JP2828170B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents
自動販売機の商品搬出装置Info
- Publication number
- JP2828170B2 JP2828170B2 JP14792484A JP14792484A JP2828170B2 JP 2828170 B2 JP2828170 B2 JP 2828170B2 JP 14792484 A JP14792484 A JP 14792484A JP 14792484 A JP14792484 A JP 14792484A JP 2828170 B2 JP2828170 B2 JP 2828170B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- product
- rotating shaft
- cam
- products
- lowest
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vending Machines For Individual Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は自動販売機の商品搬出装置に関するものであ
る。 従来例の構成とその問題点 近年自動販売機は缶入り飲料自動販売機を中心にその
普及度は目ざましいものがあるが、缶入り飲料自動販売
機の場合には、飲用した後の空缶公害問題が徐々にクロ
ーズアップされており、その対応策の一つとして飲料容
器を紙あるいは合成樹脂にしたパック入り飲料が開発さ
れてきた。 前記パック入り飲料の自動販売機には従来周知の商品
搬出装置としてスパイラル式,チェーンエレベータ式及
びスラントシェルフ式等が用いられていた。 ここではスパイラル式商品搬出装置を例にとり、以下
図面を参照しながら、上述したような従来の商品搬出装
置について説明する。 第30図から第33図は従来のパック飲料自動販売機の概
略構成を示すものである。 図において、1は自動販売機の本体で、前面の一端上
下にヒンジ2を有し、扉3を前方へ開閉自在に具備して
いる。そして、扉3の前面には、商品の選択ボタン4a,
硬貨投入口4b、等の操作パネル4や、補助扉5及び下部
に商品取出口6を備えている。通常は錠前7によって扉
3は本体1と施錠されている。前記本体1の庫内8には
庫内上部8aに取付けられた引出装置9によって前後に出
入自在にして懸架された商品搬出装置10を複数列具備さ
せている。11は搬送シュートで前記商品搬出装置10の下
部に位置し、庫内下部8bに固着されている。12は扉3の
後方に設けた内扉で、商品13を取出口6に導びくための
開口14を有している。 15は商品搬出装置10の前面と底面を開口した略凹字状
断面の商品収納体で、この商品収納体15の中央上下に延
在させた回転軸16の周囲にスパイラル17を固定棒18で固
着させた商品載置体19を配置している。また、前記回転
軸16の下端16aを前記商品収納体に固定した軸受20に回
動自在に軸支するとともに、前記回転軸16の上端16bを
前記商品収納体15の上方に固着させた天板21に設けた軸
穴21aにそれぞれ回転自在に軸支されている。そして、
前記軸穴21aに挿入したカム22に前記回転軸16の上端16b
と電動機23を固定させている。 以上のように構成された商品搬出装置について、以下
その動作について説明する。 図においてまず、商品充填のために任意の商品搬出装
置10を手前Kに引出し、商品載置体19の回転軸16両側方
の各スパイラル17に商品13をそれぞれ載置し、充填後、
前記商品搬出装置10を押圧して庫内8の元の位置に戻す
ことによって販売準備が完了する。次に、販売指令によ
り電動機23が矢印L方向に180゜回転駆動されると、前
記商品載置体19が追従して180゜回転し、前記商品載置
体19のスパイラル17と右側最下位商品13aとの支承係合
が解かれる。このことにより、前記右側最下位商品13a
が下方の搬送シュート11上に落下,滑走して商品取出口
6に搬送され、最下位より以降の各商品13は前記スパイ
ラル17の巻付けピッチの1/2だけそれぞれ下降する。従
って前記電動機23がL方向に180゜回転することによっ
て左右いずれの各商品13もすべて前記スパイラル17の巻
付けピッチの1/2だけ下降し、次の販売指令で左側最下
位商品13′aがさらに前記スパイラル17の巻付けピッチ
の1/2下降し、落下,搬送される。このように右側商品1
3と左側商品13′は、電動機23が販売指令によりL方向
へ180゜回転する都度交互に下方へ落下し、搬送される
ものである。しかしながら上記のような構成では充填
時、商品13は前記スパイラル17の相互間に1個づつ挿入
しなければならず、充填作業に多大な時間を要すると共
に、充填された商品13の相互間に前記スパイラル17と空
間が介在するために、商品充填量が低下するという問題
点を有していた。 発明の目的 本発明は前記問題点に鑑み、商品を直接積重して収納
することにより、より多くの商品を収納可能とすると共
に、かつ商品充填作業時間を短縮する商品搬出装置を提
供するものである。 発明の構成 この目的を達成するため本発明の商品搬出装置は、商
品収納通路を設け、上下に延在した回転軸を駆動させる
電動機と、前記回転軸の下端に固着した支承部材と、こ
の支承部材に当接し、一端を回動自在に軸支して積重収
納される商品を支持する商品載置部材と、搬出時に最下
位より2番目以降の各商品が下方に落下移動するのを阻
止するために商品の側方より出没動作してこの商品を圧
接,係止させる圧接部材と、この圧接部材を出没動作さ
せるため、前記電動機の回転運動より往復運動に変換す
る作用交換手段から構成されており、この構成によって
通常、前記商品載置部材に順次積重収納された各商品
は、搬出時、販売指令によって電動機が回転すると、圧
接部材が最下位より2番目と3番目の各商品側方に圧
接,係止し、商品収納通路の側壁との間で挾持されるこ
とによって2番目以降の各商品が下方へ落下移動を阻止
される。その後、回転軸下端の支承部材が最下位商品を
支持している商品載置部材との支承係合が解かれ、前記
最下位商品が自由落下して搬出される。さらに前記電動
機が回転を続け、再び前記支承部材と商品載置部材とが
係合し、2番目以降の商品の落下を待期しつつ、前記圧
接部材の圧接,係止が解かれ、前記2番目以降の各商品
が下方へ落下移動して2番目の商品が前記商品載置部材
に支持され搬出サイクルが終了すると共に次の販売指令
を待期する。このように収納される各商品は、それぞれ
を載置する従来のスパイラルに対応する商品載置部材が
下方の一箇所のみに構成すればよいので商品を1個1
個、載置充填する必要がなく積重収納が可能となり、商
品充填作業が短時間で行なえると共に、従来のスパイラ
ル相互間のむだな空間が全くなくなるために商品充填量
が大幅に増加するものである。 実施例の説明 以下本発明の一実施例について、第1図から第29図を
参照しながら説明するが、従来と同一構成については同
一番号を付してその詳細な説明を省略する。 第1図から第29図は本発明の一実施例におけるパック
自動販売機の概略構成を示すものであるが、従来と同一
構成については同一番号を付してその詳細な説明を省略
する。 図において、本体1の庫内8に複数列(本実施例では
3列)配設させた商品搬出装置24は、その上部を庫内上
部8aに取付けられた引出装置9によって前後に出入自在
にして懸架されている。11は搬送シュートで前記商品搬
出装置24の下部に位置し、庫内下部8bに固着されてい
る。12は扉3の後方に設けた内扉で商品13を取出口6に
導びくための開口14を有している。第28図,第29図は前
記商品搬出装置24の構成を示すもので、略凹字形状の商
品収納体25を複数(本実施例では3個)前後方向に配設
し、前記それぞれの商品収納体25の中央に配設された略
長方形状の商品ガイド板26により左右の空間を商品収納
通路27,28として形成されている。29は前記商品収納体2
5と前記各商品ガイド板26の下部を固持する下部固定部
材である。30は前記各商品収納体25と前記各商品ガイド
板26の上部を固持する上部固定部材である。第1図から
第5図は前記商品搬出装置の待期状態における詳細を示
している。すなわち、31は回転軸で、上端を上部固定部
材30に設けた軸受30aに挿入したカム32にピン33を介し
て取付けられ、下端に半円板状の支承部材34を固着させ
ている。また前記回転軸31の下方は前記商品ガイド板26
の下方に固持した下部軸受35によって軸支されている。
36,36′は商品載置部材で、前記支承部材34の直上に前
記回転軸31の近傍両側方へそれぞれ一端を支持ピン37,3
7′により回動自在に軸支され、他端は通常上記支承部
材34に当接,支持されている。商品13はこの商品載置部
材36,36′にそれぞれ積上げ収納されている。38,38′は
最下位商品13a,13′aより2番目と3番目の商品13b,1
3′b,13c,13′cの近傍両側方に対向し、前記商品ガイ
ド板26の前方と後方にそれぞれ埋設したヒンジピン39,3
9′に上方両端を折曲し、かつこの両折曲部に設けたヒ
ンジ穴38a,38b,38′a,38′bを挿通し、回動自在に軸支
した圧接部材で、通常は前記商品ガイド板26で囲まれた
空間26a内に介在している。また、前記商品ガイド板26
には前記圧接部材38,38′が出没するための逃げ穴26b,2
6′bをそれぞれ設けている。40,40′は各々それぞれに
長穴40a,40b,40′a,40′bを設けたスライド部材で、前
記商品ガイド板26の前方と後方にそれぞれ埋設した摺動
ピン41,41′と前記ヒンジピン39,39′に上下摺動自在に
軸支され、通常上方へ移動可能な状態にある。42,42′
は両端にそれぞれ軸受穴42a,42b,42′a,42′bを設けた
リンク部材で、それぞれ一端の軸受穴42a,42′aは前記
圧接部材38,38′の下端で捲着された係合ピン38c,38′
cへそれぞれ回動自在に挿通させ、他端の軸受穴42b,4
2′bは前記スライド部材40,40′にそれぞれ埋設した駆
動ピン43,43′へそれぞれ回動自在に挿通させている。4
4,44′は略凹字状のレバー支持板で、下面を前記上部固
定部材30の上面に前記回転軸31に相対して各々固持され
ている。45,45′はそれぞれ略凹字状断面に折曲された
揺動レバーで、両辺の一端にそれぞれ設けた支点穴45a,
45′aと前記レバー支持板44,44′の両辺に設けられた
支持穴44a,44′aにそれぞれ軸支ピン46,46′を貫通し
て回動自在に軸支されると共に中央部にそれぞれ設けた
ローラピン支持穴45b,45′bにはそれぞれローラ47,4
7′を介在させ、ローラピン48,48′を貫通して回動自在
に軸支され、通常このローラ47,47′は、前記カム32の
上面32aと当接している。さらに前記揺動レバー45,45′
は両辺の他端にそれぞれ設けた連結穴45c,45′cに上端
を折曲させた連結棒49,49′の上端折曲部49a,49′aを
貫通して係合させ、下端を前記スライド部材40,40′の
上方折曲部40a,40′aにそれぞれ固持させている。23は
電動機で駆動軸23aと前記カム32の上端部32bをピン50で
連結され、販売指令によってA方向へ180゜ずつ回転さ
せられる。第6図から第8図は前記カム32の形状詳細を
示すもので、前記ローラ当接面32aは360゜の範囲内で凹
凸形状を成し、その展開を説明すれば、待期状態0゜を
起点イとし15゜ロより上り勾配が始まり、60゜ハで上り
勾配が終了すると同時に山側平行状態に移り、120゜ニ
で下り勾配が始まり、135゜ホで下り勾配が終了すると
同時に谷側平行状態に移り、360゜で元の位置イに復帰
する形状を成している。 以上のように構成された商品搬出装置について、以下
その動作を説明する。 まず、販売指令により電動機23が180゜回転して最下
位商品を1個搬出すると共に、次の搬出を待期する訳で
あるが、ここではその動作を理解し易くするために、上
記電動機の回転角度を数回に分けて第9図から第24図を
参考に説明する。 まず、第9図〜第12図において販売指令により電動機
23がA方向に60゜まで回転すると、カム32のローラ当接
面32aは、イからハまで移動し、揺動レバー45は一端の
軸支ピン46を中心にB方向に回転し、前記揺動レバー45
の他端の連結穴45cに係合した連結棒49′及びこの連結
棒49′と固持させたスライド部材40′が上昇する。そし
て前記スライド部材40′と圧接部材38をそれぞれ回動自
在に軸支係合させたリンク部材42′によって前記圧接部
材38は前記ヒンジピン39′を中心にC方向へ回転し、商
品収納通路27に突出して最下位より2番目と3番目の商
品13b,13cの側方を圧接,係止されることによって商品
収納体25の側壁25aとの間で挾持されて2番目以降の各
商品13が下方への落下移動を阻止される。 一方、電動機23がA方向に60゜まで回転すると、回転
軸31の下部に固着させた半円板状の支承部材34もA方向
へ60゜回転する。この状態では前記支承部材34は最下位
商品13aを支承している商品載置部材36をDの範囲で当
接,支持されている。 ここで前記圧接部材38の商品13への圧接,係合箇所を
最下位より2番目と3番目の商品13b,13cとした理由
は、2番目の商品13bのみの圧接係合箇所であると、第1
3図に示すように2番目の商品13b側方の平面部チを圧接
することになる。この平面部チは強度的に弱い部分のた
め、3番目商品13c以降の商品重量によってこの圧接係
合箇所トに摩れが生じ、下方へ移動する危険があるため
であり、第14図の如く、前記2番目商品13bとの圧接係
合箇所トに加えて3番目商品13cの強度的に強い第1の
コーナー部リをも圧接,係合することにより、3番目商
品13c以降の商品重量のほぼ全重量を受け止めるように
意図したものである。さらに第15図の如く、前記圧接部
材38と商品13との圧接係合箇所トを前記商品13の全長ヌ
にほぼ近いような前記圧接部材38の巾ルとしていること
によって商品13のさらに強度的に強い第2,第3のコーナ
ー部ヲ,ワ近傍にまで圧接,係合することになり、前記
3番目商品13c以降の商品重量による圧接箇所の摩れに
対してさらに安全的余裕を設けている。 次に第16図から第18図に示すように、電動機23がA方
向に120゜まで回転すると、前記カム32のローラ当接面3
2aはハからニまで移動するが、この範囲では前記ローラ
当接面32aは山側平面部であるので、前記揺動レバー45,
連結棒49′,スライド部材40′,リンク部材42′及び当
接部材38は第10図から第11図の状態を継続し、前記2番
目と3番目の商品13b,13cは下方への落下移動を阻止,
継続されている。一方、前記支承部材34がA方向へ120
゜まで回転すると、最下位商品13aを支承している前記
商品載置部材36との当接が離脱され、前記商品載置部材
36は前記最下位商品13aの重量によって支持ピン37を中
心に下方Eへ回転し、前記最下位商品13aが下方Eへ落
下、搬出される。 次に第19図に示すように電動機23がA方向に135゜ま
で回転すると、先ず回転軸31の下端に固着された支承部
材34が商品載置部材36に当接しながら前記商品載置部材
36は支持ピン37を中心に上方Fへ回転する。 そして第20図から第23図に示すように、前記カム32の
ローラ当接面32aは、ニからホまで移動し、前記揺動レ
バー45は一端を軸支ピン46を中心にG方向に回転し、前
記揺動レバー45の他端45cに係合した連結棒49′及びこ
の連結棒49′と固持させたスライド部材40′が下降する
と共に、前記スライド部材40′と圧接部材38をそれぞれ
回動自在に軸支係合させたリンク部材42′によって前記
圧接部材38は前記ヒンジピン39′を中心にH方向へ回転
し、商品ガイド板26で囲まれた空間26a内に復帰する。
そして最下位より2番目と3番目の商品13b,13cの側方
と前記圧接部材38との圧接係合が解かれ、前記2番目以
降の各商品13が下方へ落下移動し、商品載置部材38で支
承される。また、前記支承部材34はA方向へ135゜まで
回転を続け、前記商品載置部材36はIの範囲で当接、支
持される。 次に、第24図から第25図に示すように、電動機23がA
方向に180゜まで回転すると、前記カム32のローラ当接
面32aは、ホからヘまで移動するが、この範囲では前記
ローラ当接面32aは谷側平面部であるので、前記揺動レ
バー45,連結棒49′,スライド部材40′,リンク部材4
2′及び当接部材38は第22図の状態を継続される。ま
た、前記支承部材34もA方向へ180゜まで回転するが、
この状態では前記商品載置部材36を引続きJの範囲で当
接、支持されている。 以上のように電動機23がA方向に180゜まで回転する
ことにより、左側商品収納通路27の商品搬出サイクルが
完了する。尚、次の販売指令で電動機23が180゜から360
゜まで(この間180゜)回転し、前記左側商品収納通路2
7の商品搬出サイクルと同様にして右側商品収納通路28
の商品搬出が行なわれ、最下位商品13′aが下方へ落下
する。 このようにして前記左側商品収納通路27と右側商品収
納通路28に各々収納された商品13,13′は販売指令によ
って電動機23が180゜ずつ回転することにより交互に搬
出される。 以上のように、上下に縦設させた略凹字形状の商品収
納体25の中央上下に延在させた回転軸31と、この回転軸
31の両側方にそれぞれ商品を積重収納可能な左右一対の
商品通路27,28を形成すると共に、前記回転軸31を駆動
する電動機23と、この電動機23と前記回転軸31を連結す
るカム32と、前記回転軸31の下端に固着させた支承部材
34と、この支承部材34の直上に当接し、前記回転軸31の
両側方に相対して一端を回動自在に軸支させ、前記商品
通路内に積重収納されたそれぞれの商品群の最下位商品
を支持するそれぞれの商品載置部材36と、前記左右それ
ぞれの商品通路内に出没し、前記回転軸31の相対して突
出時には最下位より2番目と3番目の商品に圧接係止し
てこの商品の下方への落下移動を阻止するそれぞれの圧
接部材38と、前記圧接部材38を出没動作させるそれぞれ
のリンク部材42と、前記リンク部材42を動作させるため
に上下運動するそれぞれの連結棒49と、この連結棒49の
上端に係合し、前記カム32の回転運動を上下運動に変換
するそれぞれの揺動レバー45より構成されており、前記
左右それぞれの商品通路内に積重収納されたそれぞれの
商品群は以下に述べるように前記電動機23が180゜回転
するたびに前記左右の商品通路内の商品群の最下位商品
より左右交互に搬出されるもので、先ず、販売指令によ
って電動機23が回転すると、前記カム32の回転運動を上
下運動に変換する片側の揺動レバー45が係合した片側の
連結棒49を上方に移動させる。そしてこの動作に連動し
て片側のリンク部材42が動作し、最終的に片側の圧接部
材を片側の商品通路内に積重収納された商品群の最下位
より2番目と3番目の商品側方に圧接動作する。この圧
接動作によって前記片側の商品通路の側壁と前記片側圧
接部材によって挾持され、2番目以降の片側商品群が下
方への落下移動を阻止してこの状態を継続しつつ、前記
電動機23に前記カム32によって連結された回転軸31が回
転を続け、前記回転軸31の下端に固着させた支承部材34
が前記片側商品群の最下位商品を載置している片側商品
載置部材との支承係合が解かれ、前記最下位商品が自由
落下して搬出される。さらに前記回転軸31が回転を続け
ると、再び前記支承部材34と前記片側商品載置部材とが
係合し、前記2番目以降の片側商品群の落下を待期し、
その後、前記カム32の回転が続き前記片側の揺動レバー
が係合した片側の連結棒49を下方に移動させる。そして
この動作に連動して前記片側リンク部材42,圧接部材38
が元の位置に復帰して前記2番目と3番目の商品への圧
接動作が解かれると共に、前記2番目以降の片側商品群
が落下し、前述の落下待期していた片側商品載置部材で
載置、支承される。そして前記回転軸下端に固着された
支承部材34は前記片側商品載置部材を支承継続しつつ18
0゜回転して止まり、前記片側商品通路内の最下位商品
が搬出される。尚、前記動作中においてもう一つの商品
通路内に積重収納された商品群はそれぞれ一対の連結棒
49′,リンク部材42′,圧接部材38′が動作せず、その
側の商品載置部材も前記支承部材34が180゜回転してい
る間支承継続されて落下しないものである。また次の販
売指令によって再び前記電動機23,回転軸31が180゜回転
するが、今度は前述した片側商品通路内の商品群が搬出
されず、もう片方の商品通路内の商品群が同様な動作に
よって搬出されるものである。 このように構成された商品搬出装置は、従来のスパイ
ラル式搬出装置のように収納する商品群をそれぞれスパ
イラルのような載置部材に載置する必要がなく、下方の
一箇所のみに構成すればよいので前記商品群を1個1個
載置充填する必要がなくなり、数個まとめて積重収納す
ることが可能になる。従って従来のスパイラル相互間の
むだな空間が全くなくなり商品充填量が大幅に増加する
と共に、商品充填作業時間が短時間で行なうことができ
る。 発明の効果 以上のように本発明は、上下に縦設された左右一対の
商品収納通路の略中央部に電動機の回転を伝達するカム
によって連結された回転軸と、この回転軸に固持した支
承部材と、この支承部材の回転によって最下位商品の搬
出を許容する左右それぞれの商品載置部材と、前記左右
それぞれの商品通路内に出没し、突出時には最下位より
上位の商品に圧接係止してこの商品の下方への落下移動
を阻止するそれぞれの圧接部材と、前記圧接部材を出没
動作させるために前記カムの回転により往復運動に変換
するリンク部材,連結棒,揺動レバー等からなる作用変
換手段を前記左右の商品収納通路と一対に配設して構成
され、前記電動機を販売指令によって180゜ずつ回転す
ることによって前記左右それぞれの商品収納通路内に積
重収納されたそれぞれの商品群を交互に最下位商品より
搬出させる商品搬出装置により、前記左右それぞれの商
品収納通路内への商品充填を積重して収納することがで
き、商品充填作業時間が短時間で行なうことができるこ
とのほか、充填時に扉を開けるために漏出する庫内冷気
の洩れを少くすることができ、充填後の冷却運転時間を
短縮することができる等の効果を有する。また、圧接部
材を連結棒の上下動にて動作させるので、水平方向での
間隔が小さくなり、このような商品収納通路を多数並べ
た場合、その寸法が短かくなり、多数の商品収納通路が
収容できたり、スリム化が図れる。
る。 従来例の構成とその問題点 近年自動販売機は缶入り飲料自動販売機を中心にその
普及度は目ざましいものがあるが、缶入り飲料自動販売
機の場合には、飲用した後の空缶公害問題が徐々にクロ
ーズアップされており、その対応策の一つとして飲料容
器を紙あるいは合成樹脂にしたパック入り飲料が開発さ
れてきた。 前記パック入り飲料の自動販売機には従来周知の商品
搬出装置としてスパイラル式,チェーンエレベータ式及
びスラントシェルフ式等が用いられていた。 ここではスパイラル式商品搬出装置を例にとり、以下
図面を参照しながら、上述したような従来の商品搬出装
置について説明する。 第30図から第33図は従来のパック飲料自動販売機の概
略構成を示すものである。 図において、1は自動販売機の本体で、前面の一端上
下にヒンジ2を有し、扉3を前方へ開閉自在に具備して
いる。そして、扉3の前面には、商品の選択ボタン4a,
硬貨投入口4b、等の操作パネル4や、補助扉5及び下部
に商品取出口6を備えている。通常は錠前7によって扉
3は本体1と施錠されている。前記本体1の庫内8には
庫内上部8aに取付けられた引出装置9によって前後に出
入自在にして懸架された商品搬出装置10を複数列具備さ
せている。11は搬送シュートで前記商品搬出装置10の下
部に位置し、庫内下部8bに固着されている。12は扉3の
後方に設けた内扉で、商品13を取出口6に導びくための
開口14を有している。 15は商品搬出装置10の前面と底面を開口した略凹字状
断面の商品収納体で、この商品収納体15の中央上下に延
在させた回転軸16の周囲にスパイラル17を固定棒18で固
着させた商品載置体19を配置している。また、前記回転
軸16の下端16aを前記商品収納体に固定した軸受20に回
動自在に軸支するとともに、前記回転軸16の上端16bを
前記商品収納体15の上方に固着させた天板21に設けた軸
穴21aにそれぞれ回転自在に軸支されている。そして、
前記軸穴21aに挿入したカム22に前記回転軸16の上端16b
と電動機23を固定させている。 以上のように構成された商品搬出装置について、以下
その動作について説明する。 図においてまず、商品充填のために任意の商品搬出装
置10を手前Kに引出し、商品載置体19の回転軸16両側方
の各スパイラル17に商品13をそれぞれ載置し、充填後、
前記商品搬出装置10を押圧して庫内8の元の位置に戻す
ことによって販売準備が完了する。次に、販売指令によ
り電動機23が矢印L方向に180゜回転駆動されると、前
記商品載置体19が追従して180゜回転し、前記商品載置
体19のスパイラル17と右側最下位商品13aとの支承係合
が解かれる。このことにより、前記右側最下位商品13a
が下方の搬送シュート11上に落下,滑走して商品取出口
6に搬送され、最下位より以降の各商品13は前記スパイ
ラル17の巻付けピッチの1/2だけそれぞれ下降する。従
って前記電動機23がL方向に180゜回転することによっ
て左右いずれの各商品13もすべて前記スパイラル17の巻
付けピッチの1/2だけ下降し、次の販売指令で左側最下
位商品13′aがさらに前記スパイラル17の巻付けピッチ
の1/2下降し、落下,搬送される。このように右側商品1
3と左側商品13′は、電動機23が販売指令によりL方向
へ180゜回転する都度交互に下方へ落下し、搬送される
ものである。しかしながら上記のような構成では充填
時、商品13は前記スパイラル17の相互間に1個づつ挿入
しなければならず、充填作業に多大な時間を要すると共
に、充填された商品13の相互間に前記スパイラル17と空
間が介在するために、商品充填量が低下するという問題
点を有していた。 発明の目的 本発明は前記問題点に鑑み、商品を直接積重して収納
することにより、より多くの商品を収納可能とすると共
に、かつ商品充填作業時間を短縮する商品搬出装置を提
供するものである。 発明の構成 この目的を達成するため本発明の商品搬出装置は、商
品収納通路を設け、上下に延在した回転軸を駆動させる
電動機と、前記回転軸の下端に固着した支承部材と、こ
の支承部材に当接し、一端を回動自在に軸支して積重収
納される商品を支持する商品載置部材と、搬出時に最下
位より2番目以降の各商品が下方に落下移動するのを阻
止するために商品の側方より出没動作してこの商品を圧
接,係止させる圧接部材と、この圧接部材を出没動作さ
せるため、前記電動機の回転運動より往復運動に変換す
る作用交換手段から構成されており、この構成によって
通常、前記商品載置部材に順次積重収納された各商品
は、搬出時、販売指令によって電動機が回転すると、圧
接部材が最下位より2番目と3番目の各商品側方に圧
接,係止し、商品収納通路の側壁との間で挾持されるこ
とによって2番目以降の各商品が下方へ落下移動を阻止
される。その後、回転軸下端の支承部材が最下位商品を
支持している商品載置部材との支承係合が解かれ、前記
最下位商品が自由落下して搬出される。さらに前記電動
機が回転を続け、再び前記支承部材と商品載置部材とが
係合し、2番目以降の商品の落下を待期しつつ、前記圧
接部材の圧接,係止が解かれ、前記2番目以降の各商品
が下方へ落下移動して2番目の商品が前記商品載置部材
に支持され搬出サイクルが終了すると共に次の販売指令
を待期する。このように収納される各商品は、それぞれ
を載置する従来のスパイラルに対応する商品載置部材が
下方の一箇所のみに構成すればよいので商品を1個1
個、載置充填する必要がなく積重収納が可能となり、商
品充填作業が短時間で行なえると共に、従来のスパイラ
ル相互間のむだな空間が全くなくなるために商品充填量
が大幅に増加するものである。 実施例の説明 以下本発明の一実施例について、第1図から第29図を
参照しながら説明するが、従来と同一構成については同
一番号を付してその詳細な説明を省略する。 第1図から第29図は本発明の一実施例におけるパック
自動販売機の概略構成を示すものであるが、従来と同一
構成については同一番号を付してその詳細な説明を省略
する。 図において、本体1の庫内8に複数列(本実施例では
3列)配設させた商品搬出装置24は、その上部を庫内上
部8aに取付けられた引出装置9によって前後に出入自在
にして懸架されている。11は搬送シュートで前記商品搬
出装置24の下部に位置し、庫内下部8bに固着されてい
る。12は扉3の後方に設けた内扉で商品13を取出口6に
導びくための開口14を有している。第28図,第29図は前
記商品搬出装置24の構成を示すもので、略凹字形状の商
品収納体25を複数(本実施例では3個)前後方向に配設
し、前記それぞれの商品収納体25の中央に配設された略
長方形状の商品ガイド板26により左右の空間を商品収納
通路27,28として形成されている。29は前記商品収納体2
5と前記各商品ガイド板26の下部を固持する下部固定部
材である。30は前記各商品収納体25と前記各商品ガイド
板26の上部を固持する上部固定部材である。第1図から
第5図は前記商品搬出装置の待期状態における詳細を示
している。すなわち、31は回転軸で、上端を上部固定部
材30に設けた軸受30aに挿入したカム32にピン33を介し
て取付けられ、下端に半円板状の支承部材34を固着させ
ている。また前記回転軸31の下方は前記商品ガイド板26
の下方に固持した下部軸受35によって軸支されている。
36,36′は商品載置部材で、前記支承部材34の直上に前
記回転軸31の近傍両側方へそれぞれ一端を支持ピン37,3
7′により回動自在に軸支され、他端は通常上記支承部
材34に当接,支持されている。商品13はこの商品載置部
材36,36′にそれぞれ積上げ収納されている。38,38′は
最下位商品13a,13′aより2番目と3番目の商品13b,1
3′b,13c,13′cの近傍両側方に対向し、前記商品ガイ
ド板26の前方と後方にそれぞれ埋設したヒンジピン39,3
9′に上方両端を折曲し、かつこの両折曲部に設けたヒ
ンジ穴38a,38b,38′a,38′bを挿通し、回動自在に軸支
した圧接部材で、通常は前記商品ガイド板26で囲まれた
空間26a内に介在している。また、前記商品ガイド板26
には前記圧接部材38,38′が出没するための逃げ穴26b,2
6′bをそれぞれ設けている。40,40′は各々それぞれに
長穴40a,40b,40′a,40′bを設けたスライド部材で、前
記商品ガイド板26の前方と後方にそれぞれ埋設した摺動
ピン41,41′と前記ヒンジピン39,39′に上下摺動自在に
軸支され、通常上方へ移動可能な状態にある。42,42′
は両端にそれぞれ軸受穴42a,42b,42′a,42′bを設けた
リンク部材で、それぞれ一端の軸受穴42a,42′aは前記
圧接部材38,38′の下端で捲着された係合ピン38c,38′
cへそれぞれ回動自在に挿通させ、他端の軸受穴42b,4
2′bは前記スライド部材40,40′にそれぞれ埋設した駆
動ピン43,43′へそれぞれ回動自在に挿通させている。4
4,44′は略凹字状のレバー支持板で、下面を前記上部固
定部材30の上面に前記回転軸31に相対して各々固持され
ている。45,45′はそれぞれ略凹字状断面に折曲された
揺動レバーで、両辺の一端にそれぞれ設けた支点穴45a,
45′aと前記レバー支持板44,44′の両辺に設けられた
支持穴44a,44′aにそれぞれ軸支ピン46,46′を貫通し
て回動自在に軸支されると共に中央部にそれぞれ設けた
ローラピン支持穴45b,45′bにはそれぞれローラ47,4
7′を介在させ、ローラピン48,48′を貫通して回動自在
に軸支され、通常このローラ47,47′は、前記カム32の
上面32aと当接している。さらに前記揺動レバー45,45′
は両辺の他端にそれぞれ設けた連結穴45c,45′cに上端
を折曲させた連結棒49,49′の上端折曲部49a,49′aを
貫通して係合させ、下端を前記スライド部材40,40′の
上方折曲部40a,40′aにそれぞれ固持させている。23は
電動機で駆動軸23aと前記カム32の上端部32bをピン50で
連結され、販売指令によってA方向へ180゜ずつ回転さ
せられる。第6図から第8図は前記カム32の形状詳細を
示すもので、前記ローラ当接面32aは360゜の範囲内で凹
凸形状を成し、その展開を説明すれば、待期状態0゜を
起点イとし15゜ロより上り勾配が始まり、60゜ハで上り
勾配が終了すると同時に山側平行状態に移り、120゜ニ
で下り勾配が始まり、135゜ホで下り勾配が終了すると
同時に谷側平行状態に移り、360゜で元の位置イに復帰
する形状を成している。 以上のように構成された商品搬出装置について、以下
その動作を説明する。 まず、販売指令により電動機23が180゜回転して最下
位商品を1個搬出すると共に、次の搬出を待期する訳で
あるが、ここではその動作を理解し易くするために、上
記電動機の回転角度を数回に分けて第9図から第24図を
参考に説明する。 まず、第9図〜第12図において販売指令により電動機
23がA方向に60゜まで回転すると、カム32のローラ当接
面32aは、イからハまで移動し、揺動レバー45は一端の
軸支ピン46を中心にB方向に回転し、前記揺動レバー45
の他端の連結穴45cに係合した連結棒49′及びこの連結
棒49′と固持させたスライド部材40′が上昇する。そし
て前記スライド部材40′と圧接部材38をそれぞれ回動自
在に軸支係合させたリンク部材42′によって前記圧接部
材38は前記ヒンジピン39′を中心にC方向へ回転し、商
品収納通路27に突出して最下位より2番目と3番目の商
品13b,13cの側方を圧接,係止されることによって商品
収納体25の側壁25aとの間で挾持されて2番目以降の各
商品13が下方への落下移動を阻止される。 一方、電動機23がA方向に60゜まで回転すると、回転
軸31の下部に固着させた半円板状の支承部材34もA方向
へ60゜回転する。この状態では前記支承部材34は最下位
商品13aを支承している商品載置部材36をDの範囲で当
接,支持されている。 ここで前記圧接部材38の商品13への圧接,係合箇所を
最下位より2番目と3番目の商品13b,13cとした理由
は、2番目の商品13bのみの圧接係合箇所であると、第1
3図に示すように2番目の商品13b側方の平面部チを圧接
することになる。この平面部チは強度的に弱い部分のた
め、3番目商品13c以降の商品重量によってこの圧接係
合箇所トに摩れが生じ、下方へ移動する危険があるため
であり、第14図の如く、前記2番目商品13bとの圧接係
合箇所トに加えて3番目商品13cの強度的に強い第1の
コーナー部リをも圧接,係合することにより、3番目商
品13c以降の商品重量のほぼ全重量を受け止めるように
意図したものである。さらに第15図の如く、前記圧接部
材38と商品13との圧接係合箇所トを前記商品13の全長ヌ
にほぼ近いような前記圧接部材38の巾ルとしていること
によって商品13のさらに強度的に強い第2,第3のコーナ
ー部ヲ,ワ近傍にまで圧接,係合することになり、前記
3番目商品13c以降の商品重量による圧接箇所の摩れに
対してさらに安全的余裕を設けている。 次に第16図から第18図に示すように、電動機23がA方
向に120゜まで回転すると、前記カム32のローラ当接面3
2aはハからニまで移動するが、この範囲では前記ローラ
当接面32aは山側平面部であるので、前記揺動レバー45,
連結棒49′,スライド部材40′,リンク部材42′及び当
接部材38は第10図から第11図の状態を継続し、前記2番
目と3番目の商品13b,13cは下方への落下移動を阻止,
継続されている。一方、前記支承部材34がA方向へ120
゜まで回転すると、最下位商品13aを支承している前記
商品載置部材36との当接が離脱され、前記商品載置部材
36は前記最下位商品13aの重量によって支持ピン37を中
心に下方Eへ回転し、前記最下位商品13aが下方Eへ落
下、搬出される。 次に第19図に示すように電動機23がA方向に135゜ま
で回転すると、先ず回転軸31の下端に固着された支承部
材34が商品載置部材36に当接しながら前記商品載置部材
36は支持ピン37を中心に上方Fへ回転する。 そして第20図から第23図に示すように、前記カム32の
ローラ当接面32aは、ニからホまで移動し、前記揺動レ
バー45は一端を軸支ピン46を中心にG方向に回転し、前
記揺動レバー45の他端45cに係合した連結棒49′及びこ
の連結棒49′と固持させたスライド部材40′が下降する
と共に、前記スライド部材40′と圧接部材38をそれぞれ
回動自在に軸支係合させたリンク部材42′によって前記
圧接部材38は前記ヒンジピン39′を中心にH方向へ回転
し、商品ガイド板26で囲まれた空間26a内に復帰する。
そして最下位より2番目と3番目の商品13b,13cの側方
と前記圧接部材38との圧接係合が解かれ、前記2番目以
降の各商品13が下方へ落下移動し、商品載置部材38で支
承される。また、前記支承部材34はA方向へ135゜まで
回転を続け、前記商品載置部材36はIの範囲で当接、支
持される。 次に、第24図から第25図に示すように、電動機23がA
方向に180゜まで回転すると、前記カム32のローラ当接
面32aは、ホからヘまで移動するが、この範囲では前記
ローラ当接面32aは谷側平面部であるので、前記揺動レ
バー45,連結棒49′,スライド部材40′,リンク部材4
2′及び当接部材38は第22図の状態を継続される。ま
た、前記支承部材34もA方向へ180゜まで回転するが、
この状態では前記商品載置部材36を引続きJの範囲で当
接、支持されている。 以上のように電動機23がA方向に180゜まで回転する
ことにより、左側商品収納通路27の商品搬出サイクルが
完了する。尚、次の販売指令で電動機23が180゜から360
゜まで(この間180゜)回転し、前記左側商品収納通路2
7の商品搬出サイクルと同様にして右側商品収納通路28
の商品搬出が行なわれ、最下位商品13′aが下方へ落下
する。 このようにして前記左側商品収納通路27と右側商品収
納通路28に各々収納された商品13,13′は販売指令によ
って電動機23が180゜ずつ回転することにより交互に搬
出される。 以上のように、上下に縦設させた略凹字形状の商品収
納体25の中央上下に延在させた回転軸31と、この回転軸
31の両側方にそれぞれ商品を積重収納可能な左右一対の
商品通路27,28を形成すると共に、前記回転軸31を駆動
する電動機23と、この電動機23と前記回転軸31を連結す
るカム32と、前記回転軸31の下端に固着させた支承部材
34と、この支承部材34の直上に当接し、前記回転軸31の
両側方に相対して一端を回動自在に軸支させ、前記商品
通路内に積重収納されたそれぞれの商品群の最下位商品
を支持するそれぞれの商品載置部材36と、前記左右それ
ぞれの商品通路内に出没し、前記回転軸31の相対して突
出時には最下位より2番目と3番目の商品に圧接係止し
てこの商品の下方への落下移動を阻止するそれぞれの圧
接部材38と、前記圧接部材38を出没動作させるそれぞれ
のリンク部材42と、前記リンク部材42を動作させるため
に上下運動するそれぞれの連結棒49と、この連結棒49の
上端に係合し、前記カム32の回転運動を上下運動に変換
するそれぞれの揺動レバー45より構成されており、前記
左右それぞれの商品通路内に積重収納されたそれぞれの
商品群は以下に述べるように前記電動機23が180゜回転
するたびに前記左右の商品通路内の商品群の最下位商品
より左右交互に搬出されるもので、先ず、販売指令によ
って電動機23が回転すると、前記カム32の回転運動を上
下運動に変換する片側の揺動レバー45が係合した片側の
連結棒49を上方に移動させる。そしてこの動作に連動し
て片側のリンク部材42が動作し、最終的に片側の圧接部
材を片側の商品通路内に積重収納された商品群の最下位
より2番目と3番目の商品側方に圧接動作する。この圧
接動作によって前記片側の商品通路の側壁と前記片側圧
接部材によって挾持され、2番目以降の片側商品群が下
方への落下移動を阻止してこの状態を継続しつつ、前記
電動機23に前記カム32によって連結された回転軸31が回
転を続け、前記回転軸31の下端に固着させた支承部材34
が前記片側商品群の最下位商品を載置している片側商品
載置部材との支承係合が解かれ、前記最下位商品が自由
落下して搬出される。さらに前記回転軸31が回転を続け
ると、再び前記支承部材34と前記片側商品載置部材とが
係合し、前記2番目以降の片側商品群の落下を待期し、
その後、前記カム32の回転が続き前記片側の揺動レバー
が係合した片側の連結棒49を下方に移動させる。そして
この動作に連動して前記片側リンク部材42,圧接部材38
が元の位置に復帰して前記2番目と3番目の商品への圧
接動作が解かれると共に、前記2番目以降の片側商品群
が落下し、前述の落下待期していた片側商品載置部材で
載置、支承される。そして前記回転軸下端に固着された
支承部材34は前記片側商品載置部材を支承継続しつつ18
0゜回転して止まり、前記片側商品通路内の最下位商品
が搬出される。尚、前記動作中においてもう一つの商品
通路内に積重収納された商品群はそれぞれ一対の連結棒
49′,リンク部材42′,圧接部材38′が動作せず、その
側の商品載置部材も前記支承部材34が180゜回転してい
る間支承継続されて落下しないものである。また次の販
売指令によって再び前記電動機23,回転軸31が180゜回転
するが、今度は前述した片側商品通路内の商品群が搬出
されず、もう片方の商品通路内の商品群が同様な動作に
よって搬出されるものである。 このように構成された商品搬出装置は、従来のスパイ
ラル式搬出装置のように収納する商品群をそれぞれスパ
イラルのような載置部材に載置する必要がなく、下方の
一箇所のみに構成すればよいので前記商品群を1個1個
載置充填する必要がなくなり、数個まとめて積重収納す
ることが可能になる。従って従来のスパイラル相互間の
むだな空間が全くなくなり商品充填量が大幅に増加する
と共に、商品充填作業時間が短時間で行なうことができ
る。 発明の効果 以上のように本発明は、上下に縦設された左右一対の
商品収納通路の略中央部に電動機の回転を伝達するカム
によって連結された回転軸と、この回転軸に固持した支
承部材と、この支承部材の回転によって最下位商品の搬
出を許容する左右それぞれの商品載置部材と、前記左右
それぞれの商品通路内に出没し、突出時には最下位より
上位の商品に圧接係止してこの商品の下方への落下移動
を阻止するそれぞれの圧接部材と、前記圧接部材を出没
動作させるために前記カムの回転により往復運動に変換
するリンク部材,連結棒,揺動レバー等からなる作用変
換手段を前記左右の商品収納通路と一対に配設して構成
され、前記電動機を販売指令によって180゜ずつ回転す
ることによって前記左右それぞれの商品収納通路内に積
重収納されたそれぞれの商品群を交互に最下位商品より
搬出させる商品搬出装置により、前記左右それぞれの商
品収納通路内への商品充填を積重して収納することがで
き、商品充填作業時間が短時間で行なうことができるこ
とのほか、充填時に扉を開けるために漏出する庫内冷気
の洩れを少くすることができ、充填後の冷却運転時間を
短縮することができる等の効果を有する。また、圧接部
材を連結棒の上下動にて動作させるので、水平方向での
間隔が小さくなり、このような商品収納通路を多数並べ
た場合、その寸法が短かくなり、多数の商品収納通路が
収容できたり、スリム化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す自動販売機の横断面図
を示す第27図P−P線の一部切欠き矢視断面図、第2図
は本発明の一実施例を示す自動販売機の縦断面図である
第26図のR−R矢視断面図、第3図は同第26図のS−S
矢視断面図、第4図は同第26図のT−T矢視断面図、第
5図は同第26図のU−U矢視断面図、第6図は同第3図
におけるカムの平面図、第7図は同第6図V−V矢視断
面図、第8図は同第6図におけるローラ当接面の展開
図、第9図は同第3図相当のカムの回転角が60゜の時の
断面図、第10図は同第2図相当のカムの回転角が60゜の
時の動作状態を示す断面図、第11図は同第1図相当の動
作状態を示す断面図、第12図は同第26図におけるU−U
矢視断面図、第13図から第15図は圧接部材の圧接箇所を
示す詳細図、第16図は第3図相当のカムの回転角が120
゜の時の断面図、第17図は第4図相当のカムの回転角が
120゜の時の動作状態を示す断面図、第18図は第12図相
当のカムの回転角が120゜の時の動作状態を示す断面
図、第19図は第1図相当のカムの回転角が130゜の時の
動作状態を示す断面図、第20図は同第3図相当のカムの
回転角が135゜の時の動作状態を示す断面図、第21図は
同第2図相当のカムの回転角が135゜の時の動作状態を
示す断面図、第22図は同第1図相当のカムの回転角が13
5゜の時の動作状態を示す断面図、第23図は第5図相当
のカムの回転角が135゜の時の動作状態を示す断面図、
第24図は第3図相当のカムの回転角が180゜の時の動作
状態を示す断面図、第25図は同第5図のカムの回転角が
180゜の時の動作状態を示す断面図、第26図は本発明の
実施例における中央断面図、第27図は同第26図のM−M
矢視断面図、第28図は同商品搬出装置の正面図、第29図
は同第28図のN−N矢視断面図、第30図は従来のパック
自動販売機の外観斜視図、第31図は同内部斜視図、第32
図は同商品搬出装置の正面図、第33図は同第32図のW−
W矢視断面図を示す。 1……本体、3……扉、13……商品、13a……最下位商
品、13b……最下位より2番目の商品、13c……最下位よ
り3番目の商品、23……電動機、24……商品搬出装置、
25……商品収納体、26……商品ガイド板、26a……商品
ガイド板で囲まれた空間、26b……逃げ穴、27……左側
商品収納通路、28……右側商品収納通路、31……回転
軸、32……カム、34……支承部材、36……商品載置部
材、37……支持ピン、38,38′……圧接部材、39……ヒ
ンジピン、40……スライド部材、41……摺動ピン、42,4
2′……リンク部材、43……駆動ピン、44……レバー支
持板、45……揺動レバー、46……軸支ピン、47……ロー
ラ、48……ローラピン、49,49′……連結棒。
を示す第27図P−P線の一部切欠き矢視断面図、第2図
は本発明の一実施例を示す自動販売機の縦断面図である
第26図のR−R矢視断面図、第3図は同第26図のS−S
矢視断面図、第4図は同第26図のT−T矢視断面図、第
5図は同第26図のU−U矢視断面図、第6図は同第3図
におけるカムの平面図、第7図は同第6図V−V矢視断
面図、第8図は同第6図におけるローラ当接面の展開
図、第9図は同第3図相当のカムの回転角が60゜の時の
断面図、第10図は同第2図相当のカムの回転角が60゜の
時の動作状態を示す断面図、第11図は同第1図相当の動
作状態を示す断面図、第12図は同第26図におけるU−U
矢視断面図、第13図から第15図は圧接部材の圧接箇所を
示す詳細図、第16図は第3図相当のカムの回転角が120
゜の時の断面図、第17図は第4図相当のカムの回転角が
120゜の時の動作状態を示す断面図、第18図は第12図相
当のカムの回転角が120゜の時の動作状態を示す断面
図、第19図は第1図相当のカムの回転角が130゜の時の
動作状態を示す断面図、第20図は同第3図相当のカムの
回転角が135゜の時の動作状態を示す断面図、第21図は
同第2図相当のカムの回転角が135゜の時の動作状態を
示す断面図、第22図は同第1図相当のカムの回転角が13
5゜の時の動作状態を示す断面図、第23図は第5図相当
のカムの回転角が135゜の時の動作状態を示す断面図、
第24図は第3図相当のカムの回転角が180゜の時の動作
状態を示す断面図、第25図は同第5図のカムの回転角が
180゜の時の動作状態を示す断面図、第26図は本発明の
実施例における中央断面図、第27図は同第26図のM−M
矢視断面図、第28図は同商品搬出装置の正面図、第29図
は同第28図のN−N矢視断面図、第30図は従来のパック
自動販売機の外観斜視図、第31図は同内部斜視図、第32
図は同商品搬出装置の正面図、第33図は同第32図のW−
W矢視断面図を示す。 1……本体、3……扉、13……商品、13a……最下位商
品、13b……最下位より2番目の商品、13c……最下位よ
り3番目の商品、23……電動機、24……商品搬出装置、
25……商品収納体、26……商品ガイド板、26a……商品
ガイド板で囲まれた空間、26b……逃げ穴、27……左側
商品収納通路、28……右側商品収納通路、31……回転
軸、32……カム、34……支承部材、36……商品載置部
材、37……支持ピン、38,38′……圧接部材、39……ヒ
ンジピン、40……スライド部材、41……摺動ピン、42,4
2′……リンク部材、43……駆動ピン、44……レバー支
持板、45……揺動レバー、46……軸支ピン、47……ロー
ラ、48……ローラピン、49,49′……連結棒。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.上下に縦設された略凹字形状の商品収納体と、この
商品収納体の中央上下に延在された回転軸と、この回転
軸の両側方にそれぞれ商品を積重して収納する左右一対
の商品収納通路を形成すると共に、前記回転軸を駆動す
る電動機と、この電動機と前記回転軸を連結するカム
と、前記回転軸の下端に固着した支承部材と、この支承
部材に当接し、前記回転軸の両側方に相対して一端を回
動自在に軸支され、前記商品通路内に積重収納されるそ
れぞれの商品群の最下位商品を支持するそれぞれの商品
載置部材と、前記左右それぞれの商品通路内に出没し、
前記回転軸に相対して突出時には最下位より上位の商品
に圧接係止してこの商品の下方への落下移動を阻止する
それぞれの圧接部材と、前記圧接部材を出没動作させる
それぞれのリンク部材と、前記リンク部材を動作させる
ために往復運動するそれぞれの連結棒と、この連結棒の
上端に係合し、前記カムの回転運動を上下運動に変換す
るそれぞれの揺動レバーとから成り、前記電動機の回転
動作により、前記商品通路内に積上げられたそれぞれの
商品を順次交互に下方へ搬出するようにした自動販売機
の商品搬出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14792484A JP2828170B2 (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 自動販売機の商品搬出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14792484A JP2828170B2 (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 自動販売機の商品搬出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6126199A JPS6126199A (ja) | 1986-02-05 |
JP2828170B2 true JP2828170B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=15441162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14792484A Expired - Lifetime JP2828170B2 (ja) | 1984-07-17 | 1984-07-17 | 自動販売機の商品搬出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2828170B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01225002A (ja) * | 1988-03-04 | 1989-09-07 | Orc Mfg Co Ltd | アークランプ冷却方法 |
-
1984
- 1984-07-17 JP JP14792484A patent/JP2828170B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6126199A (ja) | 1986-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3991907A (en) | Solid merchandise dispensing system for mechanical or electrical control | |
US3837528A (en) | Article delivery systems for vending machines having sequentially actuated dispensers | |
JP2828170B2 (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
CA1215948A (en) | Antitheft side mounted escrows for vending machine | |
JP3612964B2 (ja) | 自動販売機 | |
JP2559566B2 (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
KR0136980B1 (ko) | 자동판매기의 상품수납장치 | |
JP3511193B2 (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
CN210804608U (zh) | 一种自动售货机 | |
JP2686430B2 (ja) | 薬剤分包機の散薬分割器 | |
JPS5930188A (ja) | 自動販売機の商品払出し装置 | |
JP3311511B2 (ja) | 商品搬出装置 | |
JPS5951036B2 (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
JP2685231B2 (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
JPH0476797A (ja) | 自動販売機の商品送出装置 | |
JP2616046B2 (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
JPH10334335A (ja) | 自動販売機のベンドラック | |
JPH05128361A (ja) | 自動販売機 | |
JPH0887673A (ja) | 商品搬出装置 | |
JPH03214296A (ja) | 自動販売機の商品払出装置 | |
CN118592768A (zh) | 一种药盒用的自动下料运输装置 | |
JPS5922614Y2 (ja) | 自動販売機の商品搬出装置 | |
JP2842470B2 (ja) | 直積み式商品払出装置 | |
JP3542218B2 (ja) | 自動販売機の商品収納装置 | |
JPH05242352A (ja) | 自動販売機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |