JP3493892B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3493892B2
JP3493892B2 JP11813996A JP11813996A JP3493892B2 JP 3493892 B2 JP3493892 B2 JP 3493892B2 JP 11813996 A JP11813996 A JP 11813996A JP 11813996 A JP11813996 A JP 11813996A JP 3493892 B2 JP3493892 B2 JP 3493892B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の空調装置、
特にキャブオーバ型トラック等の車室への日射状態に応
じて適切な空調制御を行なうようにした空調装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型トラック等の車室の空調
装置は、一般に乗員席の前方に設けられたインストルメ
ントパネル内の空間に収容された空調装置によって所望
の温度に調温された空調風を、車室内の所要部位に設け
られた複数の吹出し開口又はグリルから同車室内に給送
するように構成されている。さらに、近来、空調装置に
よる車室内空気温度の調節、及び一般に乗員の意志に基
づいて行なわれる空調風の吹出し位置及び吹出し方向、
場合によっては吹出し量の制御に加え、車室内への日射
の影響を考慮した空調装置が提案されている。
【0003】上記車室内への日射を考慮した空調装置の
一例を、図13ないし図16について説明すると、図中
符号01で総括的に示されている車両の車室02内の前
方部分に設けられたインストルメントパネル03の上面
に日射センサ04が設けられている。また、図示を省略
されている空調装置から上記車室02内に空調風を給送
する複数の吹出し開口が設けられ、図13ないし図15
では代表的に運転席前方の足元又はフェイス吹出し開口
05と、助手席前方の足元又はフェイス吹出し開口06
とが示されている。
【0004】上記日射センサ04は、図16の斜視図に
示されているように、光電変換部07と、同光電変換部
07の上方に同軸的に配設された円環状の遮光膜08と
を具え、上記光電変換部07はその中央に直径的に配設
された分割部09によってh極とl極とに分割されてい
る。図16に矢印010で示されているように、日射セ
ンサ04に対して斜方向の日射があると、分割部09で
区分されたh極とl極との間で電気的出力の差が生じ、
日射方向及び日射強度を検知することができる。
【0005】図13ないし図15に示されているよう
に、インストルメントパネル03の上面に設けられた日
射センサ04は、上記分割部09が車体前後方向中心面
に含まれるか又は同中心面に対し略平行な面内に含まれ
るように配置されている。図13ないし図15は、車両
01の空調装置が車室02に冷風を供給し冷房装置とし
て作動している状態を示す。先ず、図13は車両01が
太陽Sに正対して走行し又は停車している状態を示し、
このとき日射センサ04の分割部09によって区分され
たh極及びl極の電気的出力は等しく、運転席側の吹出
し開口05及び助手席側の吹出し開口06から、図中に
白抜きの矢印で示されているように、日射強度に応じた
実質的に等しい量の空調風が吹出される。また、図14
は、太陽Sが車両01の左上方に位置する場合を示し、
このとき日射センサ04の車両右側のl極が左側のh極
より大きい電気的出力を生起するので、図中に白抜きの
矢印で示されているように、助手席側の吹出し開口06
から、運転席側の吹出し開口05より多量の空調風が吹
出され、日射によって運転席乗員より多くの輻射熱を受
ける助手席乗員に対し快適な居住性を提供する。さら
に、図15は、太陽Sが車両01の右上方に位置する場
合を示し、このとき日射センサ04の車両左側のh極が
右側のl極より大きい電気的出力を生起するので、図中
に白抜きの矢印で示されているように、運転席側の吹出
し開口05から、助手席側の吹出し開口06より多量の
空調風が吹出され、日射によって助手席乗員より多くの
輻射熱を受ける運転席乗員に対し快適な居住性を提供す
る。
【0006】上記日射応答方式の空調装置では、車両の
車体前後方向中心面に対する太陽の位置の相対関係位置
の変化に基づき乗員が受ける日射に応じた量の空調風が
運転席乗員及び助手席乗員に供給されるので、車室内の
居住性を一応改善することができる。しかしながら、同
一の座席に着座している乗員についても、特に日射が強
い季節では、日光の直射を受ける部分と日蔭の部分とで
は、体感温度が著しく変化するので、直射部分と日蔭部
分との温度差を考慮して一層きめ細かい空調制御を行な
うことが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、車室内の最も使用頻度が高い運転席に関して、乗
員が受ける日射状態、即ち直射部分と日蔭部分とに応じ
て、きめ細かく空調制御を行なうことができ、この結
果、運転席乗員の居住性を更に改善することができる構
造簡単かつ安価な車両用空調装置を提供することを、主
たる目的とするものである。また、本発明は、運転席前
方のウインドシールドガラスの面積、及び運転席側方の
ドアの窓開口面積が著しく大きく、従って運転席乗員が
日射の影響を受け易いキャブオーバ型トラック、バス等
に採用されて殊に好適な構造簡単かつ安価な空調装置を
提供することを、他の目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車両のウインドシールドガラス上方の天
井部分において運転席乗員の左側部分に夫々設けられ上
記乗員の頭部左側部及び左腕部を各々指向して送風する
第1のヘッドファン及び第1のアームファンと、上記天
井部分において上記乗員の右側部分に夫々設けられ上記
乗員の頭部右側部及び右腕部を各々指向して送風する第
2のヘッドファン及び第2のアームファンと、運転席前
方のインストルメントパネル上面に設けられた第1の日
射センサと、運転席側方のドアにおける窓下側縁部に設
けられた第2の日射センサとを具え、上記第1及び第2
日射センサにより検知された日射高度及び日射強度に応
じて上記第1及び第2ヘッドファン、並びに第1及び第
2アームファンの作動が制御されるように構成されたこ
とを特徴とする車両用空調装置(以下第1発明とい
う)、及び、車両のウインドシールドガラス上方の天井
部分において運転席乗員の左側部分に夫々設けられ上記
乗員の頭部左側部及び左腕部も各々指向して送風する第
1のヘッドファン及び第1のアームファンと、上記天井
部分において上記乗員の右側部分に設けられ乗員の頭部
右側部を指向して送風する第2のヘッドファンと、運転
席側方のドア上方における天井部分に配設され上記乗員
の右腕部を指向して送風する第2のアームファンと、運
転席前方のインストルメントパネル上面に設けられた第
1の日射センサと、運転席側方のドアにおける窓下側縁
部に設けられた第2の日射センサとを具え、上記第1及
び第2日射センサにより検知された日射高度及び日射強
度に応じて上記第1及び第2ヘッドファン、並びに第1
及び第2アームファンの作動が制御されるように構成さ
れたことを特徴とする車両用空調装置(以下第2発明と
いう)を提案するものである。
【0009】上記第1発明において、上記第1及び第2
ヘッドファン、並びに第1及び第2アームファンが、シ
ロッコ型ファン又は軸流式ファンであることが好まし
く、また上記第2発明において、上記第1及び第2ヘッ
ドファン、並びに第1アームファンが、シロッコ型ファ
ン又は軸流式ファンであり、かつ上記第2アームファン
が、クロスフロー型ファンであることが好ましい。ま
た、上記第1発明及び第2発明の双方において、上記第
1及び第2日射センサは、分割部により区分された光電
変換部h極とl極とを夫々具え、第1日射センサはその
分割部を車巾方向に沿い配置され、かつ第2日射センサ
はその分割部を車体前後方向に沿い配置されることが好
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図1ない
し図12について具体的に説明する。先ず、第1発明の
実施形態を示す図1ないし図6において、符号10はキ
ャブオーバ型トラックのキャブを総括的に示し、同キャ
ブ10の前端上半部分にはウインドシールドガラス12
が配設されると共に、同ウインドシールドガラス12の
下端縁に略沿ってインストルメントパネル14の上面1
4′が配置されている。またキャブ10の車室16内の
インストルメントパネル14に対向する前方部分に運転
席18及び助手席20が設けられ、同運転席18及び助
手席20の後方には車巾方向に延在する仮眠用のベッド
22が設けられている。図3に良く示されているよう
に、上記インストルメントパネル14の内部に、自体公
知の空調装置24の車室内ユニットが収容され、同空調
装置24によって調温された空調風は、ウインドシール
ドガラス12のくもり防止用のデフロスト開口26、運
転席18及び助手席20に着座した乗員の足元近くに配
置されたフート開口28、上記乗員の上半身及び顔面を
指向して配設されたフェイス開口30、その他所望の部
位に設けられた吹出し開口から車室16内に吹出され
る。
【0011】上記運転席18の前方におけるインストル
メントパネル上面14′、好ましくは運転席18の車体
前後方向中心面に沿い又は同中心面に隣接する位置に、
前方又は第1の日射センサ32が配設され、また運転席
18側方のドア34における窓36の下端縁に隣接して
側方又は第2の日射センサ38が設けられている。上記
第1及び第2日射センサ32及び38は、何れも上記図
16に示されたものと同様に分割部32a及び38aに
よって区分されたh極とl極とを具えた光電変換部を有
する自体公知の構造のものであり、第1日射センサ32
は、その分割部32aが略車巾方向を指向するように配
置され、他方第2日射センサ38は、その分割部38a
が略車体前後方向を指向するように配置されている。
【0012】キャブ10のルーフ40との間に適宜の空
間を存して配置された車室16の天井部材42のウイン
ドシールドガラス12上端縁に隣接する前端部分に、図
1及び図4に良く示されているように、運転席18の車
体前後方向中心面の左側部分に、運転席乗員口の頭部左
側部を指向する吹出し開口を有する第1のヘッドファン
44Lと、同乗員Dの左腕部を指向する吹出し開口を有
する第1のアームファン46Lが配設されると共に、運
転席18の車体前後方向中心面の右側部分に、運転席乗
員Dの頭部右側部を指向する吹出し開口を有する第2の
ヘッドファン44Rと、同乗員Dの右腕部を指向する吹
出し開口を有する第2のアームファン46Rが配設され
ている。
【0013】上記第1及び第2ヘッドファン44L及び
44R、第1及び第2アームファン46L及び46Rは
(以下場合により、これらのファンを天井ファンと総称
する)、図6のファン制御回路図に略示されているよう
に、駆動モータ48と、同駆動モータのモータ軸48′
に連結されて駆動されるファンロータ50とを具え、同
ファンロータ50には、モータ軸48′に対し同心的な
円筒面内に多数列設されたファン翼が設けられている自
体公知のシロッコ型ファン、又は同様な駆動モータによ
ってプロペラ型のファンロータを駆動する軸流式ファン
が適宜に採用される。また、第1及び第2ヘッドファン
44L及び44R、第1及び第2アームファン46L及
び46Rは夫々コントロールユニット又は制御装置52
によって駆動され、同コントロールユニット又は制御装
置52は、上記第1及び第2日射センサ32及び38の
運転席前方のウインドシールドガラス12からの日射情
報及び運転席側方のドア窓36からの日射情報が入力さ
れ、さらに上記空調装置24が冷房運転しているかどう
かを表わす空調運転モードに関する情報を受けて、上記
各ファンに駆動出力を供給する。
【0014】上記前方又は第1日射センサ32は、その
分割部32aが車巾方向を指向するようにインストルメ
ントパネルを上面14′において運転席18の車体前後
方向中心面に沿い配設されているので、図3に矢印S
u1で示されているように、太陽が略真上に位置する状
態では、分割部32a前方のh極と後方のl極との出力
比が実質的に1:1となる。また、太陽が図3に矢印S
u2で示されている中程度の高さにあるときは、運転席
乗員Dの左右両腕部から腹部、大腿部にわたって日射を
受け、このとき第1日射センサ32は後方のl極が前方
のh極より大きい電気的出力を生起する。さらに、太陽
が矢印Su3で示されているように低い高さにある場合
は、運転席乗員Dの頭部(特に顔面)から左右両腕部及
び胸部、腹部にわたって日射を受け、このとき第1日射
センサ32は、後方のl極が前方のh極より電気的出力
を生起し、l極とh極との出力比α(=l極出力/h極
出力)は、上記太陽が中程度の高さSu2にあるときよ
り大きくなる。従って、第1日射センサ32のl極とh
極との出力比αを検知することによって運転席前方にお
ける太陽の高さ、従って日射高度を知ることができ、ま
た出力の絶対値を検知することによって日射の強さ、換
言すれば、日射強度を知ることができる。
【0015】また、上記側方又は第2日射センサ38
は、その分割部38aが略車体前後方向を指向するよう
にドア34の窓下側縁に沿い配置されているので、図5
の正面から視た概略断面図に矢印Su4に示されている
ように、太陽が運転席側において可成高い位置にある場
合、運転席乗員Dのステアリングホイール54を握って
いる右腕部が日射を受け、このとき上記分割部38aよ
り車体外方のh極と車体内方のl極との電気的出力の比
が略1:1となる。さらに、太陽が図5に矢印Su5
示されているように車体側方運転席側において中程度の
高い位置にある場合、運転席乗員Dのステアリングホイ
ール54を握っている左右両腕部が日射に曝され、この
とき第2日射センサ38の車体外方のh極より内方のl
極の電気的出力が大きくなる。なおまた、太陽が上記図
中に矢印Su6に示されている低い位置にある場合、乗
員Dの頭部左側部及び左右両腕部が日射に曝されること
になり、このとき第2日射センサ38の車体外方のh極
に較べ本体内方のl極に生起される電気的出力が相対的
に更に大きくなり、l極とh極との出力比β(=l極出
力/h極出力)は、太陽が上記中程度の高さSu5にあ
るときより大きくなる。従って、第2日射センサ38の
l極とh極との出力比βを検知することによって、運転
席側方における太陽の高さ、従って日射高度を知ること
ができ、またその出力の絶対値を検知することによって
日射強度を知ることができる。
【0016】上記コントロールユニット又は制御装置5
2の作動態様を、図6ないし図12を参照して説明す
る。同コントロールユニット52は、入出力回路、記憶
回路及び制御回路等を具えたマイクロコンピュータ並び
に電源回路や駆動回路等から構成されてる。図6に示さ
れているメーンスイッチ56が閉成されると、図7に示
したメーンルーチンがスタートする。ステップS
は、上記空調装置24が冷房モードで作動している状態
で、上記第1及び第2ヘッドファン44L及び44R、
第1及び第2アームファン46L及び46Rの何れかを
作動させるべき最低の日射強度Sc、図8に示されてい
る側方日射高度のしきい値S,S,S及び前方日
射高度のしきい値F,Fその他必要なデータが読み
込まれる。図8の前方及び側方日射高度のしきい値は、
上記図3及び図5に説明した日射高度Su1〜Su6
に略対応して、個々の車両のウインドシールドガラス1
2、運転席18,ドア34,窓36等の関係的配置、大
きさ等に応じ設定される。
【0017】次に、プログラムはステップSに進み、
日射データ読み込みルーチンが実行される。図11及び
図12に示した日射データ読み込みルーチンでは、ステ
ップAでウインドシールドガラス12を通る日射の程
度に応じて、第1日射センサ32のh極(分割部32a
の前方に位置する)の出力Sfhとl極(分割部32a
の後方に位置する)の出力Sflとが読み込まれ、ま
た、運転席側方のドア34の窓36からの日射の程度に
応じて、第2日射センサ38のh極(分割部38aの車
体外方に位置する)の出力Sshとl極(分割部38a
の車体内方に位置する)の出力Sslとが読み込まれ
る。次にステップAでは、上記日射データを、次式の
とおり、夫々日射データ修正定数Zfh、Zfl、Z
sh、Zsl(日射ゼロのときの出力データに等しい値
の定数)を用いて修正する。即ち、SSfh=Sfh
fh,SSfl=Sfl−Zfl,SSsh=Ssh
−Zsh,SSsl=Ssl−Zslが演算される。
【0018】さらに、ステップAでは、第1及び第2
日射センサ32及び38における前方及び側方の日射強
度を表わすデータSUN=(SSfh+SSfl)/
2及びSUN=(SSsh+SSsl)/2が夫々作
成される。続いて、ステップAでは、この制御周期が
起動直後でないときはそのままステップAに、起動直
後のときはステップAに進んで遅延データであるS
fold,Ssoldを夫々前方日射強度SUN,S
UNとして書き換え、ステップAに進む。上記ステ
ップAでは、前方日射データSfoldが前方日射強
度SUNと比較され、両者が同一のときはステップA
に、Sfoldの方が大きいときはステップAに、
またSfoldの方が小さいときはステップAに進
む。ステップAでは、SsoldからdS減算した遅
延データSfnewが作成され、またステップA
は、SfoldにdSを加算した遅延データSfnew
が作成されて夫々ステップAに進む。
【0019】上記ステップAでは、側方日射データS
soldが側方日射強度SUNと比較され、両者が同
一のときはステップA10に、Ssoldの方が大きい
ときはステップA11に、またSsoldの方が小さい
ときはステップA12に進む。ステップA11では、S
soldからdS減算した遅延データSsnewが作成
され、またステップA12では、SsoldにdSを加
算した遅延データSsnewが作成されて夫々ステップ
10に進む。ステップA10では、上記遅延データS
fold及びSsoldを前方及び側方日射遅延データ
fnew及びSsnewで書き換え、ステップA13
に進む。
【0020】ステップA13では、今回の日射強度SU
Nを最新の前方日射遅延データSfoldで書き換え、
ステップA14に進む。同ステップA14では、今回の
日射強度SUNを最大値max(Sfld
sold)以内に修正し、次のステップA15に進
む。ステップA15では、今回の前方日射強度SUN
が、上記天井ファンを作動させる最低の日射強度しきい
値Sを超えているかどうかが判断され、超えている場
合のみステップA16に進み、ここで前方日射高度デー
タH=(SSfh/SSfl)が演算され、ステップ
17に進む。ステップA17では、今回の側方日射強
度SUNsが、上記天井ファンを作動させる最低の日射
強度しきい値Scを超えているかどうかが判断され、超
えている場合のみステップA18に進み、ここで側方日
射高度データH=(SSsh/SSsl)が演算さ
れ、メーンルーチンのステップSに進む。なお、前方
日射強度SUN,側方日射強度SUNが、上記日射
強度しきい値Sを超えていないときは、直前の前方日
射高度データH及び側方日射高度データHを継続し
て使用する。
【0021】メーンルーチンにおけるステップSを図
9について説明する。先ず、ステップBで、すべての
天井ファン、即ち第1ヘッドファン44L(=LH
F),第2ヘッドファン44R(=RHF),第1アー
ムファン46L(=LAF)及び第2アームファン46
R(=RAF)が休止にセットされ、ステップBに進
む。ステップBでは、上記側方日射高度Hが予め設
定された側方日射高度のしきい値S(高高度)を超え
ているかどうかが判断され、もし超えているとステップ
に進み、第2アームファン46R作動の判断(RA
F=1)がなされ、超えていないと、次のステップB
に進む。ステップBでは、側方日射高度Hが予め設
定された側方日射高度しきい値S(中高度)を超え上
記S以下かどうかが判断され、もしそうであるとステ
ップBに進み、第1及び第2アームファン46L作動
の判断(LAF=RAF=1)がなされ(従って、第1
及び第2アームファン46L及び46Rが共に作動)、
そうでないときは、次のステップBに進む。ステップ
では、側方日射高度Hが予め設定された側方日射
高度しきい値S(低高度)を超え上記S以下かどう
かが判断され、もしそうであると、ステップBに進
み、第1及び第2アームファン46L及び46R、さら
に第2ヘッドファン44R作動の判断(LAF=RAF
=RHF=1)がなされ(従って、第1及び第2アーム
ファン46L及び46Rが作動すると共に、第2ヘッド
ファン44Rが追加して作動)、そうでないときは、ス
テップBに進む。
【0022】ステップBでは、上記前方日射高度H
が、予め設定された前方日射高度のしきい値F(中高
度)を超えているかどうかが判断され、もし超えている
とステップBに進み、第1アームファン46L及び第
2アームファン46R作動の判断(LAF=RAF=
1)がなされる。もし、超えていないとステップB
10に進む。ステップB 10では、前方日射高度H
前方日射高度のしきい値F(低高度)を超えているか
どうかが判断され、もし超えているとステップB11
進み、第1アームファン46L及び第2アームファン4
6R、並びに第1ヘッドファン44L及び第2ヘッドフ
ァン44R作動の判断(LAF=RAF=LHF=RH
F=1)がなされる。もし超えていないと、そのままメ
ーンルーチンのステップSに進む。勿論、上記ステッ
プB,B,B,B及びB11の判定信号も上記
ステップSに送られる。
【0023】上記ステップSの制御ルーチンは、個々
のステップについて縷々説明するまでもなく、第1アー
ムファン46Lの作動信号(LAF=1)、第2アーム
ファン46Rの作動信号(RAF=1)、第1ヘッドフ
ァン44Lの作動信号(LHF=1)、第2ヘッドファ
ン44Rの作動信号(RHF=1)が与えられることに
よって、対応するファンが夫々作動する。
【0024】上述した第1発明によれば、通常装備され
ている空調装置24が冷房運転しているときに、運転席
乗員が受ける日射の状態に対して、図8において「対応
する照射域」の欄に記載された身体の部位と指向する天
井ファンが作動して、日射による輻射熱を受ける部位が
効果的に冷却されるので、運転席乗員の居住性を大幅に
改善することができる。また、この構成によれば、車室
天井の前端付近にシロッコ型ファン又はプロペラ式の軸
流ファンを4個設ければよく、送風のための天井ダクト
等を設ける必要がないので、構造簡単かつ安価な利点が
あり、特に、ウインドシールドガラス12及びドア34
の窓36の面積が大きく、日射の影響が大きいキャブオ
ーバ型トラックのキャブに採用されて極めて好適であ
る。
【0025】次に、第2発明では、上記第1発明におけ
る第2アームファン46Rに代え、図3に一点鎖線で示
されているように、運転席18側方のドア上方の天井部
分に、車体前後方向に延在した細長いクロスフロー型フ
ァン46R’を設けたものである。同クロスフロー型フ
ァン46R’は、運転席乗員の右腕部を指向して送風す
るように配置され、上記第1発明の第2アームファン4
6Rと実質的に同様に、作動の制御が行なわれる。この
第2発明においても、上記第1発明と略同等の作用及び
効果を奏し得ることは、明らかである。
【0026】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る車両用空調
装置は、車両のウインドシールドガラス上方の天井部分
において運転席乗員の左側部分に夫々設けられ上記乗員
の頭部左側部及び左腕部を各々指向して送風する第1の
ヘッドファン及び第1のアームファンと、上記天井部分
において上記乗員の右側部分に夫々設けられ上記乗員の
頭部右側部及び右腕部を各々指向して送風する第2のヘ
ッドファン及び第2のアームファンと、運転席前方のイ
ンストルメントパネル上面に設けられた第1の日射セン
サと、運転席側方のドアにおける窓下側縁部に設けられ
た第2の日射センサとを具え、上記第1及び第2日射セ
ンサにより検知された日射高度及び日射強度に応じて上
記第1及び第2ヘッドファン、並びに第1及び第2アー
ムファンの作動が制御されるように構成されたことを特
徴とする第1発明、及び車両のウインドシールドガラス
上方の天井部分において運転席乗員の左側部分に夫々設
けられ上記乗員の頭部左側部及び左腕部を各々指向して
送風する第1のヘッドファン及び第1のアームファン
と、上記天井部分において上記乗員の右側部分に設けら
れ乗員の頭部右側部を指向して送風する第2のヘッドフ
ァンと、運転席側方のドア上方における天井部分に配設
され上記乗員の右腕部を指向して送風する第2のアーム
ファンと、運転席前方のインストルメントパネル上面に
設けられた第1の日射センサと、運転席側方のドアにお
ける窓下側縁部に設けられた第2の日射センサとを具
え、上記第1及び第2日射センサにより検知された日射
高度及び日射強度に応じて上記第1及び第2ヘッドファ
ン、並びに第1及び第2アームファンの作動が制御され
るように構成されたことを特徴とする第2発明によっ
て、夫々車室内の最も使用頻度が高い運転席に関して、
乗員が受ける日射状態に応じて、きめ細かく空調制御を
行なうことができ、その結果、運転席乗員の居住性を改
善し得る効果があり、特に運転席前方のウインドシール
ドガラスの面積、及び運転席側方のドアの窓開口面積が
著しく大きく、従って運転席乗員が日射の影響を受け易
いキャブオーバ型トラック、バス等に好適な空調装置を
提供し得る利点がある。
【0027】また、上記第1発明において、上記第1及
び第2ヘッドファン、並びに第1及び第2アームファン
が、シロッコ型ファン又は軸流式ファンであること、及
び上記第2発明において、上記第1及び第2ヘッドファ
ン、並びに第1アームファンが、シロッコ型ファン又は
軸流式ファンであり、かつ上記第2アームファンが、ク
ロスフロー型ファンであることにより、構造簡単で狭い
車室内への取付けが容易でかつ安価な利点があり、更に
上記第1及び第2日射センサが、分割部により区分され
た光電変換部h極と1極とを夫々具え、第1日射センサ
はその分割部を車巾方向に沿い配置され、かつ第2日射
センサはその分割部を車体前後方向に沿い配置されてい
ることにより、運転席乗員に対する日射状態を的確に検
知し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明をキャブオーバ型トラックのキャブに
適用した一実施形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示したキャブの要部平面図である。
【図3】図1に示したキャブの概念的側面図である。
【図4】図1に示したキャブの運転席後方から前方を視
た概略正面図である。
【図5】図1に示したキャブの運転席前方から後方を視
した概略正面図である。
【図6】図1に示したキャブにおける天井ァンの制御回
路図である。
【図7】図6におけるコントロールユニット52の作動
態様を示すフローチャートである。
【図8】上記コントロールユニット52に読み込まれる
日射高度のしきい値とその照射域との関係を示した図表
である。
【図9】上記コントロールユニット52が行なう天井フ
ァン作動判定ルーチンのフローチャートである。
【図10】上記コントロールユニット52が行なう天井
ファン制御ルーチンのフローチャートである。
【図11】上記コントロールユニット52が行なう日射
データ読み込みルーチンの前半部のフローチャートであ
る。
【図12】上記コントロールユニット52が行なう日射
データ読み込みルーチンの後半部のフローチャートであ
る。
【図13】従来の車両用空調装置の作動態様を説明する
概念的平面図であって太陽が車両の中心面上に位置する
場合を示す。
【図14】従来の車両用空調装置の作動態様を説明する
概念的平面図であって太陽が車両の中心面の左側に位置
する場合を示す。
【図15】従来の車両用空調装置の作動態様を説明する
概念的平面図であって太陽が車両の中心面の右側に位置
する場合を示す。
【図16】日射センサの機能を説明する概念的斜視図で
ある。
【符号の説明】 10…キャブ、12…ウインドシールドガラス、14…
インストルメントパネル、16…車室、18…運転席、
20…助手席、22…ベッド、24…空調装置、32…
第1日射センサ、34…運転席側方のドア、36…ドア
の窓、38…第2日射センサ、40…ルーフ、42…天
井部材、44L…第1ヘッドファン、44R…第2ヘッ
ドファン、46L…第1アームファン、46R…第2ア
ームファン、52…コントロールユニット、56…メー
ンスイッチ、D…運転席乗員。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−220922(JP,A) 特開 平3−65427(JP,A) 特開 平4−154422(JP,A) 特開 平7−156647(JP,A) 特開 昭60−209319(JP,A) 特開 平8−183326(JP,A) 実開 昭61−17316(JP,U) 実開 平3−103806(JP,U) 実開 平3−40208(JP,U) 実開 平6−4168(JP,U) 実開 昭63−47913(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06 F24F 13/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウインドシールドガラス上方の天
    井部分において運転席乗員の左側部分に夫々設けられ上
    記乗員の頭部左側部及び左腕部を各々指向して送風する
    第1のヘッドファン及び第1のアームファンと、上記天
    井部分において上記乗員の右側部分に夫々設けられ上記
    乗員の頭部右側部及び右腕部を各々指向して送風する第
    2のヘッドファン及び第2のアームファンと、運転席前
    方のインストルメントパネル上面に設けられた第1の日
    射センサと、運転席側方のドアにおける窓下側縁部に設
    けられた第2の日射センサとを具え、上記第1及び第2
    日射センサにより検知された日射高度及び日射強度に応
    じて上記第1及び第2ヘッドファン、並びに第1及び第
    2アームファンの作動が制御されるように構成されたこ
    とを特徴とする車両用空調装置
  2. 【請求項2】 上記第1及び第2ヘッドファン、並びに
    第1及び第2アームファンがシロッコ型ファン又は軸流
    式ファンであることを特徴とする請求項1記載の車両用
    空調装置
  3. 【請求項3】 車両のウインドシールドガラス上方の天
    井部分において運転席乗員の左側部分に夫々設けられ上
    記乗員の頭部左側部及び左腕部を各々指向して送風する
    第1のヘッドファン及び第1のアームファンと、上記天
    井部分において上記乗員の右側部分に設けられ乗員の頭
    部右側部を各々指向して送風する第2のヘッドファン
    と、運転席側方のドア上方における天井部分に配設され
    上記乗員の右腕部を指向して送風する第2のアームファ
    ンと、運転席前方のインストルメントパネル上面に設け
    られた第1の日射センサと、運転席側方のドアにおける
    窓下側縁部に設けられた第2の日射センサとを具え、上
    記第1及び第2日射センサにより検知された日射高度及
    び日射強度に応じて上記第1及び第2ヘッドファン、並
    びに第1及び第2アームファンの作動が制御されるよう
    に構成されたことを特徴とする車両用空調装置
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2ヘッドファン、並びに
    第1アームファンが、シロッコ型ファン又は軸流式ファ
    ンであり、かつ上記第2アームファンが、クロスフロー
    型ファンであることを特徴とする請求項3記載の車両用
    空調装置
  5. 【請求項5】 上記第1及び第2日射センサが、分割部
    により区分された光電変換部h極とl極とを夫々具え、
    第1日射センサはその分割部を車巾方向に沿い配置さ
    れ、かつ第2日射センサはその分割部を車体前後方向に
    沿い配置されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項3記載の車両用空調装置
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