JP2831639B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
洗浄剤組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は洗浄剤組成物、更に詳しくは特定の酵素を含
有し、洗浄剤溶液中での酵素安定性にすぐれた洗浄剤組
成物に関する。 〔従来の技術および問題点〕 近年、リン酸塩ビルダーによる水質の富栄養化の問題
から、その代替物質としてアルミノケイ酸塩が配合され
た低リン又は無リン洗剤が主流を占めつつある。 しかしながら、従来技術による無リン洗剤は、アルミ
ノケイ酸塩のイオン交換能が低温で低くなるため、低温
での洗浄性能が満足のゆくものではなかった。又無リン
洗剤の洗浄力増強剤として漂白剤、酵素、非イオン性界
面活性剤等種々のものが配合されることが知られてい
る。この中で、酵素特にプロテアーゼはえり、そで等の
皮脂汚れ及び蛋白質汚れに有効であるが、従来使用され
ているプロテアーゼはその酵素活性を発揮するための至
適温度が高く、低温での無リン洗剤への配合効果は十分
ではなかった。 一方、最近、低温に至適温度を有するアルカリプロテ
アーゼ(特定のバチルス属細菌がアルカリ性培地で生産
するアルカリセリンプロテアーゼAPI−21、特開昭58−1
34990号公報)が見出され、この酵素を配合した低温洗
浄効果の優れた洗浄剤組成物(特開昭59−215400号公
報、特開昭60−84397号公報)が提案されている。 しかしながら、この酵素の洗浄剤溶液中での活性安定
性は未だ不十分な面があった。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明者等はかかる問題点を克服せんと鋭意
研究の結果、特定の界面活性剤とポリエチレングリコー
ルと上記アルカリセリンプロテアーゼAPI−21を併用す
ることにより、洗浄剤溶液中での活性安定性の著しく優
れた洗浄剤を得ることを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は (a) 平均14〜18の炭素原子を1分子中に有するオレ
フィンスルホン酸塩 2〜20重量% (b) 下記の式で表されるα−スルホ脂肪酸塩又はエ
ステル塩 2〜20重量% (式中、Rは炭素数16および18の含有率が50重量%以上
である炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基、Y
は炭素数1〜3のアルキル基又はZ、Zはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノール
アミンである。) (c) 平均分子量が1000〜30000のポリエチレングリ
コール 0.2〜5重量% (d)バチルス属NKS−21号菌(微工研条寄第93号)が
アルカリ性培地で生産する、分子量約22000、等電点がp
H7.4のアルカリセリンプロテアーゼの全洗浄剤組成物1k
g当たり1〜60アンソン単位となる量 を必須成分として含有し、かつ(a)/(b)が重量比
で1/4〜4/1である洗浄剤組成物に関する。 活性成分として使用される(a)成分たる平均14〜18
の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩
はオレフィンを通常の連続薄膜型スルホン化装置でスル
ホン化後、中和、加水分解して得られる。この場合、原
料オレフィンとしてはワックスクラッキング法、チーグ
ラー法による重合法、又はそれらの改良法で得られるC
14〜C18のα−オレフィン:C14〜C18のインナーオレフィ
ン:C14〜C18のビニリデンオレフィン:及びそれらの混
合物が使用される。又塩としてはアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩及びそれらの混合物が使用される。 (b)成分のα−スルホン脂肪酸塩又はエステル塩と
しては炭素原子数16〜18の含有率が50重量%以上の直鎖
状飽和脂肪酸のエステルの誘導体及び炭素原子数1〜3
の飽和1価アルコール、有利にはメタノール及びエタノ
ールが挙げられる。天然の硬化脂肪酸及び脂肪酸混合物
から製造されるスルホ脂肪酸エステルのナトリウム塩、
例えばステアリン酸メチルエステル、パルミチン酸エチ
ルエステル、水素添加パーム核脂肪酸メチルエステル又
は水素添加した牛脂脂肪酸メチルエステルのα−スルホ
ン酸ナトリウム塩を使用するのが有利である。α−スル
ホ脂肪酸エステル塩は一般に従属する量でα−スルホ脂
肪酸二塩を含み、これは工業的後処理、例えばH2O2での
漂白又は中和に際してエステル結合の加水分解により生
じ得る。この二塩は工業的生成物の場合5〜25重量%の
量で含まれるが、これにより生成物の作用硬化が害なわ
れることはない。従って以下においてα−スルホ脂肪酸
エステル塩とは工業的な二塩含有生成物を意味する。 (a)成分及び(b)成分の配合量は各々1〜20重量
%(以下単に%と記す)、好ましくは2〜20%である。
また(a)成分と(b)成分の配合量比は1/4〜4/1とす
るのがよい。本発明の目的を達成するためには、(a)
成分、(b)成分のアルキル鎖長が特に重要でありこの
範囲外では洗浄剤溶液中での酵素の安定性は十分でな
い。 以上の活性成分のみでは溶液中における酵素の経時安
定性が不充分であり、本発明では(c)成分として平均
分子量1000〜30000のポリエチレングリコールを0.2〜5
%配合する。特に平均分子量が10000を越え30000の範囲
のものが好ましい。 本発明に使用されるアルカリセリンプロテアーゼ(成
分(d))は、特開昭58−134990号公報に記載のアルカ
リセリンプロテアーゼAPI−21であり、全洗浄剤組成物1
kg当たり1〜60アンソン単位となる量、好ましくは4〜
30アンソン単位となる量配合される。 アンソン単位(Anson unit,AUと略す)はプロテアー
ゼ活性を表す単位であって、プロテアーゼの活性定量は
アンソン−ヘモグロピン変法により行われる。プロテア
ーゼ活性定量のためのアンソン−ヘモグロピン法におい
ては、変性ヘモグロピンを標準条件下で分解させる。即
ち未分解ヘモグロピンをトリクロロ酢酸(TCA)によっ
て沈降せしめ、次いでTCA可溶性生成物の量をフォーリ
ン・チオカルトー・フェノール試案によって750nmにて
比色定量する。 1アンソン単位(AU)とは1分間に標準条件下でのヘ
モグロピン加水分解における初速度=1m当量のチロシン
がフェノール試薬により呈色するのと同じ呈色度を示す
TCA可溶分量を与える酵素活性量である。〔M.L.Anson,J
ournal of General Physiology,22(1939),P79−89〕 本発明の洗浄剤組成物には上記必須成分に加え下記の
各種界面活性剤を併用することができる。 陰イオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエー
テル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルカン
スルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又は
アルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性
剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキル又はア
ルケニル燐酸エステル又はその塩などが例示される。 陰イオン界面活性剤は、本発明の必須成分である
(a)、(b)成分を含めて一般の洗浄剤組成物におけ
る配合量と同程度に、すなわち15〜35%とするのがよ
い。また陰イオン界面活性剤中の(a)、(b)成分の
合計量は50%以上であるのが好ましい。 両性界面活性剤としては、カルボキシ又はスルホベタ
イン型界面活性剤など、非イオン界面活性剤としては、
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高
級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサ
イド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、脂
肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオキサイ
ドなど、カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモ
ニウム塩などが例示される。 その他本発明の組成物には慣用の補助添加剤、例え
ば、アルミノ珪酸塩、トリポリ燐酸塩、ピロ燐酸塩等の
燐酸塩、エタン−1.1−ジホスホン酸の塩、2−ホスホ
ノブタン−1,2−ジカルボン酸等のホスホノカルボン酸
の塩、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の
塩、ニトリロ3酢酸塩、エチレンジアミン4酢酸塩等の
アミノポリ酢酸塩、ポリアクリル酸、ポリアコニット酸
等の高分子電解質、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等の非解離高分子、特開昭54−52196号公報
記載のポリアセタールカルボン酸重合体、ジグリコール
酸、オキシカルボン酸塩などの有機酸の塩などのビルダ
ーおよび二価金属イオン捕捉剤、珪酸塩、炭酸塩、硫酸
塩などのアルカリ剤あるいは無機電解質、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染防
止剤、アルカラーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどの酵素
パラトルエンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、タル
ク、カルシウムシリケートなどのケーキング防止剤、過
酸化ナトリウム、過硼酸ナトリウム1又は4水和物など
の漂白剤、トリアセチルシアニュレート、p−アセトキ
シベンゼンスルホン酸塩ソーダなどの漂白活性化剤、ケ
イ酸マグネシウム、硫酸マグネシウムなどの過酸化物の
安定化剤、第3ブチルヒドロキシトルエン、ギスチレン
化クレゾールなどの酸化防止剤、螢光染料、青味付剤、
香料などを含むことができるがこれについては特に限定
されず、目的に応じた配合がなされてよい。 アルカリセリンプロテアーゼAPI−21を本発明によっ
て、洗剤に配合するにあたっては、公知の種々の方法を
用いる事ができる。即ち、乾燥酵素濃縮物を粉末のまま
粉末洗浄剤に添加混合する方法、あるいは酵素濃縮液を
洗剤にスプレーする方法もある。しかし、作業性・安全
性・酵素の安定性を考慮すると乾燥酵素濃縮物を予め造
粒製剤化した後、洗剤に混合する方法が最も好ましい。 例えば、プロテアーゼ濃縮物と塩化ナトリウム等の固
体希釈剤とをデキストリン/ポリエチレングリコール等
に代表される結合剤と混合、押出し、製粒、乾燥する方
法を使用できるし、更にその粒状製剤をコーティング剤
をもって被覆する事も出来る。 本発明で使用する洗浄剤生地は噴霧乾燥法、造粒法等
々公知の製造方法で製造されたものが使用されるが、噴
霧乾燥法で製造された洗浄剤生地が好適に使用される。
噴霧乾燥法による洗浄剤生地はその製造条件等について
は特に制約なく界面活性剤、ビルダー等の耐熱成分の水
性スラリーを熱空間に噴霧し乾燥されて得られる粒径が
約50〜700μの中空粒状のもので、該噴霧乾燥後に香
料、酵素、漂白剤、ゼオライトや炭酸ソーダ等の無機ア
ルカリビルダー等の成分を後添加してもよい。 〔発明の効果〕 本発明の洗浄剤組成物は洗剤溶液中での酵素安定性に
優れているので特につけ置き洗いに適している。 〔実施例〕 次に本発明を実施例について説明するが、本発明はこ
れらの実施例によって限定されるものではない。 実施例1 第1表に示す配合の洗浄剤(A〜Eは本発明品、F〜
Iは比較品)を調製し、下記の条件で酵素活性残存率を
調べた。結果を第2表に示す。 試験方法 下記洗浄剤A〜Iの1%水道水溶液(硬度2.5゜DH)
における経時酵素活性残存率について自動分析機オート
アナライザー (テクニコン社)を使用して測定した。
測定の詳細は、下記文献に従った。 文献Anahyst96(2)(1971)P159−163酵素活性残存
率は下記により算出した。 実施例2 第3表に示す配合の洗浄剤(J〜Mは本発明品、N,O
は比較品)を調製し、洗浄試験を行った。 洗浄は下記条件にて3浴目まで行った。すなわち1浴
目の洗浄が終了後汚染布をとり出し、新たに汚染布を投
入して2浴目の洗浄を行った。同様にして3浴目までの
工程を40分間で行った。 (洗浄条件) ターゴトメーター 100rpm 洗浄温度 20℃ 洗浄時間 10分間/1浴4゜DH硬水(硬度成
分はCaのみ) 汚染布5枚//1浴 洗浄濃度 0.133% 汚染布 EMPA116 (Eidgcnssische Maleriabprfungsund Versnchsa
nstalt fr Industrie,Bauwesen und Gewebe,St.Galle
n Switzerland) 洗浄率 R0:汚染前の白布の反射率 RS:汚染布の反射率 RW:洗浄後の汚染布の反射率 第4表より明らかな様に本発明による洗浄剤J〜Mは
比較品N,Oよりも特に2浴,3浴目の洗浄率においてすぐ
れている。
有し、洗浄剤溶液中での酵素安定性にすぐれた洗浄剤組
成物に関する。 〔従来の技術および問題点〕 近年、リン酸塩ビルダーによる水質の富栄養化の問題
から、その代替物質としてアルミノケイ酸塩が配合され
た低リン又は無リン洗剤が主流を占めつつある。 しかしながら、従来技術による無リン洗剤は、アルミ
ノケイ酸塩のイオン交換能が低温で低くなるため、低温
での洗浄性能が満足のゆくものではなかった。又無リン
洗剤の洗浄力増強剤として漂白剤、酵素、非イオン性界
面活性剤等種々のものが配合されることが知られてい
る。この中で、酵素特にプロテアーゼはえり、そで等の
皮脂汚れ及び蛋白質汚れに有効であるが、従来使用され
ているプロテアーゼはその酵素活性を発揮するための至
適温度が高く、低温での無リン洗剤への配合効果は十分
ではなかった。 一方、最近、低温に至適温度を有するアルカリプロテ
アーゼ(特定のバチルス属細菌がアルカリ性培地で生産
するアルカリセリンプロテアーゼAPI−21、特開昭58−1
34990号公報)が見出され、この酵素を配合した低温洗
浄効果の優れた洗浄剤組成物(特開昭59−215400号公
報、特開昭60−84397号公報)が提案されている。 しかしながら、この酵素の洗浄剤溶液中での活性安定
性は未だ不十分な面があった。 〔問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明者等はかかる問題点を克服せんと鋭意
研究の結果、特定の界面活性剤とポリエチレングリコー
ルと上記アルカリセリンプロテアーゼAPI−21を併用す
ることにより、洗浄剤溶液中での活性安定性の著しく優
れた洗浄剤を得ることを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は (a) 平均14〜18の炭素原子を1分子中に有するオレ
フィンスルホン酸塩 2〜20重量% (b) 下記の式で表されるα−スルホ脂肪酸塩又はエ
ステル塩 2〜20重量% (式中、Rは炭素数16および18の含有率が50重量%以上
である炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基、Y
は炭素数1〜3のアルキル基又はZ、Zはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノール
アミンである。) (c) 平均分子量が1000〜30000のポリエチレングリ
コール 0.2〜5重量% (d)バチルス属NKS−21号菌(微工研条寄第93号)が
アルカリ性培地で生産する、分子量約22000、等電点がp
H7.4のアルカリセリンプロテアーゼの全洗浄剤組成物1k
g当たり1〜60アンソン単位となる量 を必須成分として含有し、かつ(a)/(b)が重量比
で1/4〜4/1である洗浄剤組成物に関する。 活性成分として使用される(a)成分たる平均14〜18
の炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩
はオレフィンを通常の連続薄膜型スルホン化装置でスル
ホン化後、中和、加水分解して得られる。この場合、原
料オレフィンとしてはワックスクラッキング法、チーグ
ラー法による重合法、又はそれらの改良法で得られるC
14〜C18のα−オレフィン:C14〜C18のインナーオレフィ
ン:C14〜C18のビニリデンオレフィン:及びそれらの混
合物が使用される。又塩としてはアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩及びそれらの混合物が使用される。 (b)成分のα−スルホン脂肪酸塩又はエステル塩と
しては炭素原子数16〜18の含有率が50重量%以上の直鎖
状飽和脂肪酸のエステルの誘導体及び炭素原子数1〜3
の飽和1価アルコール、有利にはメタノール及びエタノ
ールが挙げられる。天然の硬化脂肪酸及び脂肪酸混合物
から製造されるスルホ脂肪酸エステルのナトリウム塩、
例えばステアリン酸メチルエステル、パルミチン酸エチ
ルエステル、水素添加パーム核脂肪酸メチルエステル又
は水素添加した牛脂脂肪酸メチルエステルのα−スルホ
ン酸ナトリウム塩を使用するのが有利である。α−スル
ホ脂肪酸エステル塩は一般に従属する量でα−スルホ脂
肪酸二塩を含み、これは工業的後処理、例えばH2O2での
漂白又は中和に際してエステル結合の加水分解により生
じ得る。この二塩は工業的生成物の場合5〜25重量%の
量で含まれるが、これにより生成物の作用硬化が害なわ
れることはない。従って以下においてα−スルホ脂肪酸
エステル塩とは工業的な二塩含有生成物を意味する。 (a)成分及び(b)成分の配合量は各々1〜20重量
%(以下単に%と記す)、好ましくは2〜20%である。
また(a)成分と(b)成分の配合量比は1/4〜4/1とす
るのがよい。本発明の目的を達成するためには、(a)
成分、(b)成分のアルキル鎖長が特に重要でありこの
範囲外では洗浄剤溶液中での酵素の安定性は十分でな
い。 以上の活性成分のみでは溶液中における酵素の経時安
定性が不充分であり、本発明では(c)成分として平均
分子量1000〜30000のポリエチレングリコールを0.2〜5
%配合する。特に平均分子量が10000を越え30000の範囲
のものが好ましい。 本発明に使用されるアルカリセリンプロテアーゼ(成
分(d))は、特開昭58−134990号公報に記載のアルカ
リセリンプロテアーゼAPI−21であり、全洗浄剤組成物1
kg当たり1〜60アンソン単位となる量、好ましくは4〜
30アンソン単位となる量配合される。 アンソン単位(Anson unit,AUと略す)はプロテアー
ゼ活性を表す単位であって、プロテアーゼの活性定量は
アンソン−ヘモグロピン変法により行われる。プロテア
ーゼ活性定量のためのアンソン−ヘモグロピン法におい
ては、変性ヘモグロピンを標準条件下で分解させる。即
ち未分解ヘモグロピンをトリクロロ酢酸(TCA)によっ
て沈降せしめ、次いでTCA可溶性生成物の量をフォーリ
ン・チオカルトー・フェノール試案によって750nmにて
比色定量する。 1アンソン単位(AU)とは1分間に標準条件下でのヘ
モグロピン加水分解における初速度=1m当量のチロシン
がフェノール試薬により呈色するのと同じ呈色度を示す
TCA可溶分量を与える酵素活性量である。〔M.L.Anson,J
ournal of General Physiology,22(1939),P79−89〕 本発明の洗浄剤組成物には上記必須成分に加え下記の
各種界面活性剤を併用することができる。 陰イオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエー
テル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルカン
スルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又は
アルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性
剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキル又はア
ルケニル燐酸エステル又はその塩などが例示される。 陰イオン界面活性剤は、本発明の必須成分である
(a)、(b)成分を含めて一般の洗浄剤組成物におけ
る配合量と同程度に、すなわち15〜35%とするのがよ
い。また陰イオン界面活性剤中の(a)、(b)成分の
合計量は50%以上であるのが好ましい。 両性界面活性剤としては、カルボキシ又はスルホベタ
イン型界面活性剤など、非イオン界面活性剤としては、
ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高
級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサ
イド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、脂
肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオキサイ
ドなど、カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモ
ニウム塩などが例示される。 その他本発明の組成物には慣用の補助添加剤、例え
ば、アルミノ珪酸塩、トリポリ燐酸塩、ピロ燐酸塩等の
燐酸塩、エタン−1.1−ジホスホン酸の塩、2−ホスホ
ノブタン−1,2−ジカルボン酸等のホスホノカルボン酸
の塩、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の
塩、ニトリロ3酢酸塩、エチレンジアミン4酢酸塩等の
アミノポリ酢酸塩、ポリアクリル酸、ポリアコニット酸
等の高分子電解質、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン等の非解離高分子、特開昭54−52196号公報
記載のポリアセタールカルボン酸重合体、ジグリコール
酸、オキシカルボン酸塩などの有機酸の塩などのビルダ
ーおよび二価金属イオン捕捉剤、珪酸塩、炭酸塩、硫酸
塩などのアルカリ剤あるいは無機電解質、ポリビニルピ
ロリドン、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染防
止剤、アルカラーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどの酵素
パラトルエンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、タル
ク、カルシウムシリケートなどのケーキング防止剤、過
酸化ナトリウム、過硼酸ナトリウム1又は4水和物など
の漂白剤、トリアセチルシアニュレート、p−アセトキ
シベンゼンスルホン酸塩ソーダなどの漂白活性化剤、ケ
イ酸マグネシウム、硫酸マグネシウムなどの過酸化物の
安定化剤、第3ブチルヒドロキシトルエン、ギスチレン
化クレゾールなどの酸化防止剤、螢光染料、青味付剤、
香料などを含むことができるがこれについては特に限定
されず、目的に応じた配合がなされてよい。 アルカリセリンプロテアーゼAPI−21を本発明によっ
て、洗剤に配合するにあたっては、公知の種々の方法を
用いる事ができる。即ち、乾燥酵素濃縮物を粉末のまま
粉末洗浄剤に添加混合する方法、あるいは酵素濃縮液を
洗剤にスプレーする方法もある。しかし、作業性・安全
性・酵素の安定性を考慮すると乾燥酵素濃縮物を予め造
粒製剤化した後、洗剤に混合する方法が最も好ましい。 例えば、プロテアーゼ濃縮物と塩化ナトリウム等の固
体希釈剤とをデキストリン/ポリエチレングリコール等
に代表される結合剤と混合、押出し、製粒、乾燥する方
法を使用できるし、更にその粒状製剤をコーティング剤
をもって被覆する事も出来る。 本発明で使用する洗浄剤生地は噴霧乾燥法、造粒法等
々公知の製造方法で製造されたものが使用されるが、噴
霧乾燥法で製造された洗浄剤生地が好適に使用される。
噴霧乾燥法による洗浄剤生地はその製造条件等について
は特に制約なく界面活性剤、ビルダー等の耐熱成分の水
性スラリーを熱空間に噴霧し乾燥されて得られる粒径が
約50〜700μの中空粒状のもので、該噴霧乾燥後に香
料、酵素、漂白剤、ゼオライトや炭酸ソーダ等の無機ア
ルカリビルダー等の成分を後添加してもよい。 〔発明の効果〕 本発明の洗浄剤組成物は洗剤溶液中での酵素安定性に
優れているので特につけ置き洗いに適している。 〔実施例〕 次に本発明を実施例について説明するが、本発明はこ
れらの実施例によって限定されるものではない。 実施例1 第1表に示す配合の洗浄剤(A〜Eは本発明品、F〜
Iは比較品)を調製し、下記の条件で酵素活性残存率を
調べた。結果を第2表に示す。 試験方法 下記洗浄剤A〜Iの1%水道水溶液(硬度2.5゜DH)
における経時酵素活性残存率について自動分析機オート
アナライザー (テクニコン社)を使用して測定した。
測定の詳細は、下記文献に従った。 文献Anahyst96(2)(1971)P159−163酵素活性残存
率は下記により算出した。 実施例2 第3表に示す配合の洗浄剤(J〜Mは本発明品、N,O
は比較品)を調製し、洗浄試験を行った。 洗浄は下記条件にて3浴目まで行った。すなわち1浴
目の洗浄が終了後汚染布をとり出し、新たに汚染布を投
入して2浴目の洗浄を行った。同様にして3浴目までの
工程を40分間で行った。 (洗浄条件) ターゴトメーター 100rpm 洗浄温度 20℃ 洗浄時間 10分間/1浴4゜DH硬水(硬度成
分はCaのみ) 汚染布5枚//1浴 洗浄濃度 0.133% 汚染布 EMPA116 (Eidgcnssische Maleriabprfungsund Versnchsa
nstalt fr Industrie,Bauwesen und Gewebe,St.Galle
n Switzerland) 洗浄率 R0:汚染前の白布の反射率 RS:汚染布の反射率 RW:洗浄後の汚染布の反射率 第4表より明らかな様に本発明による洗浄剤J〜Mは
比較品N,Oよりも特に2浴,3浴目の洗浄率においてすぐ
れている。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名)
C11D 1/14 - 1/28
C11D 3/386
C11D 3/20
WPI/L(QUESTEL)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.(a)平均14〜18の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩 2〜20重量% (b)下記の式で表されるα−スルホ脂肪酸塩又はエス
テル塩 2〜20重量% (式中、Rは炭素数16および18の含有率が50重量%以上
である炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基、Y
は炭素数1〜3のアルキル基又はZ、Zはアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノール
アミンである。) (c)平均分子量が1000〜30000のポリエチレングリコ
ール 0.2〜5重量% (d)バチルス属NKS−21号菌(微工研条寄第93号)が
アルカリ性培地で生産する、分子量約22000、等電点がp
H7.4のアルカリセリンプロテアーゼの全洗浄剤組成物1k
g当たり1〜60アンソン単位となる量 を必須成分として含有し、かつ(a)/(b)が重量比
で1/4〜4/1である洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14610985A JP2831639B2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 | 洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14610985A JP2831639B2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 | 洗浄剤組成物 |
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JP2831639B2 true JP2831639B2 (ja) | 1998-12-02 |
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ID=15400352
Family Applications (1)
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JP14610985A Expired - Lifetime JP2831639B2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 | 洗浄剤組成物 |
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GB8629534D0 (en) * | 1986-12-10 | 1987-01-21 | Unilever Plc | Enzymatic detergent & bleaching composition |
JPH0676599B2 (ja) * | 1988-10-12 | 1994-09-28 | ライオン株式会社 | 高嵩密度粒状洗剤組成物 |
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-
1985
- 1985-07-03 JP JP14610985A patent/JP2831639B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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