JP2827837B2 - 可変式リヤスポイラー - Google Patents
可変式リヤスポイラーInfo
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- JP2827837B2 JP2827837B2 JP22148193A JP22148193A JP2827837B2 JP 2827837 B2 JP2827837 B2 JP 2827837B2 JP 22148193 A JP22148193 A JP 22148193A JP 22148193 A JP22148193 A JP 22148193A JP 2827837 B2 JP2827837 B2 JP 2827837B2
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- Japan
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- shape
- support body
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両後部における空力
特性を、車速に応じて簡単に調整可能とした可変式リヤ
スポイラーに関する。
特性を、車速に応じて簡単に調整可能とした可変式リヤ
スポイラーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両が空気から受ける力(空気
力)は、車速の2乗に比例する。従って、空気力を弱め
ることは車速が高速になる程重要になり、また上手に空
気力を調整できる車体を構成すれば、経済的、高性能、
かつ安全な車両を得ることができる。この空気力は、車
体の全面にわたって加えられるが、大きく分けると3方
向、すなわち後ろ向きに加わる抵抗(ローリングモーメ
ント)と、横向きに加わる横力(ピッチングモーメン
ト)と、上向きに加わる揚力(ヨーイングモーメント)
とに分けられる。
力)は、車速の2乗に比例する。従って、空気力を弱め
ることは車速が高速になる程重要になり、また上手に空
気力を調整できる車体を構成すれば、経済的、高性能、
かつ安全な車両を得ることができる。この空気力は、車
体の全面にわたって加えられるが、大きく分けると3方
向、すなわち後ろ向きに加わる抵抗(ローリングモーメ
ント)と、横向きに加わる横力(ピッチングモーメン
ト)と、上向きに加わる揚力(ヨーイングモーメント)
とに分けられる。
【0003】これらの空気力のうち、揚力を減らす方法
としては、車体の前後にエアスポイラーを取り付けて空
気整流を行う方法が採用されており、このエアスポイラ
ーのうちリヤ側のものは、一般に車体後部より後方斜め
上方に向かってウイング状に常時突出した状態で、か
つ、高速走行に適した設定で設けられている。このため
市街地走行等、比較的低速で走行している場合には、エ
アスポイラー本来の機能を十分に生かしきれないという
問題点があった。
としては、車体の前後にエアスポイラーを取り付けて空
気整流を行う方法が採用されており、このエアスポイラ
ーのうちリヤ側のものは、一般に車体後部より後方斜め
上方に向かってウイング状に常時突出した状態で、か
つ、高速走行に適した設定で設けられている。このため
市街地走行等、比較的低速で走行している場合には、エ
アスポイラー本来の機能を十分に生かしきれないという
問題点があった。
【0004】そこで、この問題点を解決すべく、可撓性
材料からなり、車体後部の外板を構成する表皮材と、前
記表皮材の内側に設けられた構造体であって、前記表皮
材の形状を形成するサポート体と、前記サポート体の内
部に設けられ、前記表皮材を、前記サポート体に沿って
形成される第1の形状と、前記サポート体より突出して
形成される第2の形状とに選択的に変化させる表皮材突
き出し手段とを具備し、車両走行時に、該車両の車速に
応じて前記表皮材突き出し手段を作動させ、前記表皮材
を前記第1の形状と前記第2の形状とに選択的に変化さ
せる可変式リヤスポイラーが、1991年の東京モータ
ーショーで発表された。
材料からなり、車体後部の外板を構成する表皮材と、前
記表皮材の内側に設けられた構造体であって、前記表皮
材の形状を形成するサポート体と、前記サポート体の内
部に設けられ、前記表皮材を、前記サポート体に沿って
形成される第1の形状と、前記サポート体より突出して
形成される第2の形状とに選択的に変化させる表皮材突
き出し手段とを具備し、車両走行時に、該車両の車速に
応じて前記表皮材突き出し手段を作動させ、前記表皮材
を前記第1の形状と前記第2の形状とに選択的に変化さ
せる可変式リヤスポイラーが、1991年の東京モータ
ーショーで発表された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記表皮材は、ポリス
チレン系エラストマー(基材)の表面をウレタン系塗装
膜で被覆したものより構成されている。しかしこの構成
では、表皮材が車両の外板を兼ねているので、外気温が
下降して0℃以下となると、基材及び塗装膜中の成分が
ガラス転移点を超えてしまい、部分的または全体的に固
化し、作動困難となってしまうという問題点がある。材
料試験の結果、マイナス20℃では常温時の約3倍の突
き出し力が必要であった。
チレン系エラストマー(基材)の表面をウレタン系塗装
膜で被覆したものより構成されている。しかしこの構成
では、表皮材が車両の外板を兼ねているので、外気温が
下降して0℃以下となると、基材及び塗装膜中の成分が
ガラス転移点を超えてしまい、部分的または全体的に固
化し、作動困難となってしまうという問題点がある。材
料試験の結果、マイナス20℃では常温時の約3倍の突
き出し力が必要であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、可撓性材料か
らなり、車体後部の外板を構成する表皮材と、前記表皮
材の内側に設けられた構造体であって、前記表皮材の形
状を形成するサポート体と、前記サポート体の内部に設
けられ、前記表皮材を、前記サポート体に沿って形成さ
れる第1の形状と、前記サポート体より突出して形成さ
れる第2の形状とに選択的に変化させる表皮材突き出し
手段とを具備し、車両走行時に、該車両の車速に応じて
前記表皮材突き出し手段を作動させ、前記表皮材を第1
の形状と第2の形状とに選択的に変化させる可変式リヤ
スポイラーにおいて、前記表皮材の表面温度を測定する
センサーと前記表皮材に熱を加える加熱手段とを具備
し、前記センサーからの温度情報に基づき、予め設定さ
れた温度範囲となるように前記加熱手段が前記表皮材を
加熱することを特徴とする。
らなり、車体後部の外板を構成する表皮材と、前記表皮
材の内側に設けられた構造体であって、前記表皮材の形
状を形成するサポート体と、前記サポート体の内部に設
けられ、前記表皮材を、前記サポート体に沿って形成さ
れる第1の形状と、前記サポート体より突出して形成さ
れる第2の形状とに選択的に変化させる表皮材突き出し
手段とを具備し、車両走行時に、該車両の車速に応じて
前記表皮材突き出し手段を作動させ、前記表皮材を第1
の形状と第2の形状とに選択的に変化させる可変式リヤ
スポイラーにおいて、前記表皮材の表面温度を測定する
センサーと前記表皮材に熱を加える加熱手段とを具備
し、前記センサーからの温度情報に基づき、予め設定さ
れた温度範囲となるように前記加熱手段が前記表皮材を
加熱することを特徴とする。
【0007】
【作用】表皮材は、センサーからの温度情報に基づき加
熱手段で加熱され、外気温に影響されることなく設定さ
れた温度範囲内の適温に保たれる。
熱手段で加熱され、外気温に影響されることなく設定さ
れた温度範囲内の適温に保たれる。
【0008】
【実施例】本発明の第1の実施例を示す図1において、
車体1の後部には可変式リヤスポイラー2が配設されて
いる。可変式リヤスポイラー2は、図2に示すように、
表皮材3、サポート体4、表皮材突き出し手段としての
シリンダー5、加熱手段としての面状発熱体6とから主
に構成されている。
車体1の後部には可変式リヤスポイラー2が配設されて
いる。可変式リヤスポイラー2は、図2に示すように、
表皮材3、サポート体4、表皮材突き出し手段としての
シリンダー5、加熱手段としての面状発熱体6とから主
に構成されている。
【0009】表皮材3は、車体1の後部外板の一部を構
成しており、ポリスチレン系熱可塑性エラストマーの表
面をウレタン系塗装膜で被覆したものより構成されてい
る。エラストマーと塗装膜とは化学的に結合しており、
共に伸縮自在に形成されている。表皮材3には図示しな
い表面温度センサーが取り付けられており、その温度情
報は、図示しない制御装置に入力される。サポート体4
は、図3に示すように、鉄板を折り曲げて形成された構
造体であり、図示しないボルト等の締結部材や溶接によ
って、車体1の後部に固設されている。サポート体4の
内部には、複数のシリンダー5が配設され、サポート体
4表面のシリンダー5と対応する位置には、シリンダー
5のヘッド5aが通過するための開口4aが複数個設け
られている。また、サポート体4の表面には、表皮材3
が図2に実線で示すように一定の張力を与えられて張設
されており、表皮材3の各端部は、車体1とサポート体
4との間に折り込まれて固定されている。シリンダー5
は、車体1に固設されており、その先端部はサポート体
4の底面を貫通してサポート体4の内部に臨んでいる。
シリンダー5は、その作動を図示しない制御装置に制御
されており、図2の実線の位置と二点鎖線の位置とに選
択的に位置決めされる。これに伴い、表皮材3も図2に
実線で示す第1の形状と二点鎖線で示す第2の形状とに
それぞれ変化する。
成しており、ポリスチレン系熱可塑性エラストマーの表
面をウレタン系塗装膜で被覆したものより構成されてい
る。エラストマーと塗装膜とは化学的に結合しており、
共に伸縮自在に形成されている。表皮材3には図示しな
い表面温度センサーが取り付けられており、その温度情
報は、図示しない制御装置に入力される。サポート体4
は、図3に示すように、鉄板を折り曲げて形成された構
造体であり、図示しないボルト等の締結部材や溶接によ
って、車体1の後部に固設されている。サポート体4の
内部には、複数のシリンダー5が配設され、サポート体
4表面のシリンダー5と対応する位置には、シリンダー
5のヘッド5aが通過するための開口4aが複数個設け
られている。また、サポート体4の表面には、表皮材3
が図2に実線で示すように一定の張力を与えられて張設
されており、表皮材3の各端部は、車体1とサポート体
4との間に折り込まれて固定されている。シリンダー5
は、車体1に固設されており、その先端部はサポート体
4の底面を貫通してサポート体4の内部に臨んでいる。
シリンダー5は、その作動を図示しない制御装置に制御
されており、図2の実線の位置と二点鎖線の位置とに選
択的に位置決めされる。これに伴い、表皮材3も図2に
実線で示す第1の形状と二点鎖線で示す第2の形状とに
それぞれ変化する。
【0010】表皮材3の裏面には、面状発熱体6が貼着
されている。面状発熱体6は主に炭素繊維から構成され
ており、導電性を有し、通電することで発熱する性質を
有している。面状発熱体6を表皮材3の裏面に貼着する
際には、表皮材3に上記第2の形状を保持させた状態で
貼着すると、表皮材3の伸びによって面状発熱体6が破
断したり、面状発熱体6が表皮材3の裏面より剥離する
といった不具合を抑制できる。面状発熱体6は、図4に
示すように、車体左右方向に細長く短冊状とした面状発
熱体6aを車体前後方向に直列となるように配置した
り、図5に示すように、面状発熱体6aよりもさらに細
かく形成された面状発熱体6bを碁盤の目状に配置する
と、表皮材3の伸びによる上記不具合を更に抑制するこ
とができる。図4、図5における各面状発熱体6a,6
bは、それぞれ導線7で繋がれており、各面状発熱体
6,6a,6bはバッテリー等の電源から電流を供給さ
れて発熱するように構成されている。
されている。面状発熱体6は主に炭素繊維から構成され
ており、導電性を有し、通電することで発熱する性質を
有している。面状発熱体6を表皮材3の裏面に貼着する
際には、表皮材3に上記第2の形状を保持させた状態で
貼着すると、表皮材3の伸びによって面状発熱体6が破
断したり、面状発熱体6が表皮材3の裏面より剥離する
といった不具合を抑制できる。面状発熱体6は、図4に
示すように、車体左右方向に細長く短冊状とした面状発
熱体6aを車体前後方向に直列となるように配置した
り、図5に示すように、面状発熱体6aよりもさらに細
かく形成された面状発熱体6bを碁盤の目状に配置する
と、表皮材3の伸びによる上記不具合を更に抑制するこ
とができる。図4、図5における各面状発熱体6a,6
bは、それぞれ導線7で繋がれており、各面状発熱体
6,6a,6bはバッテリー等の電源から電流を供給さ
れて発熱するように構成されている。
【0011】制御装置は、車体1に設けられた図示しな
い車速検知センサーからの速度情報と、上記表面温度セ
ンサーからの温度情報に基づいて、シリンダー5の作動
を制御している。その制御は、温度センサーより入力さ
れた温度が予め設定された温度範囲(例えば20℃〜4
0℃)であることを前提とし、車速検知センサーより入
力された車速が予め設定された速度(例えば80km)
以上となった場合には、シリンダー5を図2の二点鎖線
の位置に作動させて表皮材3を第1の形状から第2の形
状へと変化させ、車速検知センサーより入力された車速
が予め設定された速度以下となった場合には、シリンダ
ー5を図2の実線の位置に作動させて表皮材3を第2の
形状から第1の形状へと変化させるものである。また、
この制御装置は、面状発熱体6への電流の供給も制御し
ており、表皮材3の表面温度が常に所定の温度範囲とな
るように、面状発熱体6への電流の供給・遮断を制御し
ている。
い車速検知センサーからの速度情報と、上記表面温度セ
ンサーからの温度情報に基づいて、シリンダー5の作動
を制御している。その制御は、温度センサーより入力さ
れた温度が予め設定された温度範囲(例えば20℃〜4
0℃)であることを前提とし、車速検知センサーより入
力された車速が予め設定された速度(例えば80km)
以上となった場合には、シリンダー5を図2の二点鎖線
の位置に作動させて表皮材3を第1の形状から第2の形
状へと変化させ、車速検知センサーより入力された車速
が予め設定された速度以下となった場合には、シリンダ
ー5を図2の実線の位置に作動させて表皮材3を第2の
形状から第1の形状へと変化させるものである。また、
この制御装置は、面状発熱体6への電流の供給も制御し
ており、表皮材3の表面温度が常に所定の温度範囲とな
るように、面状発熱体6への電流の供給・遮断を制御し
ている。
【0012】上記構成を具備した車両の可変式リヤスポ
イラー2は、その表皮材3の表面温度が面状発熱体6に
よって加熱されることで適温に保たれ、その高速走行時
においてシリンダー5を作動させて表皮材3を第2の形
状に変化させる際に、シリンダー5は多大な作動力を必
要とせずに表皮材3を変化させることができる。また、
表皮材3の表面温度が所定温度に達する前に高速走行に
移行した場合には、表皮材3が所定温度に達するまでは
シリンダー5を作動させずに面状発熱体6への加熱のみ
を行い、表皮材3が所定温度に達すると同時にシリンダ
ー5を作動させる。
イラー2は、その表皮材3の表面温度が面状発熱体6に
よって加熱されることで適温に保たれ、その高速走行時
においてシリンダー5を作動させて表皮材3を第2の形
状に変化させる際に、シリンダー5は多大な作動力を必
要とせずに表皮材3を変化させることができる。また、
表皮材3の表面温度が所定温度に達する前に高速走行に
移行した場合には、表皮材3が所定温度に達するまでは
シリンダー5を作動させずに面状発熱体6への加熱のみ
を行い、表皮材3が所定温度に達すると同時にシリンダ
ー5を作動させる。
【0013】尚、上記実施例においては、面状発熱体6
を表皮材3側に貼着したが、面状発熱体6はサポート体
4側に貼着されてもよい。またサポート体4側には、面
状発熱体6に代えて加熱手段として、例えば棒状発熱体
等の発熱体を設けてもよい。
を表皮材3側に貼着したが、面状発熱体6はサポート体
4側に貼着されてもよい。またサポート体4側には、面
状発熱体6に代えて加熱手段として、例えば棒状発熱体
等の発熱体を設けてもよい。
【0014】図6は本発明の第2の実施例を示す車両の
部分斜視図である。この第2の実施例は、サポート体4
に代えて図7に示すサポート体8を設けた点と、面状発
熱体6を具備しない点及びダクト9を設けた点において
上記第1の実施例と相違する。
部分斜視図である。この第2の実施例は、サポート体4
に代えて図7に示すサポート体8を設けた点と、面状発
熱体6を具備しない点及びダクト9を設けた点において
上記第1の実施例と相違する。
【0015】サポート体8は、上記サポート体4と同様
に構成されており、車体10の後部に固設されている。
サポート体8の内部には、複数のシリンダー5が配設さ
れ、サポート体8表面のシリンダー5と対応する位置に
は、シリンダー5のヘッド5aが通過するための開口8
aが複数個設けられている。サポート体8の側端部に
は、車体10に設けられたエアコンユニット11からの
熱風及び冷風の通路であるダクト9の端部が、その内部
に向けて開口している。サポート体8の表面には、表皮
材3が一定の張力を与えられて張設されており、表皮材
3の各端部は、車体1とサポート体8との間に折り込ま
れて固定されている。また、サポート体8表面には、ダ
クト9より吹き出す熱風及び冷風を表皮材3に供給する
ための開口8bが複数個配設されている。
に構成されており、車体10の後部に固設されている。
サポート体8の内部には、複数のシリンダー5が配設さ
れ、サポート体8表面のシリンダー5と対応する位置に
は、シリンダー5のヘッド5aが通過するための開口8
aが複数個設けられている。サポート体8の側端部に
は、車体10に設けられたエアコンユニット11からの
熱風及び冷風の通路であるダクト9の端部が、その内部
に向けて開口している。サポート体8の表面には、表皮
材3が一定の張力を与えられて張設されており、表皮材
3の各端部は、車体1とサポート体8との間に折り込ま
れて固定されている。また、サポート体8表面には、ダ
クト9より吹き出す熱風及び冷風を表皮材3に供給する
ための開口8bが複数個配設されている。
【0016】上記構成を具備した車両の可変式リヤスポ
イラー2は、その表皮材3の表面温度がエアコンユニッ
ト11からの熱風及び冷風によって加熱及び冷却される
ことで適温に保たれ、その高速走行時においてシリンダ
ー5を作動させて表皮材3を第2の形状に変化させる際
に、シリンダー5は多大な作動力を必要とせずに表皮材
3を変化させることができる。また、表皮材3の表面温
度が所定温度に達する前に高速走行に移行した場合に
は、表皮材3が所定温度に達するまではシリンダー5を
作動させずに表皮材3への送風のみを行い、表皮材3が
所定温度に達すると同時にシリンダー5を作動させる。
更に、夏期等、外気温の高い場所に車両を放置したこと
により表皮材3の表面温度が極度に高温となった場合
(例えば80℃以上)等においては、そのままの状態で
シリンダー5を作動させると表皮材3が破損する虞があ
るが、エアコンユニット11より送られる冷風を表皮材
3に吹き付けることで表皮材3の表面温度を下げ、表皮
材3の破損を防止することができる。
イラー2は、その表皮材3の表面温度がエアコンユニッ
ト11からの熱風及び冷風によって加熱及び冷却される
ことで適温に保たれ、その高速走行時においてシリンダ
ー5を作動させて表皮材3を第2の形状に変化させる際
に、シリンダー5は多大な作動力を必要とせずに表皮材
3を変化させることができる。また、表皮材3の表面温
度が所定温度に達する前に高速走行に移行した場合に
は、表皮材3が所定温度に達するまではシリンダー5を
作動させずに表皮材3への送風のみを行い、表皮材3が
所定温度に達すると同時にシリンダー5を作動させる。
更に、夏期等、外気温の高い場所に車両を放置したこと
により表皮材3の表面温度が極度に高温となった場合
(例えば80℃以上)等においては、そのままの状態で
シリンダー5を作動させると表皮材3が破損する虞があ
るが、エアコンユニット11より送られる冷風を表皮材
3に吹き付けることで表皮材3の表面温度を下げ、表皮
材3の破損を防止することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の可変式リヤスポイラーによれ
ば、車体の外板を兼ねる表皮材がセンサーからの温度情
報に基づき加熱手段で加熱され、外気温に影響されるこ
となく設定された温度範囲内の適温に保たれるので、表
皮材の形状を変化させる際に表皮材突き出し手段に多大
な作動力を加えることなく表皮材の形状を変化させるこ
とができると共に、表皮材の破損を防止することができ
る。
ば、車体の外板を兼ねる表皮材がセンサーからの温度情
報に基づき加熱手段で加熱され、外気温に影響されるこ
となく設定された温度範囲内の適温に保たれるので、表
皮材の形状を変化させる際に表皮材突き出し手段に多大
な作動力を加えることなく表皮材の形状を変化させるこ
とができると共に、表皮材の破損を防止することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施例を採用した車両の部分斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する側断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施例を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施例を採用した車両の部分斜
視図である。
視図である。
【図7】本発明の第2の実施例を説明する斜視図であ
る。
る。
1,10 車体 2 可変式リヤスポイラー 3 表皮材 4,8 サポート体 5 表皮材突き出し手段(シリンダー) 6 面状発熱体 9 通路(ダクト) 11 エアコンユニット
フロントページの続き (72)発明者 後呂 学 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−35565(JP,U) 実開 平4−131587(JP,U) 実開 昭61−94237(JP,U) 実開 昭64−1039(JP,U) 実開 昭62−51082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 37/02
Claims (3)
- 【請求項1】可撓性材料からなり、車体後部の外板を構
成する表皮材と、 前記表皮材の内側に設けられた構造体であって、前記表
皮材の形状を形成するサポート体と、 前記サポート体の内部に設けられ、前記表皮材を、前記
サポート体に沿って形成される第1の形状と、前記サポ
ート体より突出して形成される第2の形状とに選択的に
変化させる表皮材突き出し手段とを具備し、 車両走行時に、該車両の車速に応じて前記表皮材突き出
し手段を作動させ、前記表皮材を第1の形状と第2の形
状とに選択的に変化させる可変式リヤスポイラーにおい
て、前記表皮材の表面温度を測定するセンサーと前記表皮材
に熱を加える加熱手段とを具備し、前記センサーからの
温度情報に基づき、予め設定された温度範囲となるよう
に前記加熱手段が前記表皮材を加熱する ことを特徴とす
る可変式リヤスポイラー。 - 【請求項2】前記加熱手段が、少なくとも前記表皮材側
または前記サポート体側の何れか一方に貼着された面状
発熱体であることを特徴とする請求項1記載の可変式リ
ヤスポイラー。 - 【請求項3】前記加熱手段が、エアコンより通路を通し
て送られる熱風及び冷風であることを特徴とする請求項
1記載の可変式リヤスポイラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22148193A JP2827837B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 可変式リヤスポイラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22148193A JP2827837B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 可変式リヤスポイラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769248A JPH0769248A (ja) | 1995-03-14 |
JP2827837B2 true JP2827837B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16767392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22148193A Expired - Lifetime JP2827837B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 可変式リヤスポイラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827837B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19902289B4 (de) * | 1999-01-21 | 2008-04-03 | Volkswagen Ag | Spoiler für ein Fahrzeug |
DE10063581B4 (de) * | 2000-12-20 | 2012-05-16 | Volkswagen Ag | Luftleitvorrichtung für ein Faltverdeck eines Kraftfahrzeugs |
DE10104752B4 (de) * | 2001-02-02 | 2013-05-23 | Volkswagen Ag | Kraftfahrzeug mit ausfahrbarem Spoiler und beheizbarer Trennfuge zwischen Spoiler und Kraftfahrzeug |
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-
1993
- 1993-09-06 JP JP22148193A patent/JP2827837B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0769248A (ja) | 1995-03-14 |
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