JP2826738B2 - 連鋳ストランド鍛圧装置 - Google Patents

連鋳ストランド鍛圧装置

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JP2826738B2
JP2826738B2 JP1001791A JP179189A JP2826738B2 JP 2826738 B2 JP2826738 B2 JP 2826738B2 JP 1001791 A JP1001791 A JP 1001791A JP 179189 A JP179189 A JP 179189A JP 2826738 B2 JP2826738 B2 JP 2826738B2
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KAWATETSU MASHINARII KK
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    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J1/00Preparing metal stock or similar ancillary operations prior, during or post forging, e.g. heating or cooling
    • B21J1/04Shaping in the rough solely by forging or pressing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J7/00Hammers; Forging machines with hammers or die jaws acting by impact
    • B21J7/02Special design or construction
    • B21J7/18Forging machines working with die jaws, e.g. pivoted, movable laterally of the forging or pressing direction, e.g. for swaging

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 一般に、連続鋳造機においては、鋳型より引抜かれて
くるストランド(以下「連鋳ストランド」という)を走
間で連続的に鍛圧加工することによって、連鋳ストラン
ドの内部品質の向上、特に中心偏析やセンターポロシテ
ィ等の鋳造欠陥の軽減を図っている。
本発明は、このように連鋳ストランドを鍛圧加工する
ための装置に関するものであり、特に、回転軸線に対し
て反対方向に偏心する第1及び第2クランクピンを備え
たクランク軸と、各クランクピンに回動自在に連結され
且つ互いに上下相対摺動自在に連結された第1及び第2
作動体と、クランク軸の回転に伴う両作動体の上下動に
より、連鋳ストランドのパスラインを上下に挟んで相互
接近・離隔動作せしめられる第1及び第2アンビルとを
具備する連鋳ストランド鍛圧装置の改良に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来のこの種鍛圧装置としては、特願昭63−138472号
に開示されたものがある。
この鍛圧装置にあっては、各アンビルを各作動体に設
けた過負荷緩衝シリンダたる油圧シリンダに直結して、
鍛圧作用時に過大な負荷が作用した場合、これをシリン
ダで吸収緩和して、クランクピンと作動体との連結部分
等の装置本体部分が破損しないように図っている。な
お、このシリンダは、かかる安全装置として機能する
他、両アンビルの対向間隔を調整する圧下量調整装置と
しても機能するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、かかる従来装置では、アンビルをシリ
ンダに直結しているため、シリンダには圧下作用時にア
ンビルに作用する反力がそのままシリンダ縮小方向の負
荷力として作用し、シリンダピストンには大きな油圧を
作用させておく必要がある。したがって、どうしてもシ
リンダが大型化するため、大容量の油圧源ユニットが必
要となり、延いては鍛圧装置の大型化,複雑化を招来す
る。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたもの
で、過負荷緩衝シリンダの小型化を図りうる連鋳ストラ
ンド鍛圧装置を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の連鋳ストランド鍛圧装置は、特に、各作動体
にアンビル保持体を上下揺動自在に設けて、各アンビル
保持体にその揺動支点から前記パスライン方向に所定量
l離隔するクランク軸直下位に前記各アンビルを固定保
持すると共に、各作動体と各アンビル保持体との間に、
縮小動作によりアンビルを前記パスラインから離隔する
方向に揺動変位させる過負荷緩衝シリンダを介設し、各
アンビル保持体におけるシリンダ連結点と揺動支点との
パスライン方向間隔Lを各アンビルの揺動支点からの偏
寄量lよりも大きくなるように構成したものである。
かかる構成に加えて、更に、各作動体をクランクピン
に連結されたクランク側作動体部分とアンビル保持体を
設けたアンビル側作動体部分とに分割構成して、両作動
体部分を上下相対摺動自在に連結すると共に互いに接近
する方向に附勢保持し、且つ一方の作動体部分に楔体を
進退操作可能に保持させると共に他方の作動体部分に楔
体が滑動接触しうる傾斜カム面を形成して、楔体の進退
により両作動体の上下間隔を調整しうるように構成して
おいてもよい。この場合、過負荷緩衝シリンダを、両作
動体部分の何れか一方とアンビル保持体との間に介設し
ておく。
かかる装置にあっては、少なくとも一方のアンビルと
アンビル保持体との間には、該アンビルをクランク軸直
下位の鍛圧作用位置と過負荷緩衝シリンダの縮小動作に
よるパスラインから離隔する方向への変位量が該位置よ
り大きくなる退避位置とに選択的に固体保持するアンビ
ル退避機構も介設しておくことが好ましい。
〔作用〕
クランク軸が回転駆動されると、両作動体が相反方向
に上下動されて、両アンビルが連鋳ストランドのパスラ
インを上下に挟んで相互接近・離隔動作せしめられ、ス
トランドが鍛圧される。
このとき、アンビルにはクランク軸から作動体を介し
て圧力下が付与されるが、アンビルが作動体にアンビル
保持体及び過負荷緩衝シリンダを介して天秤状に保持さ
れていることから、アンビルに付与される圧力下はアン
ビル保持体における揺動支点及びシリンダ連結点に作用
する内力P1,P2の合力として得られる。したがって、シ
リンダ連結点と揺動支点とのパスライン方向間隔Lを各
アンビルの揺動支点からの偏寄量lよりも大きくなるよ
うにしてあるから、シリンダ連結点に作用する内力、換
言すればシリンダにその縮小方向に作用する負荷力P
1は、アンビルの固定位置又は鍛圧作用位置の設定如何
に拘らず、常に、クランク軸によりアンビルに付与され
る圧下力ないしアンビルの受ける反力Pよりも小さくな
る。すなわち、 P2=P・l/Lとなる。
しがって、P2=Pとなる従来装置に比して、過負荷緩
衝シリンダを小型化することが可能となる。特にl≪L
に設定しておくと、P2が大幅に小さくなり、シリンダの
更なる小型化を図りうる。
また、圧下作用時において過大な負荷が作用した場
合、つまりアンビルP2・L/lを超える反力が作用した場
合には、これを過負荷緩衝シリンダが吸収緩和して、ク
ランクピンと作動体との連結部分等の破損を回避する。
さらに、シリンダを伸縮させて、アンビル保持体を揺
動操作することにより、両アンビルの対向間隔を変更で
き、圧下量調整を行ないうる。
このようにアンビル保持体の揺動操作により圧下量調
整を行なう場合、アンビル姿勢が変化することになる
が、鍛圧加工を行なう上で何ら不都合は生じない。
しかし、作動体をクランク側作動体部分とアンビル側
作動体部分とに分割構成して、楔体の進退操作により両
作動体部分の上下間隔を変更しうるようにしておくと、
アンビルを一定姿勢に保持した状態で圧下量を調整でき
る。
すなわち、過負荷緩衝シリンダをアンビル側作動体部
分とアンビル保持体との間に介設した場合には、楔体の
進退操作によりアンビル側作動体部分をクランク側作動
体部分に対して上下変位させると、これに伴ってアンビ
ル保持体,シリンダ,アンビルが一体的に上下変位せし
められ、シリンダを伸縮操作させることなく圧下量を調
整しうる。このようにシリンダを伸縮操作しないため、
アンビル保持体が揺動されず、アンビル姿勢は変化しな
い。
また、過負荷緩衝シリンダをクランク側作動体部分と
アンビル保持体との間に介設した場合には、楔体の進退
操作によりアンビル側作動体部分をクランク側作動体部
分に対して上下変位させると共にその上下変位量に応じ
てシリンダを伸縮操作させる。このようにすると、アン
ビル保持体を揺動させることなく圧下量調整が行なわ
れ、上記同様にアンビル姿勢は変化しない。
また、上記した如きアンビル退避機構を設けた場合に
は、アンビルを鍛圧作用位置に保持させた状態で鍛圧作
用を行なうが、退避位置にもたらしておくことにより両
アンビルの対向間隔を拡大することができる。したがっ
て、湾曲短尺鋳片等の通過を良好に行なうことができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の構成を第1図〜第8図に示す各実施例
に基づいて具体的に説明する。これらの実施例は、鋳型
から垂下状に引き抜かれた鋳片ストランド1が、湾曲経
路を経た上で水平経路1′(以下「パスライン」とい
う)上をストランド1と同様断面のダミーバー1aにより
誘導走行せしめられるように構成された全湾曲矯正型の
連続鋳造機において、このパスライン1′上を走行する
鋳片ストランド1をその中心未凝固域の凝固初期の段階
で鋳圧加工する鍛圧装置に本発明を適用した例に係るも
のである。
第1図〜第4図は第1実施例を示しており、この実施
例の鍛圧装置は、クランク軸2と装置本体3と装置本体
3の姿勢復帰機構4とからなる。なお、以下の説明にお
いて「前,後」とは第1図における「左,右」を指すも
のとする。
クランク軸2は適宜の駆動機構(図示せず)により一
定方向に回転駆動されるもので、回転軸線に対して所定
量偏心する第1クランクピン101とその反対方向に同一
量偏心する一対の第2クランクピン201,201とを備えて
なる。なお、クランク軸2の回転速度は、鋳片ストラン
ド1の走行速度に応じて適宜に設定されている。
鍛圧作用本体3は、第1及び第2作動体102,202と第
1及び第2アンビル保持体103,203と各一対の第1及び
第2過負荷緩衝シリンダ104,104及び204,204と第1及び
第2アンビル105,205とからなる。
第1作動体102は、第1クランクピン101に上端部を回
転自在に連結された懸吊状の連接体106とその下端部に
枢着107aされた揺動体107とからなる。連接体106の下端
部は円弧状の押圧作用部106aに形成されている。また、
揺動体107の上面部には、連接体106の押圧作用部106aが
衝合する円弧状の受圧作用部107bが形成されていて、連
接体106から揺動体107への圧下力伝達を枢着ピン107aに
負荷を作用させることなく行いうるように工夫してあ
る。また、揺動体107の四隅には上下方向に貫通するス
ライド孔107c…が穿設されている。
第2作動体202は、各第2クランクピン201に回転自在
に連結された一対の上部揺動体206,206と該揺動体206,2
06に前後一対のタイロッド208,208を介して一体連結さ
れた下部揺動体207とからなる。各タイロッド208は揺動
体107の各スライド孔107cにスライド自在に嵌挿されて
いて、両作動体102,202を上下方向に相対スライド自在
に連結させている。
各アンビル保持体103,203は前後方向に延びるレバー
状のもので、その前端部を各揺動体107,207に上下揺動
自在に枢着103a,203aしてある。両アンビル保持体103,2
03はパスライン1′を挟んで上下に直対向せしめられて
いる。
各過負荷緩衝シリンダ104,204は、図示しない電気油
圧サーボ弁システムにより制御される油圧シリンダで、
そのシリンダ本体を各揺動体107,207に回動可能に取着1
04a,204aすると共に、そのピストンロッド先端部を各ア
ンビル保持体103,203の後端部に枢着連結104b,204bして
ある。また、両アンビル保持体103,203における揺動支
点103a,203aとシリンダ連結点104b,204bとの前後方向間
隔Lは同一である。なお、過負荷緩衝シリンダ104,204
として、特願昭63−138472号に開示される如く、当て止
めストッパ付き油圧シリンダを採用してもよい。
第1アンビル保持体103と第1アンビル105との間に
は、次のようなアンビル退避機構111が介設されてい
る。
すなわち、アンビル保持体103の下端部にその長手方
向に延びるガイドレール112を形成すると共にアンビル
移動用の油圧シリンダ113を取付け、ガイドレール112に
アンビル取付台114をスライド自在に係合保持させると
共にこのアンビル取付台114に油圧シリンダ113のピスト
ンロッド先端を枢着してある。そして、アンビル取付台
114に取付けた第1アンビル105を、油圧シリンダ113を
伸縮動作させることによって、クランク軸2の直下位で
あって揺動支点103aから後方に若干量l隔った鍛圧作用
位置(第1図,第4図実線位置)と該位置から後方に所
定量隔ったシリンダ連結点104b近傍の退避位置(第4図
鎖線位置)とに亘って移動させ、その何れかの位置に選
択固定させうるように工夫してある。
第2アンビル205は第1アンビル105と同一形状のもの
で、第2アンビル保持体203の上端部に揺動支点203aか
ら後方に所定量l隔った位置に配して取付けられてい
る。すなわち、この第2アンビル205と鍛圧作用位置に
位置する第1アンビル105とは、パスライン1′を上下
に挟んで直対向せしめられている。
姿勢復帰機構4は下部揺動体207に取付けた油圧シリ
ンダからなり、鍛圧作用時に鋳片ストランド1の走行に
帯同してクランク軸2回りで後方へ変位した装置本体3
を初期状態(第1図状態)に速やかに復元されるための
ものである。
したがって、このように構成された連鋳ストランド鍛
圧装置によれば、鋳片ストランド1に先行するダミーバ
ー1aが通過した後、第1アンビル105を鍛圧作用位置に
保持させた状態でクランク軸2を回転駆動させると、両
アンビル105,205がパスライン1′を挟んで相互接近,
離隔動作せしめられ、これによって鋳片ストランド1の
最終凝固域を走間で連続的に鍛圧加工する。
すなわち、第1クランクピン101が上死点から下死点
に且つ各第2クランクピン201が下死点から上死点に変
位する間に、両アンビル105,205は漸次相互接近して鋳
片ストランド1を上下から鍛圧する(第1図及び第2図
参照)。この間においては、装置本体3は鋳片ストラン
ド1に帯同して後方に回動変位せしめられる。
この鍛圧作用時において、クランク軸2から各アンビ
ル105,205に付与される圧下力(若しくは圧下反力)P
は、第1図に示す如く、各アンビル105,205が各作動体1
02,202に過負荷緩衝シリンダ104,204を介して天秤状に
取付けられた各アンビル保持体103,203に保持されてい
ることから、各アンビル保持体103,203における揺動支
点103a,203a及びシリンダ連結点104b,204bに作用する内
力P1,P2の合力として得られる(若しくは釣合う)。こ
こで各内力P1,P2を求めてみると、P1=P・(L−l)/
L,P2=P・l/Lとなり、この実施例ではl≪Lに設定し
てあるから、P2はP,P1に比して極めて小さくなる。した
がって、圧下時に過負荷緩衝シリンダ104,204が受ける
負荷は、従来装置においてアンビルに直結させた過負荷
緩衝シリンダが受ける負荷に比して極めて小さなものと
なり、従来装置に比して過負荷緩衝シリンダ104,204及
びその油圧源等周辺機器の大幅な小型化を図りうる。
そして、第1クランクピン101が下死点から上死点に
且つ第2クランクピン201が上死点から下死点に変位す
る間に、両アンビル105,205は漸次相互離隔していき
(第3図参照)、同時に装置本体3が油圧シリンダ4に
より初期状態に復帰される。
かかる作用がクランク軸2の回転に伴って繰り返され
ることによって、鋳片ストランド1が走間で連続的に鍛
圧加工せしめられるのである。
また、アンビル105,205による圧下量は鋳片ストラン
ド1の性状等に応じて調整しておくが、その調整は従来
装置におけると同様に過負荷緩衝シリンダ104,204の伸
縮により行なうことができる。例えば、第1図の状態か
ら過負荷緩衝シリンダ104,204を縮小させると、アンビ
ル保持体103,203が相互離隔方向に傾動し、アンビル10
5,205による圧下量を小さく調整できる(第4図参
照)。
ところで、鍛圧作用はダミーバー1aがアンビル105,20
5間を通過した後に開始される。これは、ダミーバー1a
をアンビル105,205で挟圧するようなことがあると、ダ
ミーバー1aの破損は勿論、過大な反力により鍛圧装置自
体も破損されるといった大事故に繋がる危険があるから
である。したがって、ダミーバー1aがアンビル105,205
間を通過し終るまでは、仮令クランク軸2が回転してい
ても、アンビル105,205がダミーバー1aに接触しないよ
うに配慮しておく必要がある。また、鋳造終了後に新た
な鋳造を開始する場合や何らかの理由で鋳造を停止した
場合に、固化した鋳片ストランド部分を短尺に切断して
ラインから排除する必要が生じる。かかる場合、特に湾
曲状に固化したストランド部分を切断した湾曲短尺鋳片
は、湾曲しているが故に、アンビル105,205間を通過さ
せるためには、その対向間隔を第3図に示す状態におけ
るより更に大きく拡大しておく必要がある。
このようなアンビル間隔の拡大は、従来装置では過負
荷緩衝シリンダのストロークを圧下量調整に必要なスト
ロークを大幅に超えるものに設定しておく必要があり、
シリンダの更なる大型化を招来していた。
しかし、この実施例のものでは、このような不都合を
生じさせることなく、アンビル間隔の拡大を行なうこと
ができる。
すなわち、まず、両過負荷緩衝シリンダ104,204を最
短縮して、アンビル保持体103,203をアンビル105,205間
隔が最大となる状態に傾動させる。次いで、シリンダ11
3,113を縮小させて、第1アンビル105を退避位置に移動
させる(第4図鎖線図示参照)。したがって、シリンダ
104,204の縮小による場合に比して、両アンビル105,205
の上下間隔を大幅に拡大することができ、退避位置を適
当に設定しておくことにより、ダミーバー1aや湾曲短尺
鋳片のアンビル105,205間の通過を余裕をもって行なわ
しめうる。その結果、アンビル間隔の拡大を必要とする
場合にも、シリンダ104,204のストロークを必要以上に
大きくする必要がなく、その更なる小型化を可能とす
る。
また、第5図は第2実施例を示したもので、この実施
例においては、第2アンビル205が、第2アンビル保持
体203における揺動支点203aに対してシリンダ連結点204
bと反対側の部位に固定保持されている。また、第2過
負荷緩衝シリンダ204は、第1実施例と同様に、縮小動
作によりシリンダ連結点204bをパスライン1′から離間
する方向に変位させるように配置されている。つまり、
下部揺動体207の各タイロッド保持部207a…の上端部を
パスライン1′の上方位まで延長して、その上端部に第
2過負荷緩衝シリンダ204を回動可能に取着204aしてあ
る。なお、揺動支点203aとアンビル205との間隔及び揺
動支点203aとシリンダ連結点204bとの間隔は夫々第1実
施例と同様にl,Lに設定してある。
この実施例の場合、第5図に示す如く、クランク軸2
から第2アンビル205に付与される圧下力Pは、第1実
施例におけると同様に、第2アンビル保持体203におけ
る揺動支点203a及びシリンダ連結点204bに作用する内力
P1,P2の合力として得られるが、両内力P1,P2の作用方向
が逆になる。しかし、揺動支点203aにおいてはP1=P・
(L+l)/Lとなって、第1実施例より大きくなるもの
の、シリンダ204に作用する負荷はP2=P・l/Lとなり、
第1実施例と同一となる。
第2実施例のものは、作用的には第1実施例と同様の
ものであるが、第2過負荷緩衝シリンダ204全体が第1
実施例における如くパスライン1′下に配置されないた
め、基礎ピット深さhを浅くできる利点がある。
また、第6図及び第8図は第3及び第4実施例を示し
たもので、かかる実施例では、各作動体102,202をクラ
ンクピン101,201に連結されたクランク側作動体部分11
7,216,217とアンビル保持体103,203を設けたアンビル側
作動体部分127,226,227とに分割構成して、両作動体部
分の上下間隔を変更させることにより圧下量を調整しう
るように工夫してある。
すなわち、第3実施例のものでは、第6図及び第7図
に示す如く、各揺動体107,207を第1揺動体部分117,217
と第2揺動体部分127,227とからなる上下分割構造と
し、両揺動体部分117,127及び217,227を複数のボルト等
連結杆118…,218…を介して上下摺動自在に連結すると
共に各連結杆118,218に介挿した圧縮バネ119…,219…に
より互いに接近する方向に附勢保持してある。第1作動
体102においては、第1揺動体部分117が連接体106に枢
着107aされると共に各タイロッド208に挿通されてお
り、第2揺動体部分127にアンビル保持体103及び過負荷
緩衝シリンダ104が取付けられている。また、第2作動
体202においては、第1揺動体部分217がタイロッド208
…を介して上部揺動体206に連結されており、第2揺動
体部分227にアンビル保持体203及び過負荷緩衝シリンダ
204が取付けられている。
さらに、両揺動体部分117,127及び217,227間には、そ
の摺動方向に交差する方向に進退操作される楔体120,22
0が介装されている。この楔体120,220は、第1揺動体部
分117,217の下端部に前後方向に摺動自在に係合保持さ
れており、その傾斜面を第2揺動体部分127,227に形成
せる傾斜カム面121,221に前記バネ119…,219…により滑
動可能に接触せしめられている。また、第2揺動体部分
127,227には油圧シリンダ122,222を取付けると共に、そ
のピストンロッド先端を楔体120,220に連結させてあっ
て、楔体120,220を前後に進退操作しうるように構成し
てある。なお、楔体120,220の傾斜面及び傾斜カム面12
1,221の勾配は圧下量の調整幅等に応じて設定される
が、通常1/10程度とする。
したがって、過負荷緩衝シリンダ122,222により楔体1
20,220を進退させると、両揺動体部分117,127及び217,2
27の上下間隔が変更され、アンビル105,205の対向間隔
したがって圧下量を調整しうるようになっている。すな
わち、この実施例では、圧下量の調整をアンビル保持体
103,203を傾動させることなく行ないうるよう工夫し
て、圧下量の調整によってはアンビル105,205の姿勢が
第1実施例における如く変化することのないように図っ
ている。この実施例では、過負荷緩衝シリンダ104,204
は圧下量調整用としては使用されておらず、主として過
大負荷を吸収緩和する安全装置として機能する。したが
って、過負荷緩衝シリンダ104,204のストロークを極め
て小さくでき、その更なる小形化を図りうる。なお、ダ
ミーバー1aの通過時には、過負荷緩衝シリンダ104,204
を縮小操作して、アンビル間隔をダミーバー1aが余裕を
もって通過できるように拡大しておく。
また、第4実施例のものでは、第8図に示す如く、第
2作動体202の上部揺動体206を、第2クランクピン201
に接続され且つタイロッド208…に挿通保持された第1
揺動体部分216と下部揺動体207にタイロッド208…を介
して一体連結された第2揺動体部分226とからなる上下
分割構造に構成した点を除き、基本的に第3実施例と同
様に構成してある。このようにすれば、下部揺動体207
を分割構造とする場合に比し基礎ピット深さhを更に浅
くできる。
なお、本発明の構成は上記各実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、アンビル退避機構111は第2作動体2
02側にも設けるようにしてもよい。このようにすれば、
アンビル105,205の対向間隔を更に拡大することがで
き、アンビル105,205の交換,脱着作業等をもより容易
に行ないうる。勿論、アンビル移動手段は油圧シリンダ
113に限定されず、スクリューネジ等により構成するよ
うにしてもよい。
また、アンビル退避機構111は、鋳造機の形式等によ
っては、必ずしも設けておく必要のないものである。か
かる場合、アンビル105はアンビル保持体103における鍛
圧作用位置に相当する位置に固定保持させておく。
また、第3又は第4実施例において、過負荷緩衝シリ
ンダ104,204を第1揺動体部分117,216,217とアンビル保
持体103,203との間に介装するようにしてもよい。圧下
量の調整を行なうに当っては、楔体120,220の進退操作
と同時にシリンダ104,204も伸縮操作させて、アンビル
保持体103,203したがってアンビル105,205の姿勢に一定
に保持させる。勿論、楔体120,220の進退操作手段は油
圧シリンダ122,222に限定されず、スクリューネジ等に
より構成するようにしてもよい。
また、本発明に係る鍛圧装置は鋳片ストランド数に応
じて複数設置されるが、この場合、特願昭63−138472号
に開示される如く、一のクランク軸2に複数の装置本体
3…を連結することができる。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明の連鋳スト
ランド鍛圧装置によれば、圧下作用時において過負荷緩
衝シリンダに大きな負荷が作用しないように工夫したか
ら、アンビルを過負荷緩衝シリンダに直結した従来装置
に比して、過負荷緩衝シリンダの小型化を図ることがで
き、装置構造の小型化,簡素化を実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第4図は本発明に係る連鋳ストランド鍛圧装置
の第1実施例を示したもので、第1図は圧下作用状態を
示す縦断側面図、第2図は第1図のII−II線に沿う縦断
正面図、第3図は非圧下作用状態を示す縦断側面図、第
4図は圧下量調整状態を示す縦断側面図であり、第5図
は第2実施例を示した縦断側面図であり、第6図及び第
7図は第3実施例を示したもので、第6図は圧下量を最
大とした状態を示す縦断側面図、第7図は圧下量を最小
とした状態を示す縦断側面図であり、第8図は第4実施
例を示した縦断側面図である。 1……鋳片ストランド、1′……パスライン、2……ク
ランク軸、101,201……クランクピン、102,202……作動
体、103,203……アンビル保持体、103a,203a……揺動支
点、104,204……過負荷緩衝シリンダ、104b,204b……シ
リンダ連結点、105,205……アンビル、111……アンビル
退避機構、117,216,217……第1揺動体部分(クランク
側作動体部分)、127,226,227……第2揺動体部分(ア
ンビル側作動体部分)、120,220……楔体、121,221……
傾斜カム面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/128 B21J 1/04 B21B 1/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸線に対して反対方向に偏心する第1
    及び第2クランクピンを備えたクランク軸と、各クラン
    クピンに回動自在に連結され且つ互いに上下相対摺動自
    在に連結された第1及び第2作動体と、クランク軸の回
    転に伴う両作動体の上下動により、連鋳ストランドのパ
    スラインを上下に挟んで相互接近・離隔動作せしめられ
    る第1及び第2アンビルとを具備する連鋳ストランド鍛
    圧装置において、各作動体にパスライン方向に延びるア
    ンビル保持体を上下揺動自在に設け、各アンビル保持体
    にその揺動支点からパスライン方向に所定量l離隔する
    クランク軸直下位に前記各アンビルを固定保持すると共
    に、各作動体と各アンビル保持体との間に、縮小動作に
    よりアンビルを前記パスラインから離隔する方向に揺動
    変位させる過負荷緩衝シリンダを介設し、各アンビル保
    持体におけるシリンダ連結点と揺動支点とのパスライン
    方向間隔Lを各アンビルの揺動支点からの偏寄量lより
    も大きくなるように構成したことを特徴とする連鋳スト
    ランド鍛圧装置。
  2. 【請求項2】更に、各作動体をクランクピンに連結され
    たクランク側作動体部分とアンビル保持体を設けたアン
    ビル側作動体部分とに分割構成して、両作動体部分を上
    下相対摺動自在に連結すると共に互いに接近する方向に
    附勢保持し、且つ一方の作動体部分に楔体を進退操作可
    能に保持させると共に他方の作動体部分に楔体が滑動接
    触しうる傾斜カム面を形成して、楔体の進退により両作
    動体の上下間隔を調整しうるように構成したことを特徴
    とする、請求項1に記載する連鋳ストランド鍛圧装置。
  3. 【請求項3】更に、少なくとも一方のアンビルとアンビ
    ル保持体との間に、該アンビルをクランク軸直下位の鍛
    圧作用位置と過負荷緩衝シリンダの縮小動作によるパス
    ラインから離隔する方向への変位量が該位置より大きく
    なる退避位置とに選択的に固体保持するアンビル退避機
    構を介設したことを特徴とする、請求項1又は請求項2
    に記載する連鋳ストランド鍛圧装置。
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