JP2825881B2 - 鮮度保持剤 - Google Patents
鮮度保持剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は野菜類、果物類、花卉類(以下青果物とい
う)の代謝生成ガスを、高湿度雰囲気下においても効率
良く除去出来る鮮度保持剤に関する。
う)の代謝生成ガスを、高湿度雰囲気下においても効率
良く除去出来る鮮度保持剤に関する。
「従来の技術」 青果物は、収穫後も生き続けており、輸送や保存に際
して、呼吸作用、蒸散作用を継続し、またその代謝によ
り追熟、老化を促進するホルモンであるエチレン等の代
謝生成ガスが発生する。そのため、青果物の鮮度を保持
するには、上記生理作用の抑制や、生成されたガスを除
去する必要がある。
して、呼吸作用、蒸散作用を継続し、またその代謝によ
り追熟、老化を促進するホルモンであるエチレン等の代
謝生成ガスが発生する。そのため、青果物の鮮度を保持
するには、上記生理作用の抑制や、生成されたガスを除
去する必要がある。
最近、エチレンガス等の代謝生成ガスを吸着、或いは
分解して除去する除去剤が開発、製品化され、現在多く
の種類の代謝生成ガス除去剤が市販されている。
分解して除去する除去剤が開発、製品化され、現在多く
の種類の代謝生成ガス除去剤が市販されている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、鮮度保持剤は、ポリエチレン袋等の密
封系内に、青果物とともに入れて使用されるので、青果
物の呼吸に伴なう水蒸気によって包装系内が容易に飽和
状態となり、除去剤表面にも凝集し吸着されガス除去能
力が大幅に低下していることが確認されている。
封系内に、青果物とともに入れて使用されるので、青果
物の呼吸に伴なう水蒸気によって包装系内が容易に飽和
状態となり、除去剤表面にも凝集し吸着されガス除去能
力が大幅に低下していることが確認されている。
例えば、活性炭系のエチレン除去剤では、相対湿度
(RH)が約80%を越えると、エチレンの除去能力が急速
に低下し、飽和状態では代謝生成ガスの除去能力が殆ど
なくなる。
(RH)が約80%を越えると、エチレンの除去能力が急速
に低下し、飽和状態では代謝生成ガスの除去能力が殆ど
なくなる。
しかし、雰囲気湿度がRH80%以下になると、青果物中
の水分の蒸散が促進され、鮮度が著しく低下する問題点
がある。
の水分の蒸散が促進され、鮮度が著しく低下する問題点
がある。
現在、代謝生成ガスを吸着、或いは分解して除去する
鮮度保持剤は多数市販されているが、雰囲気湿度が飽和
状態になっても、優れた代謝ガス除去機能を有する鮮度
保持剤は未だ実用化されていない。
鮮度保持剤は多数市販されているが、雰囲気湿度が飽和
状態になっても、優れた代謝ガス除去機能を有する鮮度
保持剤は未だ実用化されていない。
本発明は上記の事情に鑑み、雰囲気湿度が高くとも代
謝生成ガスを効率良く除去出来る鮮度保持剤を提供する
ことを目的とする。
謝生成ガスを効率良く除去出来る鮮度保持剤を提供する
ことを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため本発明の鮮度保持剤は青果
物の代謝生成ガス除去剤表面に撥水処理を施して水滴付
着を防止する層を形成させることによってなる。
物の代謝生成ガス除去剤表面に撥水処理を施して水滴付
着を防止する層を形成させることによってなる。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明に用いる代謝生成ガス除去剤は、エチレン、ア
ルデヒド等の代謝生成ガスを吸着あるいは分解するもの
であり、ハロゲン化銀、ハロゲン化アルミニウム、臭化
カリ、臭化鉄、臭化コバルト、塩化パラジウム、過マン
ガン酸カリの少なくとも一種を担持せしめた活性炭ある
いは、臭素を吸着させた4〜6Åのミクロン孔を有する
炭素質分子篩からなり、活性炭及び炭素質分子篩によっ
て代謝生成ガスを物理吸着し、さらに上記のハロゲン化
合物や、過マンガン酸カリによって化学分解を行う。
ルデヒド等の代謝生成ガスを吸着あるいは分解するもの
であり、ハロゲン化銀、ハロゲン化アルミニウム、臭化
カリ、臭化鉄、臭化コバルト、塩化パラジウム、過マン
ガン酸カリの少なくとも一種を担持せしめた活性炭ある
いは、臭素を吸着させた4〜6Åのミクロン孔を有する
炭素質分子篩からなり、活性炭及び炭素質分子篩によっ
て代謝生成ガスを物理吸着し、さらに上記のハロゲン化
合物や、過マンガン酸カリによって化学分解を行う。
本発明に用いられるハロゲン化銀は、たとえば塩化
銀、臭化銀、ヨウ化銀および塩化銀などであり、ハロゲ
ン化アルミニウムは、たとえば塩化アルミニウム、フッ
化アルミニウム、臭化アルミニウムおよびヨウ化アルミ
ニウムなどである。
銀、臭化銀、ヨウ化銀および塩化銀などであり、ハロゲ
ン化アルミニウムは、たとえば塩化アルミニウム、フッ
化アルミニウム、臭化アルミニウムおよびヨウ化アルミ
ニウムなどである。
本発明に係る撥水処理は炭素数4〜20のポリフルオロ
アルキル基含有化合物、あるいは重合体からなる撥水剤
により、代謝生成ガス除去剤の表面に浸漬、噴霧等の処
理により水滴付着の防止層を形成する処理である。
アルキル基含有化合物、あるいは重合体からなる撥水剤
により、代謝生成ガス除去剤の表面に浸漬、噴霧等の処
理により水滴付着の防止層を形成する処理である。
炭素数3以下のポリフルオロアルキル基含有化合物、
あるいは重合体では溶媒の種類が増やせるが、撥水性が
低くなる。
あるいは重合体では溶媒の種類が増やせるが、撥水性が
低くなる。
また逆に、炭素数21以上のポリフルオロアルキル基含
有化合物あるいは重合体では、溶媒に対する溶解度が低
下する上、撥水性が増加しない。
有化合物あるいは重合体では、溶媒に対する溶解度が低
下する上、撥水性が増加しない。
炭素数4〜20のポリフルオロアルキル基含有化合物の
例としては、特願昭63−109190、特願昭63−114537にあ
る含フッ素リン酸チタネートコーティング剤、あるいは
含フッ素シラン化合物があげられる。含フッ素リン酸チ
タネートコーティング剤の一般式の例として〔1〕を示
す。
例としては、特願昭63−109190、特願昭63−114537にあ
る含フッ素リン酸チタネートコーティング剤、あるいは
含フッ素シラン化合物があげられる。含フッ素リン酸チ
タネートコーティング剤の一般式の例として〔1〕を示
す。
〔式中、Rは式CaF2a+1−Q−で示されるポリフルオロ
アルキル基を表わし、aは4〜20の整数であり、−Q−
はポリフルオロ基、CaF2a+1と酸素をつなぐ連結基で次
にあげるものから選ばれる1つである。
アルキル基を表わし、aは4〜20の整数であり、−Q−
はポリフルオロ基、CaF2a+1と酸素をつなぐ連結基で次
にあげるものから選ばれる1つである。
(ただし、bは1〜10の整数、R′は炭素数1〜6の低
級アルキル基または水素を表わす。)mは1〜3の整数
を表わし、Aは炭素数1〜12のアルキル基を表わす。〕 また炭素数4〜20のポリフルオロアルキル基含有化合
物の含フッ素シラン化合物の一般式例としては、 CF3(CF2)4CONH(CH2)3Si(OCH3)3, CF3(CF2)bCONH(CH2)3Si(COH3)3, (CF3)2CF(CF2)5CONH(CH2)3Si(OCH3)3, CF3(CF2)7SO2NPr(CH2)3Si(COH3)3, (CF3)2CF(CF2)8SO2NPr(CH2)3Si(COH3)3 などがあげられる。
級アルキル基または水素を表わす。)mは1〜3の整数
を表わし、Aは炭素数1〜12のアルキル基を表わす。〕 また炭素数4〜20のポリフルオロアルキル基含有化合
物の含フッ素シラン化合物の一般式例としては、 CF3(CF2)4CONH(CH2)3Si(OCH3)3, CF3(CF2)bCONH(CH2)3Si(COH3)3, (CF3)2CF(CF2)5CONH(CH2)3Si(OCH3)3, CF3(CF2)7SO2NPr(CH2)3Si(COH3)3, (CF3)2CF(CF2)8SO2NPr(CH2)3Si(COH3)3 などがあげられる。
次に炭素数4〜20のポリフルオロアルキル基含有重合
体の例として次に示すようなポリフルオロアルキル基含
有のアクリル(メタクリル)酸エステルの重合体があげ
られる。
体の例として次に示すようなポリフルオロアルキル基含
有のアクリル(メタクリル)酸エステルの重合体があげ
られる。
CF3(CF2)7CH2CH2OCOCH=CH2, (CF3)2CF(CF2)10(CH2)3OCOCH=CH2, (CF3)2CF(CF2)5(CH2)2OCOCH=CH2, CF3(CF2)7(CH2)4OCOCH=CH2, (CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2, CF3(CF2)4CH2OCOC(CH3)=CH2, (CF3)2CF(CF2)8(CH2)3OCOC(CH3)=CH2, CF3(CF2)6(CH2)2OCOC(CH3)=CH2, CF3(CF2)7SO2N(C3H7)(CH2)2OCOCH(CH3)=C
H2, 上記の撥水剤はすべて、無溶媒化、あるいは溶媒存在
下において代謝生成ガス除去剤の表面に付着あるいは吸
収し、防水層を形成できる。溶媒としてはトリフロロト
リクロロエタン(フロン113)、ジクロロテトラクロル
エタン(フロン112)、ベンゾトリフロライドのフッ素
系溶媒や、あるいはそれらの混合物、またはトルエン、
ベンゼン等の有機溶媒などがあげられるが、機能的には
フッ素系溶媒が好ましい。
H2, 上記の撥水剤はすべて、無溶媒化、あるいは溶媒存在
下において代謝生成ガス除去剤の表面に付着あるいは吸
収し、防水層を形成できる。溶媒としてはトリフロロト
リクロロエタン(フロン113)、ジクロロテトラクロル
エタン(フロン112)、ベンゾトリフロライドのフッ素
系溶媒や、あるいはそれらの混合物、またはトルエン、
ベンゼン等の有機溶媒などがあげられるが、機能的には
フッ素系溶媒が好ましい。
本発明の撥水処理の方法としては、特に限定されるこ
となく、周知ないし公知の各種の方法が採用可能であ
る。例えば、浸漬、噴霧、塗布の如き被覆加工の既知の
方法により、代謝生成ガス除去剤の表面に付着させ、あ
るいは吸収させ、乾燥するなどの方法による施工が挙げ
られる。
となく、周知ないし公知の各種の方法が採用可能であ
る。例えば、浸漬、噴霧、塗布の如き被覆加工の既知の
方法により、代謝生成ガス除去剤の表面に付着させ、あ
るいは吸収させ、乾燥するなどの方法による施工が挙げ
られる。
本発明において、代謝生成ガス除去剤と撥水剤との使
用割合は、それぞれ使用する除去剤、撥水剤の種類によ
って異なるが、除去剤100重量部に対して撥水剤が0.1〜
10重量部の範囲が適当である。撥水剤の量が0.1重量部
未満では撥水効果がなく10重量部を越えると、ガス除去
能力が低下してしまう。
用割合は、それぞれ使用する除去剤、撥水剤の種類によ
って異なるが、除去剤100重量部に対して撥水剤が0.1〜
10重量部の範囲が適当である。撥水剤の量が0.1重量部
未満では撥水効果がなく10重量部を越えると、ガス除去
能力が低下してしまう。
本発明に係る鮮度保持剤はすべての青果物に効果的に
適用することができるが、特にリンゴ、ブドウ、メロ
ン、ナシ、モモ、キウイ、ウメ、カボス、サクランボ、
バナナ等の果物類、タケノコ、マツタケ、アスパラガ
ス、ブロッコリー等の野菜類、カスミ草、トルコキキョ
ウ、スイートピー、ガーベラ等の花卉類に好適である。
適用することができるが、特にリンゴ、ブドウ、メロ
ン、ナシ、モモ、キウイ、ウメ、カボス、サクランボ、
バナナ等の果物類、タケノコ、マツタケ、アスパラガ
ス、ブロッコリー等の野菜類、カスミ草、トルコキキョ
ウ、スイートピー、ガーベラ等の花卉類に好適である。
「作用」 本発明の鮮度保持剤は上記の構成となっているので、
包装系内の結露に伴うガス除去能力の低下が防止され
る。
包装系内の結露に伴うガス除去能力の低下が防止され
る。
「実施例」 以下実施例、比較例を示して、本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
実施例1 市販のエチレン吸着剤である臭素化炭素質分子篩(商
品名;モルシーボン、武田薬品工業株式会社社製)を、
含フッ素リン酸チタネート の0.2wt%フロン113溶液に3分間浸漬した後、120℃で1
5分間乾燥して作製した鮮度保持剤(含フッ素リン酸チ
タネート付着率3%)を試験に供した。
品名;モルシーボン、武田薬品工業株式会社社製)を、
含フッ素リン酸チタネート の0.2wt%フロン113溶液に3分間浸漬した後、120℃で1
5分間乾燥して作製した鮮度保持剤(含フッ素リン酸チ
タネート付着率3%)を試験に供した。
比較例1 実施例1に用いた臭素化炭素質分子篩(モルシーボ
ン)を撥水処理しないで、そのまま試験に供給した。
ン)を撥水処理しないで、そのまま試験に供給した。
試験方法は、相対湿度100%に調整した70mlの2つの
フラスコ内に上記鮮度保持剤、除去剤をそれぞれ1g入れ
て密栓した後、エチレンの標準ガスを7ml注入し、フラ
スコ内のエチレン濃度の経時変化をガスクロマトグラフ
ィー(GC)で測定した。結果第1表に示す。
フラスコ内に上記鮮度保持剤、除去剤をそれぞれ1g入れ
て密栓した後、エチレンの標準ガスを7ml注入し、フラ
スコ内のエチレン濃度の経時変化をガスクロマトグラフ
ィー(GC)で測定した。結果第1表に示す。
第1表から明らかなように、本発明の鮮度保持剤は、
相対湿度100%の雰囲気下においてもエチレンガスの吸
着能力は維持される。
相対湿度100%の雰囲気下においてもエチレンガスの吸
着能力は維持される。
実施例2 粒状活性炭に100wt%の臭化コバルトを担持させた
後、含フッ素リン酸チタネート の0.2wt%フロン113溶液に5分間浸漬した後、120℃で1
5分間乾燥して作製した鮮度保持剤(含フッ素リン酸チ
タネート付着率3%)を試験に供した。
後、含フッ素リン酸チタネート の0.2wt%フロン113溶液に5分間浸漬した後、120℃で1
5分間乾燥して作製した鮮度保持剤(含フッ素リン酸チ
タネート付着率3%)を試験に供した。
比較例2 実施例2に用いた臭化コバルト担持の粒状活性炭を撥
水処理しないで、そのまま試験に供給した。試験方法
は、相対湿度100%に調整した700mlの2つのフラスコ内
に上記鮮度保持剤、除去剤をそれぞれ1g入れて密栓した
後、アセトアルデヒドの標準ガスを7ml注入し、フラス
コ内のアセトアルデヒドの経時変化をGCによって測定し
た。結果を第2表に示す。
水処理しないで、そのまま試験に供給した。試験方法
は、相対湿度100%に調整した700mlの2つのフラスコ内
に上記鮮度保持剤、除去剤をそれぞれ1g入れて密栓した
後、アセトアルデヒドの標準ガスを7ml注入し、フラス
コ内のアセトアルデヒドの経時変化をGCによって測定し
た。結果を第2表に示す。
第2表より明らかなように、本発明の鮮度保持剤は、
RH100%の雰囲気下においてもアセトアルデヒドの除去
能力を保持する。
RH100%の雰囲気下においてもアセトアルデヒドの除去
能力を保持する。
実施例3 実施例1で作製した鮮度保持剤120gを不織布袋に入
れ、収穫直後のウメ(白加賀)30個とともに、厚さ0.03
mmのポリエチレン袋に入れて密封し、20℃の暗所に7日
間保存し、ウメの黄化、褐変した個数、袋内のエチレン
ガス量を測定した。
れ、収穫直後のウメ(白加賀)30個とともに、厚さ0.03
mmのポリエチレン袋に入れて密封し、20℃の暗所に7日
間保存し、ウメの黄化、褐変した個数、袋内のエチレン
ガス量を測定した。
比較例3 比較例1で使用した除去剤を用いた以外は実施例3と
同じ条件で保存試験を行った。結果を第3表に示す。
同じ条件で保存試験を行った。結果を第3表に示す。
第3表より明らかなように、本発明の鮮度保持剤によ
って、エチレンガスを効率よく除去したため、ウメの保
存状態も良好であった。
って、エチレンガスを効率よく除去したため、ウメの保
存状態も良好であった。
実施例4 市販の塩化パラジウム担持活性炭(商品名;フレッシ
ュキープE、クラレケミカル株式会社製)をフルオロア
クリレート(商品名:FA−8、昭和電工株式会社製)の1
0wt%ベンゼン溶液に3分間浸漬した後、ベンジルパー
オキサイドで重合し、60℃で15分間乾燥して作製した鮮
度保持剤(フルオロアクリレート付着率2%)20gを不
織布袋に入れ、収穫直後のカスミ草50本と共に発泡スチ
ロール箱に入れて密閉し、20℃で3日間静置した後、花
の褐色変化を観察するとともに、エチレンガス濃度をGC
によって測定した。
ュキープE、クラレケミカル株式会社製)をフルオロア
クリレート(商品名:FA−8、昭和電工株式会社製)の1
0wt%ベンゼン溶液に3分間浸漬した後、ベンジルパー
オキサイドで重合し、60℃で15分間乾燥して作製した鮮
度保持剤(フルオロアクリレート付着率2%)20gを不
織布袋に入れ、収穫直後のカスミ草50本と共に発泡スチ
ロール箱に入れて密閉し、20℃で3日間静置した後、花
の褐色変化を観察するとともに、エチレンガス濃度をGC
によって測定した。
比較例4 塩化パラジウム担持活性炭を、撥水処理しないで使用
した以外は、実施例4と同じ条件で、保存試験を行っ
た。結果を第4表に示す。
した以外は、実施例4と同じ条件で、保存試験を行っ
た。結果を第4表に示す。
第4表より明らかなように、本発明の鮮度保持剤によ
ってエチレンガスを効率良く除去したため、カスミ草の
保存状態も良好であった。
ってエチレンガスを効率良く除去したため、カスミ草の
保存状態も良好であった。
「発明の効果」 以上述べたように、本発明に係る鮮度保持剤は、呼吸
作用に伴う蒸散作用によって包装系内の湿度が高くな
り、結露が生じるような状態になっても、代謝生成がス
を効率良く除去する機能を保持するので、青果物の輸送
・保存中の鮮度低下が抑制され、ロスが減少する等、こ
れらの流通に寄与する経済効果は極めて大きい。
作用に伴う蒸散作用によって包装系内の湿度が高くな
り、結露が生じるような状態になっても、代謝生成がス
を効率良く除去する機能を保持するので、青果物の輸送
・保存中の鮮度低下が抑制され、ロスが減少する等、こ
れらの流通に寄与する経済効果は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−20149(JP,A) 特開 昭54−70457(JP,A) 実開 平1−84586(JP,U) 実開 昭58−158685(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 3/00 A23B 7/157 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】青果物の代謝生成ガス除去剤に、撥水処理
を施してなることを特徴とする鮮度保持剤。 - 【請求項2】代謝生成ガス除去剤が、ハロゲン化銀、ハ
ロゲン化アルミニウム、臭化カリ、臭化鉄、臭化コバル
ト、塩化パラジウム、過マンガン酸カリの少なくとも一
種を担持せしめた活性炭、あるいは臭素を吸着させた4
〜6Åのミクロン孔を有する炭素質分子篩からなること
を特徴とする請求項(1)記載の鮮度保持剤。 - 【請求項3】撥水処理が炭素数4〜20のポリフルオロア
ルキル基含有化合物あるいは重合体からなる撥水剤によ
り、代謝生成ガス除去剤表面に水滴付着を防止する層を
形成させる請求項(1)または(2)記載の鮮度保持
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29058589A JP2825881B2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | 鮮度保持剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29058589A JP2825881B2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | 鮮度保持剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03151304A JPH03151304A (ja) | 1991-06-27 |
JP2825881B2 true JP2825881B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=17757924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29058589A Expired - Fee Related JP2825881B2 (ja) | 1989-11-08 | 1989-11-08 | 鮮度保持剤 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2825881B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2016150335A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 門上 洋一 | 植物の鮮度保持触媒の製造方法 |
FR3073367B1 (fr) * | 2017-11-15 | 2021-08-13 | Xeda International | Procede et ensemble de traitement de l'atmosphere d'un stockage de produits vegetaux a haute humidite relative |
-
1989
- 1989-11-08 JP JP29058589A patent/JP2825881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH03151304A (ja) | 1991-06-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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