JPH1165683A - 複数の電力供給回路を備えた装置 - Google Patents

複数の電力供給回路を備えた装置

Info

Publication number
JPH1165683A
JPH1165683A JP9225432A JP22543297A JPH1165683A JP H1165683 A JPH1165683 A JP H1165683A JP 9225432 A JP9225432 A JP 9225432A JP 22543297 A JP22543297 A JP 22543297A JP H1165683 A JPH1165683 A JP H1165683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
potential
output line
circuit
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9225432A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Fujii
克彦 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP9225432A priority Critical patent/JPH1165683A/ja
Publication of JPH1165683A publication Critical patent/JPH1165683A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Sources (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電力供給回路を備えた装置において、
装置の動作状態に応じて電力供給系を切り換えることに
より、装置が省電力モードなどに移行している場合に、
消費電力をさらに低減することのできる装置構成を提供
する。 【解決手段】 システムの省電力モードへの移行条件が
満たされると、まず、CPU13の動作速度の低速化が
なされ、CPU13から供給されているモード信号MS
は反転し、これによって電源制御回路20がA電源回路
11の動作を停止させる。また、電源制御回路20は、
電力給断スイッチ回路21に制御信号を送り、A出力ラ
インLaとB出力ラインLbとの間を導通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の電力供給回路
を備えた装置に係り、特に、携帯電話などの携帯型情報
機器若しくは電子機器に用いるのに好適な電力供給技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯型情報機器においては、内部
にCPUその他の種々の集積回路を多数備えており、省
電力設計のために低電圧駆動の可能な集積回路も増えて
きていることから、これらの集積回路を駆動するために
2種類以上の電圧を供給する必要のあるものが多くな
り、これに伴って、機器の内部に複数の電力供給回路を
設けたものが生産されている。
【0003】一方、電力消費を低減するための方法とし
て、マウスやキーその他の周辺機器からの制御入力若し
くはデータ入力が所定時間途絶えると、CPUの動作周
波数を低くしたり、ディスプレイの輝度を低下させたり
する省電力モード(スタンバイモード或いはサスペンド
モード)に移行するように構成された情報機器も多く存
在する。特に携帯型の情報機器において省電力モードへ
の移行機能は必須であり、稼働時間を延長させるために
重要な機能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な情報機器において、省電力モードへの移行によって消
費電力を抑制しても、機器内部に設けられた電力供給回
路を停止させることはできないことから、電力供給回路
の自己消費電力によって省電力モードにおける消費電力
の低減に限界があるという問題点がある。
【0005】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、複数の電力供給回路を備えた装置
において、装置の動作状態に応じて電力供給系を切り換
えることにより、装置が省電力モードなどに移行してい
る場合に消費電力をさらに低減することのできる装置構
成を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、第1の出力ラインに第1の供
給電位を供給するための第1の電力供給回路と、第2の
出力ラインに前記第1の供給電位とは異なる第2の供給
電位を供給するための第2の電力供給回路と、装置の動
作状態に応じて前記第1の電力供給回路の動作を停止さ
せるとともに前記第1の出力ラインに前記第2の電力供
給回路から前記第2の供給電位を供給するための制御部
とを有する複数の電力供給回路を備えた装置である。
【0007】この手段によれば、制御部によって第1の
電力供給回路を停止させるとともに第1の出力ラインに
第2の供給電位を供給するようにしているため、第1の
供給電位が不要の場合には第1の電力供給回路の自己消
費電力を発生させないようにすることができるととも
に、第1の出力ラインに接続されている部分に第2の供
給電位を供給することによって、装置動作の支障を低減
することができる。
【0008】ここで、前記制御部は、前記第1の出力ラ
インと前記第2の出力ラインとの間に接続された電力給
断スイッチと、装置の動作状態に応じて前記第1の電力
供給回路を稼働又は停止させるとともに前記電力給断ス
イッチを開閉する制御回路とを有することが好ましい。
【0009】この手段によれば、第1の出力ラインと第
2の出力ラインとを制御回路によって開閉する電力供給
スイッチによって断続することができるので、簡易な回
路で動作させることができる。
【0010】また、前記第1の供給電位は、前記第2の
供給電位よりも装置の基準電位との差が大きくなってい
ることが好ましい。
【0011】この手段によれば、基準電位との差が大き
い第1の供給電位を供給する第1の電力供給回路を停止
させることによって、不要な高電圧の供給をなくすこと
ができるので、第2の電力供給回路を停止させる場合よ
りも装置全体の消費電力を低減することができる。
【0012】なお、基準電位とは、装置内部において第
1の供給電位又は第2の供給電位との間の電位差によっ
て各部が動作するようになっている電位のことであり、
通常は接地電位(0V)であることが多い。基準電位が
接地電位である場合には、第1の供給電位は絶対値の大
きな電位であり、第2の供給電位は、第1の供給電位よ
りも絶対値の小さな電位である。
【0013】この場合にはまた、前記制御部は、前記第
1の電力供給回路の動作を停止させた後、前記第1の出
力ラインの電位が前記基準電位に接近する方向に変化し
て前記第2の出力ラインの電位若しくは前記第2の出力
ラインの電位近傍の電位になった時点で前記第1の出力
ラインに前記第2の供給電位を供給するように制御する
ことが望ましい。
【0014】この手段によれば、第1の出力ラインに第
2の供給電位を供給し始めた際に、第1の出力ラインの
電位は第2の供給電位に近くなっているため、供給側と
被供給側との間の電位差による過渡的な電流発生を抑制
することができる。
【0015】さらに、前記制御部は、前記第1の出力ラ
インと前記第2の出力ラインとの間に接続された電力給
断スイッチと、装置の動作状態に応じて前記第1の電力
供給回路を稼働又は停止させる制御回路と、前記第1の
供給電位と前記第2の供給電位若しくは前記第2の供給
電位近傍の電位との大小関係を検出する比較手段とを有
し、該比較手段の比較結果として前記第1の供給電位が
より大きい場合には前記電力給断スイッチを遮断し、前
記第1の供給電位がより小さい場合には前記電力給断ス
イッチを導通させるように構成することが好ましい。
【0016】この手段によれば、第1の電力供給回路を
稼働又は停止するだけで、比較手段の結果に応じて適宜
に電力給断スイッチが開閉動作するので、切替時の動作
を穏やかに行うことができるとともに回路を簡易に構成
することができる。
【0017】ここで、前記第1の電力供給回路と前記第
1の出力ラインとの間を断続する断続スイッチを設け、
前記比較手段の比較結果として前記第1の供給電位がよ
り大きい場合には前記断続スイッチを導通させ、前記第
1の供給電位がより小さい場合には前記断続スイッチを
遮断させるように構成することが望ましい。
【0018】この手段によれば、断続スイッチにより第
1の電力供給回路と第1の出力ラインとが断続されるの
で、第1の電力供給回路の稼働開始時及び停止時の切替
動作をより安定的に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。
【0020】(第1実施形態)図1は、本発明に係る複
数の電力供給回路を備えた装置の第1実施形態の概略構
成を示す構成ブロック図である。この実施形態は、携帯
型の電子機器若しくは情報機器を構成する場合に本発明
を適用した例である。
【0021】バッテリー10の出力電位は、2つの電力
供給回路であるA電源回路11及びB電源回路12に導
入されており、A電源回路11はA出力ラインLaに所
定の直流電位を与え、B電源回路12はB出力ラインL
bに所定の直流電位を与えている。A電源回路11とB
電源回路12とは、相互に異なる電位を出力するように
それぞれ構成された電源回路であり、たとえば、スイッ
チングレギュレータ、DC−DCコンバータなどによっ
て構成される。
【0022】実際には、A電源回路11の供給電位Va
はB電源回路12の供給電位Vbよりも高くなってお
り、たとえば、Va=5V、Vb=3.3V、或いはま
た、Va=3.3V、Vb=2.5Vである。現在、携
帯型の情報機器においては低電圧化が進んでいることか
ら、バッテリーが約3.8V程度の出力電圧を有し、主
にVaが3.3V、Vbが2.5Vである2つの電源回
路を併用しているものが多いため、以下、後者を例にし
て説明する。この場合、基準電位は接地電位(0V)で
ある。
【0023】A電源回路11の供給電位Vaは、A出力
ラインLaを介して制御コードやデータのやり取りを行
う入出力制御用の入出力回路やI/Oバッファなどから
なる1又は複数の入出力回路部15や、3.3Vで動作
する他の1又は複数の集積回路16に供給されている。
一方、B電源回路12の供給電位Vbは、B出力ライン
Lbを介してCPU13のロジック部や他の2.5Vで
動作する1又は複数の集積回路14に供給されている。
【0024】また、B電源回路12の供給電位Vbは電
源制御回路20にも供給される。この電源制御回路20
は、A電源回路11の動作を開始したり停止したりする
ための制御信号SDを送出するように構成されていると
ともに、A出力ラインLaとB出力ラインLbとの間に
接続された電力給断スイッチ回路21にも制御信号SS
を送出する。電力給断スイッチ回路21はMOSトラン
ジスタなどのスイッチング素子自体により、若しくは、
スイッチング素子を含む複数の素子よりなる回路により
構成されている。
【0025】この実施形態においては、キーやマウスな
どの入力機器からの制御入力あるいはデータ入力が数分
間途絶えると、システム全体が省電力モードに移行する
ように構成されている。この省電力モードにおいては、
CPU13の動作クロックを極端に低下させ(例えば、
30MHzから32kHzへ)、高周波数動作に伴う電
力消費を抑えている。また、ハードディスクの回転を停
止し、ヘッドを格納する、液晶ディスプレイのバックラ
イトを消したり、CRTの輝度を低下させるなどの方法
もある。しかしながら、このような省電力のための工夫
を行っても、内部の集積回路などには給電を続ける必要
があり、しかも、A電源回路11及びB電源回路12の
双方が動作していると、これらの電源回路における自己
消費電力も存在する。
【0026】図2は、本実施形態における通常モードか
ら省電力モードへの移行時の手順を示すフローチャート
である。図2に示すように、システムの省電力モードへ
の移行条件が満たされると、まず、CPU13の動作速
度の低速化がなされる。また、CPU13から供給され
ているモード信号MSは反転し、これによって電源制御
回路20がA電源回路11の動作を停止させるようにな
っている。また、電源制御回路20は、電力給断スイッ
チ回路21に制御信号SSを送ることにより閉成させ、
A出力ラインLaとB出力ラインLbとの間を導通させ
る。このようにして、本実施形態では、A電源回路11
も停止した状態の省電力モードとなる。
【0027】上述のA電源回路11の稼働停止によりA
出力ラインLaには供給電位Vaが供給されなくなる
が、その代わり、A出力ラインLaには、電力給断スイ
ッチ回路21の閉成によりB出力ラインLbから供給電
位Vbが供給される。A出力ラインVaに接続されてい
る入出力回路部15は、通常、省電力モードではほとん
ど動作する必要がないため、A出力ラインLaの電位が
3.3Vから2、5Vに低下しても動作上の支障はな
い。また、他の集積回路16においても、2.5Vにお
いても動作保証の範囲内であることが多いので、高速動
作の必要がない省電力モードでは問題は生じない。
【0028】A電源回路11が停止することにより、A
電源回路11の自己消費電力は消失するので、システム
全体の消費電力は低減される。A電源回路11の自己消
費電力としては、スイッチング方式の電源回路である場
合、レギュレータコントローラの消費電力に加えて、ス
イッチングトランジスタのバイアス電流若しくはスイッ
チングFETのゲートチャージ電流、コンデンサなどの
受動素子の直列等価抵抗やコイルの線抵抗、トランジス
タやダイオードなどの順方向電圧降下などに基づく消費
電力が存在する。
【0029】一方、B電源回路12においては、同じ省
電力モードであってもA電源回路11が稼働している場
合と比べるとB出力ラインLbに加えてA出力ラインL
aにも電力を供給する必要があることから、その出力電
流は増大する。しかし、この出力電流の増大により、B
電源回路12の電源効率は向上し、却ってバッテリー1
0の電力消費は低減される。
【0030】図8は、電源回路の電源効率と出力電流と
の関係を示したものである。この図に示すように、電源
回路の出力電流が小さく、供給する電力が少ない場合に
は、電源回路の自己消費電力の割合が多くなるために電
源効率は非常に悪い。しかしながら、出力電流が増大し
て供給する電力が大きくなると、図示のように電源効率
は上昇する。
【0031】図3は、本実施形態における省電力モード
から通常モードへの復帰の手順を示すフローチャートで
ある。まず、キーやマウスからの入力があったり、外部
周辺機器からのデータ転送などが発生すると、CPU1
3は省電力モードを解除するための条件が整ったと判断
し、モード信号MSを再び反転させる。モード信号MS
が反転すると、電源制御回路20は、今まで閉成してい
た電力給断スイッチ回路21を開成させ、次に、A電源
回路11を稼働させる。A電源回路11が稼働すると、
A出力ラインLaの供給電位Vaは3.3Vへと上昇
し、その後、CPU13の動作速度(動作周波数)が元
に戻る。
【0032】(第2実施形態)次に、本発明に係る第2
実施形態について説明する。図4は、この第2実施形態
における通常モードから省電力モードへの移行時の手順
を示すものである。この実施形態において、全体の概略
構成は図1に示すものとほぼ同じである。また、省電力
モードへの移行条件が整うとCPU13の動作周波数を
下げて動作速度を低速化し、次にA電源回路11の動作
を停止させるところまでは、上記第1の実施形態と同様
である。この実施形態では、A出力ラインLaとB出力
ラインLbのそれぞれの電位若しくは両ライン間の電位
差をセンサや電位検出回路などにより検出し、A電源回
路11の停止後、A出力ラインLaの供給電位Vaが低
下して、B出力ラインLbの供給電位Vbにほぼ等しく
なる時点を検出し、この時点にて、電力給断スイッチ回
路21を閉成するようにしている。
【0033】第1実施形態の場合には、電力給断スイッ
チ回路21をいきなり閉成すると、A出力ラインLaの
本来の供給電位Vaの方がB出力ラインLbの供給電位
Vbよりも高いので、A出力ラインLaの側からB出力
ラインLbへと大きな電流が流れ、しばらくの間、両ラ
インの電位は安定しない。ところが、本実施形態では、
A出力ラインLaの電位Vaが下がるのを待って、Va
〜Vbとなったところで電力給断スイッチ回路21を閉
成するため、両ライン間に大きな電流は流れず、安定的
に、かつ、穏やかに電圧の切り替えが行われる。
【0034】一方、省電力モードから通常モードへと復
帰する際には、第1実施形態と同様の手順(図3参照)
にて復帰を行っても、省電力モードへの移行時のような
大きな動揺はない。
【0035】(第3実施形態)次に、本発明に係る第3
実施形態について説明する。図5は、第3実施形態にお
ける電源回路近傍の概略構成を示す概略回路図である。
バッテリー10には、上述と同様にA電源回路11及び
B電源回路12が接続されているが、この実施形態では
さらにC電源回路22がバッテリー10に接続され、こ
のC電源回路22は電源制御回路20の専用の電源とな
っている。
【0036】第1実施形態と同様にA電源回路11には
A出力ラインLaが接続され、B電源回路12にはB出
力ラインLbが接続されている。A出力ラインLaとB
出力ラインLbには、コンパレータ23の入力ラインが
接続される。コンパレータ23の出力はOR回路24の
一方の入力となり、OR回路24の他方の入力は電源制
御回路20に接続されている。OR回路24の出力はp
チャネル型MOSトランジスタからなるスイッチング素
子25のゲート入力に接続されている。
【0037】この実施形態においては、通常モードにあ
る場合、電源制御回路20がOR回路24に送出する制
御信号SSは高電位Hであり、スイッチング素子25は
オフ状態にあり、A出力ラインLaとB出力ラインLb
との間は遮断されている。また、A出力ラインLaの電
位VaはB出力ラインLbの電位Vbよりも高くなって
いるため、コンパレータ23の出力電位は高電位Hとな
っている。
【0038】上記の通常モードにおいて、図示しないC
PUから送出されるモード信号MSが反転すると、電源
制御回路20から送出される制御信号SSは低電位Lと
なり、また、制御信号SDも反転してA電源回路11が
停止する。このとき、制御信号SSは低電位Lである
が、コンパレータ23からの出力電位は高電位Hのまま
であるため、スイッチング素子25は遮断されたままで
ある。
【0039】次に、A電源回路11が停止したことによ
ってA出力ラインLaの電位が低下し、B出力ラインL
bの電位にほぼ等しくなると、コンパレータ23の出力
電位は反転して低電位Lとなり、その結果、OR回路2
4の出力電位が低電位Lとなるため、スイッチング素子
25はオン状態となり、A出力ラインLaとB出力ライ
ンLbとは導通する。このようにして、装置は完全に省
電力モードへと移行する。
【0040】次に、省電力モードにおいて、CPUから
のモード信号が反転すると、電源制御回路20は、送出
する制御信号SSを反転させて高電位Hにするととも
に、A電源回路11を稼働させる。制御信号SSが高電
位HになるとOR回路24の出力電位も高電位Hとな
り、スイッチング素子25はオフ状態になる。すると、
A電源回路11の稼働によってA出力ラインLaの電位
は上昇し、コンパレータ23の出力電位も高電位Hとな
る。
【0041】上記のように、本実施形態においては、コ
ンパレータ23とOR回路24を用いることによって、
簡単な論理回路のみによってスイッチング素子25を制
御することができ、また、省電力モードへの移行時にお
ける過電流の発生も防止することができる。
【0042】この実施形態では、電源制御回路20に電
力を供給する専用のC電源回路22を設けていることに
よって、モード切替時における電位変化にも影響されず
に、より確実にモード間の移行動作を行うことができ
る。
【0043】(第4実施形態)次に、図6を参照して、
本発明に係る第4実施形態について説明する。この実施
形態においても、第3実施形態とほぼ同様に、電源制御
回路20の制御信号SDによってA電源回路11を制御
するようになっているとともに、A出力ラインLaとB
出力ラインLbの電位を比較するコンパレータ23と、
A出力ラインLaとB出力ラインLbとの間に接続され
たスイッチング素子25とを備えている。しかし、この
実施形態では、コンパレータ23の出力は直接スイッチ
ング素子25のゲート電力に接続されているとともに、
反転回路26を介して、A電源回路11とA出力ライン
Laとの間に接続されたスイッチング素子27にも供給
されている。
【0044】この実施形態においては、通常モード時で
は、A電源回路11の供給電位VaはB電源回路12の
供給電位Vbよりも高いため、コンパレータ23の出力
電位は高電位Hであり、スイッチング素子25はオフ状
態であって、また、反転回路26の出力電位は低電位L
となるので、スイッチング素子27は逆にオン状態にあ
る。
【0045】モード信号MSが反転すると、電源制御回
路20はA電源回路11を停止させるため、その供給電
位Vaは徐々に低下し、やがてB電源回路12の供給電
位Vbにほぼ等しくなると、コンパレータ23の出力電
位は低電位Lとなる。すると、スイッチング素子25は
オン状態となり、A出力ラインLaとB出力ラインLb
とを導通させる。また、反転回路26の出力電位は高電
位Hになるので、スイッチング素子27はオフ状態にな
る。この状態では、A電源回路11の出力はA出力ライ
ンLaと切り離され、A出力ラインLaには、B出力ラ
インLbからB電源回路12の供給電位Vbが供給さ
れ、完全な省電力モードとなる。
【0046】次に、省電力モードにおいてモード信号M
Sが再び反転すると、電源制御回路20はA電源回路1
1を稼働させる。A電源回路12が稼働することによっ
てその供給電位Vaは次第に上昇し、供給電位Vaが供
給電位Vbを越えると、コンパレータ23の出力電位は
高電位Hとなり、スイッチング素子25をオフ状態にす
るとともに、反転回路26を介してスイッチング素子2
7をオン状態にする。スイッチング素子25の遮断とス
イッチング素子27の導通により、A出力ラインLaの
電位はA電源回路11の供給電位Vaに一致し、通常モ
ードに完全に移行する。
【0047】本実施形態では、電源制御回路20は制御
信号SDによってA電源回路11の稼働及び停止のみを
制御しており、A電源回路11の供給電位VaとB電源
回路12の供給電位Vbを比較するコンパレータと、ス
イッチング素子25,27によってA出力ラインLaへ
の電力の供給状態が穏やかに切り替わるようになってい
る。
【0048】(第5実施形態)最後に、図7を参照し
て、携帯型のカセットテープレコーダーに本発明を適用
させた第5実施形態について説明する。ここで、バッテ
リー10、A電源回路11、B電源回路12、A出力ラ
インLa、B出力ラインLbは上記の各実施形態と同様
である。この実施形態では、A出力ラインLaの電位を
測定する電位検出回路31、B出力ラインLbの電位を
測定する電位検出回路32が設けられ、これらの電位検
出回路31,32の出力は、制御回路30に接続されて
いる。
【0049】この実施形態でも、A電源回路11の供給
電位Vaは高電位であり、B電源回路の供給電位Vbは
低電位である。供給電位Vaは、たとえば、録音テープ
を送るための駆動モータ33に供給され、供給電位Vb
は、たとえば、増幅回路、制御回路などの回路部34に
供給される。
【0050】駆動モータ33は、録音、再生時などの録
音テープの低速送り時においては低電圧で駆動すること
ができ、また、早送り、巻き戻し時などの録音テープの
高速送り時においては高電圧で駆動する必要がある。こ
のため、低速送り時においては、制御回路30によっ
て、A電源回路11を停止させるとともにA出力ライン
LaとB出力ラインLbとを接続して、B電源回路12
の供給電圧Vbが駆動モータ33にも供給されるように
し、全体の消費電力を抑制する。一方、高速送り時にお
いては、制御回路30によって、A電源回路11を稼働
させるとともにA出力ラインLaとB出力ラインLbと
の間を遮断し、駆動モータ33にはA電源回路11の高
い供給電圧Vaが供給されるようにする。
【0051】この実施形態では、A出力ラインLaの電
位を電位検出回路31によって検出し、B出力ラインL
bの電位を電位検出回路32によって検出しており、た
とえば、A電源回路11を停止させた後にA出力ライン
Laの電位が低下し、B出力ラインLbの電位とほぼ同
様の電位になった瞬間に、A出力ラインLaとB出力ラ
インLbとを導通させるようにしている。これによっ
て、両ライン間に過渡的な電流が発生することを防止で
きる。
【0052】本実施形態は、カセットテープレコーダー
の他に、CD或いはCD−ROMドライブ、MOドライ
ブ、MDドライブ、ハードディスクドライブなどの記録
再生装置にも適用可能である。
【0053】上記の各実施形態では装置内に2つの電力
供給回路が存在する場合について説明したが、3つ以上
の電力供給回路が設けられている場合であっても同様に
構成することができる。この場合、3つ以上の電力供給
回路のうち1つの電力供給回路を停止してその出力ライ
ンに他の電力供給回路のいずれかの出力電位を供給して
もよく、また、2つの電力供給回路を停止して、それら
の2つの出力ラインに残りの1つ若しくはそれ以上の他
のいずれかの電力供給回路の出力電位を供給してもよい
ことはもちろんである。
【0054】また、上記各実施形態では、電源制御回路
20を独立に設けているが、CPUの内部に同様の構成
部分を設けたり、CPUによって実行されるプログラム
によって通常のモード制御と一体に実行してもよい。こ
の場合には、CPUからバスを介して電源回路、スイッ
チ回路、その他の論理回路などに直接に制御信号を送出
することとなる。
【0055】上記各実施形態では、バッテリーを電力供
給源とする場合について示したが、電力供給源としては
通常の商用電源であってもよい。
【0056】また、本発明を携帯型の装置に限らず、通
常の定置型の各種装置に適用してもよいことはもちろん
である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0058】請求項1によれば、制御部によって第1の
電力供給回路を停止させるとともに第1の出力ラインに
第2の供給電位を供給するようにしているため、第1の
供給電位が不要の場合には第1の電力供給回路の自己消
費電力を発生させないようにすることができるととも
に、第1の出力ラインに接続されている部分に第2の供
給電位を供給することによって、装置動作の支障を低減
することができる。
【0059】請求項2によれば、第1の出力ラインと第
2の出力ラインとを制御回路によって開閉する電力供給
スイッチによって断続することができるので、簡易な回
路で動作させることができる。
【0060】請求項3によれば、基準電位との差が大き
い第1の供給電位を供給する第1の電力供給回路を停止
させることによって、不要な高電圧の供給をなくすこと
ができるので、第2の電力供給回路を停止させる場合よ
りも装置全体の消費電力を低減することができる。
【0061】請求項4によれば、第1の出力ラインに第
2の供給電位を供給し始めた際に、第1の出力ラインの
電位は第2の供給電位に近くなっているため、供給側と
被供給側との間の電位差による過渡的な電流発生を抑制
することができる。
【0062】請求項5によれば、第1の電力供給回路を
稼働又は停止するだけで、比較手段の結果に応じて適宜
に電力給断スイッチが開閉動作するので、切替時の動作
を穏やかに行うことができるとともに回路を簡易に構成
することができる。
【0063】請求項6によれば、断続スイッチにより第
1の電力供給回路と第1の出力ラインとが断続されるの
で、第1の電力供給回路の稼働開始時及び停止時の切替
動作をより安定的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数の電力供給回路を備えた装置
の第1実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における通常モードから省電力モ
ードへの切替時の手順を示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態における省電力モードから通常モ
ードへの切替時の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る第2実施形態における通常モード
から省電力モードへの切替時の手順を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明に係る第3実施形態の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図6】本発明に係る第4実施形態の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図7】本発明に係る第5実施形態の概略構成を示すブ
ロック回路図である。
【図8】電源回路の出力電流と電源効率との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 バッテリー 11 A電源回路 12 B電源回路 13 CPU 14,16 集積回路 15 入出力回路部 20 電源制御回路 21 電力給断スイッチ回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の出力ラインに第1の供給電位を供
    給するための第1の電力供給回路と、第2の出力ライン
    に前記第1の供給電位とは異なる第2の供給電位を供給
    するための第2の電力供給回路と、装置の動作状態に応
    じて前記第1の電力供給回路の動作を停止させるととも
    に前記第1の出力ラインに前記第2の電力供給回路から
    前記第2の供給電位を供給するための制御部とを有する
    複数の電力供給回路を備えた装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御部は、前記
    第1の出力ラインと前記第2の出力ラインとの間に接続
    された電力給断スイッチと、装置の動作状態に応じて前
    記第1の電力供給回路を稼働又は停止させるとともに前
    記電力給断スイッチを開閉する制御回路とを有すること
    を特徴とする複数の電力供給回路を備えた装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記第
    1の供給電位は、前記第2の供給電位よりも装置の基準
    電位との差が大きくなっていることを特徴とする複数の
    電力供給回路を備えた装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記制御部は、前記
    第1の電力供給回路の動作を停止させた後、前記第1の
    出力ラインの電位が前記基準電位に接近する方向に変化
    して前記第2の出力ラインの電位若しくは前記第2の出
    力ラインの電位近傍の電位になった時点で前記第1の出
    力ラインに前記第2の供給電位を供給するように制御す
    ることを特徴とする複数の電力供給回路を備えた装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記制御部は、前記
    第1の出力ラインと前記第2の出力ラインとの間に接続
    された電力給断スイッチと、装置の動作状態に応じて前
    記第1の電力供給回路を稼働又は停止させる制御回路
    と、前記第1の供給電位と前記第2の供給電位若しくは
    前記第2の供給電位近傍の電位との大小関係を検出する
    比較手段とを有し、該比較手段の比較結果として前記第
    1の供給電位がより大きい場合には前記電力給断スイッ
    チを遮断し、前記第1の供給電位がより小さい場合には
    前記電力給断スイッチを導通させるように構成したこと
    を特徴とする複数の電力供給回路を備えた装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1の電力供給
    回路と前記第1の出力ラインとの間を断続する断続スイ
    ッチを設け、前記比較手段の比較結果として前記第1の
    供給電位がより大きい場合には前記断続スイッチを導通
    させ、前記第1の供給電位がより小さい場合には前記断
    続スイッチを遮断させるように構成したことを特徴とす
    る複数の電力供給回路を備えた装置。
JP9225432A 1997-08-21 1997-08-21 複数の電力供給回路を備えた装置 Withdrawn JPH1165683A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9225432A JPH1165683A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 複数の電力供給回路を備えた装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9225432A JPH1165683A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 複数の電力供給回路を備えた装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1165683A true JPH1165683A (ja) 1999-03-09

Family

ID=16829286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9225432A Withdrawn JPH1165683A (ja) 1997-08-21 1997-08-21 複数の電力供給回路を備えた装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1165683A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100337237B1 (ko) * 2000-03-15 2002-05-17 김효종 스위칭 전원 장치의 절전 회로
KR20020075723A (ko) * 2001-03-26 2002-10-05 삼성전자 주식회사 슬립모드시 내부전류누설을 방지하는 파워 제어 로직을갖는 집적회로 소자들과 그의 동작 방법
JP2007141038A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Yamatake Corp 装置管理システム
JP2007244046A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Sharp Corp 電源回路
JP2010049557A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理装置、表示装置省電力プログラム、表示装置省電力方法、及び、省電力システム
JP2013161176A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Sony Computer Entertainment Inc 電気機器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100337237B1 (ko) * 2000-03-15 2002-05-17 김효종 스위칭 전원 장치의 절전 회로
KR20020075723A (ko) * 2001-03-26 2002-10-05 삼성전자 주식회사 슬립모드시 내부전류누설을 방지하는 파워 제어 로직을갖는 집적회로 소자들과 그의 동작 방법
JP2007141038A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Yamatake Corp 装置管理システム
JP2007244046A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Sharp Corp 電源回路
JP2010049557A (ja) * 2008-08-22 2010-03-04 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理装置、表示装置省電力プログラム、表示装置省電力方法、及び、省電力システム
JP2013161176A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Sony Computer Entertainment Inc 電気機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7543164B2 (en) Power savings in a voltage supply controlled according to a work capability operating mode of an integrated circuit
US7225347B2 (en) Method and apparatus for enabling a low power mode for a processor
US8127156B2 (en) Systems and methods for control of integrated circuits comprising body biasing systems
US7383138B2 (en) Semiconductor device
US7598807B2 (en) Differential amplifier circuit, voltage regulator using the differential amplifier circuit, and method for controlling the differential amplifier circuit
US20060255781A1 (en) Constant voltage power supply
US7882376B2 (en) Power control for a core circuit area of a semiconductor integrated circuit device
US6700407B1 (en) Extended voltage range level shifter
JPH0635576A (ja) バッテリー駆動型電気機器装置
JP4041461B2 (ja) スリープ・モード中の信号状態および漏れ電流の制御
US8074086B1 (en) Circuit and method for dynamic in-rush current control in a power management circuit
US6212641B1 (en) Method and apparatus for improving power characteristics in a system having a reduced power mode
JPH1165683A (ja) 複数の電力供給回路を備えた装置
US20080061749A1 (en) Power supply step-down circuit and semiconductor device
US6140714A (en) Power control apparatus for a battery-powered communication system
US6534806B1 (en) System for generating a reference voltage
US6342803B1 (en) Pad driver
KR20080032358A (ko) 시스템의 전원공급제어장치 및 방법
US5630008A (en) Control circuit for driving motor with reduced power consumption and disk unit having the control circuit
US20060176111A1 (en) Electronic device comprising audio mute control circuit
US20100327951A1 (en) Semiconductor integrated circuit
JPH0954637A (ja) 情報処理装置
WO2000014756A1 (fr) Detecteur d'etat commande par interrupteur et dispositif electronique
US6066962A (en) Digital integrated circuit buffer digital device and method for buffering data
JP2006244117A (ja) 電子回路及び携帯情報端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041102