JP2828382B2 - クラフト粘着テープ - Google Patents
クラフト粘着テープInfo
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Description
型剤のキュアの必要がなく、生産性にすぐれたクラフト
粘着テープに関する。
るクラフト粘着テープ2は、基材であるクラフト紙21
の片面に文字、図柄等の印刷24、又はベタ印刷が施さ
れ、該印刷24面に押出しラミネートによりポリオレフ
ィン系樹脂層22が設けられ、該樹脂層22面にシリコ
−ン系離型剤又は有機系離型剤層23が設けられ、該ク
ラフト紙の他方の面に粘着剤層25が設けられてロール
状に巻き取られたものである(昭和60年3月2日日本
粘着テープ工業会発行「粘着ハンドブック」315頁参
照)。
用いられるのは、粘着テープの背面から重ね貼りした
り、ロール状に巻かれた粘着テープのずれ防止用とした
り、又、印字性を付与するような特殊な用途に限られて
おり、段ボール箱の封緘などに使用されている一般のク
ラフト粘着テープには専らシリコーン系離型剤が用いら
れている。
紙に直接印刷するので印刷インクがクラフト紙に浸み込
んで、文字や細い線が不明瞭になるという欠点がある。
し、その上にシリコーン系離型剤を設ける理由の一つに
は、印刷インクには例えばアミン等のシリコーンの硬化
を阻害する物質が含まれていることがあり、これとシリ
コーン系離型剤とが接触すると、印刷インクが該離型剤
の硬化触媒毒となり、該離型剤が硬化不良となって離型
性や粘着性に悪影響を与えることがあるからである。
があり、1件の顧客の注文数も一般的に少量である。一
方、ポリオレフィン系樹脂をラミネートする工程は高速
であり、そのため多品種で少量のロット品を生産する場
合、異なる印刷のロット品への切替えが間に合わなかっ
たり、そのためにラミネート速度を遅くしたりする必要
がある。又、異なる印刷のロット品を継ぎ足して連続的
に生産ラインを通すということも考えられるが、異なる
ロットの粘着テープ同士を継ぎ足す作業、さらにラミネ
ート後に巻き戻して分離するという工程が必要となり、
非常に煩雑である。
で多品種の生産ロットにも対応でき、印刷文字、絵柄が
鮮明で、離型性が阻害されることのないクラフト粘着テ
ープを提供することを目的とする。
プは、クラフト紙を基材とする粘着テープにおいて、
(a)クルパック加工されたクラフト紙の片面に、厚み
10〜25μmのポリオレフィン系樹脂層が形成され、
(b)該ポリオレフィン系樹脂層面に印刷が施され、該
印刷面に長鎖アルキル基を含有する有機系離型剤層が
0.01〜0.5g/m2 で形成され、(c)上記クラ
フト紙のポリオレフィン系樹脂層とは反対面に、粘着剤
層が設けられてなることを特徴とするものである。
すように、本発明のクラフト粘着テープ1の層構成は、
クルパック加工されたクラフト紙11の片面にポリオレ
フィン系樹脂層12が押出しラミネートにより設けら
れ、該ポリオレフィン系樹脂層12面に印刷14が施さ
れ、該印刷14面に長鎖アルキル基を含有する有機系離
型剤層13が設けられ、上記クラフト紙11のポリオレ
フィン系樹脂層12とは反対面に粘着剤層15が設けら
れてなる。
の片面に、厚み10〜25μmのポリオレフィン系樹脂
が押出しラミネートされたものを使用することにより、
粘着テープとしての実用的な強度と経済性を満足するこ
とができる。さらに粘着テープを製造する工程における
クラフト紙の強度、粘着テープとしてロール状に巻回し
たり、使い易くするためなどの面で、クラフト紙の坪量
は45〜90g/m2の範囲のものが好ましい。ポリオ
レフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、αオレフィン等、エチレン、プロピレン等を含む共
重合体、或いはこれらの2種以上の混合物などを用いる
ことができる。
されているインクを用いることができ、印刷方法も一般
的なグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等が
採用できる。印刷を行うポリオレフィン系樹脂層面にコ
ロナ放電処理などを施しておくのがインクとの密着性が
よくなるので好ましい。
有機系離型剤が使用される。このようなものとしては、
長鎖アルキルアクリレート共重合体、長鎖アルキルビニ
ルエステル共重合体、長鎖アルキルアマイド共重合体、
マレイン酸の長鎖アルキル誘導体の共重合体、長鎖アル
キルアリルエステルの共重合体、ポリマーの長鎖アルキ
ルカルバメート、長鎖アルキル化合物とポリマーとの混
合物など、各種の離型剤を挙げることができる。上記長
鎖アルキル基は炭素数12以上のものが挙げられ、特に
オクタデシル基(炭素数18)のものが好ましい。
0.5g/m2 で形成される。該離型剤が0.01g/
m2 よりも少ないと、剥離力が大きくなり、0.5g/
m2 を超えると経済的に不利となり、且つ、粘着性が経
時的に低下する。
や合成ゴムをペースポリマーとするゴム系粘着剤が安価
な面で有利であり、又、ポリアクリル酸アルキルエステ
ルを主成分とするアクリル系粘着剤など、従来公知の粘
着剤を使用することができる。天然ゴムをベースポリマ
ーとするものは、天然ゴム100重量部に対し、粘着付
与樹脂50〜120重量部と軟化剤0〜3重量部とを含
有するものが好ましく、これらの成分以外に、必要に応
じて老化防止剤や充填剤を添加してもよい。
使用する場合、例えばスチレン−イソプレン−スチレン
ブロック(SIS)共重合体、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEB
S)等のブロック共重合体、もしくはこれら2種以上の
混合物の合成ゴムが挙げられる。これらを用いる場合に
は、該合成ゴム100重量部に対し、粘着付与樹脂50
〜120重量部と軟化剤0〜100重量部を含有するも
のが好ましい。これらの成分以外に、必要に応じて老化
防止剤や充填剤を添加してもよい。
ン−インデン系、テルペン系、石油樹脂、スチレン系、
フェノール系、キシレン系など汎用のものが使用でき
る。軟化剤としては、ポリブテン、ポリイソブチレン、
ポリイソプレン、プロセスオイル、ナフテン系オイルな
ど汎用のものが使用できる。
で形成されるのが好ましい。固形分が15g/m2 未満
であると粘着物性が悪く、75g/m2 を超えるとロー
ル状に巻かれた粘着テープの展開力が大きくなって粘着
テープ自体の層間剥離を生じる。又、価格も高くなって
不利である。又、該粘着剤の塗工方法は、従来行われて
いる各種のロール塗工機によりクラフト紙に直接塗工す
る方法や、離型紙に該粘着剤を塗布乾燥して粘着剤層を
形成し、これをクラフト紙に貼り合わせた後に離型紙を
剥離する転写法等が採用される。
ト紙がクルパック加工され、片面にポリエチレン樹脂層
が形成されているので、粘着テープとしての充分な強度
を有する。該ポリエチレン樹脂層面に印刷されるので、
クラフト紙にポリエチレン樹脂をラミネートする加工作
業が従来どおり高速で行うことができ、多種類で少量ず
つの粘着テープを能率よく製造することができて生産性
がよい。
ので、印刷された文字や細い線等が明瞭に現れる。更
に、長鎖アルキル基を有する有機系離型剤は、溶剤を蒸
発させるだけで架橋させる必要がないため、塗布後にキ
ュアの必要がないので生産性がよく、印刷インクと離型
剤とが直接接触しても、硬化阻害により離型性が阻害さ
れることなく、一定した離型性を維持できる。
面を参照しながら説明する。 (実施例)図1は本発明クラフト粘着テープ1の実施例
を示す断面図であり、坪量73g/m2 のクルパックク
ラフト紙11の片面に、押出しラミネートにより厚み2
0μmの低密度ポリエチレン樹脂層12が形成され、該
低密度ポリエチレン樹脂層12面に絵柄・文字が印刷さ
れている。14は印刷部分である。
2面に、ポリエチレンイミンのオクタデシルイソシアネ
ート付加物からなる離型剤層13が固形分0.1g/m
2 で形成されてなる。該クラフト紙11の他の面には、
表1に示す配合の粘着剤層15が固形分50g/m2 で
設けられてなる。このようになされたクラフト粘着テー
プ1は離型剤層13を外側にしてロール状に巻回され
る。
ルパック加工したクラフト紙の片面に、実施例と同じ印
刷を直接行い、印刷されたクラフト紙面に低密度ポリエ
チレン樹脂層をラミネートした以外は実施例と同様のク
ラフト粘着テープを作製した。
型剤が固形分で0.6g/m2 に形成された以外は実施
例と同様のクラフト粘着テープを作製した。
着テープについて、印刷面の状態、離型剤の硬化状態を
比較した結果を表2に示す。
成となされているので、粘着テープとしての充分な強度
を有し、クラフト紙にポリエチレン樹脂をラミネートす
る加工作業が従来どおり高速で行うことができ、少量で
多品種の生産ロットにも対応でき、且つ、能率よく製造
することができるものである。
ので、印刷された文字や細い線等が明瞭に現れる。更
に、長鎖アルキル基を有する有機系離型剤は、塗布後に
キュアの必要がないので生産性がよく、印刷インクによ
り離型性が阻害されることなく、一定した離型性を維持
できる。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 クラフト紙を基材とする粘着テープにお
いて、(a)クルパック加工されたクラフト紙の片面
に、厚み10〜25μmのポリオレフィン系樹脂層が形
成され、(b)該ポリオレフィン系樹脂層面に印刷が施
され、該印刷面に長鎖アルキル基を含有する有機系離型
剤層が0.01〜0.5g/m2 で形成され、(c)上
記クラフト紙のポリオレフィン系樹脂層とは反対面に、
粘着剤層が設けられてなることを特徴とするクラフト粘
着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5105350A JP2828382B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | クラフト粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5105350A JP2828382B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | クラフト粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06313156A JPH06313156A (ja) | 1994-11-08 |
JP2828382B2 true JP2828382B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=14405289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5105350A Expired - Lifetime JP2828382B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | クラフト粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828382B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009535474A (ja) * | 2006-05-02 | 2009-10-01 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | コールドシール用の両面塗工された支持体 |
JP5607996B2 (ja) * | 2010-06-29 | 2014-10-15 | サトーホールディングス株式会社 | ラベル貼付け領域形成用粘着シートおよびラベル貼付け領域を有する容器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58155359U (ja) * | 1982-04-12 | 1983-10-17 | 積水化学工業株式会社 | 紙粘着テ−プもしくはシ−ト |
JPH0321683A (ja) * | 1989-06-20 | 1991-01-30 | Goyo Shiko Kk | 横切れ性を付与した粘着テープ |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP5105350A patent/JP2828382B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06313156A (ja) | 1994-11-08 |
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