部11は
図形データテーブル21の該当データを修正するようにな
っている。なお、前記図形データ修正は、オペレータを
介在させずに、ステップS7の内容に従って自動的に行な
わせることも可能である。
(ステップS10) ステップS8における判断がYESのとき、すなわち、ス
テップS6における判断により新らたな違反が生じてお
り、しかもその判断にかかる図形の隣接レベルnが最大
値のときは、その図形を移動することができないから、
ステップS1で仮定した図形の移動によっては最初の違反
を解消できないことを意味する。
そこで、この場合はステップS10で今まで検討した修
正内容を全てご破算にする。そして、第3図に示した最
初の規則違反に係る2つの図形の他方の図形fに注目
し、この注目図形fを第3図の右方向に移動することに
より、その規則違反を修正できるか否か検討する。この
修正検討の処理は上記ステップS1〜ステップS9の処理と
同じである。
(ステップS11,S12) この処理の結果に基づいて、右方向の移動修正によっ
ても違反解消が不可能か否か判断する。NOのときは違反
解消できるので、上記ステップS1〜ステップS9の修正検
討の結果をグラフィックデイスプレー30に表示する。一
方YESのときは、(ステップ12)において図形の移動に
よっては最初の規則違反を解することができない旨のメ
ッセージを表示をする。この表示画面の状態を第11図に
示す。
なお、修正インフォメーションの表示は、第10図に示
したものに代えて、第12図のように表示することもでき
る。つまり、修正が必要となる図形の修正内容を、1個
づつ同図(A),(B),(C)の順に表示する。この
場合、同図(A)の修正インフォメーションの内容のと
おりに、オペレータによる修正がなされた時点で、順次
(B),(C)の修正インフォメーションの表示に切替
える。
また、第13図に示すように、移動が必要な図形a,b,d
の図形表示を強調するとともに、移動方向を矢印で表示
し、かつ移動距離を合わせて表示することも可能であ
る。
ここで、第4図ステップS2にて説明したウインドウ33
の内容に存在する図形の抽出方法について、他の具体例
を第14図と第15図を用いて説明する。なお、この抽出方
法は公知の方法である。まず、図形データのデータ構造
を第14図(A),(B)を用いて説明する。すなわち、
図面24に含まれる図形G(G1,G2,G3…)の図形データが
格納されるメモリ25を、いくつかの図形のデータを格納
可能な一定の大きさを有する複数のフィールドブロック
メモリFBM(FBM1,FBM2,…)に区画する。いま、フィー
ルドブロックメモリFBM1には図形G1,G2,G3の図形データ
が格納されたとする。これらの図形G1〜G3を包含する最
小の矩形領域を考え、この矩形領域をフィールドブロッ
クFB1とする。そして、このフィールドブロックFB1の右
上と左下の頂点座標(Pmax,Pmin)を当該フィールドブ
ロックメモリFBM1のラベルと定義する。また、同様に、
各図形Gについても自己の図形を包含する最小の矩形領
域を考え、その矩形の右上と左下の頂点座標(Pmax,Pmi
n)を図形のラベルと定義する。これらのラベルはメモ
リ25に格納される。ある矩形内部に存在する図形を抽出
するにあたっては、上記ラベル(Pmax,Pmin)を用い、
第15図に図示した手順で行なう。すなわち、あるウイン
ドウ33に含まれる図形群を抽出するにあたり、まずウイ
ンドウ33と共通領域を有するフィールドブロックFBを、
フィールドブロックFBのラベルとウインドウ33の座標デ
ータを用いて抽出する。次に、この抽出したフィールド
ブロックFBに注目し、このフィールドブロックFBに含ま
れる図形のラベルを用いて、ウインドウ33内に存在する
図形を抽出する。このような抽出方法によれば、少ない
演算処理により、ウインドウ33内に存在する図形を抽出
することができる。
ここで、第1図に示したエラー図形表示制御部14の機
能について説明する。基本的な機能は、前述したよう
に、設計規則検査部12による検査の結果に基づき、エラ
ーデータテーブル22に格納された違反箇所に係るエラー
図形Eと違反の内容をグラフィックデイスプレー30の画
面に表示する制御を行なう。これらの機能に加え、本実
施例では、設計規則検査部12により発見されたいくつか
の違反箇所であって、まだ修正されていない違反箇所
を、グラフィックデイスプレー30の画面の中央部分に位
置させて、自動的に順次表示するようになっている。こ
のような機能を達成するため、まずエラーデータテーブ
ル22に格納されるエラーデータには、エラー図形Emの番
号と頂点座標の他に、第16図に示すように、その図形の
中心座標(xm,ym)が格納されるようになっている。そ
して、エラー図形表示制御部14は、図面上の中心座標
(xm,ym)を画面の中心に一致させて表示すべく、次に
述べるように座標変換処理を行なうようになっている。
まず、第17図に示すように図面24上においてエラー図
形Emを中心として矩形の一定の表示領域(表示される画
面に対応する)27を考える。この表示領域27の左下頂点
と右上頂点の座標をそれぞれ とする。そして、これに対応するグラフィックデイスプ
レー30の画面38の左下角と右上角の座標をそれぞれ(O,
O)と(X,Y)とする。また、図面24の横幅をW、縦幅を
Hとし、表示したい領域の横幅を2Δxと縦幅を2Δy
とすると、表示領域の座標 はそれぞれ次式により求まる。
ここで、Δx,Δyはそれぞれ次式を満足する任意の値を
設定する。
このようにして求めた座標 を、それぞれ画面の座標(O,O)と(X,Y)に対応させて
表示制御することにより、エラー図形Emを画面の中央に
一致させて表示する。なお、エラー図形Emの表示の順序
は例えば第16図のエラーデータテーブル22の上から下へ
向って順次切替えて表示する。
これにより、本実施例によれば、オペレータがスクロ
ール操作をすることなく、違反箇所が順次グラフィック
デイスプレー30上に表示される。この結果、修正の必要
な違反箇所が存在するか否かを判断するとき、図面全体
をいちいち検索する手間が省け、図形編集の作業能率が
向上する。
なお、第17図では図を見やすくするため、マスク・パ
ターンに係る図形の記載が省略されている。
なお、上述した実施例では、図面の横方向に関する設
計規則違反及び修正について説明したが、図面の縦方向
に関する設計規則違反及び修正についても、全く同様に
適用することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、設計規則違反
を解消できるか否か、又は解消するための修正検討を行
なうようにし、その結果を修正インフォメーションとし
てグラフィックデイスプレーに表示させるようにしたこ
とから、オペレータの修正作業の手間を省き、図形の配
置設計に係る時間を短縮して作業能率を向上することが
できる。
また、未修正の違反箇所をスクロール指令により、一
つづつグラフィックデイスプレーに表示させるようにし
たことから、違反箇所の検索時間を短縮して作業能率を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のシステム構成図、第2図は
設計規則の基本規則を説明する図、第3図は設計規則違
反の表示例を示す図、第4図と第5図はレイアウト修正
検討部の処理内容を示すフローチャート、第6図(A)
〜(D)は隣接グラフの作成方法を説明する図、第7図
は隣接ノードテーブルの一例図、第8図は最終的に得ら
れる隣接グラフ、第9図は隣接レベルの格納状態を示す
隣接ノードテーブルの一例図、第10図,第11図,第12
図,第13図はそれぞれレイアウト修正検討により得られ
た修正インフォメーションの表示状態を示す図、第14図
(A),(B)と第15図はウインドウ内に存在する図形
を抽出する方法の説明図、第16図はエラー図形データテ
ーブルの内容の一部を示す図、第17図はエラー図形を画
面の中央に表示する方法の説明図である。 10……CPU、11……図形編集部、 12……設計規則検査部、 13……レイアウト修正検討部、 14……エラー図形表示制御部、 20……メモリ、 21……図形データテーブル、 22……エラーデータテーブル、 23……設計規則テーブル、 24……図面、 30……グラフィックデイスプレー、 32……メッセージエリア、 37…修正インフォメーション表示エリア、 40……データ入力手段。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CPUとメモリとグラフィックディスプレー
    とを有してなり、 前記CPUは、プログラムによって形成される設計規則検
    査部とレイアウト修正検討部の機能を含んでなり、 前記設計規則検査部は、前記メモリから検査対象の図形
    群の図形データと設計規則とを読み出し、各図形相互間
    の配置関係について設計規則違反の有無を検査し、違反
    箇所に関するエラーデータを前記メモリに格納するもの
    とされ、 前記レイアウト修正検討部は、前記メモリ内のエラーデ
    ータと図形データと設計規則とを読み出し、違反箇所に
    ついてその違反を解消するために位置の修正が必要とな
    る関連する全ての図形を抽出し、これらの抽出された図
    形に関する位置の修正内容を求め、これにより求められ
    た修正対象の図形とその修正内容とを前記グラフィック
    ディスプレーに表示させるものとされたレイアウト設計
    支援装置。
  2. 【請求項2】CPUとメモリとグラフィックディスプレー
    とを有してなり、 前記CPUは、プログラムによって形成される設計規則検
    査部とレイアウト修正検討部とエラー図形表示制御部の
    機能を含んでなり、 前記設計規則検査部は、前記メモリから検査対象の図形
    群の図形データと設計規則とを読み出し、各図形相互間
    の配置関係について設計規則違反の有無を検査し、違反
    箇所に関するエラーデータを前記メモリに格納するもの
    とされ、 前記レイアウト修正検討部は、前記メモリ内のエラーデ
    ータと図形データと設計規則とを読み出し、違反箇所に
    ついてその違反を解消するために位置の修正が必要とな
    る関連する全ての図形を抽出し、これらの抽出された図
    形に関する位置の修正内容を求め、これにより求められ
    た修正対象の図形とその修正内容とを前記グラフィック
    ディスプレーに表示させるものとされ、 前記エラー図形表示制御部は、スクロール指令が与えら
    れる度に、前記メモリ内に格納されている複数のエラー
    データの1つを順次読み出し、この読み出されたエラー
    データに係る図形群を前記グラフィックディスプレーの
    中央に位置させて表示させるものとされたレイアウト設
    計支援装置。
  3. 【請求項3】前記修正内容は、その修正が必要な図形の
    識別表示に対応させて位置の移動方向と移動距離を含む
    ものであることを特徴とする請求項1又は2記載のレイ
    アウト設計支援装置。
  4. 【請求項4】前記グラフィックディスプレーに修正イン
    フォメーションを表示するにあたって、その修正が必要
    な図形ごとに、その図形の識別表示と修正内容とが順次
    画面に表示されるようにしたことを特徴とする請求項
    1、2、3いずれかに記載のレイアウト設計支援装置。
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JP2009151619A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Nec Computertechno Ltd 部品配置設計支援装置及び方法

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JPS6482544A (en) * 1987-09-25 1989-03-28 Toshiba Corp Layout of semiconductor integrated circuit

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