JP2825234B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2825234B2 JP63103991A JP10399188A JP2825234B2 JP 2825234 B2 JP2825234 B2 JP 2825234B2 JP 63103991 A JP63103991 A JP 63103991A JP 10399188 A JP10399188 A JP 10399188A JP 2825234 B2 JP2825234 B2 JP 2825234B2
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義昭 岡山
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災現象に基づく熱、煙、光またはガス等
の物理量を検出する複数の火災感知器を、火災報知のた
めに受信機もしくは中継器等の受信手段がポーリングす
るようにした火災警報装置に関するものである。
[従来の技術及びその問題点] 1台の受信機に多数の火災感知器が接続されている場
合、1ポーリング周期は検定規格で5秒以内とされてい
る。平常時において1ポーリング周期がこの検定規格内
に収まるようにした場合、火災が発生して次々に拡大
し、多数の火災感知器が火災動作している状況では、す
でに火災動作した火災感知器に対してもポーリングを行
い検出データと火災判定基準との比較により火災判定を
行っていくため、該火災判定に多くの時間が取られ、1
ポーリング周期に長い時間がかかってしまうという欠点
がある。このことは特に火災判定に多くのデータや火災
判定基準を必要とするシステムにおいては一層顕著であ
る。さらに、火災時には火災感知器に対するポーリング
に加うるに防排煙機器に対する制御用のポーリングをも
行うため、1ポーリング周期はさらに長いものとなって
しまう。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明の目的は、火災が発生した場合、火災
異常と判別される物理量を検出した火災感知器はポーリ
ング対象から外し、未だ火災異常と判別されない物理量
を検出している火災感知器に対してのみポーリングを行
うようにした火災警報装置を提供することである。
本発明の具体的な態様によれば、火災現象に基づく
熱、煙、光またはガス等の物理量を検出する複数の火災
感知器を、受信機もしくは中継器等の受信手段がポーリ
ングするようにした火災警報装置において、 前記受信手段が、 火災異常と判定される物理量を検出した火災感知器を
記憶させる記憶手段と、 該記憶手段に記憶された火災感知器に対してはポーリ
ングを行わせないように動作するポーリング制御手段
と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置が提供される。
[作用] 火災感知器が検出した物理量の検出データを受信機も
しくは中継器等の受信手段がポーリングにより収集し、
それら収集データに基づいて受信手段が火災判別を行う
という、いわゆるアナログ式の火災警報装置において
は、火災異常と判定される物理量を検出した火災感知器
であるか否かの判断は受信手段側で行われることとな
る。
また、火災感知器が検出した物理量の検出データに基
づいて火災感知器自体が火災判別を行い、受信手段から
のポーリングを受けたときに火災信号及び/またはアド
レス信号を送出するという、通常のオン・オフ式の火災
警報装置においては、火災異常と判定される物理量を検
出した火災感知器であるか否かは、火災感知器からの火
災異常を表わす火災信号を受信手段が受信したか否かに
より判断される。
いずれの態様においても、火災異常と判定される物理
量を検出した火災感知器は受信手段内の記憶手段に記憶
され、記憶された火災感知器に対するポーリングはポー
リング制御手段によって阻止される。
これにより、火災異常と判定される物理量を検出した
ことにより適当な表示部に火災表示された後、ポーリン
グが行われなくなった火災感知器は、当該火災感知器に
設けられた火災現象検出手段からのデータの読込みが行
われず、そしてそれに続く火災判定のためのデータ処理
は行われないこととなり、このため、同時に多数の火災
感知器が動作した場合でも他の未動作の火災感知器に対
するポーリング周期を早めることができ、未動作の火災
感知器に基づく火災表示を確実にかつ早期に行わせるこ
とが可能となる。
[実施例] 以下、本発明をアナログ式の火災警報装置を例にとり
図に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図であり、図において、REは受信機、SE1
〜SENは、ポーリングによって受信機REにより呼び出さ
れたとき、検出した火災現象の物理量信号あるいは火災
を感知して動作したことを示す火災信号等の火災情報を
受信機REに送出する火災感知器であり、この実施例では
物理量信号を受信機REに送出するというアナログ式感知
器(火災センサ)の場合を示している。Lは、例えば一
対の電源兼信号線である。
受信機REにおいて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、プログラムの記憶領域、 ROM12は、火災判定基準、例えば火災判定閾値、の記
憶領域 ROM13は、火災感知器SE1〜SENのアドレス・マップ・
テーブルの記憶領域、 RAM11は、ポーリング禁止端末の記憶領域、 RAM12は、作業用領域、 TRX1は、並直列変換器、送信回路、受信回路、直並列
変換器、等を有し、かつインターフェースIF11を介して
マイクロプロセッサMPU1側に接続される送受信部、 DPは、インターフェースIF12を介してマイクロプロセ
ッサMPU1側に接続される、CRT等の表示器を有した表示
部、 OPは、インターフェースIF13を介してマイクロプロセ
ッサMPU1側に接続される操作部、である。
また、火災感知器SE1〜SENにおいて、 MPU2は、マイクロプロセッサ、 ROM21は、プログラムの記憶領域、 ROM22は、自己アドレスの記憶領域、 RAM21は、作業用領域、 TRX2は、送受信部TRX1と同様の構成を有し、インター
フェースIF21を介してマイクロプロセッサMPU2側に接続
される送受信部、 FSは、インターフェースIF22を介してマイクロプロセ
ッサMPU2側に接続される火災現象検出手段であり、熱、
煙、光、またはガス等の火災現象に基づく物理量を検出
する検出部や、増幅器、並びにサンプリング・ホールド
回路や、アナログ・ディジタル変換器等を有している。
第1図の動作を、第2図並びに第3図のフローチャー
トに基づいて説明する。
第2図は、ROM11に格納されたプログラムによる、受
信機REのポーリング動作を説明するためのフローチャー
トである。アドレス・マップ・テーブルの記憶領域ROM1
3にはポーリングすべき火災感知器のアドレスが格納さ
れており、該アドレス・マップ・テーブルに格納され
た、1番目の火災感知器SE1からN番目の火災感知器SEN
を順番にポーリングするために、最初に、n(nは1〜
N)がn=0に設定され(ステップ101)、次に該nが
1つ増分される(ステップ102)。ステップ103以降のポ
ーリング動作が行われるごとにステップ102でnが1つ
ずつ増分されていき、これにより、1番目の火災感知器
SE1からN番目の火災感知器SENまでのポーリング動作が
可能となる。
n番目の火災感知器SEnのポーリング動作に先立っ
て、まず、当該n番目の火災感知器SEnがポーリング禁
止端末の記憶領域RAM11に、ポーリングをすべきでない
端末機器すなわちポーリング禁止端末として登録されて
いるか否かが判定される(ステップ103)。もしポーリ
ング禁止端末として登録されていれば(ステップ103の
Y)、当該火災感知器SEnに対してはステップ104からの
ポーリング動作は行われない。そしてnの値がNでなけ
れば(ステップ110のN)1つ増分された(ステップ10
2)後、次の火災感知器に行く。
もしポーリング禁止端末の記憶領域RAM11に当該n番
目の火災感知器SEnがポーリング禁止端末として登録さ
れていなければ(ステップ103のN)、該n番目の火災
感知器SEnに対して送受信部TRX1(第1図)を介してデ
ータ返送命令を送出する(ステップ104)。データ返送
命令に基づいて該n番目の火災感知器SEnからデータが
返送されてくれば(ステップ105のY)、そのデータは
読込まれて(ステップ106)、ROM12に格納されている火
災判定基準と比較される(ステップ107)。
比較の結果、返送データの示す値が火災判定基準に達
していなければ(ステップ107のN)、ステップ110及び
102を介して次の火災感知器のポーリングに行く。比較
の結果、もし、返送データの示す値が火災判定基準に達
していれば(ステップ107のY)、表示部DPに火災表示
を行うと共に、n番目の火災感知器SEnがポーリング禁
止端末である旨を、ポーリング禁止端末記憶領域RAM11
内のn番目の場所に登録する(ステップ109)。これに
より次回からは当該火災感知器はポーリングされないこ
ととなる。
その後、nがNに達していなければ(ステップ110の
N)、nの値が1つ増分された後(ステップ102)、ま
た、Nに達したならば(ステップ110のY)、nの値が
1に戻された後(ステップ101及び102)、次の火災感知
器に対してステップ103からの同様のポーリング動作が
行われることとなる。
このようにポーリング禁止端末の記憶領域RAM11には
火災異常を検出した火災感知器が登録され、該記憶領域
RAM11に登録された火災感知器に対しては次回からはポ
ーリング動作を行わないようにしている。
第3図は、ROM21に格納されたプログラムによる、火
災感知器SE1〜SEnの各々の動作を説明するためのフロー
チャートである。第3図において、各火災感知器は、送
受信部TRX2を介して受信機REからの信号受信が有ったか
否かを常時監視しており、もし信号受信が有ったならば
(ステップ201のY)、当該受信信号のアドレスが、ROM
22に格納された自己のアドレスと一致するか否かを判定
する(ステップ202)。そしてアドレスが自己アドレス
と一致したならば(ステップ202のY)当該受信信号
が、第2図のステップ104により受信機REから送出され
たデータ返送命令であるか否かが判定され、データ返送
命令であるならば(ステップ203のY)、火災現象に基
づく物理量を検出する火災現象検出手段FSからの検出出
力データをインターフェースIF22を介して作業用領域RA
M21に読込み(ステップ204)、該読込んだデータをイン
ターフェースIF21並びに送受信部TRX2を介して信号線L
に送出する(ステップ205)。これにより第2図のステ
ップ105及び106では返送データを収集することが可能と
なる。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、火災が発生した場合、火災異
常と判別される物理量を検出した火災感知器はポーリン
グ対象から外し、未だ火災異常と判別されない物理量を
検出している火災感知器に対してのみポーリングを行う
ようにしたので、火災発生により同時に多数の火災感知
器が動作した場合でも、ポーリング周期が遅れることが
ないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図、第2図は、ROM11に格納されたプログ
ラムによる、受信機REの動作を説明するためのフローチ
ャート、第3図は、ROM21に格納されたプログラムによ
る、火災感知器SE1の動作を説明するためのフローチャ
ートである。図において、REは受信機、ROM11はプログ
ラムの記憶領域、ROM12は火災判定基準の記憶領域、ROM
13はアドレス・マップ・テーブルの記憶領域、RAM11は
ポーリング禁止端末、SE1〜SENは火災感知器、ROM21は
プログラムの記憶領域、ROM22は自己アドレスの記憶領
域、FSは火災現象検出手段である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象に基づく物理量を検出する複数の
    火災感知器を受信手段がポーリングするようにした火災
    警報装置において、 前記受信手段が、 火災異常と判定される物理量を検出した火災感知器を記
    憶させる記憶手段と、 該記憶手段に記憶された火災感知器に対してはポーリン
    グを行わせないように動作するポーリング制御手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置。
JP63103991A 1988-04-28 1988-04-28 火災警報装置 Expired - Lifetime JP2825234B2 (ja)

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