JP2825220B2 - 軸流フアン - Google Patents

軸流フアン

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JP2825220B2
JP2825220B2 JP7838395A JP7838395A JP2825220B2 JP 2825220 B2 JP2825220 B2 JP 2825220B2 JP 7838395 A JP7838395 A JP 7838395A JP 7838395 A JP7838395 A JP 7838395A JP 2825220 B2 JP2825220 B2 JP 2825220B2
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JP
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直哉 伊藤
守夫 仙波
勝幸 関
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NIPPON SAABO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸流フアンの構造に係
り、特に電子機器の内部冷却等に使用される小形軸流フ
アンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来より実施されている軸流フア
ンの正面図、図7は図6のA−A’線に沿った断面図で
ある。図6において円筒形のベンチュリー11に設けた
支持脚12によりベンチュリー11の中心部に支持され
た電動機(図示していない)に固着された羽根車の円筒
形ハブ2の外周面に翼1が放射状に取付けられ、ベンチ
ュリー11の円筒部内径と空隙を介して配置されてい
る。図6に示す軸流フアンは電動機に通電することによ
り羽根車が回転し、翼1がベンチュリー11の円筒部に
軸方向の空気の流れを発生させ軸流フアンとして動作す
る。
【0003】図6に示した軸流フアンの性能を支配する
要素の中で羽根車に設けた翼1の取付け角度は重要で、
図7は図6に示した翼1のA−A’線に沿った断面図を
示すもので、水平線は羽根車のボス2の軸線と直角な面
を示し、翼の断面の中心線と水平線との角度θがハブ2
の軸線に対する翼1の翼断面取付け角を示している。そ
してこの翼断面取付け角θは翼の半径方向の位置により
異なるのが一般で、図8は従来より実施されている軸流
フアンの翼断面の半径方向位置と翼断面取付け角との関
係を示したもので、図8に示した翼断面の半径方向の位
置は羽根車の外径に対する翼断面の半径の%で示してあ
り、図8に示すように翼断面の径が小さくなると翼断面
取付け角が大きくなるようになっている。
【0004】翼断面取付け角が大きい方が空気の軸方向
流出速度が大きくなるが、翼断面径が大きくなると風速
が大きくなり軸方向の流速も大きくなる。従来は、軸方
向流出速度の半径方向分布の設計により図8に従って翼
断面取付け角度を決定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが翼断面取付け
角の決定に当たっては風速を大きくすることのみにより
決定することはできない。図9は翼断面における渦の発
生原理を示す図である。軸流フアンの騒音を大きくする
要因の一つに図9に示すように断面の境界層5により渦
6が発生することがある。図8において翼1が矢印Rの
ように左の方向に移動すると空気の流れは矢印Wのよう
に上から下の方向に流れるようになり、翼1の上流側の
翼面上では翼と空気流との相対速度がゼロであるが翼面
より離れるにつれて相対速度が高くなりこの部分に境界
層5が発生する。この境界層5の圧力は負圧となり下流
側の3の面から部分的な流れを生じ渦6が発生し騒音の
原因となる。本発明は、この境界層による渦の発生を制
御して騒音を低下させるのが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に成る軸流フアン
は、羽根車のハブに取付けた翼の翼断面取付け角が、羽
根車の直径の70%近傍で最大となるようにした形状と
することにより目的を達成する。
【0006】
【作 用】上記のような構成とすることにより、図4に
示すようにハブ2の外周面より外周方向に離れるに従い
空気の流れが速くなり、ハブ2の外周面にも境界層8が
発生し、翼1の圧力面3から負圧面4への二次流れ9が
大きくなり、その二次流れ9がボスの外周面より翼1の
外周方向への流れ10となり、負圧面上の境界層5を吹
き飛ばして流出される渦6を小さくいることにより騒音
を低減することができる。
【0007】
【実施例】以下図面に従い本発明の実施例について説明
する。図1は本発明に成る軸流フアンの正面図、図2は
図1の翼1のB−B’線に沿った断面図である。本発明
においては図2に示した翼断面の取付け角θを翼断面の
径により変化させて図3に示すように翼断面径を羽根車
の外径の%で示したときに約70%近傍で翼断面の取付
け角θが最大となるようにしてある。即ち翼断面径が翼
の根本の位置の取付け角は小さく、翼断面径が羽根車の
外径の約70%近傍で取付け角が最大となり、70%よ
り100%の間は次第に小さくなるように取付けられて
いる。
【0008】図4はハブの外周近傍に翼を取付けた状態
の拡大図で2はハブの外周面、1はボスに取付けた翼、
ハブの外周面における境界層8は翼1の根本の取付け角
が小さいので大きくなり、この境界層により翼の圧力面
3から負圧面4へ向かう二次流れ9が大きくなり、この
二次流れ9が遠心作用で翼の外周方向への流れ10とな
り翼面の境界層5を吹き飛ばして渦6の発生を減少させ
騒音を低減させる。
【0009】図5は翼断面径を変化させたときの翼断面
取付け角の変化を図8に示した従来技術の場合の例とし
て(a)を本発明の例を(b)に示したもので、翼の寸
法は同じで取付け角だけを変えた(a)と(b)の試作
品の騒音を比較すると、(a)の場合は約47db,
(b)の場合は約45dbと約2db騒音を低減させる
ことができた。
【0010】
【発明の効果】本発明に成る軸流フアンは、上記のよう
な構成であるので羽根車の翼の取付け角を翼の根本で小
さく、羽根車の外径の70%近傍の取付け角を最大とな
るようにし、外径が大きくなると取付け角が小さくなる
ようにすることで翼に発生する渦を減少させて騒音を低
減させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に成る軸流フアンの正面図である。
【図2】図1の例のB−B’線に沿った断面図である。
【図3】図1の例の翼断面径に対する翼断面取付け角の
関係を示す線図である。
【図4】図1の例のハブの外周面と翼との周囲の空気の
流れを示す説明図である。
【図5】図1の例の翼断面径と翼断面の取付け角との関
係と騒音の測定データである。
【図6】従来より実施されている軸流フアンの正面図で
ある。
【図7】図6のA−A’線に沿った断面図である。
【図8】従来技術に成る軸流フアンの翼断面径に対する
翼断面取付け角の関係を示す線図である。
【図9】翼断面における空気の渦の発生原理を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 羽根車の翼 2 羽根車のハブ 3 翼の面圧力 4 翼の負圧面 5 翼の境界層 6 渦 7 流速 8 ハブの外周面境界層 9 ハブの外周面境界層による二次流れ 10 二次流れによる外周方向への流れ 11 ヘンチュリー 12 電動機を支持する支持足
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−397(JP,A) 特開 昭57−83696(JP,A) 特開 昭55−87897(JP,A) 特開 昭56−23600(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/18 - 29/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用電動機と、該駆動用電動機に固着
    した羽根車と、該羽根車の外周に設けたベンチュリーと
    を備えた軸流フアンにおいて、羽根車は電動機に固着し
    たハブと該ハブの外周面に半径方向に植設された翼とに
    より形成され、羽根車の直径の70%近傍の翼断面の取
    付け角が最も大きくなるように形成したことを特徴とす
    る軸流フアン。
JP7838395A 1995-03-10 1995-03-10 軸流フアン Expired - Lifetime JP2825220B2 (ja)

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