JP2829473B2 - 高周波可変スロープチルト回路 - Google Patents
高周波可変スロープチルト回路Info
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- JP2829473B2 JP2829473B2 JP1964293A JP1964293A JP2829473B2 JP 2829473 B2 JP2829473 B2 JP 2829473B2 JP 1964293 A JP1964293 A JP 1964293A JP 1964293 A JP1964293 A JP 1964293A JP 2829473 B2 JP2829473 B2 JP 2829473B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送帯域の低域もしく
は高域の何れか一方を固定し、伝送帯域全体の通過損失
の周波数特性の傾斜を上下に連続的に変化させ得る高周
波可変スロープチルト回路に関する。
は高域の何れか一方を固定し、伝送帯域全体の通過損失
の周波数特性の傾斜を上下に連続的に変化させ得る高周
波可変スロープチルト回路に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波増幅器の段間における通信信号を
伝送帯域の両端のうち、低域あるいは高域の何れか一方
の損失量の変化を固定した状態で伝送帯域全体の通過損
失の周波数特性の傾斜を連続的に変化させるチルト回路
として、図16に示すような回路が用いられている。こ
の回路は、入力端子1と出力端子2との間に接続された
第1のコイルL1と第1のコンデンサC1との直列回路
と、この直列回路に並列接続された第1の抵抗である可
変抵抗R1と、上記直列回路に並列接続された第2の抵
抗R2と第3の抵抗R3との直列回路と、これら第2及
び第3の抵抗R2、R3の接続点と接地4との間に第4
の抵抗である可変抵抗R4を介して接続された第2のコ
ンデンサC2と第2のコイルL2との並列回路から構成
されている。
伝送帯域の両端のうち、低域あるいは高域の何れか一方
の損失量の変化を固定した状態で伝送帯域全体の通過損
失の周波数特性の傾斜を連続的に変化させるチルト回路
として、図16に示すような回路が用いられている。こ
の回路は、入力端子1と出力端子2との間に接続された
第1のコイルL1と第1のコンデンサC1との直列回路
と、この直列回路に並列接続された第1の抵抗である可
変抵抗R1と、上記直列回路に並列接続された第2の抵
抗R2と第3の抵抗R3との直列回路と、これら第2及
び第3の抵抗R2、R3の接続点と接地4との間に第4
の抵抗である可変抵抗R4を介して接続された第2のコ
ンデンサC2と第2のコイルL2との並列回路から構成
されている。
【0003】図16のチルト回路の通過損失特性は図1
7に示すようになり、伝送帯域の高域f2の損失量の変
化を固定した状態でのチルト量最小時は実線のような特
性になり、一方、チルト量最大時は破線のような特性と
なる。ここで、可変抵抗R1、R4を連続して変化させ
ることにより、通過損失の周波数特性を傾斜させるよう
になっている。
7に示すようになり、伝送帯域の高域f2の損失量の変
化を固定した状態でのチルト量最小時は実線のような特
性になり、一方、チルト量最大時は破線のような特性と
なる。ここで、可変抵抗R1、R4を連続して変化させ
ることにより、通過損失の周波数特性を傾斜させるよう
になっている。
【0004】このようなチルト回路は、CATVシステ
ムの線路増幅器に用いられて、システムの周波数特性を
補償するように働く。ここで、線路増幅器が補償するロ
スには、大別してケーブルロスとフラットロスとがあ
る。フラットロスは分岐、分配器、アッテネータなどの
挿入損失によるもので、周波数に対して平坦な特性を有
している。一方、ケーブルロスは周波数特性(一般にa
√f+bf)を有するロスであり、これを補償するため
には線路増幅器の利得にも同様な周波数特性を持たせる
必要がある。このために用いられるのが、ケーブル等化
器(EQ)とスロープコントロールである。
ムの線路増幅器に用いられて、システムの周波数特性を
補償するように働く。ここで、線路増幅器が補償するロ
スには、大別してケーブルロスとフラットロスとがあ
る。フラットロスは分岐、分配器、アッテネータなどの
挿入損失によるもので、周波数に対して平坦な特性を有
している。一方、ケーブルロスは周波数特性(一般にa
√f+bf)を有するロスであり、これを補償するため
には線路増幅器の利得にも同様な周波数特性を持たせる
必要がある。このために用いられるのが、ケーブル等化
器(EQ)とスロープコントロールである。
【0005】ところで、このようなチルト回路では、低
域あるいは高域の何れか一方の損失量の変化を固定した
状態で、伝送帯域全体の周波数特性の傾斜量、すなわ
ち、損失量を増やすような構成となっている。しかしな
がら、CATVシステムではその損失量を減らす必要も
あり、この場合には図18のように、そのようなチルト
回路3に高周波トランジスタTrを組み合わせて、この
高周波トランジスタTrの周波数特性(利得対周波数)
を利用して損失量を増減することが行われている。図1
9乃至図21はこの様子を示すもので、図19の高周波
トランジスタTrの周波数特性及び図20の可変チルト
特性の特性Bを組み合わせて、図21の平坦特性Xを作
るものである。また、チルト回路を可変して高域f2を
固定した状態で、傾斜特性Y、Zを作るようにしたもの
である。
域あるいは高域の何れか一方の損失量の変化を固定した
状態で、伝送帯域全体の周波数特性の傾斜量、すなわ
ち、損失量を増やすような構成となっている。しかしな
がら、CATVシステムではその損失量を減らす必要も
あり、この場合には図18のように、そのようなチルト
回路3に高周波トランジスタTrを組み合わせて、この
高周波トランジスタTrの周波数特性(利得対周波数)
を利用して損失量を増減することが行われている。図1
9乃至図21はこの様子を示すもので、図19の高周波
トランジスタTrの周波数特性及び図20の可変チルト
特性の特性Bを組み合わせて、図21の平坦特性Xを作
るものである。また、チルト回路を可変して高域f2を
固定した状態で、傾斜特性Y、Zを作るようにしたもの
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のチルト回路と高周波トランジスタを組み合わせてCA
TVシステムに適するように、チルト特性の増減を行う
ような場合には、上下に可変するスロープ特性を実現さ
せるために、チルト回路におけるチルト量の半分の損失
量の傾きと、逆特性の利得の傾きを持たせるためのトラ
ンジスタ回路が必要である。従って、回路が複雑とな
り、チルト回路とトランジスタ回路との特性を整合させ
るための難しい調整を必要とし、部品点数増加によるコ
ストアップになるといった問題がある。
のチルト回路と高周波トランジスタを組み合わせてCA
TVシステムに適するように、チルト特性の増減を行う
ような場合には、上下に可変するスロープ特性を実現さ
せるために、チルト回路におけるチルト量の半分の損失
量の傾きと、逆特性の利得の傾きを持たせるためのトラ
ンジスタ回路が必要である。従って、回路が複雑とな
り、チルト回路とトランジスタ回路との特性を整合させ
るための難しい調整を必要とし、部品点数増加によるコ
ストアップになるといった問題がある。
【0007】本発明は、以上のような問題に対処してな
されたもので、簡単な構成にしてコストダウンを図ると
共に、周波数特性の補正を容易に行え、さらに、スロー
プ機能として独立した調整器として使用できる高周波ス
ロープチルト回路を提供することを目的とするものであ
る。
されたもので、簡単な構成にしてコストダウンを図ると
共に、周波数特性の補正を容易に行え、さらに、スロー
プ機能として独立した調整器として使用できる高周波ス
ロープチルト回路を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、入力端子と出力端子との間に接続された第
1のコンデンサと、この第1のコンデンサに並列接続さ
れた第1の抵抗と、上記第1のコンデンサに第3の抵抗
である可変抵抗を介して並列接続された第1のコイルと
第2の抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗と接地との
間に接続された第4の抵抗と、上記第3及び第4の抵抗
の接続点と入力端子との間に接続された第2のコンデン
サとを備えたことを特徴とするものである。
に本発明は、入力端子と出力端子との間に接続された第
1のコンデンサと、この第1のコンデンサに並列接続さ
れた第1の抵抗と、上記第1のコンデンサに第3の抵抗
である可変抵抗を介して並列接続された第1のコイルと
第2の抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗と接地との
間に接続された第4の抵抗と、上記第3及び第4の抵抗
の接続点と入力端子との間に接続された第2のコンデン
サとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、他の本発明は、上記発明の構成に加
えて上記入力端子と接地との間に接続された第2のコイ
ルとを備えたことを特徴とするものである。
えて上記入力端子と接地との間に接続された第2のコイ
ルとを備えたことを特徴とするものである。
【0010】その他の本発明は、入力端子と出力端子と
の間に接続された第1のコイルと、この第1のコイルに
並列接続された第1の抵抗と、上記第1のコイルに第3
の抵抗である可変抵抗を介して並列接続された第1のコ
ンデンサと第2の抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗
と接地との間に接続された第4の抵抗と、上記第3及び
第4の抵抗の接続点と入力端子との間に接続された第2
のコイルとを備えたことを特徴とするものである。
の間に接続された第1のコイルと、この第1のコイルに
並列接続された第1の抵抗と、上記第1のコイルに第3
の抵抗である可変抵抗を介して並列接続された第1のコ
ンデンサと第2の抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗
と接地との間に接続された第4の抵抗と、上記第3及び
第4の抵抗の接続点と入力端子との間に接続された第2
のコイルとを備えたことを特徴とするものである。
【0011】さらにまた、他の本発明は、上記発明の構
成に加えて上記入力端子と接地との間に接続された第2
のコンデンサとを備えたことを特徴とするものである。
成に加えて上記入力端子と接地との間に接続された第2
のコンデンサとを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】各発明の構成によれば、第1の抵抗、第2の抵
抗及び第4の抵抗を調整することにより、伝送帯域の低
域あるいは高域の損失量の変化を固定した状態で、高周
波トランジスタを用いることなくCATVシステムに適
するようにスロープ特性の可変範囲を設定することがで
き、可変抵抗によりチルト特性の増減を行うことができ
る。また、リアクタンス素子であるコイル、コンデンサ
を選定することにより、伝送帯域幅を任意に決定するこ
とができる。
抗及び第4の抵抗を調整することにより、伝送帯域の低
域あるいは高域の損失量の変化を固定した状態で、高周
波トランジスタを用いることなくCATVシステムに適
するようにスロープ特性の可変範囲を設定することがで
き、可変抵抗によりチルト特性の増減を行うことができ
る。また、リアクタンス素子であるコイル、コンデンサ
を選定することにより、伝送帯域幅を任意に決定するこ
とができる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の各実施例を説明
する。図1は、本発明の高周波可変スロープチルト回路
の第1の実施例を示す回路構成図である。本実施例の高
周波可変スロープチルト回路10は、入力端子1と出力
端子2との間に接続された第1のコンデンサC1と、こ
の第1のコンデンサC1に並列接続された第1の抵抗R
1と、上記第1のコンデンサC1に第3の抵抗である可
変抵抗R3を介して並列接続された第1のコイルL1と
第2の抵抗R2との並列回路と、上記第3の抵抗R3と
接地4との間に接続された第4の抵抗R4と、上記第3
及び第4の抵抗の接続点と入力端子1との間に接続され
た第2のコンデンサC2とを備えている。
する。図1は、本発明の高周波可変スロープチルト回路
の第1の実施例を示す回路構成図である。本実施例の高
周波可変スロープチルト回路10は、入力端子1と出力
端子2との間に接続された第1のコンデンサC1と、こ
の第1のコンデンサC1に並列接続された第1の抵抗R
1と、上記第1のコンデンサC1に第3の抵抗である可
変抵抗R3を介して並列接続された第1のコイルL1と
第2の抵抗R2との並列回路と、上記第3の抵抗R3と
接地4との間に接続された第4の抵抗R4と、上記第3
及び第4の抵抗の接続点と入力端子1との間に接続され
た第2のコンデンサC2とを備えている。
【0014】図3は、本発明の第2の実施例を示すもの
で、本実施例の高周波可変スロープチルト回路20は、
第1の実施例の回路構成に加えて、上記入力端子1と接
地4の間に接続された第2のコイルL2とを備えるよう
にしたものである。図2及び図4は、図1及び図3の各
実施例の周波数特性を示すもので、伝送帯域の低域f1
と高域f2とにおいて、高域f2の損失量を固定した状
態で、平坦特性aに対して上下方向に変化する傾斜特性
b,cからなるチルト特性を得ることができる。
で、本実施例の高周波可変スロープチルト回路20は、
第1の実施例の回路構成に加えて、上記入力端子1と接
地4の間に接続された第2のコイルL2とを備えるよう
にしたものである。図2及び図4は、図1及び図3の各
実施例の周波数特性を示すもので、伝送帯域の低域f1
と高域f2とにおいて、高域f2の損失量を固定した状
態で、平坦特性aに対して上下方向に変化する傾斜特性
b,cからなるチルト特性を得ることができる。
【0015】これら伝送帯域内における平坦特性aの損
失量及び傾斜特性b,cの可変量は、第1の抵抗R1、
第2の抵抗R2及び第4の抵抗R4を調整することによ
り可変範囲を設定させることができる。図3の第2の実
施例においては、特に伝送帯域外(低域f1より下側)
の信号を阻止することができる。これら各実施例におい
て、平坦特性aの損失量により傾斜特性b,cの可変量
が決定される。逆に可変範囲から損失量を決定すること
ができる。すなわち、チルト変化量が小さい場合、平坦
特性aの損失量も小さくなる。傾斜特性bの可変範囲は
平坦特性aの損失量よりは大きくならない。つまり、平
坦特性aの損失量によって可変範囲が決定されることに
なる。また、f1,f2の値は回路を構成している各部
品定数を選定することにより、任意に決定することがで
きる。
失量及び傾斜特性b,cの可変量は、第1の抵抗R1、
第2の抵抗R2及び第4の抵抗R4を調整することによ
り可変範囲を設定させることができる。図3の第2の実
施例においては、特に伝送帯域外(低域f1より下側)
の信号を阻止することができる。これら各実施例におい
て、平坦特性aの損失量により傾斜特性b,cの可変量
が決定される。逆に可変範囲から損失量を決定すること
ができる。すなわち、チルト変化量が小さい場合、平坦
特性aの損失量も小さくなる。傾斜特性bの可変範囲は
平坦特性aの損失量よりは大きくならない。つまり、平
坦特性aの損失量によって可変範囲が決定されることに
なる。また、f1,f2の値は回路を構成している各部
品定数を選定することにより、任意に決定することがで
きる。
【0016】図5及び図6は図1の実施例における各部
品の定数を選定することにより伝送帯域を10MHz乃至
50MHzと70MHz乃至300MHzの2帯域に設定した
場合の平坦特性aと傾斜特性b,cの具体的な周波数特
性を示すものである。また、図7、図9は上記した実施
例にコイルL2を付加した図3に示す第2の実施例によ
る周波数特性である。すなわち、コイルL2の付加によ
り伝送帯域外の信号を阻止した状態を示す具体的な周波
数特性である。さらに、図8は、図7と同一伝送帯域に
おいて傾斜特性の上下方向可変範囲を狭くした場合の具
体的な周波数特性であり、平坦特性aの損失量が減って
いることを示すものである。
品の定数を選定することにより伝送帯域を10MHz乃至
50MHzと70MHz乃至300MHzの2帯域に設定した
場合の平坦特性aと傾斜特性b,cの具体的な周波数特
性を示すものである。また、図7、図9は上記した実施
例にコイルL2を付加した図3に示す第2の実施例によ
る周波数特性である。すなわち、コイルL2の付加によ
り伝送帯域外の信号を阻止した状態を示す具体的な周波
数特性である。さらに、図8は、図7と同一伝送帯域に
おいて傾斜特性の上下方向可変範囲を狭くした場合の具
体的な周波数特性であり、平坦特性aの損失量が減って
いることを示すものである。
【0017】図10は本発明の第3の実施例を示すもの
で、本実施例の高周波可変スロープチルト回路30は、
入力端子1と出力端子2との間に接続された第1のコイ
ルL1と、第1のコイルL1に並列に接続された第1の
抵抗R1と、上記第1のコイルL1に第3の抵抗である
可変抵抗R3を介して並列接続された第1のコンデンサ
C1と第2の抵抗R2との並列回路と、上記第3の抵抗
R3と接地4との間に接続された第4の抵抗R4と、第
3及び第4の抵抗R3、R4の接続点と入力端子1との
間に接続された第2のコイルL2とを備えている。
で、本実施例の高周波可変スロープチルト回路30は、
入力端子1と出力端子2との間に接続された第1のコイ
ルL1と、第1のコイルL1に並列に接続された第1の
抵抗R1と、上記第1のコイルL1に第3の抵抗である
可変抵抗R3を介して並列接続された第1のコンデンサ
C1と第2の抵抗R2との並列回路と、上記第3の抵抗
R3と接地4との間に接続された第4の抵抗R4と、第
3及び第4の抵抗R3、R4の接続点と入力端子1との
間に接続された第2のコイルL2とを備えている。
【0018】図12は本発明の第4の実施例を示すもの
で、本実施例の高周波可変スロープチルト回路40は、
第3の実施例の回路構成に加えて上記入力端子1と接地
4との間に接続された第2のコンデンサC2を備えるよ
うにしたものである。図11及び図13は、図10及び
図12の実施例の周波数特性を示すもので、伝送帯域の
低域f1と高域f2とにおいて、低域f1の損失量を固
定した状態で、平坦特性aに対して上下方向に変化する
傾斜特性b,cからなるチルト特性を得ることができ
る。
で、本実施例の高周波可変スロープチルト回路40は、
第3の実施例の回路構成に加えて上記入力端子1と接地
4との間に接続された第2のコンデンサC2を備えるよ
うにしたものである。図11及び図13は、図10及び
図12の実施例の周波数特性を示すもので、伝送帯域の
低域f1と高域f2とにおいて、低域f1の損失量を固
定した状態で、平坦特性aに対して上下方向に変化する
傾斜特性b,cからなるチルト特性を得ることができ
る。
【0019】また、伝送帯域内における平坦特性aの損
失量及び傾斜特性b,cの可変量は、第1の抵抗R1、
第2の抵抗R2及び第4の抵抗R4を調整することによ
り可変範囲を設定させることができる。図12の第4の
実施例においては、特に伝送帯域外(高域f2より上
側)の信号を阻止することができる。その他、これらの
実施例において、上記第1及び第2の実施例の場合に付
いて説明したことが、ほぼ同様に適用される。図14及
び図15は図10の第3の実施例における各部品の定数
を選定することにより、伝送帯域を10MHz乃至50M
Hzと70MHz乃至300MHzの2帯域に設定した場合の
平坦特性aと傾斜特性b,cの具体的な周波数特性を示
すものである。
失量及び傾斜特性b,cの可変量は、第1の抵抗R1、
第2の抵抗R2及び第4の抵抗R4を調整することによ
り可変範囲を設定させることができる。図12の第4の
実施例においては、特に伝送帯域外(高域f2より上
側)の信号を阻止することができる。その他、これらの
実施例において、上記第1及び第2の実施例の場合に付
いて説明したことが、ほぼ同様に適用される。図14及
び図15は図10の第3の実施例における各部品の定数
を選定することにより、伝送帯域を10MHz乃至50M
Hzと70MHz乃至300MHzの2帯域に設定した場合の
平坦特性aと傾斜特性b,cの具体的な周波数特性を示
すものである。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
周波トランジスタを用いることなく、第1の抵抗、第2
の抵抗及び第4の抵抗を調整することにより、伝送帯域
の高域あるいは低域の損失量の変化を固定した状態で、
CATVシステムに適合するようにスロープ特性の可変
範囲を設定することができ、第3の可変抵抗によりチル
ト特性の増減を容易に行え、さらに、回路構成部品の定
数選定により周波数帯域そのものも自在に容易に可変可
能であり、簡単な構成にしてコストダウンを図り、さら
に、スロープ機能として独立した調整器として使用する
ことができる。
周波トランジスタを用いることなく、第1の抵抗、第2
の抵抗及び第4の抵抗を調整することにより、伝送帯域
の高域あるいは低域の損失量の変化を固定した状態で、
CATVシステムに適合するようにスロープ特性の可変
範囲を設定することができ、第3の可変抵抗によりチル
ト特性の増減を容易に行え、さらに、回路構成部品の定
数選定により周波数帯域そのものも自在に容易に可変可
能であり、簡単な構成にしてコストダウンを図り、さら
に、スロープ機能として独立した調整器として使用する
ことができる。
【図1】本発明の高周波可変スロープチルト回路の第1
の実施例を示す回路構成図である。
の実施例を示す回路構成図である。
【図2】第1の実施例の周波数特性説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路構成図であ
る。
る。
【図4】第2の実施例の周波数特性説明図である。
【図5】第1の実施例の具体的な周波数特性図である。
【図6】第1の実施例の周波数帯域を可変した場合の具
体的周波数特性図である。
体的周波数特性図である。
【図7】第2の実施例の周波数特性図である。
【図8】第2の実施例の傾斜特性の上下方向の可変範囲
を狭くした場合の具体的周波数特性図である。
を狭くした場合の具体的周波数特性図である。
【図9】第2の実施例の周波数帯域を可変した場合の具
体的周波数特性図である。
体的周波数特性図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す回路構成図であ
る。
る。
【図11】第3の実施例の周波数特性図である。
【図12】本発明の第4の実施例を示す回路構成図であ
る。
る。
【図13】第4の実施例の周波数特性説明図である。
【図14】第3の実施例の具体的な周波数特性図であ
る。
る。
【図15】第3の実施例の周波数帯域を可変した場合の
具体的周波数特性図である。
具体的周波数特性図である。
【図16】従来のチルト回路を示す回路構成図である。
【図17】図16の周波数特性説明図である。
【図18】従来の可変スロープチルト回路の回路構成図
である。
である。
【図19】図18における高周波トランジスタの周波数
特性説明図である。
特性説明図である。
【図20】図18におけるチルト回路の周波数特性説明
図である。
図である。
【図21】図19、図20の各周波数特性によって作ら
れる周波数特性説明図である。
れる周波数特性説明図である。
C1,C2 コンデンサ R1,R2,R4 抵抗 R3 可変抵抗 L1,L2 コイル f1 低域周波数 f2 高域周波数 a 平坦特性 b,c 傾斜特性 1 入力端子 2 出力端子 4 接地
Claims (4)
- 【請求項1】 入力端子と出力端子との間に接続された
第1のコンデンサと、この第1のコンデンサに並列接続
された第1の抵抗と、上記第1のコンデンサに第3の抵
抗である可変抵抗を介して並列接続された第1のコイル
と第2の抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗と接地と
の間に接続された第4の抵抗と、上記第3及び第4の抵
抗の接続点と入力端子との間に接続された第2のコンデ
ンサとを備えたことを特徴とする高周波可変スロープチ
ルト回路。 - 【請求項2】 入力端子と出力端子との間に接続された
第1のコンデンサと、この第1のコンデンサに並列接続
された第1の抵抗と、上記第1のコンデンサに第3の抵
抗である可変抵抗を介して並列接続された第1のコイル
と第2の抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗と接地と
の間に接続された第4の抵抗と、上記第3及び第4の抵
抗の接続点と入力端子との間に接続された第2のコンデ
ンサと、入力端子と接地との間に接続された第2のコイ
ルとを備えたことを特徴とする高周波可変スロープチル
ト回路。 - 【請求項3】 入力端子と出力端子との間に接続された
第1のコイルと、この第1のコイルに並列接続された第
1の抵抗と、上記第1のコイルに第3の抵抗である可変
抵抗を介して並列接続された第1のコンデンサと第2の
抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗と接地との間に接
続された第4の抵抗と、上記第3及び第4の抵抗の接続
点と入力端子との間に接続された第2のコイルとを備え
たことを特徴とする高周波可変スロープチルト回路。 - 【請求項4】 入力端子と出力端子との間に接続された
第1のコイルと、この第1のコイルに並列接続された第
1の抵抗と、上記第1のコイルに第3の抵抗である可変
抵抗を介して並列接続された第1のコンデンサと第2の
抵抗との並列回路と、上記第3の抵抗と接地との間に接
続された第4の抵抗と、上記第3及び第4の抵抗の接続
点と入力端子との間に接続された第2のコイルと、入力
端子と接地との間に接続された第2のコンデンサとを備
えたことを特徴とする高周波可変スロープチルト回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1964293A JP2829473B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 高周波可変スロープチルト回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1964293A JP2829473B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 高周波可変スロープチルト回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06216797A JPH06216797A (ja) | 1994-08-05 |
JP2829473B2 true JP2829473B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=12004888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1964293A Expired - Fee Related JP2829473B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 高周波可変スロープチルト回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829473B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4744975B2 (ja) * | 2005-08-09 | 2011-08-10 | Dxアンテナ株式会社 | チルト回路 |
JP5808699B2 (ja) * | 2012-03-05 | 2015-11-10 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 高周波増幅器 |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP1964293A patent/JP2829473B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06216797A (ja) | 1994-08-05 |
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