JP2830849B2 - 原子線ホログラフィを用いる原子線パターン形成方法 - Google Patents

原子線ホログラフィを用いる原子線パターン形成方法

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超LSI製造におけ
る超微細パターン転写技術に関し、特にホログラムを利
用した原子線によるパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパターン形成方法として
は、レジストが塗布された基板にマスクを接触させて光
学露光によりパターン転写を行うステッパ技術によるも
のがある。ステッパによる超微細パターン転写技術(以
下、リソグラフィと称する)では、その光学系に多くの
レンズを用いるために複雑な調整作業が必要であった。
また、マスクに付着した一つの“ごみ”が致命的な転写
パターンの欠陥を形成してしまうなどの不具合があり、
さらに、パターン分解能がレンズ系の収差で決定される
ので、超微細パターンの形成に限界が生じるという欠点
がある。
【0003】上述したステッパによる方法に対して、ホ
ログラムによるパターン転写技術も超微細リソグラフィ
の一手法として位置づけられるが、このホログラフィッ
クな手法によるパターン転写では、ホログラムの再生に
は複雑なレンズ系を必要としない。また、マスクを用い
ないでパターン転写ができる。このために、ステッパの
工程で問題となるごみの影響を受けづらい。同様に、ホ
ログラムに記録されたパターン情報はホログラム面の全
体に分散して記録されているために、ホログラムの一部
分に多少の物理的欠陥が発生しても、再生像には致命的
な欠陥を生じることは少なく、欠陥に強い事が特徴であ
る。また、ホログラム再生では、記録した時と同じ光学
系で再生する場合には、収差がなくなる特徴があり、最
終的なパターンの分解能は波長で決定される。この収差
の問題では、現在の縮小光学系を用いるステッパではパ
ターン分解能がこのレンズ収差で決定されるのに対し
て、ホログラムによるリソグラフィでは簡単な光学系で
波長限界での高分解能パターン形成ができる特徴を持
つ。このようなホログラフィを用いた光学リソグラフィ
装置はすでに市販され、実用レベルで製造プロセスのな
かで稼動している。
【0004】現在の超LSI製造ではサブミクロンメー
トル程度のパターン形成が必要で、そこで用いられる光
源としては、G線、I線と徐々に短波長化がすすんでい
る。最近では、さらに短波長のKrFやArFを用いた
紫外線レーザでパターンを形成が議論されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな優れた特徴を持つホログラフィ応用のリソグラフィ
手法においても次に述べるような問題があり、若干の例
について説明する。 (1)従来の光によるホログラフィを用いる露光技術で
もパターン形成では一度レジストにパターンを形成し、
その後、リフトオフもしくは、エッチングによって所望
のパターンを形成する技術であった。すなわち、例え
ば、ドーパントを局所的にドープしようとした場合、一
度基板にレジストパターンを形成し、レジストパターン
形成後にドーパントをイオン注入するか、蒸着等の手法
で塗布し、次にレジストを剥離するような工程が必要
で、多くの手間と費用とを要する。 (2)ホログラフィによるパターン形成では、その最小
分解能はホログラム乾板の大きさと用いる光源の波長に
依存する。この場合、分解能δXはレンズ光学系の公式
δX=λL/D(δXは分解能、λは波長、Lはホログ
ラムとレンズの距離、Dはホログラムの直径)で与えら
れる。利用しうるホログラムの大きさには限界があるか
ら、最終的にパターン分解能は、波長に依存する事にな
る。そこで、原子波の波長は数nm程度であるから、原
理的には原子波によるホログラフィで超微細なパターン
をマスクレスで直描できる可能性がある。
【0006】ここで利用するホログラム乾板上の情報は
物体から出てきた波(物体波)の位相・強度情報であ
り、物体形状(パターン)の情報からフーリエ変換を用
いて得られるものである。このことから、ホログラム
は、人工的に計算で作り出す事が可能であり、1967
年にコンピューターによる2値の計算機ホログラムが示
された。以来、デジタル・ファースト・フーリエ・トラ
ンスファ(DFFT)の方法が改良され、良質の再生像
が形成されるようになり、3次元パターンの形成もコン
ピュータ合成ホログラムの手法を用いてできるようにな
っている。このようなコンピュータ合成ホログラムは仮
想物体からの光学情報、特に位相情報を0から1の情報
としてホログラム上に記録するものである。ホログラム
の情報記録面を有限数のセルに分割し、例えば、1を光
100%透過の穴(セル)に、0を100%不透過に対
応させるもので、ホログラムにはこれらの穴が仮想物体
からの位相・強度情報にしたがって形成されている。
【0007】ここで、まず、パターンの分解能を上げよ
うとした場合、波長を短くしていけば良い事になる。す
なわち、現在用いられている、KrF、ArF等のエキ
シマレーザーの波長を超える微細加工では、さらに波長
の短いX線、もしくは、電子線・原子線をリソグラフィ
用光源として用いる事が有効である。高分解能のホログ
ラフィックパターンの形成では、その光源としては、干
渉性の良好な波動性のものであればよい。例えば、フィ
ールドエミッションで放出される電子線の物質波(ド・
ブロイ波)を用いる事が可能である。例えばアプライド
・フィジックス・レター(Appl.Phys.Let
t)1995年、66巻、1560頁には、100ke
Vの電子線の波長は0.03オングストロームであり、
この電子線を用いてバイプリズム(ホログラムの一種)
でグレーティングを形成した例が示されている。また、
原子波による干渉実験も行われており、例えばサイエン
ス1993年,262巻,877頁には、レーザー冷却
によるCr原子を、レーザー光線の定在波を回折格子と
した、ミクロンオーダーの微細解説パターンの形成例が
報告されている。
【0008】しかしながら上述したような穴を用いて固
定的に形成されたホログラムや、レーザ光線の定在波を
用いた回折では任意のパターンに対応してパターン像を
形成することはむずかしい。 (3)これに対して、ネイチャー(Nature)19
96年4月25日号691頁から694頁には、計算機
によるバイナリーホログラムを用いてNe原子線を操作
する方法が述べられている。計算機ホログラムを用いる
利点は、簡便に任意のパターンの2値ホログラムが得ら
れる事である。すなわち、任意のパターンを計算機に入
力し、その2次元フーリエ変換によって位相情報を得
る。この位相情報をもとに、穴の開口位置で位相を表現
しホログラムを加工できる。このような方法で得られた
ホログラムに波長7nmの原子線を照射し、原子線によ
る明瞭な2次元のホログラム再生像“F”パターンが得
られている。しかしながら、この方法では、1種類の再
生像に対して1つのホログラムを用意する必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】例えばジャパン・ジャー
ナル・オブ・アプライド・フィジクス 1992年31
巻の436頁から438頁にはダブルスリットを通過す
ることによって形成される原子線の干渉縞が電場変調を
受ける事が述べられている。これは、シュタルク効果に
よって原子の位相が変化する事を示している。すなわ
ち、電場で原子波の位相を制御できることを示してい
る。
【0010】本発明では、このような原子線の性質を用
いて、ホログラフィの技術と組み合わせる事で、任意の
パターンを電極対付きスリットアレイの各電極対電位を
制御するだけで原子の任意パターンを得、極微細リソグ
ラフィ技術への応用方法を示している。
【0011】本発明はさらに、上述した電極対付きスリ
ットアレイの代りに電線付きスリットアレイを用いて、
各電線を通じる電流による磁場を制御することにより同
様に原子の任意のパターンを得る方法を開示している。
【0012】すなわち、本願は、基板面に間隔を置いて
複数のスリットが1列に配置された1次元スリットアレ
イより構成され、前記各スリットは当該スリット内で1
次元スリットアレイの方向と直角かつ基板面に平行な方
向に電場を生成するための電極対を備えている原子線ホ
ログラムを用いて、各スリットの電極対に、当該スリッ
トを通過する原子線に任意のホログラム再合成パターン
に対応する位相シフトを与える電場を生成するための電
位をそれぞれ印加し、原子線ホログラム面に垂直に原子
線を入射させ、1次元スリットアレイを通過する原子線
により任意の1次元ホログラム再合成パターンを得、ま
たは、上述した電極対の代りに各スリットは、当該スリ
ット内で基板面と垂直方向に磁場を生成するための電線
を備えている原子線ホログラムを用いて、各スリットの
電線に、当該スリットを通過する原子線に任意のホログ
ラム再合成パターンに対応する位相シフトを与える磁場
を生成するための電流をそれぞれ通じ、原子線ホログラ
ム面に垂直に原子線を入射させ、1次元スリットアレイ
を通過する原子線により任意の1次元ホログラム再合成
パターンを得ることとしている。
【0013】また本願の他の方法によれば、上述した1
次元パターンの形成方法を用いて、まず、任意の2次元
パターンを複数列の1次元パターンに分割し、順に1列
ずつ、1次元ホログラム再合成パターンを再生基板上に
再成し、1列分の再成が終るごとに分割の1ピッチ分だ
け、再生基板を1次元スリットアレイと直角方向に移動
させ、分割したすべての1次元パターンについて1次元
ホログラム再合成パターンを再成することにより、2次
元ホログラム再合成パターンを得ることとしている。
【0014】さらに本願は他の方法として、基板面に間
隔を置いて複数のスリットが1列に配置された1次元ス
リットアレイの複数列よりなる2次元スリットアレイを
備え、各スリットは当該スリット内で1次元スリットア
レイの方向と直角かつ基板面に平行な方向に電場を生成
するための電極対を備えている2次元の原子線ホログラ
ムを用いて、各スリットの電極対に、当該スリットを通
過する原子線に任意のホログラム再合成パターンに対応
する位相シフトを与える電場を生成するための電位をそ
れぞれ印加し、原子線ホログラム面に垂直に原子線を入
射させ、2次元スリットアレイを通過する原子線により
任意の2次元ホログラム再合成パターンを得、または、
上述した電極対の代りに各スリットは、当該スリット内
で基板面と垂直方向に磁場を生成するための電線を備え
ている2次元の原子線ホログラムを用いて、各スリット
の電線に、当該スリットを通過する原子線に任意のホロ
グラム再合成パターンに対応する位相シフトを与える磁
場を生成するための電流をそれぞれ通じ、原子線ホログ
ラム面に垂直に原子線を入射させ、2次元スリットアレ
イを通過する原子線により任意の2次元ホログラム再合
成パターンを得るものである。
【0015】本願はさらに、上述した2次元パターン形
成方法を用いて大形の任意の2次元ホログラム再合成パ
ターンを得る原子線パターン形成方法として、任意の大
形の2次元パターンを複数の並行する小区域に分割し、
1区域の2次元ホログラム再合成パターンの再生が終る
ごとに1区域分だけ再生基板を並行方向と直角に面方向
に移動させ、所要回数のパターン再生をくり返すことに
より、大形の任意の2次元ホログラム再合成パターンを
得ることとしている。
【0016】本発明のさらに他の方法は、上述した2次
元のパターン形成方法を用いて、任意の3次元パターン
を互いに平行な平面で切断して焦点距離の異なる複数の
2次元パターンに分解し、まず、底面の2次元ホログラ
ム再合成パターンを再成基板上に再成し、次に、再成さ
れた底面の再合成パターンの上に、その上面を焦点面と
して次順の面の2次元ホログラム再合成パターンを再生
し堆積させ、以下、同様にして順にすべての2次元パタ
ーンについてそれらの2次元ホログラム再合成パターン
を再成・堆積させることにより、任意の3次元ホログラ
ム再合成パターンを得るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例を図
面を参照して説明する。
【0018】まず、原子線ホログラフィ技術応用の基本
となる原子線の発生技術と基本的なホログラフィ技術に
ついて説明する。図1(a)は本発明の原子線ホログラ
フィを用いるパターン形成方法を適用したホログラフィ
装置の基本的構成を示す説明図、図1(b)は本装置の
原子線として用いられるNe原子のエネルギ準位の変化
を示す図である。
【0019】原子線をホログラムの再生に用いるために
は、波長の揃った原子波を得る必要がある。原子線源
は、レーザートラップ法により極低温のNe原子を生成
するものである。以下にこの装置の概要を述べたあと、
原子線ホログラフィによるパターンの再生を詳述する。
装置は大別してグロー放電により励起態状態のNe原子
を生成する放電部分101と、原子ソースからイオン等
を除去するための偏向器102と、第一段の冷却領域を
形成するゼーマン減速器(Zeeman Slowe
r)103と、第二段の冷却領域を形成する磁気光学ト
ラップ(Magneto−optic Trap)10
4とより構成されている。
【0020】まず、Neガスの最低励起状態1s5 は1
6eVあり、基底状態からの遷移を冷却に用いるのは不
可能である。そこでNe原子のレーザトラップでは、図
1(b)に示すように1s5 と2p9との間の遷移を利
用する。この最低励起状態は寿命が長い準安定状態であ
る。この準安定励起状態のNeを生成する部分が放電部
分101である。励起状態のNe原子は偏向器102を
通過することで余分なイオン・電子等がのぞかれ、ゼー
マン減速器103に導かれる。300°K程度のNe原
子は運動速度として約660m/secの速度を持って
いる。ここでは原子線に対向して冷却レーザ光105を
照射して原子線を減速させる。Ne原子はその飛行方向
と対向するフォトンと衝突する事で運動が減速される。
このときNe原子から自然放出されるフォトンの放出方
向はランダムであるから、多数回のフォトンの吸収・放
出を繰り返す過程でのフォトン放出に伴う運動量の変化
は相殺されてゼロである。例えばNeの場合停止するま
でに20000回以上の吸収放出を繰り返して700μ
secの時間を要し、この間に23cm飛行する。とこ
ろが、660m/secから停止するまでの間にはNe
原子はドップラー効果の影響を受ける。このドップラー
効果による共鳴周波数のずれは、冷却に用いる遷移のス
ペクトルの幅γよりもずっと大きく、レーザ周波数を固
定したままではすぐに共鳴からずれてしまう。この共鳴
周波数のずれ(ドップラーシフト)をゼーマン効果で補
正して共鳴周波数を一定に保ち、レーザ周波数を変化さ
せることなく原子線減速を行うようにしたものがゼーマ
ン減速器103である。ゼーマン減速器103入り口で
のドップラーシフトは大きく、減速するに従いドップラ
ーシフトの量は減っていくので、これを補正するソレノ
イド(ドップラー同調ソレノイド)の磁場強度に勾配が
つけてあって、距離の平行根に比例する磁場分布がとら
れる。
【0021】ゼーマン減速器103の出口でNe原子の
速度は数十m/secとなっている。ゼーマン減速器1
03の出口は、Ne原子を最終的にトラップするための
磁気光学トラップ104に接続されている。磁気光学ト
ラップ104では、4重極磁場と4方向からのレーザに
よる磁気光学トラップ作用が行われる。ドップラー同調
ソレノイドの中心軸上に反転ソレノイドが置かれて、こ
の両者の空間に四重極磁場が形成される。四重極磁場の
中では、原子がどの方向にずれても、磁場によるゼーマ
ン効果をうけて遷移の共鳴周波数が低下する。このため
常に中心方向に向かうレーザ光がより共鳴に近く、常に
Ne原子に対して中心方向に力が働く。またドップラー
冷却作用も同時に働く。
【0022】このようにして、Ne原子は四重極磁場の
中心にトラップされ、トラップされている領域は原子雲
を形成し、その直径は50μm以下で、点光源に近い。
このトラップされたNe原子の温度は絶対温度で50m
°K程度である。次に、このトラップされた原子(雲)
に、トラップから開放されるように波長598nmのト
ランスファーレーザ106を図1(a)に示すように上
方から照射する。このレーザ106により、トラップさ
れたNe原子は1s5 から2p5 に遷移し、UVUフォ
トンを放出して1s3 の状態に移り、トラップから開放
される。開放されたNe原子は、重力場を自由落下す
る。自由落下を始めたNe原子は重力加速を受ける。こ
の装置の場合、約40cm落下してホログラム107の
面に到達する。ここでNe原子の速度は280cm/s
ecでこの時のドブロイ波長(λ=h/mv)は約7n
mである。
【0023】なお、以上の説明ではNe原子線を用いる
場合について説明したが、その他、例えばNa、Al、
Si、Ca、Ni、Agなどの各原子やその他の原子の
原子線を用いることもできる。
【0024】以上のような原理にもとずく極低温原子線
源を用いて、本発明の方法により電場変調型ホログラム
または磁場変調型ホログラムを用いる原子線ホログラフ
ィにより、各種のパターン像を再生することができる。
【0025】まず、図2に電極対付きの1次元スリット
アレイを用いたホログラムを示す。このスリットアレイ
は、厚さが500nmのSiNホログラム基板3上に多
数のスリット1が1列に並んで形成されたもので、スリ
ット1の幅が1ミクロンで長さが5ミクロンである。本
実施形態例では256個のスリット1よりなるスリット
アレイを用い、各スリット1には、電極対2が、スリッ
トアレイの配列方向と直角かつホログラム基板面と平行
方向に電場を生成するようにそれぞれ配置されている。
また、各スリットごとに独立して電極対に電位を印加し
て電場を生成させるようになっている。
【0026】次に、この電極対付きスリットアレイの動
作原理を図3に示す。図3(a)において、横軸には1
次元スリットアレイの配列方向の位置座標Xをとる。図
3(a)の縦軸は、X軸に対応して各位置におけるスリ
ット1を通過する入射原子線に与えるべき位相シフトの
量φ(E)を示している。入射原子線の位相シフト量φ
(E)は電場の2乗に比例し、図3(a)に例示するよ
うな形の位相シフト量φ(E)を発生させるように、対
応する各位置のスリット電極対2にそれぞれの電位を印
加することにより、この電極対付き1次元スリットアレ
イよりなるホログラムへの入射原子線は、図3(b)の
様にA,Bの2点にフォーカスするように調整できる。
【0027】このような原理にもとづいて、1次元スリ
ットアレイを用いた2次元パターン形成方法のブロック
ダイアグラムを図4に示す。再生する任意の2次元パタ
ーン6に対応するパターン情報はCPU7により平行す
る多数の1次元パターン情報に分割される。いまの場
合、256行に分割している(ステップS1)。この1
本の1次元情報に対してスリットアレイのスリット数に
対応したフーリエ変換処理が行なわれ(ステップS
2)、各スリット位置での位相情報φ(E)が計算で得
られる(ステップS3)。この位相情報φ(E)に基づ
いた各スリット位置での印加電圧が計算され、デジタル
・アナログ・コンバータ8を介して、各電極対2に電位
が印加される。この1次元スリットアレイに原子線5が
照射されると、回折を起こして、1次元のパターンが再
生される。再生系には原子線5の高次再生像を除去する
ために、ホログラム面と基板面との間にアパーチャー4
が設置されている。このようにして、1スリットアレイ
の原子線照射により1本の1次元のパターン再生が完了
すると、基板ステージコントローラ9により基板ステー
ジを1スリットアレイ分だけスリットアレイの方向と直
角方向に移動させて、次順のスリットアレイの位相情報
に対して同様のステップを繰返し、原子線5を照射して
2本目の再生パターンを得る。以下、基板ステージの移
動と、分割された1次元パターン情報の再生とを同期さ
せて同様の動作を繰り返せば、もとの任意の2次元パタ
ーンが原子線パターンとして再生される。
【0028】次に、2次元の電極対付きアレイによるホ
ログラムを用いた原子線ホログラフィ再生について説明
する。図5には図2と同様にSiNホログラム基板3上
に形成した2次元電極対付きスリットアレイを示す。こ
の2次元電極対付きホログラムは、4ミクロンピッチで
1ミクロン角のスリット(穴)21が形成され、それら
の両端には電極対が形成されている。従来のバイナリー
ホログラムと根本的に異なるのは、従来の計算機による
バイナリーホログラムでは穴の位置で位相を、また単位
面積の穴の数で振幅を表すのに対して、電極対付きホロ
グラムでは穴の位置が規則的に固定されている事であ
る。これは、前述のように、印加電位によって穴を通る
原子波の位相を制御できることに起因している。図6に
はこの電極対付きホログラムを用いた原子線ホログラフ
ィ再生装置の構成概略図を示す。まず、画生目的の任意
の2次元パターン13はCPU7により読みこまれ(ス
テップS11)、2次元フーリエ変換によって、電極対
付きホログラムの各穴に対して設定すべき位相情報に変
換される(ステップS12)。この位相情報は各電極対
に印加すべき電位情報φ(E)に変換され(ステップS
13)、フレームメモリ10に記憶される。この印加電
圧情報は、デジタル・アナログ・コンバータ8を介して
各穴の電極対に印加される。このシステムの場合も、基
板ステージ移動が計算機で制御され、1回の2次パター
ンのホログラム再生が完了するごとに、所定距離だけ移
動される。このような基板ステージの移動との組み合わ
せは原子線パターン形成で大きなメリットをもつ。例え
ば、1枚のホログラムでは入りきれないような大きなパ
ターンでも、これを分割して、ステージの移動と組み合
わせることで広範囲のパターン形成が可能となってい
る。
【0029】以上説明した各例においては、すべて電極
対付きの1次元または2次元スリットアレイを用いて各
スリット内に、スリットを通過する原子線に対して所要
の位相シフトを与える電場を生成する場合を示している
が、電場の代りに各スリット内に磁場を生成することに
より、全て同様の効果を得ることができる。
【0030】すなわち、図7および図8にそれぞれ1次
元および2次元のスリットアレイを備えたホログラムを
示す。各スリット21にはそのすぐ横に、1次元スリッ
トアレイの方向と直角かつホログラム面方向に電線22
が添えられており、この電線22に電流を通じることに
より当該スリット内に磁場を生成することができる。そ
こで、各電線22に通じる電流を、図9に示すように位
置Xのスリット21に対して当該スリットを通過する原
子線に目的とする任意のホログラム再合成パターンに対
応する位相シフトφ(I)を与える磁場を生成するよう
に、それぞれ、設定することにより、所要のホログラム
再合成パターンを得ることができる。図9のφ(I)曲
線は図3(a)に示したφ(E)曲線と同一で、したが
って、前述した電場による場合と全く同一の作用効果を
得ることができることは、当業者により容易に理解でき
る。
【0031】さらに本発明の他の実施形態例によれば、
上述した電極対付きまたは電線付きの2次元原子線ホロ
グラムを用いて任意の3次元パターン形成が可能であ
る。すなわち、通常のフーリエ変換では、物体からホロ
グラム面までの距離と再生像までの距離を固定して計算
する。もちろん、ホログラムが十分に大容量であれば3
次元物体の情報をすべて記録することも可能である。し
かし、現実に形成可能なホログラムでは、有限の情報量
のなかで十分なコントラストを有する3次元像を再生す
ることは困難である。ところが、本実施形態例の場合
は、図10(a)に示すような立体パターンを原子線ホ
ログラフィで再生・堆積させることができる。
【0032】まず、この立体パターンをいくつかの2次
元パターンに分解し、底辺から順次a面、b面、c面、
・・とする(図10(a))。a、b、c各面はそれぞ
れ焦点距離とパターン形状の異なる2次元ホログラムと
して再生できる。a、b、c、各面のホログラム情報を
計算し、順次a面から原子線で再生していくと、a面の
再生で原子線による堆積により高さが増加し(図10
(b))、その上面が次のb面再生の時の焦点面とな
る。ここで、b面を再生(堆積)し(図10(c))、
順次c面(図10(d))・・と堆積させることで、立
体構造の再生が可能である。これは例えば、フレネルゾ
ーンプレートのようなものの形成には有効である。原子
線の堆積は、原子のエネルギーが小さく、基板へのダメ
ージが少ない事とマイグレーションが少ないことが特徴
である。これは、同様に原子を操作するイオン注入法が
数十keVの大きなエネルギーイオンを用いる点と大き
く異なる。波動性を利用した原子線ホログラムによるパ
ターン形成では、原子は基板上へ軟着陸する。これが3
次元パターン形成ができる要因である。
【0033】以上述べた原子線ホログラフィによるパタ
ーン形成においては、その再生パターンのサイズは自由
に可変できる事が大きな特徴である。ホログラム自体が
原子線の波動の回折をおこすものであり、この中にレン
ズの回折成分を重畳して導入する事でホログラム再生像
を拡大・縮小することが可能である。あるいは、元のパ
ターンに対して、故意に補正を加える事も可能である。
この機能は特に、ホログラム再生において再生パターン
の大きさを自由に、かつ、リアルタイムに制御する事が
可能となり、本方法が微細パターン形成において非常に
有効な点となる。すなわち、目的とするパターンに対し
て、実際のパターンを見ながら意図的に歪みを補正した
り、形状補正したりすることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1次元ま
たは2次元のスリットアレイを備えた原子線ホログラム
を用いて、各スリットに設けられた電極対または電線に
それぞれ、電位を与えまたは電流を通じて、通過する原
子線に所要の位相シフトを与える電場または磁場を形成
することにより、任意のパターンのホログラム再生像を
得る事が可能となり、特に原子線の波長が短いことから
1次元や2次元の超微細パターンの形成が可能になると
共に、連続パターンや3次元パターン、さらには時間の
経過に伴ってパターンを変化させるなどの原子線パター
ンの再生が可能となり、すなわち、表面レリーフ型の3
次元パターンの形成も可能となる。この事から、原子線
の干渉計はもとより、超微細加工が要求されている大規
模集積回路への応用や、表面レリーフ型フレネルゾーン
プレート等の3次元パターンの形成が容易に可能とな
り、工業生産的優位性が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は原子線発生装置と本発明の一実施
形態例によるホログラフィ装置の配置を示す概略図、図
1(b)はNe原子のエネルギー準位の変化を示す説明
図である。
【図2】電極対付きの1次元ホログラムの構成図であ
る。
【図3】図3(a)は電極対付き1次元ホログラムの各
スリットに与えられる位相シフト量を示す曲線図、図3
(b)は入射原子線によるパターン像再生の原理の説明
図である。
【図4】電極対付き1次元ホログラムによる2次元パタ
ーンの再生方法の説明図である。
【図5】電極対付き2次元ホログラムの構成図である。
【図6】電極対付き2次元ホログラムによる2次元パタ
ーンの再生方法の説明図である。
【図7】電線付き1次元ホログラムの構成図である。
【図8】電線付き2次元ホログラムの構成図である。
【図9】電線付き1次元ホログラムの各スリットに与え
られる位相シフト量を示す曲線図である。
【図10】3次元構造のパターンの作成手順を示す説明
図である。
【符号の説明】
1,21 スリット 2 電極対 3 SiNホログラム基板 4 アパーチャー 5 原子線 6 再生像 7 CPU 8 ディジタル・アナログ・コンバータ 9 ステージコントローラ 10 フレームメモリ 22 電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03H 5/00 G03H 1/08 G03F 7/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板面に間隔を置いて複数のスリットが
    1列に配置された1次元スリットアレイより構成され、
    前記各スリットは当該スリット内で1次元スリットアレ
    イの方向と直角かつ基板面に平行な方向に電場を生成す
    るための電極対を備えている原子線ホログラムを用い
    て、 前記各スリットの電極対に、当該スリットを通過する原
    子線に任意のホログラム再合成パターンに対応する位相
    シフトを与える電場を生成するための電位をそれぞれ印
    加し、 前記原子線ホログラム面に垂直に原子線を入射させ、 前記1次元スリットアレイを通過する原子線により任意
    の1次元ホログラム再合成パターンを得る原子線パター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】 基板面に間隔を置いて複数のスリットが
    1列に配置された1次元スリットアレイより構成され、
    前記各スリットは当該スリット内で基板面と垂直方向に
    磁場を生成するための電線を備えている原子線ホログラ
    ムを用いて、 前記各スリットの電線に、当該スリットを通過する原子
    線に任意のホログラム再合成パターンに対応する位相シ
    フトを与える磁場を生成するための電流をそれぞれ通
    じ、 前記原子線ホログラム面に垂直に原子線を入射させ、 前記1次元スリットアレイを通過する原子線により任意
    の1次元ホログラム再合成パターンを得る原子線パター
    ン形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2記載の原子線
    パターン形成方法を用いて2次元ホログラム再合成パタ
    ーンを得る原子線パターン形成方法であって、 任意の2次元パターンを複数列の1次元パターンに分割
    し、 順に1列ずつ、1次元ホログラム再合成パターンを再生
    基板上に再成し、1列分の再成が終るごとに分割の1ピ
    ッチ分だけ、再生基板を1次元スリットアレイと直角方
    向に移動させ、 分割したすべての1次元パターンについて1次元ホログ
    ラム再合成パターンを再成することにより、2次元ホロ
    グラム再合成パターンを得る原子線パターン形成方法。
  4. 【請求項4】 基板面に間隔を置いて複数のスリットが
    1列に配置された1次元スリットアレイの複数列よりな
    る2次元スリットアレイを備え、前記各スリットは当該
    スリット内で1次元スリットアレイの方向と直角かつ基
    板面に平行な方向に電場を生成するための電極対を備え
    ている2次元の原子線ホログラムを用いて、 前記各スリットの電極対に、当該スリットを通過する原
    子線に任意のホログラム再合成パターンに対応する位相
    シフトを与える電場を生成するための電位をそれぞれ印
    加し、 前記原子線ホログラム面に垂直に原子線を入射させ、 前記2次元スリットアレイを通過する原子線により任意
    の2次元ホログラム再合成パターンを得る原子線パター
    ン形成方法。
  5. 【請求項5】 基板面に間隔を置いて複数のスリットが
    1列に配置された1次元スリットアレイの複数列よりな
    る2次元スリットアレイを備え、前記各スリットは当該
    スリット内で基板面と垂直方向に磁場を生成するための
    電線を備えている2次元の原子線ホログラムを用いて、 前記各スリットの電線に、当該スリットを通過する原子
    線に任意のホログラム再合成パターンに対応する位相シ
    フトを与える磁場を生成するための電流をそれぞれ通
    じ、 前記原子線ホログラム面に垂直に原子線を入射させ、 前記2次元スリットアレイを通過する原子線により任意
    の2次元ホログラム再合成パターンを得る原子線パター
    ン形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項4もしくは請求項5記載の原子線
    パターン形成方法を用いて大形の任意の2次元ホログラ
    ム再合成パターンを得る原子線パターン形成方法であっ
    て、 まず、任意の大形の2次元パターンを複数の並行する小
    区域に分割し、 1区域の2次元ホログラム再合成パターンの再生が終る
    ごとに1区域分だけ再生基板を並行方向と直角に面方向
    に移動させ、所要回数のパターン再生をくり返すことに
    より、大形の任意の2次元ホログラム再合成パターンを
    得る原子線パターン形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項4もしくは請求項5記載の原子線
    パターン形成方法を用いての任意の3次元ホログラム再
    合成パターンを得る原子線パターン形成方法であって、 任意の3次元パターンを互いに平行な平面で切断して焦
    点距離の異なる複数の2次元パターンに分解し、 まず、底面の2次元ホログラム再合成パターンを再成基
    板上に再成し、 次に、再成された底面の再合成パターンの上に、その上
    面を焦点面として次順の面の2次元ホログラム再合成パ
    ターンを再生し堆積させ、 以下、同様にして順にすべての2次元パターンについて
    それらの2次元ホログラム再合成パターンを再成・堆積
    させることにより、任意の3次元ホログラム再合成パタ
    ーンを得る原子線パターン形成方法。
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