JP2828949B2 - ハニカムパネルの製造方法 - Google Patents

ハニカムパネルの製造方法

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JP2828949B2
JP2828949B2 JP8084837A JP8483796A JP2828949B2 JP 2828949 B2 JP2828949 B2 JP 2828949B2 JP 8084837 A JP8084837 A JP 8084837A JP 8483796 A JP8483796 A JP 8483796A JP 2828949 B2 JP2828949 B2 JP 2828949B2
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heating
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敏夫 鈴木
勝彦 平田
勝昭 平畑
武明 馬場
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカムパネルの製造
方法、詳しくは、ハニカムコアの両面に接着剤を介して
面板を配置したパネルユニットの複数個を積層圧締して
加熱室内で加温するハニカムパネルの製造方法における
加温および/または冷却方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカムパネルは、図5に示すように、
例えば、厚さ50〜100 μm のアルミニウム箔からなるハ
ニカムコア2の両面にアルミニウム合金板からなる面板
3を接合したものであり、軽量で高剛性で吸音生などに
優れた性能を有するため、建物の内外装、ドアなど建築
分野において使用されている。
【0003】従来、面板3をハニカムコア2に接着して
ハニカムパネル(パネルユニット)1を製造する場合、
ハニカムコアの両面に接着剤を介して面板を配置し、こ
れを熱板の間に挟んで、ホットプレスにより、例えば50
〜200 ℃の温度に加温、加圧して、接着剤を溶融させる
ことにより接着を行っている。この方法は、均一な加熱
を行うことができるという利点はあるが、コアと面板を
重ねたパネルユニット1枚毎にホットプレスを行わなけ
ればならないため作業効率が劣り、設備費も高価になる
という難点がある。
【0004】上記の難点を解決するために、ハニカムコ
アの両面に面板を配置したパネルユニットを板状のスペ
ーサに挟んで多数積層し、全体をターンバックル方式、
コールドプレスの手段などで圧締して、加熱室内で加温
する多段積み養生法も提案されている。しかしながら、
この方法においても、パネルユニットの加温はパネルユ
ニットの端部から行われるために、パネルユニット全面
の温度分布が均一になり難く、パネルユニットに熱歪み
が生じ、パネルユニットの平坦度がわるくなるという問
題点がある。また、加温されたパネルユニットが冷却さ
れる場合にも同様の加温の場合と同様の問題点が生じ易
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハニカムコ
アの両面に接着剤を介して面板を配置したパネルユニッ
トの複数個を積層圧締して加熱室内で加温および/また
は冷却する場合における従来の上記問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的は、加温および/ま
たは冷却されるパネルユニット全面の温度分布が均一に
なり、パネルユニットに熱歪みを生じることが防止され
るとともに、加温、冷却も迅速に行われて作業効率の向
上も達成することができるハニカムパネルの製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明によるハニカムパネルの製造方法は、ハニカ
ムコアの両面に接着剤を介して面板を配置したパネルユ
ニットの適数個を積層圧締して加熱室内で加温するハニ
カムパネルの製造方法において、金属板からなる熱クッ
ション板の間に加熱および/または冷却機構を介設して
なるスペーサを、パネルユニット間に介在させることを
構成上の特徴とする。
【0007】また、加熱および/または冷却機構がヒー
トパイプであり、該ヒートパイプの端部がパネルユニッ
トの外方に突出していること、ヒートパイプが偏平多孔
管をもって形成されていることを第2、第3の特徴と
し、スペーサが、熱クッション板の間に加熱流体および
/または冷却流体を流通させるための通路を介設してな
るものであること、加熱室内で加温後、強制冷却するこ
とを、それぞれ第4、第5の特徴とする。
【発明の実施の形態】
【0008】本発明においては、ハニカムコア2の両面
に接着剤を介して面板3を配置したパネルユニット1を
積層圧締して、加熱室内で加温する場合、図1に示すよ
うに、アルミニウム板などの金属板からなる上板7と下
板8の間に加熱および/冷却機構、好ましくは偏平ヒー
トパイプ6を内蔵させたスペーサ5を、図3に示すよう
に、パネルユニット1の間に介在させる。なお、4はハ
ニカムパネル1の周辺部にパネルユニットの用途に応じ
て配設される枠材である。スペーサは、加熱および/ま
たは冷却機構として、上板7と下板8との間に、加熱流
体および/または冷却流体を流通させるための通路を介
設してなるものを使用することも可能である。
【0009】スペーサ5のさらに好ましい構成は、図
1、図2に示されるように、例えばアルミニウム板から
なる上板7と下板8との間に、例えばアルミニウムの押
出形材からなり複数の孔部13をそなえた多孔管をもっ
て形成した偏平ヒートパイプ6を列設し、偏平ヒートパ
イプ6を上下板7、8の両端部を突出させて突出部10
を形成し、列設された偏平ヒートパイプ6の間にスペー
サ部材12を介挿して、上下板7、8の間をボルト・ナ
ットなどの固着手段9で固定したものとする。固着手段
9は、上下板7、8の周縁部に適宜間隔を置いて設けら
れる。なお、11は作動液封入口である。
【0010】上板7および下板8は、熱が加熱および/
または冷却機構から上板7、下板8を通過するまでに、
熱エネルギーを均一に分散させる熱クッション板として
の役割を果たすためのものであり、熱伝導性に優れてい
るとともに熱容量の大きい金属板、とくにアルミニウム
(合金を含む)板を適用するのが好ましい。表面を十分
に研磨したアルミニウム板を使用するのがとくに好まし
く、また表面に銅材をクラッドした銅−アルミニウムの
複合板も好適に使用される。熱容量の観点から熱クッシ
ョン板の厚さTとハニカムパネルの面板の厚さtとの関
係、T/tを7以上とするのが好ましい。
【0011】本発明において、図3に示されるように、
ハニカムコア2の両面に面板3を配置したパネルユニッ
ト1を積層し、パネルユニット1の間に偏平ヒートパイ
プ6を内蔵させたスペーサ5を介在させて荷重Pで圧締
し、加熱室内で加温した場合、ヒートパイプ6の突出部
10の加熱により、ヒートパイプ1の内部に封入された
作動液が蒸発し、凝固・液化によって放熱してパネルユ
ニット1の中心部に迅速に伝熱し、パネルユニット1を
中心部まで急速且つ均一に加熱する。また、突出部10
を、例えば強制空冷することにより、パネルユニット1
はスペーサ5を介して均一温度分布で急速に冷却され
る。
【0012】アルミニウムの多孔押出形材などからな
る、熱伝導性に優れ、表面積の大きい偏平ヒートパイプ
6を適用し、その両端部をスペーサ5の両端から突出さ
せたので、加熱室からの受熱面積は大きく、加熱冷却効
率が良好となって。急速加熱、急速冷却が可能となる。
なお、図1のスペーサ5において、図4に示すように、
偏平ヒートパイプ6の突出部10の加熱部14を高く形
成し、冷却部15を低く形成すれば一層の性能向上が得
られ、加熱部14および冷却部15にフィン16を設け
ることによりさらに効果的となる。
【0013】また本発明において、図1に示すように、
ヒートパイプを内蔵したスペーサを、上下板と、上下板
の間に間隔を置いて列設した偏平ヒートパイプで構成す
ることにより、図3のように、パネルユニット1と重ね
合わせて積層した場合、スペーサ5の中央部分では上下
板7、8は偏平ヒートパイプ6に密着するので、上下板
7、8の周縁部を固着するのみでスペーサの役割を十分
に果たすことができるから、スペーサの製作は簡単であ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例 縦2600mm、横3050mm、厚さ10mmのアルミニウム板を上下
板とし、この間に幅160mm 、高さ22mm、長さ3650mmの偏
平ヒートパイプを12本列設し、列設されたヒートパイ
プの間にアルミニウムの角棒からなるスペーサ部材を介
挿したスペーサ2枚と、縦1300mm、横3050mm、厚さ10mm
のアルミニウム板を上下板とし、この間に前記寸法の偏
平ヒートパイプを6本列設し、列設されたヒートパイプ
の間にアルミニウムの角棒からなるスペーサ部材を介挿
したスペーサ1枚とを台上に載置し、スペーサ上に、接
着剤を介して組立てた縦6200mm、横2850mm、高さ100mm
のアルミニウム製ハニカムパネルユニットを重ね、さら
に同一寸法のスペーサおよびパネルユニットの順に、図
3に示すようにパネルユニットを2セット積層し、ター
ンバックル方式で圧締し、加熱室に装入した。
【0015】吹出温度180 ℃の温風で加温した結果、5h
で50℃の温度に達した。パネルユニットの中央部および
周縁部の種々の個所に測温センサーを取付けて温度を測
定したところ、到達温度50℃での最大温度差は5 ℃であ
り、きわめて急速且つ均一な加熱が行われたことを示し
た。この温度に5h保持したのち、室温まで3.5hで冷却
し、合計13.5h で1サイクルを完了した。一方、本発明
のスペーサに代えて従来の熱板を介挿して加温した場合
は、50℃に到達するまでの時間が8hで、到達温度50℃で
の最大温度差は10℃以上であった。
【0016】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、ハニカ
ムパネルを複数個積層圧締して加熱室内で加温して接着
ハニカムパネルを製造する場合、パネルユニットを急速
且つ均一に加温および/または冷却することができるか
ら、従来に比べ、平坦で内応力のない高品質のハニカム
パネルが製造でき、急速な加温、冷却により1サイクル
の時間が短縮されるから、生産効率も優れたものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するスペーサの実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】パネルユニットとスペーサを積層圧締した実施
例を示す一部斜視図である。
【図4】本発明の偏平ヒートパイプの他の実施例を示す
一部断面側面図である。
【図5】ハニカムパネルの実施例を示す一部を切り欠い
た斜視図である。
【符号の説明】
1 パネルユニット 2 ハニカムコア 3 面板 4 枠材 5 スペーサ 6 偏平ヒートパイプ 7 上板 8 下板 9 固着手段 10 突出部 11 作動ガス封入口 12 スペーサ部材 13 孔部 14 加熱部 15 冷却部 16 フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 武明 東京都港区新橋5丁目11番3号 株式会 社スーパーハニカム研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 47/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムコアの両面に接着剤を介して面
    板を配置したパネルユニットの適数個を積層圧締して加
    熱室内で加温するハニカムパネルの製造方法において、
    金属板からなる熱クッション板の間に加熱および/また
    は冷却機構を介設してなるスペーサを、パネルユニット
    間に介在させることを特徴とするハニカムパネルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 加熱および/または冷却機構がヒートパ
    イプであり、該ヒートパイプの端部がパネルユニットの
    外方に突出していることを特徴とする請求項1記載のハ
    ニカムパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 ヒートパイプが偏平多孔管をもって形成
    されていることを特徴とする請求項2記載のハニカムパ
    ネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 スペーサが、熱クッション板の間に、加
    熱流体および/または冷却流体を流通させるための通路
    を介設してなるものであることを特徴とする請求項1記
    載のハニカムパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱室内で加温後、強制冷却することを
    特徴とする請求項1〜4記載のハニカムパネルの製造方
    法。
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