JP2830623B2 - 小型ハードディスクドライブ装置駆動制御icデバイス - Google Patents

小型ハードディスクドライブ装置駆動制御icデバイス

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JP2830623B2
JP2830623B2 JP4176356A JP17635692A JP2830623B2 JP 2830623 B2 JP2830623 B2 JP 2830623B2 JP 4176356 A JP4176356 A JP 4176356A JP 17635692 A JP17635692 A JP 17635692A JP 2830623 B2 JP2830623 B2 JP 2830623B2
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雅之 服部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型ハードディスクドラ
イブ装置駆動制御ICデバイスに関し、特に小型ハード
ディスクドライブ装置のスピンドルモータ駆動用の電源
とモータ動作制御回路用の電源とを別々の端子から供給
する構成の小型ハードディスクドライブ装置駆動制御I
Cデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】小型ハードディスクドライブ装置駆動制
御ICデバイス(以下、HDD駆動ICという)には、
スピンドルモータ駆動用の電源(モータ電源)と、同モ
ータ制御のための制御駆動回路用の電源(制御回路電
源)とをICチップ上の別々の接続端子から供給するの
が一般的である。これはスピドルモータへの大電流に起
因する制御回路の誤動作を防止するためである。
【0003】モータ電源電圧は通常5Vまたは12V
(稀には24V)であるのに対して、制御回路電源は通
常5Vである。モータ電源電圧を制御回路電源電圧と等
しく5Vにした場合、十分な誤動作防止策をとった上
で、各部が正常かつ円滑に動作するように、5Vの共通
電源電圧が例えば4V以下に低下したときはモータおよ
び制御回路出力段への電源供給を遮断する遮断信号を発
生し、また、例えば2V以下に低下したときはモータに
ブレーキをかけるブレーキ信号を発生するなどの方策が
必要である。
【0004】モータ電源電圧を12V、制御回路電源を
5Vとした場合は、上記遮断信号およびブレーキ信号の
ほかに、モータ電源電圧の例えば10V以下への低下に
応答してモータおよび制御回路出力段への電源供給をオ
フにする遮断信号を発生し、また、例えば3V以下への
低下に応答してモータへのブレーキ信号を発生する。上
述の5Vまたは12Vの電源電圧に対応する上記遮断信
号およびブレーキ信号の論理和に応答してこれら制御回
路およびモータは動作する。
【0005】モータ電源電圧および制御回路電源電圧を
上記共通電圧5Vに設定する場合は、モータ電源への接
続端子および制御回路電源への接続端子はICチップ上
で共通接続されるので、電源電圧検出回路はこの共通接
続端子に接続した5V動作の回路で構成する。
【0006】また、モータ電源電圧を12V、制御回路
電源電圧を5Vにした場合は、モータ電源接続端子に接
続した12V動作の回路および制御回路電源接続端子に
接続した5V動作の回路で電源電圧検出回路をそれぞれ
構成し、これら2つの電源電圧検出回路の出力信号の論
理和をとるOR回路の出力を電源電圧検出出力とする。
【0007】上述の5V動作の電源電圧検出回路は、制
御電源端子の電圧の4V以下への低下に応答してアクテ
ィブレベルとなる検出信号を出力し、12V動作の電源
電圧検出回路は、モータ駆動電源端子の電圧の10V以
下への低下に応答してアクティブレベルとなる検出信号
を出力する。
【0008】これら5V動作および12V動作の電源電
圧検出回路の混在するHDD駆動ICを、制御回路電源
接続端子とモータ電源接続端子との共通接続により単一
の5V電源で使用しようとすると、12V動作の回路か
らアクティブレベルの検出信号が常に出力されるので、
上述のOR回路の出力は常にアクティブレベルとなり、
5V動作の回路の出力はOR回路出力に反映されず誤動
作を招来する。このようなHDD駆動ICを単一の5V
電源で使用するには、12V動作の電圧検出回路の出力
配線を切断するなどの処置が必要となる。この処置が困
難な場合には5V動作の電源電圧検出回路のみを備えた
回路を準備する必要がある。従って5V単一電源用と5
Vおよび12Vの2電源用の2種類の回路を準備しなけ
ればならず、設計の自由度がそれだけ低くなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の小型ハ
ードディスクドライブ装置駆動制御ICデバイス(HD
D駆動IC)は、モータおよび制御回路を単一電源電圧
で駆動する場合には、5V動作の電源電圧検出回路を含
むHDD駆動ICを使用するか5V動作および12V動
作の電源電圧検出回路を含むHDD駆動ICに所定の処
理を施して使用し、モータを12V、制御回路を5Vの
2電源電圧で駆動する場合には、5V動作および12V
動作の電源電圧検出回路を含むHDD駆動ICを使用す
る必要があり、設計の自由度が低下するという問題点が
あった。
【0010】したがって本発明の目的は、モータ電源お
よび制御回路電源が単一電圧である場合も二つの互いに
異なる電圧である場合も使用でき、設計の自由度を高め
た小型ハードディスクドライブ装置駆動制御ICデバイ
スを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による小型ハード
ディスクドライブ装置駆動制御ICデバイスは、スピン
ドルモータを駆動する電源に接続された第1の端子の電
圧に応答してそのモータの動作制御用の第1の検出信号
を発生する第1の電圧検出回路と、上記モータを制御す
る制御回路を駆動する電源に接続された第2の端子の電
圧に応答して上記モータの動作制御用の第2の検出信号
を発生する第2の電圧検出回路と、上記第1の端子の電
圧が制御回路駆動電源の所定の電圧範囲の上限よりも高
い所定の値を超えてからその所定の電圧範囲の下限より
も低い所定の値に達するまでの期間にわたり上記第1の
検出信号を出力論理和回路の一方の入力端子に伝達し
(以下、有効とし)この有効の第1の検出信号と上記第
2の検出信号との論理和の信号を上記出力論理和回路か
ら制御回路に供給する制御信号発生手段とを備える。
【0012】このICデバイスは、上記第1および第2
の端子に制御回路駆動電源相当の単一の電圧の電源を接
続する単一電圧モードのときには、上記第1の電圧検出
回路の出力信号(第1の検出信号)を無効(上記出力論
理和回路の入力端子をインアクティブレベル)にして上
記第2の電圧検出回路の出力信号(第2の検出信号)の
みでモータを駆動制御し、上記2つの端子に互いに異な
る2つの電圧の電源を接続する二電圧モードのときに
は、上述した所定の電圧範囲にわたって第1の電圧検出
回路の出力信号も有効となって第2の電圧検出回路の出
力信号と共にモータを駆動制御する。すなわち、このI
Cは、単一電圧モードと二電圧モードとの両方にそのま
ま使える。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例を示すブロック図
である。
【0015】図1を参照するとこの実施例のHDD駆動
IC100は、モータ駆動電源接続端子TMmに接続さ
れたモータ電源の電圧Vmが第1の基準電圧V1(例え
ば定常時の電圧が12Vの場合、約10V)よりも低い
ときにアクティブレベルとなる第1の検出信号VD1を
発生する第1のモータ駆動電源電圧検出回路1aと、制
御回路電源接続端子TMdの電圧Vdが所定の変動範囲
下限よりも低く設定した第2の基準電圧V2(例えば4
V)よりも低いときにアクティブレベルとなる第2の検
出信号VD2を発生する制御回路電源電圧検出回路2
と、上記電圧Vmが制御回路電源の所定変動範囲の上限
と上述の第1の電圧V1との間に設定した第3の基準電
圧V3(例えば約8V)よりも低いときにアクティブレ
ベルとなる第3の検出信号VD3を発生する第2のモー
タ駆動電源電圧検出回路1bと、同じ電圧Vmが上述の
制御回路電源電圧Vdの所定変動範囲の下限よりも低く
設定した第4の基準電圧V4(例えば3V)よりも低い
ときにアクティブレベルとなる第4の検出信号VD4を
生ずる第3のモータ駆動電源電圧検出回路1cと、これ
ら検出信号VD1、VD2、VD3およびVD4の供給
を受ける論理回路3と、この回路3の出力と上記電圧V
dとを受ける制御回路10と、この回路10の出力と上
記電圧Vmとを受けてモータ200に駆動電圧を供給す
るモータ駆動回路20とを備える。
【0016】論理回路3は、上記第1の検出信号VD1
を第1のインバータIV1を経て入力端子の片方に受け
るとともに上記第4の検出信号VD4を入力端子の他の
片方に受けるNORゲートG1と、このゲートG1の出
力をインバータIV3を経てクロック入力端子Cに受け
上記第3の検出信号VD3をインバータIV2を経てデ
ータ入力端子Dに受け上記第4の検出信号VD4をイン
バータIV4、IV5、およびIV6を経てリセット入
力端子Rにそれぞれ受けるフリップフロップ回路FF1
と、このFF1の出力端子Qからの出力を入力端子の一
方に受け上記第3の検出信号VD3をインバータIV2
を経て入力端子の他方に受ける第1のORゲートG2
と、このゲートG2の出力と上記第1の検出信号VD1
とを入力端子に受けるANDゲートG3と、このゲート
G3の出力と上記検出信号VD2とを受ける第2のOR
ゲートG4とを備える。この構成により、論理回路3
は、第1、第3および第4の検出信号VD1、VD3お
よびVD4に応答して、電圧Vmが第3の基準電圧V3
よりも高くなってから第4の基準電圧V4に低下するま
での期間にわたり、第1の検出信号VD1をゲートG3
の出力端子に伝達し(第1の検出信号VD1を有効に
し)、この検出信号VD1と上記第2の検出信号VD2
との論理和をとるゲートG4を経て制御回路10に制御
信号を供給する。
【0017】制御回路10は、上述の論理ゲートG4か
らの制御信号のほか、他の回路からの制御信号(モータ
の動作モード切換信号、励磁相切換信号、モータ電流切
換信号等)を受け、モータ200の回転/停止の動作、
回転位置の制御等のための負荷動作制御信号を出力し、
モータ駆動回路20によってモータ200を制御する。
【0018】図2を参照すると、第1の検出回路1a
は、端子TMmと接地電位点との間に直列接続された抵
抗R1およびR2と、これら抵抗R1およびR2の接続
点に負入力端(−)を接続し電圧Vr1の基準電圧源に
正入力端(+)を接続したコンパレータCMP1とを備
える。ここで、Vr1=2.4V、R1=135kΩ、
R2=45kΩとすると、電圧V1は9.6Vとなり、
第1の検出信号VD1は9.6Vより低いとき高レベル
(アクティブレベル)、高いとき低レベルとなる。この
第1の検出信号VD1は、定常時12Vのモータ駆動電
源電圧が9.6Vよりも低く異常状態にあることを示
す。
【0019】図3を参照すると、第2の検出回路1b
は、端子TMmと接地電位点との間に直列接続された抵
抗R3,R4およびR5と、抵抗R4およびR5の接続
点に正入力端(+)を接続し上記電圧Vdの端子TMd
に負入力端(−)を接続したコンパレータCMP2と、
このコンパレータCMP2の出力信号を上記電圧Vmの
レベルからVdのレベルにレベルシフトしかつ極性反転
するレベルシフタ11aとを備える。同様に、第3の検
出回路1cは、第2の検出回路1bと共通に用いられる
抵抗R3,R4およびR5の直列回路と、抵抗R3およ
びR4の接続点に正入力端を接続し電圧Vr2の基準電
圧源に負入力端を接続したコンパレータCMP3と、こ
のコンパレータCMP3の出力をVmのレベルから電圧
Vdのレベルにレベルシフトしかつ極性反転するレベル
シフタ11bとを備える。
【0020】ここで、Vd=5.0V、Vr2=2.4
V、R3=R4=40kΩ、R5=120kΩとする
と、第3の電圧V3は8.3V、第4の電圧V4は3.
0Vとなる。その結果、第3の検出信号VD3は電圧V
mが8.3Vよりも低いとき高レベル(アクティブレベ
ル)、高いとき低レベルとなり、第4の検出信号VD4
は、端子TMmの電圧Vmが3.0Vよりも低いとき高
レベル(アクティブレベル)、高いとき低レベルとな
る。第3検出信号VD3は、電圧Vmが上昇時に8.3
Vを超えた範囲で第1の検出信号VD1を有効にするた
めの信号であり、第4の検出信号VD4は、電圧Vmの
下降時に3.0Vに達するまで第1の検出信号VD1を
有効にし3.0Vよりも低くなったときモータにブレー
キをかけるための信号である。
【0021】図4を参照すると、制御回路電源電圧検出
回路では、制御回路電源接続端子TMdに一方の端子を
それぞれ接続した抵抗R6およびR7と、ベース・コレ
クタ共通接続で直列接続され抵抗R6の他方の端子と接
地電位点との間に挿入されたトランジスタQ1,Q2お
よびQ3と、同様にベース・コレクタ共通接続で抵抗R
8とともに直列接続され抵抗R7の他方の端子と接地電
位点との間に挿入されたトランジスタQ4,Q5および
Q6と、トランジスタQ3およびQ6のベース・エミッ
タ間にそれぞれ接続された抵抗R9およびR10と、抵
抗R6と上記トランジスタQ1との接続点および抵抗R
7と抵抗R8との接続点に正入力端(+)および負入力
端(−)をそれぞれ接続して出力端から上記検出信号V
D2を出力するコンパレータCMP4とを備える。この
構成から明らかなとおり、この電圧検出回路2はバンド
ギャップ型基準電圧発生回路から成り温度変化に対して
安定した電圧検出が可能である。この回路2の出力であ
る電圧検出信号VD2のレベル変化点(すなわち、上記
第2の基準電圧V2)はトランジスタQ1〜Q6のベー
ス・エミッタ間電圧、抵抗R6およびR7の比、および
抵抗R7およびR8の比により定まり、その値は4Vと
なる。すなわち、この検出出力VD2は電圧Vdが4V
より低いとき高レベル(アクティブレベル)となり、定
常時5Vの制御用電源の電圧が所定範囲から逸脱して4
V以下に異常低下したことを示す。
【0022】次に、図5を参照してこの実施例の動作に
ついて述べる。図5には、モータ駆動電源接続端子TM
mにモータ電源が接続され、その電圧Vmが0Vから1
2Vまで上昇し、以後12Vから0Vへと下降するとき
の各部の信号波形が示されている。
【0023】電圧Vmが0Vから上昇し始めて3Vに至
るまでの期間、第1,第3および第4の検出信号VD
1,VD3およびVD4は高レベルとなっている(第2
の電圧検出信号VD2も同様に高レベルとなっている
が、図5には示されていない)。
【0024】電圧Vmが3Vになると、まず第4の検出
信号VD4が低レベルへと変化し、その結果インバータ
IV4,IV5およびIV6を通してフリップフロップ
回路FF1がリセットされる。このときフリップフロッ
プ回路FF1は初期状態を維持しているのでその出力は
低レベルのままである。
【0025】電圧Vmが8.3Vまで上昇すると、第3
の検出信号VD3が低レベルへと変化する。その結果、
インバータIV2の出力信号が高レベルとなり、この高
レベル信号がORゲートG2を通してANDゲートG3
の一方の入力端に伝達され、第1の検出信号VD1が有
効となってその高レベルがANDゲートG3およびOR
ゲートG4を通過して制御回路10に伝達される。この
高レベルはモータ電源がまだ異常電圧範囲内にあること
を示す。また、インバータIV2の高レベル出力はフリ
ップフロップ回路FF1のデータ入力端子Dにも供給さ
れる。
【0026】電圧Vmが更に上昇し9.6Vになると、
第1の検出信号VD1は低レベルへと変化する。その結
果、制御回路10への信号も低レベルへと変化し、モー
タ電源が異常電圧範囲から脱出したことを示す。一方、
第1の検出信号VD1の低レベルはインバータIV1に
より高レベルとなり、NORゲートG1およびインバー
タIV3を通過してフリップフロップ回路FF1のクロ
ック入力端子Cを高レベルにする。これに応答してフリ
ップフロップ回路FF1はデータ入力端子Dに伝達され
ている高レベルをラッチしその出力端子Qを高レベルに
する。
【0027】電圧Vmが更に上昇して12Vに到達し、
次に下降し始め再び9.6Vに達するまで、この状態は
変化しない。
【0028】電圧Vmが9.6Vに達すると、第1の検
出信号VD1は高レベルとなる。これに伴って制御回路
10への信号も高レベルとなり、モータ電源が9.5V
以下の異常電圧になったことを示す。またフリップフロ
ップ回路FF1のクロック入力端子Cのレベルも変化す
るがその保持データのレベルは変化せず、その出力端子
Qの出力は高レベルを維持する。
【0029】電圧Vmが更に下降して8.3Vに達する
と、第3の検出信号VD3が高レベルになる。このとき
フリップフロップ回路FF1のデータ入力端子Dは低レ
ベルになるが、クロック入力端子Cは低レベルのままで
あるのでその出力端子Qは高レベルを維持する。この結
果、ANDゲートG3の一方の入力端は高レベルに保た
れ、第1の検出信号VD1が有効の状態が継続される。
この状態は電圧Vmが3Vに下降するまで続く。
【0030】電圧Vmが3Vに達すると第4の検出信号
VD4が高レベルとなる。この結果、フリップフロップ
回路FF1のクロック入力端子Cが高レベルに変化し、
これに応答してデータ入力端子Dの低レベルがラッチさ
れ、その出力端子Qは低レベルに変化する。このとき第
3の検出信号VD3は高レベル、インバータIV2の出
力は低レベルとなっているので、ORゲートG2の入力
は共に低レベル、従ってその出力、すなわちANDゲー
トG3の一方の入力は低レベルとなり、第1の検出信号
VD1は無効(ANDゲートG3の出力はVD1のレベ
ルとは無関係に低レベル)となって制御回路10への伝
達を停止する。
【0031】上述のとおり、第1の検出信号VD1は、
電圧Vmが8.3V以上に上昇してから3Vに下降する
まで有効となっている。このように第1の検出信号VD
1を3Vまで有効としておく理由は、電圧Vmが3V以
下になったときのモータに対する次の動作、例えばブレ
ーキ動作のための準備を制御回路10にさせるためであ
る。
【0032】こうして、制御回路電源(通常その電圧は
5V)とは異なる定常時12Vのモータ電源が端子TM
mに接続されたときの電圧Vmを正確かつ確実に検出
し、モータを円滑に制御できる。
【0033】上記第1の検出回路1a(12V動作)の
第1の検出信号VD1が上述のように有効,無効の制御
を受けるのに対し、制御回路電源電圧検出回路2(5V
動作)の出力の第2の検出信号VD2は有効,無効の制
御を受けることなくそのままORゲートG4を通って制
御回路10に供給される。
【0034】次に、端子TMdおよびTMmを単一の5
V電源に接続した場合について述べる。
【0035】端子TMmの電圧Vmが上昇し始め、3V
に達すると、第3の検出回路1cからの第4の検出信号
VD4が高レベルから低レベルへと変化する。この結
果、フリップフロップ回路FF1はリセットされ、その
出力端子Qは低レベルの状態を保持する。
【0036】このとき、第2の検出回路1bからの第3
の検出信号VD3は高レベル状態にあるので、インバー
タIV2の出力は低レベルとなり、この低レベルとフリ
ップフロップ回路FF1の出力端子Qの低レベルの信号
を入力するORゲートG2の出力は低レベルとなる。こ
の結果、ANDゲートG3により第1の検出回路1a
(12V動作)の出力の第1の検出信号VD1は無効と
なる。
【0037】電圧Vmが更に上昇して最高電位の5Vに
達しても、検出回路1a,1bおよび1cの状態は変化
しないので、第1の検出信号VD1は無効のままとな
る。
【0038】電圧Vmが5Vから下降し始め、3Vに達
すると、第3の検出回路1cからの第4の検出信号VD
4は高レベルへと変化するが、フリップフロップ回路F
F1の状態は変化せず、その出力端子Qは低レベルのま
まである。またその他の部分も変化しないので、第1の
検出信号VD1は無効のままとなる。この状態は電圧V
mがOVになるまで続く。
【0039】すなわち、第1の検出回路1a(12V動
作)の出力信号は5V電源の電圧変化に対して常に無効
の状態となっている。
【0040】従って、検出回路2(5V動作)の出力C
VD2がORゲートG4を通ってそのまま制御回路10
に供給され、この出力によってモータが駆動,制御され
る。
【0041】従来のこの種のHDD駆動ICは、端子T
MdおよびTMmに電圧の異なる(例えば5Vと12
V)別々の電源をそれぞれ接続して使用する場合、検出
回路2相当の5V動作の電源電圧検出回路と、検出回路
1a相当の12V動作の電源電圧検出回路と、これら電
源電圧検出回路の出力の論理和を出力するORゲートと
を備える回路となる。この回路において、端子TMmお
よびTMdに単一の5V電源を接続すると、12V動作
の電圧検出回路の出力信号は5V動作の通常の動作電圧
範囲で常に高レベルとなるので、5V動作の電圧検出回
路の出力信号は出力信号に反映されない。この問題を解
消するには、配線の切断等の処理が必要であった。また
そのような処理が困難な場合は二電圧動作のICと単一
電圧動作のICとを別々に設計製造する必要があった。
これに対し本発明では、第2および第3の電圧検出回路
1bおよび1cと論理回路3とを含むモータ制御信号発
生手段を設けたので、単一電圧動作にも二電圧動作にも
対応できる。それだけ設計の自由度が向上する。
【0042】上記実施例は、制御回路電源の電圧を5
V、モータ駆動電源の電圧を5Vおよび12Vとした場
合について説明したが、これら電圧を他の任意の値に選
べることは明らかであろう。例えば、モータ駆動電源電
圧が24Vのシステムが多い場合には、第1の電圧検出
回路の第1の基準電圧を20V、第2の電圧検出回路の
第2の基準電圧を17Vにすればよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、制御回路
駆動電源接続端子(制御回路電源端子)の電圧に応答し
て小型ハードディスクドライブ装置(HDD)のスピン
ドルモータの動作を制御する信号を発生する制御回路電
源電圧検出回路と、前記モータの駆動電源への接続端子
(モータ駆動電源端子)の電圧に応答してそのモータの
動作を制御する信号を発生するモータ駆動電源電圧検出
回路とを含み、モータ駆動電源端子の電圧が制御回路電
源の所定電圧範囲の上限よりも高い所定の電圧よりも高
くなり上記所定電圧範囲の下限より低い所定の電圧に低
下するまでの期間にわたり上述のモータ駆動電源電圧検
出回路の出力信号を有効にする論理回路を併せ備える構
成としたので、制御回路電源端子およびモータ駆動電源
端子に制御回路駆動電源相当の単一の電圧の電源を接続
する単一電圧モードと、これら電源端子に互いに異なる
2つの電圧の電源をそれぞれ接続する二電圧モードとの
両方にそのまま使えるので、設計の自由度が改善できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示された実施例の第1のモータ駆動電源
電圧検出回路の回路図である。
【図3】図1に示された実施例の第2および第3のモー
タ駆動電源電圧検出回路の回路図である。
【図4】図1に示された実施例の制御回路電源電圧検出
回路の回路図である。
【図5】図1に示された実施例の動作を説明するための
各部の信号波形図である。
【符号の説明】
1a〜1c モータ駆動電源電圧検出回路 2 制御回路電源電圧検出回路 3 論理回路 10 制御回路 20 モータ駆動回路 100 HDD駆動IC 200 モータ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型ハードディスクドライブ装置のスピ
    ンドルモータを駆動する電源に接続された第1の端子の
    電圧に応答してそのモータの動作制御用の第1の検出信
    号を発生する第1の電圧検出回路と、前記モータを制御
    する制御回路を駆動する電源に接続された第2の端子の
    電圧に応答して前記モータの動作制御用の第2の検出信
    号を発生する第2の電圧検出回路と、前記第1の端子の
    電圧が制御回路駆動電源の所定の電圧範囲の上限よりも
    高い所定の値を超えてからその所定の電圧範囲の下限よ
    りも低い所定の値に達するまでの期間にわたり前記第1
    の検出信号を有効としこの有効の第1の検出信号と前記
    第2の検出信号との論理和を前記制御回路に供給する制
    御信号発生手段とを含む小型ハードディスクドライブ装
    置駆動制御ICデバイス。
  2. 【請求項2】 前記第1の端子の電圧が所定のレベルの
    第1の基準電圧よりも低いときにアクティブレベルとな
    る前記第1の検出信号を発生する回路で前記第1の電圧
    検出回路を構成することと、前記第2の端子の電圧が前
    記制御回路駆動電源の所定の電圧範囲の下限よりも低い
    第2の基準電圧よりも低いときにアクティブレベルとな
    る前記第2の検出信号を発生する回路で前記第2の電圧
    検出回路を構成することと、前記制御信号発生手段が前
    記第1の端子の電圧が前記制御回路駆動電源の所定の電
    圧範囲の上限と前記第1の基準電圧との間の第3の基準
    電圧よりも低いときにアクティブレベルとなる第3の検
    出信号を発生する手段と、前記第の端子の電圧が前記
    制御用回路駆動電源の所定の電圧範囲の下限と前記第2
    の基準電圧との間の第4の基準電圧よりも低いときにア
    クティブレベルとなる第4の検出信号を発生する手段
    と、前記第1,第3および第4の検出信号に応答して前
    記第1の端子の電圧が前記第3の基準電圧を超えてから
    前記第4の基準電圧に低下するまでの期間にわたり前記
    第1の検出信号を有効にしこの有効の第1の検出信号と
    前記第2の検出信号との論理和を前記制御回路に供給す
    る論理回路とを備えたこととを特徴とする請求項1記載
    の小型ハードディスクドライブ装置駆動制御ICデバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記第1の端子の通常時の電圧を12
    V、前記第1の基準電圧を約10V、前記制御回路電源
    の前記所定の電圧範囲の中心値を5V、前記第2の基準
    電圧を約4V、前記第3の基準電圧を約8V、前記第4
    の基準電圧を約3Vにそれぞれ設定した請求項2記載の
    小型ハードディスクドライブ装置駆動制御ICデバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 前記第1の端子の定常時の電圧を24
    V、前記第1の基準電圧を約20V、前記第3の基準電
    圧を約17Vにそれぞれ設定した請求項2記載の小型ハ
    ードディスクドライブ装置駆動制御ICデバイス。
  5. 【請求項5】 前記論理回路が、前記第1の検出信号を
    レベル反転する第1のインバータ回路と、前記第3の検
    出信号をレベル反転する第2のインバータ回路と、前記
    第4の検出信号をレベル反転するように互いに縦続接続
    された複数個の第3のインバータ回路と、前記第4の検
    出信号と前記第1のインバータの出力信号とを一対の入
    力端子に受けるNORゲートと、このNORゲートの出
    力信号をレベル反転する第4のインバータ回路と、デー
    タ入力端子に前記第2のインバータの出力信号の供給、
    クロック入力端子に前記第4のインバータの出力信号の
    供給、リセット入力端子に前記第3のインバータ回路の
    出力信号の供給をそれぞれ受けるフリップフロップ回路
    と、このフリップフロップ回路の出力信号と前記第2の
    インバータ回路の出力信号とを入力する一対の入力端子
    に受ける第1のORゲート回路と、この第1のORゲー
    ト回路の出力信号と前記第1の検出信号との供給を受け
    るANDゲートと、このANDゲートの出力信号と前記
    第2の検出信号の供給を受ける第2のORゲートとを含
    むことを特徴とする請求項2記載の小型ハードディスク
    ドライブ装置駆動制御ICデバイス。
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