JP2828559B2 - 位置ずれ検出装置 - Google Patents

位置ずれ検出装置

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JP2828559B2
JP2828559B2 JP9533593A JP9533593A JP2828559B2 JP 2828559 B2 JP2828559 B2 JP 2828559B2 JP 9533593 A JP9533593 A JP 9533593A JP 9533593 A JP9533593 A JP 9533593A JP 2828559 B2 JP2828559 B2 JP 2828559B2
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成章 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準位置からのサンプ
ル面の位置ずれ状態を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位置ずれ検出装置とし
て、例えば、本出願人による特開平3−31713号公
報に開示されたものがある。以下、図15を参照して、
この装置の構成を説明する。
【0003】この位置ずれ検出装置は、集束光を出射す
る投光器1を備えている。投光器1から出射された光線
束Rは、対物レンズ2を経てサンプル面Sに入射する。
投光器1から対物レンズ2に至る光路上に、投光器1か
らの光線束Rの一部を遮光するための遮光板3がある。
この遮光板3の端縁3aは、基準位置Pと共役な位置
P’に配置されている。投光器1から出射された光線束
Rは、遮光板3の端縁3aの付近で集光する。そして、
遮光板3を通過した光線束Rは、対物レンズ2の光軸O
Aを中心として左右に分離され、対物レンズ2を経てサ
ンプル面Sに入射する。
【0004】遮光板3の対物レンズ2側の面(以下、
「裏面」という)は、鏡面等の光を反射する面で構成さ
れている。サンプル面Sで反射された光線束の内、遮光
板3の裏面に入射した光線束は反射されてフォトダイオ
ードのような光量検出器4に導かれ、その光量が検出さ
れるようになっている。
【0005】ここで、サンプル面Sが基準位置Pにある
場合と、基準位置Pにない場合とでは、サンプル面Sで
反射された光線束に関して、遮光板3の裏面に入射する
光量に違いが生じる。以下、このことを図16ないし図
18を参照して説明する。
【0006】図16に示すように、サンプル面Sが基準
位置Pにある場合、サンプル面Sからの反射光は、入射
光K1 、K2 が入射した共役位置P’に戻ってくる。ま
た、遮光板3の裏面に入射するように戻ってくる入射光
は、遮光板3の投光器1側の面で遮光されているので、
遮光板3の裏面に入射しない。一方、図17に示すよう
に、サンプル面Sが基準位置Pよりも対物レンズ2から
離れた側にある場合には、サンプル面Sは遮光板3の端
縁3aと共役関係にないので、入射光の一部、すなわ
ち、光線K2 の反射光が遮光板3の裏面に入射する。ま
た、図18に示すように、サンプル面Sが基準位置Pよ
りも対物レンズ2に近い側にある場合には、サンプル面
Sは遮光板3の端縁3aと共役関係にないので、入射光
の一部、すなわち、光線K1 の反射光が遮光板3の裏面
に入射する。
【0007】サンプル面Sの位置を変化させながら、遮
光板3の裏面に入射する反射光の光量を、光量検出器4
で測定すると、その検出光量は図19の曲線Eで示した
ようになる。図19において、横軸は基準位置Pに対す
るサンプル面Pの位置を示し、その「+」方向は基準位
置Pよりも対物レンズ2から離れる方向を、「−」方向
は基準位置Pよりも対物レンズ2へ近づく方向をそれぞ
れ示している。また、縦軸は光量検出器4の出力値を示
している。
【0008】サンプル面Sが基準位置Pと一致したとき
光量検出器4の出力値は極小になり、サンプル面Sが基
準位置Pから離れるに従って光量検出器4の出力値は増
加してくる。従って、光量検出器4の出力値が極小値で
ないとき、サンプル面Sが基準位置Pにないことがわか
る。また、サンプル面Sが基準位置Pにないとき、図1
9の特定領域A内において、初期動作として、例えば、
サンプル面Sを対物レンズ2に近づけてみる。その初期
動作によって光量検出器4の出力値が減少すれば、サン
プル面Sは基準位置Pよりも対物レンズ2から離れた位
置にあることがわかり、一方、初期動作によって光量検
出器4の出力値が増加すれば、サンプル面Sは基準位置
Pよりも対物レンズ2へ近い位置にあることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。
【0010】すなわち、遮光板3の端縁3aの形状が、
例えば、図20(a)のように若干丸まっている場合を
考えると、サンプル面Sが基準位置Pの近辺にきたと
き、反射光HL1は丸みが付いている端縁3a付近に入
射する。一方、光量検出器4は、遮光板3の裏面の角度
に応じて、例えば、二点鎖線で示す反射光HL2が入射
できるように設定されているので、上述の反射光HL1
は光量検出器4に導かれなくなり、サンプル面Sが基準
位置Pの近辺にくると検出誤差が発生することになる。
従って、遮光板3の端縁3aの形状は、図20(b)の
ようにその先端が鋭角で、かつ、裏面は先端まで鏡面
(図の斜線で示す)にする必要がある。しかしながら、
そのような遮光板3を特別に成形するのは手間を要する
という問題がある。
【0011】また、例えば、既成の顕微鏡等に、図15
に示す位置ずれ検出機構(遮光板3、光量検出器4等)
を付設する場合、投光器1(光源)と対物レンズ2との
間には、接眼レンズ等が配設されているので、遮光板3
を取り付けるスペースが採れない場合もあり、また、遮
光板3を配置するスペースがあっても、接眼レンズ等が
邪魔になって遮光板3の端縁3aを正確に配置するため
の調整作業が困難である。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、遮光板を用いずにサンプル面の基準位
置に対する位置ずれ状態を検出することができる位置ず
れ検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、本発明は、基準位置からのサンプル面の位置ずれ状
態を検出する位置ずれ検出装置であって、前記基準位置
に対して特定の関係でピント面を有する対物レンズと、
前記対物レンズの光軸を中心として分離される光線束
を、前記対物レンズを経て前記サンプル面に照射する投
光手段と、前記投光手段と前記対物レンズとの間に配置
され、前記サンプル面で反射された反射光線束を分岐さ
せるハーフミラーと、前記ハーフミラーで分岐された反
射光線束の光路上において、前記投光手段から出射され
た光線束の内、前記基準位置と共役な位置を通過する光
線束の光線束端と光学的に等価な位置に、前記ハーフミ
ラーで分岐された反射光線束を受光するための受光面の
端縁が配置され、かつ、前記受光面は前記ハーフミラー
で分岐された分岐光軸と反対側に延在させた光量検出器
と、を備え、前記光量検出器からの検出信号に基づい
て、前記サンプル面の前記基準位置からのずれ状態を検
出するものである。
【0014】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。投光手段か
ら出射された光線束は、対物レンズの光軸を中心として
分離され、対物レンズを経てサンプル面に照射される。
サンプル面に照射された光線束内の各光線は、各々サン
プル面で反射される。そして、その反射光は対物レンズ
を経て、ハーフミラーで光路が分岐される。
【0015】サンプル面が基準位置にあるとき、投光手
段から出射された光線束の内、基準位置と共役な位置を
通過する各光線は、ハーフミラーを透過し、対物レンズ
を経て、サンプル面で反射され、再び、対物レンズを経
て、ハーフミラーで光路が分岐されるが、ハーフミラー
を透過した各反射光線は基準位置と共役な位置に戻って
くる。一方、ハーフミラーで分岐された各反射光線は、
基準位置と共役な位置と光学的に等価な位置を通過す
る。また、光量検出器は、その受光面の端縁が、投光手
段から出射された光線束の内、基準位置と共役な位置を
通過する光線束の光線束端と光学的に等価な位置に配置
され、受光面は前記ハーフミラーで分岐された分岐光軸
と反対側に延在させているので、ハーフミラーで分岐さ
れた反射光線束端は、受光面の端縁に入射し、かかる反
射光線束は受光面に入射しないことになる。従って、サ
ンプル面が基準位置にあるときには、光量検出器での検
出光量が極小となる。
【0016】一方、サンプル面が基準位置にないときに
は、サンプル面からの反射光は、ハーフミラーを介し
て、基準位置と共役な位置と光学的に等価な位置に戻っ
てこないので、ハーフミラーで分岐された反射光線束の
一部が光量検出器の受光面に入射し、サンプル面の基準
位置からのずれ量に応じて光量検出器で光量が検出され
る。
【0017】すなわち、サンプル面が基準位置にあると
き、光量検出器の検出光量は極小値になり、サンプル面
が基準位置から外れるに連れて光量検出器の検出光量が
増加する特性を有する。従って、そのような特性を有す
る光量検出器の出力信号に基づいて、サンプル面の基準
位置からのずれ状態を検出することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明の第一実施例に係る位置ずれ検
出装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、
投光手段としての投光器1から出射された光線束Rは、
基準位置Pと共役な位置(以下、単に共役位置という)
P’で集光した後、対物レンズ2の光軸OAを中心とし
て左右に分離され、対物レンズ2を経てサンプル面Sに
入射する。この投光器1は、例えば、半導体レーザー、
LED、タングステンランプ、放電管等の光源と、その
光源から出射された光を集光する集光レンズとによって
構成されている。
【0019】図2は、投光器1から共役位置P’付近に
かけての拡大図である。なお、図2および、以下の各図
において、点線で示す光線R11、R12は、光源12の発
光面12aの左端位置12bから発した光線を示し、一
点鎖線で示す光線R13、R14は、光源12の発光面12
aの右端位置12cから発した光線を示し、実線で示す
光線R15、R16は、光軸OA上と共役位置P’との交点
OA付近を通過する光線を示す。
【0020】図に示すように、集光レンズ13から出射
される光線R13〜R16等によって、図1に示す光線束R
を形成する。
【0021】このような光線束Rは、図1に示すよう
に、ハーフミラー11を透過し、さらに対物レンズ2を
経てサンプル面Sに入射する。サンプル面Sからの光線
束Rの反射光R’は、対物レンズ2を経て、ハーフミラ
ー11で光路が分岐され、サンプル面Sの位置に応じて
光量検出器4に入射する。
【0022】光量検出器4は、その受光面4aの端縁4
bが、投光器1から出射された光線束Rの内、共役位置
P’を通過する光線束Rの光線束端(例えば、点AR
と光学的に等価な位置AR ’に位置付けられるように、
かつ、受光面4aはハーフミラー11で分岐された分岐
光軸OA’と反対側に延在させて配置されている。
【0023】次に、上述のような構成の第一実施例装置
の動作を図3ないし図6を参照して説明する。図3は、
サンプル面Sが基準位置Pにあるときに、共役位置P’
からサンプル面Sに照射された各光線R11〜R16と、サ
ンプル面Sからの各光線R11〜R16に対する反射光との
光路を示す。図に示すように、共役位置P’上の点AL
から発せられた光線R13、R14の反射光の内、ハーフミ
ラー11を透過した反射光BR13、BR14は、それぞれ
点AL に戻り、一方、ハーフミラー11で分岐された反
射光BR13’、BR14’は、点AL と光学的に等価な位
置AL ’を通過する。また、共役位置P’上の点AR
ら発せられた光線R11、R12の反射光の内、ハーフミラ
ー11を透過した反射光BR11、BR12は、それぞれ点
R に戻り、一方、ハーフミラー11で分岐された反射
光BR11’、BR12’は、点AR と光学的に等価な位置
R ’、すなわち、光量検出器4の検出面4aの端縁4
bに入射する。さらに、点AOAを通過する光線R15、R
16の反射光の内、ハーフミラー11を透過した反射光B
15、BR16は、それぞれ点AOAに戻り、一方、ハーフ
ミラー11で分岐された反射光BR15’、BR16’は、
点AOAと光学的に等価な位置AOA’を通過する。位置A
L ’、AOA’、AR ’を通る位置I’は、共役位置P’
をハーフミラー11で折り返した位置にあたり、位置
I’も、光学的に基準位置Pと共役な位置となる。この
ため、図4に示すように、光量検出器4の検出面4aの
端縁4bを、共役位置P’の点AR に位置付けて配置し
たのと光学的に等価であり、サンプル面Sで反射され、
ハーフミラー11で分岐された光線束R’は、光量検出
器4の受光面4aに入射しない。
【0024】一方、図5は、サンプル面Sが基準位置P
よりも対物レンズ2から離れた位置にあるときに、共役
位置P’からサンプル面Sに照射された光線束Rの内、
光線R11、R12と、サンプル面Sからの光線R11、R12
に対する反射光との光路を示す。図に示すように、共役
位置P’上の点AR から発せられた光線R11、R12の反
射光の内、ハーフミラー11を透過した反射光BR11
BR12は、サンプル面Sと位置P’とが共役な関係にな
いので、例えば、位置P’において反射光BR11は点A
R よりも右側の点ARRに戻ってくる。従って、ハーフミ
ラー11で分岐された反射光BR11’は、点ARRと光学
的に等価な位置ARR’、すなわち、光量検出器4の検出
面4aに入射する。また、サンプル面Sが基準位置Pよ
りも対物レンズ2から離れるに従って、反射光BR11
が入射する位置ARR’は、位置AR ’よりも離れていく
ので、光量検出器4の検出光量は増加する。
【0025】また、図6は、サンプル面Sが基準位置P
よりも対物レンズ2へ近い位置にあるときに、共役位置
P’からサンプル面Sに照射された光線束Rの内、光線
11、R12と、サンプル面Sからの光線R11、R12に対
する反射光との光路を示す。図に示すように、共役位置
P’上の点AR から発せられた光線R11、R12の反射光
の内、ハーフミラー11を透過した反射光BR11、BR
12は、サンプル面Sと位置P’とが共役な関係にないの
で、例えば、位置P’において反射光BR12は点AR
りも右側の点ARRを通過する。従って、ハーフミラー1
1で分岐された反射光BR12’は、点ARRと光学的に等
価な位置ARR’、すなわち、光量検出器4の検出面4a
に入射する。また、サンプル面Sが基準位置Pよりも対
物レンズ2に近づくに従って、反射光BR12’が入射す
る位置ARR’は、位置AR ’よりも離れていくので、光
量検出器4の検出光量は増加する。
【0026】上述のように、サンプル面Sが基準位置P
にあるときには、光量検出器4の検出光量が極小値にな
り、サンプル面Sが基準位置Pから外れるに従って光量
検出器4の検出光量が増加する。この関係は、従来例の
図19に示した曲線Eと同じものとなる。後は、従来例
と同様に、光量検出器4の出力信号に基づいて、サンプ
ル面の基準位置Pに対する位置ずれ状態を検出すること
ができる。
【0027】なお、上述の実施例では、光量検出器4の
検出面4aの端縁4bを、位置AR’に位置付けたが、
本発明はこれに限らず、共役位置P’を通過する光線束
Rの光線束端と光学的に等価な位置であればよいので、
例えば、図7に示すように、点AL と光学的に等価な位
置AL ’に光量検出器4の検出面4aの端縁4bを位置
付けて構成してもよい。このように構成した場合、サン
プル面Sが基準位置Pにないときには、点AL 近辺を通
過した光線R13、R14等の反射光が光量検出器4の検出
面4aに入射し光量が検出される。
【0028】また、上述の実施例では、投光器1から出
射された光線束Rの集光位置を共役位置P’と一致させ
た構成であるが、集光位置を共役位置P’と異なる位置
に設定して装置を構成してもよい。例えば、集光位置を
共役位置P’よりも投光器1に近い位置に設定した場
合、図8に示すように、光量検出器4の検出面4aの端
縁4bを、共役位置P’を通過する光線束Rの光線束端
(AR やAL 等)と光学的に等価な位置(AR ’や
L ’等)に位置付ければよいし、集光位置を共役位置
P’よりも対物レンズ2に近い位置に設定した場合、図
9に示すように、光量検出器4の検出面4aの端縁4b
を、共役位置P’を通過する光線束Rの光線束端(AR
やAL 等)と光学的に等価な位置(AR ’やAL ’等)
に位置付ければよい。このように構成しても、位置I’
は基準位置Pと光学的に共役な位置となるので、上述し
た実施例と同様の効果が得られる。但し、図8、図9で
は、位置AR ’側に光量検出器4を配置した場合を実線
で示し、位置AL ’側に光量検出器4を配置した場合を
二点鎖線で示している。
【0029】ところで、本実施例では、図10(a)に
示すように、検出面4aの端に縁が設けられている光量
検出器4を用いたが、例えば、図10(b)に示すよう
に、検出面4aの端に縁がない光量検出器4を用いて
も、検出面4aの端縁4bを、共役位置P’を通過する
光線束Rの光線束端と光学的に等価な位置に配置すれば
よい。すなわち、特別に製作した遮光板3を用いる従来
例と異なり、CCDセンサなど市販の光量検出器を用い
ても、位置ずれを精度良く検出することができる。
【0030】次に、本発明の第二実施例を図11を参照
して説明する。この第二実施例装置では、投光手段とし
て平行光線束を出射する2個の投光器21、22を用
い、各投光器21、22から出射される平行光線束R
1、R2を光軸OA上で交差させ、光軸OAを中心に分
離された光線束Rを形成し、その光線束Rが対物レンズ
2を経てサンプル面Sに照射される。この投光器21、
22は、例えばレーザー光を出射する光源と、そのレー
ザー光を平行光線束に変換するコリメータレンズ等で構
成されている。
【0031】この実施例では、各平行光線束R1、R2
が交差し、最も絞られた位置(以下、交差位置という)
を共役位置P’に設定しており、点AR 、AL は、上述
の第一実施例装置と同様に共役位置P’を通過する光線
束Rの光線束端である。また、光量検出器4の検出面4
aの端縁4bは、点AR (AL )と光学的に等価な位置
R ’(AL ’)に位置付けられている。なお、位置A
R ’側に光量検出器4を配置した場合を実線で示し、位
置AL ’側に光量検出器4を配置した場合を二点鎖線で
示している。
【0032】このように構成した場合、点AR 、および
L を通過する光線R12 、R21、およびR11 、R
2 のサンプル面Sからの反射光の光路は、上述した第
一実施例において、図3、図5、図6で説明したR11
12、R13、R14と同じであり、、図19に示した曲線
Eと同様の検出結果が得られる。従って、光量検出器4
の出力信号に基づいて、サンプル面Sの基準位置Pに対
する位置ずれ状態を検出することができる。
【0033】なお、上述の実施例では、各平行光線束R
1、R2の交差位置を共役位置P’と一致させた構成で
あるが、交差位置をそれ以外の位置に設定して装置を構
成してもよい。例えば、各平行光線束R1、R2の交差
位置を共役位置P’よりも投光器21、22に近い位置
に設定した場合、図12に示すように、光量検出器4の
検出面4aの端縁4bを、共役位置P’を通過する光線
束Rの光線束端(ARやAL 等)と光学的に等価な位置
(AR ’やAL ’等)に位置付ければよいし、各平行光
線束R1、R2の交差位置を共役位置P’よりも対物レ
ンズ2に近い位置に設定した場合、図13に示すよう
に、光量検出器4の検出面4aの端縁4bを、共役位置
P’を通過する光線束Rの光線束端(AR やAL 等)と
光学的に等価な位置(AR ’やAL ’等)に位置付けれ
ばよい。このように構成しても、位置I’は基準位置P
と光学的に共役な位置となるので、上述した実施例と同
様の効果を得られる。
【0034】また、上述の実施例では、各投光器21、
22から出射される平行光線束R1、R2を光軸OA上
で交差させるように構成したが、例えば、図14に示す
ように、各平行光線束R1、R2を光軸OA上で交差さ
せないように構成してもよい。これは、上述した各平行
光線束R1、R2の交差位置を共役位置P’よりも対物
レンズ2から離れた位置に設定した場合(図12)と構
成上等価になり、位置I’は基準位置Pと光学的に共役
な位置となるので、上述した実施例と同様の効果を得ら
れる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ハーフミラーから分岐された反射光線束の光
量をサンプル面の位置に応じて光量検出器で検出できる
ように構成したので、遮光板を不要にすることができ
た。従って、遮光板を特別に製作する必要がない。しか
も、市販の光量検出器を用いて装置を構成しても、充分
な検出精度が得られ、製作コストの低減を図ることもで
きる。また、既成の顕微鏡等に本発明の位置ずれ検出装
置を付設する場合にも、対物レンズの光軸から分岐させ
た所定位置に光量検出器を配する構成であるから、顕微
鏡等の既存の設備に邪魔されずに装置が取り付けられ、
その調整も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る位置ずれ検出装置の
概略構成を示す図である。
【図2】投光器から共役位置付近にかけての拡大図であ
る。
【図3】サンプル面が基準位置にある場合の光路を示し
た図である。
【図4】光量検出器を共役位置に配した状態を示す図で
ある。
【図5】サンプル面が基準位置よりも対物レンズから離
れた側にある場合の光路を示した図である。
【図6】サンプル面が基準位置よりも対物レンズに近い
側にある場合の光路を示した図である。
【図7】第一実施例の変形例を示す図である。
【図8】集光位置を共役位置よりも投光器に近い位置に
設定した場合の第一実施例の構成を示す図である。
【図9】集光位置を共役位置よりも対物レンズに近い位
置に設定した場合の第一実施例の構成を示す図である。
【図10】光量検出器の構成を示す図である。
【図11】本発明の第二実施例に係る位置ずれ検出装置
の概略構成を示す図である。
【図12】交差位置を共役位置よりも投光器に近い位置
に設定した場合の第二実施例の構成を示す図である。
【図13】交差位置を共役位置よりも対物レンズに近い
位置に設定した場合の第二実施例の構成を示す図であ
る。
【図14】第二実施例の変形例を示す図である。
【図15】従来例に係る位置ずれ検出装置の構成を示す
図である。
【図16】サンプル面が基準位置にある場合の光路を示
した図である。
【図17】サンプル面が基準位置よりも対物レンズから
離れた側にある場合の光路を示した図である。
【図18】サンプル面が基準位置よりも対物レンズに近
い側にある場合の光路を示した図である。
【図19】従来装置の光量検出器の出力変化を示した図
である。
【図20】従来装置の問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 … 投光器 2 … 対物レンズ 4 … 光量検出器 11 … ハーフミラー 21、22 … 平行光線出射用の投光器 P’ … 共役位置 P … 基準位置 S … サンプル面 OA … 光軸 OA’ … 分岐光軸 R … 光線束 R1、R2 … 平行光線束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−172514(JP,A) 特開 昭62−83612(JP,A) 特開 平1−303633(JP,A) 特開 昭61−168135(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01C 3/00 - 3/32 G01B 11/00 - 11/30 G02B 7/28 G11B 7/09 - 7/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準位置からのサンプル面の位置ずれ状
    態を検出する位置ずれ検出装置であって、 前記基準位置に対して特定の関係でピント面を有する対
    物レンズと、 前記対物レンズの光軸を中心として分離される光線束
    を、前記対物レンズを経て前記サンプル面に照射する投
    光手段と、 前記投光手段と前記対物レンズとの間に配置され、前記
    サンプル面で反射された反射光線束を分岐させるハーフ
    ミラーと、 前記ハーフミラーで分岐された反射光線束の光路上にお
    いて、前記投光手段から出射された光線束の内、前記基
    準位置と共役な位置を通過する光線束の光線束端と光学
    的に等価な位置に、前記ハーフミラーで分岐された反射
    光線束を受光するための受光面の端縁が配置され、か
    つ、前記受光面は前記ハーフミラーで分岐された分岐光
    軸と反対側に延在させた光量検出器と、 を備え、前記光量検出器からの検出信号に基づいて、前
    記サンプル面の前記基準位置からのずれ状態を検出する
    ことを特徴とする位置ずれ検出装置。
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