JP2827471B2 - 自動変速機の変速制御方法 - Google Patents

自動変速機の変速制御方法

Info

Publication number
JP2827471B2
JP2827471B2 JP2204524A JP20452490A JP2827471B2 JP 2827471 B2 JP2827471 B2 JP 2827471B2 JP 2204524 A JP2204524 A JP 2204524A JP 20452490 A JP20452490 A JP 20452490A JP 2827471 B2 JP2827471 B2 JP 2827471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
engagement
shift
automatic transmission
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2204524A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0492152A (ja
Inventor
壽幸 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2204524A priority Critical patent/JP2827471B2/ja
Priority to US07/735,073 priority patent/US5088349A/en
Priority to DE4125390A priority patent/DE4125390C2/de
Publication of JPH0492152A publication Critical patent/JPH0492152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2827471B2 publication Critical patent/JP2827471B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/0444Smoothing ratio shift during fast shifting over two gearsteps, e.g. jumping from fourth to second gear
    • F16H2061/0448Smoothing ratio shift during fast shifting over two gearsteps, e.g. jumping from fourth to second gear using a particular sequence of gear ratios or friction members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/2002Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears
    • F16H2200/201Transmissions using gears with orbital motion characterised by the number of sets of orbital gears with three sets of orbital gears
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2200/00Transmissions for multiple ratios
    • F16H2200/20Transmissions using gears with orbital motion
    • F16H2200/203Transmissions using gears with orbital motion characterised by the engaging friction means not of the freewheel type, e.g. friction clutches or brakes
    • F16H2200/2051Transmissions using gears with orbital motion characterised by the engaging friction means not of the freewheel type, e.g. friction clutches or brakes with eight engaging means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、自動変速機において変速を制御するため
の方法に関し、特に所定の変速段を設定するための摩擦
係合手段の係合・解放の組合せパターンが複数種類ある
自動変速機での変速を制御する方法に関するものであ
る。
従来の技術 周知のように車両用の自動変速機では、クラッチやブ
レーキなどの摩擦係合手段を適宜に係合あるいは解放さ
せることにより、歯車列における駆動力の伝達経路を変
えて所定の変速段に設定している。これらの摩擦係合手
段は、一般には、油圧サーボ機構によって動作させるよ
う構成しており、変速の際には、その油圧サーボ機構に
供給しあるいは油圧サーボ機構から排出する油圧を制御
して滑かな変速を行なうようにしている。
これは、エンジンを含む回転部材の回転変動を滑かに
し、出力軸トルクの急激な変化に起因する変速ショック
を可及的に低減するためである。このような目的のため
にドレンコントロールバルブをエンジン負荷や車速に応
じて制御する方法を本出願人は特開昭61−9970号によっ
て既に提案した。
発明が解決しようとする課題 上述した本出願人の提案にかかる方法は、変速時に解
放させる摩擦係合手段のドレン圧をドレンコントロール
バルブにより、エンジン負荷や車速に応じた一定時間保
持する方法であり、この種のコントロールバルブを変速
の際に解放動作させられることのある全ての摩擦係合手
段に付設すれば、変速ショックを少ない良好な変速を常
時行なうことができる。しかしながら上述した排圧調整
用のコントロールバルブや供給圧を調整する調圧バルブ
などを各摩擦係合手段の油圧サーボ機構に付設するとす
れば、油圧制御装置が大型化し、また重量やコストが増
大する不都合が生じる。
また上記の調圧のための手段を、限られた範囲で使用
する場合、高精度の制御を必要とする摩擦係合手段にの
み用いることになるから、その摩擦係合手段を切換え動
作させない変速については、変速ショックが悪化するお
それがある。
この発明は上記の事情を背景としてなさたれもので、
変速ショックを悪化させることなく、装置の小型化を図
ることのできる制御方法を提供することを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、複数の摩
擦係合手段とこれらの摩擦係合手段の係合・解放の状態
に応じて変速比の互いに異なる複数の変速段に設定され
る歯車列とを備え、かつ所定の変速段を設定するための
摩擦係合手段の係合・解放の組合せのパターンが複数種
類ある自動変速機での変速を制御するにあたり、前記所
定の変速段から他の変速段に変速する際に、前記所定の
変速段を設定するための摩擦係合手段の係合・解放の組
合せパターンを、該他の変速段で解放される摩擦係合手
段にかかるトルクが増大してその摩擦係合手段を滑り状
態に変化させる組合せパターンに変速比を変化させるこ
となく変更する制御と、前記所定の変速段へ他の変速段
から変速する際に、前記所定の変速段を設定するための
摩擦係合手段の係合・解放の組合せパターンを、該他の
変速段で係合させられる摩擦係合手段にかかるトルクが
低下してその摩擦係合手段を滑り状態から完全係合状態
に変化させる組合せパターンに変速比を変化させること
なく変更する制御との少なくともいずれか一方の制御を
おこなうことを特徴とする方法である。
作用 この発明の方法で対象とする自動変速機は、所定の変
速段を設定するための摩擦係合手段の係合・解放の組合
せのパターン(以下、係合・解放パターンと記す)が複
数種類あるよう構成されたものである。したがって所定
の変速段を設定している状態で係合・解放パターンを変
えれば、係合したままのいずれかの摩擦係合手段にかか
る負荷トルクが変化する。そこでこの発明では、変速の
際に解放される摩擦係合手段のトルク伝達容量を、変速
前において必要最小限としておき、例えば変速の前後で
係合状態を変える必要のない摩擦係合手段を係合もしく
は解放させて変速比を変化させることなく係合・解放パ
ターンを変更してその摩擦係合手段にかかる負荷トルク
を増大させ、その結果、その摩擦係合手段が完全係合状
態から滑り状態になることにより変速を開始させる。あ
るいはこれとは反対に、変速途中での摩擦係合手段の負
荷トルクが、変速完了時に必要な最小トルク伝達容量よ
り大きくなる係合・解放パターンを使用して滑り状態と
しておき、その係合・解放パターンを最終的には変速比
を変化させることなく変更して前記摩擦係合手段にかか
る負荷トルクを下げてその摩擦係合手段を完全係合状態
にすることにより変速を終了する。
したがって完全係合状態と滑り状態とに変化させられ
る摩擦係合手段は他の摩擦係合手段を係合あるいは解放
させて係合・解放パターンを変えることによりその状態
が変化させられるから、その摩擦係合手段自体には油圧
の調整手段が無くてもよく、また調圧手段を設けてあっ
ても特に作用させる必要がない。
実 施 例 つぎにこの発明の方法を実施例に基づいて説明する。
この発明の方法の一例は第1図のフローチャートのと
おりであるが、先ずその方法を適用する自動変速機につ
いて説明する。
第2図はその自動変速機の一例を示すものであって、
三組のシングルピニオン型遊星歯車機構1,2,3を主体と
した歯車列は、各遊星歯車機構1,2,3における各要素を
次のように連結して構成されている。すなわち第1遊星
歯車機構1のキャリヤ1Cと第3遊星歯車機構3のリング
ギヤ3Rとが一体となって回転するよう連結されるととも
に、第2遊星歯車機構2のリングギヤ2Rと第3遊星歯車
機構3のキャリヤ3Cとが一体となって回転するよう連結
されている。また第1遊星歯車機構1のサンギヤ1Sは第
2クラッチ手段K2を介して第2遊星歯車機構2のキャリ
ヤ2Cに連結される一方、第4クラッチ手段K4を介して第
2遊星歯車機構2のサンギヤ2Sに連結され、さらに第2
遊星歯車機構2のキャリヤ2Cは第5クラッチ手段K5を介
して第3遊星歯車機構3のサンギヤ3Sに連結されてい
る。
なお、上記の各要素の連結構造としては、中空軸や中
実軸もしくは適宜のコネクティングドラムなどの一般の
自動変速機で採用されている連結構造などを採用するこ
とができる。
入力軸4は、トルクコンバータや流体継手などの動力
伝達手段(図示せず)を介してエンジン(図示せず)に
連結されており、この入力軸4と第1遊星歯車機構1の
リングギヤ1Rとの間には、両者を選択的に連結する第1
クラッチ手段K1が設けられ、また入力軸4と第1遊星歯
車機構1のサンギヤ1Sとの間には、両者を選択的に連結
する第3クラッチ手段K3が設けられている。
なお、実用にあたっては、各構成部材の配置上の制約
があるから、各クラッチ手段K1,K2,K3,K4,K5に対する連
結部材としてコネクティングドラムなどの適宜の中間部
材を介在させ得ることは勿論である。
また上記の遊星歯車機構1,2,3における回転部材の回
転を阻止するブレーキ手段として、第3遊星歯車機構3
のサンギヤ3Sの回転を選択的に阻止する第1ブレーキ手
段B1と、第2遊星歯車機構2のキャリヤ2Cの回転を選択
的に阻止する第2ブレーキ手段B2と、第2遊星歯車機構
2のサンギヤ2Sの回転を選択的に阻止する第3ブレーキ
手段B3と、第1遊星歯車機構1のサンギヤ1Sの回転を選
択的に阻止する第4ブレーキ手段B4とが設けられてい
る。
なお、実用にあたっては、これらのブレーキ手段B1,B
2,B3,B4とこれらのブレーキ手段B1,B2,B3,B4によって固
定すべき各要素との間もしくはケース6との間に適宜の
連結部材を介在させ得ることは勿論である。
そしてプロペラシャフトやカウンタギヤ(それぞれ図
示せず)に回転を伝達する出力軸5が、互いに連結され
た第2遊星歯車機構2のリングギヤ2Rと第3遊星歯車機
構3のキャリヤ3Cに対して連結されている。
この第1図に示す構成の自動変速機では、前進5段・
後進1段を主たる変速段とし、これに前進第2速と第3
速との間に所謂第2.2速、第2.5速、第2.7速の変速段を
付加し、かつ前進第3速と第4速との間に所謂第3.2速
と第3.5速とを付加した前進10段・後進1段の変速段を
設定することが原理的には可能であり、また第2.2速、
第2.7速、第3.2速および第3.5速を除いた他の変速段で
は、当該変速段を設定するためのクラッチ手段およびブ
レーキ手段の係合・解放の組合せ(所謂係合・解放パタ
ーン)は複数組あり、これを作動表として示せば第1表
のとおりである。またそれぞれの係合・解放パターンに
おける摩擦係合手段の負荷トルクを、入力トルクを“1"
とした場合の比率で第2表に示す。なお、第1表におい
て、○印を係合することを示し、空欄は解放することを
示し、また*印は係合させてもよいことを示し、さらに
この*印には第1速の第5クラッチ手段K5や第1ブレー
キ手段B1などのように解放しても変速比や回転状態に変
化が生じないもの、第4速のb欄のパターンにおける第
1ブレーキ手段B1のように解放すれば変速比は変化しな
いが回転状態が変化するもの、第2速のb欄のパータン
における第4クラッチ手段K4や第3ブレーキ手段B3のよ
うに他の*印の手段を係合させていれば解放しても変速
比および回転状態に変化が生じないものを含む。また第
1表および第2表において第2速、第3速、第4速、第
5速および後進段でのa,b,c…の符号を付した欄のは、
当該変速段を設定するための係合・解放パターンのうち
遊星歯車機構の回転要素の回転数が異なるものの係合・
解放パターンであることを示し、さらに,,…の
符号は遊星歯車機構の回転要素の回転数が異ならないも
のの係合・解放パターン同士の種別を表わす。
第1表は原理的に設定可能な変速段を示すものであ
り、実用の際にはこれらの変速段のうちから動力性能や
加速性などの点を優れたものとなる変速段を選択して設
定することになり、具体的には変速比が等比級数に近い
関係となる変速段を主要変速段として選択することにな
り、またそれぞれの変速段を設定するための係合・解放
パターンとして第1表に掲げるもののうちから変速制御
性や耐久性などの点で有利なものを選択することにな
る。
第2図に示す自動変速機においても、第1表に示す各
変速段の設定は従来の自動変速機と同様に、スロットル
開度に代表されるエンジン負荷と車速とに応じて行なわ
れ、そのための制御手段として、前記各クラッチ手段や
ブレーキ手段に対してこれらを係合・解放させるための
油圧を給排する油圧制御装置Cと、車速Vやスロットル
開度θあるいはシフトポジション、走行モードセレクト
信号、油温などの入力データに基づいて油圧制御装置C
に対して電気的な指示信号を出力する電子コントロール
ユニット(ECU)Eとが設けられている。
こられの油圧制御装置Cおよび電子コントロールユニ
ットEとからなる制御手段は、係合・解放パターンが複
数種類ある変速段については、変速の際に係合・解放パ
ターンを変更する制御を行なうようになっている。
これを具体的な例につき第1図のフローチャートに沿
って説明すると以下のとおりである。
第2図に示す自動変速機では第4速は第1表のa欄の
係合・解放パターンで設定され、また第5速はそのa欄
の係合・解放パターンで設定される。したがって第4速
から第5速へのアップシフトの場合についてみると、第
5速は第2クラッチ手段K2、第3クラッチ手段K3、第5
クラッチ手段K5および第3ブレーキ手段B3の四つの摩擦
係合手段を係合させて設定されるので、第4速は第1ク
ラッチ手段K1と第4クラッチ手段K4との少なくともいず
れか一方を係合させる係合・解放パターンで設定してお
き、その係合させてあるいずれか一方のクラッチ手段を
解放するとともに第3ブレーキ手段B3を係合させること
により、第5速へのアップシフトが達成される。
そこで第4速はa欄のの係合・解放パターンによっ
て設定しておく。その場合、第2表に示すにように、第
4クラッチ手段K4にかる負荷トルクは“0.10"であるか
ら、第4クラッチ手段K4のトルク伝達容量がその負荷ト
ルクと等しいか若干大きくなるよう油圧を調圧してお
く。
第5速への変速指令があった場合(第1図のステップ
1)、先ず第4速を設定している係合・解放パターンを
a欄ののパターンに変更する。すなわち全てのクラッ
チ手段K1,〜K5を係合させてある状態で第1クラッチ手
段K1を解放させる(ステップ2)。なおこの場合、第3
ブレーキ手段B3に対する油圧の供給を開始して第2遊星
歯車機構2のサンギヤ2Sの制動を開始し、その回転数が
第1遊星歯車機構1のサンギヤ1Sの回転数より大きくな
らないようにする。第1クラッチ手段K1が完全に解放し
た状態では、第2表に記載してあるように第4クラッチ
手段K4の負荷トルクが“0.41"に増大するので、第4ク
ラッチ手段K4は“0.10"程度のトルク伝達容量しかもっ
ていないため、第1クラッチ手段K1を解放する過程で滑
り状態となる。このような状態変化は、第1図のフロー
チャートではステップ3において第1遊星歯車機構1の
サンギヤ1Sの回転数N1sと第2遊星歯車機構2のサンギ
ヤ2Sの回転数N2sとを比較することによって判断され
る。すなわちこれらのサンギヤ1S,2Sの回転数N1s,N2sが
等しいか否かを判断し、その判断結果が“ノー”となる
まで第1クラッチ手段K1の解放のステップを継続し、併
せて第3ブレーキ手段B3による第2遊星歯車機構2のサ
ンギヤ2Sの制動を継続する。
第4クラッチ手段K4に滑りが生じることは、第2遊星
歯車機構2におけるサンギヤ2Sの回転が遅くなり始める
ことであり、これは第5速への変速の開始を意味してい
る。そこで第1図におけるステップ3の判断結果が“ノ
ー”になった時点で第4クラッチ手段K4を完全に解放す
るべくその油圧を低下させ、また第3ブレーキ手段B3の
油圧を更に上昇させる(ステップ4)。
そして第3ブレーキ手段B3の油圧がある程度高くなっ
て第2遊星歯車機構2のサンギヤ2Sが固定される(ステ
ップ5)ことによって変速が完了する。
すなわち上記の変速制御では、実質上、第1クラッチ
手段K1によって変速の開始のタイミングを取り、またそ
れと併せて第3ブレーキ手段B3を係合させるよう油圧の
調整を行なうことになる。そのため第4クラッチ手段K4
についての油圧は、その滑りが生じることによって排圧
すればよく、精度の高い制御は要求されない。
上述したような制御は、第2速から第4速に変速する
場合にも行なうことができるので、その例について次に
説明する。
第2速を第2表に示すa欄の係合・解放パターンで設
定する場合、第1クラッチ手段K1、第2クラッチ手段K
2、第5クラッチ手段K5、第1ブレーキ手段B1および第
2ブレーキ手段B2を係合させる。その場合、第2ブレー
キ手段B2にかかる負荷トルクは“0.45"であり、したが
って第2ブレーキ手段B2にはその負荷トルクに見合う程
度の油圧を供給して完全係合状態としておく。この状態
で第1ブレーキ手段B1を次第に解放すると、第2ブレー
キ手段B2の負荷トルクが次第に増大し、最終的には“1.
04"まで増大する。したがってその過程で第2ブレーキ
手段B2は滑り始め、これが実質的な変速の開始となる。
この時点で第2ブレーキ手段B2を解放するとともに、第
3クラッチ手段K3もしくは第4クラッチ手段K4の油圧を
上昇させ、その結果、第2遊星歯車機構2の全体が入力
軸4と同速度で回転し始めることにより変速が完了す
る。
この場合には第2ブレーキ手段B2を高精度に制御する
必要がなく、実質的な変速は、第1ブレーキ手段B1と第
3もしくは第4クラッチ手段K3,K4を制御することによ
り行なうことができる。
なお、この発明の方法は、上に述べた二種類の変速以
外にも適用できるものであり、例えば第2図に示す自動
変速機を対象とする場合には、第1速、第2速、第3
速、第4速等が関係する変速にも適用することができ
る。
またこの発明の方法は、アップシフトを行なう場合の
制御のみならず、ダウンシフトを行なう場合の制御にも
適用することができる。その場合、上述した例とは反対
に、係合当初はトルク伝達容量が不足して摩擦係合手段
が滑り状態となり、他の摩擦係合手段が係合もしくは解
放することにより負荷トルクが低下して完全係合状態と
なる。
さらにこの発明は、第2図に示す自動変速機以外の自
動変速機にも適用することができるのであり、その例を
第3図に示す。ここに示す例は、第2図に示す構成のう
ち第2遊星歯車機構2のリングギヤ2Rを第3遊星歯車機
構3のキャリヤ3Cに連結する替りに第3遊星歯車機構3
のリングギヤ3Rに連結し、他の構成は第2図に示す構成
と同様としたものである。
この第3図に示す自動変速機の作動表を第3表に示
し、また各摩擦係合手段にかかる負荷トルクの一例を第
4表に比率で示す。
これらの表から知られるように、第3図に示す自動変
速機を対象とした場合には第1速、第2速、第3速、第
4速に関係する変速にこの発明の方法を適用することが
できる。
そしてこの発明の方法は、要は、所定の変速段を設定
するための摩擦係合手段の係合・解放の組合せが複数種
類ある自動変速機を対象として実施することができるの
であり、この種の自動変速機の更に他の例を挙げれば、
本出願人が既に提案した特願平1−185151号、特願平1
−185152号、特願平1−186991号、特願平1−186992
号、特願平1−205478号、特願平1−280957号などの明
細書および図面に記載した各構成のものを挙げることが
できる。
発明の効果 以上の説明から明らかなようにこの発明の方法によれ
ば、いずれかの摩擦係合手段の完全係合状態から滑り状
態を経て解放状態への制御、もしくはその反対の制御を
変速比を変化させることなく他の摩擦係合手段を係合も
しくは解放させることにより行なうことができるので、
そのいずれかの摩擦係合手段については高精度な油圧の
制御が特には必要がなく、したがってこの発明の方法で
は、調圧手段の少ない自動変速機において変速ショック
の少ない変速制御を行なうことができ、換言すれば自動
変速機の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法の一例を説明するためのフロー
チャート、第2図はその方法で対象とする自動変速機の
一例を示すスケルトン図、第3図は他の自動変速機の歯
車列の例を示すスケルトン図である。 1,2,3……遊星歯車機構、4……入力軸、 5……出力軸、E……電子コントロールユニット、 A……自動変速機、C……油圧制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の摩擦係合手段とこれらの摩擦係合手
    段の係合・解放の状態に応じて変速比の互いに異なる複
    数の変速段に設定される歯車列とを備え、かつ所定の変
    速段を設定するための摩擦係合手段の係合・解放の組合
    せのパターンが複数種類ある自動変速機での変速を制御
    するにあたり、 前記所定の変速段から他の変速段に変速する際に、前記
    所定の変速段を設定するための摩擦係合手段の係合・解
    放の組合せパターンを、該他の変速段で解放される摩擦
    係合手段にかかるトルクが増大してその摩擦係合手段を
    滑り状態に変化させる組合せパターンに変速比を変化さ
    せることなく変更する制御と、前記所定の変速段へ他の
    変速段から変速する際に、前記所定の変速段を設定する
    ための摩擦係合手段の係合・解放の組合せパターンを、
    該他の変速段で係合させられる摩擦係合手段にかかるト
    ルクが低下してその摩擦係合手段を滑り状態から完全係
    合状態に変化させる組合せパターンに変速比を変化させ
    ることなく変更する制御との少なくともいずれか一方の
    制御をおこなうことを特徴とする自動変速機の変速制御
    方法。
JP2204524A 1990-08-01 1990-08-01 自動変速機の変速制御方法 Expired - Fee Related JP2827471B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2204524A JP2827471B2 (ja) 1990-08-01 1990-08-01 自動変速機の変速制御方法
US07/735,073 US5088349A (en) 1990-08-01 1991-07-24 Speed stage shifting of automatic transmission with modification of torque load in friction engaging means
DE4125390A DE4125390C2 (de) 1990-08-01 1991-07-31 Schaltung von Übersetzungsstufen in einem Automatikgetriebe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2204524A JP2827471B2 (ja) 1990-08-01 1990-08-01 自動変速機の変速制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0492152A JPH0492152A (ja) 1992-03-25
JP2827471B2 true JP2827471B2 (ja) 1998-11-25

Family

ID=16491964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2204524A Expired - Fee Related JP2827471B2 (ja) 1990-08-01 1990-08-01 自動変速機の変速制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5088349A (ja)
JP (1) JP2827471B2 (ja)
DE (1) DE4125390C2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101826559B1 (ko) * 2016-03-08 2018-02-07 현대자동차 주식회사 차량용 자동변속기의 유성기어트레인

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5174169A (en) * 1974-12-23 1976-06-26 Toyota Motor Co Ltd Jidohensokukino yuatsuseigyosochi
DE2703009A1 (de) * 1977-01-26 1978-07-27 Bosch Gmbh Robert Verfahren und vorrichtung zur reduzierung des schaltdrucks in kraftfahrzeugen
US4350058A (en) * 1978-09-29 1982-09-21 Borg-Warner Corporation Transmission control system for multi-ratio gear arrangement
US4346626A (en) * 1978-12-27 1982-08-31 Aisin-Warner K.K. Control device for automatic transmission
JPS6057036A (ja) * 1983-09-08 1985-04-02 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の遊星歯車列
US4694709A (en) * 1984-09-08 1987-09-22 Mazda Motor Corporation Control of a vehicle automatic transmission
DE3436190C2 (de) * 1984-10-03 1995-06-22 Bosch Gmbh Robert Einrichtung zur elektronischen Steuerung eines automatischen Fahrzeuggetriebes
DE3534971A1 (de) * 1984-10-04 1986-04-10 Zahnradfabrik Friedrichshafen Ag, 7990 Friedrichshafen Steuereinrichtung zum selbsttaetigen schalten von stufenwechselgetrieben
JPS61266857A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機の油圧制御装置
US4727472A (en) * 1986-03-31 1988-02-23 Motorola, Inc. Servo control system for transmission shaft speed control
JPH0712809B2 (ja) * 1986-07-07 1995-02-15 トヨタ自動車株式会社 自動変速機及びエンジンの一体制御装置
JP2582360B2 (ja) * 1986-11-28 1997-02-19 日産自動車株式会社 自動変速機の変速制御装置
JPH02203064A (ja) * 1989-01-31 1990-08-13 Aisin Seiki Co Ltd 電子制御自動変速装置
US5121657A (en) * 1990-07-24 1992-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift control system for automatic transmissions

Also Published As

Publication number Publication date
DE4125390A1 (de) 1992-02-06
DE4125390C2 (de) 1998-11-19
JPH0492152A (ja) 1992-03-25
US5088349A (en) 1992-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2748642B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2827396B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2822527B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2827471B2 (ja) 自動変速機の変速制御方法
JP3044885B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH02157437A (ja) エンジンの動力伝達装置
JP2822532B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2847849B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2775943B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2765150B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2814654B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2847926B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2847860B2 (ja) 車両用自動変速機
JP3152111B2 (ja) 自動変速機の変速制御方法
JP2800358B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2814682B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2762625B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2822538B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2847859B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2775939B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2748636B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2811876B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2811883B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2819709B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2803317B2 (ja) 自動変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees