JP2825688B2 - 印刷機紙積み台 - Google Patents

印刷機紙積み台

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JP2825688B2
JP2825688B2 JP3165870A JP16587091A JP2825688B2 JP 2825688 B2 JP2825688 B2 JP 2825688B2 JP 3165870 A JP3165870 A JP 3165870A JP 16587091 A JP16587091 A JP 16587091A JP 2825688 B2 JP2825688 B2 JP 2825688B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷機の紙積み台に関
し、特に紙積み台の昇降制御に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷機紙積み台の概略を図13Aに
基づいて説明する。多数の枚葉紙が重畳されて構成され
る枚葉紙束2は積み台4に積載されている。そして、こ
の枚葉紙束2の最上部から順次、枚葉紙が一枚づつ印刷
工程に搬送され、所定の印刷処理が施される。
【0003】この枚葉紙の搬送動作は具体的には次のよ
うにして行われる。まず、図に示すように、枚葉紙束2
の上側端部近辺には吹出しノズル6が設けられており、
枚葉紙束2に向けてエアーが噴出されている。このエア
ーの吹きつけにより、枚葉紙束2上部の数枚から数十枚
の枚葉紙が浮上し、枚葉紙束2から分離して分離枚葉紙
10が形成される。このようにエアー噴出によって分離枚
葉紙10を形成するのは、静電気等による付着を防止し、
確実に一枚の枚葉紙のみを吸着して印刷工程に搬送、給
紙する為である。
【0004】尚、吹出しノズル6の上部にはシートセパ
レート12が取り付けられており、このシートセパレート
12に分離枚葉紙10の最上の枚葉紙が接する。これによ
り、枚葉紙が必要以上に浮き上がることを防止し、最上
の枚葉紙を一定の位置に保持している。分離枚葉紙10の
上部近辺には、図に示すように吸着フット14が位置して
いる。この吸着フット14はまず、矢印92方向に下降し、
分離枚葉紙10の最上の枚葉紙を吸着して保持する。そし
て、矢印91方向に上昇した後、矢印93方向に移動し、枚
葉紙を印刷工程へ搬送する。
【0005】枚葉紙が順次、搬送され給紙されると、こ
れに伴って枚葉紙束2も減少し、分離枚葉紙10の最上枚
葉紙がシートセパレート12に達しない状態に至る。これ
では吸着フット14が枚葉紙を適正に吸着、搬送すること
ができなくなる。この為、枚葉紙束2が積載された積み
台4を矢印91方向に上昇させ、吸着フット14の吸着不良
を防止する。
【0006】この積み台4の上昇に関する構造として特
開平2-33036がある。この発明の概略を図13Bを用いて
説明する。枚葉紙束2の上端部78近傍には下限センサ70
と上限センサ71とが設けられている。枚葉紙の給紙に伴
い枚葉紙束2が減少し、その上端部78が下限センサ70に
達したとき、積み台4は矢印91方向に上昇を開始する。
そして、上端部78が上限センサ71に至ると積み台4の上
昇は停止される。以上のように、枚葉紙の減少に応じて
積み台4を移動させ、吸着不良を防止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の印刷機紙積
み台には以下のような問題があった。まず、図13Bに示
す構造においては、枚葉紙束2の上端部78が下限センサ
70の位置まで減少しない限り積み台4の高さ調整は行わ
れない。すなわち、上限センサ71から下限センサ70まで
の範囲内で、給紙により分離枚葉紙10の枚数が減少し、
吸着フット14が最上の枚葉紙を吸着することができずに
生じる吸着不良を有効に防止することができないという
問題があった。
【0008】又、最上の枚葉紙が所定高さに位置してい
たとしても、分離枚葉紙10における各枚葉紙の間隔が静
電気等による影響を受けないよう、適度に分離している
必要がある。ところが図13Bに示す構造においては、こ
の分離枚葉紙10における分離状態については一切考慮せ
ずに積み台4の上昇が行われている。この為、二枚給紙
等の給紙不良が生じ、安定した給紙作業を行うことがで
きないという問題があった。
【0009】更に、従来の印刷機紙積み台には次のよう
な問題があった。枚葉紙には種々の紙厚みのものが用意
されており、この紙厚みに応じて枚葉紙一枚あたりの質
量も異なる。このような質量の相違により、エアーが吹
きつけられた場合の浮き上がり高さにも違いが生じる。
つまり、紙厚みが比較的厚く重い場合はあまり浮き上が
らないのに対し、紙厚みが薄く軽い場合は高く浮き上が
る。
【0010】この為、枚葉紙束2の紙面高さ20(図13
A)を、紙厚みに応じて予め異なる初期基準位置に設定
する必要がある。紙厚みと初期基準位置の関係を図12に
示す。図12Aに示す枚葉紙束2の紙面高さ20は初期基準
位置K1に設定されており、分離枚葉紙10の最上枚葉紙は
シートセパレート12に接して適正な分離状態が形成され
ている。
【0011】これに対し、枚葉紙の紙厚みが比較的厚い
場合は図12Bに示すように紙面高さ20を初期基準高さK2
に設定する。すなわちこの場合、枚葉紙は比較的重く浮
き上がり難い為、紙面高さ20を高く設定しなければ分離
枚葉紙10の最上枚葉紙はシートセパレート12に達しない
からである。他方、枚葉紙の紙厚みが比較的薄い場合は
図12Cに示すように紙面高さ20を下げ、初期基準高さK3
に設定する。紙面高さ20を高い位置に設定すると、薄い
枚葉紙は浮き上がりすぎてシートセパレート12を越えて
飛出してしまう。
【0012】このような枚葉紙の紙厚みに応じた初期基
準高さの設定は、従来、給紙作業前に目視による確認を
行いつつ手作業によって行われていた。又、この初期基
準高さの設定の際には、分離枚葉紙10における枚葉紙の
間隔が最適な分離状態となるよう考慮しつつ設定調整を
行わなければならない。従って、給紙準備作業に手間を
要し、又、この目視による調整は熟練を必要とする為、
容易に初期基準高さを設定することができないという問
題があった。
【0013】そこで本発明は給紙により枚葉紙が減少し
ても常時、確実に枚葉紙の搬送、給紙を行うことがで
き、しかも枚葉紙の紙厚みに応じた初期基準位置を容易
に認識して設定することができる印刷機紙積み台を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る印刷機紙
積み台は、上昇信号又は下降信号に基づき、積み台を上
昇させ又は下降させる駆動装置、複数の枚葉紙の重畳に
よって構成され、積み台に積載される枚葉紙束、エアー
噴出により枚葉紙束の上部の枚葉紙を浮上させ分離させ
るエアー噴出部、分離した枚葉紙のうち、最上の枚葉紙
を印刷工程に搬送する搬送部、を備えた印刷機紙積み台
において、エアー噴出により分離した枚葉紙の、二以上
の異なる厚み側面部に照射光を照射し、厚み側面部から
の各反射光を受光してそれぞれ厚み受光信号を出力する
二以上の厚み検出器、二以上の厚み検出器からの各厚み
受光信号の差に基づいて枚葉紙の紙厚みを検知する紙厚
み検知手段、紙厚み検知手段が検知した枚葉紙の紙厚み
に基づき、最適分離状態値を決定する最適分離状態値決
定手段、エアー噴出により分離した枚葉紙の、厚み側面
部に照射光を照射し、厚み側面部からの反射光を受光し
て分離状態受光信号を出力する分離状態検出器、分離状
態受光信号と最適分離状態値とを取り込み、分離状態受
光信号と最適分離状態値とが常に等しくなるよう、駆動
装置に向けて上昇信号又は下降信号を出力する積み台調
整手段、を備えたことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に係る印刷機紙積み台においては、二
以上の厚み検出器が、エアー噴出により分離した枚葉紙
の、二以上の異なる厚み側面部に照射光を照射する。そ
して、この厚み側面部からの各反射光を受光してそれぞ
れ厚み受光信号を出力する。これら各厚み受光信号は紙
厚み検知手段に与えられ、受光信号の差に基づいて枚葉
紙の紙厚みが検知される。
【0016】ここで枚葉紙の紙厚みの相違、すなわち重
さの相違によって、エアー噴出源から枚葉紙の長さ方向
への浮き上がり高さは異なる。従って、二以上の厚み検
出器からの受光信号の差を求めることにより、容易かつ
正確に枚葉紙の紙厚みを認識することができる。そし
て、最適分離状態値決定手段は、枚葉紙の紙厚みに基づ
いて最適分離状態値を決定する。
【0017】更に請求項1に係る印刷機紙積み台におい
ては、分離状態検出器が、エアー噴出により分離した枚
葉紙の厚み側面部に照射光を照射し、厚み側面部からの
反射光を受光して分離状態受光信号を出力する。そし
て、積み台調整手段が分離状態受光信号と最適分離状態
値とを取り込み、分離状態受光信号と最適分離状態値と
が常に等しくなるよう、駆動装置に向けて上昇信号又は
下降信号を出力する。
【0018】従って、積み台の昇降により常時、分離状
態受光信号と最適分離状態値とが等しくなるように調整
される。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例に係る印刷機紙積み台を図
面に基づいて説明する。まず、図1に印刷機紙積み台の
全体構造を示す。多数の枚葉紙の重畳によって構成され
る枚葉紙束2は積み台4に積載されている。この積み台
4は駆動装置としてのホイストモータ8の駆動により、
チェーン16を介して自在に昇降するようになっている。
ホイストモータ8の昇降動作は無段変速機32が制御し、
この無段変速機32にはラインL3、L4、L5を通じて制御装
置31から各種の指令信号が送信される。
【0020】枚葉紙は、枚葉紙束2のうち最上のものか
ら順次、一枚づつ印刷工程に搬送され、印刷処理が施さ
れる。この搬送は、搬送部である吸着フット14が所定の
移動を行い、枚葉紙を吸着することによって行われる
(図13A参照)。又、静電気等による枚葉紙の付着を防
止する為、エアー噴出部としての吹出しノズル6からは
エアーが噴出され、上部の枚葉紙が浮き上がって分離枚
葉紙10が形成される(図13A参照)。尚、吹出しノズル
6の上部に設けられたシートセパレート12に最上の枚葉
紙が接することにより、枚葉紙の浮き上がり高さが規制
される(図13A参照)。
【0021】吹出しノズル6から噴出されるエアーは、
エアーホース60を通じて供給されている。そして、この
エアーホース60に設けられた比例流量制御弁61は、開閉
によってエアーを供給し又は停止する。尚、比例流量制
御弁61は制御装置31から送信される比例流弁開信号によ
って開閉を行う。
【0022】吸着フット14又はシートセパレート12近傍
には、図1に示すように厚み検出器である光電センサ2
1、22が設けられている。この光電センサ21、22は反射
型センサであり、吹出しノズル6によって浮上した分離
枚葉紙10の側面に照射光を照射する。この状態を図7A
に示す。光電センサからの照射光は検出領域M1、M2を形
成し、枚葉紙の厚み側面に反射して反射光を生じる。そ
して、この反射光は各光電センサ21、22にそれぞれ受光
され、受光信号がラインL1、L2を通じて制御装置31に取
り込まれる。検出領域M1、M2に多数の枚葉紙が位置して
いる場合は、反射光量も多くなり、受光量が増加するこ
とになる。
【0023】ここで制御装置31の詳細な構成を図2を用
いて説明する。制御装置31はROM41、CPU42、RA
M43を備えており、CPU42はROM41に格納されたプ
ログラムに従い各部を制御する。入力インターフェイス
44には増幅器48、49、A/Dコンバータ46、47が設けら
れたラインL1、L2、及びラインL6が接続されている。一
方、出力インターフェイス45にはD/Aコンバータ52が
設けられたラインL3、D/Aコンバータ50及び増幅器51
が設けられたラインL8、及びラインL4、L5、L7が接続さ
れている。ラインL3、L4、L5は、CPU42からの回転速
度設定信号、正回転信号及び逆回転信号を無段変速機32
へ送信する。この無段変速機32は図3に示すような構造
を備えており、ホイストモータ8の正逆回転方向及び回
転速度を制御する。なお、該無段変速機32の構造は、公
知であるので詳細な説明は省略する。
【0024】この印刷機紙積み台は、印刷工程への枚葉
紙の給紙作業を開始する以前に、給紙の準備動作を行
う。ROM41に格納されているプログラムの中、この準
備動作のフローチャートを図4、5に示す。初期信号の
入力により準備動作を開始し(ステップS2)、まず、光
電センサ21からの受光信号を取り込み測定値を得る(ス
テップS4)。そして、この測定値に基づき、図6に示す
ように枚葉紙束2の紙面高さ20を検出領域M1、M2の下限
位置に調整、設定する。
【0025】すなわち、測定値が「0」か否かを判別し
つつ(ステップS5、S7、S9)、正回転信号又は逆回転信
号を出力して低速で積み台4を矢印91又は92方向に昇降
させ(ステップS6、S8)、検出領域M1、M2の下限に枚葉
紙束2の紙面高さ20を位置させる。尚、この位置調整の
際には、吹出しノズル6からはエアーは噴出されず分離
枚葉紙10は形成されていない。
【0026】枚葉紙には、種々の印刷目的等に対応し得
るよう、各種の厚さのものが豊富に用意されている。上
述のステップS2からS7における位置設定が終了した後、
積み台4に積載されているこの枚葉紙の一枚あたりの紙
厚みを検知する。図4のステップS10から続けてこの検
知動作を説明する。CPU42は出力インターフェイス45
からラインL8を通じて比例流量制御弁61に向けて比例流
弁開信号を送信する(ステップS10、図1及び図2参
照)。比例流弁開信号の受信により比例流量制御弁61は
弁を開き、吹出しノズル6からエアーを噴出して枚葉紙
を浮上させ分離枚葉紙10を形成する。この状態を示すも
のが図7である。
【0027】ここで、枚葉紙の紙厚みが相違すれば一枚
あたりの重さが異なり、枚葉紙の紙厚みの相違に応じて
矢印94の長さ方向への浮き上がり高さに違いが生じる。
図7Aは比較的薄い枚葉紙の場合であり、各枚葉紙がエ
アー噴出源である吹出しノズル6から矢印94方向におい
て高く浮上している。
【0028】これに対し、図7Bは比較的厚い枚葉紙の
場合を示しており、枚葉紙の長さ方向への浮上高さは図
7Aに比べて低くなっている。このように枚葉紙の紙厚
みに比例して長さ方向への浮上高さが相違する為、検出
領域M1、M2内に各々位置する枚葉紙の枚数も異なる。す
なわち、光電センサ21、22からの受光信号の測定値の大
きさ、また両測定値の組合わせを検出すれば、枚葉紙の
紙厚みを認識することができる。
【0029】この為、ステップS12において光電センサ2
1、22からの受光信号を測定値として取り込み、これら
の出力電流を図8に示すデータテーブルと照合して紙厚
みを判別する(ステップS14)。このデータテーブルは
予めROM41に記憶されている。図8において、例えば
光電センサ21の受光量がAiで光電センサ22からの出力
がBjである場合、枚葉紙の紙厚みはCjiであると判
断する。
【0030】こうして枚葉紙の紙厚みが認識されると、
これと同時に、その枚葉紙の給紙作業中における分離枚
葉紙10の最適な分離状態、枚葉紙束2の最適な紙面高さ
20が併せて判別される。この最適な分離状態、最適な紙
面高さ20とは次のようなものである。吸着フット14が枚
葉紙を吸着し、順次、適正に印刷工程に搬送する為に
は、分離枚葉紙10の最上の枚葉紙がシートセパレート12
に接して位置しており、かつ、分離枚葉紙10の各枚葉紙
が適度な間隔をもって分離していることが必要である。
最上の枚葉紙がシートセパレート12に達していなければ
吸着フット14による吸着が行われず、又、分離枚葉紙10
の各枚葉紙が接近していれば静電気等により複数枚が搬
送されて給紙不良を生じてしまうからである。
【0031】ところで、枚葉紙の紙厚みによって一枚あ
たりの質量は異なり、エアーが吹きつけられた場合の浮
き上がり高さにも違いが生じる。つまり、紙厚みが比較
的厚く重い場合はあまり浮き上がらないのに対し、紙厚
みが薄く軽い場合は高く浮き上がる。この為、紙厚みに
応じて紙面高さ20を異なる高さに調整し、最適の分離状
態を作り出す必要がある。
【0032】すなわち、最適の紙面高さ、最適の分離状
態は、具体的には図12に示すようになる。紙厚みが厚い
場合は浮き上がりにくいので、紙面高さ20を高くする必
要がある(図12B参照)。これに対し、紙厚みが薄い場
合は浮き上がりやすいので、紙面高さ20が高いと、シー
トセパレート12近傍で枚葉紙が重なってしまい分離しな
い。したがって、紙厚みが薄い場合は、図12Cに示すよ
うに、紙面高さ20を低くする必要がある。
【0033】このような紙厚みに対応した最適の分離状
態は、図8に示すデータテーブルと伴にROM41に記憶
されている(図示せず)。光電センサ21、22の出力に基
づいて紙厚みが検出されると、これに対応する最適分離
状態値が目標値として選択、決定され、RAM43に記憶
される(ステップS16)。尚、この最適分離状態値は、
仮に紙面高さ20及び分離枚葉紙10の分離状態が最適な状
態にある場合に、光電センサ21から出力されるべき測定
値である。
【0034】目標値が決定した時点においては、枚葉紙
束2が積載されている積み台4は、図6に示すような高
さに設定されている状態のままである。この為、光電セ
ンサ21からの受光信号を測定値として取り込みつつ目標
値との比較を行い(ステップS20、S22)、積み台4を昇
降させて位置調整を行う(ステップS24、S26)。そし
て、目標値と測定値が一致したとき、CPU42はライン
L7を通じて印刷工程に向けて給紙開始信号を出力し給紙
作業を開始する(ステップS28)。
【0035】以上が給紙前の準備動作である。これ以後
は印刷工程へ枚葉紙が順次搬送、給紙される。次に給紙
作業中の印刷機紙積み台の動作を説明する。今、仮に図
9Aの状態を最適紙面高さ及び最適分離状態として給紙
作業が開始されたとする。分離枚葉紙10における最上の
枚葉紙が順次搬送されるに従い、枚葉紙の枚数は減少し
図9Bに示すような状態になる。つまり、分離枚葉紙10
における枚数が減少して各枚葉紙の間隔に変化が生じ、
最適な分離状態が失われてしまう。
【0036】この分離状態の変化は光電センサ21によっ
て検出される。すなわち、図9のA及びBに比較される
ように、給紙作業による枚葉紙の減少に比例して検出領
域M1における枚葉紙が減少する。この為、枚葉紙の厚み
側面からの反射光量も低下する。この反射光量の低下は
光電センサ21からの測定値の低下として表われることに
なり、測定値と目標値との間に不一致が生じる。
【0037】このように測定値と目標値とにずれが生じ
た場合、CPU42は出力インターフェイス45、ラインL
4、L5を通じて正回転信号及び回転速度設定信号を無段
変速機32に向けて出力しする。そして、枚葉紙の減少に
伴う紙面高さ20の低下速度に追従させて、ホイストモー
タ8の回転速度、つまり積み台4の上昇速度を調整し、
常時、最適な紙面高さ及び分離状態を維持する。すなわ
ち、常時、目標値と測定値との比較を行い、測定値が目
標値に追従するように積み台4の上昇速度を早く又は遅
く調整する。尚、ホイストモータ8の回転速度はライン
L3を介し回転速度設定信号としてCPU42から無段変速
機32に送信される。
【0038】図10に枚葉紙の減少速度と積み台4の上昇
速度の関係を示す。図10Aにおいて、給紙による枚葉紙
の減少に伴い、枚葉紙束2の紙面高さ20は速度Vd0で低
下している。そして、この枚葉紙の減少は検出領域M1中
での反射光量の低下として検出され、ホイストモータ8
は積み台4を速度Vh0で上昇させる。ここで、速度Vd0
と速度Vh0とは等しく、枚葉紙束2の紙面高さ20は位置
X0で一定に維持され安定する。すなわち、この場合の
検出領域M1での測定値は目標値K0となるように調整さ
れている。
【0039】ところが印刷工程において印刷動作等を早
めることがあり、このような場合は給紙スピードも早
く、又これに伴い枚葉紙束2の紙面高さ20の下降速度も
早くなる。つまり、図10Aの時刻t0において紙面高さ2
0は速度Vd0で下降しているが、T秒経過後の時刻t1の
時点で、給紙スピードが上昇していればこれに伴って下
降の速度はVd1と早くなる(図10B)。そして、この時
点での積み台4の上昇速度はVh1(Vh1<Vd1)であ
り、両者にはV1の差が生じている。尚、この場合、紙
面高さ20の位置低下に比例して分離枚葉紙10における枚
葉紙の枚数は減少し、検出領域M1からの値も測定値K1
(K1<K0)に変化する。
【0040】しかし、この実施例における積み台4の上
昇速度の調整によれば、図10Aから図10Bのように紙面
高さ20の下降速度が変化しても積み台4はこれに追従し
て上昇することができる。この積み台4の上昇速度、つ
まりホイストモータ8の回転速度の演算、決定動作を図
11のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】まず、CPU42はラインL1を通じて光電セ
ンサ21から検出領域M1における受光信号を取り込み(図
2参照)測定値K1を得る(ステップS50)。そして、こ
の測定値K1に基づいて下降速度Vd1と上昇速度Vh1と
の速度差V1を求める(ステップS52)。この演算は下式
によって行う。
【0042】V1=(X0−X1)/(t1−t0) =a・(K0−K1)/T ・・・・・ 尚、X0は時刻t0における紙面高さの位置であり最適紙
面高さと同一の高さ、X1は時刻t1における紙面高さの
位置、K0は時刻t0における光電センサ21からの測定
値、K1は時刻t1における光電センサ21からの測定値、
aは紙面高さと測定値との比例定数、Tはt0からt1ま
での時間である。
【0043】こうして時刻t1における速度差V1が求め
られる。そして、まず、この速度差V1を時刻t1時点で
の上昇速度Vh1に加算する(ステップS54)。これによ
り、紙面の下降速度と積み台4の上昇速度とを均衡させ
ることができる。しかしながら、すでに、時刻t1の時
点では紙面高さがX1に下がっているので、このままで
は、紙面高さをX0に戻すことはできない。そこで、時
刻t2(時刻t1+T)において紙面高さをX0に戻すた
め、ステップS56において再度速度差V1を加算する。
尚、ステップS56におけるCはホイストモータの応答遅
れを補正する為の補正係数である。又、ステップS56で
求めた速度Vは時刻t1から時刻t2までの間の上昇速度
である。
【0044】このようにして求めた上昇速度Vに基づい
て回転速度設定信号Vmを演算する(ステップS58)。こ
こで「g」はホイストモータ8の回転減速比を表わす定
数である。そして、ラインL3を通じて無段変速機32に向
けて回転速度設定信号Vmを出力する(ステップS60)。
以上の動作(ステップS50からS60)をT秒毎に繰り返
し、紙面高さ20の下降に追従させて積み台4を上昇させ
る。
【0045】尚、紙面高さ20の下降速度が一定であり、
積み台4の上昇速度との間にずれが生じない場合は速度
差V1は「0」として上記演算が行われることになる。
又、紙面高さ20が基準である位置X0よりも高くなった
場合、すなわち積み台4の上昇速度の方が早い場合は速
度差V1は負の値として演算が行われる。
【0046】この実施例においては、二以上の厚み検出
器のうち一方の厚み検出器を分離状態検出器として用い
ている為、分離状態検出器を別途設ける必要がない。従
って、コストの低下を図ることができる。
【0047】上記実施例においては給紙作業中、光電セ
ンサ21からの受光信号を測定値としてこれに基づいて積
み台4の上昇速度を決定しているが、光電センサ22から
の受光信号に基づいて速度を決定してもよい。また、光
電センサ21、22の双方の受光信号を測定値として上昇速
度を演算することもできる。双方の受光信号に基づく場
合は、積み台4の上昇による追従をより正確に行うこと
ができる。
【0048】又、積み台4を紙面高さ20の下降速度に追
従させて上昇する方法として、図11による演算の他、紙
面高さ20の下降速度と積み台4の上昇速度との差がマイ
ナスの値であればモータの回転速度を早め、プラスの値
であれば遅くするとしてもよい。このような構成にすれ
ばより簡易な構造でフィードバック制御を行うことがで
きる。
【0049】
【発明の効果】請求項1に係る印刷機紙積み台において
は、容易かつ正確に枚葉紙の紙厚みを認識することがで
き、最適分離状態値決定手段はこの枚葉紙の紙厚みに基
づいて最適分離状態値を決定する。そして、分離状態検
出器からの分離状態受光信号と最適分離状態値とが等し
くなるように調整される。
【0050】ここで、分離状態受光信号は枚葉紙束の紙
面高さに対応して変化する為、分離状態受光信号と最適
分離状態値とを等しく調整することによって、紙厚みに
応じた最適な分離状態を常に維持することができる。す
なわち、確実に枚葉紙の搬送、給紙を行うことができ、
給紙不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る印刷機紙積み台の全体
構造を示す図である。
【図2】図1における制御装置の詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1における無段変速機の詳細な構成を示す回
路図である。
【図4】印刷工程への給紙準備動作を示すフローチャー
トである。
【図5】印刷工程への給紙準備動作を示すフローチャー
トである。
【図6】枚葉紙束の紙面高さを検出領域の下限位置に調
整、設定する状態を示す図である。
【図7】吹出しノズルからエアーを噴出して枚葉紙を浮
上させ分離枚葉紙を形成した状態を示す図であり、Aは
紙厚みの厚い枚葉紙の場合、Bは薄い枚葉紙の場合を示
す図である。
【図8】ROMに記憶されているデータテーブルの内容
を示す図である。
【図9】給紙作業に伴う枚葉紙の減少を示す図であり、
Aは給紙作業開始前の最適な状態、Bは給紙により枚葉
紙の枚数が減少した状態を示す図である。
【図10】枚葉紙の減少による紙面高さの下降速度と積
み台4の上昇速度の関係を示す図であり、Aは下降速度
と上昇速度とが等しい場合、Bは下降速度が上昇速度よ
りも早い場合を示す図である。
【図11】積み台の上昇速度、つまりホイストモータの
回転速度の演算、決定動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】紙厚みと初期基準位置の関係を示す図であ
り、BはAより枚葉紙の紙厚みが厚い場合、CはAより
紙厚みが薄い場合を示す図である。
【図13】従来の印刷機紙積み台の概略を示す図であ
る。
【符号の説明】
2・・・・・枚葉紙束 6・・・・・吹出しノズル 8・・・・・ホイストモータ 14・・・・・吸着フット 21、22・・・光電センサ 31・・・・・制御装置 32・・・・・無段変速機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上昇信号又は下降信号に基づき、積み台を
    上昇させ又は下降させる駆動装置、 複数の枚葉紙の重畳によって構成され、積み台に積載さ
    れる枚葉紙束、 エアー噴出により枚葉紙束の上部の枚葉紙を浮上させ分
    離させるエアー噴出部、 分離した枚葉紙のうち、最上の枚葉紙を印刷工程に搬送
    する搬送部、 を備えた印刷機紙積み台において、 エアー噴出により分離した枚葉紙の、二以上の異なる厚
    み側面部に照射光を照射し、厚み側面部からの各反射光
    を受光してそれぞれ厚み受光信号を出力する二以上の厚
    み検出器、 二以上の厚み検出器からの各厚み受光信号の差に基づい
    て枚葉紙の紙厚みを検知する紙厚み検知手段、 紙厚み検知手段が検知した枚葉紙の紙厚みに基づき、最
    適分離状態値を決定する最適分離状態値決定手段、 エアー噴出により分離した枚葉紙の、厚み側面部に照射
    光を照射し、厚み側面部からの反射光を受光して分離状
    態受光信号を出力する分離状態検出器、 分離状態受光信号と最適分離状態値とを取り込み、分離
    状態受光信号と最適分離状態値とが常に等しくなるよ
    う、駆動装置に向けて上昇信号又は下降信号を出力する
    積み台調整手段、 を備えたことを特徴とする印刷機紙積み台。
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