JP2830651B2 - 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置 - Google Patents

自動変速機のエンジンブレーキ制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機のエンジンブ
レーキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は各種摩擦要素の選択的油圧
作動により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定
するが、エンジンのアクセルペダルを釈放した時に常時
作用するエンジンブレーキが大きな減速感を乗員に与え
て好ましくないことから、通常の自動変速機は反力要素
として作用する油圧作動式の摩擦要素に並列的にワンウ
エイクラッチを設置する。この場合、反力要素としての
油圧作動式摩擦要素を通常は解放しておくことで、上記
の減速感をワンウエイクラッチのフリーランニングによ
り無くし得る。
【0003】そして、長い降坂路等でエンジンブレーキ
が必要な時は、上記ワンウエイクラッチに並列的な上記
反力要素としての摩擦要素であるオーバーランクラッチ
(エンジンブレーキ用の摩擦要素)を油圧作動させてワ
ンウエイクラッチのフリーランニングを不能にし、これ
によりエンジンブレーキが効くようにする。
【0004】ところでエンジンブレーキ用の摩擦要素を
油圧作動させるに当たって従来は、例えば実開昭61−
14124号公報に見られる如く、運転者によるスイッ
チの手動操作で電気的な信号を発生させ、この電気的な
信号によりエンジンブレーキ用の摩擦要素へ油圧を供給
し、該摩擦要素の油圧作動を実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、かように運
転者の手動操作によりエンジンブレーキを生起させる自
動変速機では、運転者の負担が多くなり、自動変速機の
商品価値が低い。
【0006】本発明は、エンジンブレーキが必要か否か
は概ねエンジンの負荷状態に表れることから、エンジン
の無負荷状態に応答して自動的に自動変速機をエンジン
ブレーキ可能状態となし得るような自動変速機のエンジ
ンブレーキ制御装置を構築し、もって上記従来の問題を
解消することを主目的とする。
【0007】ところで、エンジンの無負荷状態を単にア
クセルペダルのアイドル位置により検知するのでは、ア
クセルペダルの釈放時必ずエンジンブレーキが効く状態
になり、運転者が前記ワンウエイクラッチのフリーラン
ニングを介した減速感のない惰性走行を希望したアクセ
ルペダルの釈放時にこの要求を満足させ得ず、意に反し
たエンジンブレーキを不快に感ずることがある。
【0008】そこで本発明は更に、アクセルペダルにア
イドル位置を超えて戻るオーバーアイドル位置を設定
し、この位置で自動的に自動変速機をエンジンブレーキ
が効く状態にし得るようにして、上記の不快に関する問
題をも解消しようとするものである。
【0009】本発明は又、自動変速機をエンジンブレー
キ可能状態にする時、変速パターンの切り換えにより適
切なエンジンブレーキ力が発生するようにすることを目
的とする。
【0010】しかしてこの場合、変速パターンの切り換
えで自動変速機は短時間の内に一旦他の変速段に投入さ
れた後直ちに元の変速段に復帰する不快な変速を生じ易
い傾向になることから、本発明は当該問題解決をも実現
した自動変速機のエンジンブレーキ制御装置を提案する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、本
発明による自動変速機のエンジンブレーキ制御装置は図
1に概念を示す如く、エンジン動力を選択変速段に応じ
たギヤ比で変速して出力すると共に、エンジンから出力
側への動力伝達のみを許すワンウェイクラッチ及びこの
ワンウェイクラッチに並列に設けられたオーバーランク
ラッチを有し、オーバーランクラッチを電気的な信号で
締結させることによりエンジンブレーキが効く状態にな
し得る自動変速機において、前記エンジンのアクセルペ
ダルに、その釈放時にエンジンアイドリング位置を越え
て戻るオーバーアイドル位置を設定し、該アクセルペダ
ルのオーバーアイドル位置で他のアクセルペダル位置の
時と異なる状態になってアクセルペダルのオーバーアイ
ドル位置を検出するオーバーアイドルスイッチと、該オ
ーバーアイドルスイッチからの信号に応答してアクセル
ペダルのオーバーアイドル位置で前記電気的な信号を発
するエンジンブレーキ信号発生手段と、同じくオーバー
アイドルスイッチからの信号に応答してアクセルペダル
のオーバーアイドル位置では別に定めたエンジンブレー
キ用の変速パターンに基き自動変速機を変速制御させる
エンジンブレーキ用変速制御手段と、指令変速段が実変
速段と異なった後この実変速段と同じ変速段に復帰する
までの時間を計測する指令変速段変化周期計測手段と、
該手段に応答してこの計測時間が設定値より短い時対応
する変速を禁止する変速禁止手段とを設けて構成したこ
とを特徴とするものである。
【0012】なお上記のオーバーアイドルスイッチは、
アクセルペダルのオーバーアイドル位置と他のアクセル
ペダル位置との間でアクセルペダル操作力に段差を付与
するような構成にするのが有利である。
【0013】
【作用】請求項1において自動変速機は、エンジン動力
を選択変速段に応じたギヤ比で変速して出力する。一
方、エンジンのアクセルペダルはその釈放時にエンジン
アイドリング位置を越えてオーバーアイドル位置とな
り、このオーバーアイドル位置を検出するオーバーアイ
ドルスイッチからの信号に応答してアクセルペダルのオ
ーバーアイドル位置でエンジンブレーキ信号発生手段は
電気的な信号を発生し、この信号でワンウェイクラッチ
に並置したオーバーランクラッチを締結させることによ
り自動変速機をエンジンブレーキが効く状態にする。
【0014】ところで、アクセルペダルのオーバーアイ
ドル位置を検出して自動変速機をエンジンブレーキが効
く状態にすることから、運転者の手動操作に頼ることな
くエンジンブレーキが必要なエンジン無負荷運転時に自
動的にエンジンブレーキを生起させることができ、運転
者の負担を軽減して自動変速機の商品価値を大いに高め
ることができる。
【0015】しかも、この際アクセルペダルのアイドル
位置で自動変速機をエンジンブレーキが効く状態にする
と、運転者が前記ワンウエイクラッチのフリーランニン
グを介した減速感のない惰性走行を希望したアクセルペ
ダルの釈放時もエンジンブレーキ状態となり、当該減速
感のない惰性走行を希望通りに実現させることができな
いが、本発明においては、アクセルペダルのオーバーア
イドル位置でエンジンブレーキ状態を発生させることと
したから、運転者がアクセルペダルをエンジンアイドリ
ング位置にしただけではエンジンブレーキ状態が発生す
ることがなく、運転者はアクセルペダルをエンジンアイ
ドリング位置にすることで前記の減速感のない惰性走行
を得ることができ、当該減速感のない惰性走行を期待で
きなくなる不都合を回避することができる。
【0016】更に本発明においては、上記のようにエン
ジンブレーキを生起させるアクセルペダルのオーバーア
イドル位置ではエンジンブレーキ用変速制御手段が、別
に定めたエンジンブレーキ用の変速パターンに基き自動
変速機を変速制御させることから、エンジンブレーキ力
を要求に一層マッチさせることができて大いに有利であ
る。
【0017】なお、この場合変速パターンの切り換えに
より自動変速機が、短時間の内に一旦他の変速段に投入
された後直ちに元の変速段に復帰する不快な変速を生じ
易い傾向となるが、本発明においては、指令変速段が実
変速段と異なった後この実変速段と同じ変速段に復帰す
るまでの時間を指令変速段変化周期計測手段により計測
し、当該手段による計測時間が設定値より短い時、変速
禁止手段により対応する変速を禁止することから、上記
変速パターンの切り換えによる不快な変速が発生するの
を防止することができて、自動変速機の商品価値を低下
させることがない。
【0018】ところで、オーバーアイドルスイッチは請
求項2に記載のように、アクセルペダルのオーバーアイ
ドル位置と他のアクセルペダル位置との間でアクセルペ
ダル操作力に段差を付与するような構成にするのが有利
である。その理由は、運転者がアクセルペダルをエンジ
ンアイドリング位置にして減速感のない惰性走行を達成
するアクセルペダル位置と、アクセルペダルをオーバー
アイドル位置にしてエンジンブレーキ走行を実現するア
クセルペダル位置とをアクセルペダル操作中に感覚的に
知ることができるからである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は本発明エンジンブレーキ制御装置の一
実施例を示し、1はエンジン、2は自動変速機である。
エンジン1は、運転者が操作するアクセルペダル3に連
動してその踏み込みにつれ全閉から全開に向け開度増大
するスロットルバルブ4により出力を加減され、自動変
速機2はコントロールバルブ5、詳しくはシフトソレノ
イド6,7のON,OFFの組合せにより選択変速段を
決定され、変速段に応じたギヤ比でエンジン動力を変速
して出力するものとする。
【0020】なお、自動変速機2は、伝動系にワンウェ
イクラッチOWCを反力受けとして具え、滑らかなアッ
プシフト変速及び減速感のない惰性走行を実現する。ま
たコントロールバルブ5は別にエンジンブレーキソレノ
イド8を具え、該ソレノイド8を電気的信号でONする
時、自動変速機2を、ワンウェイクラッチOWCと並列
に配置したオーバーランクラッチOR/Cの締結でエン
ジンブレーキが効く状態になし得るものとする。
【0021】シフトソレノイド6,7及びエンジンブレ
ーキソレノイド8のON,OFFはコントローラ9によ
りこれらを制御し、このコントローラには、スロットル
バルブ4の開度THを検出するスロットルセンサ10か
らの信号と、アクセルペダル3の、詳しくは後述するオ
ーバーアイドル位置でONになるオーバーアイドルスイ
ッチ36からの信号と、変速機出力回転数より車速Vを
検出する車速センサ12からの信号とをそれぞれ入力す
る。
【0022】オーバーアイドルスイッチ36を詳述する
に、本例ではアクセルペダル3に、2点鎖線で示す通常
の釈放位置(スロットルバルブ4を全閉にするエンジン
アイドリング位置)を越えた実線で示すオーバーアイド
ル位置を新たに設定する。このオーバーアイドル位置に
アクセルペダル3を弾支するためにアクセルペダル3の
先端にレバー31の一端を連接し、該レバーの他端を、
車体32に連接したガイドロッド33に遊挿すると共
に、大径のオーバーアイドルリターンスプリング34で
図中上方へ附勢する。
【0023】これがため、オーバーアイドルリターンス
プリング34はガイドロッド33に嵌合すると共に、図
中下端をガイドロッド33に係着したばね座35に着座
させ、スプリング34によるレバー31の移動限界位置
を、ガイドロッド33に嵌着したオーバーアイドルスイ
ッチ36により設定する。レバー31のかかる移動限界
位置をアクセルペダル3の上記オーバーアイドル位置に
対応させ、この位置でオーバーアイドルスイッチ36は
ONしてアクセルペダル3のオーバーアイドル位置を検
出するものとする。
【0024】ガイドロッド33には更に小径のアイドル
リターンスプリング37を嵌合して設け、このアイドル
リターンスプリング37は一端をばね座35に着座さ
せ、また他端をガイドロッド33に摺動自在に嵌合した
ばね座38に着座させる。しかして、ばね座38はガイ
ドロッド33の突起33aにより図中上方への移動を制
限し、この制限位置をアクセルペダル3の2点鎖線で示
すエンジンアイドリング位置に対応させる。
【0025】かかる構成においては、運転者がアクセル
ペダル3から足を離すと、アクセルペダル3はオーバー
アイドルリターンスプリング34により図2に実線で示
すオーバーアイドル位置にされ、この位置はオーバーア
イドルスイッチ36のONにより検出される。そして、
アクセルペダル3を踏み込み、オーバーアイドルリター
ンスプリング34に抗し2点鎖線で示すアイドリング位
置にすると、図3に示すようにレバー31がばね座38
に衝接する。かかるアクセルペダル3のオーバーアイド
ル位置及びアイドル位置の間は、スロットルバルブ4が
アクセルペダルに連動せず、全閉位置を保つようアクセ
ルリンケージを構成すること勿論である。
【0026】アクセルペダル3を更に踏み込み、スロッ
トルバルブ4を開いている間、この操作が図4に示すよ
うにオーバーアイドルリターンスプリング34に加えア
イドルリターンスプリング37のばね力に抗しても行わ
れることとなる。よって、アクセルペダル操作に対する
オーバーアイドルリターンスプリング34及びアイドル
リターンスプリング37のばね力特性が夫々図5にa,
bで示す如きものであるとすると、アクセルペダル踏力
は同図にcで示す如くアイドル位置において段差を持っ
たものとなり、この段差により運転者はアクセルペダル
3のアイドル位置を感覚的に知ることができる。
【0027】コントローラ9は、スロットルセンサ10
で検出したスロットル開度THと、オーバーアイドルス
イッチ36からの信号と、車速センサ12で検出した車
速Vの入力情報を基に図6の制御プログラムを実行し
て、ソレノイド6,7のON,OFFを介した自動変速
機の変速制御、及びソレノイド8のON,OFFを介し
た自動変速機のエンジンブレーキ制御を夫々以下の如く
に行うものとする。
【0028】即ち、先ずステップ41で上記センサ1
0,12及びスイッチ36からの入力情報を読み込み、
次にステップ42でオーバーアイドルスイッチ36がO
Nか否かによりアクセルペダル3がオーバーアイドル位
置か否かをチェックする。オーバーアイドル位置でなけ
ればステップ43で、エンジンブレーキソレノイド8を
OFFして自動変速機をオーバーランクラッチOR/C
の開放によりエンジンブレーキが効かない状態にし、更
にステップ44で、予め設定した図7に例示する通常用
の変速パターン(スロットル開度0/8〜8/8域にお
ける変速パターンで周知のもの)を基にしてスロットル
開度TH及び車速Vから現在の運転状態に最適な通常用
の変速段(第1速〜第4速)を求める。
【0029】ステップ42でオーバーアイドル位置であ
ると判定する場合、エンジンブレーキ信号発生手段に相
当するステップ45でエンジンブレーキソレノイド8を
ONして自動変速機をオーバーランクラッチOR/Cの
締結によりエンジンブレーキが効く状態にし、更にエン
ジンブレーキ用変速制御手段に相当するステップ46
で、予め設定した図7に例示するエンジンブレーキ用の
変速パターン(アクセルペダルのアイドル位置及びオー
バーアイドル位置間における変速パターン)を基に車速
Vから現在の車速に最適なエンジンブレーキ用の変速段
を求める。
【0030】ところで、図7に示すように通常用の変速
パターンとは別にエンジンブレーキ用の変速パターンを
設定する場合、例えば同図のX点とY点との間でアクセ
ルペダル操作を行った場合につき説明すると、自動変速
機は第3速から一旦第4速となり、直ちに第3速に戻る
といった短い変速段変化周期の不快な変速を惹起する傾
向となる。
【0031】かかる弊害を解消するために図6のステッ
プ51において、ステップ44または46で算出した指
令変速段が現在選択中の実変速段と異なった後、この実
変速段と同じ変速段に復帰するまでの時間、つまり指令
変速段変化周期Tcを算出する。よって、ステップ51
は指令変速段変化周期計測手段に相当する。次いでステ
ップ52において、この指令変速段変化周期Tcが短い
設定周期Ts未満か否かをチェックする。
【0032】ステップ52においてTc≧Tsであると
判定した時はステップ47において、ステップ44また
は46で算出した通常用変速段またはエンジンブレーキ
用変速段が達成されるようシフトソレノイド6,7を選
択的にONする。この時、現在選択中の変速段がこれら
算出した指令変速段と違えば、指令変速段への変速が実
行される。しかし、ステップ52において指令変速段変
化周期TcがTc<Tsのような短い周期であると判定
する時は、ステップ47をスキップすることで上記指令
変速段への変速を禁止する。これがため、ステップ52
は変速禁止手段を構成する。よって、図7のX点とY点
との間でアクセルペダル操作を行った場合につき前述し
た、通常用変速パターンとエンジンブレーキ用変速パタ
ーンとの間での変速パターンの切り換えにより、短い周
期で選択変速段から一旦他の変速段に変速され、再び元
の変速段に戻るといった、短い変速段変化周期の不快な
変速が生ずる弊害を解消することができる。
【0033】かかる本例の構成によれば、運転者がアク
セルペダル3を釈放してオーバーアイドル位置にした
時、運転者の手動操作に頼ることなく自動変速機を自動
的にエンジンブレーキが効く状態にすることができ、自
動エンジンブレーキにより運転者の負担を軽減して自動
変速機の商品価値を大いに高め得る。なお、このエンジ
ンブレーキ時は特に自動変速機の変速段を通常と異なる
エンジンブレーキ用の変速パターンに基き決定すること
から、希望通りのエンジンブレーキ力を得ることができ
る。
【0034】加えて本例においては、運転者が図5につ
き前述したアクセルペダル踏力段差を感じながらアクセ
ルペダル3をアイドル位置にすることで、エンジンブレ
ーキの効かない状態を達成して減速感のない惰性走行を
任意に実現することができ、上記自動エンジンブレーキ
にもかかわらず、当該惰性走行が犠牲になることもな
い。
【0035】
【発明の効果】かくして本発明による自動変速機のエン
ジンブレーキ制御装置は請求項1に記載の如く、アクセ
ルペダルのオーバーアイドル位置を検出して自動変速機
をオーバーランクラッチの締結によりエンジンブレーキ
が効く状態にすることから、運転者の手動操作に頼るこ
となくエンジンブレーキが必要なエンジン無負荷運転時
自動的にエンジンブレーキを生起させることができ、運
転者の負担を軽減して自動変速機の商品価値を大いに高
めることができる。
【0036】また、上記のごとくアクセルペダルのオー
バーアイドル位置でエンジンブレーキ可能状態にするこ
とから、アクセルペダルのアイドリング位置ではエンジ
ンブレーキが効かない状態になり、運転者はアクセルペ
ダルを当該アイドリング位置にしておくことで減速感の
ない惰性走行を行わせることができ、自動エンジンブレ
ーキのために当該惰性走行が不能になるといった弊害を
回避し得る。
【0037】更に同じく請求項1に記載の如く、エンジ
ンブレーキを生起させるオーバーアイドル位置で通常の
変速パターンとは別に定めたエンジンブレーキ用の変速
パターンに基き自動変速機を変速制御させることから、
エンジンブレーキ力を要求に一層マッチさせることが可
能となって大いに有利である。
【0038】なお、かかる新たなエンジンブレーキ用変
速パターンの設定は、変速パターンの切り換えにより自
動変速機が、短時間の内に一旦他の変速段に投入された
後直ちに元の変速段に復帰する不快な変速を生じ易い傾
向となるが、本発明においては請求項1に記載の如く、
指令変速段が実変速段と異なった後この実変速段と同じ
変速段に復帰するまでの時間を計測し、こらが設定値よ
り短い時対応する変速を禁止することから、当該不快な
変速を防止することができて自動変速機の商品価値を低
下させることがない。
【0039】ところで、アクセルペダルのオーバーアイ
ドル位置を検出するオーバーアイドルスイッチを請求項
2に記載の如く、アクセルペダルのオーバーアイドル位
置と他のアクセルペダル位置との間においてアクセルペ
ダル操作力に段差を付与するような構成にする場合、運
転者がアクセルペダルをエンジンアイドリング位置にし
て減速感のない惰性走行を達成するアクセルペダル位置
と、アクセルペダルをオーバーアイドル位置にしてエン
ジンブレーキ走行を実現するアクセルペダル位置とをア
クセルペダル操作中に感覚的に知ることができて実用上
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機のエンジンブレーキ制
御装置の概念図である。
【図2】本発明によるエンジンブレーキ制御装置の一実
施例を示す制御システム図である。
【図3】同例におけるアクセルペダルのアイドル位置
を、オーバーアイドルスイッチと共に示す動作説明図で
ある。
【図4】同アクセルペダルのスロットルバルブ開操作位
置を、オーバーアイドルスイッチと共に示す動作説明図
である。
【図5】同オーバーアイドルスイッチ付きアクセルペダ
ルの踏力変化特性を示す特性線図である。
【図6】同例のコントローラが実行する変速制御及びエ
ンジンブレーキ制御のフローチャートである。
【図7】同例において自動変速機の変速制御に用いた変
速パターン図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 アクセルペダル 4 スロットルバルブ 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 エンジンブレーキソレノイド 9 コントローラ 10 スロットルセンサ 12 車速センサ 31 レバー 33 ガイドロッド 34 オーバーアイドルリターンスプリング 36 オーバーアイドルスイッチ 37 アイドルリターンスプリング OWC ワンウェイクラッチ OR/Cオーバーランクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/04 B60K 26/02 F02D 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン動力を選択変速段に応じたギヤ
    比で変速して出力すると共に、エンジンから出力側への
    動力伝達のみを許すワンウェイクラッチ及びこのワンウ
    ェイクラッチに並列に設けられたオーバーランクラッチ
    を有し、オーバーランクラッチを電気的な信号で締結さ
    せることによりエンジンブレーキが効く状態になし得る
    自動変速機において、 前記エンジンのアクセルペダルに、その釈放時にエンジ
    ンアイドリング位置を越えて戻るオーバーアイドル位置
    を設定し、該アクセルペダルのオーバーアイドル位置で
    他のアクセルペダル位置の時と異なる状態になってアク
    セルペダルのオーバーアイドル位置を検出するオーバー
    アイドルスイッチと、 該オーバーアイドルスイッチからの信号に応答してアク
    セルペダルのオーバーアイドル位置で前記電気的な信号
    を発するエンジンブレーキ信号発生手段と、 同じくオーバーアイドルスイッチからの信号に応答して
    アクセルペダルのオーバーアイドル位置では別に定めた
    エンジンブレーキ用の変速パターンに基き自動変速機を
    変速制御させるエンジンブレーキ用変速制御手段と、 指令変速段が実変速段と異なった後この実変速段と同じ
    変速段に復帰するまでの時間を計測する指令変速段変化
    周期計測手段と、 該手段に応答してこの計測時間が設定値より短い時対応
    する変速を禁止する変速禁止手段とを設けて構成したこ
    とを特徴とする自動変速機のエンジンブレーキ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記オーバーアイド
    ルスイッチは、アクセルペダルのオーバーアイドル位置
    と他のアクセルペダル位置との間でアクセルペダル操作
    力に段差を付与するよう構成したことを特徴とする自動
    変速機のエンジンブレーキ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006040916A1 (ja) * 2004-10-15 2006-04-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両のアクセルペダル制御装置および車両の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006040916A1 (ja) * 2004-10-15 2006-04-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両のアクセルペダル制御装置および車両の制御装置

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