JPH06117529A - 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置 - Google Patents
自動変速機のエンジンブレーキ制御装置Info
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- JPH06117529A JPH06117529A JP26197892A JP26197892A JPH06117529A JP H06117529 A JPH06117529 A JP H06117529A JP 26197892 A JP26197892 A JP 26197892A JP 26197892 A JP26197892 A JP 26197892A JP H06117529 A JPH06117529 A JP H06117529A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- accelerator pedal
- engine brake
- automatic transmission
- shift
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動変速機をエンジンブレーキが効く状態に
するのに、運転者の手動操作が必要でなくなるようにす
る。 【構成】 自動変速機はエンジン動力を選択変速段に応
じたギヤ比で変速して出力する。無負荷運転検出手段は
エンジンの無負荷運転を検出し、このエンジン無負荷運
転時、該手段からの信号に応答してエンジンブレーキ信
号発生手段は電気的な信号を発生し、自動変速機をエン
ジンブレーキが効く状態にする。ところで、エンジンの
無負荷運転を検出して自動変速機をエンジンブレーキが
効く状態にすることから、運転者の手動操作に頼ること
なくエンジンブレーキが必要なエンジン無負荷運転時自
動的にエンジンブレーキを生起させることができ、運転
者の負担を軽減して自動変速機の商品価値を大いに高め
ることができる。
するのに、運転者の手動操作が必要でなくなるようにす
る。 【構成】 自動変速機はエンジン動力を選択変速段に応
じたギヤ比で変速して出力する。無負荷運転検出手段は
エンジンの無負荷運転を検出し、このエンジン無負荷運
転時、該手段からの信号に応答してエンジンブレーキ信
号発生手段は電気的な信号を発生し、自動変速機をエン
ジンブレーキが効く状態にする。ところで、エンジンの
無負荷運転を検出して自動変速機をエンジンブレーキが
効く状態にすることから、運転者の手動操作に頼ること
なくエンジンブレーキが必要なエンジン無負荷運転時自
動的にエンジンブレーキを生起させることができ、運転
者の負担を軽減して自動変速機の商品価値を大いに高め
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機のエンジンブ
レーキ制御装置に関するものである。
レーキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は各種摩擦要素の選択的油圧
作動により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定
するが、エンジンのアクセルペダルを釈放した時に常時
作用するエンジンブレーキが大きな減速感を乗員に与え
て好ましくないことから、通常の自動変速機は反力要素
として作用する油圧作動式の摩擦要素に並列的にワンウ
エイクラッチを設置する。この場合、反力要素としての
油圧作動式摩擦要素を通常は解放しておくことで、上記
の減速感をワンウエイクラッチのフリーランニングによ
り無くし得る。
作動により歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)を決定
するが、エンジンのアクセルペダルを釈放した時に常時
作用するエンジンブレーキが大きな減速感を乗員に与え
て好ましくないことから、通常の自動変速機は反力要素
として作用する油圧作動式の摩擦要素に並列的にワンウ
エイクラッチを設置する。この場合、反力要素としての
油圧作動式摩擦要素を通常は解放しておくことで、上記
の減速感をワンウエイクラッチのフリーランニングによ
り無くし得る。
【0003】そして、長い降坂路等でエンジンブレーキ
が必要な時は、上記ワンウエイクラッチに並列的な上記
反力要素としての摩擦要素であるオーバーランクラッチ
(エンジンブレーキ用の摩擦要素)を油圧作動させてワ
ンウエイクラッチのフリーランニングをころし、これに
よりエンジンブレーキが効くようにする。
が必要な時は、上記ワンウエイクラッチに並列的な上記
反力要素としての摩擦要素であるオーバーランクラッチ
(エンジンブレーキ用の摩擦要素)を油圧作動させてワ
ンウエイクラッチのフリーランニングをころし、これに
よりエンジンブレーキが効くようにする。
【0004】ところでエンジンブレーキ用の摩擦要素を
油圧作動させるに当たって従来は、例えば実開昭61−
14124号公報に見られる如く、運転者によるスイッ
チの手動操作で電気的な信号を発生させ、この電気的な
信号によりエンジンブレーキ用の摩擦要素へ油圧を供給
し、該摩擦要素の油圧作動を実現していた。
油圧作動させるに当たって従来は、例えば実開昭61−
14124号公報に見られる如く、運転者によるスイッ
チの手動操作で電気的な信号を発生させ、この電気的な
信号によりエンジンブレーキ用の摩擦要素へ油圧を供給
し、該摩擦要素の油圧作動を実現していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、かように運
転者の手動操作によりエンジンブレーキを生起させる自
動変速機では、運転者の負担が多くなり、自動変速機の
商品価値が低い。
転者の手動操作によりエンジンブレーキを生起させる自
動変速機では、運転者の負担が多くなり、自動変速機の
商品価値が低い。
【0006】本発明は、エンジンブレーキが必要か否か
は概ねエンジンの負荷状態に表れることから、このエン
ジン負荷状態に応答して自動的に自動変速機をエンジン
ブレーキ可能状態となし得るような自動変速機のエンジ
ンブレーキ制御装置を構築し、もって上記従来の問題を
解消することを目的とする。
は概ねエンジンの負荷状態に表れることから、このエン
ジン負荷状態に応答して自動的に自動変速機をエンジン
ブレーキ可能状態となし得るような自動変速機のエンジ
ンブレーキ制御装置を構築し、もって上記従来の問題を
解消することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明は
図1に概念を示す如く、エンジン動力を選択変速段に応
じたギヤ比で変速して出力すると共に、エンジンから出
力側への動力伝達のみを許すワンウェイクラッチ及びこ
のワンウェイクラッチに並列に設けられたオーバーラン
クラッチを有し、オーバーランクラッチを電気的な信号
で締結させることによりエンジンブレーキが効く状態に
なし得る自動変速機において、前記エンジンの無負荷運
転を検出する無負荷運転検出手段と、該手段からの信号
に応答してエンジンの無負荷運転時前記電気的な信号を
発するエンジンブレーキ信号発生手段とを設けて構成し
たことを特徴とする。
図1に概念を示す如く、エンジン動力を選択変速段に応
じたギヤ比で変速して出力すると共に、エンジンから出
力側への動力伝達のみを許すワンウェイクラッチ及びこ
のワンウェイクラッチに並列に設けられたオーバーラン
クラッチを有し、オーバーランクラッチを電気的な信号
で締結させることによりエンジンブレーキが効く状態に
なし得る自動変速機において、前記エンジンの無負荷運
転を検出する無負荷運転検出手段と、該手段からの信号
に応答してエンジンの無負荷運転時前記電気的な信号を
発するエンジンブレーキ信号発生手段とを設けて構成し
たことを特徴とする。
【0008】なお、前記無負荷運転検出手段としては、
前記エンジンのアクセルペダルに連動してアクセルペダ
ルの釈放を検出するアイドルスイッチを用いることがで
きる。
前記エンジンのアクセルペダルに連動してアクセルペダ
ルの釈放を検出するアイドルスイッチを用いることがで
きる。
【0009】更に、前記エンジンのアクセルペダルに、
釈放時エンジンアイドリング位置を越えて戻るオーバー
アイドル位置を設定し、該アクセルペダルのオーバーア
イドル位置で他のアクセルペダル位置の時と異なる状態
になるオーバーアイドルスイッチにより前記無負荷運転
検出手段を構成するのが良い。
釈放時エンジンアイドリング位置を越えて戻るオーバー
アイドル位置を設定し、該アクセルペダルのオーバーア
イドル位置で他のアクセルペダル位置の時と異なる状態
になるオーバーアイドルスイッチにより前記無負荷運転
検出手段を構成するのが良い。
【0010】ところでこの場合、オーバーアイドルスイ
ッチは、アクセルペダルのオーバーアイドル位置と他の
アクセルペダル位置との間でアクセルペダル操作力に段
差を付与するような構成にするのが有利である。
ッチは、アクセルペダルのオーバーアイドル位置と他の
アクセルペダル位置との間でアクセルペダル操作力に段
差を付与するような構成にするのが有利である。
【0011】また本発明においては、上記のようにエン
ジンブレーキを生起させるアクセルペダルのオーバーア
イドル位置で、通常の変速パターンとは別に定めたエン
ジンブレーキ用の変速パターンに基き自動変速機を変速
制御させるエンジンブレーキ用変速制御手段を付加する
のが有利である。
ジンブレーキを生起させるアクセルペダルのオーバーア
イドル位置で、通常の変速パターンとは別に定めたエン
ジンブレーキ用の変速パターンに基き自動変速機を変速
制御させるエンジンブレーキ用変速制御手段を付加する
のが有利である。
【0012】なおこの場合、指令変速段が実変速段と異
なった後この実変速段と同じ変速段に復帰するまでの時
間を計測する指令変速段変化周期計測手段と、該手段に
応答してこの計測時間が設定値より短い時対応する変速
を禁止する変速禁止手段とを付加するのが有利である。
なった後この実変速段と同じ変速段に復帰するまでの時
間を計測する指令変速段変化周期計測手段と、該手段に
応答してこの計測時間が設定値より短い時対応する変速
を禁止する変速禁止手段とを付加するのが有利である。
【0013】
【作用】自動変速機はエンジン動力を選択変速段に応じ
たギヤ比で変速して出力する。一方、無負荷運転検出手
段はエンジンの無負荷運転を検出し、このエンジン無負
荷運転時、該手段からの信号に応答してエンジンブレー
キ信号発生手段は電気的な信号を発生し、この信号でオ
ーバーランクラッチを締結させることにより自動変速機
をエンジンブレーキが効く状態にする。
たギヤ比で変速して出力する。一方、無負荷運転検出手
段はエンジンの無負荷運転を検出し、このエンジン無負
荷運転時、該手段からの信号に応答してエンジンブレー
キ信号発生手段は電気的な信号を発生し、この信号でオ
ーバーランクラッチを締結させることにより自動変速機
をエンジンブレーキが効く状態にする。
【0014】ところで、エンジンの無負荷運転を検出し
て自動変速機をエンジンブレーキが効く状態にすること
から、運転者の手動操作に頼ることなくエンジンブレー
キが必要なエンジン無負荷運転時自動的にエンジンブレ
ーキを生起させることができ、運転者の負担を軽減して
自動変速機の商品価値を大いに高めることができる。
て自動変速機をエンジンブレーキが効く状態にすること
から、運転者の手動操作に頼ることなくエンジンブレー
キが必要なエンジン無負荷運転時自動的にエンジンブレ
ーキを生起させることができ、運転者の負担を軽減して
自動変速機の商品価値を大いに高めることができる。
【0015】なお、前記無負荷運転検出手段としては、
前記エンジンのアクセルペダルに連動してアクセルペダ
ルの釈放を検出するアイドルスイッチを用いることがで
きる。この場合、アイドルスイッチはエンジン及び自動
変速機を含むパワートレーンの制御に用いることが多
く、既存のものを用い得て経済的である。
前記エンジンのアクセルペダルに連動してアクセルペダ
ルの釈放を検出するアイドルスイッチを用いることがで
きる。この場合、アイドルスイッチはエンジン及び自動
変速機を含むパワートレーンの制御に用いることが多
く、既存のものを用い得て経済的である。
【0016】しかしてこの場合、アクセルペダルの釈放
時必ずエンジンブレーキが効く状態になり、運転者が前
記ワンウエイクラッチのフリーランニングを介した減速
感のない惰性走行を希望したアクセルペダルの釈放時、
この要求を満足させ得ない。
時必ずエンジンブレーキが効く状態になり、運転者が前
記ワンウエイクラッチのフリーランニングを介した減速
感のない惰性走行を希望したアクセルペダルの釈放時、
この要求を満足させ得ない。
【0017】そこで、前記エンジンのアクセルペダル
に、釈放時エンジンアイドリング位置を越えて戻るオー
バーアイドル位置を設定し、該アクセルペダルのオーバ
ーアイドル位置で他のアクセルペダル位置の時と異なる
状態になるオーバーアイドルスイッチにより前記無負荷
運転検出手段を構成するのが良い。
に、釈放時エンジンアイドリング位置を越えて戻るオー
バーアイドル位置を設定し、該アクセルペダルのオーバ
ーアイドル位置で他のアクセルペダル位置の時と異なる
状態になるオーバーアイドルスイッチにより前記無負荷
運転検出手段を構成するのが良い。
【0018】この場合、運転者はアクセルペダルをエン
ジンアイドリング位置にすることで上記の減速感のない
惰性走行を達成することができ、またアクセルペダルを
オーバーアイドル位置にすることでエンジンブレーキ走
行を実現することができ、上記の問題を解消し得る。
ジンアイドリング位置にすることで上記の減速感のない
惰性走行を達成することができ、またアクセルペダルを
オーバーアイドル位置にすることでエンジンブレーキ走
行を実現することができ、上記の問題を解消し得る。
【0019】ところで、オーバーアイドルスイッチは、
アクセルペダルのオーバーアイドル位置と他のアクセル
ペダル位置との間でアクセルペダル操作力に段差を付与
するような構成にするのが有利である。その理由は、運
転者がアクセルペダルをエンジンアイドリング位置にし
て減速感のない惰性走行を達成するアクセルペダル位置
と、アクセルペダルをオーバーアイドル位置にしてエン
ジンブレーキ走行を実現するアクセルペダル位置とをア
クセルペダル操作中に感覚的に知ることができるからで
ある。
アクセルペダルのオーバーアイドル位置と他のアクセル
ペダル位置との間でアクセルペダル操作力に段差を付与
するような構成にするのが有利である。その理由は、運
転者がアクセルペダルをエンジンアイドリング位置にし
て減速感のない惰性走行を達成するアクセルペダル位置
と、アクセルペダルをオーバーアイドル位置にしてエン
ジンブレーキ走行を実現するアクセルペダル位置とをア
クセルペダル操作中に感覚的に知ることができるからで
ある。
【0020】また、上記のようにエンジンブレーキを生
起させるアクセルペダルのオーバーアイドル位置では、
別に定めたエンジンブレーキ用の変速パターンに基き自
動変速機を変速制御させるエンジンブレーキ用変速制御
手段を付加するのが、エンジンブレーキ力を要求に一層
マッチさせ得る点で有利である。
起させるアクセルペダルのオーバーアイドル位置では、
別に定めたエンジンブレーキ用の変速パターンに基き自
動変速機を変速制御させるエンジンブレーキ用変速制御
手段を付加するのが、エンジンブレーキ力を要求に一層
マッチさせ得る点で有利である。
【0021】なおこの場合自動変速機は、短時間の内に
一旦他の変速段に投入された後直ちに元の変速段に復帰
する不快な変速を生じ易い傾向となるが、指令変速段が
実変速段と異なった後この実変速段と同じ変速段に復帰
するまでの時間を計測する指令変速段変化周期計測手段
と、該手段に応答してこの計測時間が設定値より短い時
対応する変速を禁止する変速禁止手段とを付加すること
で、当該不快な変速を防止することができて、自動変速
機の商品価値を低下させない。
一旦他の変速段に投入された後直ちに元の変速段に復帰
する不快な変速を生じ易い傾向となるが、指令変速段が
実変速段と異なった後この実変速段と同じ変速段に復帰
するまでの時間を計測する指令変速段変化周期計測手段
と、該手段に応答してこの計測時間が設定値より短い時
対応する変速を禁止する変速禁止手段とを付加すること
で、当該不快な変速を防止することができて、自動変速
機の商品価値を低下させない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は本発明エンジンブレーキ制御装置の一
実施例を示し、1はエンジン、2は自動変速機である。
エンジン1は、運転者が操作するアクセルペダル3に連
動してその踏み込みにつれ全閉から全開に向け開度増大
するスロットルバルブ4により出力を加減され、自動変
速機2はコントロールバルブ5、詳しくはシフトソレノ
イド6,7のON,OFFの組合せにより選択変速段を
決定され、変速段に応じたギヤ比でエンジン動力を変速
して出力するものとする。なお、自動変速機2は、伝動
系にワンウェイクラッチOWCを反力受けとして具え、
滑らかなアップシフト変速及び減速感のない惰性走行を
実現し、またコントロールバルブ5は別にエンジンブレ
ーキソレノイド8を具え、該ソレノイド8を電気的信号
でONする時、自動変速機2を、ワンウェイクラッチO
WCと並列に配置したオーバーランクラッチOR/Cの
締結でエンジンブレーキが効く状態になし得るものとす
る。
説明する。図2は本発明エンジンブレーキ制御装置の一
実施例を示し、1はエンジン、2は自動変速機である。
エンジン1は、運転者が操作するアクセルペダル3に連
動してその踏み込みにつれ全閉から全開に向け開度増大
するスロットルバルブ4により出力を加減され、自動変
速機2はコントロールバルブ5、詳しくはシフトソレノ
イド6,7のON,OFFの組合せにより選択変速段を
決定され、変速段に応じたギヤ比でエンジン動力を変速
して出力するものとする。なお、自動変速機2は、伝動
系にワンウェイクラッチOWCを反力受けとして具え、
滑らかなアップシフト変速及び減速感のない惰性走行を
実現し、またコントロールバルブ5は別にエンジンブレ
ーキソレノイド8を具え、該ソレノイド8を電気的信号
でONする時、自動変速機2を、ワンウェイクラッチO
WCと並列に配置したオーバーランクラッチOR/Cの
締結でエンジンブレーキが効く状態になし得るものとす
る。
【0023】シフトソレノイド6,7及びエンジンブレ
ーキソレノイド8のON,OFFはコントローラ9によ
り制御し、このコントローラには、スロットルバルブ4
の開度THを検出するスロットルセンサ10からの信号
と、アクセルペダル3の釈放を検出してONするエンジ
ン無負荷運転検出手段としてのアイドルスイッチ11か
らの信号と、変速機出力回転数より車速Vを検出する車
速センサ12からの信号とを入力する。コントローラ9
はこれら入力情報を基に図3の制御プログラムを実行し
て、ソレノイド6,7のON,OFFを介した自動変速
機の変速制御、及びソレノイド8のON,OFFを介し
た自動変速機のエンジンブレーキ制御を夫々以下の如く
に行うものとする。
ーキソレノイド8のON,OFFはコントローラ9によ
り制御し、このコントローラには、スロットルバルブ4
の開度THを検出するスロットルセンサ10からの信号
と、アクセルペダル3の釈放を検出してONするエンジ
ン無負荷運転検出手段としてのアイドルスイッチ11か
らの信号と、変速機出力回転数より車速Vを検出する車
速センサ12からの信号とを入力する。コントローラ9
はこれら入力情報を基に図3の制御プログラムを実行し
て、ソレノイド6,7のON,OFFを介した自動変速
機の変速制御、及びソレノイド8のON,OFFを介し
た自動変速機のエンジンブレーキ制御を夫々以下の如く
に行うものとする。
【0024】即ち、先ずステップ21でセンサ10,1
2及びスイッチ11からの入力情報を読み込み、次にス
テップ22で、予め設定した図4に例示する通常の変速
パターンを基にしてスロットル開度TH及び車速Vから
現在の運転状態に最適な変速段(第1速〜第4速)を求
める。次のステップ23ではこのようにして算出した変
速段が達成されるようシフトソレノイド6,7を選択的
にONする。この時、選択中の変速段が算出変速段と違
えば、算出変速段への変速が実行される。
2及びスイッチ11からの入力情報を読み込み、次にス
テップ22で、予め設定した図4に例示する通常の変速
パターンを基にしてスロットル開度TH及び車速Vから
現在の運転状態に最適な変速段(第1速〜第4速)を求
める。次のステップ23ではこのようにして算出した変
速段が達成されるようシフトソレノイド6,7を選択的
にONする。この時、選択中の変速段が算出変速段と違
えば、算出変速段への変速が実行される。
【0025】次いでステップ24において、アイドルス
イッチ11がONか否かによりアクセルペダル3の釈放
中か否かをチェックし、アクセルペダル釈放中でなけれ
ばステップ25でエンジンブレーキソレノイド8をOF
Fし、アクセルペダル釈放中ならステップ26でエンジ
ンブレーキソレノイド8をONしてオーバーランクラッ
チOR/Cの締結により自動変速機2をエンジンブレー
キが効く状態にする。
イッチ11がONか否かによりアクセルペダル3の釈放
中か否かをチェックし、アクセルペダル釈放中でなけれ
ばステップ25でエンジンブレーキソレノイド8をOF
Fし、アクセルペダル釈放中ならステップ26でエンジ
ンブレーキソレノイド8をONしてオーバーランクラッ
チOR/Cの締結により自動変速機2をエンジンブレー
キが効く状態にする。
【0026】ところで、かかる本例の構成によれば、エ
ンジンの無負荷運転(アクセルペダルの釈放)を検出し
て自動変速機をオーバーランクラッチOR/Cの締結に
よりエンジンブレーキが効く状態にすることから、運転
者の手動操作に頼ることなくエンジンブレーキが必要な
エンジン無負荷運転時自動的にエンジンブレーキを生起
させることができ、運転者の負担を軽減して自動変速機
の商品価値を大いに高めることができる。
ンジンの無負荷運転(アクセルペダルの釈放)を検出し
て自動変速機をオーバーランクラッチOR/Cの締結に
よりエンジンブレーキが効く状態にすることから、運転
者の手動操作に頼ることなくエンジンブレーキが必要な
エンジン無負荷運転時自動的にエンジンブレーキを生起
させることができ、運転者の負担を軽減して自動変速機
の商品価値を大いに高めることができる。
【0027】図5は本発明エンジンブレーキ制御装置の
他の例を示し、本例ではアクセルペダル3に、2点鎖線
で示す通常の釈放位置(エンジンアイドリング位置)を
越えた実線で示すオーバーアイドル位置を新たに設定す
る。このオーバーアイドル位置にアクセルペダル3を弾
支するためにアクセルペダル3の先端にレバー31の一
端を連接し、該レバーの他端を、車体32に連接したガ
イドロッド33に遊挿すると共に、大径のオーバーアイ
ドルリターンスプリング34で図中上方へ附勢する。こ
れがため、オーバーアイドルリターンスプリング34は
ガイドロッド33に嵌合すると共に、図中下端をガイド
ロッド33に係着したばね座35に着座させ、スプリン
グ34によるレバー31の移動限界位置を、ガイドロッ
ド33に嵌着したオーバーアイドルスイッチ36により
設定する。レバー31のかかる移動限界位置をアクセル
ペダル3の上記オーバーアイドル位置に対応させ、この
位置でオーバーアイドルスイッチ36はONしてアクセ
ルペダル3のオーバーアイドル位置を検出するものとす
る。
他の例を示し、本例ではアクセルペダル3に、2点鎖線
で示す通常の釈放位置(エンジンアイドリング位置)を
越えた実線で示すオーバーアイドル位置を新たに設定す
る。このオーバーアイドル位置にアクセルペダル3を弾
支するためにアクセルペダル3の先端にレバー31の一
端を連接し、該レバーの他端を、車体32に連接したガ
イドロッド33に遊挿すると共に、大径のオーバーアイ
ドルリターンスプリング34で図中上方へ附勢する。こ
れがため、オーバーアイドルリターンスプリング34は
ガイドロッド33に嵌合すると共に、図中下端をガイド
ロッド33に係着したばね座35に着座させ、スプリン
グ34によるレバー31の移動限界位置を、ガイドロッ
ド33に嵌着したオーバーアイドルスイッチ36により
設定する。レバー31のかかる移動限界位置をアクセル
ペダル3の上記オーバーアイドル位置に対応させ、この
位置でオーバーアイドルスイッチ36はONしてアクセ
ルペダル3のオーバーアイドル位置を検出するものとす
る。
【0028】ガイドロッド33には更に小径のアイドル
リターンスプリング37を嵌合して設け、このアイドル
リターンスプリング37は一端をばね座35に着座さ
せ、また他端をガイドロッド33に摺動自在に嵌合した
ばね座38に着座させる。しかして、ばね座38はガイ
ドロッド33の突起33aにより図中上方への移動を制
限し、この制限位置をアクセルペダル3の2点鎖線で示
すエンジンアイドリング位置に対応させる。
リターンスプリング37を嵌合して設け、このアイドル
リターンスプリング37は一端をばね座35に着座さ
せ、また他端をガイドロッド33に摺動自在に嵌合した
ばね座38に着座させる。しかして、ばね座38はガイ
ドロッド33の突起33aにより図中上方への移動を制
限し、この制限位置をアクセルペダル3の2点鎖線で示
すエンジンアイドリング位置に対応させる。
【0029】かかる構成においては、運転者がアクセル
ペダル3から足を離すと、アクセルペダル3はオーバー
アイドルリターンスプリング34により図5に実線で示
すオーバーアイドル位置にされ、この位置はオーバーア
イドルスイッチ36のONにより検出される。そして、
アクセルペダル3を踏み込み、オーバーアイドルリター
ンスプリング34に抗し2点鎖線で示すアイドル位置に
すると、図6に示すようにレバー31がばね座38に衝
接する。かかるアクセルペダル3のオーバーアイドル位
置及びアイドル位置の間は、スロットルバルブ4がアク
セルペダルに連動せず、全閉位置を保つようアクセルリ
ンケージを構成すること勿論である。
ペダル3から足を離すと、アクセルペダル3はオーバー
アイドルリターンスプリング34により図5に実線で示
すオーバーアイドル位置にされ、この位置はオーバーア
イドルスイッチ36のONにより検出される。そして、
アクセルペダル3を踏み込み、オーバーアイドルリター
ンスプリング34に抗し2点鎖線で示すアイドル位置に
すると、図6に示すようにレバー31がばね座38に衝
接する。かかるアクセルペダル3のオーバーアイドル位
置及びアイドル位置の間は、スロットルバルブ4がアク
セルペダルに連動せず、全閉位置を保つようアクセルリ
ンケージを構成すること勿論である。
【0030】アクセルペダル3を更に踏み込み、スロッ
トルバルブ4を開いている間、この操作が図7に示すよ
うにオーバーアイドルリターンスプリング34に加えア
イドルリターンスプリング37のばね力に抗しても行わ
れることとなる。よって、アクセルペダル操作に対する
オーバーアイドルリターンスプリング34及びアイドル
リターンスプリング37のばね力特性が夫々図8にa,
bで示す如きものであるとすると、アクセルペダル踏力
は同図にcで示す如くアイドル位置において段差を持っ
たものとなり、この段差により運転者はアクセルペダル
3のアイドル位置を感覚的に知ることができる。
トルバルブ4を開いている間、この操作が図7に示すよ
うにオーバーアイドルリターンスプリング34に加えア
イドルリターンスプリング37のばね力に抗しても行わ
れることとなる。よって、アクセルペダル操作に対する
オーバーアイドルリターンスプリング34及びアイドル
リターンスプリング37のばね力特性が夫々図8にa,
bで示す如きものであるとすると、アクセルペダル踏力
は同図にcで示す如くアイドル位置において段差を持っ
たものとなり、この段差により運転者はアクセルペダル
3のアイドル位置を感覚的に知ることができる。
【0031】なお本例において制御系は、図2における
アイドルスイッチ11のON,OFF信号に代え、オー
バーアイドルスイッチ36のON,OFF信号をコント
ローラ9へ入力するようにして構成する。
アイドルスイッチ11のON,OFF信号に代え、オー
バーアイドルスイッチ36のON,OFF信号をコント
ローラ9へ入力するようにして構成する。
【0032】このコントローラ9は本例の場合図9の制
御プログラムを実行して、ソレノイド6,7のON,O
FFを介した自動変速機の変速制御、及びソレノイド8
のON,OFFを介した自動変速機のエンジンブレーキ
制御を夫々以下の如くに行う。
御プログラムを実行して、ソレノイド6,7のON,O
FFを介した自動変速機の変速制御、及びソレノイド8
のON,OFFを介した自動変速機のエンジンブレーキ
制御を夫々以下の如くに行う。
【0033】即ち、先ずステップ41でセンサ10,1
2及びスイッチ36からの入力情報を読み込み、次にス
テップ42でオーバーアイドルスイッチ36がONか否
かによりアクセルペダル3がオーバーアイドル位置か否
かをチェックする。オーバーアイドル位置でなければス
テップ43でエンジンブレーキソレノイド8をOFFし
て自動変速機をオーバーランクラッチOR/Cの開放に
よりエンジンブレーキが効かない状態にし、更にステッ
プ44で、予め設定した図11に例示する通常用の変速
パターン(スロットル開度0/8〜8/8域における変
速パターンで、図4に示すと同じもの)を基にしてスロ
ットル開度TH及び車速Vから現在の運転状態に最適な
通常用の変速段を求める。
2及びスイッチ36からの入力情報を読み込み、次にス
テップ42でオーバーアイドルスイッチ36がONか否
かによりアクセルペダル3がオーバーアイドル位置か否
かをチェックする。オーバーアイドル位置でなければス
テップ43でエンジンブレーキソレノイド8をOFFし
て自動変速機をオーバーランクラッチOR/Cの開放に
よりエンジンブレーキが効かない状態にし、更にステッ
プ44で、予め設定した図11に例示する通常用の変速
パターン(スロットル開度0/8〜8/8域における変
速パターンで、図4に示すと同じもの)を基にしてスロ
ットル開度TH及び車速Vから現在の運転状態に最適な
通常用の変速段を求める。
【0034】オーバーアイドル位置であればステップ4
5でエンジンブレーキソレノイド8をONして自動変速
機をオーバーランクラッチOR/Cの締結によりエンジ
ンブレーキが効く状態にし、更にステップ46で、予め
設定した図11に例示するエンジンブレーキ用の変速パ
ターン(アクセルペダルのアイドル位置及びオーバーア
イドル位置間における変速パターン)を基にして車速V
から現在の車速に最適なエンジンブレーキ用の変速段を
求める。
5でエンジンブレーキソレノイド8をONして自動変速
機をオーバーランクラッチOR/Cの締結によりエンジ
ンブレーキが効く状態にし、更にステップ46で、予め
設定した図11に例示するエンジンブレーキ用の変速パ
ターン(アクセルペダルのアイドル位置及びオーバーア
イドル位置間における変速パターン)を基にして車速V
から現在の車速に最適なエンジンブレーキ用の変速段を
求める。
【0035】次のステップ47ではこのようにして算出
した通常用変速段またはエンジンブレーキ用変速段が達
成されるようシフトソレノイド6,7を選択的にONす
る。この時、選択中の変速段が算出変速段と違えば、算
出変速段への変速が実行される。
した通常用変速段またはエンジンブレーキ用変速段が達
成されるようシフトソレノイド6,7を選択的にONす
る。この時、選択中の変速段が算出変速段と違えば、算
出変速段への変速が実行される。
【0036】かかる本例の構成によれば、運転者がアク
セルペダル3を釈放してオーバーアイドル位置にするこ
とで、運転者の手動操作に頼ることなく自動変速機を自
動的にエンジンブレーキが効く状態にすることができ、
自動エンジンブレーキにより運転者の負担を軽減して自
動変速機の商品価値を大いに高め得るという前記実施例
と同様な作用効果を奏し得る。なお、このエンジンブレ
ーキ時は特に自動変速機の変速段を通常と異なるエンジ
ンブレーキ用の変速パターンに基き決定することから、
希望通りのエンジンブレーキ力を得ることができる。
セルペダル3を釈放してオーバーアイドル位置にするこ
とで、運転者の手動操作に頼ることなく自動変速機を自
動的にエンジンブレーキが効く状態にすることができ、
自動エンジンブレーキにより運転者の負担を軽減して自
動変速機の商品価値を大いに高め得るという前記実施例
と同様な作用効果を奏し得る。なお、このエンジンブレ
ーキ時は特に自動変速機の変速段を通常と異なるエンジ
ンブレーキ用の変速パターンに基き決定することから、
希望通りのエンジンブレーキ力を得ることができる。
【0037】加えて本例においては、運転者が図8につ
き前述したアクセルペダル踏力段差を感じながらアクセ
ルペダル3をアイドル位置にすることで、エンジンブレ
ーキの効かない状態を達成して減速感のない惰性走行を
任意に実現することができ、上記自動エンジンブレーキ
にもかかわらず、当該惰性走行が犠牲になることもな
い。
き前述したアクセルペダル踏力段差を感じながらアクセ
ルペダル3をアイドル位置にすることで、エンジンブレ
ーキの効かない状態を達成して減速感のない惰性走行を
任意に実現することができ、上記自動エンジンブレーキ
にもかかわらず、当該惰性走行が犠牲になることもな
い。
【0038】ところで、図11に示すように通常用の変
速パターンとは別にエンジンブレーキ用の変速パターン
を設定する場合、例えば同図のX点とY点との間でアク
セルペダル操作を行った場合につき説明すると、自動変
速機は第3速から一旦第4速となり、直ちに第3速に戻
るといった短い変速段変化周期の不快な変速を惹起する
傾向となる。かかる弊害を解消するために図5のコント
ローラ9が実行する制御プログラムは、図9に示すもの
に代え図10に示す如きものとするのが良い。
速パターンとは別にエンジンブレーキ用の変速パターン
を設定する場合、例えば同図のX点とY点との間でアク
セルペダル操作を行った場合につき説明すると、自動変
速機は第3速から一旦第4速となり、直ちに第3速に戻
るといった短い変速段変化周期の不快な変速を惹起する
傾向となる。かかる弊害を解消するために図5のコント
ローラ9が実行する制御プログラムは、図9に示すもの
に代え図10に示す如きものとするのが良い。
【0039】図10の制御プログラムは、図9の制御プ
ログラムにおいてステップ47の前段にステップ51,
52を付加したものである。ステップ51においてはス
テップ44または46での算出変速段が現在選択中の実
変速段と異なった後、この実変速段と同じ変速段に復帰
するまでの時間、つまり指令変速段変化周期Tcを算出
する。またステップ52では、この指令変速段変化周期
Tcが短い設定周期Ts未満か否かをチェックする。そ
してTc≧Tsの場合のみステップ47を実行し、Tc
<Tsのような短い周期ならステップ47をスキップす
ることで変速を禁止し、これにより上記の不快な変速が
生ずる弊害を解消する。
ログラムにおいてステップ47の前段にステップ51,
52を付加したものである。ステップ51においてはス
テップ44または46での算出変速段が現在選択中の実
変速段と異なった後、この実変速段と同じ変速段に復帰
するまでの時間、つまり指令変速段変化周期Tcを算出
する。またステップ52では、この指令変速段変化周期
Tcが短い設定周期Ts未満か否かをチェックする。そ
してTc≧Tsの場合のみステップ47を実行し、Tc
<Tsのような短い周期ならステップ47をスキップす
ることで変速を禁止し、これにより上記の不快な変速が
生ずる弊害を解消する。
【0040】
【発明の効果】かくして本発明による自動変速機のエン
ジンブレーキ制御装置は請求項1に記載の如く、エンジ
ンの無負荷運転を検出して自動変速機をオーバーランク
ラッチの締結によりエンジンブレーキが効く状態にする
ことから、運転者の手動操作に頼ることなくエンジンブ
レーキが必要なエンジン無負荷運転時自動的にエンジン
ブレーキを生起させることができ、運転者の負担を軽減
して自動変速機の商品価値を大いに高めることができ
る。
ジンブレーキ制御装置は請求項1に記載の如く、エンジ
ンの無負荷運転を検出して自動変速機をオーバーランク
ラッチの締結によりエンジンブレーキが効く状態にする
ことから、運転者の手動操作に頼ることなくエンジンブ
レーキが必要なエンジン無負荷運転時自動的にエンジン
ブレーキを生起させることができ、運転者の負担を軽減
して自動変速機の商品価値を大いに高めることができ
る。
【0041】なお、請求項2に記載の如く、エンジンの
アクセルペダルに連動してアクセルペダルの釈放を検出
するアイドルスイッチで上記無負荷運転検出手段を構成
する場合、このアイドルスイッチがエンジン及び自動変
速機を含むパワートレーンの制御にも用いることから、
既存のものを用い得て経済的である。
アクセルペダルに連動してアクセルペダルの釈放を検出
するアイドルスイッチで上記無負荷運転検出手段を構成
する場合、このアイドルスイッチがエンジン及び自動変
速機を含むパワートレーンの制御にも用いることから、
既存のものを用い得て経済的である。
【0042】しかしてこの場合、アクセルペダルの釈放
時必ずエンジンブレーキが効く状態になり、運転者が減
速感のない惰性走行を希望したアクセルペダルの釈放
時、この要求を満足させ得ないが、請求項3に記載の如
く、エンジンのアクセルペダルに、釈放時エンジンアイ
ドリング位置を越えて戻るオーバーアイドル位置を設定
し、該アクセルペダルのオーバーアイドル位置で他のア
クセルペダル位置の時と異なる状態になるオーバーアイ
ドルスイッチにより前記無負荷運転検出手段を構成する
場合、運転者はアクセルペダルをエンジンアイドリング
位置にすることで上記の減速感のない惰性走行を得るこ
とができ、またアクセルペダルをオーバーアイドル位置
にすることでエンジンブレーキ走行を実現することがで
き、上記の問題を解消し得る。
時必ずエンジンブレーキが効く状態になり、運転者が減
速感のない惰性走行を希望したアクセルペダルの釈放
時、この要求を満足させ得ないが、請求項3に記載の如
く、エンジンのアクセルペダルに、釈放時エンジンアイ
ドリング位置を越えて戻るオーバーアイドル位置を設定
し、該アクセルペダルのオーバーアイドル位置で他のア
クセルペダル位置の時と異なる状態になるオーバーアイ
ドルスイッチにより前記無負荷運転検出手段を構成する
場合、運転者はアクセルペダルをエンジンアイドリング
位置にすることで上記の減速感のない惰性走行を得るこ
とができ、またアクセルペダルをオーバーアイドル位置
にすることでエンジンブレーキ走行を実現することがで
き、上記の問題を解消し得る。
【0043】この場合オーバーアイドルスイッチを請求
項4に記載の如くに構成することで、即ちアクセルペダ
ルのオーバーアイドル位置と他のアクセルペダル位置と
の間においてアクセルペダル操作力に段差を付与するよ
うな構成にすることで、運転者がアクセルペダルをエン
ジンアイドリング位置にして減速感のない惰性走行を達
成するアクセルペダル位置と、アクセルペダルをオーバ
ーアイドル位置にしてエンジンブレーキ走行を実現する
アクセルペダル位置とをアクセルペダル操作中に感覚的
に知ることができ、有利である。
項4に記載の如くに構成することで、即ちアクセルペダ
ルのオーバーアイドル位置と他のアクセルペダル位置と
の間においてアクセルペダル操作力に段差を付与するよ
うな構成にすることで、運転者がアクセルペダルをエン
ジンアイドリング位置にして減速感のない惰性走行を達
成するアクセルペダル位置と、アクセルペダルをオーバ
ーアイドル位置にしてエンジンブレーキ走行を実現する
アクセルペダル位置とをアクセルペダル操作中に感覚的
に知ることができ、有利である。
【0044】また請求項5に記載の如く、上記のように
エンジンブレーキを生起させるオーバーアイドル位置で
通常の変速パターンとは別に定めたエンジンブレーキ用
の変速パターンに基き自動変速機を変速制御させる構成
にすれば、エンジンブレーキ力を要求に一層マッチさせ
ることが可能となり、有利である。
エンジンブレーキを生起させるオーバーアイドル位置で
通常の変速パターンとは別に定めたエンジンブレーキ用
の変速パターンに基き自動変速機を変速制御させる構成
にすれば、エンジンブレーキ力を要求に一層マッチさせ
ることが可能となり、有利である。
【0045】なおこの場合自動変速機は、短時間の内に
一旦他の変速段に投入された後直ちに元の変速段に復帰
する不快な変速を生じ易い傾向となるが、請求項6に記
載の如く、指令変速段が実変速段と異なった後この実変
速段と同じ変速段に復帰するまでの時間を計測する指令
変速段変化周期計測手段と、この手段に応答してこの計
測時間が設定値より短い時対応する変速を禁止する変速
禁止手段とを付加することで、当該不快な変速を防止す
ることができて、自動変速機の商品価値を低下させるこ
とがない。
一旦他の変速段に投入された後直ちに元の変速段に復帰
する不快な変速を生じ易い傾向となるが、請求項6に記
載の如く、指令変速段が実変速段と異なった後この実変
速段と同じ変速段に復帰するまでの時間を計測する指令
変速段変化周期計測手段と、この手段に応答してこの計
測時間が設定値より短い時対応する変速を禁止する変速
禁止手段とを付加することで、当該不快な変速を防止す
ることができて、自動変速機の商品価値を低下させるこ
とがない。
【図1】本発明エンジンブレーキ制御装置の概念図であ
る。
る。
【図2】本発明装置の一実施例を示す制御システム図で
ある。
ある。
【図3】同例のコントローラが実行する制御プログラム
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図4】同例において自動変速機の変速制御に用いた変
速パターン図である。
速パターン図である。
【図5】本発明装置の他の例を示す図2と同様なシステ
ム図である。
ム図である。
【図6】同例におけるアクセルペダルのアイドル位置を
示す動作説明図である。
示す動作説明図である。
【図7】同アクセルペダルのスロットルバルブ開操作位
置を示す動作説明図である。
置を示す動作説明図である。
【図8】同アクセルペダルの踏力変化特性図である。
【図9】同例のコントローラが実行する制御プログラム
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図10】同コントローラが実行する制御プログラムの
他の例を示すフローチャートである。
他の例を示すフローチャートである。
【図11】同例において自動変速機の変速制御に用いた
変速パターン図である。
変速パターン図である。
1 エンジン 2 自動変速機 3 アクセルペダル 4 スロットルバルブ 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 エンジンブレーキソレノイド 9 コントローラ(エンジンブレーキ信号発生手段) 10 スロットルセンサ 11 アイドルスイッチ(無負荷運転検出手段) 12 車速センサ 31 レバー 33 ガイドロッド 34 オーバーアイドルリターンスプリング 36 オーバーアイドルスイッチ(無負荷運転検出手段) 37 アイドルリターンスプリング OWC ワンウェイクラッチ OR/C オーバーランクラッチ
Claims (6)
- 【請求項1】 エンジン動力を選択変速段に応じたギヤ
比で変速して出力すると共に、エンジンから出力側への
動力伝達のみを許すワンウェイクラッチ及びこのワンウ
ェイクラッチに並列に設けられたオーバーランクラッチ
を有し、オーバーランクラッチを電気的な信号で締結さ
せることによりエンジンブレーキが効く状態になし得る
自動変速機において、 前記エンジンの無負荷運転を検出する無負荷運転検出手
段と、 該手段からの信号に応答してエンジンの無負荷運転時前
記電気的な信号を発するエンジンブレーキ信号発生手段
とを設けて構成したことを特徴とする自動変速機のエン
ジンブレーキ制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記エンジンのアク
セルペダルに連動してアクセルペダルの釈放を検出する
アイドルスイッチにより前記無負荷運転検出手段を構成
したことを特徴とする自動変速機のエンジンブレーキ制
御装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記エンジンのアク
セルペダルに、釈放時エンジンアイドリング位置を越え
て戻るオーバーアイドル位置を設定し、該アクセルペダ
ルのオーバーアイドル位置で他のアクセルペダル位置の
時と異なる状態になるオーバーアイドルスイッチにより
前記無負荷運転検出手段を構成したことを特徴とする自
動変速機のエンジンブレーキ制御装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記オーバーアイド
ルスイッチは、アクセルペダルのオーバーアイドル位置
と他のアクセルペダル位置との間でアクセルペダル操作
力に段差を付与するよう構成したことを特徴とする自動
変速機のエンジンブレーキ制御装置。 - 【請求項5】 請求項3または4において、前記アクセ
ルペダルのオーバーアイドル位置では別に定めたエンジ
ンブレーキ用の変速パターンに基き自動変速機を変速制
御させるエンジンブレーキ用変速制御手段を付加したこ
とを特徴とする自動変速機のエンジンブレーキ制御装
置。 - 【請求項6】 請求項5において、指令変速段が実変速
段と異なった後この実変速段と同じ変速段に復帰するま
での時間を計測する指令変速段変化周期計測手段と、該
手段に応答してこの計測時間が設定値より短い時対応す
る変速を禁止する変速禁止手段とを付加したことを特徴
とする自動変速機のエンジンブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26197892A JP2830651B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26197892A JP2830651B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117529A true JPH06117529A (ja) | 1994-04-26 |
JP2830651B2 JP2830651B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=17369307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26197892A Expired - Fee Related JP2830651B2 (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830651B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006111174A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Toyota Motor Corp | 車両のアクセルペダル制御装置および車両の制御装置 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26197892A patent/JP2830651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2830651B2 (ja) | 1998-12-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |