JPH06268980A - テレビジョン信号の伝送・増幅装置 - Google Patents
テレビジョン信号の伝送・増幅装置Info
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- JPH06268980A JPH06268980A JP6017307A JP1730794A JPH06268980A JP H06268980 A JPH06268980 A JP H06268980A JP 6017307 A JP6017307 A JP 6017307A JP 1730794 A JP1730794 A JP 1730794A JP H06268980 A JPH06268980 A JP H06268980A
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N7/00—Television systems
- H04N7/10—Adaptations for transmission by electrical cable
- H04N7/102—Circuits therefor, e.g. noise reducers, equalisers, amplifiers
- H04N7/104—Switchers or splitters
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B3/00—Line transmission systems
- H04B3/02—Details
- H04B3/36—Repeater circuits
Abstract
(57)【要約】
【目的】 それぞれ別の周波数帯域を処理する二つの増
幅器を有し、位相シフトを生じないテレビジョン信号の
伝送・増幅装置を提供する。 【構成】 特性インピーダンスＲ0 の分配ケーブルに結
合可能な入力端子Ｉ，出力端子Ｏと、これら端子間に互
いに並列に配列されたそれぞれ増幅器A1,A2 を有する第
１，第２分岐路と、増幅器A1,A2 の各々に対して異なる
周波数帯域を選択するために、入力端子Ｉと増幅器A1と
の間に配列したハイパスフィルタ、入力端子Ｉと増幅器
A2との間に配列したローパスフィルタとを有するテレビ
ジョン信号の伝送・増幅装置において、二つのフィルタ
は同じ公称カットオフ周波数を有し、ハイパスフィルタ
は第１分岐路に直列に配列された値Ｃの入力コンデンサ
C1を有し、ローパスフィルタは第２分岐路に直列に配列
された値Ｌの入力インダクタンスL2を有し、かつＬ／Ｃ
の公称値が２Ｒ0 2に等しい。
幅器を有し、位相シフトを生じないテレビジョン信号の
伝送・増幅装置を提供する。 【構成】 特性インピーダンスＲ0 の分配ケーブルに結
合可能な入力端子Ｉ，出力端子Ｏと、これら端子間に互
いに並列に配列されたそれぞれ増幅器A1,A2 を有する第
１，第２分岐路と、増幅器A1,A2 の各々に対して異なる
周波数帯域を選択するために、入力端子Ｉと増幅器A1と
の間に配列したハイパスフィルタ、入力端子Ｉと増幅器
A2との間に配列したローパスフィルタとを有するテレビ
ジョン信号の伝送・増幅装置において、二つのフィルタ
は同じ公称カットオフ周波数を有し、ハイパスフィルタ
は第１分岐路に直列に配列された値Ｃの入力コンデンサ
C1を有し、ローパスフィルタは第２分岐路に直列に配列
された値Ｌの入力インダクタンスL2を有し、かつＬ／Ｃ
の公称値が２Ｒ0 2に等しい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、特性インピーダンス
Ｒ0 を持つ分配ケーブルにそれぞれが結合可能な入力端
子および出力端子と、これら二つの端子間に互いに並列
に配列されたそれぞれ増幅器を有する第１，第２分岐路
と、前記二つの増幅器の各々に対して異なる周波数帯域
を選択するために、前記入力端子と前記第１分岐路の前
記増幅器との間に配列したハイパスフィルタ、および前
記入力端子と前記第２分岐路の前記増幅器との間に配列
したローパスフィルタとを有するテレビジョン信号の伝
送・増幅装置に関するものである。
Ｒ0 を持つ分配ケーブルにそれぞれが結合可能な入力端
子および出力端子と、これら二つの端子間に互いに並列
に配列されたそれぞれ増幅器を有する第１，第２分岐路
と、前記二つの増幅器の各々に対して異なる周波数帯域
を選択するために、前記入力端子と前記第１分岐路の前
記増幅器との間に配列したハイパスフィルタ、および前
記入力端子と前記第２分岐路の前記増幅器との間に配列
したローパスフィルタとを有するテレビジョン信号の伝
送・増幅装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】このような装置は、ＭＡＴＶやＣＡＴＶ
として知られている有線テレビジョンシステムに特に用
いられている。
として知られている有線テレビジョンシステムに特に用
いられている。
【０００３】前文に定義したタイプの装置は、仏国特許
第１，１０６，６６７号明細書において公知である。こ
の公知の装置においては、フィルタは、それぞれ６０ｋ
Ｈｚ〜４．１ＭＨｚおよび５ＭＨｚ〜１３ＭＨｚの二つ
の異なる周波数帯域を得るよう設計されている。分割帯
域装置と呼ばれている同様の装置は、ＶＨＦ帯域（４７
〜４２０ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯域（４７０〜８６０Ｍ
Ｈｚ）を別々に増幅するテレビジョンに用いられてい
る。４２０ＭＨｚ（ＶＨＦ帯域の上限値）と４７０ＭＨ
ｚ（ＵＨＦ帯域の下限値）との間隔を厳密に保って、周
波数を正確に分離するには、急峻なロールオフおよび高
次フィルタが必要であることは明らかである。このよう
なフィルタは、高価であり、また相当の不所望な位相シ
フトを生じる。さらに、分岐路の各々の周波数帯域間に
ギャップが存在することになる。
第１，１０６，６６７号明細書において公知である。こ
の公知の装置においては、フィルタは、それぞれ６０ｋ
Ｈｚ〜４．１ＭＨｚおよび５ＭＨｚ〜１３ＭＨｚの二つ
の異なる周波数帯域を得るよう設計されている。分割帯
域装置と呼ばれている同様の装置は、ＶＨＦ帯域（４７
〜４２０ＭＨｚ）およびＵＨＦ帯域（４７０〜８６０Ｍ
Ｈｚ）を別々に増幅するテレビジョンに用いられてい
る。４２０ＭＨｚ（ＶＨＦ帯域の上限値）と４７０ＭＨ
ｚ（ＵＨＦ帯域の下限値）との間隔を厳密に保って、周
波数を正確に分離するには、急峻なロールオフおよび高
次フィルタが必要であることは明らかである。このよう
なフィルタは、高価であり、また相当の不所望な位相シ
フトを生じる。さらに、分岐路の各々の周波数帯域間に
ギャップが存在することになる。
【０００４】もちろん、連続的な通過帯域を得るため
に、４７〜８６０ＭＨｚの全帯域をカバーする単一の増
幅器を用いることも可能である。しかしながら、ゲイン
および歪みに関しては、通過帯域が狭いほど満足な性能
を容易に得ることができるので、通過帯域を二つの部分
に分割すれば、より良い性能を得ることができる。
に、４７〜８６０ＭＨｚの全帯域をカバーする単一の増
幅器を用いることも可能である。しかしながら、ゲイン
および歪みに関しては、通過帯域が狭いほど満足な性能
を容易に得ることができるので、通過帯域を二つの部分
に分割すれば、より良い性能を得ることができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】連続的な通過帯域を得
ると共に、広帯域増幅器よりも良い性能を有する装置が
望まれている。これを達成するため、二つの分岐路を有
する公知の装置を用い、二つの通過帯域間の不連続性を
減少または除去するために、二つのフィルタのカットオ
フ周波数を互いに近接させるか、または一致させること
が考えられる。しかし、この場合には、フィルタでの位
相シフトが、カットオフ周波数付近での振幅および位相
の不所望な不規則性を起こすことになる。
ると共に、広帯域増幅器よりも良い性能を有する装置が
望まれている。これを達成するため、二つの分岐路を有
する公知の装置を用い、二つの通過帯域間の不連続性を
減少または除去するために、二つのフィルタのカットオ
フ周波数を互いに近接させるか、または一致させること
が考えられる。しかし、この場合には、フィルタでの位
相シフトが、カットオフ周波数付近での振幅および位相
の不所望な不規則性を起こすことになる。
【０００６】この発明は、二つの増幅器を有し、それぞ
れの増幅器は他の増幅器とは別の周波数帯域を処理し、
それにもかかわらずカットオフ周波数付近において何ら
の不所望な不規則性すなわち位相シフトを生じないテレ
ビジョン信号の伝送・増幅装置を提供することを目的と
する。
れの増幅器は他の増幅器とは別の周波数帯域を処理し、
それにもかかわらずカットオフ周波数付近において何ら
の不所望な不規則性すなわち位相シフトを生じないテレ
ビジョン信号の伝送・増幅装置を提供することを目的と
する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、特性インピ
ーダンスＲ0 を持つ分配ケーブルにそれぞれが結合可能
な入力端子および出力端子と、これら二つの端子間に互
いに並列に配列されたそれぞれ増幅器を有する第１，第
２分岐路と、前記二つの増幅器の各々に対して異なる周
波数帯域を選択するために、前記入力端子と前記第１分
岐路の前記増幅器との間に配列したハイパスフィルタ、
および前記入力端子と前記第２分岐路の前記増幅器との
間に配列したローパスフィルタとを有するテレビジョン
信号の伝送・増幅装置において、前記二つのフィルタは
同じ公称カットオフ周波数を有し、前記ハイパスフィル
タはその入力端において前記第１分岐路に直列に配列さ
れた値Ｃの入力コンデンサを有し、前記ローパスフィル
タはその入力端において前記第２分岐路に直列に配列さ
れた値Ｌの入力インダクタンスを有し、かつＬ／Ｃの公
称値が２Ｒ0 2に等しいことを特徴とするものである。
ーダンスＲ0 を持つ分配ケーブルにそれぞれが結合可能
な入力端子および出力端子と、これら二つの端子間に互
いに並列に配列されたそれぞれ増幅器を有する第１，第
２分岐路と、前記二つの増幅器の各々に対して異なる周
波数帯域を選択するために、前記入力端子と前記第１分
岐路の前記増幅器との間に配列したハイパスフィルタ、
および前記入力端子と前記第２分岐路の前記増幅器との
間に配列したローパスフィルタとを有するテレビジョン
信号の伝送・増幅装置において、前記二つのフィルタは
同じ公称カットオフ周波数を有し、前記ハイパスフィル
タはその入力端において前記第１分岐路に直列に配列さ
れた値Ｃの入力コンデンサを有し、前記ローパスフィル
タはその入力端において前記第２分岐路に直列に配列さ
れた値Ｌの入力インダクタンスを有し、かつＬ／Ｃの公
称値が２Ｒ0 2に等しいことを特徴とするものである。
【０００８】この発明は、互いに多少補い合う二つのフ
ィルタを用い、これらのフィルタの入力端における素子
のインピーダンス間に特定の関係を持たせることによっ
て、不所望な不規則性を回避できるという認識に基づい
ている。
ィルタを用い、これらのフィルタの入力端における素子
のインピーダンス間に特定の関係を持たせることによっ
て、不所望な不規則性を回避できるという認識に基づい
ている。
【０００９】さらに、このような装置は、より安価なフ
ィルタで実現可能な適当なロールオフでも満足に動作す
ることが理解される。二つのフィルタを、例えば、二次
フィルタとする場合には、前記ローパスフィルタは前記
入力インダクタンスの下流に配列され、前記ハイパスフ
ィルタの前記入力コンデンサと等しい値を持つ分路コン
デンサを有し、前記ハイパスフィルタは前記入力コンデ
ンサの下流に配列され、前記ローパスフィルタの前記入
力インダクタンスと等しい値を持つ分路インダクタンス
を有する。
ィルタで実現可能な適当なロールオフでも満足に動作す
ることが理解される。二つのフィルタを、例えば、二次
フィルタとする場合には、前記ローパスフィルタは前記
入力インダクタンスの下流に配列され、前記ハイパスフ
ィルタの前記入力コンデンサと等しい値を持つ分路コン
デンサを有し、前記ハイパスフィルタは前記入力コンデ
ンサの下流に配列され、前記ローパスフィルタの前記入
力インダクタンスと等しい値を持つ分路インダクタンス
を有する。
【００１０】この発明の好適実施例においては、さら
に、前記第１分岐路の前記増幅器と前記出力端子との
間、および前記第２分岐路の前記増幅器と前記出力端子
との間にそれぞれ配列した、各分岐路の前記入力端子に
おけるそれぞれのフィルタと同様のハイパスフィルタお
よびローパスフィルタを有する。
に、前記第１分岐路の前記増幅器と前記出力端子との
間、および前記第２分岐路の前記増幅器と前記出力端子
との間にそれぞれ配列した、各分岐路の前記入力端子に
おけるそれぞれのフィルタと同様のハイパスフィルタお
よびローパスフィルタを有する。
【００１１】この発明においては、各周波数範囲におい
て、特別の増幅器を用意する必要はない。したがって、
上述した増幅器は二つの同一の広帯域増幅器とすること
ができる。
て、特別の増幅器を用意する必要はない。したがって、
上述した増幅器は二つの同一の広帯域増幅器とすること
ができる。
【００１２】逆に、二つの増幅器が互いに異なる場合に
は、分岐路の一つに、フィルタのカットオフ周波数付近
での二つの分岐路間の走行時間の差を補償するための遅
延回路を設ければ良い。
は、分岐路の一つに、フィルタのカットオフ周波数付近
での二つの分岐路間の走行時間の差を補償するための遅
延回路を設ければ良い。
【００１３】
【実施例】図１は、この発明によるテレビジョン信号の
伝送・増幅装置の一例の回路図を示すものである。図１
に示す装置は、相補型フィルタを持つ基本構造を有し、
入力端子Ｉと出力端子Ｏとの間には、互いに並列な第１
分岐路および第２分岐路を有し、これら分岐路はそれぞ
れ増幅器Ａ１，Ａ２を有する。入力端子Ｉと第１分岐路
の増幅器Ａ１との間には、第１分岐路に直列に配列され
たコンデンサＣ１およびアースに分路されたインダクタ
ンスＬ１により構成された二次ハイパスフィルタを有す
る。また、入力端子Ｉと第２分岐路の増幅器Ａ２との間
には、第２分岐路に直列に配列されたインダクタンスＬ
２およびアースに分路されたコンデンサＣ２により構成
された二次ローパスフィルタを有する。これらのフィル
タは、二つの増幅器の各々に対して異なる周波数範囲を
選択する。
伝送・増幅装置の一例の回路図を示すものである。図１
に示す装置は、相補型フィルタを持つ基本構造を有し、
入力端子Ｉと出力端子Ｏとの間には、互いに並列な第１
分岐路および第２分岐路を有し、これら分岐路はそれぞ
れ増幅器Ａ１，Ａ２を有する。入力端子Ｉと第１分岐路
の増幅器Ａ１との間には、第１分岐路に直列に配列され
たコンデンサＣ１およびアースに分路されたインダクタ
ンスＬ１により構成された二次ハイパスフィルタを有す
る。また、入力端子Ｉと第２分岐路の増幅器Ａ２との間
には、第２分岐路に直列に配列されたインダクタンスＬ
２およびアースに分路されたコンデンサＣ２により構成
された二次ローパスフィルタを有する。これらのフィル
タは、二つの増幅器の各々に対して異なる周波数範囲を
選択する。
【００１４】ハイパスフィルタＣ１，Ｌ１およびローパ
スフィルタＬ２，Ｃ２は、ほぼ同じカットオフ周波数、
すなわち３ｄＢの減衰が４５０ＭＨｚのカットオフ周波
数を有する。Ｌ２／Ｃ１＝２Ｒ0 2（Ｒ0 は、伝送ライン
および入出力側の特性インピーダンスを示す）で、さら
に、Ｃ１およびＣ２は等しく、Ｌ１およびＬ２も等し
い。
スフィルタＬ２，Ｃ２は、ほぼ同じカットオフ周波数、
すなわち３ｄＢの減衰が４５０ＭＨｚのカットオフ周波
数を有する。Ｌ２／Ｃ１＝２Ｒ0 2（Ｒ0 は、伝送ライン
および入出力側の特性インピーダンスを示す）で、さら
に、Ｃ１およびＣ２は等しく、Ｌ１およびＬ２も等し
い。
【００１５】より高次のフィルタを使用することもでき
るが、その長所は明らかでない。その場合、Ｌ２／Ｃ１
＝２Ｒ0 2は、常に維持すべきであるが、分路素子は、他
の素子を伴うために異なる値となる。例えば、素子Ｌ
１，Ｃ１に縦続して、Ｌ１，Ｃ１と同じ構造を持つ第２
の素子Ｌ’１，Ｃ’１（図示せず）を有する場合、およ
び素子Ｌ２，Ｃ２に縦続して、Ｌ２，Ｃ２と同じ構造を
持つ第２の素子Ｌ’２，Ｃ’２（図示せず）を有する場
合には、これらの値は、Ｌ２およびＣ１の値を変化させ
ずに、下式から得られる。
るが、その長所は明らかでない。その場合、Ｌ２／Ｃ１
＝２Ｒ0 2は、常に維持すべきであるが、分路素子は、他
の素子を伴うために異なる値となる。例えば、素子Ｌ
１，Ｃ１に縦続して、Ｌ１，Ｃ１と同じ構造を持つ第２
の素子Ｌ’１，Ｃ’１（図示せず）を有する場合、およ
び素子Ｌ２，Ｃ２に縦続して、Ｌ２，Ｃ２と同じ構造を
持つ第２の素子Ｌ’２，Ｃ’２（図示せず）を有する場
合には、これらの値は、Ｌ２およびＣ１の値を変化させ
ずに、下式から得られる。
【数１】 Ｌ１＝Ｌ２×（√２−１） Ｃ’１＝Ｃ１×√２ Ｌ’１＝Ｌ２×（１＋１／√２） Ｃ２＝Ｃ１／（√２−１） Ｌ’２＝Ｌ２／√２ Ｃ’２＝Ｃ１／（１＋１／√２）
【００１６】図１に示す装置は、さらに、第１分岐路の
増幅器Ａ１と出力端子Ｏとの間に、ハイパスフィルタＨ
Ｐを、第２分岐路の増幅器Ａ２と出力端子Ｏとの間に、
ローパスフィルタＬＰを有する。これらのフィルタの各
々は、それぞれの分岐路の入力側におけるフィルタと同
様である。３ｄＢ減衰のカットオフ周波数に対して、二
次フィルタの場合においては、第１分岐路の信号は、入
力側フィルタの出力においてπの進みを持つと共に、出
力側フィルタにおいてさらにπの進みが与えられるの
で、増幅器による位相シフトにかかわらず、その進みは
２πとなる。同じ３ｄＢ減衰のカットオフ周波数に対し
て、第２分岐路の信号は、入力側フィルタの出力におい
てπの遅延を持つと共に、出力側フィルタにおいてさら
にπの遅れが与えられるので、増幅器による位相シフト
にかかわらず、その遅れは２πとなる。増幅器が互いに
同一の場合には、二つの分岐路の信号は、出力端子Ｏに
おいて結局は同位相になる。増幅器が一定のエンベロー
プを持つ全通過構造でない場合には、遅れを生じること
になる。
増幅器Ａ１と出力端子Ｏとの間に、ハイパスフィルタＨ
Ｐを、第２分岐路の増幅器Ａ２と出力端子Ｏとの間に、
ローパスフィルタＬＰを有する。これらのフィルタの各
々は、それぞれの分岐路の入力側におけるフィルタと同
様である。３ｄＢ減衰のカットオフ周波数に対して、二
次フィルタの場合においては、第１分岐路の信号は、入
力側フィルタの出力においてπの進みを持つと共に、出
力側フィルタにおいてさらにπの進みが与えられるの
で、増幅器による位相シフトにかかわらず、その進みは
２πとなる。同じ３ｄＢ減衰のカットオフ周波数に対し
て、第２分岐路の信号は、入力側フィルタの出力におい
てπの遅延を持つと共に、出力側フィルタにおいてさら
にπの遅れが与えられるので、増幅器による位相シフト
にかかわらず、その遅れは２πとなる。増幅器が互いに
同一の場合には、二つの分岐路の信号は、出力端子Ｏに
おいて結局は同位相になる。増幅器が一定のエンベロー
プを持つ全通過構造でない場合には、遅れを生じること
になる。
【００１７】しかし、増幅器は、全く同じである必要は
ない。その場合には、二つの分岐路は、不所望な干渉を
避けるように、通過帯域の共通部分において同相を維持
しなければならないため、分岐路の一方に遅延回路τを
設ける。このような遅延回路τは、図２に詳細に示すよ
うに、例えば、増幅器を有しない全通過型のフィルタを
もって構成することができる。
ない。その場合には、二つの分岐路は、不所望な干渉を
避けるように、通過帯域の共通部分において同相を維持
しなければならないため、分岐路の一方に遅延回路τを
設ける。このような遅延回路τは、図２に詳細に示すよ
うに、例えば、増幅器を有しない全通過型のフィルタを
もって構成することができる。
【００１８】増幅器は、例えば、ハイブリッド集積回路
として構成されたカスコード増幅器とする。それらのな
かには、ＵＨＦよりもＶＨＦに対して良好な特性を有す
るものがあるので、有利である。その理由は、全通過型
構造は特にＵＨＦ特性を改良するものであり、このタイ
プの二つの増幅器を用いれば、ＵＨＦとＶＨＦとの間の
バランスを良好に保つことができるからである。
として構成されたカスコード増幅器とする。それらのな
かには、ＵＨＦよりもＶＨＦに対して良好な特性を有す
るものがあるので、有利である。その理由は、全通過型
構造は特にＵＨＦ特性を改良するものであり、このタイ
プの二つの増幅器を用いれば、ＵＨＦとＶＨＦとの間の
バランスを良好に保つことができるからである。
【００１９】市販のタイプＢＧＹ８８５Ａの増幅器モジ
ュールと、各々が３８ｎＨのインダクタンスおよび３．
３ｐＦのコンデンサとを有するフィルタを用いれば、単
一モジュールからなる構造と比較して、複合二次ひずみ
（ＣＳＯ）に関して、ほぼ８ｄＢの改善を得ることがで
き、複合三次ビートに関しても、同様の改善を得ること
ができる。
ュールと、各々が３８ｎＨのインダクタンスおよび３．
３ｐＦのコンデンサとを有するフィルタを用いれば、単
一モジュールからなる構造と比較して、複合二次ひずみ
（ＣＳＯ）に関して、ほぼ８ｄＢの改善を得ることがで
き、複合三次ビートに関しても、同様の改善を得ること
ができる。
【００２０】周波数帯域は、４，８、すなわち２n まで
分割することもできる。実際問題として、異なるフィル
タは異なるカットオフ周波数を有するため、異なる付加
的な遅延量τを与える必要があり、複雑になると共に、
調整が必要となる。
分割することもできる。実際問題として、異なるフィル
タは異なるカットオフ周波数を有するため、異なる付加
的な遅延量τを与える必要があり、複雑になると共に、
調整が必要となる。
【００２１】図３は、４つの部分に分割した周波数帯域
を持つ配列を示すものである。総入力端子ＭＩと総出力
端子ＭＯとの間に並列に配列した二つの装置３および
４、総入力端子と第１装置３の入力端子との間に配列し
たハイパスフィルタＨＦ、および総入力端子と第２装置
４の入力端子との間に配列したローパスフィルタＬＦを
有し、装置３および４は異なるカットオフ周波数を有す
る。フィルタＨＦおよびＬＦは、例えば、４５０ＭＨｚ
の共通のカットオフ周波数を有し、装置３は６５０ＭＨ
ｚのカットオフ周波数を有し、装置４は２５０ＭＨｚの
カットオフ周波数を有する。遅延素子τは、互いに異な
り、装置３および４の各々の入力側または出力側（図示
の状態）に配列する。この装置の利点は、二つの増幅器
を持つ単一構造と比較して少なく、しかも値段は二倍以
上になる。
を持つ配列を示すものである。総入力端子ＭＩと総出力
端子ＭＯとの間に並列に配列した二つの装置３および
４、総入力端子と第１装置３の入力端子との間に配列し
たハイパスフィルタＨＦ、および総入力端子と第２装置
４の入力端子との間に配列したローパスフィルタＬＦを
有し、装置３および４は異なるカットオフ周波数を有す
る。フィルタＨＦおよびＬＦは、例えば、４５０ＭＨｚ
の共通のカットオフ周波数を有し、装置３は６５０ＭＨ
ｚのカットオフ周波数を有し、装置４は２５０ＭＨｚの
カットオフ周波数を有する。遅延素子τは、互いに異な
り、装置３および４の各々の入力側または出力側（図示
の状態）に配列する。この装置の利点は、二つの増幅器
を持つ単一構造と比較して少なく、しかも値段は二倍以
上になる。
【図１】この発明の一実施例を示す回路図である。
【図２】図１に示す遅延回路の一例の回路図である。
【図３】図１に示す装置を二つ結合した回路図である。
Ｉ 入力端子 Ｏ 出力端子 Ａ１，Ａ２ 増幅器 Ｃ１，Ｃ２ コンデンサ Ｌ１，Ｌ２ インダクタンス ＨＰ ハイパスフィルタ ＬＰ ローパスフィルタ τ 遅延回路
Claims (7)
- 【請求項１】 特性インピーダンスＲ0 を持つ分配ケー
ブルにそれぞれが結合可能な入力端子および出力端子
と、これら二つの端子間に互いに並列に配列されたそれ
ぞれ増幅器を有する第１，第２分岐路と、前記二つの増
幅器の各々に対して異なる周波数帯域を選択するため
に、前記入力端子と前記第１分岐路の前記増幅器との間
に配列したハイパスフィルタ、および前記入力端子と前
記第２分岐路の前記増幅器との間に配列したローパスフ
ィルタとを有するテレビジョン信号の伝送・増幅装置に
おいて、 前記二つのフィルタは同じ公称カットオフ周波数を有
し、前記ハイパスフィルタはその入力端において前記第
１分岐路に直列に配列された値Ｃの入力コンデンサを有
し、前記ローパスフィルタはその入力端において前記第
２分岐路に直列に配列された値Ｌの入力インダクタンス
を有し、かつＬ／Ｃの公称値が２Ｒ0 2に等しいことを特
徴とするテレビジョン信号の伝送・増幅装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の装置において、前記二つ
のフィルタの各々は二次フィルタで、前記ローパスフィ
ルタは前記入力インダクタンスの下流に配列され、前記
ハイパスフィルタの前記入力コンデンサと等しい値を持
つ分路コンデンサを有し、前記ハイパスフィルタは前記
入力コンデンサの下流に配列され、前記ローパスフィル
タの前記入力インダクタンスと等しい値を持つ分路イン
ダクタンスを有することを特徴とするテレビジョン信号
の伝送・増幅装置。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の装置において、
さらに、前記第１分岐路の前記増幅器と前記出力端子と
の間、および前記第２分岐路の前記増幅器と前記出力端
子との間に、各分岐路の前記入力端子におけるそれぞれ
のフィルタと同様のハイパスフィルタおよびローパスフ
ィルタを配列したことを特徴とするテレビジョン信号の
伝送・増幅装置。 - 【請求項４】 請求項１，２または３記載の装置におい
て、前記分岐路の一方は、遅延回路を有することを特徴
とするテレビジョン信号の伝送・増幅装置。 - 【請求項５】 請求項１，２または３記載の装置におい
て、前記二つの増幅器を、同一としたことを特徴とする
テレビジョン信号の伝送・増幅装置。 - 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか記載の装置にお
いて、前記二つの増幅器を、ハイブリッド集積回路技術
で構成され、同一基板に集積したことを特徴とするテレ
ビジョン信号の伝送・増幅装置。 - 【請求項７】 請求項１〜６のいずれか記載の装置にお
いて、前記フィルタを、前記二つの増幅器と同じ基板に
集積したことを特徴とするテレビジョン信号の伝送・増
幅装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR9301803 | 1993-02-17 | ||
| FR9301803A FR2701796A1 (fr) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | Dispositif pour la transmission de signaux de télévision. |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06268980A true JPH06268980A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=9444153
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6017307A Pending JPH06268980A (ja) | 1993-02-17 | 1994-02-14 | テレビジョン信号の伝送・増幅装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5519434A (ja) |
| EP (1) | EP0612188A1 (ja) |
| JP (1) | JPH06268980A (ja) |
| FR (1) | FR2701796A1 (ja) |
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-
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|---|---|
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