JP2826160B2 - 新規な有機性ゲル化剤 - Google Patents

新規な有機性ゲル化剤

Info

Publication number
JP2826160B2
JP2826160B2 JP8683890A JP8683890A JP2826160B2 JP 2826160 B2 JP2826160 B2 JP 2826160B2 JP 8683890 A JP8683890 A JP 8683890A JP 8683890 A JP8683890 A JP 8683890A JP 2826160 B2 JP2826160 B2 JP 2826160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poly
polymerization
degree
carbon atoms
gelling agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8683890A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03281684A (ja
Inventor
稔明 小林
幸緒 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINNIPPON RIKA KK
Original Assignee
SHINNIPPON RIKA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINNIPPON RIKA KK filed Critical SHINNIPPON RIKA KK
Priority to JP8683890A priority Critical patent/JP2826160B2/ja
Publication of JPH03281684A publication Critical patent/JPH03281684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2826160B2 publication Critical patent/JP2826160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規有用な有機性ゲル化剤に関する。ここ
にいうゲル化剤とは、低分子量の液体及び高分子物質に
添加することにより、その物質の流動性を低減し若しく
は消失せしめる外、当該対象物のレオロジー特性を改変
する機能を有する化合物の総称である。
[従来の技術] 有機性ゲル化剤として、これまでに1,3:2,4−ジベン
ジリデンソルビトール(以下「DBS」と略称する。商品
名「ゲルオールD」、新日本理化(株)製)及びそれら
のアルキル核置換体(例えば、メチル置換体、商品名
「ゲルオールMD」、同上)等のジアセタール化合物、12
−ヒドロキシステアリン酸、N−アシルアミノ酸誘導
体、脂肪酸金属塩等各種の化合物が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の有機性ゲル化剤は、有機溶剤の
ゲル化には充分その効果を発揮するものの、水又は水溶
液のゲル化能力においては、尚、改善の余地があった。
又、当該ゲル化剤を配合して調製されたゲル状物を他の
成分と共に練り込んだ場合、均一で滑らかなペーストが
得られず、シーディングが発生する傾向があり、化粧
品、医薬品等の分野においてその改善が望まれていた。
本発明者らは、ゲル化剤や流動調製剤等として、その
用途に応じた薬剤の選択の幅を広げるとともに、より少
量の添加で所定の効果を発現し、しかも上記の従来のゲ
ル化剤のもつ問題点を解消し得る新規有用な有機性ゲル
化剤を開発すべく鋭意検討を進めた結果、特定の構造を
有するモノアセタールが、所望の効果を奏することを見
い出し、斯かる知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る有機性ゲル化剤は、一般式(I)又は一
般式(II)で表されるモノアセタール又はそれらの混合
物からなることを特徴とする。
[式中、Rは−COOR1又は−CONR2R3を表わす。R1は、ア
ルキル(炭素数1〜40)、シクロアルキル(炭素数5〜
10)、フッ素等のハロゲン置換アルキル(炭素数1〜3
0)、アルケニル(炭素数3〜40)、アルキニル、アル
カジエニル(炭素数4〜40)、アルカポリエニル(ポリ
=3〜6)、アリール、アラルキル(炭素数4〜40)、
ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレンアルキル
(炭素数1〜40)エーテル、ポリ(重合度=1〜100)
オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜40)フェニルエ
ーテル、ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレンア
ルキル(炭素数1〜20)エステル、ポリ(重合度=1〜
80)オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜30)アミ
ド、ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレン安息香
酸エステル、ポリエステル(Mn=200〜10万)、脂肪酸
又は脂環式第三級アミンのポリ(重合度=1〜100)ア
ルキレン付加体を表わす。R2、R3は、同一又は異なっ
て、水素原子又はR1を表わす。nは1〜3を表わし、p
は0又は1である。] [式中、R、n,pは一般式(I)と同じである。] 上記各一般式におけるR1として、より具体的には、ア
ルキル(炭素数1〜40)、シクロアルキル(炭素数5〜
10)、フッ素等のハロゲン置換アルキル(炭素数1〜3
0)、アルケニル(炭素数3〜40)、アルキニル、アル
カジエニル(炭素数4〜40)、アルカポリエニル(ポリ
=3〜6)、アリール、アラルキル(炭素数4〜40)、
ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレンアルキル
(炭素数1〜40)エーテル、ポリ(重合度=1〜100)
オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜40)、フェニル
エーテル、ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレン
アルキル(炭素数1〜20)エステル、ポリ(重合度=1
〜80)オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜30)アミ
ド、ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレン安息香
酸エステル、ポリエステル(Mn=200〜10万)、脂肪族
又は脂環式第三級アミンのポリ(重合度=1〜100)ア
ルキレン付加体のアルコール残基等が例示される。ここ
で、オキシアルキレンとしては、エチレンオキサイド
(以下「EO」と略称する。)、プロピレンオキサイド
(以下「PO」と略称する。)又はそれらの共付加体が例
示され、なかでもEO付加体、EO−PO共付加体が好まし
い。
又、R2、R3としては、水素原子、前記R1に明示された
各基が挙げられる。
一般式(I)又は(II)において、芳香核に置換する
基の位置はo位、m位、p位のいずれでもよいが、なか
でもp位が好ましい。
R1、R2又はR3の炭素数が大きくなるに従って、ゲル化
剤の融点は低下する傾向が認められ、このことにより低
温で溶解性の良好な使用し易いゲル化剤となるばかりで
なく、このゲル化剤を配合して調製したゲル状物を適宜
選択された他の成分と共に練り込むと滑らかなペースト
となり、シーディングの発生がより効果的に抑制され
る。又、ポリオキシアルキレン基を有するモノアセター
ルは、特に水系媒体のゲル化剤としてより効果的であ
り、アミド結合を含む置換基を有するモノアセタールを
適用することにより、硬いゲルを得ることができる。
これらのモノアセタールは、例えば、次のようにして
合成される。即ち、 (1)ホルミル安息香酸メチルとメタノールとを酸性触
媒の存在下に反応してホルミル安息香酸メチルのジメチ
ルアセタールを得る。
(2)次に、所定のアルコールとのエステル交換反応又
は所定のアミンとのアミド化反応によりホルミル安息香
酸エステル又はアミドのジメチルアセタール(A)を得
る。
(3)更に、上記(A)1モル程度と多価アルコール
(ソルビトール、キシリトール)1モル程度とを酸性触
媒の存在下で縮合反応せしめて目的とするモノアセター
ルを高収率、高選択率で得る。
かくして得られたモノアセタールは、従来公知の対象
物である流出油、有機溶剤、接着剤、塗料、香料、化粧
料、医薬品、医薬部外品、高分子等の外、特に水、各種
水溶液等の水系媒体のゲル化剤として有用である。又、
このものは揺変剤としての機能をも有しているため、FR
Pや塗料、インキ、接着剤等の流動性調整剤、粘度調整
剤、タレ防止剤として好適である。更に、水上や水中の
油分を吸着する効果をもたらす油水分離剤、凝集剤等と
して機能し、固形芳香剤、水処理剤、流出油の固化・回
収、土木・建材、潤滑油、防錆剤、農薬、固形燃料、糊
等の従来のジアセタールがゲル化剤として用いられてき
た分野において同様に適用される。
当該モノアセタールの適用量は、その用途に応じて適
宜選択することができるが、一般的には、ゲル化対象物
に対して20重量%以下、好ましくは5重量%以下で用い
られる。
又、適用するに際し、必要に応じて適当な溶剤を用い
てもよい。
本発明に係るモノアセタールは、各種の流動性物質の
ゲル化剤として機能するとともに、高密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、ポリブタジエン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリジエン樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート等のポリエステル、ポリアミド、AS、ABS、ポリ
スチレン、アクリル系樹脂等の核剤又は帯電防止等の樹
脂改質剤として有用な化合物である。例えば、ポリプロ
ピレンに対し、本発明に係るモノアセタールを核剤とし
て0.05〜3phr程度適用した場合には、当該樹脂の透明性
の改良、成形温度の低減に効果的である。更に、ポリオ
キシアルキレン鎖を有する化合物は、成形樹脂の帯電防
止や防曇効果を有しており、ハロゲン置換アルキル鎖を
有する化合物は、成形樹脂に、防汚性を付与する等の特
徴と備えるものである。
[実施例] 以下に実施例を掲げ、本発明を詳しく説明する。
製造例1 撹拌機、デカンター及び温度計を備えた14ツ口フ
ラスコにp−ホルミル安息香酸ミリスチル69.2g(0.2モ
ル)、ソルビトール36.4g(0.2モル)、シクロヘキサン
200ml、メタノール80ml及びm−トルエンスルホン酸1.2
gを仕込み、加温して還流下にメタノール及び生成水を
系外に抜き出しながら4.5時間反応した。液体クロマト
グラフィーにより分析した結果、選択率95%、反応率85
%で目的とする2,4−ミリスチルオキシカルボニルベン
ザールソルビトール62.5gを得た。
実施例1 夫々の試験管中にゲル化対象物である水、ジオクチル
フタレート(以下「DOP」と略称する。)、メタノール
及びケロシン10gを入れ、これにゲル化剤として製造例
1で得たモノアセタールを0.2g添加して、100〜150℃の
オイル浴で加熱溶解した後、10分間水で冷却した。この
ときの系の流動性を有無を試験管倒置法により判定し
た。その結果、いずれのゲル対象物においても流動性が
認められなかった。
実施例2 一般式(I)における置換基Rが−COOR1[R1=ブト
キシエチル]であるモノアセタールを実施例1に準じて
添加し、系の流動性の有無を評価した。その結果、いず
れのゲル対象物においても流動性が認められなかった。
実施例3 一般式(I)における置換基Rが−COOR1[R1=ベヘ
ニル(EO)20]であるモノアセタールを実施例1に準じ
て添加し、系の流動性の有無を評価した。その結果、い
ずれのゲル対象物においても流動性が認められなかっ
た。
実施例4 一般式(II)における置換基Rが−COOR1[R1=ステ
アリル]であるモノアセタールを実施例1に準じて添加
し、系の流動性の有無を評価した。その結果、いずれの
ゲル対象物においても流動性が認められなかった。
実施例5 一般式(II)における置換基Rが−COOR1[R1=ベヘ
ニル(EO)20]であるモノアセタールを実施例1に準じ
て添加し、系の流動性の有無を評価した。その結果、い
ずれのゲル対象物においても流動性が認められなかっ
た。
実施例6 一般式(II)における置換基Rが −CONR2R3[R2=R3=オクチル]であるモノアセタール
を実施例1に準じて添加し、系の流動性の有無を評価し
た。その結果、いずれのゲル対象物においても流動性が
認められなかった。
比較例1 本発明に係るモノアセタールに代えて、DBSを実施例
1に準じて添加し、系の流動性の有無を判定した。その
結果、DOPはゲル化したものの、水、メタノール及びケ
ロシンは充分ゲル化せず、当該系には流動性が認められ
た。
[発明の効果] 本発明に係るモノアセタールは、少量の添加により優
れた性能を有する新規有用な有機性ゲル化剤である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)又は一般式(II)で表される
    モノアセタール又はそれらの混合物からなることを特徴
    とする有機性ゲル化剤。 [式中、Rは−COOR1又は−CONR2R3を表わす。R1は、ア
    ルキル(炭素数1〜40)、シクロアルキル(炭素数5〜
    10)、フッ素等のハロゲン置換アルキル(炭素数1〜3
    0)、アルケニル(炭素数3〜40)、アルキニル、アル
    カジエニル(炭素数4〜40)、アルカポリエニル(ポリ
    =3〜6)、アリール、アラルキル(炭素数4〜40)、
    ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレンアルキル
    (炭素数1〜40)エーテル、ポリ(重合度=1〜100)
    オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜40)フェニルエ
    ーテル、ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレンア
    ルキル(炭素数1〜20)エステル、ポリ(重合度=1〜
    80)オキシアルキレンアルキル(炭素数1〜30)アミ
    ド、ポリ(重合度=1〜100)オキシアルキレン安息香
    酸エステル、ポリエステル(Mn=200〜10万)、脂肪酸
    又は脂環式第三級アミンのポリ(重合度=1〜100)ア
    ルキレン付加体を表わす。R2、R3は、同一又は異なっ
    て、水素原子又はR1を表わす。nは1〜3を表わし、p
    は0又は1である。] [式中、R、n,pは一般式(I)と同じである。]
JP8683890A 1990-03-30 1990-03-30 新規な有機性ゲル化剤 Expired - Fee Related JP2826160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8683890A JP2826160B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 新規な有機性ゲル化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8683890A JP2826160B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 新規な有機性ゲル化剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03281684A JPH03281684A (ja) 1991-12-12
JP2826160B2 true JP2826160B2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=13897954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8683890A Expired - Fee Related JP2826160B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 新規な有機性ゲル化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2826160B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5688440A (en) * 1995-10-26 1997-11-18 Baylor University Organic gellation agents
CA2273097A1 (en) * 1996-11-28 1998-06-04 New Japan Chemical Co., Ltd. Sugar compounds, gelling agents, gelling agent compositions, processes for the preparation of them, and gel compositions
CN105348252A (zh) * 2015-10-19 2016-02-24 江西科技师范大学 一种木糖醇单缩醛的酯类衍生物及其制备方法和用途
CN105348253A (zh) * 2015-10-19 2016-02-24 江西科技师范大学 一种木糖醇单缩醛的酰胺类衍生物及其制备方法和用途

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03281684A (ja) 1991-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4069158A (en) Fire extinguishing compositions
BR112020009418B1 (pt) Processo para a síntese de sais de ácido sulfônico orgânico de ésteres de aminoácido, e, sal de ácido sulfônico orgânico de um éster de aminoácido
EP2404950A1 (de) Neuartige polyestermodifizierte Organopolysiloxane
JP2826160B2 (ja) 新規な有機性ゲル化剤
JP2000256303A (ja) 液状有機媒体のゲル化又は固化剤
US3598850A (en) Ferrocene polyglycols
Overberger et al. Conformational effects and cooperative interactions in poly [5 (6)-vinylbenzimidazole]-catalyzed solvolyses of anionic, long-chain substrates
Daines et al. Linear and macrocyclic water soluble polyacylhydrazones and their utilisation in coatings
CN1043892C (zh) 聚酯化合物及含有该化合物有机胶凝剂
DE69018038D1 (de) Katalysatorträger für Olefinpolymerisation, Verfahren zu seiner Herstellung und damit erhaltener Katalysator.
JP2857194B2 (ja) 新規な有機性ゲル化剤
JP2799305B2 (ja) 弗素化化合物、その製造方法及びこれを含有する非水性媒体
JPH04112888A (ja) ジアセタール類の製造方法
JP3254725B2 (ja) 新しい有機性ゲル化剤
JP2911170B2 (ja) 非対称型ジアセタール改質剤
US4569798A (en) Amphoteric surface active monomers
JP2671389B2 (ja) ソルビトール化合物
JP2872320B2 (ja) 新規な有機性ゲル化剤
FR2520737A1 (fr) Nouveaux hydrazides utiles comme agents de durcissement latents des resines epoxydes, compositions de resine epoxyde durcissables les contenant et resines durcies en derivant
JPH05132461A (ja) 新規ピリジニウム塩化合物及び重合開始剤
JP2001300286A (ja) 分解性界面活性剤
KR102390771B1 (ko) 증점 안정제 및 그것을 사용한 증점 안정화 조성물
Kawabata et al. Assembly of functionalized calixarenes
JPH0368895B2 (ja)
JPH0615615B2 (ja) 含フッ素ポリシルエチレンシロキサン

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees