JP3542218B2 - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の商品収納装置に関し、特に、機体内に設けられた複数の商品収納枠の開口部を、一度に開閉することができる自動販売機の商品収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、従来の自動販売機1は、その機体2の前面に扉3を備えており、この扉3は、機体2に上下一対のヒンジ9を介して開閉自在に取り付けられている。機体2内には、多数の商品収納枠列が形成されており、これらの商品収納枠列は機体2内に上下複数段にして配置されており、このように扉3を開いた状態では、機体2の前面に開口部が形成される。
【0003】
具体的には、自動販売機1の略中央から上側部分の商品収納枠列4a,4b,4c,4dと下側部分の商品収納枠列4e,4fとに分けて配置されている。
商品収納枠列には、機体2の上部右側部分に配置された第1種商品収納枠列4aと、上部左側部分に上下2段にして配置された第2種商品収納枠列4bと、中央部分に位置した第1種商品収納枠列4cと、この第1種商品収納枠列4cの上部中央部に確保された空間に配置された第2種商品収納枠列4dとが含まれている。
【0004】
なお、中央部分より下側には、上下2段にして商品収納枠列4e,4fが配置されており、この商品収納枠列4e,4fは、第2種商品収納枠列4bと同様なタイプのものである。商品収納枠列は、前面に開口部31を備えた個々の商品収納枠32を水平方向に隣接させ、その底面を商品搬出装置33の上面によって構成されている。商品搬出装置33の上面には、たばこ、箱詰めされた菓子などの商品Tが前後2列に収納されており、商品収納枠32の奥行きは商品Tを前後2列に収納可能なだけの大きさに形成されている。
【0005】
第1種商品収納枠列4a,4cの商品収納枠32は、各商品収納枠32の開口部31を開閉するガイドロッド34を備えている。このガイドロッド34は、商品収納枠32の開口部31の中央を上下方向に延びて配置されており、その上下端は水平方向に一旦屈曲された後、商品収納枠32に回動自在に支持されている。従って、ガイドロッド34をその上下端を中心として、図1において右向きに回動させれば、商品収納枠32の開口部31を大きく開くことができる。
そして、機体2の扉3を開放した状態で、この機体2の開口部21を通じて、開口部31を開けた状態の商品収納枠32内へ、商品Tの装填又は補充を行うことができる。
【0006】
一方、第1種商品収納枠列4b,4d,4e,4fの商品収納枠32は、各商品収納枠32の開口部31を一度に開閉することができる一括ガイドを備えている。具体的には、この一括ガイドは商品収納枠列の両端部に回動自在に設けられており、この一括ガイドを一方の回動端まで回動させることで、商品収納枠列を構成する各商品収納枠32の開口部31を一度に開放することができる。この状態で商品収納枠32に商品Tを補充または装填することができる。そして、一括ガイドを他方の回動端まで回動させ、各商品収納枠32の開口部31を一度に閉塞することで、販売待機状態とすることができる。
【0007】
ドア3の機体2側には、第1種商品収納枠列4a,4c、第2種商品収納枠列4b,4d,4e,4fにそれぞれ対応して、払出シュート35,36,37,38,39,40が設けられている。
したがって、消費者が、図示しないドア3の前面に設けられた、商品見本に対応した商品選択ボタンを押すと、選択された商品Tを収容した商品収納枠32の商品搬出装置33が、商品Tの払出しを実行する。商品収納枠32から排出された商品Tは、ドア3に設けられた払出シュート35,36,37,38,39,40を介して、ドア3の前面に設けられた図示しない商品取出口へと送り出される。
【0008】
ところで、自動販売機内には可能な限り数多くの商品を収納することが要望されているが、機体2側には上下にわたり複数の商品収納枠列が設けられており、従来の自動販売機1の機体2内に、新たに商品収納枠列を設置するスペースを設けることは難しい。一方、扉3には、各商品収納枠列に対応して払出シュートが設けられているが、扉3の上部には僅かな、いわゆるデッドスペースが存在する。
そこで、図2に示すように、扉3の裏板51に新たに商品収納枠列5を設けることで、自動販売機1内に収納することができる商品Tの数を増加させている。
【0009】
この商品収納枠列5は、裏板51に固定された背面板52と、この背面板52の両端を折り曲げて形成された一対の側面板53a,53bとからなり、側面板53a,53bの先端は、更に背面板52と平行な方向に折り返されれている。そして、この折り返し部分が屈曲部54a,54bを形成している。
側面板53aと53bの間には、背面板52と平行に配置された固定板55が配置されており、この固定板55の両端は、それぞれ側面板53a,53bに固定されている。そして、この固定板55の前面には、所定の間隔を空けて仕切板56が側面板53a,53bと平行な方向に突設されており、この仕切板56の前端には、前面固定板57が背面板52と平行な方向に固着されている。
【0010】
従って、商品収納枠列5の前部は、屈曲部54a,54b、一対の側面板53a,53b、仕切板56、固定板55および前面固定板57により囲まれた商品収納枠58を形成しており、商品収納枠列5の後部は、一対の側面板53a,53b、背面板52および固定板55により囲まれた商品搬出路59を形成している。そして、この商品搬出路59は、払出シュート35の開口部35aに通じている。
【0011】
商品収納枠列5の各商品収納枠58の下部は、底板60により塞がれており、この底板60の上面には各商品収納枠58に対応して商品搬出装置61が設けられている。各商品収納枠58の商品搬出装置61上には、商品Tが積み上げられて収納されており、商品Tはこの商品搬出装置61により手前側から奥側へ一つづつ送り出される。そして、固定板55の底板60側に設けられた商品送出口55aから商品搬出路59へ送られ、商品Tは商品搬出路59から払出シュート35の開口部35aへと送られる。
【0012】
屈曲部54a,54bと前面固定板57の間および各固定板57の間には、前面開口部62が形成されており、この前面開口部62により、各商品収納枠58内に収納された商品Tの残量を確認することができる。
なお、商品Tの補充または装填は、商品収納枠列5の上部に形成された上面開口部63から行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の自動販売機1では、商品収納枠58内に商品Tを新たに補充または装填する際には、上面開口部63から作業を行う必要があった。
ここで、従来の商品収納枠列5は、比較的設置スペースを容易に確保可能な扉3の裏板51の上部に設けられていた。このため、上面開口部63に商品Tを補充または装填する作業は、女性や老人などの背の低い作業者にとっては不便であり、このような作業者により補充または装填作業を行う際には脚立を用意したり、背の高い作業者に作業を代わってもらう必要があった。
【0014】
また、自動販売機1内には、短時間に売り切れてしまう商品と、比較的消費の少ない商品とが混在して収納されている。ここで、短時間に売り切れてしまう商品については、頻繁に商品収納枠58内に商品Tを補充または装填する必要があり、その一方で消費の少ない商品については、商品収納枠58内に商品Tを補充または装填する頻度は比較的少ない。
【0015】
しかしながら、従来の自動販売機1の第2種商品収納枠列4b,4d,4e,4fについては、構造上一括ガイドを回動させることで、全ての商品収納枠32の開口部31を開放し、商品収納枠列を構成する商品収納枠32に商品Tを補充、装填する必要があった。このために、消費の多い商品Tが収納された商品収納枠58だけでなく、消費の少ない商品Tが収納された商品収納枠58の開口部31も開放する必要があり、補充または装填作業を行う者にとっては負担となっていた。
【0016】
本発明はこのような従来技術の課題を解決するためになされたもので、第1に、商品収納枠内に商品を容易に補充、装填することができる自動販売機の商品収納装置を提供することを目的とする。第2に、消費の多い商品が収納された商品収納枠のみに商品を簡単な操作により補充、装填することができる自動販売機の商品収納装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る自動販売機の商品収納装置は、機体内に設けられ、前面に商品を装填するための開口部を有する商品収納枠を複数並べて形成した商品収納枠列と、前記商品収納枠列の前面に沿って形成した第1,第2の案内部材と、前記第1の案内部材に沿ってスライドする第1のスライド開閉板と、前記第2の案内部材に沿ってスライドする第2のスライド開閉板とを備え、前記第1,第2のスライド開閉板のスライド位置を調整することにより、前記商品収納枠の開口部を開閉するようにしたことを特徴とする。
【0018】
請求項2の発明にあっては、機体内に設けられ、前面に商品を装填するための開口部を有する第1,第2の商品収納枠を交互に複数並べて形成した商品収納枠列と、前記商品収納枠列の前面に沿って形成した第1,第2の案内部材と、前記第1の案内部材に沿ってスライドするとともに、該スライド方向に延在する第1の長孔を有する第1のスライド開閉板と、前記第2の案内部材に沿ってスライドするとともに、該スライド方向に延在する第2の長孔を有する第2のスライド開閉板と、前記各長孔に係合し、該各長孔を案内として各スライド開閉板のスライド量を規制するスライド規制部材とを備え、前記スライド規制部材が前記各長孔の一端または他端に当接する状態の組合せをもって、前記第1の商品収納枠の開口部のみを全て開放する状態、前記第2の商品収納枠の開口部のみを全て開放する状態、または各商品収納枠の開口部を一部閉塞する状態のいずれかを形成するようにしたことを特徴とする。
【0019】
上記構成の本発明は、商品収納枠を複数並べて形成した商品収納枠列の前面に、第1の案内部材と第2の案内部材とが設けられている。この第1の案内部材と第2の案内部材とには、それぞれ第1のスライド開閉板と第2のスライド開閉板とがスライド自在に配置されている。そして、この第1のスライド開閉板と第2のスライド開閉板とのスライド位置を調整することで、商品を装填するために商品収納枠の前面に設けられた開口部を開閉可能としている。
【0020】
また、第1の商品収納枠と第2の商品収納枠とを交互に複数並べることで、商品収納枠列を形成するとともに、第1のスライド開閉板と第2のスライド開閉板とに、それぞれこのスライド開閉板のスライド方向に延在して、第1の長孔と第2の長孔とを形成している。そして、この第1の長孔と第2の長孔とは、スライド規制部材により案内され、このスライド規制部材は第1の長孔と第2の長孔とに係合している。
【0021】
したがって、スライド規制部材を各スライド開閉板に形成された第1の長孔と第2の長孔の一端または他端と当接させ、この当接状態を組み合わせることで、第1の商品収納枠の開口部のみを開放する状態、第2の商品収納枠の開口部のみを開放する状態または各商品収納枠の開口部の一部を閉塞する状態のいずれかの状態を形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
なお、図3から図5において、先に示した図2と同一部分には同一符号を付し、その部分の詳細な説明は省略する。
図3から図5に示すように、商品収納枠列5の前部は、一対の側面板53a,53b、仕切板56および固定板55により囲まれた商品収納枠58を形成しており、商品収納枠列5の上面は、この商品収納枠列5に固定された天板63により覆われている。各商品収納枠58は同一構造であり、商品収納枠列5は、第1の商品収納枠58aと第2の商品収納枠58bとを交互に並べることで形成されている。なお、各商品収納枠58の前面には商品Tを装填または補充するための開口部64が形成されている。
【0023】
天板63の下面には、商品収納枠列5の前面に沿って、支持板65の長手方向の一端が固着されており、天板63の下面と支持板65の上面との間には、所定の間隔が形成されている。そして、この支持板65と天板63との間には、この支持板65上をスライド自在に第1のスライド開閉板66が配置されている。
ここで、商品収納枠列5の前面に沿って形成された支持板65は、第1のスライド開閉板66のスライドを案内する第1の案内部材を構成している。
【0024】
第1のスライド開閉板66と天板65との間には、この第1のスライド開閉板66上をスライド自在に第2のスライド開閉板67が配置されている。したがって、商品収納枠列5の前面に沿って配置された第1のスライド開閉板66が、第2のスライド開閉板67のスライドを案内する第2の案内部材を構成している。図6に示すように、第1のスライド開閉板66の上縁は、商品収納枠列5側に折り曲げられた屈曲部66aを備えており、この屈曲部66aにはこの第1のスライド開閉板66がスライドする方向に、所定の長さの第1の長孔66bが形成されている。なお、この長孔66bは、屈曲部66aに2つ設けられており、図3から図5においては1つの長孔66bのみを示している。
【0025】
一方、第2のスライド開閉板67の上縁も、商品収納枠列5側に折り曲げられた屈曲部67aを備えており、この屈曲部67aにはこの第2のスライド開閉板67がスライドする方向に、第1の長孔66bと同一長さの第2の長孔67bが形成されている。なお、この長孔67bは、屈曲部67aに2つ設けられており、図3から図5においては1つの長孔67bのみを示している。
【0026】
なお、長孔66bと長孔67bには、支持板65の上面から突出して設けられた、軸状の上側スライド規制部材65aが係合している。そして、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67は、この長孔66bと長孔67bに係合する上側スライド規制部材65aをガイドしつつ、スライド自在に配置されている。
【0027】
長孔66bと長孔67bとは同一構造であり、以下長孔66bを例に詳細に説明すると、図7に示すように長孔66bは、上側スライド規制部材65aが移動可能な程度の大きさに形成されている。そして、第1のスライド開閉板66のスライド量は、長孔66bの一端66cと他端66dとの距離により定められている。
【0028】
即ち、上側スライド規制部材65aが、長孔66bと長孔67bの略中央に位置づけられている場合には、図3に示すように、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67が、第1の商品収納枠58aの開口部64と第2の商品収納枠58bの開口部64の一部を閉塞する。このように、開口部64の一部のみが閉塞されるので、商品Tが商品収納枠58から脱落するのを確実に防止するとともに、各商品収納枠58に収納された商品Tの残量を容易に確認することができるようになっている。
【0029】
第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とを互いに逆方向にスライドさせると、上側スライド規制部材65aは、長孔66bの他端66dと長孔67bの一端67cに当接する。そして、図4に示すように、第1の商品収納枠58aの開口部64が開放され、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第2の商品収納枠58bが閉塞される。
【0030】
一方、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とを再度互いに逆方向にスライドさせると、上側スライド規制部材65aは、長孔66bの一端66cと長孔67bの他端67dに当接する。そして、図5に示すように、第2の商品収納枠58bが開放され、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第1の商品収納枠58aの開口部64が閉塞される。
【0031】
なお、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67の前面には、それぞれ開口部66e,67eが形成されており、この開口部66e,67eを通じて商品収納枠58内に商品Tを補充または装填することができる。第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67の下方は、それぞれ一旦前方に折り曲げられたあと再び折り返され、この第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67の下端には、それぞれ支持面68a,69aが形成されている。そして、この支持面68a,69aは、屈曲部66a,67aにそれぞれ形成された長孔66b,67bと同一形状の、長孔68b,69bを備えている。
【0032】
具体的には、長孔68b,69bは、第1のスライド開閉板66および第2のスライド開閉板67がスライドする方向に、第1の長孔66bおよび第2の長孔67bと同一長さにて形成されている。なお、この長孔68b,69bは、支持面68,69にそれぞれ2つづつ設けられており、長孔68bと長孔69bとは同一構造である。
【0033】
図6に示すように、底板60の先端は折り曲げられており、この屈曲部が支持面60aを形成している。そして、この支持面60aの前面には、前方に向けて軸状の下側規制部材60bが突出して設けられている。
なお、この下側規制部材60bは、支持面60aにねじ込まれたビス、ボルトなどにより構成することができる。
【0034】
下側規制部材60bは、長孔68bと長孔69bに係合しており、第1のスライド開閉板66の支持面68aと第2のスライド開閉板67の支持面69bは、この長孔68aと長孔69aに係合する下側スライド規制部材60bをガイドしつつ、スライド自在に配置されている。
即ち、支持面68aは、支持面60aに対してスライド自在に配置されており、この支持面60aが第1の案内部材を構成している。そして、支持面69aは、支持面68aに対してスライド自在に配置されており、この支持面68aが第2の案内部材を構成している。
【0035】
以下長孔68bを例に詳細に説明すると、図8に示すように長孔68bは、下側スライド規制部材60bが移動可能な程度の大きさに形成されている。そして、第1のスライド開閉板66のスライド量は、長孔68bの一端68cと他端68dとの距離により定められている。
即ち、下側スライド規制部材60bが、長孔68bと長孔69bの略中央に位置づけられている場合には、図3に示すように、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67が、第1の商品収納枠58aの開口部64と第2の商品収納枠58bの開口部64の一部を閉塞する。
【0036】
また、第1のスライド開閉板68と第2のスライド開閉板69とを互いに逆方向にスライドさせると、下側スライド規制部材60bは、長孔68bの他端68dと長孔69bの一端69cに当接する。そして、図4に示すように、第1の商品収納枠58aの開口部64が開放され、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第2の商品収納枠58bが閉塞される。
【0037】
一方、第1のスライド開閉板68と第2のスライド開閉板69とを再度互いに逆方向にスライドさせると、下側スライド規制部材60bは、長孔68bの一端68cと長孔69bの他端69dに当接する。そして、図5に示すように、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第1の商品収納枠58aの開口部64が閉塞され、第2の商品収納枠58bが開放される。
【0038】
なお、長孔68b,69bには図8に示すように、それぞれ係合部68e,69eを形成することができる。このように係合部68e,69eを形成すると、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67のそれぞれの自重により、下側スライド規制部材60bは、長孔68b,69bの中間位置、一端68c,69cおよび他端68d,69dにおいて確実に係合部68e,69eと係合する。したがって、不用意に第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とがスライドするのを確実に防止することができる。
【0039】
なお、下側スライド規制部材60bと係合部68e,69eとの係合を解除する際には、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とをそれぞれ上方に持ち上げるようにしてスライドさせることで、係合を簡単に解除することができる。
各商品収納枠58の底板60には商品搬出装置61が設けられており、商品Tはこの商品搬出装置61上に図6に示すように積み上げられて収納されている。
【0040】
商品搬出装置61の詳細な構造の説明は省略するが、商品搬出装置61は、図6において一点鎖線により示したような第1プッシャー61a、第2プッシャー61bおよび売切れ確認レバー61cとを備えている。この第1プッシャー61aと第2プッシャー61bとは図示しない電動モータにより駆動可能であり、消費者が扉1の前面に設けられた商品選択ボタンを押すと、希望の商品が収納された商品収納枠58の商品搬出装置61の電動モータが駆動され、第1プッシャー61aと第2プッシャー61bとを矢印方向に回転させる。
【0041】
ここで、商品T1と商品T2とを例にして説明すると、先ず、第1プッシャー61aに形成された押出爪61dが、商品搬出装置61上に載置された商品T1の背面Trが押す。そして、この第1プッシャー61aが、商品T1を半工程分、即ち、商品T1を約半分だけ商品送出口55aから突出させる。
その後、第2プッシャー61bに形成された押出爪61eが、第1プッシャー61aの押出爪61dにより押し出された商品T1の背面Trを更に押し、固定板55の底板60側に形成された商品送出口55aから商品搬出路59へと商品T1を送り出す。
【0042】
このように、商品収納枠58内の最下層の商品Tが、商品送出口55aから一つづつ商品搬出路59に送り出される。そして、この商品T1は払出シュート35を通じて、同じく扉3の前面に設けられた商品受取口へと送られ、消費者はこの商品受取口から希望の商品を入手することができる。一方、商品T1の上に積み上げられていた商品T2は、商品1個分だけ下方に移動し、搬出前の商品T1の位置、即ち、商品搬出装置61上に位置づけられて最下層の商品T2となる。
【0043】
なお、売切れ確認レバー61cは、商品搬出装置61から突出する方向に常時付勢されているが、商品搬出装置61上に商品Tが積み上げられている際には、商品Tの自重により商品搬出装置61内に没している。商品収納枠58内の最後の商品Tが、商品搬出装置61により排出されると、この売切れ確認レバー61cが付勢力により商品搬出装置61から突出し、商品搬出装置61内に設けられたスイッチをON動作する。そして、扉3の前面に設けられた商品選択スイッチの近傍に設けられた表示板に「売り切れ」の表示をする。
【0044】
次に、上述した自動販売機の商品収納装置の動作、作用を説明する。
図9に示すように、通常の販売待機状態においては、第1の商品収納枠58aの開口部62の一部と第2の商品収納枠58bの開口部62の一部は、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより閉塞されている。
即ち、上側スライド規制部材65aが、長孔66bと長孔67bの略中央に位置づけられている場合には、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67は、第1の商品収納枠58aの開口部64と第2の商品収納枠58bの開口部64の一部を閉塞している。したがって、この状態においては、各商品収納枠58の開口部62から商品Tが脱落することはない。
【0045】
商品Tを商品収納枠58に補充または装填する際には、図9の状態において、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とを矢印方向にスライドさせる。
ここで、第1のスライド開閉板66には、長孔66b,67bが形成されており、第2のスライド開閉板67には、長孔67a,69aが形成されている。そして、各長孔66b,67bおよび67a,69aには、それぞれ上側スライド規制部材65aおよび下側スライド規制部材60bが係合している。
【0046】
したがって、上側スライド規制部材65aが、第1のスライド開閉板65のスライドにより、長孔66bの他端66dに位置づけられるとともに、第2のスライド開閉板67のスライドにより、長孔67bの一端67cに位置づけられる。そして、図10に示すように、第1の商品収納枠58aの開口部64が開放され、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第2の商品収納枠58bが閉塞される。
【0047】
この状態において、作業者は、先ず開口部64が開放された第1の商品収納枠58aに、第1のスライド開閉板66の開口部66eおよび第2のスライド開閉板67の開口部67eから商品Tを補充または装填することができる。補充、装填が終了した後は、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とを、図9に示す矢印方向とは逆方向にスライドさせる。そして、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第1の商品収納枠58aの開口部64と第2の商品収納枠58bの開口部64の一部を閉塞し、自動販売機を販売待機の状態とする。
【0048】
一方、図10に示す状態で、第1の商品収納枠58aに商品Tを補充、装填した後、第2の商品収納枠58bに商品Tを補充、装填する場合には、図10の矢印方向に第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とをスライドさせる。これにより、上側スライド規制部材65aは、第1のスライド開閉板65のスライドにより、長孔66bの一端66cに位置づけられるとともに、第2のスライド開閉板66のスライドにより、長孔67bの他端67dに位置づけられる。そして、図11に示すように、第2の商品収納枠58bの開口部64が開放され、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第1の商品収納枠58aが閉塞される。
【0049】
この状態において、作業者は、開口部64が開放された第2の商品収納枠58bに、第1のスライド開閉板66の開口部66eおよび第2のスライド開閉板67の開口部67eから商品Tを補充または装填することができる。補充、装填が終了した後は、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とを、図11に示す矢印方向にスライドさせる。そして、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67とにより、第1の商品収納枠58aの開口部64と第2の商品収納枠58bの開口部64の一部を閉塞し、自動販売機を販売待機の状態とする。
【0050】
なお、上述した動作、作用の説明では、最初に第1の商品収納枠58aを開放し、商品Tの補充、装填を行った後に、第2の商品収納枠列58bを開放し、商品Tの補充、装填を行っているが、先に第2の商品収納枠列58bを開放し、次いで第1の商品収納枠58aを開放する動作順序とすることも可能である。
【0051】
また、上述した動作、作用の説明では、上側スライド規制部材65aと長孔66b,67bとの位置関係をもとに説明したが、この上側スライド規制部材65aを下側スライド規制部材60bに対応させ、長孔66b,67bをそれぞれ長孔68b,69bに対応させて説明しても、両者の位置関係は同じである。
さらに、第1の商品収納枠58aに消費数の多い商品Tを収納し、第2の商品収納枠58bに消費数の少ない商品Tを収納しておけば、補充、装填機会の多い第1の商品収納枠58aの開口部64のみを一度に開閉し、商品Tの補充、装填を行うことができる。
【0052】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で種々の変形または応用が可能である。例えば、本実施形態では、商品収納枠列5を扉3側に設けているが、機体2側に設置することもできる。
また、第1のスライド開閉板66と第2のスライド開閉板67には、それぞれ下側に長孔68bと長孔69bのみを設け、上側の長孔66b,67bを省略した構造としてもよい。
さらに、上述した実施形態では商品収納枠58内に商品Tを1列で積み上げた場合を説明したが、商品収納枠58の構造を前後1列に商品Tを積み上げる構造とすることもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の自動販売機の商品収納装置によれば、商品収納枠を複数並べて形成した商品収納枠列の前面に、第1の案内部材と第2の案内部材とを設け、この第1の案内部材と第2の案内部材とに、それぞれスライド自在に第1のスライド開閉板と第2のスライド開閉板とを配置した。したがって、第1のスライド開閉板と第2のスライド開閉板とのスライド位置を調整するだけで、商品を装填するために商品収納枠の前面に設けられた開口部を簡単に開閉可能とすることができる。
【0054】
また、請求項2記載の発明では、商品収納枠列を第1の商品収納枠と第2の商品収納枠とを交互に複数ならべて形成するとともに、第1のスライド開閉板と第2のスライド開閉板とには、それぞれこのスライド開閉板のスライド方向に延在して、第1の長孔と第2の長孔とを形成している。この第1の長孔と第2の長孔とは、スライド規制部材により案内され、このスライド規制部材は第1の長孔と第2の長孔とに係合している。したがって、スライド規制部材を各スライド開閉板に形成された第1の長孔と第2の長孔の一端または他端と当接させ、この当接状態を組み合わせるだけで、第1の商品収納枠の開口部のみを開放する状態、第2の商品収納枠の開口部のみを開放する状態または各商品収納枠の開口部の一部を閉塞する状態のいずれかの状態を簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動販売機のドアを開いた状態を概略的に示した斜視図である。
【図2】従来の自動販売機の商品収納装置を概略的に示した斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る自動販売機の商品収納装置により各商品収納枠の開口部を一部閉塞した状態を概略的に示した斜視図である。
【図4】同装置により第1の商品収納枠の開口部を開放した状態を概略的に示した斜視図である。
【図5】同装置により第2の商品収納枠の開口部を開放した状態を概略的に示した斜視図である。
【図6】同装置の概略断面図である。
【図7】同装置の上側スライド規制部材と長孔との係合状態を概略的に示した図である。
【図8】同装置の下側スライド規制部材と長孔との係合状態を概略的に示した図である。
【図9】同装置により各商品収納枠の開口部を一部閉塞した状態を概略的に示した平面図である。
【図10】同装置により第1の商品収納枠の開口部を開放した状態を概略的に示した平面図である。
【図11】同装置により第2の商品収納枠の開口部を開放した状態を概略的に示した平面図である。
【符号の説明】
2 機体
3 ドア
5 商品収納枠列
58 商品収納枠
58a 第1の商品収納枠
58b 第2の商品収納枠
60a 支持面(第1の案内部材)
60b 下側スライド規制部材
61 商品搬出装置
64 開口部
65 支持板(第1の案内部材)
65a 上側スライド規制部材
66 第1のスライド開閉板(第2の案内部材)
66b 長孔
67 第2のスライド開閉板
67b 長孔
68a 支持面(第2の案内部材)
68b 長孔
69a 支持面
69b 長孔

Claims (2)

  1. 機体内に設けられ、前面に商品を装填するための開口部を有する商品収納枠を複数並べて形成した商品収納枠列と、
    前記商品収納枠列の前面に沿って形成した第1,第2の案内部材と、
    前記第1の案内部材に沿ってスライドする第1のスライド開閉板と、
    前記第2の案内部材に沿ってスライドする第2のスライド開閉板とを備え、
    前記第1,第2のスライド開閉板のスライド位置を調整することにより、前記商品収納枠の開口部を開閉するようにしたことを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
  2. 機体内に設けられ、前面に商品を装填するための開口部を有する第1,第2の商品収納枠を交互に複数並べて形成した商品収納枠列と、
    前記商品収納枠列の前面に沿って形成した第1,第2の案内部材と、
    前記第1の案内部材に沿ってスライドするとともに、該スライド方向に延在する第1の長孔を有する第1のスライド開閉板と、
    前記第2の案内部材に沿ってスライドするとともに、該スライド方向に延在する第2の長孔を有する第2のスライド開閉板と、
    前記各長孔に係合し、該各長孔を案内として各スライド開閉板のスライド量を規制するスライド規制部材とを備え、
    前記スライド規制部材が前記各長孔の一端または他端に当接する状態の組合せをもって、前記第1の商品収納枠の開口部のみを全て開放する状態、前記第2の商品収納枠の開口部のみを全て開放する状態、または各商品収納枠の開口部を一部閉塞する状態のいずれかを形成するようにしたことを特徴とする自動販売機の商品収納装置。
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