JP2829172B2 - 電子機器装置 - Google Patents

電子機器装置

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JP2829172B2
JP2829172B2 JP3342804A JP34280491A JP2829172B2 JP 2829172 B2 JP2829172 B2 JP 2829172B2 JP 3342804 A JP3342804 A JP 3342804A JP 34280491 A JP34280491 A JP 34280491A JP 2829172 B2 JP2829172 B2 JP 2829172B2
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憲浩 小池
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部に電子機器が収納
された複数個のシャーシを、一つの筐体内に当該筐体の
正面側および背面側の両方に実装して成る電子機器装置
に係り、特に筐体へのシャーシの実装密度の向上、なら
びに電子機器保守・ケーブル接続の作業効率の向上を図
り得るようにした電子機器装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器は、シャーシの内部に
収納され、さらにそのシャーシが一つの筐体内に複数個
実装されている。図4はこの種の従来の電子機器装置の
構成例を示す図であり、図4(a)はその斜視図、図4
(b)は図4(a)のA−A断面図をそれぞれ示してい
る。
【0003】図4において、電子機器1を収納するシャ
ーシ2は、内部に収納された電子機器1の点検、出入れ
等の保守作業を、シャーシ2の正面側から行ない、一方
電源,信号ケーブル等のケーブル3の接続・配線作業
は、シャーシ2の背面側から行なうようになっている。
これは、複数個のシャーシ2を一つの筐体4内に実装し
た場合に、上部に実装されたシャーシ2に接続されたケ
ーブル3が、下部に実装されたシャーシ2の保守作業の
妨げとならないように、電子機器1を保守する面と、ケ
ーブル3を接続・配線する面とを分離するためである。
【0004】しかしながら、このような構成の電子機器
装置では、筐体4へのシャーシ2の実装数をそれ程多く
することができず、筐体4へのシャーシ2の実装密度が
低いものとなっている。
【0005】そこで、最近では、一つの筐体4に、より
多くのシャーシ2を実装するために、図5の断面図に示
すように、電子機器が収納された複数個のシャーシ2
を、一つの筐体4内にその筐体4の正面側および背面側
の両方に実装した構成の電子機器装置が提案されてきて
いる。
【0006】しかしながら、このような構成の電子機器
装置では、各シャーシ2のケーブル3は、正面側のシャ
ーシ2と背面側のシャーシ2との間に挟まれてしまい、
ケーブル3の接続・配線等の作業が不可能となっしま
う。このため、実際には、背面側に実装するシャーシ2
の位置や数等に制限が加えられてしまい、筐体4へのシ
ャーシ2の実装密度をそれ程高めることはできない。
【0007】一方、このような制限を回避するために、
ケーブル3の接続をシャーシ2の正面側で行なうように
した場合、そのままだと、隣接するシャーシ2の保守作
業を妨げるため、図6の断面図に示すように、隣接する
シャーシ2との間に、ケーブル3をシャーシ2正面側か
ら背面側へ回避させる空間5を設けた構成の電子機器装
置が提案されてきている。
【0008】しかしながら、このような構成の電子機器
装置では、上部に実装されたシャーシ2に接続されたケ
ーブル3が、下部に実装されたシャーシ2の保守作業の
妨げとなるため、シャーシ2の保守作業を行なう上での
作業効率が低下するという問題がある。
【0009】
【発明が解決しょうとする問題点】以上のように、従来
の構成の電子機器装置においては、筐体の正面側および
背面側の両方にシャーシを実装した場合に、実装するシ
ャーシの位置や個数に制限が加わる等、筐体へのシャー
シの実装密度を高めることができないばかりでなく、電
子機器保守とケーブル接続の作業効率が低いという問題
があった。
【0010】本発明の目的は、筐体へのシャーシの実装
密度の向上、ならびに電子機器保守・ケーブル接続の作
業効率の向上を図ることが可能な極めて信頼性の高い電
子機器装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、内部に電子機器が収納された複数個の
シャーシを、一つの筐体内に当該筐体の正面側および背
面側の両方に実装して成る電子機器装置において、上記
シャーシとして、内部に収納された電子機器の保守、お
よび電源,信号ケーブル等のケーブルの接続をシャーシ
本体の正面側から行なう構造のシャーシを用い、かつ各
シャーシのケーブルを、シャーシの側面と筐体の側面と
の間に形成される空間部に配線するようにしている。こ
こで、特にシャーシの側面に、ケーブルを空間部へ導入
する切欠きを設けるようにしている。
【0012】
【作用】従って、本発明の電子機器装置においては、内
部の電子機器の保守、および電源,信号ケーブル等のケ
ーブルの接続をシャーシ本体の正面側から行なう構造の
シャーシを、一つの筐体内にその正面側および背面側の
両方に実装することにより、筐体へのシャーシの実装数
を多くすることが可能となるため、筐体へのシャーシの
実装密度を向上することができる。
【0013】また、各シャーシのケーブルを、シャーシ
側面と筐体側面との間に形成される空間部に配線するこ
とにより、上部に実装されたシャーシのケーブルが、下
部に実装されたシャーシの保守作業を妨げることなく筐
体内に配線されるため、電子機器保守、およびケーブル
接続の作業効率を向上することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明による電子機器装置の構成
例を示す斜視図である。図1において、内部に電子機器
11が収納された複数個のシャーシ12を、一つの筐体
13内に、この筐体13の正面側および背面側の両方に
図示のように実装している。
【0016】また、上記シャーシ12としては、図2に
その斜視図を示すように、内部に収納された電子機器1
1の保守、および電源,信号ケーブル等のケーブル14
の接続を、シャーシ12本体の正面側から行なえる構造
のシャーシを用いている。
【0017】さらに、このような各シャーシ12のケー
ブル14を、図3(a)にその正面図、図3(b)に図
3(a)のA−A断面図をそれぞれ示すように、シャー
シ12の側面12aと筐体13の側面13aとの間に形
成される空間部15に、シャーシ側面12aに設けた切
欠き12bを介して配線している。
【0018】次に、以上のように構成した本実施例の電
子機器装置においては、内部の電子機器11の保守、お
よび電源,信号ケーブル等のケーブル14の接続を、シ
ャーシ本体の正面側から行なえる構造のシャーシ12
を、一つの筐体13内にその正面側および背面側の両方
に実装していることにより、筐体13へのシャーシ12
の実装数を多くすることが可能となるため、筐体13へ
のシャーシ12の実装密度を向上することができる。
【0019】また、各シャーシ12のケーブル14を、
シャーシ12の側面12aと筐体13の側面13aとの
間に形成される空間部15に配線することにより、上部
に実装されたシャーシ12のケーブル14が、下部に実
装されたシャーシ12の保守作業を妨げることなく筐体
13内に配線されるため、電子機器11の保守、および
ケーブル14の接続の作業効率を向上することができ
る。
【0020】上述したように、本実施例の電子機器装置
では、内部に収納された電子機器11の保守、および電
源,信号ケーブル等のケーブル14の接続を、シャーシ
12本体の正面側から行なえる構造のシャーシを、一つ
の筐体13内に当該筐体13の正面側および背面側の両
方に実装し、さらに各シャーシ12のケーブル14を、
シャーシ12の側面12aと筐体13の側面13aとの
間に形成される空間部15に、シャーシ側面12aに設
けた切欠き12bを介して配線する構成としたものであ
る。従って、次のような効果が得られるものである。
【0021】(a)内部の電子機器11の保守、および
電源,信号ケーブル等のケーブル14の接続を、シャー
シ本体の正面側から行なえる構造のシャーシ12を、一
つの筐体13内にその正面側および背面側の両方に実装
しているので、筐体13へのシャーシ12の実装数を多
くでき、筐体13へのシャーシ12の実装密度を向上す
ることが可能となる。
【0022】(b)筐体13内にシャーシ12を実装す
る際に、シャーシ12の側面12aと筐体13の側面1
3aとの間に必然的に形成される空間部15を利用し
て、各シャーシ12のケーブル14を配線しているの
で、上部に実装されたシャーシ12のケーブル14が、
下部に実装されたシャーシ12の保守作業を妨げること
なく筐体13内に配線され、電子機器11の保守、およ
びケーブル14の接続の作業効率を向上することが可能
となる。尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、次のようにしても同様に実施できるものである。
【0023】上記実施例では、各シャーシ12のケーブ
ル14を、シャーシ側面12aと筐体側面13aとの間
の空間部15に導入するために、シャーシ側面12aに
切欠き12bを設ける場合について説明したが、これに
限らずシャーシ側面12aにケーブル14貫通可能な穴
を設け、この穴を通して各シャーシ12のケーブル14
を、シャーシ側面12aと筐体側面13aとの間の空間
部15に導入する較正とすることも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
部に電子機器が収納された複数個のシャーシを、一つの
筐体内に当該筐体の正面側および背面側の両方に実装し
て成る電子機器装置において、上記シャーシとして、内
部に収納された電子機器の保守、および電源,信号ケー
ブル等のケーブルの接続をシャーシ本体の正面側から行
なう構造のシャーシを用い、かつ各シャーシのケーブル
を、シャーシの側面と筐体の側面との間に形成される空
間部に配線するようにしたので、筐体へのシャーシの実
装密度の向上、ならびに電子機器保守・ケーブル接続の
作業効率の向上を図ることが可能な極めて信頼性の高い
電子機器装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子機器装置の一実施例を示す斜
視図。
【図2】同実施例におけるシャーシの構成例を示す斜視
図。
【図3】同実施例におけるシャーシのケーブルの配線構
成例を示す概要図。
【図4】従来の電子機器装置の一構成例を示す概要図。
【図5】従来の電子機器装置の他の構成例を示す断面
図。
【図6】従来の電子機器装置の他の構成例を示す断面
図。
【符号の説明】
11…電子機器、12…シャーシ、12a…シャーシ側
面、12b…切欠き、13…筐体、14…ケーブル、1
5…空間部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電子機器が収納された複数個のシ
    ャーシを、一つの筐体内に当該筐体の正面側および背面
    側の両方に実装して成る電子機器装置において、 前記シャーシとして、内部に収納された電子機器の保
    守、および電源,信号ケーブル等のケーブルの接続をシ
    ャーシ本体の正面側から行なう構造のシャーシを用い、 かつ前記各シャーシのケーブルを、前記シャーシの側面
    と前記筐体の側面との間に形成される空間部に配線する
    ようにしたことを特徴とする電子機器装置。
  2. 【請求項2】 前記シャーシの側面に、前記ケーブルを
    空間部へ導入する切欠きを設けるようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の電子機器装置。
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